JPH08165324A - 乳白化を起こさない熱可塑性ポリウレタン組成物 - Google Patents

乳白化を起こさない熱可塑性ポリウレタン組成物

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JPH08165324A
JPH08165324A JP7164480A JP16448095A JPH08165324A JP H08165324 A JPH08165324 A JP H08165324A JP 7164480 A JP7164480 A JP 7164480A JP 16448095 A JP16448095 A JP 16448095A JP H08165324 A JPH08165324 A JP H08165324A
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polyurethane
polyester polyol
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thermoplastic polyurethane
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JP7164480A
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James N Rieck
ジエイムズ・エヌ・リーク
Joseph M Jupa
ジヨセフ・エム・ジユパ
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Bayer Corp
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Bayer AG
Bayer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 分子量が少なくとも500でヒドロキシル官
能性が少なくとも2の少なくとも1種のヒドロキシル官
能性をもったポリエステルポリオール、連鎖伸長剤、お
よび有機ジイソシアネートを連鎖終結剤と組み合わせる
ことによって、熱可塑性ポリウレタンを製造する。連鎖
終結剤はイソシアネートと反応する一官能性の化合物で
あることが好ましい。 これらの反応原料は組成物のNC
O/H係数が100または約100になるような量で使
用される。 【効果】 熱可塑性ポリウレタン樹脂の乳白化現象が減
少または除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の背景】本発明は表面の曇り[乳白化(blo
oming)]が減少または除去されていることを特徴
とする熱可塑性ポリウレタン樹脂に関する。
【0002】ポリウレタン樹脂の成形品に関し「乳白
化」或いは「表面の曇り」とも呼ばれる現象は以前から
当業界においては公知であった。乳白化の程度およびそ
れを補正する方法の効果は観察によって決定される。乳
白化の程度を決定する一つの方法は、ポリウレタン組成
物を押し出してストランドをつくり、このストランドの
表面の曇りを数日間に亙り監視する方法である。曇りの
発現、曇りが発現する時間、および曇りの程度により当
業界の専門家は乳白化の起こり易さに関し組成物を特徴
付けることができる。
【0003】エラストマー、熱可塑的に成形した成形
品、および織物の被膜のような製品は表面にこのような
欠陥が生じることが知られており、この問題を解決する
方法が長い間探索されて来た。最も乳白化を起こし易い
製品はポリエステルポリオール、短鎖のジオール、およ
びMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)から成
る製品である。
【0004】
【本発明の要約】本発明の目的は表面の曇りを実質的に
もたない熱可塑性ポリウレタン組成物の製造法を提供す
ることである。
【0005】また本発明の目的は表面の曇りを実質的に
生じない熱可塑性ポリウレタン組成物を提供することで
ある。
【0006】当業界の専門家には明白なこれらの目的お
よび他の目的は、(a)分子量が少なくとも500でヒ
ドロキシル官能性が少なくとも2の少なくとも1種のヒ
ドロキシル官能基をもつポリエステルポリオール、
(b)連鎖伸長剤、および(c)ジイソシアネートを反
応させることにより達成される。連鎖終結剤(d)、好
ましくはイソシアネート基と反応する一官能性の化合物
を、反応混合物のNCO/H係数(即ちイソシアネート
基の当量対イソシアネートと反応する基(a)+(b)
+(c)の当量の比×100)が100または約100
(即ち100±5)になるような量で反応混合物中に混
入する。
【0007】
【本発明の詳細な説明】最も乳白化を起こし易い製品は
ポリエステルポリオール、短鎖ジオール、およびジイソ
シアネートを反応させてつくられる製品である。本発明
は連鎖終結剤、好ましくはイソシアネートと反応し得る
基を含む一官能性化合物、最も好ましくは一官能性アル
コールを乳白化を起こし易いポリウレタンを生成する反
応混合物に添加すると、重合体の融点範囲を低下させ、
樹脂が乳白化を起こす傾向が減少するという発見に基づ
いている。
【0008】本発明方法によれば、乳白化が著しく減少
しているか完全に除去されていることを特徴とするポリ
ウレタン製品が提供される。この改善された性質は、ジ
イソシアネート、連鎖伸長剤、およびポリエステルポリ
オール、好ましくはアジピン酸をベースにしたポリエス
テルポリオールを含む反応混合物に、少なくとも1種の
連鎖終結剤を十分量含ませることにより達成される。反
応混合物中のイソシアネート基対イソシアネートと反応
し得る基の比(NCO/H)を1または約1に保つ(即
ちNCO/H係数=100±5に保つ)ことが重要であ
る。
【0009】任意の公知ジイソシアネートを本発明に使
用することができる。適当なジイソシアネートの例に
は、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート、およびヘキサ
メチレンジイソシアネートが含まれる。好適なジイソシ
アネートはジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート(MDI)であり、これは当業界に公知であり、市
場で容易に入手することができる。
【0010】本発明の実施において任意のポリエステル
ポリオールを使用することができる。本発明によりポリ
ウレタン樹脂を製造するのに最も適したヒドロキシ官能
基をもつポリエステルポリオールは、分子量が少なくと
も約500、好ましくは約500〜約5000でヒドロ
キシ官能性が少なくとも2、好ましくは約2のポリウレ
タン樹脂である。アジピン酸のような二塩基酸をベース
にしたポリエステルポリオールが特に好適である。適当
なポリエステルポリオールの特定の例としては、ポリエ
チレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキ
サメチレンアジペート等が含まれる。特に好適なポリエ
ステルポリオールは下記式
【0011】
【化1】
【0012】但し式中RおよびR’は独立に基(C
2nを表し、nは偶の整数、好ましくは2、4、6、
または8であり、pは反復単位[−CO−(CH2n
COOR’O]の数を表す、で表されるアジピン酸をベ
ースにしたポリエステルポリオールである。
【0013】数pは該ポリオールが少なくとも500、
好ましくは約500〜約5000の分子量をもつような
数でなければならない。最も好適なポリオールにおいて
は、いずれの場合もnは4を表す(即ちRおよびR’の
それぞれに対し(CH2n基のnは4である)。
【0014】一般に本発明を実施する際に使用されるポ
リエステルポリオールは室温で固体である。ポリエステ
ルポリオールの融点は少なくとも50℃であることが好
ましい。本発明を実施する際に使用される連鎖伸長剤に
は式 HO−R”−OH (2) で表されるものが含まれる。ここでR”はアルキレン
基、好ましくは偶数の炭素数をもつアルキレン基であ
る。適当な連鎖伸長剤の例には1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、およびMDIとジオー
ルとの反応により結晶性の堅いブロックを生成するジオ
ールが含まれる。1,4−ブタンジオールは好適な連鎖
伸長剤である。
【0015】本発明の実施に使用される連鎖終結剤には
イソシアネートと反応し得る任意の一官能性化合物が含
まれるが、但し連鎖終結剤として使用される任意の一官
能性(1価)アルコールはアルキレンアルコールであ
り、炭素数が少なくとも14でなければならない。適当
な連鎖終結剤には炭素数が少なくとも14の1価官能性
アルキレンアルコール、モノイソシアネート、モノアミ
ン等が含まれる。1価アルコールが好適である。
【0016】適当な1価アルコールは非芳香族性であ
り、連鎖の炭素数は少なくとも14、好ましくは14〜
22、最も好ましくは約18である。最も好適なアルコ
ールはステアリルアルコール(オクタデカノール)であ
る。炭素数が14より小さい連鎖をもつ1価アルコール
は乳白化度の高いポリウレタンを生じる。連鎖の炭素数
が14の1価アルコールは乳白化があまり起こらないポ
リウレタンを生じる。1価アルコールの連鎖がこれより
も増加するにつれて、ポリウレタンの乳白化度は減少す
る。連鎖の炭素数が18またはそれ以上の1価アルコー
ルを用いてつくられたポリウレタンは実質的に乳白化を
起こさない。
【0017】連鎖終結剤は一般にポリエステルポリオー
ル1当量当たり約0.01〜約0.15当量、好ましく
は約0.03〜約0.06当量の量で使用される。
【0018】連鎖終結剤はポリウレタン生成反応混合物
中の反応原料として(即ちポリウレタン合成中に)含ま
せるか、またはポリウレタン合成後、これを加工する前
に加えることができる。本発明の熱可塑性ポリウレタン
組成物は任意の公知方法、例えば押し出し、射出成形、
または移送成形法により加工することができる。
【0019】任意の公知添加剤および加工助剤を本発明
方法によりつくられたポリウレタン中に含ませることが
できる。適当な添加剤の例としては安定剤、加工助剤、
充填剤、および補強剤が含まれる。
【0020】本発明の熱可塑性ポリウレタンの加工法は
曇りの発現には影響を及ぼさない。しかしポリウレタン
の合成法は樹脂が乳白化を起こす傾向に影響を与えるよ
うに思われる。乳白化の傾向は一工程法で合成されたポ
リウレタンの方が大きい。一工程法においては、すべて
の反応原料を同時に混合し、反応させて最終的なポリウ
レタンをつくる。ポリエステルポリオールをイソシアネ
ートと予備反応させて予備重合体をつくり、ついでこの
予備重合体を連鎖伸長剤と反応させて重合体をつくるこ
とにより製造されたポリウレタンでは乳白化は少ししか
観測されない。以上本発明について説明を行ったが、下
記実施例により本発明を例示する。これらの実施例にお
いて特記しない限りすべての割合は重量による。
【0021】実施例 1 ポリブチレンアジペートポリオール(ヒドロキシ官能性
=2、分子量=2000)を1,4−ブタンジオール
と、ポリブチレンアジペートポリオール100部対ブタ
ンジオール9.75部の割合で十分に混合する。この混
合物を90〜110℃に加熱する。39.7部のジフェ
ニルメタンジイソシアネートをこの加熱した混合物に加
える(NCO/H係数=100)。次いでこの混合物を
15〜25秒間撹拌し、テフロン重合体をライニングし
た皿に注ぎ、赤外線乾燥器中で8〜10分間110℃で
硬化させる。得られた固体の熱可塑性組成物を粉砕して
試験した。
【0022】実施例 2 ポリブチレンアジペートポリオール(ヒドロキシ官能性
=2、分子量=2000)を1,4−ブタンジオール
と、ポリブチレンアジペートポリオール100部対ブタ
ンジオール9.75部の割合で十分に混合する。この混
合物に0.81部のステアリルアルコールを加える。こ
の混合物を90〜110℃に加熱し、39.7部のジフ
ェニルメタンジイソシアネートを加える(NCO/H係
数=100)。次いでこの加熱した混合物を15〜25
秒間撹拌し、テフロン重合体をライニングした皿に注
ぎ、赤外線乾燥器中で8〜10分間110℃で硬化させ
る。得られた固体の熱可塑性組成物を粉砕して試験し
た。
【0023】実施例 3 ポリブチレンアジペートポリオール(平均ヒドロキシル
価56.1、酸価=0.5、ヒドロキシ官能性=2、分
子量=2000)を1,4−ブタンジオールと、ポリオ
ール100部対ブタンジオール9.75部の割合で、ま
た1.96部の1−ドコサノールを加えて十分に混合す
る。この混合物を90〜100℃に加熱し、48.2部
のジフェニルメタンジイソシアネートを加え(NCO/
H係数=100)、15〜25秒間撹拌し、テフロン重
合体をライニングした皿に注ぎ、赤外線乾燥器中で8〜
10分間110℃で硬化させる。得られた固体の熱可塑
性組成物を粉砕して試験した。
【0024】実施例 4 ポリブチレンアジペートポリオール(平均ヒドロキシル
価56.1、酸価=0.5、ヒドロキシ官能性=2、分
子量=2000)を1,4−ブタンジオールと、ポリオ
ール100部対ブタンジオール9.75部の割合で、ま
た0.78部の1−オクタノールを加えて十分に混合す
る。この混合物を90〜100℃に加熱し、48.1部
のジフェニルメタンジイソシアネートを加え(NCO/
H係数=100)、15〜25秒間撹拌し、テフロン重
合体をライニングした皿に注ぎ、赤外線乾燥器中で8〜
10分間110℃で硬化させる。得られた固体の熱可塑
性組成物を粉砕して試験した。
【0025】実施例 5 ポリブチレンアジペートポリオール(平均ヒドロキシル
価56.1、酸価=0.5、ヒドロキシ官能性=2、分
子量=2000)を1,4−ブタンジオールと、ポリオ
ール100部対ブタンジオール9.75部の割合で、ま
た1.03部の1−ウンデカノールを加えて十分に混合
する。この混合物を90〜100℃に加熱し、48.2
部のジフェニルメタンジイソシアネートを加え(NCO
/H係数=100)、15〜25秒間撹拌し、テフロン
重合体をライニングした皿に注ぎ、赤外線乾燥器中で8
〜10分間110℃で硬化させる。得られた固体の熱可
塑性組成物を粉砕して試験した。
【0026】実施例 6 ポリブチレンアジペートポリオール(平均ヒドロキシル
価56.1、酸価=0.5、ヒドロキシ官能性=2、分
子量=2000)を1,4−ブタンジオールと、ポリオ
ール100部対ブタンジオール9.75部の割合で、ま
た1.29部の1−テトラデカノールを加えて十分に混
合する。この混合物を90〜100℃に加熱し、48.
2部のジフェニルメタンジイソシアネートを加え(NC
O/H係数=100)、15〜25秒間撹拌し、テフロ
ン重合体をライニングした皿に注ぎ、赤外線乾燥器中で
8〜10分間110℃で硬化させる。得られた固体の熱
可塑性組成物を粉砕して試験した。
【0027】これらの実施例でつくった材料を使用し、
押し出したテープ(リボン)をつくった。周期的にテー
プを目で検査して曇り(乳白化)の生成を記載した。
【0028】これらの押し出しテープに関する曇り(乳
白化)試験の結果を示す。
【0029】 表 実施例 1価アルコール 炭素長 乳白化 20日老化後 30日老化後 1 なし 0 著しい 著しい 2 1−オクタノール 8 著しい 著しい 3 1−ウンデカノール 11 著しい 著しい 4 1−テトラデカノール 14 僅か 僅か 5 1−オクタデカノール 18 無し 無し 6 1−ドコサノール 22 無し 無し 実施例 7 本発明に従って100部のポリブチレンアジペート(ヒ
ドロキシリ官能性=22、分子量=2000)、9.7
部の1,4−ブチレングリコールおよび40.13部の
MDI(NCO/H係数=1.02)をベースにした熱
可塑性ポリウレタン組成物をつくった。この組成物の一
つ(試料H)には3当量%のステアリルアルコールを、
他の組成物(試料I)には6当量%のステアリルアルコ
ールを含ませた。
【0030】このようにして調製した組成物の一部を表
2記載の方法で処理し、テープを押し出して試験片をつ
くった。試験片の熔融係数はASTM D 1238法
によって決定した。表2には熔融係数も示されている。
【0031】押し出した材料をまた目で検査し、規則的
な間隔で曇りの発現を調べた。ステアリルアルコール
(炭素数18)を含ませた組成物から作られた試験片に
は曇りは発現しなかった。ステアリルアルコールを含ま
せない組成物から作られた試験片はいずれも表面に曇り
が生じた。
【0032】試料HおよびIに随時エポキシ化合物およ
びワックスを加え加工を容易にしたが、これによって押
出された生成物の性質に影響があるとは思われなかっ
た。
【0033】 表2 試料 処理の説明 曇り 熔融係数 A 磨砕、押し出しは行わない あり 2.0 B 押し出しを行い、磨砕、真空処理せず あり 2.5 C 押し出しを行い、磨砕、真空処理 あり 2.7 D 押し出しを行い、磨砕、添加物、真空処理せず あり 5.0 E 押し出しを行い、磨砕、添加物、真空処理 あり 3.1 F 試料Bを再度押し出してペッレト化、真空処理せず あり 2.4 G 試料Bを再度押し出してペッレト化、真空処理 あり 2.4 H 3当量%のステアリルアルコール含有、 なし 13.1 添加剤含有、押し出しを行い、真空処理せず I 6当量%のステアリルアルコール含有、 なし 39.8 添加剤含有、押し出しを行い、真空処理せず これらの実験的事実は乳白化の現象が組成物の加工方法
によらないことを示唆している。真空をかけたり加工助
剤を加えたりしても、表面の曇りの発現には全く効果が
ないように思われる。
【0034】1価アルコールを含む組成物からつくられ
た試料の熔融係数は該1価アルコールを含んでいない組
成物からつくられた試料に比べて著しく高い。熔融係数
の増加は加工される組成物中に存在する1価アルコール
の量に正比例している。
【0035】当業界の専門家は上記説明を参照して本発
明に対し種々の変形を行うことができよう。添付特許請
求の範囲に記載された本発明の精神および範囲を逸脱す
ることなく、本発明の種々の具体化を行い得るものと了
解されたい。
【0036】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.(1)分子量が少なくとも500でヒドロキシル官
能性が少なくとも2の少なくとも1種のヒドロキシル官
能性をもったポリエステルポリオール、(2)連鎖伸長
剤、(3)有機ジイソシアネート、および(4)連鎖終
結剤を、NCO/H係数が100または約100になる
ような量で組み合わせることにより熱可塑性ポリウレタ
ンを製造する熱可塑性ポリウレタンの乳白化を減少させ
る方法。
【0037】2.連鎖伸長剤(2)が短鎖ジオールであ
る上記第1項記載の方法。
【0038】3.連鎖終結剤(4)が一官能性のイソシ
アネートと反応する化合物である上記第2項記載の方
法。
【0039】4.連鎖終結剤(4)が一官能性のイソシ
アネートと反応する化合物である上記第1項記載の方
法。
【0040】5.ポリエステルポリオール(1)を約1
00重量部の量で使用し、連鎖伸長剤(2)を約5重量
部の量で使用する上記第1項記載の方法。
【0041】6.ポリエステルポリオール(1)の融点
は少なくとも約50℃である上記第1項記載の方法。
【0042】7.ポリエステルポリオール(1)がアジ
ピン酸をベースにしたものである上記第1項記載の方
法。
【0043】8.連鎖終結剤(4)は1価アルコールで
ある上記第7項記載の方法。
【0044】9.連鎖終結剤(4)は1価アルコールで
ある上記第1項記載の方法。
【0045】10.ジイソシアネート(3)はMDIで
ある上記第1項記載の方法。
【0046】11.連鎖伸長剤(2)はMDIと反応し
て結晶性の堅いブロックを生じる上記第10項記載の方
法。
【0047】12.連鎖伸長剤(2)は1,4−ブタン
ジオールまたは1.6−ブタンジオールである上記第1
項記載の方法。
【0048】13.ポリエステルポリオール(1)は式
【0049】
【化2】
【0050】但し式中RおよびR’は独立に基(C
2nを表し、nは2、4、または6あり、pは分子量
が少なくとも500のポリオールが得られるのに十分な
−CO−(CH2n−COOR’O]基の数を表す、で
表される上記式1記載の方法。
【0051】14.ポリエステルポリオール(1)の分
子量は約500〜約5000である上記第13項記載の
方法。
【0052】15.連鎖終結剤(4)がステアリルアル
コールである上記第1項記載の方法。
【0053】16.連鎖終結剤(4)がモノアミンであ
る上記第1項記載の方法。
【0054】17.上記第1項記載の方法でつくられた
ポリウレタン。
【0055】18.上記第8項記載の方法でつくられた
ポリウレタン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨセフ・エム・ジユパ アメリカ合衆国ウエストバージニア州 26155ニユーマーテインズビル・ロビンド ライブ1247

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)分子量が少なくとも500でヒド
    ロキシル官能性が少なくとも2の少なくとも1種のヒド
    ロキシル官能性をもったポリエステルポリオール、 (2)連鎖伸長剤、 (3)有機ジイソシアネート、および (4)連鎖終結剤を、 NCO/H係数が100または約100になるような量
    で組み合わせることにより熱可塑性ポリウレタンを製造
    することを特徴とする熱可塑性ポリウレタンの乳白化を
    減少させる方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で製造されたことを
    特徴とするポリウレタン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、ポリエス
    テルポリオール(1)がアジピン酸をベースにしたもの
    であり、連鎖終結剤(4)が1価アルコールである方法
    で製造されたことを特徴とするポリウレタン。
JP7164480A 1994-06-14 1995-06-08 乳白化を起こさない熱可塑性ポリウレタン組成物 Pending JPH08165324A (ja)

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