JPH08165688A - 床パンの高さ調整装置 - Google Patents

床パンの高さ調整装置

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JPH08165688A
JPH08165688A JP33234094A JP33234094A JPH08165688A JP H08165688 A JPH08165688 A JP H08165688A JP 33234094 A JP33234094 A JP 33234094A JP 33234094 A JP33234094 A JP 33234094A JP H08165688 A JPH08165688 A JP H08165688A
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JP
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floor pan
convex portion
hole
nut member
bolt
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JP33234094A
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Yoshikazu Go
郷  芳和
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床パン表面から床パン裏面へ向かう貫通穴が
形成された凸部と、床パン裏面側に且つ前記凸部に対峙
して配設され床パンに係止されたナット部材と、床パン
裏面側からナット部材に螺合する、すり割りが形成され
た高さ調整用支持ボルトとを備える床パンの高さ調整装
置であって、煩雑且つ過酷な作業を要することなく高さ
調整用支持ボルトをロックすることができる高さ調整装
置を提供する。 【構成】 床パン表面に形成され、床パン表面から床パ
ン裏面へ向かう貫通穴が形成された凸部と、床パン裏面
側に且つ前記凸部に対峙して配設され床パンに係止され
たナット部材と、床パン裏面側からナット部に螺合す
る、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトと、床
パン表面側からナット部材に螺合する、すり割りが形成
されたロック用全螺子ボルトとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴室等の床パンの高さ調
整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、床パン表面に形成さ
れ、床パン表面から床パン裏面へ向かう貫通穴が形成さ
れた凸部と、床パン裏面側に且つ前記凸部に対峙して配
設され床パンに係止されたナット部材と、床パン裏面側
からナット部材に螺合する、すり割りが形成された高さ
調整用支持ボルトとを備える床パンの高さ調整装置が知
られている。上記の床パンの高さ調整装置による床パン
の高さ調整は以下の手順で行われる。すなわち、床パン
を表裏反転させた状態で、床パン裏面の、床パン表面に
形成された凸部に対峙する位置に、ナット部材を係止さ
せ、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトを床パ
ン裏面側からナット部材に螺合させ、床パンを反転させ
て建築躯体床面に載置し、床パン表面側から床パン表面
に形成された凸部の貫通穴にドライバを挿通し、高さ調
整用支持ボルトのすり割りにドライバを係合させ、ドラ
イバにより高さ調整用支持ボルトを適宜回転させて床パ
ン高さを調整する。床パンの高さを調整した後、予め高
さ調整用支持ボルトに螺合させたロックナットを締め付
けて高さ調整用支持ボルトをロックし、凸部に貫通穴を
覆う蓋部材をビス止めして貫通穴を密封する。上記説明
から分かるように、図7に示す床パンの高さ調整装置
は、床パン表面側から高さ調整用支持ボルトを操作でき
るという利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す床パンの高
さ調整装置には、高さ調整用支持ボルトのロックを高さ
調整用支持ボルトに螺合するロックナットによって行う
ために、高さ調整終了後に床パンを建築躯体床面から持
ち上げて表裏を反転させ、予め高さ調整用支持ボルトに
螺合させたロックナットを締め付けて高さ調整用支持ボ
ルトをロックし、その後再度床パンを表裏反転させて建
築躯体床面に載置する必要があり、床パンの高さ調整作
業が煩雑で且つ過酷であるという問題があった。本発明
は上記問題に鑑みてなされたものであり、床パン表面か
ら床パン裏面へ向かう貫通穴が形成された凸部と、床パ
ン裏面側に且つ前記凸部に対峙して配設され床パンに係
止されたナット部材と、床パン裏面側からナット部材に
螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルト
とを備える床パンの高さ調整装置であって、煩雑且つ過
酷な作業を要することなく高さ調整用支持ボルトをロッ
クすることができる高さ調整装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、床パン表面に形成され、床パン
表面から床パン裏面へ向かう貫通穴が形成された凸部
と、床パン裏面側に且つ前記凸部に対峙して配設され床
パンに係止されたナット部材と、床パン裏面側からナッ
ト部に螺合する、すり割りが形成された高さ調整用支持
ボルトと、床パン表面側からナット部材に螺合する、す
り割りが形成されたロック用全螺子ボルトとを備えるこ
とを特徴とする床パンの高さ調整装置を提供する。
【0005】本発明の好ましい態様においては、凸部と
ナット部材とは別体である。本発明の好ましい態様にお
いては、凸部とナット部材とは別体であり、床パンの高
さ調整装置は、床パン表面側からナット部材に螺合して
凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルトを備える。本発明の好
ましい態様においては、凸部とナット部材とは別体であ
り、凸部の貫通穴は螺子部を有し、床パンの高さ調整装
置は、床パン表面側から前記螺子部に螺合して凸部の貫
通穴を塞ぐ頭付きボルトを備える。
【0006】本発明の好ましい態様においては、凸部と
ナット部材とは一体であり、凸部の貫通穴はナット部材
の螺子穴と一体の螺子穴である。本発明の好ましい態様
においては、凸部とナット部材とは一体であり、凸部の
貫通穴はナット部材の螺子穴と一体の螺子穴であり、床
パンの高さ調整装置は、床パン表面側から凸部の螺子穴
に螺合して該螺子穴を塞ぐ頭付きボルトを備える。
【0007】
【作用】本発明に係る床パンの高さ調整装置による床パ
ンの高さ調整は以下の手順で行われる。 床パンを表裏反転させた状態で、床パン裏面の、床パ
ン表面に形成された凸部に対峙する位置にナット部材を
係止させ、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルト
を床パン裏面側からナット部材に螺合させる。或いは床
パンを表裏反転させた状態で、すり割りが形成された高
さ調整用支持ボルトを床パン裏面側からナット部材に螺
合させる。 床パンを反転させて建築躯体床面に載置し、床パン表
面に形成された凸部の貫通穴に床パン表面側からドライ
バを挿通し、高さ調整用支持ボルトのすり割りにドライ
バを係合させ、ドライバにより高さ調整用支持ボルトを
適宜回転させて床パン高さを調整する。 すり割りが形成されたロック用全螺子ボルトを、床パ
ン表面側から、凸部の貫通穴を経てナット部材に螺合さ
せ、床パン表面側から凸部の貫通穴へ挿通したドライバ
を用いてロック用全螺子ボルトをナット部材にねじ込
み、ロック用全螺子ボルトを高さ調整用支持ボルトに当
接させて、高さ調整用支持ボルトをロックする。
【0008】本発明に係る床パンの高さ調整装置におい
ては、床パン表面側から高さ調整用支持ボルトを操作で
きる。本発明に係る床パンの高さ調整装置においては、
すり割りが形成されたロック用全螺子ボルトを、床パン
表面側から、凸部の貫通穴を経てナット部材に螺合さ
せ、床パン表面側から凸部の貫通穴へ挿通したドライバ
を用いてロック用全螺子ボルトをナット部材にねじ込
み、ロック用全螺子ボルトを高さ調整用支持ボルトに当
接させて、高さ調整用支持ボルトをロックするので、高
さ調整用支持ボルトのロックのために、高さ調整終了後
に床パンを建築躯体床面から持ち上げて表裏を反転させ
る必要は無い。すなわち、本発明に係る床パンの高さ調
整装置においては、煩雑且つ過酷な作業を要することな
く高さ調整用支持ボルトをロックすることができる。
【0009】凸部とナット部材とが別体の場合には、床
パンの運搬時にナット部材を床パンから分離しておくこ
とにより、床パン運搬時にナット部材が障害物に接触し
て損傷する事態を防止できる。凸部とナット部材とが別
体であり、床パンの高さ調整装置が、床パン表面側から
ナット部材に螺合して凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルト
を備える場合には、床パンの高さ調整と高さ調整用支持
ボルトのロックとが完了した後、床パン表面側から頭付
きボルトをナット部材に螺合させ、頭付きボルの頭を凸
部に圧接させて凸部の貫通穴を覆うことにより、容易且
に凸部の貫通穴を密封することができる。凸部とナット
部材とが別体であり、凸部の貫通穴が螺子部を有し、床
パンの高さ調整装置が、床パン表面側から前記螺子部に
螺合して凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルトを備える場合
には、床パンの高さ調整と高さ調整用支持ボルトのロッ
クとが完了した後、床パン表面側から頭付きボルトを凸
部の貫通穴の螺子部に螺合させ、頭付きボルの頭を凸部
に圧接させて凸部の貫通穴を覆うことにより、容易に凸
部の貫通穴を密封することができる。
【0010】凸部とナット部材とが一体であり、凸部の
貫通穴がナット部材の螺子穴と一体の螺子穴である場合
には、凸部とナット部材とを別体とする場合に比べて部
品点数が減少し、高さ調整装置の製造コストが低減す
る。凸部とナット部材とが一体であり、凸部の貫通穴が
ナット部材の螺子穴と一体の螺子穴であり、床パンの高
さ調整装置が、床パン側から凸部の螺子穴に螺合して該
螺子穴を塞ぐ頭付きボルトを備える場合には、床パンの
高さ調整と高さ調整用支持ボルトのロックとが完了した
後、床パン表面側から頭付きボルトを凸部の螺子穴に螺
合させ、頭付きボルの頭を凸部に圧接させて凸部の螺子
穴を覆うことにより、容易に凸部の貫通穴を密封するこ
とができる。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1〜図4に基づい
て説明する。図1に示すように、浴室等の床パン1の表
面に円柱状の凸部2が3個以上形成されている。図2に
示すように、凸部2は床パン1の裏面側へ突出してい
る。凸部2には、床パン1の表面から床パン1の裏面へ
向かう貫通穴2aが形成されている。床パン1の裏面に
は、凸部2の床パン1の裏面側へ突出する部分に接続す
る複数の補強リブ3が形成されている。
【0012】図2に示すように、内面に螺子穴4a1
形成された筒状部材4aと、筒状部材4aの長さ方向中
央部外面に形成されたフランジ4bと、筒状部材4aの
一方の端部からフランジ4bの外縁までに亘って延在す
る複数の補強リブ4cとを有するナット部材4が、筒状
部材4aの他方の端部からフランジ4b迄の部分を、凸
部2の床パン1の裏面側へ突出する部分の貫通穴2a
に、床パン1の裏面側から嵌合させ、フランジ4bを凸
部2の床パン1の裏面側へ突出する部分の端部に当接さ
せている。図2、3に示すように、フランジ4bに形成
された、補強リブ3と同数の複数の対の挟持板4dが、
それぞれ補強リブ3を挟持することにより、ナット部材
4は床パン1に係止されている。
【0013】図2に示すように、すり割り5aが形成さ
れた高さ調整用支持ボルト5が、床パン1の裏面側か
ら、筒状部材4aの螺子穴4a1 に螺合している。すり
割り6aが形成されたロック用全螺子ボルト6が、床パ
ン1の表面側から筒状部材4aの螺子穴4a1 に螺合
し、高さ調整用支持ボルト5に当接している。頭付きボ
ルト7が、床パン1の表面側から凸部2の貫通穴2aに
挿通され、筒状部材4aの螺子穴4a1 に螺合してい
る。頭付きボルト7の頭部7aが、パッキン8を介して
凸部2に圧接し、凸部2の貫通穴2aを覆っている。
【0014】上記構成を有する本実施例に係る床パンの
高さ調整装置による床パンの高さ調整の手順を、図4に
基づいて説明する。 床パン1を表裏反転させて裏面を上に向けた状態で、
ナット部材4を、凸部2の床パン1の裏面側へ突出する
部分に嵌合させ、対の挟持板4dに補強リブ3を挟持さ
せて、ナット部材4を床パン1に係止させ、高さ調整用
支持ボルト5を、床パン1の裏面側からナット部材4に
螺合させる。 床パン1を反転させて裏面を下に向け、建築躯体床面
A上に載置し、凸部2の貫通穴2aに床パン1の表面側
からドライバBを挿通し、ドライバBを高さ調整用支持
ボルト5のすり割り5aに係合させ、ドライバBにより
高さ調整用支持ボルト5を適宜回転させて床パン1の高
さを調整する。
【0015】床パン1の高さ調整が完了した後、ロッ
ク用全螺子ボルト6を、床パン1の表面側から凸部2の
貫通穴2aを介してナット部材4に螺合させ、凸部2の
貫通穴2aに床パン1の表面側から挿通したドライバB
を用いて、ロック用全螺子ボルト6をナット部材4にね
じ込み、ロック用全螺子ボルト6を高さ調整用支持ボル
ト5に当接させて、高さ調整用支持ボルト5をロックす
る。 頭付きボルト7を、パッキン8に挿通し、更に床パン
1の表面側から凸部2の貫通穴2aに挿通してナット部
材4にねじ込み、頭付きボルト7の頭部7aをパッキン
8を介して凸部2に圧接させて、ナット部材4を床パン
1に固定すると共に、頭付きボルト7の頭部7aで凸部
2の貫通穴2aを覆って貫通穴2aを密封する。
【0016】以上の作業により、床パン1の高さ調整
と、高さ調整後の高さ調整用支持ボルト5のロックと、
凸部2の貫通穴2aの密封とが完了する。高さ調整用支
持ボルト5には床パン1からの荷重が加わるので、床パ
ン1に地震等による振動が加わっても、高さ調整用支持
ボルト5がナット部材4から抜ける方向に回動するおそ
れは無い。他方、高さ調整用支持ボルト5の、ナット部
材4に食い込む方向への回動は、高さ調整用支持ボルト
5に当接するロック用全螺子ボルト6により阻止され
る。すなわち、ロック用全螺子ボルト6により、高さ調
整用支持ボルト5はロックされる。
【0017】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いては、床パン1の表面側から高さ調整用支持ボルト5
を操作できる。本実施例に係る床パンの高さ調整装置に
おいては、すり割り6aが形成されたロック用全螺子ボ
ルト6を、床パン1の表面側からナット部材4に螺合さ
せて高さ調整用支持ボルト5をロックするので、高さ調
整用支持ボルト5のロックのために、高さ調整終了後に
床パン1を建築躯体床面Aから持ち上げて表裏を反転さ
せる必要は無い。すなわち、本床パンの高さ調整装置に
おいては、煩雑且つ過酷な作業を要することなく高さ調
整用支持ボルト5をロックすることができる。
【0018】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いては、凸部2とナット部材4とが別体なので、床パン
1の運搬時にナット部材4を床パン1から分離しておく
ことにより、床パン1の運搬時にナット部材4が何らか
の障害物に接触して損傷する事態が防止される。
【0019】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いては、頭付きボルト7を、パッキン8に挿通し、更に
床パン1の表面側から凸部2の貫通穴2aに挿通してナ
ット部材4にねじ込み、頭付きボルト7の頭部7aをパ
ッキン8を介して凸部2に圧接させて、頭付きボルト7
の頭部7aで凸部2の貫通穴2aを覆うことにより、容
易に凸部2の貫通穴2aを密封し、貫通穴2aからの漏
水を防止することができる。
【0020】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いては、頭付きボルト7を、床パン1の表面側から凸部
2の貫通穴2aに挿通してナット部材4にねじ込み、頭
付きボルト7の頭部7aを凸部2に圧接させることによ
り、ナット部材4を床パン1に強固に固定することがで
きる。この結果、地震等による強い衝撃荷重の下でも、
ナット部材4の床パン1への固定状態が堅持され、床パ
ンが不安定化する事態が防止される。
【0021】本発明の第2実施例を、図5に基づいて説
明する。本実施例に係る床パンの高さ調整装置において
は、凸部2の貫通穴2aに螺子部2a1 が形成されてい
る。頭付きボルト7は、床パン1の表面側から凸部2の
貫通穴2aに挿通され、ナット部材4にではなく、貫通
穴2aに形成された螺子部2a1 に螺合している。頭付
きボルト7の頭部7aが、パッキン8を介して凸部2に
圧接し、凸部2の貫通穴2aを覆っている。ナット部材
4は、接着ビス止め等により、床パン1に固定されてい
る。上記を除き、本実施例に係る床パンの高さ調整装置
は第1実施例に係る床パンの高さ調整装置と同一の構造
を有する。
【0022】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いても、すり割り6aが形成されたロック用全螺子ボル
ト6を、床パン1の表面側からナット部材4に螺合させ
て高さ調整用支持ボルト5をロックするので、高さ調整
用支持ボルト5のロックのために、高さ調整終了後に床
パン1を建築躯体床面Aから持ち上げて表裏を反転させ
る必要は無い。すなわち、本床パンの高さ調整装置にお
いても、煩雑且つ過酷な作業を要することなく高さ調整
用支持ボルト5をロックすることができる。本実施例に
係る床パンの高さ調整装置においても、凸部2とナット
部材4とが別体なので、床パン1の運搬時にナット部材
4を床パン1から分離しておくことにより、床パン1の
運搬時にナット部材4が何らかの障害物に接触して損傷
する事態が防止される。本実施例に係る床パンの高さ調
整装置においても、頭付きボルト7を、パッキン8に挿
通し、更に床パン1の表面側から凸部2の貫通穴2aに
挿通して貫通穴2aに形成された螺子部2a1 にねじ込
み、頭付きボルト7の頭部7aをパッキン8を介して凸
部2に圧接させて、頭付きボルト7の頭部7aで凸部2
の貫通穴2aを覆うことにより、容易に凸部2の貫通穴
2aを密封し、貫通穴2aからの漏水を防止することが
できる。
【0023】本発明の第2実施例を、図6に基づいて説
明する。本実施例に係る床パンの高さ調整装置において
は、床パン11の表面に形成された凸部12と、床パン
11の裏面側に且つ凸部12に対峙して配設されたナッ
ト部材14とは一体であり、凸部12の貫通穴12aは
ナット部材14の螺子穴14a1 と一体の螺子穴であ
る。床パン11の裏面側から、すり割り15aが形成さ
れた高さ調整用支持ボルト15がナット部材14の螺子
穴14a1 に螺合し、床パンの表面側から、すり割り1
6aが形成された全螺子ボルト16が、凸部12の貫通
螺子穴12aを経てナット部材14の螺子穴14a1
螺合し、高さ調整用支持ボルト15に当接している。頭
付きボルト17が、床パン11の表面側から凸部12の
貫通螺子穴12aに螺合している。頭付きボルト17の
頭部17aが、パッキン18を介して凸部12に圧接
し、凸部12の貫通螺子穴12aを覆っている。
【0024】本実施例に係る床パンの高さ調整装置にお
いても、すり割り16aが形成されたロック用全螺子ボ
ルト16を、床パン11の表面側から凸部12の貫通螺
子穴12a1 を経てナット部材14に螺合させ、高さ調
整用支持ボルト15に当接させて、高さ調整用支持ボル
ト15をロックするので、高さ調整用支持ボルト15の
ロックのために、高さ調整終了後に床パン11を建築躯
体床面Aから持ち上げて表裏を反転させる必要は無い。
すなわち、本床パンの高さ調整装置においても、煩雑且
つ過酷な作業を要することなく高さ調整用支持ボルト1
5をロックすることができる。本実施例に係る床パンの
高さ調整装置においても、頭付きボルト17を、床パン
11の表面側から凸部12の貫通螺子穴12aにねじ込
み、頭付きボルト17の頭部17aをパッキン18を介
して凸部12に圧接させて、頭付きボルト17の頭部1
7aで凸部12の貫通螺子穴12aを覆うことにより、
容易に凸部12の貫通螺子穴12aを密封し、貫通穴1
2aからの漏水を防止することができる。本実施例に係
る床パンの高さ調整装置においては、凸部12とナット
部材14とが一体でなので、第1〜第2実施例のように
凸部2とナット部材4とを別体とする場合に比べて部品
点数が減少し、高さ調整装置の製造コストが低減する。
【0025】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係る床パンの高
さ調整装置においては、すり割りが形成されたロック用
全螺子ボルトを、床パン表面側から、凸部の貫通穴を経
てナット部材に螺合させ、床パン表面側から凸部の貫通
穴へ挿通したドライバを用いてロック用全螺子ボルトを
ナット部材にねじ込み、ロック用全螺子ボルトを高さ調
整用支持ボルトに当接させて、高さ調整用支持ボルトを
ロックするので、高さ調整用支持ボルトのロックのため
に、高さ調整終了後に床パンを建築躯体床面から持ち上
げて表裏を反転させる必要は無い。すなわち、本発明に
係る床パンの高さ調整装置においては、煩雑且つ過酷な
作業を要することなく高さ調整用支持ボルトをロックす
ることができる。
【0026】凸部とナット部材とが別体の場合には、床
パンの運搬時にナット部材を床パンから分離しておくこ
とにより、床パン運搬時にナット部材が障害物に接触し
て損傷する事態を防止できる。凸部とナット部材とが別
体であり、床パンの高さ調整装置が、床パン表面側から
ナット部材に螺合して凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルト
を備える場合には、床パンの高さ調整と高さ調整用支持
ボルトのロックとが完了した後、床パン表面側から頭付
きボルトをナット部材に螺合させ、頭付きボルの頭を凸
部に圧接させて凸部の貫通穴を覆うことにより、容易且
に凸部の貫通穴を密封することができる。凸部とナット
部材とが別体であり、凸部の貫通穴が螺子部を有し、床
パンの高さ調整装置が、床パン表面側から前記螺子部に
螺合して凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルトを備える場合
には、床パンの高さ調整と高さ調整用支持ボルトのロッ
クとが完了した後、床パン表面側から頭付きボルトを凸
部の貫通穴の螺子部に螺合させ、頭付きボルの頭を凸部
に圧接させて凸部の貫通穴を覆うことにより、容易に凸
部の貫通穴を密封することができる。
【0027】凸部とナット部材とが一体であり、凸部の
貫通穴がナット部材の螺子穴と一体の螺子穴である場合
には、凸部とナット部材とを別体とする場合に比べて部
品点数が減少し、高さ調整装置の製造コストが低減す
る。凸部とナット部材とが一体であり、凸部の貫通穴が
ナット部材の螺子穴と一体の螺子穴であり、床パンの高
さ調整装置が、床パン側から凸部の螺子穴に螺合して該
螺子穴を塞ぐ頭付きボルトを備える場合には、床パンの
高さ調整と高さ調整用支持ボルトのロックとが完了した
後、床パン表面側から頭付きボルトを凸部の螺子穴に螺
合させ、頭付きボルの頭を凸部に圧接させて凸部の螺子
穴を覆うことにより、容易に凸部の貫通穴を密封するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る床パンの高さ調整装
置を備える床パンの断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る床パンの高さ調整装
置の断面図である。
【図3】図2のIII-III 矢視図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る床パンの高さ調整装
置による床パンの高さ調整の手順を示す、床パンの高さ
調整装置の分解断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る床パンの高さ調整装
置の断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る床パンの高さ調整装
置の断面図である。
【図7】従来の床パンの高さ調整装置による床パンの高
さ調整の手順を示す、従来の床パンの高さ調整装置の分
解断面図である。
【符号の説明】
1 床パン 2 凸部 2a 貫通穴 2a1 螺子部 3 補強リブ 4 ナット部材 4a 筒状部材 4a1 螺子 4b フランジ 4c 補強リブ 4d 挟持板 5 高さ調整用支持ボルト 5a すり割り 6 ロック用全螺子ボルト 6a すり割り 7 頭付きボルト 7a 頭部 8 パッキン 11 床パン 12 凸部 14 ナット部材 15 高さ調整用支持ボルト 16 ロック用全螺子ボルト 17 頭付きボルト 18 パッキン A 建築躯体床面 B ドライバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パン表面に形成され、床パン表面から
    床パン裏面へ向かう貫通穴が形成された凸部と、床パン
    裏面側に且つ前記凸部に対峙して配設され床パンに係止
    されたナット部材と、床パン裏面側からナット部に螺合
    する、すり割りが形成された高さ調整用支持ボルトと、
    床パン表面側からナット部材に螺合する、すり割りが形
    成されたロック用全螺子ボルトとを備えることを特徴と
    する床パンの高さ調整装置。
  2. 【請求項2】 凸部とナット部材とは別体であることを
    特徴とする請求項1に記載の床パンの高さ調整装置。
  3. 【請求項3】 床パン表面側からナット部材に螺合して
    凸部の貫通穴を塞ぐ頭付きボルトを備えることを特徴と
    する請求項2に記載の床パンの高さ調整装置。
  4. 【請求項4】 凸部の貫通穴は螺子部を有し、床パン表
    面側から前記螺子部に螺合して凸部の貫通穴を塞ぐ頭付
    きボルトを備えることを特徴とする請求項2に記載の床
    パンの高さ調整装置。
  5. 【請求項5】 凸部とナット部材とは一体であり、凸部
    の貫通穴はナット部材の螺子穴と一体の螺子穴であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の床パンの高さ調整装
    置。
  6. 【請求項6】 床パン表面側から凸部の螺子穴に螺合し
    て該螺子穴を塞ぐ頭付きボルトを備えることを特徴とす
    る請求項5に記載の床パンの高さ調整装置。
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