JP3793716B2 - ロータリ絞り弁式気化器の始動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は刈払い機、動力鋸などの携帯作業機に搭載される内燃機関のためのロータリ絞り弁式気化器、特に機関の冷間始動を容易にするロータリ絞り弁式気化器の始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のロータリ式絞り弁気化器は、絞り弁の回動によりニードルを昇降し、燃料供給管の燃料噴孔の開度を加減するようになつている。しかし、低温では機関の摩擦部の抵抗が大きいことから、機関の始動が難しく、始動してもアイドル回転が非常に不安定である。このため、機関の始動時燃料量を増加して濃い混合気を機関へ供給する始動燃料増量機構がロータリ式絞り弁気化器に備えられている。
【0003】
図9に示すように、従来のロータリ絞り弁式気化器は気化器本体5の前後の端部フランジ5a,5b(図1を参照)に左右1対の通孔7が備えられ、端部フランジ5aに空気清浄器が突き合され、端部フランジ5bが断熱管を介して機関の吸気ポートに突き合される。空気清浄器と気化器と断熱管は通孔7を貫通する1対の取付ボルトにより機関の壁部へ結合される。
【0004】
気化器本体5には吸気路(紙面に対し垂直方向に延びる)と直交する円筒形の弁室6が備えられ、弁室6に絞り孔2を有する絞り弁1が回動可能かつ昇降可能に嵌挿される。絞り弁1の弁軸1aは弁室6を閉鎖する蓋板21を貫通し、上端に絞り弁レバー22を結合される。絞り弁レバー22の一端には遠隔操作ケーブルを結合するスイベル23が回動可能に支持される一方、絞り弁レバー22の他端には扇形のカム部22aが一体に備えられる。カム部22aの下面には加速方向へ深さが次第に浅くなる周方向のカム溝が設けられ、蓋板21に支持したフオロアがカム溝に係合され、これによりカム機構が構成される。
【0005】
気化器本体5の下面には膜9を挟んで中間壁体10が、中間壁体10の下面には膜12を挟んで中間壁体13がそれぞれ重ね合され、さらに中間壁体13の下面に押え板15により手動の吸引ポンプ18を構成するスポイド17が結合される。膜9により区画される上側の室へ、機関のクランク室の脈動圧を導入すると、膜9が上下に振動し、図示してない燃料タンクの燃料が、燃料入口管25、フイルタ、吸入弁を経て膜9の下側のポンプ室へ吸い込まれ、さらに吐出弁、流入弁28を経て膜12の上側の定圧燃料室20へ吐き出される。
【0006】
定圧燃料室20には軸27によりレバーが支持され、レバーの左端はばねの力により膜12の中心突起へ付勢係合され、レバーの右端は流入弁28の下端に係合される。膜12の上下変位に応じて開閉する流入弁28により、定圧燃料室20には一定レベルの燃料が貯留される。膜12の下側の室は大気へ開放される。定圧燃料室20の燃料は逆止弁、燃料ジエツトを経て、絞り孔2へ突出する燃料供給管4の燃料噴孔、絞り孔2へと吸引される。図9に示す絞り弁1は全開位置にあり、絞り孔2と吸気路とは軸方向にほぼ一致する。絞り弁1から下方へ突出するニードル3が燃料供給管4へ挿入される。
【0007】
絞り弁レバー22を戻しばねの力に抗して加速方向へ回動すると、吸気路に対する絞り孔2の開度が増加し、同時に上述したカム機構によりニードル3が上昇し、燃料噴孔の開度が増加する。
【0008】
なお、機関の始動に先立ち定圧燃料室20の空気や燃料蒸気を排出するための吸引ポンプ18は、スポイド17の内部に吸入弁と吐出弁を備えた茸型の複合逆止弁16が支持される。定圧燃料室20の燃料蒸気は通路14を経て複合逆止弁16の傘部を押し開いてスポイド17の内部へ入り、さらに複合逆止弁16の軸部の上端に設けた偏平な切込みを押し開き、戻し管19(図1を参照)を経て燃料タンクへ戻される。同時に、燃料タンクの新たな燃料が燃料入口管25、燃料ポンプ8、流入弁28を経て定圧燃料室20へ吸い込まれる。
【0009】
蓋板21と一体に形成した案内筒53に始動軸32が嵌挿され、始動レバー31により始動軸32を回動すると、始動軸32の端部に形成したカム面52が絞り弁レバー22を押し上げ、燃料量を増加するようになつている。ピン51は始動軸32の円弧状溝に係合して始動軸32の抜けを防止する。
【0010】
上述のロータリ絞り弁式気化器を備えた遠心クラツチ付き小型汎用機関では、通常のアイドル回転数よりも空気量を増加させると、遠心クラツチが接続して携帯作業機の刃物が稼働し、非常に危険な状態になる。したがつて、機関の始動時の空気量の増量は、機関回転数が通常のアイドル回転数よりも僅かに高くなる程度に設定されなければならない。
【0011】
しかし、機関のアイドル回転数は工場出荷時設定された値よりも、機関の慣らし運転後には高くなる。この時、アイドル調整ボルトによりアイドル回転数を適正な値に調整すると、始動燃料増量機構による機関の始動時の空気量が狂つてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は上述の問題に鑑み、機関の慣らし運転後にアイドル回転数(絞り弁の開度)を適正な値に調整しても、機関の冷間始動時の燃料量が狂わないようにした、ロータリ絞り弁式気化器の始動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の構成は気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に支持した案内筒に軸方向摺動可能のスリーブを嵌挿し、前記スリーブを貫通するピンを前記案内筒の軸方向のスリツトに係合し、前記案内筒から側方へ突出する第1の突片と前記スリーブから側方へ突出する第2の突片との間にばねを介装し、アイドル調整ボルトを第2の突片とばねを貫通して第1の突片に螺合し、前記スリーブに前記ピンと係合する螺旋溝を有する始動軸を嵌挿し、前記始動軸の端部に前記弁軸に設けたカム板に係合する平坦なカム面と、前記弁軸に設けた側壁面に係合する押棒とを形成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の構成は気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に形成したボス部に始動軸を螺合し、前記始動軸の端部にカム面を形成し、前記始動軸に押棒を螺合し、絞り弁の弁軸に結合した絞り弁レバーの下面に突条を形成し、前記始動軸の回動に伴なうカム面により絞り弁レバーを押し上げ、前記始動軸の軸移動により前記突条を押して絞り弁レバーを回動することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明ではロータリ絞り弁式気化器の始動装置として、機関の冷間始動を容易にするために、空気量と燃料を同時に増量できるようにし、かつ機関の運転履歴に応じてアイドル回転数(絞り弁の開度)を適正な値に調整しても、機関の冷間始動時の燃料量が変化しないようにする。
【0016】
【実施例】
図1,2に示すように、本発明によるロータリ絞り弁式気化器は、吸気路が横貫する気化器本体5の前後の端部フランジ5a,5bに空気清浄器と断熱管が突き合され、左右1対の取付ボルトにより機関の壁部へ結合される。気化器本体5の下面に膜9を挟んで燃料ポンプを構成する中間壁体10が結合され、中間壁体10の下面に膜12を挟んで定圧燃料室を区画する中間壁体13が結合され、さらに中間壁体13の下面に、吸引ポンプ18を構成するスポイド17の周縁部が押え板15により結合される。燃料タンクの燃料は燃料入口管25から燃料ポンプを経て定圧燃料室へ供給され、吸引ポンプ18を操作した時は、定圧燃料室の燃料蒸気などが戻し管19から燃料タンクへ戻される。他の構成は、図6で説明した従来のものと同様である。
【0017】
気化器本体5の上面に蓋板21が重ね合されかつボルト24に固定される。蓋板21を貫通して上方へ突出される絞り弁1の弁軸1aの上端に、扇形のカム部22aを有する絞り弁レバー22が結合される。絞り弁レバー22には遠隔操作ケーブルを結合するスイベル23が支持され、かつ通常は図示してない戻しばねの力によりアイドル調整ボルト26へ当接される。
【0018】
蓋板21に結合されるか蓋板21と一体に形成した案内筒35の軸孔35bの上側に、軸方向のスリツト34が設けられるとともに、案内筒35から側方へ突出する突片35aに、アイドル調整ボルト26を螺合するねじ孔が設けられる。案内筒35にはスリーブ33が嵌挿され、かつスリーブ33の周壁を貫通するピン33aがスリツト34に係合される。アイドル調整ボルト26は突片33bとばね26aを貫通し、突片35aに螺合される。アイドル調整ボルト26の先端に戻しばねの力により、絞り弁レバー22が当接され、絞り弁レバー22のアイドル位置が規制される。
【0019】
図3,5に示すように、スリーブ33に始動レバー31を備えた始動軸38が嵌挿される。始動軸38の端部には平坦なカム面38bを有するカム38aが設けられ、さらに先端軸心に押棒40が設けられる。また、始動軸38にはスリーブ33の内部へ突出するピン33aと係合する螺旋溝39が設けられる。
【0020】
上述のように、不動の案内筒35にスリーブ33が嵌挿され、スリーブ33のピン33aに螺旋溝39が係合するように始動軸38がスリーブ33に嵌挿される。始動軸38の基端部に巻装したばね43の一端がスリーブ33の溝43aに係止され、ばね43の他端が始動レバー31に係止され、始動レバー31はばね43の力により通常は斜め下方へ付勢される。この時、図4に示すように、カム38aのカム面38bと直交する平面が、絞り弁レバー22の下面との間に隙間を存している。一方、図3に示すように、絞り弁1の弁軸1aには絞り弁レバー22とカム部22aとの間にカム板42が設けられ、またカム板42よりも下方に平坦な側壁面44が設けられる。
【0021】
次に、本発明によるロータリ絞り弁式気化器の始動装置の作動について説明する。通常、始動レバー31は斜め下方へ向く位置にばね43の力により付勢されている。機関の冷間始動時、始動レバー31を時計方向へ回動して図2に示す斜め上方へ傾けると、平坦なカム面38bがカム板42の下面に係合して絞り弁レバー22を押し上げるので、燃料噴孔の開度が増加する。同時に、始動軸38の螺旋溝39とピン33aとの係合により始動軸38が軸方向(矢印y方向)へ移動し、押棒40により弁軸1aの側壁面44が押されて、図3において絞り弁レバー22が反時計方向へ回動されるので、燃料供給管の絞り孔の開度が増加する。こうして、始動レバー31の回動により絞り弁の上昇と回動が達せられるので、燃料量の増加と同時に空気量が増加し、機関の円滑な始動が得られる。
【0022】
機関の暖機後は、絞り弁レバー22を反時計方向(絞り弁の全開方向)へ回動すると、絞り弁レバー22が通常のカム機構により押し上げられてカム面38bから離れるので、カム38aを有する始動軸38はばね43の力により元の位置へ戻される。
【0023】
本発明では始動レバー31により回動される始動軸38にカム面38bと押棒40が設けられ、カム面38bが弁軸1aと一体のカム板42に係合可能とされ、押棒40が弁軸1aと一体に形成した側壁面44に係合可能とされるので、機関の始動特性に適合するように、カム面38bの軸心からの高さと押棒40の軸方向寸法を加工することにより適正な始動操作が得られる。そして、燃料量と空気量を各別に調整できるので加工が容易である。
【0024】
機関の運転履歴や運転環境に応じてアイドル回転数を調整する時、アイドル調整ボルト26を緩めると、絞り弁レバー22が減速方向へ回動されて空気量だけが減じるが、同時にスリーブ33と始動軸38が軸方向へ後退するので、始動軸38の押棒40と弁軸1aの側壁面44との相対間隔は変化しない。したがつて、冷間始動時始動レバー31を時計方向(矢印x方向)へ回動した時の、燃料と空気の増加量はアイドル回転数調整前の場合と殆ど変わらない。厳密には、アイドル回転数の調整により空気量が減じた分だけ空燃比は濃くなる。
【0025】
図6〜8に示す実施例では、蓋板21と一体の案内筒21bに支持した始動軸58を回動すると、始動軸58の端部のカム面58aにより絞り弁レバー22が押し上げられ、同時に始動軸58に螺合した押棒55により絞り弁レバー22の突壁22bが押されて回動するようにしたものである。
【0026】
気化器本体5の弁室を閉鎖する蓋板21は、複数のボルト24により固定され、蓋板21を貫通する弁軸1aの上端には絞り弁レバー22が結合される。図8に示すように、弁軸1aは防塵ブーツ1bにより覆われる。絞り弁レバー22の端部にはスイベル23が支持され、他方の端部にはカム部22aが一体に形成され、カム部22aには蓋板21から突出するフオロア54に係合するカム溝が備えられる。図6,7に示すように、絞り弁レバー22の下面22cには、下方へ突出する突壁22bが設けられる。蓋板21の側縁部から上方へ突出する突壁21aには、アイドル調整ボルト26が螺合される。突壁21aに隣接してボス部ないし案内筒21bが一体に形成され、案内筒21bに始動レバー59を有する始動軸58が嵌挿される。始動軸58の外周面には螺旋溝57が設けられ、螺旋溝57に係合する案内ピン56が案内筒21bに固定される。始動軸58の軸心に設けたねじ孔60に押棒55が螺合され、押棒55の先端は突壁22bに当接可能になつている。始動軸58の端部に絞り弁レバー22の下面22cに係合可能の平坦なカム面58aが形成される。他の構成は図9に示す従来例と同様である。
【0027】
始動レバー59は通常はほぼ直立の位置にあり、この時、カム面58aは絞り弁レバー22の下面22cから離れ、押棒55は突壁22bに接近しているが当接しない。始動レバー59を倒すと、始動軸58の螺旋溝57が案内ピン56に案内されて螺動する。この時、始動軸58が回転と同時に左方へ移動し、図6,8に示すように、カム面58aが絞り弁レバー22の下面22cに当接して絞り弁レバー22を押し上げる。同時に、押棒55が突壁22bに当たり、絞り弁レバー22を時計方向へ回動させる。
【0028】
上述のようにして、カム面58aにより絞り弁レバー22が押し上げられると、燃料供給管の燃料噴孔の開度が増加して燃料が増量される。同時に、押棒55により絞り弁レバー22が回動されると、絞り弁の絞り孔の開度が増加して空気が増量される。絞り弁レバー22の押上げ量(リフト)は始動軸58の軸心からカム面58aまでの寸法により決まる。絞り弁レバー22の回動量は始動軸58のねじ孔60に対する押棒55のねじ込み量により調整される。本発明によれば機関の冷間始動時の燃料量だけでなく空気量も独立して調整できるから、機関の始動後の安定したアイドル回転が得られる。特に、遠心クラツチを備えた機関の場合にアイドル回転数が高くなりすぎ、遠心クラツチが接続して刃物が不意に回転する危険を回避できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上述のように、気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に支持した案内筒に軸方向摺動可能のスリーブを嵌挿し、前記スリーブを貫通するピンを前記案内筒の軸方向のスリツトに係合し、前記案内筒から側方へ突出する第1の突片と前記スリーブから側方へ突出する第2の突片との間にばねを介装し、アイドル調整ボルトを第2の突片とばねを貫通して第1の突片に螺合し、前記スリーブに前記ピンと係合する螺旋溝を有する始動軸を嵌挿し、前記始動軸の端部に前記弁軸に設けたカム板に係合する平坦なカム面と、前記弁軸に設けた側壁面に係合する押棒とを形成したので、機関の冷間始動時、始動レバーを回動すると、始動軸のカム面により弁軸が押し上げられて燃料量が増加し、始動軸の押棒により弁軸が回動されて空気量が増加し、機関の円滑な始動が得られる。
【0030】
機関の運転履歴などに応じてアイドル回転数を適正な値に調整するためにアイドル調整ボルトを緩めると、絞り弁レバーが減速方向へ回動されて空気量だけが減じる。同時に、スリーブと始動軸が軸方向へ後退し、始動軸の押棒と弁軸の側壁面との相対間隔は変化しない。したがつて、冷間始動時始動レバーを操作すると、燃料量はアイドル回転数調整前の場合と変わらないが、絞り弁の開度がアイドル回転数調整前の場合よりも減じた分だけ空気量が減じ、始動後の機関回転数が適正な値になる。
【0031】
また、気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に形成したボス部に始動軸を螺合し、前記始動軸の端部にカム面を形成し、前記始動軸に押棒を螺合し、絞り弁の弁軸に結合した絞り弁レバーの下面に突条を形成し、前記始動軸の回動に伴なうカム面により絞り弁レバーを押し上げ、前記始動軸の軸移動により前記突条を押して絞り弁レバーを回動するようにしても、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動装置を備えたロータリ絞り弁式気化器の正面図である。
【図2】同ロータリ絞り弁式気化器の平面図である。
【図3】同ロータリ絞り弁式気化器の要部を拡大して示す平面図である。
【図4】同ロータリ絞り弁式気化器の絞り弁レバーとカムの通常の関係を示す正面図である。
【図5】同ロータリ絞り弁式気化器の始動装置を分解して示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る始動装置を備えたロータリ絞り弁式気化器の正面断面図である。
【図7】同ロータリ絞り弁式気化器の平面断面図である。
【図8】同ロータリ絞り弁式気化器の側面断面図である。
【図9】従来のロータリ絞り弁式気化器の側面断面図である。
【符号の説明】
1:絞り弁 1a:弁軸 2:絞り孔 3:ニードル 4:燃料供給管 5:気化器本体 6:弁室 8:燃料ポンプ 9:膜 10:中間壁体 12:膜 13:中間壁体 16:複合逆止弁 17:スポイド 18:吸引ポンプ 19:戻し管 20:定圧燃料室 21:蓋板 21a:突壁 21b:案内筒 22:絞り弁レバー 22a:カム部 22b:突壁 22c:下面 23:スイベル 25:燃料入口管 26:アイドル調整ボルト 28:流入弁 31:始動レバー 32:始動軸 33:スリーブ 33a:ピン 33b:突片 34:スリツト 35:案内筒 35a:突片 35b:軸孔 38:始動軸 38a:カム 38b:カム面 39:螺旋溝 40:押棒 41:カム板 42:カム板 43:ばね 43a:溝 44:側壁面 51:ピン 52:カム面 54:フオロア 55:押棒 56:案内ピン 57:螺旋溝 58:始動軸 58a:カム面 59:始動レバー 60:ねじ孔
Claims (3)
- 気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に支持した案内筒に軸方向摺動可能のスリーブを嵌挿し、前記スリーブを貫通するピンを前記案内筒の軸方向のスリツトに係合し、前記案内筒から側方へ突出する第1の突片と前記スリーブから側方へ突出する第2の突片との間にばねを介装し、アイドル調整ボルトを第2の突片とばねを貫通して第1の突片に螺合し、前記スリーブに前記ピンと係合する螺旋溝を有する始動軸を嵌挿し、前記始動軸の端部に前記弁軸に設けたカム板に係合する平坦なカム面と、前記弁軸に設けた側壁面に係合する押棒とを形成したことを特徴とする、ロータリ絞り弁式気化器の始動装置。
- 前記始動軸のカム面と前記弁軸のカム板とが係合する始動位置から、前記始動軸のカム面と前記弁軸のカム板との係合が外れる通常の位置へ回転付勢するばねを、前記始動軸に巻装した、請求項1に記載のロータリ絞り弁式気化器の始動装置。
- 気化器本体の弁室を閉鎖する蓋板に形成したボス部に始動軸を螺合し、前記始動軸の端部にカム面を形成し、前記始動軸に押棒を螺合し、絞り弁の弁軸に結合した絞り弁レバーの下面に突条を形成し、前記始動軸の回動に伴なうカム面により絞り弁レバーを押し上げ、前記始動軸の軸移動により前記突条を押して絞り弁レバーを回動することを特徴とする、ロータリ絞り弁式気化器の始動装置。
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