JPH08165954A - 気化器の始動燃料供給装置 - Google Patents

気化器の始動燃料供給装置

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JPH08165954A
JPH08165954A JP33209894A JP33209894A JPH08165954A JP H08165954 A JPH08165954 A JP H08165954A JP 33209894 A JP33209894 A JP 33209894A JP 33209894 A JP33209894 A JP 33209894A JP H08165954 A JPH08165954 A JP H08165954A
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照彦 飛内
Takeshi Kobayashi
猛 小林
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Nippon Walbro KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 未熟練者でも安全な機関回転数以下での機関
の始動と、続く暖気運転とを確実に行うことができるよ
うにする。 【構成】 気化器に始動燃料通路の途中に設けたプラン
ジヤ6を経て、始動用混合気を吸気通路31の絞り弁3
2よりも下流側部分へ供給するバイスタータAを構成す
る。気化器本体15に絞り弁軸14と平行に始動軸21
を支持し、気化器本体15の内部に始動軸21に直交し
てプランジヤ6を配設する。始動軸21に始動板66を
遊回転可能に、保持板64を遊回転不能かつ軸方向移動
可能にそれぞれ支持する。始動板66により始動軸21
を往動位置へ回転する時、始動板66により保持板64
が回転されて絞り弁軸14のロツク板62にロツクさ
れ、始動板66により始動軸21を復動位置へ回転する
時、保持板64が軸方向へ摺動し、絞り弁軸14のロツ
ク板62の回転軌跡から離脱するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動力鋸、刈払機などの携
帯作業機の内燃機関(以下単に機関という)に使用され
る膜型気化器、特に機関の始動操作が容易なバイスター
タ機構を備えた、気化器の始動燃料供給装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】チヨーク弁方式の気化器では、機関始動
後の暖気運転に対する配慮が構造上難しい。暖気運転中
の混合気の濃度は外気温度、運転場所(特に高地)、機
関の調子などの運転条件により異なる。チヨーク弁方式
の気化器では、暖気運転条件に対応してチヨーク弁を手
動操作し、適当な濃さの混合気を継続して供給しなけれ
ばならない。チヨーク弁の微妙な操作を誤り、燃料を吸
い込みすぎて混合気が濃くなりすぎても、逆に燃料が少
なく混合気が薄くなりすぎても、機関は停止してしま
う。
【0003】つまり、チヨーク弁の開度が大きすぎても
小さすぎても、機関は停止するので、チヨーク弁の開度
を適度な値に保つには非常に熟練を要する。特に、動力
鋸のように寒冷地で始動する場合とか、定圧燃料室に燃
料が十分に入つていない状態で始動する場合は、機関始
動後に暖気運転を継続するのが難しい。また、チヨーク
弁方式の気化器では、絞り弁を開きチヨーク弁を閉じた
状態で機関を始動するので、チヨーク弁の操作によつて
は機関回転数が急激に上昇し、鋸が急に駆動されるとい
う危険もある。
【0004】実公昭47-26744号公報や特開昭60-204951
号公報に開示されるバイスタータを備えた膜式気化器の
始動燃料供給装置では、バイスタータの操作と機関の始
動操作を、独立かつ同時に行わなければならないので操
作が厄介であり、また始動燃料供給装置が大型になり、
携帯作業機のように機関の搭載空間が限られるものには
採用が難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、チヨーク弁による始動操作を熟知していな
い者でも、安全な機関回転数以下での機関の始動と、続
く暖気運転を確実に行うことができる、気化器の始動燃
料供給装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は携帯作業機のような狭
い搭載空間にも配設でき、始動操作が簡単な、気化器の
始動燃料供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成は始動燃料通路の途中に設けたプラン
ジヤにより始動用混合気を吸気通路の絞り弁よりも下流
側部分へ供給する気化器のバイスタータ式始動燃料供給
装置において、気化器本体の端部に絞り弁軸と平行に始
動軸を回転可能に支持し、気化器本体の内部に始動軸に
直交して前記プランジヤを配設し、始動軸に形成したカ
ムによりプランジヤを往復動させるようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】バイスタータを作動するには、始動ボタンを所
定量だけ引くと、始動軸の始動板に押されて保持板が回
転し、絞り弁軸のロツク板を回転させながらロツク板の
回転軌跡を通過する。始動ボタンを離すと同時に、保持
板はばねの力によりロツク板の端縁に当つて停止する。
この時、始動燃料通路と空気通路が開かれ、始動用混合
気が混合気通路を経て吸気通路へ供給されるようにな
る。
【0009】バイスタータの作動を停止するには、始動
ボタンを押し戻すと、始動板のカムにより保持板が軸方
向へ押され、ロツク板との係合が解除され、保持板と始
動板はばねの力により停止位置へ戻される。
【0010】
【実施例】図1に示すように、本発明による始動燃料供
給装置を備えた気化器は、吸気通路31を有する気化器
本体15を図示してない空気清浄器と一緒に、左右1対
のボルト孔15aを貫通するボルトにより、機関の吸気
ポートへ取り付けられる。本体15の上端壁に膜10を
挟んでカバー9を結合し、膜10の上側に2行程機関の
クランク室の脈動圧を導入する室を、膜10の下側にポ
ンプ室をそれぞれ区画し、これにより燃料ポンプDが構
成される。燃料ポンプDは燃料槽46の燃料を管58、
入口58aを経て吸引し、図示してない流入弁を経て定
圧燃料供給機構Cの定圧燃料室47へ供給するようにな
つている。
【0011】定圧燃料供給機構Cは本体15の下端壁に
ガスケツト49と膜54を挟んで底部カバー52を結合
し、膜54の上側に定圧燃料室47を、膜54の下側に
大気室51をそれぞれ区画してなる。定圧燃料室47の
壁部に支軸57によりレバー50が支持され、レバー5
0の一端は膜54に、レバー50の他端は図示してない
流入弁にそれぞれ係合される。したがつて、定圧燃料室
47の燃料が不足し、膜54が上昇すると流入弁が開
き、燃料が補給される。逆に、定圧燃料室47に燃料が
充満し、膜54が下降すると流入弁が閉じ、燃料の供給
が中断される。こうして、定圧燃料室47には常に一定
圧の燃料が保留される。
【0012】定圧燃料室47の燃料は通路48、高速燃
料調整針弁53、逆止弁55を経て高速燃料噴孔17か
ら本体15を貫通する吸気通路31へ吸引され、また図
2に示すように、同様にして複数の低速燃料噴孔17a
から吸気通路31へ吸引される。吸気通路31には絞り
弁軸14により公知の絞り弁32が回動可能に配設され
る。複数の低速燃料噴孔17aは吸気通路31の絞り弁
32の閉位置(正確にはアイドル位置)付近に軸方向に
並設される。高速燃料噴孔17は吸気通路31の絞り弁
32よりも上流側のベンチユリ部16に配設される。
【0013】機関を始動する前に、図1に示す定圧燃料
室47の空気や燃料蒸気を排除したうえ、燃料槽46の
燃料を定圧燃料室47へ補給するために、手動の吸引ポ
ンプ41が定圧燃料室47と燃料槽46との間に接続さ
れる。吸引ポンプ41は本体44にスポイド44aを結
合し、スポイド44aの内部に茸状の複合逆止弁43
(吸込弁と吐出弁とを一体に備えたもの)を配設してな
る。スポイド44aを繰り返し押すと、定圧燃料室47
の空気や燃料蒸気は管42、複合逆止弁43の傘部を押
し開いてスポイド44aの内部へ吸引され、さらに複合
逆止弁43の軸心部を押し開き、管45を経て燃料槽4
6へ排出される。定圧燃料室47が負圧になるので、燃
料槽46の燃料が管58、入口58a、燃料ポンプDの
吸込弁と吐出弁、前述の流入弁を経て定圧燃料室47へ
吸引される。
【0014】機関の加速時、燃料量を増加するために、
ピストン型の加速ポンプBが本体15の内部に配設され
る。すなわち、加速ポンプBは絞り弁軸14の軸孔を横
切るシリンダ3にピストン2を嵌装してなる。シリンダ
3の内端とピストン2との間に介装したばね4により、
ピストン2は絞り弁軸14の切欠カム14aに当接され
る。機関の低速運転時、定圧燃料室47の燃料は通路4
8、高速燃料調整針弁53、逆止弁55の嵌装部の環状
溝56、加速燃料通路5を経てシリンダ3へ吸引されて
おり、機関の加速時、絞り弁軸14の切欠カム14aに
よりピストン2が押されると、シリンダ3の燃料が加速
燃料通路5、環状溝56、逆止弁55、高速燃料噴孔1
7を経て吸気通路31へ供給される。
【0015】バイスタータAは本体15の内部に配設し
た逆止弁24と、シリンダ22に嵌装したプランジヤ6
と、プランジヤ6を駆動するための切欠カム21aを有
する始動軸21とを備えている。すなわち、図1,3に
示すように、機関の始動時、定圧燃料室47の燃料が始
動燃料通路25、逆止弁24を経て、ガスケツト49に
設けた孔からなる混合室49aへ入り、同時に、図2に
示すように、吸気通路31の空気が空気通路18、始動
軸21の内部通路20、本体15の空気通路20a(図
3)を経て混合室49aへ入り、両者は混合しつつ混合
室49aから混合気通路75を経てシリンダ22へ入
り、さらに本体15の内部の混合気通路33、ガスケツ
ト49に設けた孔からなる室49b、混合気通路33a
を経て、吸気通路31の絞り弁32よりも下流側部分へ
供給されるように構成される。図2に示すように、内部
通路20の一端は始動軸21の端面に開口する。内部通
路20の他端は始動軸21の周面に開口し、かつ始動軸
21の回動により開閉される。逆止弁24と一体的に始
動燃料量を規制するジエツト27(図3)が設けられ
る。
【0016】図2に示すように、絞り弁軸14は左端に
弁レバー12を結合され、かつ弁レバー12と本体15
との間に係止したばね13により、絞り弁32が閉位置
へ戻るように回転付勢される。絞り弁軸14の右端は止
め輪61を係止され、絞り弁軸14の軸方向移動をばね
13により阻止される。絞り弁軸14の右端はロツク板
62を結合される。絞り弁軸14は本体15の内部で切
欠カム14aを形成される。
【0017】バイスタータAは本体15の内部に絞り弁
軸14と平行に支持した始動軸21と、始動軸21の回
動により駆動されるプランジヤ6とを備えている。本体
15の内部に始動軸21と直交するシリンダ22が形成
され、シリンダ22に嵌装したプランジヤ6がばね72
(図3)の力により、始動軸21の切欠カム21aへ係
合される。図6に示すように、始動軸21の環状溝21
bに、シリンダ22の外端部に嵌合した栓69と一体の
ピンを係合することにより、始動軸21は軸方向移動を
阻止される。
【0018】図3に示すように、ばね72はプランジヤ
6と環状のばね座71aの間に介装され、ばね座71a
はシリンダ22の内端部にOリング71を保持する。プ
ランジヤ6は端部に弁体6aを一体に備えており、プラ
ンジヤ6の復動位置で弁体6aがOリング71に係合
し、混合気通路75と混合気通路33の間を連通する。
図2に示すように、バイスタータAの操作機構は始動軸
21に遊回転可能に支持した始動板66と、始動軸21
に軸方向移動可能かつ遊回転不能に支持した保持板64
と、絞り弁軸14に結合したロツク板62とから構成さ
れる。始動軸21に巻装したばね77は、ばね座68と
保持板64の間に介装され、一端77aを本体15のピ
ン78(図4)に係止され、他端77bを保持板64の
突片64cに係止され、始動板66を図4に示すピン7
8へ付勢係合する。
【0019】図4に示すように、始動板66は孔aまた
は孔bにロツドからなる始動ボタン59を連結され、ピ
ン78に当接する切欠縁部66cと、保持板64の端部
64bに当接する突片66bと、保持板64の端部64
aの板面に当接するカム66aとを備えられる。始動板
66の切欠縁部66cはピン78に当ると、始動板66
の始動軸21を中心とする時計方向の遊回転を阻止す
る。始動板66のカム66aは、図2に示すように、絞
り弁軸14のアイドル位置にあるロツク板62の端縁に
当接することはなく、カム66aは保持板64の方へ湾
曲されたカム面を形成する。
【0020】次に、本発明による始動燃料供給装置の作
動について説明する。機関の始動前に吸引ポンプ41を
操作し、定圧燃料室47の燃料蒸気や空気を排除し、燃
料槽46の燃料を定圧燃料室47へ補給する。次いで、
始動ボタン59を引いて始動板66を図4に示す位置か
ら、始動軸21を中心として反時計方向へ回動すると、
始動板66の突片66bが保持板64の端部64bに当
り、始動軸21がばね77の力に抗して反時計方向へ回
動される。保持板64の端部64aが絞り弁軸14のロ
ツク板62に当り、ロツク板62を図4において時計方
向(絞り弁32の開方向)へ回動するが、保持板64の
端部64aとロツク板62との係合が外れると、ロツク
板62はばね13の力によりアイドル位置へ戻される。
【0021】ここで、始動ボタン59を離すと、始動板
66の端部64aはばね77の力により時計方向へ回転
付勢され、始動軸21のロツク板62の端縁に係合し、
これにより、始動軸21が図5に示す位置にロツクされ
る。こうして、始動軸21が所定角だけ回動されると、
始動軸21の内部通路20が空気通路20aへ連通し、
プランジヤ6がばね72の力を受け、始動軸21の切欠
カム21aへ落ち込み、弁体6aがOリング71から離
れ、混合気通路75と混合気通路33との間を連通す
る。
【0022】機関をリコイル(始動)操作すると、吸気
通路31の負圧作用により、定圧燃料室47の燃料が始
動燃料通路25、逆止弁24を経て混合室49aへ吸引
され、吸気通路31の空気が空気通路18、内部通路2
0、空気通路20aを経て混合室49aへ吸引される。
混合室49aで始動燃料と空気が混合し、始動用混合気
は混合気通路75を経てシリンダ22へ吸引され、さら
に混合気通路33、室49b、混合気通路33aを経て
吸気通路31へ吸引される。こうして、絞り弁32がア
イドル位置にあつても、始動燃料と空気との濃い始動用
混合気が吸気通路31の絞り弁32よりも下流側部分へ
供給されるので、機関が円滑に始動される。
【0023】機関の始動後も引き続き濃い始動用混合気
が供給されるが、暖機が得られたところで、弁レバー1
2により絞り弁軸14を加速方向(図5において時計方
向)へ回動すれば、絞り弁軸14のロツク板62と始動
軸21の保持板64の端部64aとのロツクが解除さ
れ、保持板64と始動軸21と始動板66とはばね77
の力により時計方向へ回動され、図4に示すように、始
動板66の切欠縁部66cがピン78に当つたところで
停止する。この時、内部通路20と空気通路20aとの
間が遮断され、プランジヤ6が始動軸21の周面により
押し上げられ、弁体6aがOリング71へ係合し、混合
気通路75と混合気通路33との間を遮断する。
【0024】機関の始動後すぐに始動用混合気の供給を
中断する場合は、始動ボタン59を押し戻すと、図5に
おいて始動板66だけが始動軸21を中心として時計方
向へ回動し、始動板66のカム66aにより保持板64
の端部64aが、図6に示すように右方へ押され、保持
板64とロツク板62とのロツクが解除され、保持板6
4がばね77の力により時計方向へ回転され、始動板6
6の切欠縁部66cがピン78へ当る。
【0025】なお、上述の実施例において、カム66a
は始動板66に設ける代りに、保持板64に設けてもよ
い。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように、始動燃料通路の
途中に設けたプランジヤにより始動用混合気を吸気通路
の絞り弁よりも下流側部分へ供給する気化器のバイスタ
ータ式始動燃料供給装置において、気化器本体の端部に
絞り弁軸と平行に始動軸を回転可能に支持し、気化器本
体の内部に始動軸に直交して前記プランジヤを配設し、
始動軸に形成したカムによりプランジヤを往復動させる
ようにしたものであるから、次のような効果を奏する。
【0027】保持板のロツクは絞り弁軸に結合したロツ
ク板によりなされ、保持板のロツク解除は始動板のカム
による保持板の軸方向移動によりなされ、保持板の軸方
向移動量はロツク板の板厚に相当する僅かなものである
から、動作に無理がない。
【0028】始動板と保持板を気化器本体に配設し、戻
しばねを始動軸の外端に設け、始動燃料通路のジエツト
と逆止弁を一体的に構成し、混合室を底部カバーにより
閉鎖されるガスケツトに孔として構成したので加工が容
易である。
【0029】保持板と始動板を気化器本体に設けたの
で、全体的寸法を縮小できる。保持板はロツク板に当接
してロツクされるので、ロツクを解除する時絞り弁を少
し開くだけでよく、この時機関が高速回転域に至らない
ので安全である。
【0030】絞り弁のアイドル開度が個々の機関により
異なつても、ロツク機構の動作には影響がなく、始動燃
料通路の開口面積は常に一定に保たれる。
【0031】機関の始動時、機関回転数は遠心クラツチ
の接続点よりも高くなることはないので、携帯作業機の
刃物が回転することはなく安全である。
【0032】チヨーク弁方式の気化器よりも機関の始動
に適した燃料と空気の混合気が機関へ供給されるので、
始動性に優れ、暖機運転が容易である。
【0033】バイスタータを作動するには、始動ボタン
を引いて離すだけでよく、また暖機終了後にバイスター
タの作動を停止するには、始動ボタンを押し戻すか絞り
弁を開方向へ操作するだけでよく、操作が非常に簡単で
ある。
【0034】バイスタータの作動が停止すると、始動軸
の回動に伴なうプランジヤの復動動作により始動燃料通
路が閉じられるので、機関の全負荷運転でバイスタータ
から燃料や空気が吸気通路へ洩れ出ることはない。
【0035】始動軸は従来のチヨーク弁軸とほぼ同じ部
位に同じ動作角で作動するように配設できるので、チヨ
ーク方式と同じ仕様の気化器に、構造上の変更を加えな
いで装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動燃料供給装置を備えた気化器
の正面断面図である。
【図2】図1の線2A−2Aによる平面断面図である。
【図3】図1の線3A−3Aによる側面断面図である。
【図4】同気化器の始動操作前の要部を示す側面図であ
る。
【図5】同気化器の始動操作時の要部を示す側面図であ
る。
【図6】同気化器の始動操作終了時の要部を示す平面断
面図である。
【符号の説明】
A:バイスタータ 6:プランジヤ 14:絞り弁軸
15:気化器本体 18,20a:空気通路 21:始
動軸 24:逆止弁 25:始動燃料通路 27:ジエ
ツト 31:吸気通路 32:絞り弁 33,33a,
75:混合気通路 47:定圧燃料室 49:ガスケツト 49a:混合室
52:底部カバー 59:始動ボタン 62:ロツク板 64:保持板 6
6:始動板 66a:カム 77:ばね 78:ピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】始動燃料通路の途中に設けたプランジヤに
    より始動用混合気を吸気通路の絞り弁よりも下流側部分
    へ供給する気化器のバイスタータ式始動燃料供給装置に
    おいて、気化器本体の端部に絞り弁軸と平行に始動軸を
    回転可能に支持し、気化器本体の内部に始動軸に直交し
    て前記プランジヤを配設し、始動軸に形成したカムによ
    りプランジヤを往復動させるようにしたことを特徴とす
    る、気化器の始動燃料供給装置。
  2. 【請求項2】前記始動軸に始動ボタンを連結する始動板
    を支持し、始動板により始動軸をプランジヤの往動位置
    へ回転した時、始動板が絞り弁軸に結合したロツク板に
    よりロツクされ、絞り弁軸を絞り弁の開方向へ回転した
    時、始動板のロツクが解除される、請求項1に記載の気
    化器の始動燃料供給装置。
  3. 【請求項3】前記始動軸に始動板を遊回転可能に、保持
    板を遊回転不能かつ軸方向移動可能にそれぞれ支持し、
    始動板により始動軸を往動位置へ回転する時、始動板に
    より保持板が回転されて絞り弁軸のロツク板にロツクさ
    れ、始動板により始動軸を復動位置へ回転する時、保持
    板が軸方向へ摺動し、絞り弁軸のロツク板の回転軌跡か
    ら離脱する、請求項1,2の何れかに記載の気化器の始
    動燃料供給装置。
  4. 【請求項4】前記始動板により始動軸を復動位置へ回転
    する時、保持板を軸方向へ摺動させるカムを始動板の板
    面に形成した、請求項3に記載の気化器の始動燃料供給
    装置。
  5. 【請求項5】前記始動板と保持板の一方に設けたカムの
    作動点は、始動軸と絞り弁軸との中間の位置にある、請
    求項1に記載の気化器の始動燃料供給装置。
  6. 【請求項6】前記始動燃料通路に、吸引ポンプの作動時
    始動燃料通路の空気が定圧燃料室へ逆流するのを防ぐ逆
    止弁を設け、該逆止弁に隣接して始動燃料量を規制する
    ジエツトを設けた、請求項1に記載の気化器の始動燃料
    供給装置。
  7. 【請求項7】前記始動用混合気通路は、気化器本体の定
    圧燃料室から絞り弁軸を迂回して吸気通路の絞り弁より
    も下流側へ開口する、請求項1に記載の気化器の始動燃
    料供給装置。
  8. 【請求項8】前記始動燃料通路と始動空気通路が合流す
    る混合室は、気化器本体と底部カバーに挟まれたガスケ
    ツトの孔により形成される、請求項1に記載の気化器の
    始動燃料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101881239A (zh) * 2010-06-23 2010-11-10 陈其安 简易启动膜片式化油器

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