JPH08165263A - 抗真菌剤の製造方法および中間体 - Google Patents

抗真菌剤の製造方法および中間体

Info

Publication number
JPH08165263A
JPH08165263A JP6306467A JP30646794A JPH08165263A JP H08165263 A JPH08165263 A JP H08165263A JP 6306467 A JP6306467 A JP 6306467A JP 30646794 A JP30646794 A JP 30646794A JP H08165263 A JPH08165263 A JP H08165263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
same
lower alkyl
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6306467A
Other languages
English (en)
Inventor
Yumiko Kako
由美子 加来
Akihiko Tsuruoka
明彦 鶴岡
Itaru Tsukada
格 塚田
Manabu Yanagisawa
学 柳澤
Kazumasa Nara
一誠 奈良
Toshihiko Naito
俊彦 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eisai Co Ltd filed Critical Eisai Co Ltd
Priority to JP6306467A priority Critical patent/JPH08165263A/ja
Priority to NZ314253A priority patent/NZ314253A/xx
Priority to NZ270418A priority patent/NZ270418A/en
Priority to NZ314252A priority patent/NZ314252A/en
Priority to US08/382,158 priority patent/US5648372A/en
Priority to CA002141731A priority patent/CA2141731C/en
Priority to EP03027430A priority patent/EP1394142A1/en
Priority to EP95101489A priority patent/EP0667346A3/en
Priority to EP03027431A priority patent/EP1394162A1/en
Priority to EP02003137A priority patent/EP1231210A3/en
Priority to AU11556/95A priority patent/AU696640B2/en
Priority to HU0204488A priority patent/HU227492B1/hu
Priority to CN95103267A priority patent/CN1045441C/zh
Priority to FI950514A priority patent/FI120346B/fi
Priority to RU95101828A priority patent/RU2142947C1/ru
Priority to NO19950425A priority patent/NO304430B1/no
Priority to HU9500354A priority patent/HU227239B1/hu
Priority to CNA031451500A priority patent/CN1478778A/zh
Priority to HU0301171A priority patent/HU228059B1/hu
Priority to KR1019950002114A priority patent/KR100383369B1/ko
Priority to TW084100951A priority patent/TW416955B/zh
Publication of JPH08165263A publication Critical patent/JPH08165263A/ja
Priority to US08/710,668 priority patent/US5792781A/en
Priority to US08/810,283 priority patent/US5789429A/en
Priority to BR1100602-1A priority patent/BR1100602A/pt
Priority to AU39316/97A priority patent/AU712203B2/en
Priority to NO19975774A priority patent/NO305319B1/no
Priority to NO19975775A priority patent/NO306301B1/no
Priority to CN97126358A priority patent/CN1061347C/zh
Priority to CN97126356A priority patent/CN1121404C/zh
Priority to AU78592/98A priority patent/AU717799B2/en
Priority to NO19991165A priority patent/NO314998B1/no
Priority to CNB001304402A priority patent/CN1134421C/zh
Priority to HK02102365.1A priority patent/HK1040711A1/zh
Priority to NO20022266A priority patent/NO319229B1/no
Priority to KR1020020051834A priority patent/KR100451067B1/ko
Priority to NO20034737A priority patent/NO20034737D0/no
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来の抗真菌剤よりも優れた効果を有し安全性
の高い抗真菌剤を製造するために有用な合成中間体およ
びそれらの製造方法を提供する。 【構成】下記一般式で表される化合物またはその塩およ
びその製造方法など。 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗真菌剤として有用な
アゾール系化合物の合成中間体およびそれらの製造方法
に関する。詳しくは、本発明は皮膚真菌症や、内臓真菌
症などの治療に対して有効な抗真菌剤の製造に有用な合
成中間体およびそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】真菌症は、水虫などの皮膚真菌症と内臓
真菌症に分けられ、内臓真菌症は主に、白血病、癌、エ
イズ、膠原病、糖尿病などの疾患を有する患者や臓器移
植などで免疫療法を受けている患者に発生する日和見感
染症の一つである。近年、全身性の重篤な症例が顕著に
増加している。これに対して従来は、例えば深在性の真
菌症の治療にはアムホテリンBなどが使用されてきた
が、最近ではミコナゾール、フルコナゾールなどのアゾ
ール系の合成抗真菌剤が開発されるに至った。しかしな
がら、これらアゾール系の薬剤においても、免疫機能の
減弱した患者ではその効果の点および安全性の点で十分
でなく、今後さらに増加が予想される易感染患者の真菌
感染症に対し、さらに優れた抗真菌剤の出現が切望され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の抗真
菌剤よりも優れた効果を有し安全性の高い抗真菌剤を製
造するために有用な合成中間体およびそれらの製造方法
を提供しようとするものである。従来のアゾール系の合
成抗真菌剤は、ほとんどの化合物が不斉炭素原子を有し
ており、抗真菌活性には化合物の立体構造が重要な意味
を持っていることが多い。光学活性な化合物を製造する
場合には、立体構造を制御した反応を行うか、目的の光
学活性体をクロマトグラフィーで分離する光学分割など
が行われている。しかし、立体構造を制御して反応を行
うことは一般に困難な場合が多く、光学分割は手間とコ
ストの面で不利であり、しかも工業規模の実施には向い
ていない。本発明者らは、これらの問題点を解決すべく
抗真菌剤の合成方法の研究を鋭意重ねた結果、優れた活
性を有する合成抗真菌剤の製造に有用な合成中間体およ
びそれらの製造方法を見い出し本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
式:
【0005】
【化37】
【0006】〔式中、Rは低級アルキル基を、R1は水
素原子またはカルボキシル基の保護基をそれぞれ示す〕
で表される化合物の水酸基を保護基で保護し、一般式:
【0007】
【化38】
【0008】〔式中、RおよびR1は前記の定義と同じ
基を、Prは水酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される
化合物を得、ついで、この式(2)の化合物のカルボキシ
ル基の保護基を脱保護し、一般式:
【0009】
【化39】
【0010】〔式中、RおよびPrは前記の定義と同じ基
をそれぞれ示す〕で表される化合物を得、さらに、この
式(3)の化合物を式:LH〔式中、Lは脱離基を示す〕
で表される化合物と反応させることを特徴とする一般
式:
【0011】
【化40】
【0012】〔式中、R,PrおよびLは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0013】
【化41】
【0014】〔式中、Rは低級アルキル基を、Prは水酸
基の保護基を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される
化合物と、一般式:
【0015】
【化42】
【0016】〔式中、Xは同一または異なって水素原子
またはハロゲン原子を、Yは塩素原子、臭素原子または
ヨウ素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物またはそ
の反応性誘導体とを反応させることを特徴とする一般
式:
【0017】
【化43】
【0018】〔式中、R,XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0019】
【化44】
【0020】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物とメチ
ルトリフェニルホスホニウムクロライド,メチルトリフ
ェニルホスホニウムブロマイド若しくはメチルトリフェ
ニルホスホニウムヨーダイドから誘導されるトリフェニ
ルホスホニウムメチリドまたはトリメチルシリルメチル
マグネシウムクロライド,トリメチルシリルメチルマグ
ネシウムブロミド若しくはトリメチルシリルメチルリチ
ウムとを反応させることを特徴とする一般式:
【0021】
【化45】
【0022】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0023】
【化46】
【0024】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物と過酸
とを反応させることを特徴とする一般式:
【0025】
【化47】
【0026】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0027】
【化48】
【0028】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物とクロ
ロヨードメタン若しくはブロモヨードメタンから生成す
るクロロメチルリチウムまたはジメチルスルホキソニウ
ムメチリドまたはジメチルスルホニウムメチリドとを反
応させることを特徴とする一般式:
【0029】
【化49】
【0030】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0031】
【化50】
【0032】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物と酸化
剤とを反応させることを特徴とする一般式:
【0033】
【化51】
【0034】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0035】
【化52】
【0036】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物とアル
コキシジメチルシリルメチルマグネシウムハライドまた
はジアルコキシメチルシリルメチルマグネシウムハライ
ドとを反応させることを特徴とする一般式:
【0037】
【化53】
【0038】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基を、R2は低級アルキル基を、R3はメチル基または
低級アルコキシ基をそれぞれ示す〕で表される化合物ま
たはその塩の製造方法,一般式:
【0039】
【化54】
【0040】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、R2は低級アルキル基を、R3はメチル
基または低級アルコキシ基をそれぞれ示す〕で表される
化合物と過酸とを塩基存在下反応させることを特徴とす
る一般式:
【0041】
【化55】
【0042】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法,一般式:
【0043】
【化56】
【0044】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物と1,
2,4−トリアゾールまたはイミダゾール若しくはそれ
らの塩とを反応させることを特徴とする一般式:
【0045】
【化57】
【0046】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表
される化合物またはその塩の製造方法,一般式:
【0047】
【化58】
【0048】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物をハロ
ゲン化,アルキルスルホン化またはアリールスルホン化
することを特徴とする一般式:
【0049】
【化59】
【0050】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される化合物
またはその塩の製造方法,一般式:
【0051】
【化60】
【0052】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表され
る化合物と1,2,4−トリアゾールまたはイミダゾー
ル若しくはそれらの塩とを反応させることを特徴とする
一般式:
【0053】
【化61】
【0054】〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同
じ基を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表
される化合物またはその塩の製造方法,一般式:
【0055】
【化62】
【0056】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示
す〕で表される化合物の水酸基の保護基であるPrを脱保
護することにより一般式:
【0057】
【化63】
【0058】〔式中、R、X、PrおよびAは前記の定義
と同じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその
塩を製造する方法,一般式:
【0059】
【化64】
【0060】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、AはC
Hまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物と
酸化剤とを反応させることを特徴とする一般式:
【0061】
【化65】
【0062】〔式中、R、XおよびAは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法および,一般式:
【0063】
【化66】
【0064】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、AはC
Hまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物と
ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸とを反応させるこ
とを特徴とする一般式:
【0065】
【化67】
【0066】〔式中、R、XおよびAは前記の定義と同
じ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩の
製造方法であり、これらは抗真菌剤の製造に有用な合成
中間体を製造する方法に関するものであり,並びに合成
中間体として有用な以下の一般式:
【0067】
【化68】
【0068】〔式中、Rは低級アルキル基を、Prは水酸
基の保護基を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される
化合物またはその塩,一般式:
【0069】
【化69】
【0070】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、Qは酸素原子またはCH2をそれぞれ
示す〕で表される化合物またはその塩,一般式:
【0071】
【化70】
【0072】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物または
その塩,一般式:
【0073】
【化71】
【0074】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、Mは水酸基または脱離基をそれぞれ示
す〕で表される化合物またはその塩,および一般式:
【0075】
【化72】
【0076】〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一
または異なって水素原子またはハロゲン原子を、Prは水
酸基の保護基を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示
す〕で表される化合物またはその塩に関する。以下本発
明の内容および本明細書中に使用されている語句等につ
いて詳細に説明する。
【0077】Rは低級アルキル基を示す。ここで低級ア
ルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖状の
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル
基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、sec-ブチ
ル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、i-ペンチル基、sec-
ペンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、1-メチル
ブチル基、2-メチルブチル基、1,1-ジメチルプロピル
基、1,2-ジメチルプロピル基、n-ヘキシル基、i-ヘキシ
ル基、1-メチルペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メ
チルペンチル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチル
ブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル
基、2,3-ジメチルブチル基、3,3-ジメチルブチル基、1-
エチルブチル基、2-エチルブチル基、1,1,2-トリメチル
プロピル基、1,2,2-トリメチルプロピル基、1-エチル-1
-メチルプロピル基、1-エチル-2-メチルプロピル基など
を意味する。好ましくはメチル基、エチル基、プロピル
基などが挙げられる。
【0078】R1は水素原子またはカルボキシル基の保
護基を示す。ここでカルボキシル基の保護基としての具
体例を挙げると、通常、有機合成上カルボキシル基の保
護基として知られている基であればいかなる基でもよく
特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t-ブチル基のような直鎖状若しくは分岐鎖
状の炭素数1〜6の低級アルキル基、例えば2-ヨウ化エ
チル基、2,2,2-トリクロロエチル基のようなハロゲノ低
級アルキル基、例えばメトキシメチル基、エトキシメチ
ル基、イソブトキシメチル基のような低級アルコキシア
ルキル基、アセトキシメチル基、プロピオニルオキシメ
チル基、ブチリルオキシメチル基、ピバロイルオキシメ
チル基のような低級脂肪族アシルオキシアルキル基、例
えば、メトキシカルボニルオキシメチル基、1-メトキシ
カルボニルオキシエチル基、エトキシカルボニルオキシ
メチル基、1-エトキシカルボニルオキシエチル基又は2-
メトキシカルボニルオキシエチル基、のような低級アル
コキシカルボニルオキシアルキル基、例えばベンジル
基、p-メトキシベンジル基、o-ニトロベンジル基、p-ニ
トロベンジル基のようなアラルキル基、ベンズヒドリル
基およびフタリジル基、(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオ
キソ-4-イル)-メチル基等を挙げることができる。ま
た、これらのカルボキシル基の保護基を脱保護するに
は、使用した保護基の種類に応じ、加水分解、還元など
常法により行うことができる。
【0079】Prは水酸基の保護基を示す。ここで水酸基
の保護基としての具体例を挙げると、通常、有機合成上
水酸基の保護基として知られている基であればいかなる
基でもよく特に限定されないが、例えばトリメチルシリ
ル基、t-ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリ
ル基;例えばt-ブチルジフェニルシリル基等の低級アル
キルアリルシリル基;例えばメトキシメチル基、2-メト
キシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例
えばテトラヒドロピラニル基;例えばベンジル基、p-メ
トキシベンジル基、2,4-ジメトキシベンジル基、o-ニト
ロベンジル基、p-ニトロベンジル基、トリチル基、メト
キシトリチル基、ジメトキシトリチル基等のアラルキル
基;例えばホルミル基、アセチル基等のアシル基;例え
ばt-ブトキシカルボニル基、2-ヨードエトキシカルボニ
ル基、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル基等の低級
アルコキシカルボニル基;例えば2-プロペニルオキシカ
ルボニル基、2-クロロ-2-プロペニルオキシカルボニル
基、3-メトキシカルボニル-2-プロペニルオキシカルボ
ニル基、2-メチル-2-プロペニルオキシカルボニル基、2
-ブテニルオキシカルボニル基、シンナミルオキシカル
ボニル基等のアルケニルオキシカルボニル基;例えばベ
ンジルオキシカルボニル基、p-メトキシベンジルオキシ
カルボニル基、o-ニトロベンジルオキシカルボニル基、
p-ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアラルキルオ
キシカルボニル基等が挙げられる。また、これらの水酸
基の保護基を脱保護するには、使用した保護基の種類に
応じ、加水分解、還元など常法により行うことができ
る。
【0080】Lは脱離基を示す。ここで脱離基としての
具体例を挙げると、通常、有機合成上脱離基として知ら
れている基であればいかなる基でもよく特に限定されな
いが、例えば塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子などのハ
ロゲン原子;例えばメチルチオ基,エチルチオ基,プロ
ピルチオ基などのアルキルチオ基;例えばフェニルチオ
基,トルイルチオ基,2-ピリジルチオ基などのアリール
チオ基;例えばメシルオキシ基,トリフルオロメタンス
ルホニルオキシ基,エタンスルホニルオキシ基,プロパ
ンスルホニルオキシ基などのアルキルスルホニルオキシ
基;例えばベンゼンスルホニルオキシ基,トシルオキシ
基などのアリールスルホニルオキシ基;例えばアセトキ
シ基,トリフルオロアセトキシ基などのアルカノイルオ
キシ基;例えばメトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基
などのアルコキシ基;例えばメチルアミノ基,エチルア
ミノ基,プロピルアミノ基,ブチルアミノ基などアルキ
ルアミノ基;例えばジメチルアミノ基,ジエチルアミノ
基,ジプロピルアミノ基,メチルエチルアミノ基,エチ
ルプロピルアミノ基,メチルプロピルアミノ基などのジ
アルキルアミノ基;ジフェノキシホスホリルオキシ基な
どの置換ホスホリルオキシ基などが挙げられる。従っ
て、本願反応で使用される活性化試薬としては、例えば
トリフルオロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、ト
リフルオロメタンスルホン酸無水物、p−トルエンスル
ホン酸無水物等の酸無水物;例えばメタンスルホニルク
ロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、ジフェニル
クロロホスファート等の酸クロリド、その他2−メルカ
プトピリジン、オキザリルクロライド、チオニルクロラ
イド、チオニルブロマイドなどが挙げられる。
【0081】Xは同一または異なって水素原子またはハ
ロゲン原子を示す。ハロゲン原子とは具体的にはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられ
る。
【0082】Yは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子
を示す。また、次の一般式
【0083】
【化73】
【0084】〔式中、Xは同一または異なって水素原子
またはハロゲン原子を、Yは塩素原子、臭素原子または
ヨウ素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物の反応性
誘導体とは、YをMgなどの金属で活性化させマグネシ
ウムハライド(−MgY)とした、いわゆるグリニア試
薬とすることなどにより得ることができる。
【0085】過酸としての具体例を挙げると、通常、有
機合成上用いられているものであればいかなるものでも
よく特に限定されないが、例えば、メタクロロ過安息香
酸(mCPBA)、過酢酸などの有機過酸、または過酸化水素
水などが挙げられ、好ましくは、メタクロロ過安息香酸
が挙げられる。
【0086】酸化剤とは、通常、有機合成上酸化剤とし
て用いられているものであればいかなるものでもよく特
に限定されないが、例えば、四酸化オスミウム,過マン
ガン酸カリウムなどを挙げることができる。
【0087】アルコキシジメチルシリルメチルマグネシ
ウムハライドとは、前記の低級アルキル基に対応するア
ルコキシ基で置換されたジメチルシリルメチルマグネシ
ウムハライドをいい、具体的には、メトキシジメチルシ
リルメチルマグネシウムクロライド、メトキシジメチル
シリルメチルマグネシウムブロマイド、エトキシジメチ
ルシリルメチルマグネシウムクロライド、エトキシジメ
チルシリルメチルマグネシウムブロマイド、プロポキシ
ジメチルシリルメチルマグネシウムクロライド、プロポ
キシジメチルシリルメチルマグネシウムブロマイドなど
が挙げられ、ジアルコキシメチルシリルメチルマグネシ
ウムハライドとは、前記の低級アルキル基に対応するア
ルコキシ基で置換されたメチルシリルメチルマグネシウ
ムハライドをいい、具体的には、ジメトキシメチルシリ
ルメチルマグネシウクロライド、ジメトキシメチルシリ
ルメチルマグネシウブロマイド、ジエトキシメチルシリ
ルメチルマグネシウムクロライド、ジエトキシメチルシ
リルメチルマグネシウムブロマイド、ジプロポキシメチ
ルシリルメチルマグネシウムクロライド、ジプロポキシ
メチルシリルメチルマグネシウムブロマイド、ジブトキ
シメチルシリルメチルマグネシウムクロライド、ジブト
キシメチルシリルメチルマグネシウムブロマイドなどが
挙げられる。
【0088】塩基としての具体例を挙げると、通常、有
機合成上塩基として知られているものであればいかなる
ものでもよく特に限定されないが、例えば炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム、t-ブトキシカリウム、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、
N−メチルモルホリン、N-メチルピロリジン、N−メチ
ルピペリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DB
U)、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリ
ン、ルチジン、キノリン、イソキノリン、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、ブチルリチウ
ム等が挙げられる。
【0089】AはCHまたは窒素原子を示す。
【0090】R2は低級アルキル基を示す。低級アルキ
ル基とは前記の定義と同義である。R3はメチル基また
は低級アルコキシ基を示す。低級アルコキシ基とは、前
記の低級アルキル基に対応するものであり、具体的に
は、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖状のアルコキシ
基をいい、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロポキ
シ基、i-プロポキシ基、n-ブトキシ基、i-ブトキシ基、
sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、n-ペンチルオキシ基、
i-ペンチルオキシ基、sec-ペンチルオキシ基、t-ペンチ
ルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、1-メチルブトキシ
基、2-メチルブトキシ基、1,1-ジメチルプロポキシ基、
1,2-ジメチルプロポキシ基、n-ヘキシルオキシ基、i-ヘ
キシルオキシ基、1-メチルペンチルオキシ基、2-メチル
ペンチルオキシ基、3-メチルペンチルオキシ基、1,1-ジ
メチルブトキシ基、1,2-ジメチルブトキシ基、2,2-ジメ
チルブトキシ基、1,3-ジメチルブトキシ基、2,3-ジメチ
ルブトキシ基、3,3-ジメチルブトキシ基、1-エチルブト
キシ基、2-エチルブトキシ基、1,1,2-トリメチルプロポ
キシ基、1,2,2-トリメチルプロポキシ基、1-エチル-1-
メチルプロポキシ基、1-エチル-2-メチルプロポキシ基
などが挙げられる。
【0091】Qは酸素原子またはCH2を示す。
【0092】Mは水酸基または脱離基を示す。脱離基と
は前記定義と同義である。
【0093】また、塩としては種類は限定されないがた
とえばフッ化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、過塩
素酸塩、リン酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩などの無機酸の付加塩;酢酸塩、マレイ
ン酸塩、フマール酸塩、蓚酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、ト
リフルオロ酢酸塩などの有機カルボン酸の付加塩;メタ
ンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エ
タンスルホン酸塩、ヒドロキシメタンスルホン酸塩、ヒ
ドロキシエタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
トルエンスルホン酸塩、タウリン塩などの有機スルホン
酸の付加塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン
塩、ピリジン塩、プロカイン塩、ピコリン塩、ジシクロ
ヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジア
ミン塩、N−メチルグルカミン塩、ジエタノールアミン
塩、トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチ
ルアミノ)メタン塩、フェネチルベンジルアミン塩など
のアミンの付加塩;ナトリウム塩、カリウム塩などのア
ルカリ金属の付加塩;マグネシウム塩、カルシウム塩な
どのアルカリ土類金属の付加塩;アルギニン塩、リジン
塩、セリン塩、グリシン塩、アスパラギン酸塩、グルタ
ミン酸塩などのアミノ酸の付加塩などを挙げることがで
きる。薬理学的に許容できる塩とは、医薬の製造におい
て通常用いられる慣用的なものを意味する。
【0094】ヒドロキシルアミン誘導体とは、通常、有
機合成上ホルミル基をシアノ基に誘導できるものであれ
ばいかなるものでもよく特に限定されないが、例えばヒ
ドロキシルアミン−O−スルホン酸などが挙げられる。
【0095】次に、以下の一般式で表される本願製造方
法について説明する。
【0096】
【化74】
【0097】A−1の行程は式(101)〔式中、R,
1は前記の定義と同じ基をそれぞれ示す。以下同様で
ある。〕で表される化合物の水酸基を保護する行程であ
る。このように水酸基が保護された化合物、式(10
2)〔式中、Prは前記の定義と同じ基を示す。以下同
様である。〕は常法に従って水酸基を保護することによ
り製造することができる。例えばグリーンの「Protecti
ve Groups in Organic Synthesis(A Wiley-Interscienc
e Publication社)」に記載の方法で種々の保護基で保護
された水酸基を製造することが可能である。
【0098】A−2の行程は式(102)で表される化
合物のカルボキシル基の保護基を脱保護する行程であ
る。この行程もA−1の行程と同様に、常法によりカル
ボン酸の保護基を脱保護する方法、例えば酸や塩基での
加水分解や接触還元などにより式(103)で表される
化合物を製造することができる。具体的には、反応を阻
害しない溶媒中で塩酸、トリフルオロ酢酸、酢酸、臭化
水素、ぎ酸、トシル酸、過酸化水素、トリメチルシリル
クロライド、カリウム−t−ブトキサイド、水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ヒドラジ
ン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、三フッ化ホウ素、
三臭化ホウ素、アルミニウムハライド、テトラブチルア
ンモニウムフルオライドなどと反応させることにより行
うことができる。
【0099】A−3の行程は式(103)で表される化
合物に脱離基(L)を付加する過程であり、式(10
3)で表される化合物に活性化試薬、例えばトリフルオ
ロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、トリフルオロ
メタンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホン酸無水
物等の酸無水物;例えばメタンスルホニルクロリド、p
−トルエンスルホニルクロリド、ジフェニルクロロホス
ファート、オキザリルクロライド、チオニルクロライド
等の酸クロリド、2−メルカプトピリジンなどを反応さ
せることにより式(104)の化合物を得ることができ
る。試薬の反応性によっては所望により、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド(DCC)などの縮合剤を用いるこ
ともできる。
【0100】B−1の行程は、式
【0101】
【化75】
【0102】〔式中、X,Yは前記の定義と同じ基をそ
れぞれ示す。以下同様である。〕で表される化合物また
はその反応性誘導体、例えばYが金属マグネシウムによ
り活性化された、−MgCl, −MgBrや−MgI
などで示されるグリニア試薬と式(104)で表される
化合物を反応させることにより式(104)の脱離基L
が二置換フェニル基に変換した化合物、式(105)を
製造することができる。
【0103】C−1の行程は、式(105)で表される
化合物をメチルトリフェニルホスホニウムクロライド,
メチルトリフェニルホスホニウムブロマイド若しくはメ
チルトリフェニルホスホニウムヨーダイドなどをブチル
リチウムなどの塩基で処理することにより誘導されるト
リフェニルホスホニウムメチリドと反応させる(いわゆ
るWittig反応)ことにより、またはトリメチルシリルメ
チルマグネシウムクロライド,トリメチルシリルメチル
マグネシウムブロミド若しくはトリメチルシリルメチル
リチウムなどと反応させることにより得られるシリルア
ルコール中間体を三フッ化ホウ素エーテル錯体などで脱
シリルアルコール化することにより式(106)で表さ
れるオレフィン化合物を製造することができる。
【0104】D−1の行程は、式(106)で表される
オレフィン化合物をエポキシ化する行程である。エポキ
シ化の試薬としては、通常、二重結合をエポキシ化する
ことができる試薬であれば、特に限定されないが、メタ
クロロ過安息香酸(mCPBA)、過酢酸などの有機過酸、ま
たは過酸化水素水などが挙げられ、好ましくは、メタク
ロロ過安息香酸による反応により、式(107)で表さ
れるエポキシ体化合物を製造することができる。
【0105】また、式(107)で表されるエポキシ体
化合物は次のE−1の行程によっても得ることができ
る。すなわち、式(105)の化合物とクロロヨードメ
タン若しくはブロモヨードメタンからブチルリチウムの
ような塩基により生成するクロロメチルリチウムまたは
ジメチルスルホキソニウムメチリド,ジメチルスルホニ
ウムメチリド,ジエチルスルホキソニウムメチリド若し
くはジエチルスルホニウムメチリドとを反応させること
により製造することができる。
【0106】F−1の行程は、式(107)で表される
エポキシ体化合物を直接開環し、イミダゾール環、また
は1,2,4−トリアゾール環を結合させる反応であ
る。式(108)〔式中、Aは窒素原子またはCHを示
す。以下同様である。〕で表される化合物は、溶媒中、
水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウムの
ようなアルカリ金属水素化物とイミダゾールまたは1,
2,4−トリアゾールを混合して得られるイミダゾール
または1,2,4−トリアゾールのアルカリ金属塩と式
(107)で表されるエポキシ体化合物を反応させるこ
とにより得ることができる。
【0107】G−1の行程は、水酸基の保護基を脱保護
する行程である。この水酸基の保護基は、常法により脱
保護することができる。例えば前掲のグリーンの文献に
記載の方法で行うことができる。
【0108】H−1の行程は、オレフィン化合物の酸化
剤による1,2−グリコールへの酸化行程である。式
(106)で表される化合物を四酸化オスミウム,過マ
ンガン酸カリウムなどの酸化剤で処理することにより式
(110)で表される化合物を製造することができる。
【0109】I−1の行程は、式(105)で表される
化合物を式(110)で表される化合物に変換する行程
である。これは式(105)で表される化合物とアルコ
キシジメチルシリルメチルマグネシウムハライドまたは
ジアルコキシメチルシリルメチルマグネシウムハライド
とを反応させ、一般式
【0110】
【化76】
【0111】〔式中、R2は低級アルキル基を、R3はメ
チル基または低級アルコキシ基をそれぞれ示す。以下同
様である。〕で表される化合物を得た後、塩基存在下に
過酸と反応させることにより、式(110)で表される
化合物を製造することができる。
【0112】J−1の行程は、式(110)で表される
化合物の1級水酸基を脱離基Lに変換する行程である。
この行程はA−3の行程に準じて行うことができ、好ま
しくはメタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホ
ニルクロリド、ジフェニルクロロホスファート、オキザ
リルクロライド、チオニルクロライド等の酸クロリドと
反応させることにより、式(111)で表される化合物
を製造することができる。
【0113】J−2の行程は、F−1の行程に準じて反
応を行うことにより、式(111)で表される化合物の
脱離基Lをイミダゾリル基または1,2,4−トリアゾ
リル基に変換することができる。
【0114】K−1の行程は、式(109)で表される
化合物の1級水酸基を酸化してホルミル基とする行程で
ある。この1級水酸基の酸化は常法により行うことがで
きる。例えばクロム、マンガン、銀などの金属塩や金属
酸化物、あるいはジメチルスルホキシド(DMSO)に
代表される有機酸化剤によって容易に行うことができ
る。その試薬としては例えば、クロム酸・ピリジン錯
体、ピリジニウムクロロクロメイト、ピリジニウムダイ
クロメイトが用いられ、また塩化オキザリルを用いたD
MSOによる酸化方法などが汎用されている。
【0115】L−1の行程は、式(112)で表される
化合物のホルミル基をシアノ基に変換する行程である。
式(112)で表される化合物をヒドロキシルアミンス
ルホン酸などのヒドロキシルアミン誘導体と反応させる
ことにより式(113)で表される化合物を製造するこ
とができる。
【0116】M−1およびN−1の行程は、最終化合物
である式(115)で表される抗真菌剤の製造工程であ
る。この行程は、式(113)で表される化合物を硫化
水素を付加することにより式(114)で表される化合
物を得、次いでこの化合物を2−ブロモ−4‘−メチル
チオアセトフェノンと反応させることにより、優れた抗
真菌活性を示す式(115)で表される化合物を製造す
ることができる。
【0117】上記の行程における反応は一般に−78℃
〜150℃、好ましくは−40〜50℃、より好ましく
は−20〜25℃の温度範囲で行うことができる。
【0118】本発明で使用しうる溶媒としては、反応を
阻害しないものであって、通常有機合成上用いられてい
るものであればいかなる溶媒でもよく特に限定されない
が、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノールなどの低級アルコール類、エチレングリコー
ル、グリセリンなどのポリアルコール類、アセトン、メ
チルエチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2−メトキシ
エタノール、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
ブチル、フタル酸ジエチルなどのエステル類、ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロ
エタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンな
どのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、モノクロルベンゼン、ニトロベンゼン、インデ
ン、ピリジン、キノリン、コリジン、フェノールなどの
芳香族類、ペンタン、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、イソオクタン、石油ベンジン、石油エ
ーテルなどの炭化水素類、エタノールアミン、ジエチル
アミン、トリエチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、
ピペラジン、モルホリン、アニリン、ジメチルアニリ
ン、ベンジルアミン、トルイジンなどのアミン類、ホル
ムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルイ
ミダゾロン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−
ジメチルホルムアミドなどのアミド類、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド、ヘキサメチル亜リン酸トリアミドなど
のリン酸アミド類、ギ酸、酢酸、ジフルオロ酢酸、トリ
フルオロ酢酸、クロロ酢酸などの有機酸類、ジメチルス
ルホキシドなどのスルホキシド類、二硫化炭素などの硫
化炭素類、水、その他一般に使用される溶媒などの一種
もしくは二種以上の混合溶媒を挙げることができ、その
混合比は特に限定されない。
【0119】上記行程中、必要により生成物をシリカゲ
ル等によるカラムクロマトグラフィー等によって常法に
より精製することができ、所望により保護基の脱保護反
応に付すことができる。保護基の除去は、その種類によ
り異なるが通常の条件により、接触還元その他の還元反
応または加溶媒分解反応に付す等して行うことができ
る。
【0120】また、以下の式
【0121】
【化77】
【0122】で表される化合物またはその塩,一般式:
【0123】
【化78】
【0124】で表される化合物またはその塩,一般式:
【0125】
【化79】
【0126】で表される化合物またはその塩,一般式:
【0127】
【化80】
【0128】で表される化合物またはその塩,一般式:
【0129】
【化81】
【0130】で表される化合物またはその塩〔上記(1
16)から(120)の式中、R,Pr,L,X,Q,
M,Aは前記の定義と同じ基をそれぞれ示す。〕は、本
願製造方法および優れた抗真菌活性を有する化合物の合
成に有用である。
【0131】ここで、上記の本発明の化合物および製造
方法においては、分子内に不斉炭素原子を有し、各々が
S配位、R配位である立体異性体が存在し、また二重結
合を有するものは、E型またはZ型の幾何異性体が存在
する。便宜上一方の立体配置で記載してあるが、その各
々、あるいはそれらの混合物のいずれも本発明に包含さ
れ、便宜上の式の記載に限定されるものではない。光学
異性体は、一般的な光学分割の手法によって分割でき、
ジアステレオマーはクロマトグラフィーなどの通常の分
離法を用いて分離することもできる。さらに、個々の異
性体を製造したい場合には、本願製造方法により立体選
択的に、またはエナンチオ選択的に製造することができ
る。
【0132】抗真菌活性の点から立体的には、出発物質
の一般式(101)の化合物として、光学活性な(S)−
ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸メチルエステエル
を用いて上記製造工程を行い、立体構造を保持して、一
般式(113)の化合物として、光学活性な(2S,3
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒド
ロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)ブチロニトリルを得る製造方法およ
びそれらの立体構造を有する合成中間体が好ましい。
【0133】本願によれば、例えば新規な化合物である
一般式:
【0134】
【化82】
【0135】〔式中、Xはそれぞれ同一または異なるハ
ロゲン原子若しくは水素原子を意味し、R4は水素原子
または低級アルキル基を意味し、rおよびmはそれぞれ
同一でも異なってもよく0または1を意味し、AはNま
たはCHを意味し、Wは1以上の置換基を有していても
よく、かつN,SおよびOの内から選ばれるヘテロ原子
を1以上有していてもよい芳香環またはその縮合環を意
味し、Eは1以上の置換基を有していてもよく、かつ
N,SおよびOの内から選ばれるヘテロ原子を1以上有
していてもよい芳香環、1以上の置換基を有していても
よいアルカンジイル基、1以上の置換基を有していても
よいアルケンジイル基または1以上の置換基を有してい
てもよいアルキンジイル基を意味し、Gは式−S−、>
SO、>SO 2、>C=S、>C=O、−O−、>N−
5、>C=N−OR5または−(CH2j−(ここにR
5は水素原子または低級アルキル基を意味し、またjは
1〜4の整数を意味する)で示される基を意味し、Zは
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン化
低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低級ア
ルコキシ基、水酸基、チオール基、ニトロ基、シアノ
基、低級アルカノイル基、1以上の置換基を有していて
もよいフェノキシ基、1以上の置換基を有していてもよ
いイミダゾリル基、1以上の置換基を有していてもよい
トリアゾリル基、1以上の置換基を有していてもよいテ
トラゾリル基または1以上の置換基を有していてもよい
アミノ基を意味する。〕で表される化合物またはその塩
を製造することができる。
【0136】以下に本発明を更に詳しく説明するために
いくつかの実施例を示すが、本発明はこれらのものに限
定されるものではない。また、実施例中 1H N.M.R.
スペクトラムはVarian社 FT NMR(400MHz)で測定した。
【0137】尚、以下、Trはトリチル基を、Msはメ
シル基を、MOMはメトキシメチル基を、TBDPSは
t−ブチルジフェニルシリル基を、Bnはベンジル基を
それぞれ示す。
【0138】
【実施例】
実施例1
【0139】
【化83】
【0140】(S)-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸メ
チルエステル6.6ml(60mmol)をピリジン33mlに溶解し、
トリフェニルクロルメタン18.1g(1.5当量)を加えて80
℃で1時間加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を水3
50ml中に少しずつ加え、析出した結晶を濾取、水洗し、
乾燥した。エタノールより再結晶して目的物(203)18.3g
(収率85%)を得た。 理論値% 6.71 79.97 0 分析値% 6.76 79.77 0.05 結晶 融点84-85℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.15(3H,d ; J=7.1Hz),2.69-2.77(1
H,m),3.17(1H,dd ; J=5.6Hz,8.8Hz),3.29(1H,dd ; J=5.
6Hz,8.8Hz),3.70(3H,s),7.20-7.44(15H,m)
【0141】
【化84】
【0142】化合物(203)10.8g(30.0mmol)をテトラヒド
ロフラン108mlとメタノール54mlの混合液に溶解し、氷
冷下水酸化リチウム1水和物2.52g(2当量)の水溶液54
mlを15分間にわたって攪拌しながら滴下した。室温に上
昇させ、4時間攪拌後、氷酢酸3.6mlを加え、有機溶媒を
減圧留去した。残渣を酢酸エチルで抽出後、水洗、乾燥
し、濃縮して目的物(204)10.4gを得た。(定量的)分析
用サンプルはジクロロメタン-ヘキサンより再結晶して
得た。 理論値% 79.74 6.47 0 分析値% 79.59 6.47 0.07 結晶 融点99-102℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.18(3H,d ; J= 7.2Hz),2.69-2.78(1
H,m),3.25(1H,dd; J=5.6Hz,8.8Hz),3.32(1H,dd ; J=5.6
Hz,8.8Hz),7.15-7.45(15H,m)
【0143】
【化85】
【0144】化合物(204)10.3g(29.8mmol)をジクロロメ
タン50mlに溶解し、氷冷下攪拌しながら、2-メルカプト
ピリジン3.64g(1.1当量)、4-ジメチルアミノピリジン
3.64g(0.1当量)、ジシクロヘキシルカルボジイミド6.
76g(1.1当量)を順次加えた。3.5時間氷冷下で、次い
で2時間室温で攪拌した後、沈殿を濾過した。濾液を酢
酸エチルで希釈した後、2回水洗、飽和食塩水洗い、硫
酸マグネシウム乾燥し、減圧留去した。残留物をシリカ
ゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=9:1にて溶出)
にて精製し、目的物(205)(黄色油状物)11.9g(収率91
%)を得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.21(3H,d ; J=7.2Hz),2.99-3.09(1
H,m),3.21(1H,dd ; J=5.6Hz,9.2Hz),3.44(1H,dd ; J=7.
6Hz,9.2Hz),7.21-7.33(10H,m),7.43-7.47(6H,m),7.63(1
H,d ; J=8.0Hz),7.73(1H,t ; J=8.0Hz),8.63(1H,d ; J=
4.8Hz)
【0145】実施例2
【0146】
【化86】
【0147】窒素気流下120℃で一夜攪拌して活性化し
たマグネシウム末780mg(化合物(205)に対し1.2当量)
をテトラヒドロフラン7.8mlに懸濁し、2,4-ジフルオロ
ブロモベンゼン1滴とヨウ素結晶1片を加えて攪拌し
た。ここに、2,4-ジフルオロブロモベンゼン3.67ml(化
合物(205)に対し1.2当量)を17mlテトラヒドロフランに
溶解した溶液を、内温を40℃から60℃に保ちつつ滴下し
た。20mlのテトラヒドロフランを加えた後、内温-30℃
に冷却し、化合物(205)11.9g(27.1mmol)をテトラヒド
ロフラン90mlに溶解した溶液を内温を-25℃から-30℃に
保ちつつ滴下した。15分間-30℃にて、次いで2時間室温
にて攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
て、15分間攪拌した。酢酸エチルと水を加えて、有機層
を分取し、2回水洗、飽和食塩水にて1回洗った後、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧留去した。シリカ
ゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=9:1にて溶出)
にて精製し、更にメタノールより再結晶して目的物(20
6)7.46g(収率62%)を得た。 理論値% 5.47 78.7 0 分析値% 5.48 78.73 0 結晶 融点94-97℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.21(3H,d ; J=6.8Hz),3.21(1H,dd ;
J=5.2Hz,8.8Hz),3.42(1H,dd ; J=6.4Hz,8.8Hz),3.56(1
H,m),6.80(1H,m),6.94(1H,m),7.17-7.31(15H,m),7.77-
7.83(1H,m)
【0148】実施例3
【0149】
【化87】
【0150】メチルトリフェニルホスホニウムブロマイ
ド6.43g(化合物(206)に対し1.2当量)を窒素気流下テ
トラヒドロフラン64mlに懸濁し、ブチルリチウム(1.6m
olヘキサン溶液)11.2ml(化合物(206)に対し1.2当量)
を氷冷下滴下した。室温に戻し2時間攪拌した後、化合
物(206)6.63g(15.0mmol)のテトラヒドロフラン30ml溶
液を滴下し、30分攪拌した。反応液にヘキサン500mlと
水300mlを加え、不溶物を濾去した。有機層を分取し、
3回水洗、1回飽和食塩水洗いし、硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下に留去した。シリカゲルカラ
ム(ヘキサン:酢酸エチル=50:1にて溶出)により精
製し、油状の成績体(207)5.4g(収率85%)を得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.16(3H,d ; J=7.0Hz),2.81-2.89(1
H,m),2.97-3.01(1H,dd ; J=6.0Hz,9.2Hz),3.04-3.08(1
H,dd ; J=6.0Hz,9.2Hz),5.11(1H,s),5.21(1H,s),6.68-
6.75(2H,m),7.00-7.06(1H,m),7.18-7.28(9H,m),7.35-7.
39(6H,m)
【0151】実施例4
【0152】
【化88】
【0153】化合物(207)2.70g(6.14mmol)をジクロロ
メタン25mlに溶解し、氷冷下メタクロロ過安息香酸(純
度80%)1.46g(1.1当量)を加え、4℃で12時間攪拌し
た。メタクロロ過安息香酸290mg(0.34当量)を加え、
更に5時間室温で攪拌した。10%亜硫酸水素ナトリウム
水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で
順次洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧
留去して油状の化合物(208)2.813gを得た。プロトンNMR
分析の結果、このものは所望する異性体(208a)とそのジ
アステレオマー(208b)の2:1混合物であることが判明し
た。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.93(3H,d ; J=8.8Hz)<a>,0.98(3H,d
; J=8.8Hz)<b>,2.04-2.12(1H,m)<b>,2.20-2.28(1H,m)<
a>,2.76(1H,d ; J=5.2Hz)<a>,2.76(1H,d ; J=5.2Hz)<b
>,2.88(1H,dd; J=7.2Hz,9.2Hz)<a>,2.96(1H,dd ; J=7.2
Hz,9.2Hz)<b>,3.00-3.06(1H,m)<a+b>,3.02(1H,d ; J=5.
2Hz)<a>,3.11(1H,d ; J=5.2Hz)<b>,6.61-6.73(2H,m)<a
+b>,7.12-7.50(16H,m)<a+b>
【0154】実施例5
【0155】
【化89】
【0156】<別法>化合物(206)221mgとクロロヨード
メタン44μl(1.2当量)のテトラヒドロフラン(2.2m
l)溶液に窒素置換下-70℃にてブチルリチウムの1.6M
ヘキサン溶液を滴下し、5分間この温度で攪拌、次いで
内温を室温まで上昇させて1時間攪拌した。塩化アンモ
ニウム水溶液、次いで酢酸エチルを加えて分液し、有機
層を水洗、飽和食塩水洗い、硫酸マグネシウム乾燥し、
溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラム(ヘキサン:酢
酸エチル=9:1にて溶出)で精製し、化合物(208)219
mg(収量96%)を得た。プロトンNMR分析の結果、この
ものは上記(208a):(208b)=1: 2.5のジアステレオマー混
合物であることが判明した。
【0157】実施例6
【0158】
【化90】
【0159】水素化ナトリウム(60%鉱油分散)370mg
(化合物(208)に対し1.5当量)を8.5mlのジメチルホル
ムアミドに懸濁し、1,2,4-トリアゾール851mg(化合物
(208)に対し2当量)を加えた。室温にて15分間攪拌の
後、化合物(208)2.813g(6.17mmol;<a>:<b>=2:1のジア
ステレオマー混合物)を22mlのジメチルホルムアミドに
溶解した溶液を加え、80℃にて7.5時間攪拌した。室温
まで冷却した後、水と酢酸エチルを加えて分液した。有
機層を食塩水で洗った後、硫酸マグネシウムで乾燥し、
溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラム(ジクロロメタ
ン:メタノール=200:1にて溶出)で精製し、目的の
化合物(209a)860mg、高極性のジアステレオ異性体(209
b)99mg、両者の混合物867mgをそれぞれ白色固体として
得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.87(3H,d ; J=7.6Hz),2.37-2.45(1
H,m),3.40(1H,dd ; J=3.2Hz,10.0Hz),3.55(1H,dd ; J=
5.6Hz,10.0Hz),4.19(1H,d ; J=14.4Hz),4.65(1H,d ; J=
14.4Hz),4.88(1H,s),6.64-6.72(2H,m),7.22-7.30(6H,
m),7.32-7.37(6H,m),7.46-7.50(6H,m),7.64(1H,s),7.84
(1H,s),
【0160】
【化91】
【0161】上記化合物(209a)の項参照。固体。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.48(3H,d ; J=7.6Hz),2.47-2.56(1
H,m),2.92(1H,dd ; J=3.2Hz,9.6Hz),3.19(1H,dd ; J=3.
2Hz,9.6Hz),4.56(1H,d ; J=14.0Hz),4.69(1H,d ; J=14.
0Hz),4.78(1H,s),6.49-6.61(2H,m),7.01-7.09(1H,m),7.
16-7.37(15H,m),7.63(1H,s),7.88(1H,s)
【0162】実施例7
【0163】
【化92】
【0164】化合物(209a)740mg(1.41mmol)をメタノ
ール7.4mlに溶解し、トルエンスルホン酸1水和物295mg
(1.1当量)を加えて室温で1時間攪拌した。トルエン
スルホン酸1水和物295mg(1.1当量)を追加し、更に3
時間室温にて攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
及び酢酸エチルを加えて分液した。有機層を水、次いで
飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧留去した。シリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタ
ノール=100:1→50:1→25:1にて順次溶出)にて精製
し、粗生成物246mgを得た。ジクロロメタンとイソプロ
ピルエーテルの混合溶媒より再結晶して純粋な目的物(2
10)190mg(収率48%)を得た。 理論値% 5.34 55.12 14.83 分析値% 5.33 55.09 14.93 融点134-135℃1 H-NMR(δ,CDCl3):0.84(3H,d , J=7.2Hz),2.30-2.39(1
H,m),2.67-2.77(1H,br.s),3.83(1H,dd ; J=5.4Hz,11.2H
z),3.99(1H,dd ; J=3.2Hz,11.2Hz),4.76(1H,d ; J=14.0
Hz),4.97(1H,d ; J=14.0Hz),5.28(1H,s),6.69-6.78(2H,
m),7.36-7.43(1H,m),7.75(1H,s),7.91(1H,s)
【0165】実施例8
【0166】
【化93】
【0167】N-メチルモルホリンオキサイド(50%水溶
液)144mgを水5mlとアセトン2.5mlの混合液に溶かし、
四酸化オスミウム(4%水溶液)36μlと化合物(207)247
mgのアセトン溶液2.54mlを順次加えた。室温で一夜攪拌
したのち、四酸化オスミウム(4%水溶液)100μlを追
加し、室温でさらに一昼夜攪拌した。10%亜硫酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を食塩水洗いし、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去した。シリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エ
チル=10:1、次いで同4:1にて溶出)にて精製し、
固体の主成績体(211a)153mg、および高極性のジアステ
レオ異性体(211b)23mgを得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.75(3H,d ; J=8.8Hz),1.80(1H,dd ;
J=5.2Hz,8.4Hz),2.44-2.53(1H,m),2.77(1H,dd ; J=5.6
Hz,8.4Hz),3.21(1H,dd ; J=8.4Hz 14.0Hz),3.32(1H,dd
; J=2.8Hz,14.0Hz),3.63(1H,dd ; J=8.4Hz,11.2Hz),3.
96(1H,ddd ; 2.8Hz,5.6Hz,11.2Hz),4.39(1H,s),6.69-6.
76(1H,m),6.79-6.84(1H,m),7.22-7.30(3H,m),7.32-7.37
(6H,m),7.43-7.47(6H,m),7.52-7.58(1H.m)
【0168】
【化94】
【0169】上記化合物(211a)の項参照。固体。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.35(3H,d ; J=7.2Hz),2.34-2.44(1
H,m),2.93(1H,dd ; J=3.6Hz,9.6Hz),3.19(1H,dd ; J=3.
6Hz,9.6Hz),3.82(1H,dd ; J=6.8Hz,10.6Hz),3.96(1H,dd
; J=5.2Hz,10.6Hz),4.50(1H,s),6.57-6.64(1H,m),6.70
-6.75(1H,m),7.18-7.31(15H,m),7.39-7.45(1H,m)
【0170】実施例9
【0171】
【化95】
【0172】オキザリルクロライド96μl(基質に対し
2.2当量)をジクロロメタン3.3mlに溶解し、窒素気流
下、-60℃にてジメチルスルホキシド185μl(基質に対
し4.8当量)のジクロロメタン(0.9ml)溶液を滴下し
た。5分攪拌後、化合物(210a)142mg(0.500mmol)のジ
クロロメタン(4.2ml)溶液を滴下した。30分間攪拌
後、トリエチルアミン350μl(基質に対し5当量)を加
えて、室温まで昇温させた。水を加え、ジクロルメタン
で2回抽出した。有機層を2回水洗、1回飽和食塩水洗
い、硫酸マグネシウム乾燥の後、溶媒を減圧留去した。
シリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール=50:
1にて溶出)により精製し、目的物(212)106mg(収率75
%)を得た。 理論値% 4.66 55.52 14.94 分析値% 4.68 55.44 14.96 融点140-144℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.01(3H,d ; J=7.2Hz),2.96-3.03(1
H,m),4.62(1H,d ; J=14.0Hz),4.90(1H,d; J=14.0Hz),5.
16(1H,s),6.73-6.81(2H,m),7.37-7.44(1H,m),7.79(1H,
s),7.86(1H,s),9.85(1H,d ; J=3.2Hz)
【0173】実施例10
【0174】
【化96】
【0175】化合物(212)36mg(0.128mmol)を水0.36ml
に懸濁させ、ヒドロキシルアミンスルホン酸17mg(1.2
当量)を加えて50℃で1.5時間加熱した。ヒドロキシル
アミンスルホン酸21mgを加えて、さらに40分間加熱し
た。反応液に酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えて分液し、有機層を水洗、飽和食塩水洗い、硫酸マ
グネシウム乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカ
ラム(ジクロロメタン:メタノール=100:1)にて精
製し、目的物(202)12mgを得た。 C13H12F2N4O1 MH+=279 融点181-182℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.17(3H,d ; J=7.2Hz),3.29(1H,q ;
J=7.2Hz),4.82(1H,d ; J=14.0Hz),4.97(1H,d ; J=14.0H
z),5.44(1H,d ; J=0.8Hz),6.74-6.82(2H,m),7.39-7.46
(1H,m),7.83(1H,s),7.84(1H,s)
【0176】実施例11
【0177】
【化97】
【0178】化合物(206)110mgをメタノール1.1mlに溶
解し、p-トルエンスルホン酸1水和物53mg(1.1当量)
を加えて20分間40℃にて攪拌した。水および酢酸エチル
を加えて抽出し、有機層を飽和食塩水にて洗い、硫酸マ
グネシウムにて乾燥して溶媒を減圧留去した。シリカゲ
ルカラムにて精製し、油状の目的物(213)32mg(58%)
を得た。このものの光学純度はキラルカラムを用いた高
速液体クロマトグラフィーによって測定した。光学純度
は90.0%eeであった。以下に分析条件を示す。 カラム:キラルセルOB(内径4mm、長さ250mm) 移動相:ヘキサン:イソプロパノール=9:1 流速:毎分0.5ml1 H-NMR(δ,CDCl3):1.18(3H,d ; J=6.8Hz),2.50(1H,t ;
J=6.0Hz),3.45-3.54(1H,m),3.72-3.79(1H,m),3.84-3.92
(1H,m),6.82-6.88(1H,m),6.92-6.98(1H,m),7.83-7.90(1
H,m)
【0179】実施例12
【0180】
【化98】
【0181】化合物(213)472mg(2.36mmol)をジクロル
メタン5mlに溶解し、クロロメチルメチルエーテル448μ
l(2.5当量)、ジエチルイソプロピルアミン822μl(2
当量)、及び触媒量の4-ジメチルアミノピリジンを加え
て、室温で一夜攪拌した。ジクロルメタンと水を加えて
抽出し、有機層を水洗、飽和食塩水洗いした後、硫酸マ
グネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲル
カラム(ヘキサン:酢酸エチル=10:1にて溶出)にて
精製し、油状の目的物(214)485mgを得た(収率84%)。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.22(3H,d ; J=6.8Hz),3.29(3H,s),
3.85-3.68(2H,m),3.87-3.94(1H,m),4.56(1H,d ; J=8.4H
z),4.59(1H,d ; J=8.4Hz),6.84-6.91(1H,m),6.94-6.99
(1H,m),7.85-7.92(1H,m)
【0182】実施例13
【0183】
【化99】
【0184】化合物(208)の合成法別法に準じ、油状の
目的化合物(215)を1:1ジアステレオマー混合物とし
て得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.99(3H,d ; J=6.8Hz)<a>,1.20(3H,d
; J=6.8Hz)<b>,2.08-2.22(1H,m)<a+b>,2.78(1H,d ; J=
5.2Hz)<a+b>,3.09(1H,d ; J=5.2Hz),3.33(1H,s)<a>,3.3
6(1H,s)<b>,3.19-3.38(1H,m)<a+b>,3.45-3.54(1H,m)<a+
b>,4.57(2H,s)<a>,4.61(1H,s)<b>,6.75-6.88(2H,m)<a+b
>,7.32-7.45(1H,m)<a+b>
【0185】実施例14
【0186】
【化100】
【0187】化合物(213)500mgをジメチルホルムアミド
2.5mlに溶解し、イミダゾール715mg、t-ブチルジフェニ
ルシリルクロリド715μlを順次加え、室温で2.5時間攪
拌した。酢酸エチルと水を加えて分液し、有機層を水
洗、飽和食塩水洗いし、硫酸マグネシウムで乾燥した。
シリカゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=9:1にて
溶出)にて精製し、固体の目的物(216)939mgを得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.94(9H,s),1.19(3H,d ; J=10.0Hz),
3.58(1H,m),3.75(1H,ddd ; J=10.0Hz, 5.2Hz, 0.8Hz),
3.94(1H,ddd ; J=10.0Hz, 6.8Hz, 1.6Hz),6.82-6.87(1
H,m),6.92-6.98(1H,m),7.29-7.44(6H,m),7.49-7.52(2H,
m),7.57-7.61(2H,m),7.79-7.85(1H,m)
【0188】実施例15
【0189】
【化101】
【0190】窒素気流下、トリメチルマグネシウムクロ
リドの1.0Mジエチルエーテル溶液3.0mlに化合物(216)43
8mg(1.00mmol)のジエチルエーテル4.4mlを室温にて滴
下し、2.5時間室温にて攪拌した。塩化アンモニウム水
溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、水洗、飽和食塩
水洗いの後、硫酸マグネシウムにて乾燥した。トルエン
共沸により、524mgの固体成績体を得た。上記成績体262
mgをジクロルメタン2.5mlに溶解し、三フッ化ホウ素ジ
エチルエーテル錯体69μlを氷冷下滴下した。10分間攪
拌した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、ジクロ
ロメタンにて抽出した。水洗、飽和食塩水洗いし、硫酸
マグネシウムにて乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカ
ゲルカラム(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製
し、目的物(217)174mgを油状物として得た。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.02(9H,s),1.17(3H,d ; J=6.8Hz),
2.72-2.80(1H,m),3.50(1H, dd ; J=6.4Hz, 10.0Hz),3.6
4(1H, dd ; J=5.2Hz,10.0Hz),5.13(1H, s),5.23(1H,s),
6.71-6.78(2H,m),7.04-7.11(1H,m),7.31-7.43(6H,m),7.
58-7.63(4H,m)
【0191】実施例16
【0192】
【化102】
【0193】化合物(208)の合成法に準じて行った。プ
ロトンNMR分析の結果、油状の生成物(218)のジアステレ
オマー比は1:2であった。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.92(3H,d ; J=8.8Hz)<a>,0.97(3H,d
; J=8.8Hz)<b>,1.03(9H,s)<b>,1.06(9H,s)<a>,1.96-2.
05(1H,m)<b>,2.14-2.22(1H,m)<a>,2.78(1H,d ; J=5.2H
z)<b>,2.79(1H,d ; J=5.2Hz)<a>,3.08(1H,d ; J=5.2Hz)
<b>,3.17(1H,d ; J=5.2Hz)<a>,3.45-3.66(2H,m)<a+b>,
6.70-6.82(2H,m)<a+b>,7.30-7.45(6H,m)<a+b>,7.59-7.6
8(4H,m)<a+b>
【0194】実施例17
【0195】
【化103】
【0196】<別法>化合物(216)72mg(0.16mmol)と
クロロヨードメタン3.2μl(0.18mmol)を2mlのテトラ
ヒドロフランに溶解し、窒素気流下、-78℃に冷却し
た。この溶液に、メチルリチウム・リチウムブロミド錯
体の1.5Mジエチルエーテル溶液0.12ml(0.17mmol)を滴
下し、室温に昇温しながら1時間攪拌した。反応混合物
に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥後、減圧
濃縮すると、油状の化合物(218)86mgが得られた。プロ
トンNMR分析の結果、生成物のジアステレオマー比は
1:1であった。
【0197】実施例18
【0198】
【化104】
【0199】化合物(213)(223mg:0.507mmol)をトルエン
5.0mlに溶解し、酸化銀141mg(0.609mmol)とヘンジルブ
ロミド84μl(0.710mmol)を加え、室温にて7日間攪拌
した。反応混合物をセライト濾過し、エーテルで洗浄し
た。濾液を濃縮したあと、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル=12:
1)により精製すると化合物(219)66mg(収率44%)が無
色油状物として得られた。1 H-NMR(δ,CDCl3):1.21(3H,d ; J=7.0Hz),3.54(1H,dd ;
J=8.8,5.5Hz),3.60-3.70(1H,m),3.82(1H,dd ; J=8.8,
3.6Hz),4.47(1H,d ;J=11.9Hz),4.54(1H,d ; J=11.9Hz),
6.80-6.98(2H,m),7.20-7.40(5H,m),7.82-7.88(1H,m)
【0200】実施例19
【0201】
【化105】
【0202】化合物(219)66mg(0.23mmol)とクロロヨー
ドメタン18μl(0.25mmol)を2mlの無水テトラヒドロフラ
ンに溶解し、-78℃に冷却した。この溶液にメチルリチ
ウム・リチウムブロミド錯体の1.5Mジエチルエーテル溶
液0.16ml(0.24mmol)を滴下し、その後室温に昇温し2.5
時間攪拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
すると、化合物(220)60mg(収率86%)が油状物とし
て得られた。なお、化合物(220)はジアステレオマーの
1:1の混合物である。1 H-NMR(δ,CDCl3):0.97(3H,d ; J=7.2Hz)<a>,1.01(3H,d
; J=7.5Hz)<b>,2.14-2.18(1H,m)<a>,2.20-2.28(1H,m)<
b>,2.77-2.80(2H,m)<a+b>,3.07-3.10(2H,m)<a+b>,3.24-
3.32(2H,m)<a+b>,3.38-3.46(2H,m)<a+b>,4.40-4.52(4H,
m)<a+b>,6.75-6.84(4H,m)<a+b>,7.26-7.40(12H,m)<a+b>
【0203】
【製造例】化合物(202)から最終化合物までの製造例を
以下に示す。 製造例1
【0204】
【化106】
【0205】化合物(202)33gにH2O 33ml,ジチオリン酸
O,O−ジエチル(172ml)を加え30分間加熱環流した。
反応液を室温に戻し、水を加えて酢酸エチルで抽出、酢
酸エチル層を、水及び飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後溶媒を留去した。得られた残渣にジエチル
エーテル70mlを加え結晶化し濾取すると目的物粗体(35
g)が得られた。粗体(13.9g)を酢酸エチルに溶解し、5%
炭酸ナトリウム水溶液で洗浄後、溶媒を留去して得られ
る残渣をジエチルエーテルおよびジイソプロピルエーテ
ルで再結晶することにより目的物(221)7.8gを得た。 MH+=313 融点132-134℃1 H-NMR(δ,CDCl3):1.11(3H,d ; J=7.1Hz),3.71(1H,q ;
J=7.1Hz),4.55(1H,d ; J=14.3Hz),5.08(1H,d ; J=14.3H
z),6.71-6.80(2H,m),7.42-7.48(1H,m),7.80(1H,brs),7.
94(1H,s),8.41(1H,brs)
【0206】製造例2
【0207】
【化107】
【0208】化合物(221)(15.02g)をエタノール(150ml)
に溶解し、2-ブロモ-4'-メチルチオアセトフェノン(1
4.97mg)を加え4時間加熱環流した。反応液を0℃まで冷
却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し酢酸エチ
ルで抽出、水に続いて飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(SiO2 ジクロロメタン、次いでジ
クロロメタン中1%メタノール溶液)で精製すると固体の
目的物(222)(10.19g)が得られた。 MH+=4591 H-NMR(δ,CDCl3):1.23(3H,d ; J=7.2Hz),2.54(3H,s),
4.05(1H,q ; J=7.2Hz),4.28(1H,d ; J=14.4Hz),4.88(1
H,d ; J=14.4Hz),6.13(1H,s),6.75-6.85(2H,m),7.33(2
H,br-d ; J=8.4Hz),7.42(1H,s),7.46-7.54(1H,m),7.66
(1H,s),7.82(2H,br-d ; J=8.4Hz),7.92(1H,s)
【0209】製造例3
【0210】
【化108】
【0211】化合物(222)(10.19g)をクロロホルム150ml
に溶解した溶液にメタクロロ過安息香酸18.35gを加え、
室温で攪拌した。原料消失後、反応液に水を加え、クロ
ロホルムで抽出し有機層を50%飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒留去したのち、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより精製して固体の目的物(223)
(8.2g)を得た。 MH+=4911 H-NMR(δ,CDCl3):1.24(3H,d ; J=7.2Hz),3.09(3H,s),
4.09(1H,q ; J=7.2Hz),4.27(1H,d ; J=14.4Hz),4.91(1
H,d ; J=14.4Hz),5.78(1H,s),6.78-6.85(2H,m),7.47-7.
55(1H,m),7.67(1H,s),7.69(1H,s),7.87(1H,s),8.02(2H,
br-d ; J=8.4Hz),8.10(2H,br-d ; J=8.4Hz)
【0212】
【実験例】ICR系マウス各5匹からなる群に、カンジ
ダ・アルビカンスMCY8622株(2×106cfu
/マウス)を経尾静脈感染させた。1時間経過後、マウ
ス1kgあたり、上記本願化合物(223)を2.5m
gまたは10mg経口投与した。7日間観察し、平均生
存日数を算出して、生体内(in vivo)抗真菌活性の指標
とした。 [結果]実験の結果を以下の表1に示す。
【0213】
【表1】
【0214】この結果からも明らかなように、本願製法
および合成中間体により製造された化合物は優れた抗真
菌活性を示し、種々の真菌感染症の予防及び治療に有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 303/12 417/06 249 C07F 7/18 A // C07M 9:00 (72)発明者 柳澤 学 茨城県つくば市天久保2−23−5メゾン学 園302 (72)発明者 奈良 一誠 茨木県つくば市春日4−19−13エーザイ紫 山寮210 (72)発明者 内藤 俊彦 茨城県つくば市小白硲616−54

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: 【化1】 〔式中、Rは低級アルキル基を、R1は水素原子または
    カルボキシル基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化
    合物の水酸基を保護基で保護し、一般式: 【化2】 〔式中、RおよびR1は前記の定義と同じ基を、Prは水
    酸基の保護基をそれぞれ示す〕で表される化合物を得、
    ついで、この式(2)の化合物のカルボキシル基の保護基
    を脱保護し、一般式: 【化3】 〔式中、RおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞれ示
    す〕で表される化合物を得、さらに、この式(3)の化合
    物を式:LH〔式中、Lは脱離基を示す〕で表される化
    合物と反応させることを特徴とする一般式: 【化4】 〔式中、R,PrおよびLは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式: 【化5】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Prは水酸基の保護基
    を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される化合物と、
    一般式: 【化6】 〔式中、Xは同一または異なって水素原子またはハロゲ
    ン原子を、Yは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を
    それぞれ示す〕で表される化合物またはその反応性誘導
    体とを反応させることを特徴とする一般式: 【化7】 〔式中、R,XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式: 【化8】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物とメチルトリフェニ
    ルホスホニウムクロライド,メチルトリフェニルホスホ
    ニウムブロマイド若しくはメチルトリフェニルホスホニ
    ウムヨーダイドから誘導されるトリフェニルホスホニウ
    ムメチリドまたはトリメチルシリルメチルマグネシウム
    クロライド,トリメチルシリルメチルマグネシウムブロ
    ミド若しくはトリメチルシリルメチルリチウムとを反応
    させることを特徴とする一般式: 【化9】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  4. 【請求項4】一般式: 【化10】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物と過酸とを反応させ
    ることを特徴とする一般式: 【化11】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  5. 【請求項5】一般式: 【化12】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物とクロロヨードメタ
    ン若しくはブロモクロロメタンから生成するクロロメチ
    ルリチウムまたはジメチルスルホキソニウムメチリド,
    ジメチルスルホニウムメチリド,ジエチルスルホキソニ
    ウムメチリド若しくはジエチルスルホニウムメチリドと
    を反応させることを特徴とする一般式: 【化13】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式: 【化14】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物と酸化剤とを反応さ
    せることを特徴とする一般式: 【化15】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  7. 【請求項7】一般式: 【化16】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物とアルコキシジメチ
    ルシリルメチルマグネシウムハライドまたはジアルコキ
    シメチルシリルメチルマグネシウムハライドとを反応さ
    せることを特徴とする一般式: 【化17】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基を、R2
    は低級アルキル基を、R 3はメチル基または低級アルコ
    キシ基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩
    の製造方法。
  8. 【請求項8】一般式: 【化18】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、R2は低級アルキル基を、R3はメチル基または低級
    アルコキシ基をそれぞれ示す〕で表される化合物と過酸
    とを塩基存在下反応させることを特徴とする一般式: 【化19】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  9. 【請求項9】一般式: 【化20】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物と1,2,4−トリ
    アゾールまたはイミダゾール若しくはそれらの塩とを反
    応させることを特徴とする一般式: 【化21】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基を、Aは
    CHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物
    またはその塩の製造方法。
  10. 【請求項10】一般式: 【化22】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物をハロゲン化,アル
    キルスルホン化またはアリールスルホン化することを特
    徴とする一般式: 【化23】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基を、Lは
    脱離基をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩
    の製造方法。
  11. 【請求項11】一般式: 【化24】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される化合物と
    1,2,4−トリアゾールまたはイミダゾール若しくは
    それらの塩とを反応させることを特徴とする一般式: 【化25】 〔式中、R、XおよびPrは前記の定義と同じ基を、Aは
    CHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表される化合物
    またはその塩の製造方法。
  12. 【請求項12】一般式: 【化26】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表され
    る化合物の水酸基の保護基であるPrを脱保護することに
    より一般式: 【化27】 〔式中、R、X、PrおよびAは前記の定義と同じ基をそ
    れぞれ示す〕で表される化合物またはその塩を製造する
    方法。
  13. 【請求項13】一般式: 【化28】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、AはCHまたは窒素
    原子をそれぞれ示す〕で表される化合物と酸化剤とを反
    応させることを特徴とする一般式: 【化29】 〔式中、R、XおよびAは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  14. 【請求項14】一般式: 【化30】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、AはCHまたは窒素
    原子をそれぞれ示す〕で表される化合物とヒドロキシル
    アミン誘導体とを反応させることを特徴とする一般式: 【化31】 〔式中、R、XおよびAは前記の定義と同じ基をそれぞ
    れ示す〕で表される化合物またはその塩の製造方法。
  15. 【請求項15】一般式: 【化32】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Prは水酸基の保護基
    を、Lは脱離基をそれぞれ示す〕で表される化合物また
    はその塩。
  16. 【請求項16】一般式: 【化33】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、Qは酸素原子またはCH2をそれぞれ示す〕で表さ
    れる化合物またはその塩。
  17. 【請求項17】一般式: 【化34】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    をそれぞれ示す〕で表される化合物またはその塩。
  18. 【請求項18】一般式: 【化35】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、Mは水酸基または脱離基をそれぞれ示す〕で表され
    る化合物またはその塩。
  19. 【請求項19】一般式: 【化36】 〔式中、Rは低級アルキル基を、Xは同一または異なっ
    て水素原子またはハロゲン原子を、Prは水酸基の保護基
    を、AはCHまたは窒素原子をそれぞれ示す〕で表され
    る化合物またはその塩。
JP6306467A 1994-02-07 1994-12-09 抗真菌剤の製造方法および中間体 Pending JPH08165263A (ja)

Priority Applications (36)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306467A JPH08165263A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 抗真菌剤の製造方法および中間体
NZ314253A NZ314253A (en) 1994-02-07 1995-01-30 Intermediate 1-(phenylalkyl)-triazole and -imidazole derivatives and preparation thereof
NZ270418A NZ270418A (en) 1994-02-07 1995-01-30 Polycyclic triazole & imidazole derivatives, antifungal compositions
NZ314252A NZ314252A (en) 1994-02-07 1995-01-30 Precursor compounds, eg protected 3-phenylalkanol derivatives
US08/382,158 US5648372A (en) 1994-02-07 1995-02-01 Antifungal agents, and compositions
CA002141731A CA2141731C (en) 1994-02-07 1995-02-02 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
EP03027430A EP1394142A1 (en) 1994-02-07 1995-02-03 Carboxylic acid intermediates of antifungal agents and processes for the preparation thereof
EP95101489A EP0667346A3 (en) 1994-02-07 1995-02-03 Azole antifungal agents, process for the preparation there of and intermediates
EP03027431A EP1394162A1 (en) 1994-02-07 1995-02-03 Intermediates of azole antifungal agents and processes for the preparation thereof
EP02003137A EP1231210A3 (en) 1994-02-07 1995-02-03 Azole antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
AU11556/95A AU696640B2 (en) 1994-02-07 1995-02-03 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
CNA031451500A CN1478778A (zh) 1994-02-07 1995-02-06 抗真菌剂及其制备方法和中间体
HU0301171A HU228059B1 (en) 1994-02-07 1995-02-06 Antifungal active ingredients, pharmaceutical compositions containing the same and process for their preparation
FI950514A FI120346B (fi) 1994-02-07 1995-02-06 Sientenvastainen yhdiste, sitä sisältävä koostumus ja sen käyttö
RU95101828A RU2142947C1 (ru) 1994-02-07 1995-02-06 Соединения азола, способы их получения, промежуточные соединения, способы их получения, фармацевтическая композиция, обладающая противогрибковой активностью
NO19950425A NO304430B1 (no) 1994-02-07 1995-02-06 Antifungale midler
HU9500354A HU227239B1 (en) 1994-02-07 1995-02-06 Active ingredients having antifungal activiti, processes for the preparation thereof, and pharmaceutical compositions containing the same and intermediates
HU0204488A HU227492B1 (en) 1994-02-07 1995-02-06 Intermediates for the preparation of agents having antifungal activity, processes for the preparation thereof
CN95103267A CN1045441C (zh) 1994-02-07 1995-02-06 抗真菌剂及其制备方法和中间体
KR1019950002114A KR100383369B1 (ko) 1994-02-07 1995-02-07 항진균제,그의제조방법및중간체
TW084100951A TW416955B (en) 1994-02-07 1995-02-07 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
US08/710,668 US5792781A (en) 1994-02-07 1996-09-18 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
US08/810,283 US5789429A (en) 1994-02-07 1997-03-03 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
BR1100602-1A BR1100602A (pt) 1994-02-07 1997-05-13 Agente antifúngico e processo para a preparação do mesmo
AU39316/97A AU712203B2 (en) 1994-02-07 1997-09-30 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
NO19975775A NO306301B1 (no) 1994-02-07 1997-12-08 Fremgangsmater for fremstilling av forbindelser med antifungal aktivitet
NO19975774A NO305319B1 (no) 1994-02-07 1997-12-08 Forbindelser med antifungal aktivitet
CN97126358A CN1061347C (zh) 1994-02-07 1997-12-29 抗真菌剂
CN97126356A CN1121404C (zh) 1994-02-07 1997-12-29 抗真菌剂及其制备方法和中间体
AU78592/98A AU717799B2 (en) 1994-02-07 1998-07-29 Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
NO19991165A NO314998B1 (no) 1994-02-07 1999-03-10 Fremgangsmate for fremstilling av terapeutisk aktive forbindelser
CNB001304402A CN1134421C (zh) 1994-02-07 2000-09-25 抗真菌剂及其制备方法和中间体
HK02102365.1A HK1040711A1 (zh) 1994-02-07 2002-03-27 抗真菌劑及其製備方法和中間體
NO20022266A NO319229B1 (no) 1994-02-07 2002-05-13 Nye fremgangsmater for fremstilling av terapeutisk aktive forbindelser.
KR1020020051834A KR100451067B1 (ko) 1994-02-07 2002-08-30 항진균제, 그의 제조 방법 및 중간체
NO20034737A NO20034737D0 (no) 1994-02-07 2003-10-23 Nye mellomprodukter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306467A JPH08165263A (ja) 1994-12-09 1994-12-09 抗真菌剤の製造方法および中間体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08165263A true JPH08165263A (ja) 1996-06-25

Family

ID=17957372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306467A Pending JPH08165263A (ja) 1994-02-07 1994-12-09 抗真菌剤の製造方法および中間体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08165263A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005007638A1 (ja) 2003-07-18 2005-01-27 Kaneka Corporation 光学活性ハロヒドリン誘導体およびそれを用いた光学活性エポキシアルコ-ル誘導体の製造法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005007638A1 (ja) 2003-07-18 2005-01-27 Kaneka Corporation 光学活性ハロヒドリン誘導体およびそれを用いた光学活性エポキシアルコ-ル誘導体の製造法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1394162A1 (en) Intermediates of azole antifungal agents and processes for the preparation thereof
US8227623B2 (en) Process for the preparation of asenapine and intermediate products used in said process
JPH07103056B2 (ja) 神経細胞変性修復又は保護剤
JP2001516732A (ja) 置換テトラヒドロナフタリンおよび類似化合物
JP2001525406A (ja) 新規な化合物
JP2556849B2 (ja) グリセリン誘導体
WO1993015066A1 (en) Benzopyran and related ltb4 antagonists
CN111848607B (zh) 一种新型bcl-2/bcl-xl抑制剂、药物组合物及用途
JPH03101670A (ja) Paf拮抗物質である新規な2,5‐ジアリールテトラヒドロフランおよびその類似体
EP0375670B1 (en) Process for preparing 3-polyfluoroalkylisoxazolylamines
CS9200024A3 (en) Sulfonamide derivatives, process of their preparation and pharmaceuticalcompositions comprising them
JPH08165263A (ja) 抗真菌剤の製造方法および中間体
JP2022501386A (ja) ピラゾール化合物を製造する方法
AU635424B2 (en) Dichloroaniline compound
KR0125155B1 (ko) 프탈이미드 화합물 및 그 제조방법
JP4742239B2 (ja) ビシクロ[3.1.0]ヘキサン誘導体およびその中間体の製造方法
US6384072B1 (en) Benzocycloheptene derivatives
JPH0830063B2 (ja) 新規なイミダゾ−ル誘導体およびその塩
AU717799B2 (en) Antifungal agents, processes for the preparation thereof, and intermediates
JPH0570394A (ja) ネオカルジリン類の製造法
MXPA05002785A (es) Un nuevo proceso para la preparacion de derivados de epotilona, nuevos derivados de epotilona, asi como nuevos productos intermediarios para el proceso, y los metodos para su preparacion.
CN116888113A (zh) 经三唑基-甲基取代的α-D-吡喃半乳糖苷衍生物
JP2654834B2 (ja) 光学活性ビニル化合物、その製造中間体及びそれらの製造方法
NZ314252A (en) Precursor compounds, eg protected 3-phenylalkanol derivatives
SG174564A1 (en) Process for producing carboxylic acid compound