JP2005023289A - 特殊接着剤及び蓄光入り特殊接着剤とこれら特殊接着剤の常温製法と常温利用方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 従来の接着剤に改良を加えた特殊接着剤の製法及びその利用方法
【解決手段】 ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、アクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤に常温で被服させて成る特殊接着剤とこの特殊接着剤に蓄光剤を加えて混合して成る蓄光入り特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法の提供。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は接着剤に関するものであるが、詳しくは特殊接着剤及び蓄光入り特殊接着剤とこれらの特殊接着剤の常温製法とその常温利用方法に関するものである。
従来の接着剤には、FRP補強の接着剤や高分子合成樹脂接着剤があります。FRP補強接着剤は、ロックウールに繊維状及び粒状のアルミニュームとガラス繊維、繊維状カーボンとを絡ませてから液状合成樹脂を飽和状態になるまで吸収させて粘度を調整して揺変を抑止することを特徴とするものであるが、これらの繊維は液状合成樹脂を吸収するものではなく、合成樹脂液に繊維状及び粒状のアルミニューム、ガラス繊維、カーボン繊維が均一に分散せず、十分な効果は得られない。高分子合成樹脂接着剤はポリエステル系・ビニールエステル系・アクリル系・ウレタン系・エポキシ系などの合成樹脂にロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボンを混練してから溶剤で希釈したところに特徴を有する。これらの接着剤は製造してから施工するまでの時間を数週間から数ヶ月と想定しているため、粘度維持と自然硬化を防ぐために様々な繊維質や希釈剤を混合・混練している。
このような従来技術による接着剤では、仮にこの接着剤を用いて路面などの舗装工事や壁板などの建築工事などの工法に採用されても溶剤の中の繊維質が固まって作業性が悪くしかも施工品質が一定せず十分な成果は得られない。この理由は、従来の接着剤やFRP補強接着剤、高分子合成樹脂接着剤、セラミック樹脂剤にロックウール・繊維状及び粒状のアルミニューム・ガラス繊維・繊維状カーボン等の多品種で大量の繊維物質を混練・混合したため、溶剤の中に気泡を多く含んでいたり、液むらが多く存在したり、繊維状・粒状物質の分散が不十分で液状接着剤の中に繊維状・粒状物質の塊が存在したり、製造時の加温により施工時に液状接着剤の固化が始まっていたりするからである。また、接着剤の補強のために混合する繊維状・粒状の物質の種類と量が多く、高価なものになっている。
特に高粘度アスファルトを用いた路面などの排水性・保水性舗装工事では、1年間程度で舗装構造体のポーラス構造が崩壊してしまい、透水・排水・保水・吸音機能が消失してしまう。これは、排水性工事用の高粘度アスファルトを使用した舗装構造体の強度が不十分なためであり、巷間言われているようなポーラス構造体にシルト層などの物質が堆積して目詰まりしているのでは無く、ポーラス構造自体が崩壊してしまい、空隙が押し潰されているからである。しかも、排水性舗装構造の表面に規制標示図、指示標示図、区画部標示図等を白色・黄色・赤色等で書くことで、透水・排水・保水・吸音機能を喪失させているだけでなく、雨天の時などは、スリップなどによる交通事故の原因と成っている。
発明が解決しようとする課題
かかる従来技術による接着剤に改良を加えて、従来の接着剤では得られない接着剤にするところに本発明が解決しようとする課題を有する。
課題を解決するための手段
本発明は、上記の課題を解決するために開発したものであって、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の提供と、
エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませた溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の提供と、
エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の提供である。
更に、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法の提供と、
ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、
ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類に、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を施工現場においてハンドミキサーで混合し、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊バインダと更に液むらを無くしたことを特徴とする特殊バインダの施工現場での製法と、
エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法の提供である。
また、請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、
請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面鋪装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、視覚障害者誘導ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、
請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して常温で混合・混練して案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識等に用いる用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、
請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して、規制標示図、指示標示図、区画部標示図等の透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体及び平板ブロック、舗装用ブロック、道路用縁石、トンネル内壁、舗装等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法と、
請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤をエポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系の希釈剤若しくはキシレンで希釈し、適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴ厶チップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法を提供するものである。
本発明の実施形態は、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませた溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させて成るか、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤であるから、従来の接着剤やアスファルト混合物よりも合成樹脂の分子の中に繊維物質を均一に分散させることが可能に成り、合成樹脂を線状や面状に構成することができるので、特に膜状に作用することが可能となり、必要で十分な強度を得ることができる。
また本発明の実施形態は、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法と、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類に、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を施工現場においてハンドミキサーで混合し、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊バインダと更に液むらを無くしたことを特徴とする特殊バインダの施工現場での製法と、エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法であるから、
これまでの合成樹脂やアスファルトで基材や骨材とを作用させた工法は勿論のこと、合成樹脂をロックウールやガラスウールなどに吸収させただけの工法より、耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れており、基材や骨材の安定を高めることができる。また、セラミックや比重の軽い骨材に対しても従来と異なり、ガラスファイバや増粘剤を絡ませて低粘度の合成樹脂を膜状に被覆させて高粘度化したことによって十分な強度が得られることになった。更にこの製法によって得られる特殊接着剤は骨材表面の凹凸部分にも完全に付着されるので、接着作用が強まり、また、冬期間の現場施工時においても加熱混練の必要がないばかりか練りむらもない。また、ガラスファイバに合成樹脂を膜状に被覆させているために、合成樹脂が骨材間に留まって合成樹脂の沈下を防止することができる。
更に、本発明の実施形態は、請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また、請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、視覚障害者誘導ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して常温で混合・混練して案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識等に用いる用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であり、また請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して規制標示図、指示標示図、区画部標示図等の透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体及び平板ブロック、舗装用ブロック、道路用縁石、トンネル内壁、舗装等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法の利用方法であり、また、請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤をエポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系の希釈剤若しくはキシレンで希釈し、適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法であるから、
土木面での路盤工事は勿論のこと舗装及び舗装用二次製品の製造並びに建築用壁板・外壁板等の製造などに利用することができる。特に、透水性・保水性・吸音性・消音性ブロック及び透水性・保水性・吸音性・消音性を有する層状の舗装構造体においては、その骨材を特殊接着剤と混練して使用する場合には有効である。更に、蓄光剤の作用により、晴天曇天に関わらず昼間の自然光や蛍光灯のあかりで、その後長時間にわたって膜状物や構造体が自ら発光し、案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識等に用いる用材や吹き付け工法、膜作用などの工法に用いることが可能となり、スリップせずに自ら長時間発光する規制標示図、指示標示図、区画部標示図等の透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体及び平板ブロック、舗装用ブロック、道路用縁石、トンネル内壁、舗装等工事用などの用材として用いるときに有効である。
以下、図面などに従って本発明の実施について説明する。
本発明の特殊接着剤は、図1に示すように1ガラスファイバ、2増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の3合成樹脂剤に常温で被服させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整して製造する事ができる。更に、加圧により気泡を除去し、液むらを減少させて製造することができる。この特殊接着剤を用いる場合は、その用途によってガラスファイバの長さや粒度を変える必要はない。つまり、ガラスファイバの粒度は1μm〜50μmで長さは1μm〜150μmとし、これらを混合して絡ませた後で100mPaS〜15,000mPaS粘度の合成樹脂を膜状に被覆させる。また、粘度の調整において、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度にする。使用方法によって粘度を調整する必要はない。
また、図2に示すように、
に記載の特殊接着剤(重量比80%〜90%)に1μm〜5μmの4蓄光剤(重量比10%〜20%、蓄光性機能セラミック)を混ぜて混練し、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整製して蓄光入り特殊接着剤を製造することが出来る。また、100mPaS〜15,000mPaS程度の粘度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤(重量比80%〜90%)に常温で1μm〜5μmの蓄光剤(重量比10%〜20%、蓄光性機能セラミック)を混ぜて混練して蓄光入り特殊接着剤を得ることができる。
次に、図3〜図4によって特殊接着剤の利用方法について説明する。
図3の5は骨材、6は路盤である。まず、本発明によって得られた特殊接着剤に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mm砕石を5骨材の重量に対して5wt%特殊接着剤を混練して30mm厚の舗装を施した。つまり、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤とした。そして、13mm以下の砕石200kgを5骨材としてミキサーに投入し、特殊接着剤を入れて3分間混練した。これを予め用意した6路盤上に敷き均し、転圧して3.5m×30mmの図3の透水性舗装構造体を得た。
また、図4に示す7平板ブロックは、ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類1kgにエポキシ系等の接着剤9kgを混練して更に加圧して特殊接着剤とした。そして、13mm以下の砕石200kgを5骨材としてミキサーに投入し、特殊接着剤を入れて3分間混練、これを平板用ブロック金型に入れて成型し、300mm×300mm×50mmの透水性の7平板ブロックを得た。
図5は蓄光入り特殊接着剤を利用した発光する案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識に用いる膜作用工法の例である。特殊接着剤と適当な硬化剤を混ぜた溶剤80gに4蓄光剤20gを混ぜて混練し、蓄光入り特殊接着剤100gを得た。これを刷毛で標識の上に膜状に塗った。白色顔料を入れて塗料として使用することもできる。
図6は蓄光入り特殊接着剤に所定の硬化剤を混合した後で6mm〜13mmの8自然石の重量に対して5wt%特殊接着剤を混練して30mm厚の舗装を施した。つまり、10kgの特殊接着剤と13mm以下の8自然石200kgをミキサーに投入して3分間混練した。これを予め用意した6路盤上に敷き均し、転圧して3.5m×30mmの規制標示図、指示標示図、区画部標示図用の透水性舗装構造体を得た。
このようにして得た特殊接着剤及び蓄光入り特殊接着剤は、路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、視覚障害者用誘導ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材、発光する案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識に用いる吹付工法、道路上の規制標示図、指示標示図、区画部標示図用の透水性舗装構造体、又は吹き付け工法及び膜作用、骨材に直接振り掛けて固める工法に用いることができた。
発明の効果
本発明は以上のように構成されているので、次のような効果を有する。
ア.ガラスファイバ、増粘剤とを絡ませる作用によって耐蝕性・作業性・経済性・耐久性に優れていると共に物理的にも必要で十分な強度を得た。
イ.従来の合成樹脂では沈下を抑止することができないために、上部が弱く下部が強いという上下で強度差のある構造物を、この特殊接着剤を使用すれば合成樹脂の分子を線状や面状に構成し、膜状に作用させることができ、上部と下部との強度が均一である構造物を作れるように成った。
ウ.この特殊接着剤によって、従来長時間が必要であった成型品等の脱型において自由に時間を設定することが可能になった。
エ.道路舗装用として提供する場合には、セメントコンクリートと同程度以上の強度が得られると共に、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有する構造にすることが可能であり、スリップ防止、水跳ね防止効果もあり、更に、太陽の照り返しによる地球温暖化の抑止に役立つ。
オ.本発明からなる特殊接着剤を使用して成型された物は、透水機能・保水機能・吸音機能・消音機能を有し、耐久性・耐蝕性に優れ、更に必要で十分な強度も得ることができる。
カ.歩道用として使用される場合は、廃材ウッドチップ、廃材ゴムチップ、焼却灰溶融スラグ、粉砕陶磁器、リサイクル砕石、貝殻、廃ガラスカレット、石灰石、石灰岩、珊瑚砂、珊瑚石、珊瑚岩等の基材が使用でき、リサイクル推進に役立つことができる。
キ.道路の表層用に透水・排水・保水・吸音機能を持った規制標示図、指示標示図、区画部標示図用の舗装構造体を敷設することで、スリップ防止、水跳ね防止に役立つことができる。
ク.自ら発光する案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識に用いられることで、夜間における交通標識として遠くからでも視認することが可能になり交通事故防止に役立つ。
本発明から成る特殊接着剤を示した説明概要図 本発明から成る蓄光入り特殊接着剤を示した説明概要図 本発明から成る特殊接着剤を用いた舗装工法を示した説明概要図 本発明から成る特殊接着剤を用いた平板ブロックの説明概要図 本発明から成る蓄光入り特殊接着剤を用いた案内標識 本発明から成る蓄光入り特殊接着剤を用いた指示標示図
符号の説明
1 ガラスファイバ 1
2 増粘剤 2
3 合成樹脂 3
4 蓄光剤 4
5 骨材 5
6 路盤 6
7 平板ブロック 7
8 案内標識 8
9 指示標示図 9
10排水性アスファルト 10

Claims (11)

  1. エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませたことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤。
  2. エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤にガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を常温にて混合して絡ませた溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤。
  3. エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤。
  4. ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
  5. ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類を混合して絡ませ、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を常温で膜状に被覆させて、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し且つ液むらを無くしたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
  6. ガラスファイバ、増粘剤のうち少なくとも1種類に、その粘度が100mPaS〜15,000mPaS程度のアクリル系・ウレタン系・ビニールエステル系・エポキシ系等の合成樹脂剤を施工現場においてハンドミキサーで混合し、粘度を500mPaS〜5,000mPaS程度に調整した溶剤に蓄光剤を入れて混合したことを特徴とする特殊バインダと更に液むらを無くしたことを特徴とする特殊バインダの施工現場での製法。
  7. エポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系等の合成樹脂剤に蓄光剤を入れ、常温にて混合したことを特徴とする特殊接着剤と更に加圧して気泡を除去し、液むらを減少させたことを特徴とする特殊接着剤の製法。
  8. 請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練してブロック状若しくは層状に成型したものを透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舖装用のブロック若しくは構造体に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
  9. 請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して路面舗装、舗装用ブロック、水路用ブロック、擁壁ブロック、視覚障害者誘導ブロック、建築用壁板・床板、鉄道用緩衝材・吸消音材、護岸・砂防等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
  10. 請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤に適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定して混合し、且つ自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材を常温で混合・混練して案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識等に用いる用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法、規制標示図、指示標示図、区画部標示図等の透水性・保水性・吸音性・消音性を有する舗装用のブロック若しくは構造体及び平板ブロック、舗装用ブロック、道路用縁石、トンネル内壁、舗装等工事用などの用材又は吹き付け工法及び膜作用などの工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
  11. 請求項1若しくは請求項2、請求項3に記載の特殊接着剤をエポキシ系・ウレタン系・アクリル系・ビニールエステル系の希釈剤若しくはキシレンで希釈し、適当な1種類の硬化剤若しくは複数の硬化剤、若しくは硬化剤を使用しないで硬化時間を自由に設定したものを常温で混合し、自然石、砕石、砂利、砂、リサイクル石材、廃タイヤゴムチップ、溶融スラグ、焼却灰、ウッドチップ、貝殻、廃ガラスカレット等の小粒径の骨材の積層物に、直接振り掛けて固める工法に用いることを特徴とする特殊接着剤の利用方法。
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JP2006299752A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Gifu Kasei:Kk Frp製グレーチング及びfrp製グレーチングの製造方法
JP2007009534A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Asahi Glass Matex Co Ltd パネルおよびその製造方法

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