JP2005008841A - 特殊接着剤及び特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の接着剤に改良を加えた製法及びその利用方法
【解決手段】セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、アクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、更に加圧して成り、又はこの特殊接着剤にセメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水を加えて混合して成り、又はセメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水を加えて混合して成る特殊接着剤及び特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法の提供。
【選択図】 図1
【解決手段】セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、アクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、更に加圧して成り、又はこの特殊接着剤にセメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水を加えて混合して成り、又はセメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水を加えて混合して成る特殊接着剤及び特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法の提供。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】本発明は接着剤に関するものであるが、詳しくは特殊接着剤及び特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法に関するものである。
【従来の技術】従来から一般的に用いられてきた接着剤の用途は、接着面に塗ったり、平面に塗布するコーティング剤として用いられる。接着剤やコーティング剤として用いられる場合、特に垂直面に使用するときは、塗布した合成樹脂が固化するまでに自重によって沈下現象を起こして塗布面に塗りむらができて完全に固化することができない。特に軽量骨材を用いて透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を提供しようとする場合などにおいては、とりわけ強度のあるものを提供することが困難である。
そこで、近年になってFRP補強の接着剤や高分子合成樹脂の接着剤が開発された。FRP補強接着剤は、ロックウールに繊維状及び粒状のアルミニュームとガラス繊維、繊維状カーボンとを絡ませてから液状合成樹脂を飽和状態になるまで吸収させて粘度を調整して揺変を抑止することを特徴とするものであるが、これらの繊維は液状合成樹脂を吸収するものではなく、合成樹脂液に繊維状及び粒状のアルミニューム、ガラス繊維、カーボン繊維が均一に分散せず、十分な効果は得られない。また、高分子合成樹脂接着剤はポリエステル系・ビニールエステル系・アクリル系・ウレタン系・エポキシ系などの合成樹脂にロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボンを混練してから溶剤で希釈したところに特徴を有する。
このような従来技術による接着剤では、仮にこの接着剤を用いて路面などの舗装工事や壁板などの建築工事などの工法に採用されても作業性が悪くしかも施工品質が一定せず十分な成果は得られない。この理由は、従来の接着剤やFRP補強接着剤、高分子合成樹脂接着剤、セラミック樹脂剤とロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボンを混練した溶剤がその中に気泡を多く含んでいたり、液むらが多く存在したり、繊維状・粒状物質の分散が不十分で液状接着剤の中に繊維状・粒状物質の塊が存在したり、製造時の加温により施工時に液状接着剤の固化が始まっていたりするからである。また、接着剤の補強等のために混合・混練する繊維状・粒状の物質の種類が多く、高価なものになっている。
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による接着剤に改良を加えて、従来の接着剤では得られない接着剤にするところに本発明が解決しようとする課題を有する。
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために開発したものであって、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませ、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤と、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤に、さらにセメント、珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温で混合したことを特徴とする特殊接着剤と、セメントに珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の提供にある。
また、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜5,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が500mPaS〜15,000mPaS程度のビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を700mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、 セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて混合したことを特徴とする特殊接着剤の製法と、セメント(重量比15%〜25%)か珪藻土(重量比15%〜20%)に珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法の提供にある。
更に、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤を希釈し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類か複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の接着剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合した溶液と、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材とを、施工現場で同時に常温で混合・混練し、且つブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とし、また、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、常温で希釈し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練し、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法を提供するものである。
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませ、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませて更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、セメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温で混合して成るか、セメントに珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温にて混合し、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤であるから、従来の接着剤よりも合成樹脂やセメントペーストの分子の中に混合物を均一に分散させることが可能に成り、合成樹脂やセメントペーストを線状や面状に構成することができるので、特に膜状に作用することが可能となる。
また本発明の実施形態は、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜5,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が500mPaS〜15,000mPaS程度のビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を700mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて混合したことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セメント(重量比15%〜25%)あるいは珪藻土(重量比15%〜25%)に、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法であるから、これまでの合成樹脂やセメントペーストで基材や骨材とを作用させた工法は勿論のこと、合成樹脂をロックウールやガラスウールなどに吸収させただけの工法より、耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れており、基材や骨材の安定を高めることができる。
また、セラミックや比重の軽い骨材に対しても従来と異なり、セラミックファイバやガラスファイバ、増粘剤を絡ませて低粘度の合成樹脂を膜状に被覆させて高粘度化したことによって十分な強度が得られることになった。
更に、この製法によって得られる特殊接着剤は骨材表面の凹凸部分や複雑な小孔部にも完全に付着されるので、接着作用が強まり、また冬期間の現場施工時においても加熱混練の必要がないばかりか練りむらもない。また、セラミックファイバとガラスファイバに合成樹脂を膜状に被覆させているために、合成樹脂が骨材間に留まって合成樹脂の沈下を防止することができる。さらに、セメントに珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)が均一に分散しているためセメントペーストが膜状に作用し、セメントペーストの沈下を防止することができる。
更に、本発明の実施形態は、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤を希釈し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を目由に設定したものを常温で混合し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固めるシャワー工法用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類か複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の接着剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合した溶液と、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材とを、施工現場で同時に常温で混合・混練し、且つブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とし、また、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、常温で希釈し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練し、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であるから、土木面での路盤工事は勿論のこと舗装及び舗装用二次製品の製造並びに建築用壁板・外壁板等の製造などに利用することができる。特に、透水性・保水性・吸音性・消音性舗装ブロック及び透水性・保水性・吸音性・消音性を有する層状の舗装構造体においでは、その骨材を特殊接着剤と混練して使用する場合には有効である。
【実施例】以下、図面などに従って本発明の実施について説明する。
本発明の特殊接着剤は、図1に示すようにセラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡まぜ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整して製造する事ができる。更に、加圧により気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。この特殊接着剤を用いる場合は、その用途によってセラミックファイバとガラスファイバの長さや粒度を変える必要はない。つまり、セラミックファイバとガラスファイバの粒度は1μm〜50μmで長さは1μm〜150μmとし、これらを混合して絡ませた後で100mPaS〜15,000mPaS粘度の合成樹脂を膜状に被覆させる。また、粘度の調整において、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度にする。使用方法によって粘度を調整する必要はない。
また、図2に示すように、前記特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。更に、図3に示すように、合成樹脂を使用しないで、セメント(重量比15%〜25%)あるいは珪藻上(重量比15%〜25%)に、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰岩、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合し、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。
次に、図4〜図6によって特殊接着剤の利用方法について説明する。
図4の8は骨材、9は路盤である。まず、本発明によって得られた特殊接着剤1に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mm砕石を骨材8の重量に対して4wt%〜6wt%の特殊接着剤1を混練して30mm厚の舗装を施した。つまり、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤1とした。そして、13mm以下の砕石200kgを骨材8としてミキサーに投入し、特殊接着剤1を入れて3分間混練した。これを予め用意した路盤9上に敷き均し、転圧して3.5m2×30mmの図4の透水性舗装構造体を得た。
また、図5に示す平板ブロック10は、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤1とした。そして、13mm以下の砕石200kgを骨材8としてミキサーに投入し、特殊接着剤1を入れて3分間混練、これを平板用ブロック金型に入れて成型し、300mm×300mm×50mmの透水性の平板ブロック10を得た
図6は樹木の根っこ対策の説明概要図である。図6では、まず、砕石・リサイクル石材(6号砕石6mm〜13mm)等の骨材に特殊接着剤1に所定の硬化剤を加えて混合し、樹木の基層部に層状(70mm厚)に敷設して透水性を有する層状の構造体を構成する。また表層部には、砕石・リサイクル石材・自然石(7号砕石5mm以下)等の骨材に特殊接着剤1に所定の硬化剤を加えて混練し、基層部の上部に層状(30mm厚)に透水性構造体を敷設した。
更に、図7は本発明によって得られた特殊接着剤2に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mmの砕石を骨材8の重量に対して5wt%〜10wt%の特殊接着剤2を混練して、300mm×300mm×50mmの金型に入れ、プレス加工して図7のような平板ブロック10を製造した。
図8はU字溝の周りに幅800mm×深さ800mmの路盤を堀り越し、まず、幅800mm×深さ400mmに砕石・リサイクル石材等の骨材を層状に敷設し、その層状の敷設物の上から本発明によって得られた特殊接着剤2(又は、本発明によって得られた特殊接着剤1に所定の硬化剤を混合した後で、溶剤で希釈したもの)を散布し、その後U字溝を設置してその周りに同様の骨材を敷設して特殊接着剤を散布して透水性を有する層状の舗装構造体を敷設した。
また、図9に示す構造体は本発明によって得られた特殊接着剤3をスプレーガンで木板の表面に2mm〜3mmの厚さで吹き付けて壁材などに利用したものである。
このようにして得た特殊接着剤は、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材、樹木の根っこ対策・雑草対策用又は吹き付け工法及び膜作用、骨材に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることができた。
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているので、次のような効果を有する。
ア.セラミックファイバとガラスファイバ、増粘剤とを絡ませる作用によって耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れていると共に物理的にも必要で十分な強度を得た。
イ.従来の合成樹脂では沈下を抑止することができないために、上部が弱く下部が強いという上下で強度差のある構造物を、この特殊接着剤を使用すれば合成樹脂やセメントペーストなどの分子を線状や面状に構成し、膜状に作用させることができ、上部と下部との強度が均一である構造物を作れるように成った。
ウ.この特殊接着剤によって、従来長時間が必要であった成型品等の脱型において自由に時間を設定することが可能になった。
エ.道路舗装用として提供する場合には、セメントコンクリートと同様の強度が得られると共に、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有する構造にすることが可能であり、水跳ね防止効果もあり、更に、太陽の照り返しによる地球温暖化の抑止に役立つことができる。
オ.本発明からなる特殊接着剤を使用して成型された物は、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有し、耐久性・耐蝕性に優れ、更に必要で十分な強度も得ることができる。
カ.歩道用として使用される場合は、廃材ウッドチップ、廃材ゴムチップ、焼却灰溶融スラグ、粉砕陶磁器、リサイクル砕石、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の基材が使用でき、リサイクル推進に役立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明から成る特殊接着剤1を示した説明概要図
【図2】本発明から成る特殊接着剤2を示した説明概要図
【図3】本発明から成る特殊接着剤3を示した説明概要図
【図4】本発明から成る特殊接着剤1を用いた舗装工法を示した説明概要図
【図5】本発明から成る特殊接着剤1を用いた平板ブロックの説明概要図
【図6】本発明から成る特殊接着剤1を用いた樹木の根っこ対策の説明概要図
【図7】本発明から成る特殊接着剤2を用いた平板ブロックの説明概要図
【図8】本発明から成る特殊接着剤2を用いたシャワー工法の説明概要図
【図9】本発明から成る特殊接着剤3を用いた吹き付け工法の説明概要図
【符号の説明】
1 合成樹脂 1
2 セラミックファイバ 2
3 ガラスファイナ 3
4 増粘剤 4
5 セメント 5
6 珊瑚粉(珊瑚砂、珊瑚石) 6
7 セメントペースト 7
8 骨材 8
9 路盤 9
10 平板ブロック 10
11 木板 11
【従来の技術】従来から一般的に用いられてきた接着剤の用途は、接着面に塗ったり、平面に塗布するコーティング剤として用いられる。接着剤やコーティング剤として用いられる場合、特に垂直面に使用するときは、塗布した合成樹脂が固化するまでに自重によって沈下現象を起こして塗布面に塗りむらができて完全に固化することができない。特に軽量骨材を用いて透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を提供しようとする場合などにおいては、とりわけ強度のあるものを提供することが困難である。
そこで、近年になってFRP補強の接着剤や高分子合成樹脂の接着剤が開発された。FRP補強接着剤は、ロックウールに繊維状及び粒状のアルミニュームとガラス繊維、繊維状カーボンとを絡ませてから液状合成樹脂を飽和状態になるまで吸収させて粘度を調整して揺変を抑止することを特徴とするものであるが、これらの繊維は液状合成樹脂を吸収するものではなく、合成樹脂液に繊維状及び粒状のアルミニューム、ガラス繊維、カーボン繊維が均一に分散せず、十分な効果は得られない。また、高分子合成樹脂接着剤はポリエステル系・ビニールエステル系・アクリル系・ウレタン系・エポキシ系などの合成樹脂にロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボンを混練してから溶剤で希釈したところに特徴を有する。
このような従来技術による接着剤では、仮にこの接着剤を用いて路面などの舗装工事や壁板などの建築工事などの工法に採用されても作業性が悪くしかも施工品質が一定せず十分な成果は得られない。この理由は、従来の接着剤やFRP補強接着剤、高分子合成樹脂接着剤、セラミック樹脂剤とロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボンを混練した溶剤がその中に気泡を多く含んでいたり、液むらが多く存在したり、繊維状・粒状物質の分散が不十分で液状接着剤の中に繊維状・粒状物質の塊が存在したり、製造時の加温により施工時に液状接着剤の固化が始まっていたりするからである。また、接着剤の補強等のために混合・混練する繊維状・粒状の物質の種類が多く、高価なものになっている。
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による接着剤に改良を加えて、従来の接着剤では得られない接着剤にするところに本発明が解決しようとする課題を有する。
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を解決するために開発したものであって、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませ、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤と、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤に、さらにセメント、珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温で混合したことを特徴とする特殊接着剤と、セメントに珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の提供にある。
また、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜5,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が500mPaS〜15,000mPaS程度のビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を700mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、 セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて混合したことを特徴とする特殊接着剤の製法と、セメント(重量比15%〜25%)か珪藻土(重量比15%〜20%)に珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法の提供にある。
更に、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項1、2に記載の特殊接着剤を希釈し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類か複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の接着剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合した溶液と、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材とを、施工現場で同時に常温で混合・混練し、且つブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とし、また、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、常温で希釈し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練し、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法を提供するものである。
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませ、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませて更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、セメント、珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温で混合して成るか、セメントに珊瑚粉末(石灰岩粉末)、珊瑚砂(石灰岩砂)、珊瑚石(石灰岩)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温にて混合し、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤であるから、従来の接着剤よりも合成樹脂やセメントペーストの分子の中に混合物を均一に分散させることが可能に成り、合成樹脂やセメントペーストを線状や面状に構成することができるので、特に膜状に作用することが可能となる。
また本発明の実施形態は、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜5,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が500mPaS〜15,000mPaS程度のビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を700mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて混合したことを特徴とする特殊接着剤の製法であり、且つ、セメント(重量比15%〜25%)あるいは珪藻土(重量比15%〜25%)に、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法であるから、これまでの合成樹脂やセメントペーストで基材や骨材とを作用させた工法は勿論のこと、合成樹脂をロックウールやガラスウールなどに吸収させただけの工法より、耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れており、基材や骨材の安定を高めることができる。
また、セラミックや比重の軽い骨材に対しても従来と異なり、セラミックファイバやガラスファイバ、増粘剤を絡ませて低粘度の合成樹脂を膜状に被覆させて高粘度化したことによって十分な強度が得られることになった。
更に、この製法によって得られる特殊接着剤は骨材表面の凹凸部分や複雑な小孔部にも完全に付着されるので、接着作用が強まり、また冬期間の現場施工時においても加熱混練の必要がないばかりか練りむらもない。また、セラミックファイバとガラスファイバに合成樹脂を膜状に被覆させているために、合成樹脂が骨材間に留まって合成樹脂の沈下を防止することができる。さらに、セメントに珊瑚粉末(石灰粉末)、珊瑚砂(石灰砂)、珊瑚石(石灰石)が均一に分散しているためセメントペーストが膜状に作用し、セメントペーストの沈下を防止することができる。
更に、本発明の実施形態は、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1、2に記載の特殊接着剤を希釈し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を目由に設定したものを常温で混合し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固めるシャワー工法用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類か複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の接着剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合した溶液と、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材とを、施工現場で同時に常温で混合・混練し、且つブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とし、また、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、常温で希釈し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練し、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であるから、土木面での路盤工事は勿論のこと舗装及び舗装用二次製品の製造並びに建築用壁板・外壁板等の製造などに利用することができる。特に、透水性・保水性・吸音性・消音性舗装ブロック及び透水性・保水性・吸音性・消音性を有する層状の舗装構造体においでは、その骨材を特殊接着剤と混練して使用する場合には有効である。
【実施例】以下、図面などに従って本発明の実施について説明する。
本発明の特殊接着剤は、図1に示すようにセラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡まぜ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整して製造する事ができる。更に、加圧により気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。この特殊接着剤を用いる場合は、その用途によってセラミックファイバとガラスファイバの長さや粒度を変える必要はない。つまり、セラミックファイバとガラスファイバの粒度は1μm〜50μmで長さは1μm〜150μmとし、これらを混合して絡ませた後で100mPaS〜15,000mPaS粘度の合成樹脂を膜状に被覆させる。また、粘度の調整において、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度にする。使用方法によって粘度を調整する必要はない。
また、図2に示すように、前記特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。更に、図3に示すように、合成樹脂を使用しないで、セメント(重量比15%〜25%)あるいは珪藻上(重量比15%〜25%)に、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰岩、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合し、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。
次に、図4〜図6によって特殊接着剤の利用方法について説明する。
図4の8は骨材、9は路盤である。まず、本発明によって得られた特殊接着剤1に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mm砕石を骨材8の重量に対して4wt%〜6wt%の特殊接着剤1を混練して30mm厚の舗装を施した。つまり、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤1とした。そして、13mm以下の砕石200kgを骨材8としてミキサーに投入し、特殊接着剤1を入れて3分間混練した。これを予め用意した路盤9上に敷き均し、転圧して3.5m2×30mmの図4の透水性舗装構造体を得た。
また、図5に示す平板ブロック10は、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤1とした。そして、13mm以下の砕石200kgを骨材8としてミキサーに投入し、特殊接着剤1を入れて3分間混練、これを平板用ブロック金型に入れて成型し、300mm×300mm×50mmの透水性の平板ブロック10を得た
図6は樹木の根っこ対策の説明概要図である。図6では、まず、砕石・リサイクル石材(6号砕石6mm〜13mm)等の骨材に特殊接着剤1に所定の硬化剤を加えて混合し、樹木の基層部に層状(70mm厚)に敷設して透水性を有する層状の構造体を構成する。また表層部には、砕石・リサイクル石材・自然石(7号砕石5mm以下)等の骨材に特殊接着剤1に所定の硬化剤を加えて混練し、基層部の上部に層状(30mm厚)に透水性構造体を敷設した。
更に、図7は本発明によって得られた特殊接着剤2に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mmの砕石を骨材8の重量に対して5wt%〜10wt%の特殊接着剤2を混練して、300mm×300mm×50mmの金型に入れ、プレス加工して図7のような平板ブロック10を製造した。
図8はU字溝の周りに幅800mm×深さ800mmの路盤を堀り越し、まず、幅800mm×深さ400mmに砕石・リサイクル石材等の骨材を層状に敷設し、その層状の敷設物の上から本発明によって得られた特殊接着剤2(又は、本発明によって得られた特殊接着剤1に所定の硬化剤を混合した後で、溶剤で希釈したもの)を散布し、その後U字溝を設置してその周りに同様の骨材を敷設して特殊接着剤を散布して透水性を有する層状の舗装構造体を敷設した。
また、図9に示す構造体は本発明によって得られた特殊接着剤3をスプレーガンで木板の表面に2mm〜3mmの厚さで吹き付けて壁材などに利用したものである。
このようにして得た特殊接着剤は、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材、樹木の根っこ対策・雑草対策用又は吹き付け工法及び膜作用、骨材に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることができた。
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているので、次のような効果を有する。
ア.セラミックファイバとガラスファイバ、増粘剤とを絡ませる作用によって耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れていると共に物理的にも必要で十分な強度を得た。
イ.従来の合成樹脂では沈下を抑止することができないために、上部が弱く下部が強いという上下で強度差のある構造物を、この特殊接着剤を使用すれば合成樹脂やセメントペーストなどの分子を線状や面状に構成し、膜状に作用させることができ、上部と下部との強度が均一である構造物を作れるように成った。
ウ.この特殊接着剤によって、従来長時間が必要であった成型品等の脱型において自由に時間を設定することが可能になった。
エ.道路舗装用として提供する場合には、セメントコンクリートと同様の強度が得られると共に、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有する構造にすることが可能であり、水跳ね防止効果もあり、更に、太陽の照り返しによる地球温暖化の抑止に役立つことができる。
オ.本発明からなる特殊接着剤を使用して成型された物は、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有し、耐久性・耐蝕性に優れ、更に必要で十分な強度も得ることができる。
カ.歩道用として使用される場合は、廃材ウッドチップ、廃材ゴムチップ、焼却灰溶融スラグ、粉砕陶磁器、リサイクル砕石、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の基材が使用でき、リサイクル推進に役立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明から成る特殊接着剤1を示した説明概要図
【図2】本発明から成る特殊接着剤2を示した説明概要図
【図3】本発明から成る特殊接着剤3を示した説明概要図
【図4】本発明から成る特殊接着剤1を用いた舗装工法を示した説明概要図
【図5】本発明から成る特殊接着剤1を用いた平板ブロックの説明概要図
【図6】本発明から成る特殊接着剤1を用いた樹木の根っこ対策の説明概要図
【図7】本発明から成る特殊接着剤2を用いた平板ブロックの説明概要図
【図8】本発明から成る特殊接着剤2を用いたシャワー工法の説明概要図
【図9】本発明から成る特殊接着剤3を用いた吹き付け工法の説明概要図
【符号の説明】
1 合成樹脂 1
2 セラミックファイバ 2
3 ガラスファイナ 3
4 増粘剤 4
5 セメント 5
6 珊瑚粉(珊瑚砂、珊瑚石) 6
7 セメントペースト 7
8 骨材 8
9 路盤 9
10 平板ブロック 10
11 木板 11
Claims (16)
- エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤。
- エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませ、更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤。
- エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に、セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤に、さらにセメント、珪藻土、珊瑚粉末(石灰粉末、径100μm以下)、珊瑚砂(石灰砂、径0.7mm以下)、珊瑚石(石灰石、径40mm以下)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温で混合したことを特徴とする特殊接着剤。
- セメントあるいは珪藻土に珊瑚粉末(石灰粉末、径100μm以下)、珊瑚砂(石灰砂、径0.7mm以下)、珊瑚石(石灰石、径40mm以下)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤。
- セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜5,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
- セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が500mPaS〜15,000mPaS程度のビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を700mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
- セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類若しくは複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤(重量比15%〜20%)にセメント(重量比15%〜20%)、珪藻土(重量比15%〜20%)、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜60%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜60%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜60%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材を必要に応じて水(重量比5%〜15%)を加えて混合したことを特徴とする特殊接着剤の製法。
- セメント(重量比15%〜25%)あるいは珪藻土(重量比15%〜25%)に、珊瑚粉末(石灰粉末、重量比50%〜65%)、珊瑚砂(石灰砂、重量比50%〜65%)、珊瑚石(石灰石、重量比50%〜65%)の少なくとも1種類の素材若しくは複数素材と必要に応じて水(重量比15%〜35%)を加えて常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
- 請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項1、2に記載の特殊接着剤に適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合し、且つ砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項1、2に記載の特殊接着剤を希釈し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法(以下、シャワー工法という)に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- セラミックファイバ、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類か複数種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の接着剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整し、適当な少なくとも1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤で硬化時間を自由に設定して混合した溶液と、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材とを、施工現場で同時に常温で混合・混練し、且つブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とし、また、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とし、また、常温で希釈し、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に直接振り掛けて固めるシャワー工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、点字ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
- 請求項3、4に記載の特殊接着剤にリサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の小粒径の骨材を常温で混合・混練し、樹木の根っこ対策・雑草対策用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
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2003
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