JPH08165605A - 舗装用品および舗装構造 - Google Patents

舗装用品および舗装構造

Info

Publication number
JPH08165605A
JPH08165605A JP31156694A JP31156694A JPH08165605A JP H08165605 A JPH08165605 A JP H08165605A JP 31156694 A JP31156694 A JP 31156694A JP 31156694 A JP31156694 A JP 31156694A JP H08165605 A JPH08165605 A JP H08165605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face
face material
frame
unit
pavement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31156694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2942160B2 (ja
Inventor
Hirobumi Kakimoto
博文 柿本
Osamu Kiso
木曽  治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayakawa Rubber Co Ltd filed Critical Hayakawa Rubber Co Ltd
Priority to JP31156694A priority Critical patent/JP2942160B2/ja
Publication of JPH08165605A publication Critical patent/JPH08165605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2942160B2 publication Critical patent/JP2942160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】種々の地表面、床面を舗装するのに際して、大
がかりな下地処理を必要とせず、施工に熟練を要さず、
目地通りの良い施工面を容易に形成することができるよ
うな舗装用品および舗装構造を提供することである。 【構成】舗装用品は、平面的に組み合わされた枠材5か
らなるユニット1と、舗装面を構成する面材2、3とを
備えている。面材2、3を位置決めし、固定するための
面材設置部51が、枠材5の間に所定数形成されてい
る。面材設置部51の少なくとも一部に面材2、3が設
置されている。各ユニットに結合用枠材を機械的に結合
し、結合用枠材によって、隣合うユニット1を位置決め
することができる。また、地中で分解する生分解性物質
からなる固定用具によって、各ユニット1を地表面に対
して固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地表面の舗装用品およ
び舗装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車場、住宅の門扉から玄関へと至る歩
行路、建築物屋上の催し物会場、ベランダ、バルコニ
ー、工場内通路、公園等の地表面や床面を舗装する舗装
用品としては、アスファルトコンクリート、タイル、石
等の種々の材質からなる面材が使用されている。この方
法では、いずれも路床の上に砕石地盤を形成し、この上
に伸縮目地を設けた下地コンクリートを形成し、この上
にモルタル下地を設け、モルタル下地上にタイルや石材
を敷設し、互いに接着させる。タイル等を敷設する際に
は、それらの境界の目地が縦横にきれいに整列するよう
に位置決めしていく必要がある。また、いわゆる砂伏せ
工法が知られている。即ち、路床上に砕石地盤を形成
し、砂の流出を防止するためにこの上に不織布を敷き、
この上に砂を転圧した後に、砂上にタイル等を敷設す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの工法において
は、いずれも、下地処理のために多くの工程数と転圧機
とを必要としており、しかもこうした下地処理、目地を
調整しながらの敷設工程等には、現場での相当の熟練を
必要としており、誰でも施工できるものではなかった。
従って、専門の職人が必要なことから人件費が高く、か
つ下地処理等の工程数が多く、施工に時間がかかり、こ
のために施工コストが高くなっていた。
【0004】このように高額の費用を必要とすることか
ら、駐車場等のように施工面積が広い場合には、コンク
リートやアスファルト舗装が普通であった。しかし、こ
の舗装方法では、殺風景であり、砂ぼこり、夏期にはコ
ンクリートからの照り返しが厳しい。また、この舗装方
法を採用した場合には、植裁に対しても悪影響があっ
た。即ち、樹木の幹のごく近くにまでコンクリートやア
スファルトを舗装することが通常であり、樹木の根の成
長に対して悪影響を与えていただけでなく、こうした施
工自体が困難なことから、樹木自体を切り倒すことが多
かった。また、近年、美観や環境上の配慮から、特に図
書館や研究所等の駐車場等においては、樹木や植裁を自
然な形で保持することが望まれている。しかも、美的な
見地からも、地表面の仕上げをカラフルにし、砂ぼこり
や日射の照り返しの少ない舗装面の仕上げが強く望まれ
ている。
【0005】また、建築物の屋上や工場内通路のよう
に、予め床面の下地が形成されている場合には、床面の
美化等の観点から、施工が容易で、補修や交換が容易な
舗装材が望まれている。
【0006】本発明の課題は、種々の地表面、床面を舗
装するのに際して、大がかりな下地処理を必要とせず、
施工に熟練を要さず、目地通りの良い施工面を容易に形
成することができるような舗装用品および舗装構造を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、平面的に組み
合わされた枠材からなるユニットと、舗装面を構成する
面材とを備えている舗装用品であって、面材を位置決め
し、固定するための面材設置部が枠材の間に所定数形成
されており、面材設置部の少なくとも一部に前記面材が
設置されていることを特徴とする、舗装用品に係るもの
である。
【0008】本発明者は、誰でも容易に施工できる舗装
構造および施工方法について鋭意研究を重ねていたが、
その過程で、平面的に組み合わされた枠材からなるユニ
ットを予め構成しておき、面材を位置決めし、固定する
ための面材設置部を枠材の間に所定数形成し、これに面
材を設置しておくことを想到した。そして、これによっ
て、下地が地表面であるときには地表面の地ならしを
し、地表面上に砂を平滑に撒き、この上にユニットを置
敷するだけで、場所を選ばず、熟練工でなくとも施工で
きるようになった。
【0009】しかも、得られた舗装面の状態は、目地通
りが良く、いつまでも美しい仕上げ面を得ることができ
る。しかも、必要に応じてユニットをワンタッチで取り
外すことができるので、舗装面の交換、補修が容易であ
る。
【0010】更に、ユニットの面材設置部に、面材とし
て、芝生種子の固定された面材を設置することができ
る。この場合には、面材の芝生種子から成長した根が地
面内へと成長し、活着するので、面材の地面への固定が
一層強化される。この場合は、更に、ユニットにおける
枠材が格子状枠材からなり、格子状枠材の下側を形状保
持材によって覆うことができるが、この場合には形状保
持材に、芝生の根の成長のためおよび水分の吸収のため
に、貫通孔を形成しておくことが好ましい。
【0011】また、駐車場のように、面材に対して大き
な荷重が加わる場合には、目地のずれを防止するため、
芝生の活着に加えて、ユニットに対して固定用具を打ち
込み、この固定用具を下地内へと貫入させることが好ま
しい。この際、固定用具として、地中で分解する生分解
性物質物質からなる固定用具を使用し、初期にはこの固
定用具で各ユニットを地表面へと固定し、ある程度芝生
の根が地中に伸びてきた時にはこの固定用具が地中で分
解されるようにすることが好ましい。
【0012】また、複数のユニットを整列させて舗装面
を構成する必要があるが、この際、各ユニットの内部で
は、自動的に、各面材は目地通り良く整列される。しか
し,、各ユニットの間の境界では、目地がきれいに揃わ
ない可能性がある。そこで、このような事態を防止する
ためには、各ユニットに結合用枠材を機械的に結合し、
この結合用枠材によって、隣合うユニットを位置決めす
ることが好ましい。
【0013】この際、ユニットと結合用枠材とを互いに
結合するためには、機械的な結合方法が好ましく、特に
ユニットの方に結合用の突起または凹部を設け、結合用
枠材の方にこれと嵌め合いの関係にある凹部または突起
を設け、両者を嵌め合わせることが好ましい。このよう
に嵌め合いによって結合用枠材と各ユニットとを結合し
た場合には、この結合部分でユニットおよび結合用枠材
を容易に部分的に取り外すことができるので、部分的な
補修や交換がきわめて容易となる。
【0014】また、駐車場のように、面材に対して大き
な荷重が加わる場合には、ユニットにおいて格子状枠材
を採用し、格子状枠材の下側を形状保持材によって覆
い、面材を、タイル、石、煉瓦およびセメント成形品か
らなる群より選び、この面材の直下に粘弾性組成物から
なる接着層を形成し、この接着層の直下に形状保持材を
設け、かつ接着層の厚さを面材の厚さの1/20以上、
1/4以下とし、各面材の形状保持材からの垂直引き抜
き強度を面材1個あたり200kgf以上とすることが
好ましい。このように特定の強固な面材を各ユニットに
対して接着層によって強固に結合しておくことによっ
て、面材に対して大きな荷重が加わるような環境下で
も、目地のずれや乱れを防止することができた。
【0015】また、枠材として網状枠材を採用すること
ができる。この場合には、網状枠材によって直接に各面
材を位置決めし、固定することも考えられる。しかし、
網状枠材では面材との接触面積が小さいので、網状枠材
の各交点の周囲に固形部分を形成し、この固形部分によ
って各面材を保持し、位置決めすることが好ましい。こ
の場合には、セメント等の水硬性の材料に対して砂や採
石等の骨材を混合して硬化材料を製造し、この硬化材料
を網状枠材の各交点の周囲で硬化させて固形部分を形成
することが好ましい。このような形態では、固定用の枠
の製造がきわめて低コストであるし、かつ網状枠材の各
交点の間は貫通孔ないし隙間からなっているので、必然
的に水の通りが良く、雨水や地上水を地下へと返す作用
効果がきわめて大きく、環境上有利である。しかも、特
に芝生を含む面材を設置した場合には、芝生の地中への
活着がきわめて容易である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各構成要件等について更に詳
細に説明する。本発明のユニットは、面材を枠材内の面
材設置部に整列させ、固定させたものである。このガイ
ドとなる枠材としては、前述したように格子状枠材や網
状枠材が特に好適であるが、他のガイド部材も使用する
ことができる。こうした整列用の格子状枠材の材質とし
ては、格子の形状を保持するために、金属、プラスチッ
ク、硬質ゴム等が好ましい。また、網状枠材は有機また
は無機の繊維からなることが好ましい。また、これらの
整列用の枠材の表面を、ゴム、プラスチック、塗料によ
って被覆し、保護することが好ましい。下地が鉄板等の
固い下地である場合には、ユニットの下にゴム材料を敷
設し、下地に対してゴムを接触させることによって、歩
行時のクッション性を良好にし、歩行音の発生を防止す
ることが好ましい。
【0017】芝生種子の固定された面材としては、芝生
種子を成形物内に埋設したもの、芝生種子を成形物の表
面に付着させたもの等が好ましい。芝生種子の固定され
た面材を使用する場合には、前述した理由から、面材設
置部の下に貫通孔を設けることが好ましい。また、面材
設置部の下に砂を敷設して水はけを良くすることも好ま
しい。更に、芝生種子の固定された面材は、予め面材設
置部内に設置しておくこともできるが、施工現場で面材
設置部に設置することが、一層好ましい。
【0018】特に、下地が砂や土等のように比較的に柔
軟である場合には、網状枠材を使用したり、または格子
状枠材の下に裏打ち材を一体化した構造のユニットを使
用したりすると、下地の変形が、網状枠材や裏打ち材に
よって吸収されるので、ユニットの施工が一層容易とな
る。
【0019】ユニット構造の格子状枠材は、対向する片
面毎に設け、一方の面には設けないことが、目地の間隔
を一定にする上から好ましい。また、砂や土の上にユニ
ットを設置する場合には、両方のユニットの側面に嵌め
合い可能な突起または溝を形成することによって、両者
の高さを同じ高さに調整し、段差が生じないようにする
ことが好ましい。面材設置部としてタイルや石材を使用
する場合には、面材の下にある形状保持材に小さな貫通
孔を設け、この貫通孔に接着剤を流し込み、この貫通孔
の下側で接着剤を固形化させることが好ましい。この固
形化部分は球状となり、係止効果を有している。
【0020】また、駐車場や重量物の落下の多い場所の
ように、面材に対して大きな荷重が加わる場合には、面
材とユニットとの間に粘弾性体を設けることによって、
タイルや石材に加わる衝撃を緩和し、その割れを防止す
ることができる。
【0021】次に面材について説明する。芝生以外の面
材の材質としては、陶器、磁器等の無機質系タイル、ゴ
ム、プラスチックからなるタイル、煉瓦、セメント成形
物等から選択することができる。各面材の寸法について
は特に制限はないが、車の移動等を考慮すると、一辺4
〜20cmの四角形の面材が好ましい。また、面材の表
面は必ずしも平滑でなくともよく、むしろ滑り止めおよ
び歩行感の向上のために、微小な凹凸を有している方が
好ましい。面材として芝生を使用する場合には、芝生自
体を所定の面材の寸法となるように切断し、この切断し
た切片を面材として使用し、設置することができる。ま
た、芝生種子を面材の表面または内部に固定して得た面
材を使用することもできる。
【0022】セメント成形品を面材として使用する場合
には、整列用の格子状枠材、網状枠材、網状枠材の固形
部分を固定用のガイドとして、型枠内にセメント、砂、
砕石等および減水剤、硬化促進剤、硬化遅延剤等のセメ
ント添加物を適宜に添加し、固化し、脱型して、面材を
成形する。この場合には、未硬化状態のセメント混和物
に対して接着性を有する、再生ブチルゴムを主成分とす
る粘弾性体を、網状枠材の外周部、または格子状枠材の
外周部に設けることができる。また、セメント成形品の
表面にタイルや石等の面材を積層することができる。ま
た、セメント成形品の下面とユニットとの間に、再生ブ
チルゴムを主成分とする粘弾性体を介在させることによ
って、セメント成形品に加わる衝撃を緩和することがで
きる。
【0023】次にユニットを固定するための固定用具に
ついて説明する。こうした打ち込み用の固定用具は、下
地が砂や土のような軟弱な下地である場合に好適であ
り、また芝生を含む面材を使用する場合に、特に好適で
ある。こうした固定用具の材質としては、金属、プラス
チック、ゴム、木質材等を使用することができるが、特
に、芝生が活着した後には土壌の一部分となるような、
土壌中で短期間で分解する生分解性物資が好ましい。こ
のような生分解性物質としては、生分解性プラスチッ
ク、吸水性樹脂、吸水性充填材を多量に含有するプラス
チック、ゴムを例示することができる。
【0024】こうした生分解性プラスチックとしては、
デンプン、キチン、セルロース等の糖類に代表される微
生物系ポリマー系、水素細菌、ラン藻などの微生物が作
るポリヒドロキシ酪酸、ポリグリルに代表される微生物
ポリマー系、デンプン+ポリ塩化ビニル、デンプン+ポ
リエチレンに代表される汎用プラスチックの分解を促進
する添加剤を加えたブレンド系、ポリカプロラクトン、
ポリ乳酸、ポリビニルアルコールに代表される化学合成
系を例示することができる。また、吸水性樹脂の代表例
としては、架橋ポリアクリル酸ソーダ、酢酸ビニル─ア
クリル酸エステル共重合体ケン化物、酢酸ビニル─マレ
イン酸メチル共重合体ケン化物、イソブチレン─無水マ
レイン酸共重合体架橋物、ポリアクリロニトリル加水分
解物、デンプン─アクリロニトリルグラフト共重合体ケ
ン化物、デンプン─アクリル酸グラフト重合体、多糖類
─アクリル酸グラフト重合体、セルロースとモノクロー
ル酢酸反応物にCMCを架橋したもの、ポバールの架橋
物、ポリエチレンオキサイドの架橋物等を例示できる。
吸水性充填材としては、微粉末ケイ酸、ベントナイト等
を例示できる。上記の吸水性物質を、汎用プラスチック
に対して、単独でまたは併用しながら混合することによ
って、土壌中で分解性の物質を製造することができる。
【0025】図1は、本発明のユニットを使用した舗装
構造の一例を示す斜視図である。ユニット1は、碁盤目
形状に形成された格子状枠材5を備えており、格子状枠
材5の下側に、平板形状の形状保持材4が一体化されて
いる。格子状枠材の間、形状保持材の上に設けられた各
面材設置部51内には、面材2、3が設置され、固定さ
れている。面材2は、石、タイル、セメント成形品等か
らなる面材であ、面材3は、芝生種子の固定された面材
である。面材2と3とは、互いに縦横には隣合わないよ
うに、交互に市松模様に配置されている。面材3の下側
では、形状保持材4に貫通孔6が形成されている。
【0026】図2は、他の実施例に係る舗装構造を示す
平面図であり、図3はその一部断面図である。本実施例
では、図2に示すように、2つのユニット8を結合し
た。各ユニット8には、格子状枠材15によって、縦2
列、横2列の面材設置部51が設けられている。各面材
設置部51には、それぞれ面材20が設置されている。
ただし、図3においてはこの面材20を省略して図示し
た。各ユニット8内においては、格子状枠材15の間に
面材設置部51があり、面材設置部51の底面には、平
板形状の形状保持材11が設けられている。形状保持材
11には、各面材設置部51ごとにそれぞれ4箇所に略
台形の貫通孔12が形成されており、各面材設置部51
の中央部にそれぞれ略円形の保持部10が形成されてお
り、各保持部10と形状保持材11とがそれぞれ4列の
連結部9によって連続している。格子状枠材15には、
連続的に結合用の溝14が形成されており、この溝14
は格子状枠材15の上側に向かって開いている。
【0027】溝14に対して結合用枠材7の下側にある
結合用の突起(図示していない)を嵌め合わせることに
よって、各ユニット8に対して結合用枠材7を結合し、
固定する。そして、図2においては2つのユニット8に
対して1つの結合用枠材を、この方法によって結合する
ことで、2つのユニット8を1つの結合用枠材7に対し
て固定し、これによって2つのユニット8を互いに位置
決めし、目地が真っ直ぐになるようにした。
【0028】図4は、他の実施例に係る舗装構造を概略
的に示す断面図である。図4においては、基本的に図
2、図3に示すユニット8を使用しているが、ただし、
ユニット8の下に、下地板18を設置し、下地板18の
下に下地17が存在している。この下地板18には、所
定箇所に所定個数の貫通孔19が形成されており、各貫
通孔19がそれぞれ地表面等に対して連続している。
【0029】図5の実施例に係るユニット24において
は、格子状枠材22内の面材設置部51に面材20が設
置されており、格子状枠材22にやはり結合用の溝28
が形成されており、この溝28が上方向へと向かって開
いている。格子状枠材22の下には平板形状の形状保持
材23が一体化されており、溝28は、格子状枠材22
および形状保持材23の間にわたって帯びている。面材
設置部51の底面部分では、形状保持材23に小さい貫
通孔27が多数形成されており、各貫通孔27内に接着
剤25を流し込んでいる。これによって、流し込まれた
接着剤25は、貫通孔27内を通過して形状保持材23
の下側に流れだし、各貫通孔の直下で球状の固形化部分
26を形成する。
【0030】図6は、各ユニットの結合部分の一例を示
す断面図である。下地17上に各ユニットが敷設されて
いる。各ユニットにおいては、結合用枠材15の間に面
材20が設置されており、ユニットの接触部分では、一
方のユニットに突起31が形成されており、他方のユニ
ットに溝32が形成されている。一方のユニットの突起
31が下地に接触しており、他方のユニットの溝32内
に突起31が嵌め合わされている。この構造によって、
隣り合うユニット間に段差が発生しないようになってい
る。
【0031】一方のユニットの結合用枠材15に対して
上方向から固定用具である釘状体29が貫通しており、
この釘状体29は更に他方のユニットの突起31を貫通
し、下地17内へと貫入している。これによって、2つ
のユニットがそれぞれ釘状体29によって下地17に対
して直接に係止されている。
【0032】図7(a)は網状枠材を示す斜視図であ
り、図7(b)はこれに面材を敷設した状態を示す平面
図である。網状枠材36は、縦方向の繊維35Aと横方
向の繊維35Bとからなっており、繊維35Aと35B
との交点37には、それぞれ位置決め用の固形部分34
が形成されている。前述したように、この固形部分34
は、セメント等の成形品から構成することが好ましい。
そして、図7(b)に示すように、固形部分34の間
に、細長い面材38と長方形の面材39とを設置して固
形部分間の空隙を充填し、舗装面を形成する。むろん、
この舗装面における各面材の平面的形状は、種々変更で
きる。
【0033】図8(a)は、芝生種子の固定された面材
の実施例を示す斜視図であり、図8(b)は同じく断面
図である。図8(a)の面材40においては、適当な成
形品42の中に芝生種子41が多数埋設されており、こ
の成形品42の下側端面にフェルト43が設けられてい
る。図8(b)の面材44においては、適当な成形品4
7の下側端面および側面にフェルト45が設けられてお
り、この成形品47の上側表面を覆うように、芝生種子
がエマルジョン塗布膜48によって固定されている。
【0034】次に、更に具体的な実験結果について説明
する。 (実施例1)厚さ20mm、長さ900mm、幅450
mmの下地板を使用した。これには、対角線の長さが1
0mmである正六角形の貫通孔が多数形成されている。
また、図2および図3に示すようなユニットを加硫ゴム
によって形成し、下地板の上にこのユニットをエポキシ
系接着剤によって接着した。磁器タイルをウレタン系接
着剤で面材設置部内に、図1に示すようなパターンで固
定した。次に設置予定箇所の地面を平滑にし、砂を敷き
つめ、この上に各ユニットを敷設した。磁器タイルが設
置されていない面材設置部にそれぞれ、図8(b)に示
す面材を設置した。ユニット間を、図2に示すような結
合用枠材によって結合し、位置決めした。
【0035】ただし、この面材44を製造するのに際し
ては、下記の表1に示す処方の配合物によって縦10m
m、横10mm、高さ10mmの直方体形状のブロック
を形成し、このブロック47の上に、スチレン─ブタジ
エンゴムラテックス中に芝生種子を分散させた液体を塗
布して、芝生種子を定着させた。
【0036】
【表1】 セロゲン 100重量部 グリセリン 60重量部 ポリビニルアルコール 20重量部 ホウ酸 5重量部 炭酸カルシウム 60重量部 エポキシ樹脂 30重量部 合計 275重量部
【0037】本実施例によれば、面材から芝生が順調に
発芽し、芝生の地面への活着による芝生の成長も順調で
あり、この上での乗用車の駐車、発車によっても、面材
の損傷は発生しなかった。面材の施工時間も半日であっ
た。また、架橋熱弾性体の厚さは20mmであり、面材
1個あたりの垂直引き抜き強度は500kgfであっ
た。
【0038】(実施例2)図2および図3に示すような
ユニットを加硫ゴムによって形成した。この厚さは10
mmとし、長さは600mmとし、幅は300mmとし
た。この成形品の裏側に、生モルタルに対する接着性を
有する厚さ2mmの再生ブチルゴム系粘弾性体を設置し
た。厚さ100mmとなるように生コンクリートを打設
した。未硬化状態の生コンクリートに対して、上記の成
形品を設置し、コンクリートが完全に硬化した後に脱型
した。こうしてユニットを製造した。このユニットの格
子状枠材の中の面材設置部に、エポキシ系接着剤を使用
して磁器タイルをはりつけた。
【0039】設置予定箇所の地面を平滑にし、砂を敷き
つめ、この上に各ユニットを敷設した。上記の表1に示
す配合処方で得られた成形品として固定用具(図6に示
す釘状体)を作成し、これによって図6に示すようにし
て、各ユニットを固定した。接合用の突起を有する結合
用枠材7を、鉄によって作成した。この結合用枠材の表
面には加硫ゴムを被覆した。この結合用枠材によって、
各ユニットを結合し、位置決めした。
【0040】実施例2は、加硫ゴム成形品からなるユニ
ットを使用し、このユニットをコンクリート台の上に敷
設した例である。本実施例によれば、舗装構造の上での
乗用車の駐車、発車によっても、面材の損傷は発生しな
かった。面材の施工時間も半日であった。また、架橋熱
弾性体の厚さは12mmであり、面材1個あたりの垂直
引き抜き強度は350kgfであった。施工後の目地通
りも良好であった。
【0041】(実施例3)図7(a)に示すようなユニ
ットを製造した。即ち、直径約3mmのナイロン製ロー
プによって網状枠材を形成した。この網状枠材の表面
に、生モルタルとの接着性を有する再生ブチルゴム系の
粘弾性体を含浸させた。この上に、図7(a)に示すよ
うに,、セメントモルタルを成形し、固化させ、各固形
部分を脱型した。この固形部分の寸法は、縦10mm、
横10mm、高さ10mmの直方体である。
【0042】設置予定箇所の地面を平滑にし、砂を敷き
つめ、この上に各ユニットを敷設した。実施例3で使用
した固定用具(図6に示す釘状体)によって各網状枠材
を地表面へと設置、固定した。この後に、各面材設置部
に、図8(b)に示す面材44を設置した。この面材4
4は、実施例1と同様にして製造した。
【0043】実施例3は、網状枠材の交点にセメントモ
ルタルの成形品を設け、これをガイドとして使用した例
である。また、ユニットの固定およびユニット間の固定
に、生分解性の物質からなる固定用具を使用した。本実
施例によれば、舗装構造のの上での乗用車の駐車、発車
によっても、面材の損傷は発生しなかった。面材の施工
時間も半日であった。また、面材1個あたりの垂直引き
抜き強度は220kgfであった。施工後の目地通りも
良好であった。更に、面材44から芝生が順調に発芽
し、芝生の地面への活着による芝生の成長も順調であっ
た。
【0044】(比較例1)施工の下地である地表面を堀
り、砕石を敷設し、砕石の上に生コンクリートを打設し
て厚さ10cmのコンクリート層を形成した。この上
に、モルタルを塗布し、厚さ3mmのモルタル層を形成
しながら、モルタル層の上に磁器タイルを敷設し、固定
させた。
【0045】まず、こうした施工方法では、磁器タイル
の施工に3日間かかった。また、施工直後の目地の状態
は良好であったが、舗装構造のの上での乗用車の駐車、
発車によって、磁器タイルに割れが発生した。このよう
に熟練工によっても長い施工時間を要する上、衝撃に対
して弱いものであった。
【0046】(比較例2)比較例1の施工方法におい
て、芝生種子の固定された面材44(図8(b)参照)
を使用したが、上記の施工方法では、こうした面材を良
好に敷設することはできなかった。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の舗装用品お
よび構造によれば、種々の地表面、床面を舗装するのに
際して、大がかりな下地処理を必要とせず、施工に熟練
を要さず、目地通りの良い施工面を容易に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るユニット1を使用した舗
装用品を示す斜視図である。
【図2】他の実施例に係る舗装用品のユニット8を結合
用枠材7によって結合した後の状態を示す平面図であ
る。
【図3】図2の舗装構造の一部分を示す断面図である。
【図4】更に他の実施例に係る舗装構造の一部分を概略
的に示す断面図である。
【図5】更に他の実施例に係る舗装用品の要部を示す断
面図である。
【図6】舗装用品同士の端面付近の結合状態を一例を示
す断面図である。
【図7】(a)は、網状枠材36を示す斜視図であり、
(b)は、(a)の網状枠材の各面材設置部51に対し
て面材を設置した後の状態を示す平面図である。
【図8】(a)は、芝生種子の固定された面材40を示
す斜視図であり、(b)は、他の芝生種子の固定された
面材44を示す断面図である。
【符号の説明】
1、8 ユニット 2、3、20、38、39、40、44 面材(芝生種
子の固定された面材を含む) 4、23、30 形状保持材 5、15、22 格子状枠材 6、12 形状保持材内の貫通孔 7、21 結合用枠材 13、31 ユニットの結合用の突起 14、28 結合用枠材を結合させるための溝 17 下地 18 下地板 19 下地板内の貫通孔 25 接着剤 26 接着剤の球形の固形化部分 27 接着剤を流し込むための貫通孔 29 生分解性物質からなる固定用具である釘状体 34 固形部分 36 網状枠材 37 網状枠材の交点 42 芝生種子 43、45 フェルト 51 面材設置部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面的に組み合わされた枠材からなるユ
    ニットと、舗装面を構成する面材とを備えている舗装用
    品であって、前記面材を位置決めし、固定するための面
    材設置部が前記枠材の間に所定数形成されており、前記
    面材設置部の少なくとも一部に前記面材が設置されてい
    ることを特徴とする、舗装用品。
  2. 【請求項2】 前記面材設置部に前記面材として、芝生
    種子の固定された面材が設置されていることを特徴とす
    る、請求項1記載の舗装用品。
  3. 【請求項3】 前記ユニットにおいて前記枠材が格子状
    枠材からなり、前記枠材の下側が形状保持材によって覆
    われており、前記面材設置部に前記面材として、芝生種
    子の固定された面材が設置されており、この面材設置部
    下で前記形状保持材に貫通孔が形成されていることを特
    徴とする、請求項1記載の舗装用品。
  4. 【請求項4】 前記ユニットにおいて前記枠材が格子状
    枠材からなり、前記枠材の下側が形状保持材によって覆
    われており、前記面材が、タイル、石、煉瓦およびセメ
    ント成形品からなる群より選ばれた面材であり、この面
    材の直下に粘弾性組成物からなる接着層が形成されてお
    り、この接着層の直下に前記形状保持材が設けられてお
    り、前記接着層の厚さが前記面材の厚さの1/20以
    上、1/4以下であり、前記の各面材の前記形状保持材
    からの垂直引き抜き強度が面材1個あたり200kgf
    以上であることを特徴とする、請求項1記載の舗装用
    品。
  5. 【請求項5】 前記枠材が網状枠材であり、この網状枠
    材の各交点に整列用の固形部分が形成されており、これ
    らの固形部分の間に前記面材設置部が形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の舗装用品。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の舗装用品を結合してなる
    舗装構造であって、前記の各ユニットに結合用枠材が機
    械的に結合されており、この結合用枠材によって隣合う
    前記ユニットが位置決めされていることを特徴とする、
    舗装構造。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の舗装用品を、地中で分解
    する生分解性物質からなる固定用具によって地表面に対
    して固定してなる、舗装構造。
JP31156694A 1994-12-15 1994-12-15 舗装用品および舗装構造 Expired - Fee Related JP2942160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31156694A JP2942160B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 舗装用品および舗装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31156694A JP2942160B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 舗装用品および舗装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08165605A true JPH08165605A (ja) 1996-06-25
JP2942160B2 JP2942160B2 (ja) 1999-08-30

Family

ID=18018782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31156694A Expired - Fee Related JP2942160B2 (ja) 1994-12-15 1994-12-15 舗装用品および舗装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2942160B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106460A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk ブロック舗装用枠体
GB2459460A (en) * 2008-04-23 2009-10-28 Andrew Nicholas Perla Prefabricated patio panels
JP5103575B1 (ja) * 2011-12-28 2012-12-19 幸文 町田 タイル敷設構造
ITVR20130154A1 (it) * 2013-07-03 2015-01-04 Menotti Specchia S R L Modulo di pavimentazione in materiale ligneo
CN113152189A (zh) * 2021-05-07 2021-07-23 浙江绿艺建设有限公司 一种停车场联锁块体结构及施工方法
CN114271060A (zh) * 2020-12-23 2022-04-05 海南博奥农业发展投资有限公司 一种用于沙漠戈壁土壤的生态修复毯及其使用方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008106460A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk ブロック舗装用枠体
GB2459460A (en) * 2008-04-23 2009-10-28 Andrew Nicholas Perla Prefabricated patio panels
JP5103575B1 (ja) * 2011-12-28 2012-12-19 幸文 町田 タイル敷設構造
ITVR20130154A1 (it) * 2013-07-03 2015-01-04 Menotti Specchia S R L Modulo di pavimentazione in materiale ligneo
CN114271060A (zh) * 2020-12-23 2022-04-05 海南博奥农业发展投资有限公司 一种用于沙漠戈壁土壤的生态修复毯及其使用方法
CN113152189A (zh) * 2021-05-07 2021-07-23 浙江绿艺建设有限公司 一种停车场联锁块体结构及施工方法
CN113152189B (zh) * 2021-05-07 2023-12-19 浙江绿艺建设有限公司 一种停车场联锁块体结构及施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2942160B2 (ja) 1999-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104775619A (zh) 一种常温常压制做橡胶隔声保温楼板的制备方法
JP2942160B2 (ja) 舗装用品および舗装構造
CN105625140A (zh) 一种透气排水自结纹复合塑胶跑道的施工方法
KR101328678B1 (ko) 조립식 대형화분과 그 설치방법
US20230373860A1 (en) Paver adhesive and method of laying pavers using same
JPH11158896A (ja) 生態系育成用パネルおよびその製造方法
KR101635963B1 (ko) 기능성 가로수 보호 구조물 시공 방법
JP2969140B2 (ja) 表面コンクリート板およびその成形方法
KR20230010189A (ko) 클래딩 접착 시스템 및 방법
JPS5927004A (ja) 木煉瓦の張設構造
JP2005008841A (ja) 特殊接着剤及び特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法
CN210738194U (zh) 一种停车场用蓄水装置
CN2846596Y (zh) 一种工程饰面片材
CA3166803A1 (en) Paver adhesive and method of laying pavers using same
JP2004257191A (ja) 軽量盛土構造体に用いる壁面材および壁面構造
JP5485231B2 (ja) 床パネルと床パネル製造装置
KR20080103017A (ko) 콩자갈을 이용한 포장방법
CN116241043A (zh) 高分子聚合pp聚丙烯高强环保节能养生杀菌多彩地面砖
US20080120934A1 (en) Scratch board and method of manufacturing and using same
WO2024124022A1 (en) Permeable construction unit
KR20240020240A (ko) 우드칩 및 그 제조방법, 우드칩 혼합물 및 그 제조방법, 그리고 우드칩 혼합물을 이용한 시공방법
CN116905670A (zh) 外墙保温层结构层及施工方法
JP3101756U (ja) 歩道構造
TW201239163A (en) Base material and method for constructing underground base using the same
CN114055624A (zh) 一种复合整体装配式地板及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees