JPH08165423A - ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物Info
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- JPH08165423A JPH08165423A JP33307494A JP33307494A JPH08165423A JP H08165423 A JPH08165423 A JP H08165423A JP 33307494 A JP33307494 A JP 33307494A JP 33307494 A JP33307494 A JP 33307494A JP H08165423 A JPH08165423 A JP H08165423A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐衝撃性及び難燃性に優れたポリフェニレン
エーテル(PPE)系樹脂組成物を提供する。 【構成】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂又はこれ
とポリスチレン系樹脂100重量部に対して、(B)酸
又は酸無水物で変性されたスチレン系エラストマー 3
〜50重量部、(C)成分(B)に対して反応性の基を
有するポリシロキサン 1〜20重量部、及び、(D)
芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜30重量部、を含
むことを特徴とする樹脂組成物。
エーテル(PPE)系樹脂組成物を提供する。 【構成】(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂又はこれ
とポリスチレン系樹脂100重量部に対して、(B)酸
又は酸無水物で変性されたスチレン系エラストマー 3
〜50重量部、(C)成分(B)に対して反応性の基を
有するポリシロキサン 1〜20重量部、及び、(D)
芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜30重量部、を含
むことを特徴とする樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリフェニレンエーテ
ル(以下、PPEということがある)系樹脂組成物に関
する。さらに詳しくは、優れた耐衝撃性、難燃性及び耐
熱性を併せもつPPE系樹脂組成物に関する。
ル(以下、PPEということがある)系樹脂組成物に関
する。さらに詳しくは、優れた耐衝撃性、難燃性及び耐
熱性を併せもつPPE系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは耐熱性、機械
的性質及び電気的性質に優れた樹脂として広く知られて
おり、また、PPE系樹脂組成物に各種のスチレン系エ
ラストマーを配合することも知られている。例えば、ポ
リシロキサンを含有するコア−シェル型のエラストマー
をPPE系樹脂組成物に配合することは、特開平5−1
40445号公報、特開平5−279548号公報及び
特開平5−230362号公報において提案されてい
る。
的性質及び電気的性質に優れた樹脂として広く知られて
おり、また、PPE系樹脂組成物に各種のスチレン系エ
ラストマーを配合することも知られている。例えば、ポ
リシロキサンを含有するコア−シェル型のエラストマー
をPPE系樹脂組成物に配合することは、特開平5−1
40445号公報、特開平5−279548号公報及び
特開平5−230362号公報において提案されてい
る。
【0003】しかしながら、PPE系樹脂組成物に、ス
チレン系エラストマーを配合することにより耐衝撃性は
改良されるが、難燃性が低下するという欠点を有し、そ
れ故、使用用途が限定されるという問題を有している。
また、シリコン系エラストマーを配合したPPE系樹脂
組成物は、難燃性の低下は少ないものの、耐衝撃性の改
良効果が小さく、十分な耐衝撃性が得られず、やはり、
使用用途が限定されるという問題を有している。
チレン系エラストマーを配合することにより耐衝撃性は
改良されるが、難燃性が低下するという欠点を有し、そ
れ故、使用用途が限定されるという問題を有している。
また、シリコン系エラストマーを配合したPPE系樹脂
組成物は、難燃性の低下は少ないものの、耐衝撃性の改
良効果が小さく、十分な耐衝撃性が得られず、やはり、
使用用途が限定されるという問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、優れ
た耐衝撃性と共に、優れた難燃性及び耐熱性を有するポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することを目
的とする。
た耐衝撃性と共に、優れた難燃性及び耐熱性を有するポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂又はこれとポリスチレン系樹脂
100重量部に対して、(B)酸又は酸無水物で変性
されたスチレン系エラストマー 3〜50重量部、
(C)成分(B)に対して反応性の基を有するポリシロ
キサン 1〜20重量部、及び、(D)芳香族リン酸エ
ステル系難燃剤 0〜30重量部を含むことを特徴とす
る樹脂組成物である。
ェニレンエーテル系樹脂又はこれとポリスチレン系樹脂
100重量部に対して、(B)酸又は酸無水物で変性
されたスチレン系エラストマー 3〜50重量部、
(C)成分(B)に対して反応性の基を有するポリシロ
キサン 1〜20重量部、及び、(D)芳香族リン酸エ
ステル系難燃剤 0〜30重量部を含むことを特徴とす
る樹脂組成物である。
【0006】本発明においては、PPE系樹脂は公知の
ものが使用できる。PPE系樹脂とは、例えば一般式
(化2):
ものが使用できる。PPE系樹脂とは、例えば一般式
(化2):
【0007】
【化2】 上記式中、R5 、R6 、R7 及びR8 はそれぞれ独立し
て、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基及びハロゲン原子とフェニル環との間に少くとも2個
の炭素原子を有するハロアルキル基又はハロアルコキシ
基で第3級α‐炭素を含まないものから選ばれた一価置
換基を表し、nは重合度を表わす整数である)で示され
る重合体の総称であって、上記一般式(化2)で示され
る重合体の1種単独であっても、2種以上が組合わされ
た共重合体であってもよい。好ましい具体例ではR5 及
びR6 が炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R7 及
びR8 が水素原子もしくは炭素原子数1〜4のアルキル
基である。例えばポリ(2,6‐ジメチル‐1,4 ‐フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6‐ジエチル‐1,4 ‐フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐エチル‐1,4 ‐
フェニレン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐プロピ
ル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジプロピ
ル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐エチル‐
6‐プロピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、などが挙
げられる。またPPE共重合体としては上記ポリフェニ
レンエーテル繰返し単位中にアルキル三置換フェノール
例えば 2,3,6‐トリメチルフェノールを一部含有する共
重合体を挙げることができる。またこれらのPPEに、
スチレン系化合物がグラフトした共重合体であってもよ
い。スチレン系化合物グラフト化ポリフェニレンエーテ
ルとしては上記PPEにスチレン系化合物として、例え
ばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、ク
ロルスチレンなどをグラフト重合して得られる共重合体
である。
て、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
基及びハロゲン原子とフェニル環との間に少くとも2個
の炭素原子を有するハロアルキル基又はハロアルコキシ
基で第3級α‐炭素を含まないものから選ばれた一価置
換基を表し、nは重合度を表わす整数である)で示され
る重合体の総称であって、上記一般式(化2)で示され
る重合体の1種単独であっても、2種以上が組合わされ
た共重合体であってもよい。好ましい具体例ではR5 及
びR6 が炭素原子数1〜4のアルキル基であり、R7 及
びR8 が水素原子もしくは炭素原子数1〜4のアルキル
基である。例えばポリ(2,6‐ジメチル‐1,4 ‐フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6‐ジエチル‐1,4 ‐フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐エチル‐1,4 ‐
フェニレン)エーテル、ポリ(2‐メチル‐6‐プロピ
ル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2,6‐ジプロピ
ル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、ポリ(2‐エチル‐
6‐プロピル‐1,4 ‐フェニレン)エーテル、などが挙
げられる。またPPE共重合体としては上記ポリフェニ
レンエーテル繰返し単位中にアルキル三置換フェノール
例えば 2,3,6‐トリメチルフェノールを一部含有する共
重合体を挙げることができる。またこれらのPPEに、
スチレン系化合物がグラフトした共重合体であってもよ
い。スチレン系化合物グラフト化ポリフェニレンエーテ
ルとしては上記PPEにスチレン系化合物として、例え
ばスチレン、α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、ク
ロルスチレンなどをグラフト重合して得られる共重合体
である。
【0008】本発明においては、成分(A)は上記した
ポリフェニレンエーテル系樹脂又はこれとポリスチレン
系樹脂である。ポリスチレン系樹脂はそれ自体公知であ
り、一般式(化3):
ポリフェニレンエーテル系樹脂又はこれとポリスチレン
系樹脂である。ポリスチレン系樹脂はそれ自体公知であ
り、一般式(化3):
【0009】
【化3】 (式中Rは水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基
であり、Zはハロゲン原子又は炭素原子数1〜4のアル
キル基である置換基を表し、pは0〜5の整数である)
で示される芳香族ビニル化合物から誘導された繰返し構
造単位を、その重合体中に少くとも25重量%以上有する
ものでなければならない。かかるスチレン系重合体とし
ては、スチレンもしくはその誘導体例えばp‐メチルス
チレン、α‐メチルスチレン、α‐メチル‐p‐メチル
スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等の単独重
合体及び共重合体が挙げられる。また、上記した芳香族
ビニル化合物を70〜99重量%と、ジエンゴム1〜30重量
%とからなるゴム変性ポリスチレン(HIPS)を使用
することができる。HIPSを構成するジエンゴムとし
ては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役
ジエン系化合物の単独重合体、共役ジエン系化合物と不
飽和ニトリル化合物又は芳香族ビニル化合物との共重合
体さらには天然ゴムなどが挙げられ、1種又は2種以上
用いることができる。特にポリブタジエン、ブタジエン
‐スチレン共重合体が好ましい。
であり、Zはハロゲン原子又は炭素原子数1〜4のアル
キル基である置換基を表し、pは0〜5の整数である)
で示される芳香族ビニル化合物から誘導された繰返し構
造単位を、その重合体中に少くとも25重量%以上有する
ものでなければならない。かかるスチレン系重合体とし
ては、スチレンもしくはその誘導体例えばp‐メチルス
チレン、α‐メチルスチレン、α‐メチル‐p‐メチル
スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン等の単独重
合体及び共重合体が挙げられる。また、上記した芳香族
ビニル化合物を70〜99重量%と、ジエンゴム1〜30重量
%とからなるゴム変性ポリスチレン(HIPS)を使用
することができる。HIPSを構成するジエンゴムとし
ては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役
ジエン系化合物の単独重合体、共役ジエン系化合物と不
飽和ニトリル化合物又は芳香族ビニル化合物との共重合
体さらには天然ゴムなどが挙げられ、1種又は2種以上
用いることができる。特にポリブタジエン、ブタジエン
‐スチレン共重合体が好ましい。
【0010】HIPSは、乳化重合、懸濁重合、塊状重
合、溶液重合又はそれらの組合せの方法により得られ
る。
合、溶液重合又はそれらの組合せの方法により得られ
る。
【0011】PPE系樹脂に対するPS系樹脂の配合比
率はPPE系樹脂10〜100重量部に対してPS系樹
脂90〜0重量部である。好ましくは、PPE系樹脂1
0〜90重量部に対してPS系樹脂90〜10重量部で
ある。
率はPPE系樹脂10〜100重量部に対してPS系樹
脂90〜0重量部である。好ましくは、PPE系樹脂1
0〜90重量部に対してPS系樹脂90〜10重量部で
ある。
【0012】スチレン系エラストマー自体は公知のもの
を用いることができ、例えばポリスチレン及びポリブタ
ジエンセグメントをそれぞれ1以上有するスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、若しくはポリスチレン及び
ポリイソプレンセグメントをそれぞれ1以上有するスチ
レン−イソプレン共重合体、又はこれらの不飽和部分が
選択的に水素添加されたものである。これらスチレンエ
ラストマー中のポリスチレンセグメントの含有量は、1
5〜60重量%が好ましい。ポリスチレンセグメントの
含有量が、15重量%未満ではPPE系樹脂組成物との
相溶性が低下し、十分な耐衝撃性が得られない。一方、
60重量%を越えるとエラストマーとしての柔軟性が失
われることにより、やはり十分な耐衝撃性が得られな
い。
を用いることができ、例えばポリスチレン及びポリブタ
ジエンセグメントをそれぞれ1以上有するスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体、若しくはポリスチレン及び
ポリイソプレンセグメントをそれぞれ1以上有するスチ
レン−イソプレン共重合体、又はこれらの不飽和部分が
選択的に水素添加されたものである。これらスチレンエ
ラストマー中のポリスチレンセグメントの含有量は、1
5〜60重量%が好ましい。ポリスチレンセグメントの
含有量が、15重量%未満ではPPE系樹脂組成物との
相溶性が低下し、十分な耐衝撃性が得られない。一方、
60重量%を越えるとエラストマーとしての柔軟性が失
われることにより、やはり十分な耐衝撃性が得られな
い。
【0013】酸又は酸無水物で変性されたスチレン系エ
ラストマーとは、上記スチレン系エラストマーが、酸又
は酸無水物によって変性されたものである。用いること
ができる酸又は酸無水物としては、不飽和カルボン酸又
はその無水物、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の
モノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
エンド−ビシクロ−[2.2.1]−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボン酸等のジカルボン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、エンド−ビシクロ−[2.2.
1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物(無
水ハイミック酸)等のジカルボン酸無水物等が挙げら
れ、特に無水マレイン酸が好ましい。
ラストマーとは、上記スチレン系エラストマーが、酸又
は酸無水物によって変性されたものである。用いること
ができる酸又は酸無水物としては、不飽和カルボン酸又
はその無水物、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等の
モノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
エンド−ビシクロ−[2.2.1]−5−ヘプテン−
2,3−ジカルボン酸等のジカルボン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸、エンド−ビシクロ−[2.2.
1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸無水物(無
水ハイミック酸)等のジカルボン酸無水物等が挙げら
れ、特に無水マレイン酸が好ましい。
【0014】このような酸又は酸無水物によるスチレン
系エラストマーの変性は、公知の方法、例えば上記の変
性剤化合物を上記樹脂にグラフト重合、或いはランダム
共重合させることにより行うことができる。
系エラストマーの変性は、公知の方法、例えば上記の変
性剤化合物を上記樹脂にグラフト重合、或いはランダム
共重合させることにより行うことができる。
【0015】グラフト重合の場合は、まず、スチレン系
エラストマーと、変性用の酸又は酸無水物、及び必要に
応じて触媒を、押出機や二軸混練機等に投入し、150
〜400℃程度、好ましくは200〜350℃程度で溶
融しながら混練する。この際、酸又は酸無水物の添加量
は、特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮す
るためには、スチレン系エラストマー100重量部に対
して、0.1〜20重量部、特には0.5〜10重量部
程度が好ましい。
エラストマーと、変性用の酸又は酸無水物、及び必要に
応じて触媒を、押出機や二軸混練機等に投入し、150
〜400℃程度、好ましくは200〜350℃程度で溶
融しながら混練する。この際、酸又は酸無水物の添加量
は、特に限定されないが、本発明の効果を十分に発揮す
るためには、スチレン系エラストマー100重量部に対
して、0.1〜20重量部、特には0.5〜10重量部
程度が好ましい。
【0016】上記溶融混練の際に、必要に応じて添加す
る触媒としては、通常のラジカル重合用触媒を用いるこ
とができ、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、過酸化ジターシャリーブチル、過酸化アセチル、タ
ーシャリーブチルペルオキシ安息香酸、過酸化ジクミ
ル、ペルオキシ安息香酸、ペルオキシ酢酸、ターシャリ
ーブチルペルオキシピバレート、2,5−ジメチル−
2,5−ジターシャリーブチルペルオキシヘキシン等の
過酸化物類、又はアゾビスイソブチロニトリル等のジア
ゾ化合物類等が好ましい。触媒の添加量はスチレン系エ
ラストマー100重量部に対して、0.01〜3重量部
程度が好ましい。
る触媒としては、通常のラジカル重合用触媒を用いるこ
とができ、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、過酸化ジターシャリーブチル、過酸化アセチル、タ
ーシャリーブチルペルオキシ安息香酸、過酸化ジクミ
ル、ペルオキシ安息香酸、ペルオキシ酢酸、ターシャリ
ーブチルペルオキシピバレート、2,5−ジメチル−
2,5−ジターシャリーブチルペルオキシヘキシン等の
過酸化物類、又はアゾビスイソブチロニトリル等のジア
ゾ化合物類等が好ましい。触媒の添加量はスチレン系エ
ラストマー100重量部に対して、0.01〜3重量部
程度が好ましい。
【0017】変性スチレン系エラストマー中の酸又は酸
無水物の含有量は、特に限定されないが、0.01〜1
0重量%の範囲内が好ましい。
無水物の含有量は、特に限定されないが、0.01〜1
0重量%の範囲内が好ましい。
【0018】変性スチレン系エラストマーとしては、無
水マレイン酸で変性されたスチレン系エラストマーが特
に好ましい。変性スチレンエラストマー中の無水マレイ
ン酸の含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、0.
2〜5重量%が更に好ましい。無水マレイン酸の含有量
が0.1重量%未満では、十分な難燃性が得られない。
一方、10重量%を越えるとエラストマーとしての特性
が損なわれ十分な耐衝撃性が得られない。無水マレイン
酸によるスチレン系エラストマーのグラフト変性の方法
は、公知の方法、例えば特開昭61−76518号公
報、特開昭62−250018号公報、特開昭62−7
9211号公報等に記載の方法により満足に行うことが
できる。
水マレイン酸で変性されたスチレン系エラストマーが特
に好ましい。変性スチレンエラストマー中の無水マレイ
ン酸の含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、0.
2〜5重量%が更に好ましい。無水マレイン酸の含有量
が0.1重量%未満では、十分な難燃性が得られない。
一方、10重量%を越えるとエラストマーとしての特性
が損なわれ十分な耐衝撃性が得られない。無水マレイン
酸によるスチレン系エラストマーのグラフト変性の方法
は、公知の方法、例えば特開昭61−76518号公
報、特開昭62−250018号公報、特開昭62−7
9211号公報等に記載の方法により満足に行うことが
できる。
【0019】上記成分(B)の量は、成分(A)100
重量部に対して、上限は50重量部、好ましくは30重
量部であり、一方下限は、1重量部、好ましくは3重量
部である。成分(B)の量が上記範囲より少ないと十分
な耐衝撃性及び難燃性が得られず、一方上記範囲より多
いと機械的特性が低下し好ましくない。
重量部に対して、上限は50重量部、好ましくは30重
量部であり、一方下限は、1重量部、好ましくは3重量
部である。成分(B)の量が上記範囲より少ないと十分
な耐衝撃性及び難燃性が得られず、一方上記範囲より多
いと機械的特性が低下し好ましくない。
【0020】本発明の成分(C)は、上記成分(B)で
ある無水マレイン酸変性スチレン系エラストマーに対し
て反応性を有するポリシロキサンである。上記成分
(B)と反応性を有するものであれば、公知の変性ポリ
シロキサンが満足に使用できる。例えばアミノ基、エポ
キシ基、水酸基若しくはメチロール基を有するポリシロ
キサンを挙げることができるが、アミノ基又はエポキシ
基を有するポリシロキサンが好ましい。これらの反応基
は、ポリシロキサン1分子中に1個以上存在すれば良
い。また、ポリシロキサン構造中における反応基の位置
は、側鎖型、側鎖/両末端型、両末端型或いは片末端型
のいずれでも良いが、両末端型或いは片末端型が好まし
い。
ある無水マレイン酸変性スチレン系エラストマーに対し
て反応性を有するポリシロキサンである。上記成分
(B)と反応性を有するものであれば、公知の変性ポリ
シロキサンが満足に使用できる。例えばアミノ基、エポ
キシ基、水酸基若しくはメチロール基を有するポリシロ
キサンを挙げることができるが、アミノ基又はエポキシ
基を有するポリシロキサンが好ましい。これらの反応基
は、ポリシロキサン1分子中に1個以上存在すれば良
い。また、ポリシロキサン構造中における反応基の位置
は、側鎖型、側鎖/両末端型、両末端型或いは片末端型
のいずれでも良いが、両末端型或いは片末端型が好まし
い。
【0021】特に好ましいポリシロキサンの構造は、下
記一般式(化4):
記一般式(化4):
【0022】
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は同じであっても異
なっていても良く、直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜
6のアルキル基、炭素原子数5〜10のアリール基であ
り、但しR1 〜R4 の少なくとも一つがアミノ基、エポ
キシ基から選ばれる反応基、又はこれら反応基を有する
原子団を有し、nが1〜100の整数である。)で表さ
れるポリシロキサンである。
なっていても良く、直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜
6のアルキル基、炭素原子数5〜10のアリール基であ
り、但しR1 〜R4 の少なくとも一つがアミノ基、エポ
キシ基から選ばれる反応基、又はこれら反応基を有する
原子団を有し、nが1〜100の整数である。)で表さ
れるポリシロキサンである。
【0023】例えば、α,ω−ビス(アミノプロピル)
ポリジメチルシロキサン、α−アミノプロピルポリジメ
チルシロキサン、γ−アミノプロピルトリメチルシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエチルシラン、N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルトリメトキ
シシラン、α,ω−ビス(グリシドキシプロピル)ポリ
ジメチルシロキサン、α−グリシドキシポリジメチルシ
ロキサン、γ−グリシドキシプロピルトリメチルシラン
等を挙げることができる。
ポリジメチルシロキサン、α−アミノプロピルポリジメ
チルシロキサン、γ−アミノプロピルトリメチルシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエチルシラン、N−(β−
アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルトリメトキ
シシラン、α,ω−ビス(グリシドキシプロピル)ポリ
ジメチルシロキサン、α−グリシドキシポリジメチルシ
ロキサン、γ−グリシドキシプロピルトリメチルシラン
等を挙げることができる。
【0024】成分(C)である上記ポリシロキサンは、
(B)無水マレイン酸変性スチレン系エラストマーと溶
融混練すると、互いに反応すると考えられる。
(B)無水マレイン酸変性スチレン系エラストマーと溶
融混練すると、互いに反応すると考えられる。
【0025】上記成分(C)は、成分(A)100重量
部に対して、上限は20重量部、好ましくは10重量部
であり、一方下限は0.5重量部、好ましくは1重量部
である。成分(C)の量が上記範囲より少ないと十分な
難燃性が得られず、一方上記範囲より多いと機械特性の
低下、外観不良などを生じ好ましくない。
部に対して、上限は20重量部、好ましくは10重量部
であり、一方下限は0.5重量部、好ましくは1重量部
である。成分(C)の量が上記範囲より少ないと十分な
難燃性が得られず、一方上記範囲より多いと機械特性の
低下、外観不良などを生じ好ましくない。
【0026】本発明の成分(D)としては、次式(化
5)、
5)、
【0027】
【化5】 (ここで、R9 、R10、R11およびR12は、それぞれ独
立して、水素原子または有機基を表すが、R9 、R10、
R11およびR12のうち少なくとも1つがアリール基であ
り、Yは2価以上の有機基を表し、pは0または1であ
り、qは1以上、例えば30以下の整数、rは0以上の整
数を表す。)で示される芳香族リン酸エステル系化合物
が挙げられる。しかし、これ等に限定されるものではな
い。
立して、水素原子または有機基を表すが、R9 、R10、
R11およびR12のうち少なくとも1つがアリール基であ
り、Yは2価以上の有機基を表し、pは0または1であ
り、qは1以上、例えば30以下の整数、rは0以上の整
数を表す。)で示される芳香族リン酸エステル系化合物
が挙げられる。しかし、これ等に限定されるものではな
い。
【0028】上記式において、有機基とはたとえば、置
換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されて
いる場合、置換基としては例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基(例えば
アリールアルコキシアルキル基等)またはこれ等の置換
基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して
組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリール基
等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有
機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している
水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味
する。例えばアルキレン基、および好ましくは(置換)
フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフェノール
類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊離原子価
の相対的位置は任意である。特に好ましいものとして、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタ
ン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフ
ェニル、 p,p′- ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジ
ヒドロキシナフタレン等から誘導される多価残基が挙げ
られる。
換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されて
いる場合、置換基としては例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基(例えば
アリールアルコキシアルキル基等)またはこれ等の置換
基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して
組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリール基
等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有
機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している
水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味
する。例えばアルキレン基、および好ましくは(置換)
フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフェノール
類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊離原子価
の相対的位置は任意である。特に好ましいものとして、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタ
ン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフ
ェニル、 p,p′- ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジ
ヒドロキシナフタレン等から誘導される多価残基が挙げ
られる。
【0029】具体的な芳香族リン酸エステル系化合物の
例としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホ
スフェート、ビスフェノールAビスホスフェート、レゾ
ルシンビスホスフェート、トリオキシベンゼントリホス
フェート等が挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートである。
例としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート、クレジルフェニルホスフェート、オクチ
ルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルホ
スフェート、ビスフェノールAビスホスフェート、レゾ
ルシンビスホスフェート、トリオキシベンゼントリホス
フェート等が挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートである。
【0030】上記成分(D)は、成分(A)100重量
部に対して、上限は30重量部であり、下限は成分
(D)を配合する場合、好ましくは2重量部である。成
分(D)の量が上記範囲より多いと難燃性の低下が大き
く好ましくない。
部に対して、上限は30重量部であり、下限は成分
(D)を配合する場合、好ましくは2重量部である。成
分(D)の量が上記範囲より多いと難燃性の低下が大き
く好ましくない。
【0031】また、本発明の樹脂組成物においては、他
のポリマー成分がさらに共重合あるいはブレンドされて
いても良い。共重合あるいはブレンドされ得る他のポリ
マー成分としては、例えばポリエステル、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリスルフィド、ポリアクリレー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、ポリアクリロ
ニトリル、ABS、AS、ポリオレフィン等が挙げられ
る。
のポリマー成分がさらに共重合あるいはブレンドされて
いても良い。共重合あるいはブレンドされ得る他のポリ
マー成分としては、例えばポリエステル、ポリアミド、
ポリカーボネート、ポリスルフィド、ポリアクリレー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、ポリアクリロ
ニトリル、ABS、AS、ポリオレフィン等が挙げられ
る。
【0032】本発明の樹脂組成物には、その物性を損な
わない限りにおいて、その目的に応じて樹脂の混合時、
成形時に、他のポリマー、各種ゴム、慣用の添加剤、例
えば顔料、染料、充填剤(ガラス繊維、炭素繊維、カー
ボンブラック、シリカ、酸化チタンなど)、耐熱剤、酸
化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑
剤、帯電防止剤、難燃剤等を添加することができる。
わない限りにおいて、その目的に応じて樹脂の混合時、
成形時に、他のポリマー、各種ゴム、慣用の添加剤、例
えば顔料、染料、充填剤(ガラス繊維、炭素繊維、カー
ボンブラック、シリカ、酸化チタンなど)、耐熱剤、酸
化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑
剤、帯電防止剤、難燃剤等を添加することができる。
【0033】本発明の樹脂組成物を製造するための方法
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混練法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的又は連続
的に運転する。
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混練法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的又は連続
的に運転する。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】なお、実施例においては次の化合物を使用
した。 成分(A) PPE:固有粘度(クロロホルム、25℃)0.46 dl/
gのポリ(2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ
−テル、日本ジーイープラスチックス社製 HIPS:ハイインパクトポリスチレン(商標:トーポ
レックス 870-ST、三井東圧化学株式会社製) 成分(B) MAH−g−SEBS:無水マレイン酸変性水添スチレ
ン−ブタジエン共重合体(商標:クレイトン FG-1901、
シェル化学株式会社製)、無水マレイン酸含有量 0.
5重量% SEBS(比較用):水添スチレン−ブタジエン共重合
体(商標:クレイトンG-1651 、シェル化学株式会社
製) 成分(C) 変性シリコン1:α,ω−ビス(アミノプロピル)ポリ
ジメチルシロキサン(化6)
した。 成分(A) PPE:固有粘度(クロロホルム、25℃)0.46 dl/
gのポリ(2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ
−テル、日本ジーイープラスチックス社製 HIPS:ハイインパクトポリスチレン(商標:トーポ
レックス 870-ST、三井東圧化学株式会社製) 成分(B) MAH−g−SEBS:無水マレイン酸変性水添スチレ
ン−ブタジエン共重合体(商標:クレイトン FG-1901、
シェル化学株式会社製)、無水マレイン酸含有量 0.
5重量% SEBS(比較用):水添スチレン−ブタジエン共重合
体(商標:クレイトンG-1651 、シェル化学株式会社
製) 成分(C) 変性シリコン1:α,ω−ビス(アミノプロピル)ポリ
ジメチルシロキサン(化6)
【0036】
【化6】 変性シリコン2:α−アミノプロピルポリジメチルシロ
キサン(化7)
キサン(化7)
【0037】
【化7】 変性シリコン3:α,ω−ビス(グリシドキシプロピ
ル)ポリジメチルシロキサン(化8)
ル)ポリジメチルシロキサン(化8)
【0038】
【化8】 未変性シリコン(比較用):ジメチルポリシロキサン
(商標TSF451:東芝シリコーン株式会社社製)、
粘度(25℃)100 cSt 成分(D) TPP:トリフェニルホスフェート。
(商標TSF451:東芝シリコーン株式会社社製)、
粘度(25℃)100 cSt 成分(D) TPP:トリフェニルホスフェート。
【0039】実施例1〜4及び比較例1〜2 表1に示す量(重量部)の各成分を、二軸押出機(スク
リュー径30mm)を用いて、バレル設定温度280℃で溶
融混練して押出し、ペレットを作成した。得られたペレ
ットから射出成形により各種試験片を成形し、以下の試
験に供した。 (1)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に従
い、1/8 インチ厚 ノッチ付アイゾット衝撃強度を測定 (2)引張り強度:ASTM D638に従って測定 (3)引張り破断伸び:ASTM D638に従って測
定 (4)熱変形温度(HDT):ASTM D648にし
たがって、18.6kg/cm2 荷重で測定 (5)難燃性:アンダーライターズラボラトリーズイン
コーポレーションのブレチン94“材料分類のための燃
焼試験”(UL94)に示される試験方法に従って測定
した。厚み1.6mmの5個の試験片を用いて試験した。
1個の試験片について、10秒の接炎の後に燃焼時間
(消化までの時間)を測定するという操作を2回繰り返
した。難燃性を、V−0,V−1,V−2,HBに分類
した。結果を表1に示す。
リュー径30mm)を用いて、バレル設定温度280℃で溶
融混練して押出し、ペレットを作成した。得られたペレ
ットから射出成形により各種試験片を成形し、以下の試
験に供した。 (1)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に従
い、1/8 インチ厚 ノッチ付アイゾット衝撃強度を測定 (2)引張り強度:ASTM D638に従って測定 (3)引張り破断伸び:ASTM D638に従って測
定 (4)熱変形温度(HDT):ASTM D648にし
たがって、18.6kg/cm2 荷重で測定 (5)難燃性:アンダーライターズラボラトリーズイン
コーポレーションのブレチン94“材料分類のための燃
焼試験”(UL94)に示される試験方法に従って測定
した。厚み1.6mmの5個の試験片を用いて試験した。
1個の試験片について、10秒の接炎の後に燃焼時間
(消化までの時間)を測定するという操作を2回繰り返
した。難燃性を、V−0,V−1,V−2,HBに分類
した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 実施例1の組成物は、酸変性スチレンエラストマー及び
アミノ変性ポリシロキサンを含有し、優れた耐熱性(H
DT)及び耐衝撃性を示す。実施例2は、実施例1の組
成物に難燃剤を加えたものであり、難燃性が向上し、但
し耐熱性は低下している。一方、比較例1は、酸変性の
スチレンエラストマー及び未変性のポリシロキサン、及
び難燃剤を含有し、実施例2と比べて衝撃強度が低く、
難燃性も劣っている。比較例2では、比較例1の組成物
からポリシロキサンを除いたものであり、耐衝撃性は良
いが難燃性が著しく悪い。
アミノ変性ポリシロキサンを含有し、優れた耐熱性(H
DT)及び耐衝撃性を示す。実施例2は、実施例1の組
成物に難燃剤を加えたものであり、難燃性が向上し、但
し耐熱性は低下している。一方、比較例1は、酸変性の
スチレンエラストマー及び未変性のポリシロキサン、及
び難燃剤を含有し、実施例2と比べて衝撃強度が低く、
難燃性も劣っている。比較例2では、比較例1の組成物
からポリシロキサンを除いたものであり、耐衝撃性は良
いが難燃性が著しく悪い。
【0041】上記のように、実施例のPPE系樹脂組成
物は、優れた耐衝撃性、難燃性及びをもっている。
物は、優れた耐衝撃性、難燃性及びをもっている。
【0042】
【発明の効果】本発明により、耐衝撃性、難燃性及び耐
熱性に優れたPPE系樹脂組成物を提供することができ
る。よって本発明の樹脂組成物は広い分野で使用でき、
工業的に有用である。
熱性に優れたPPE系樹脂組成物を提供することができ
る。よって本発明の樹脂組成物は広い分野で使用でき、
工業的に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08G 81/02 NUU
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)ポリフェニレンエーテル系樹脂又
はこれとポリスチレン系樹脂 100重量部に対して、
(B)酸又は酸無水物で変性されたスチレン系エラスト
マー 3〜50重量部、(C)成分(B)に対して反応
性の基を有するポリシロキサン 1〜20重量部、及
び、(D)芳香族リン酸エステル系難燃剤 0〜30重
量部を含むことを特徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 成分(B)の酸又は酸無水物が無水マレ
イン酸であり、かつその含有量が0.1〜10重量%で
ある請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 成分(C)の反応性の基が、アミノ基又
はエポキシ基である請求項1又は2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 成分(C)が、以下の式(化1)で表さ
れるポリシロキサンである請求項1又は2記載の樹脂組
成物 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は同じであっても異
なっていても良く、直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜
6のアルキル基、炭素原子数5〜10のアリール基であ
り、但しR1 〜R4 の少なくとも一つがアミノ基及びエ
ポキシ基から選ばれる反応基、又はこれら反応基を有す
る原子団を有し、nが1〜100の整数である)。 - 【請求項5】 成分(D)が2〜30重量部である請求
項1乃至4のいずれか一つに記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33307494A JPH08165423A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33307494A JPH08165423A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165423A true JPH08165423A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18261980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33307494A Pending JPH08165423A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08165423A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100450111B1 (ko) * | 2001-12-24 | 2004-09-24 | 제일모직주식회사 | 난연성 고무강화 폴리스티렌 수지 조성물 |
JP2010515803A (ja) * | 2007-01-10 | 2010-05-13 | サビック・イノベーティブ・プラスチックス・アイピー・ベスローテン・フェンノートシャップ | 低い煙密度のポリ(アリーレンエーテル)組成物、方法、及び物品 |
WO2018079311A1 (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-03 | 旭化成株式会社 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
WO2024181387A1 (ja) * | 2023-02-27 | 2024-09-06 | 出光興産株式会社 | シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP33307494A patent/JPH08165423A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100450111B1 (ko) * | 2001-12-24 | 2004-09-24 | 제일모직주식회사 | 난연성 고무강화 폴리스티렌 수지 조성물 |
JP2010515803A (ja) * | 2007-01-10 | 2010-05-13 | サビック・イノベーティブ・プラスチックス・アイピー・ベスローテン・フェンノートシャップ | 低い煙密度のポリ(アリーレンエーテル)組成物、方法、及び物品 |
WO2018079311A1 (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-03 | 旭化成株式会社 | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
WO2024181387A1 (ja) * | 2023-02-27 | 2024-09-06 | 出光興産株式会社 | シンジオタクチックポリスチレン系樹脂組成物 |
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