JPH0816496B2 - 構造物の制振方法 - Google Patents

構造物の制振方法

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JPH0816496B2
JPH0816496B2 JP61077476A JP7747686A JPH0816496B2 JP H0816496 B2 JPH0816496 B2 JP H0816496B2 JP 61077476 A JP61077476 A JP 61077476A JP 7747686 A JP7747686 A JP 7747686A JP H0816496 B2 JPH0816496 B2 JP H0816496B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多自由度系をなす一般の構造物を制振する
方法であり、構造物への動吸振器の最適設置場所と動吸
振器の最適設計法とを明らかにした構造物の制振方法に
関する。
[従来の技術] 機械構造物の制動制御は、その信頼性や機能確保の上
で、あるいは振動騒音に伴う労働環境の悪化を防ぐ上で
極めて重要な技術課題である。機械構造物の振動問題の
多くは、構造物自体の内部減衰が小さいことによるもの
で、特に構造物に作用する外力の振動数と構造物の固有
振動数とが一致する共振で振動が著しく増大し問題とな
る。
今までに確立されている各種制振装置の設計法は1自
由度系として取り扱える制振対象に関するものであり、
これに使用される動吸振器に代表される制振器も種々提
案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、一般の構造物は通常抑制すべき複数個
の共振ピークを有する多自由度系であって複雑な振動挙
動を示す。このため、従来の1自由度系の制振技術で
は、構造物のどの場所に、どのような構造の制振器を設
置したらよいのか不明であり、一般の構造物の制振対策
は構造物ごとに個々別々に試行錯誤でなされていた。
本発明の目的は、一般の構造物に存在し振動上問題と
なる複数の共振ピークをすべて抑制することができる構
造物の制振方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明では、まず制振対象
としての多自由度系をなす構造物の振動モード形を実験
的または理論的モード解析により求める。そして、各振
動モードごとに動吸振器の設置場所を次のイ,ロ,ハの
基準で決定する。
イ.1次の振動モードの最大振幅が現れる1点を設置場所
とする。
ロ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
れる場合は、それらの点のうち、その振動モードに隣接
する振動モードの節に最も近い1点を設置場所とする。
ハ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
れるが上記ロでは決定し得ない場合は、最大振幅となる
点のうち、全振動モードに対する設置場所が構造物全体
に分散されるような1点を設置場所とする。
設置場所における構造物の等価質量(構造物をN個の1
自由度系の集合と考えたときの1自由度系への換算質
量)を求める。得られた等価質量に基づき各振動モード
単位ごとに最適な動吸振器を設計し、これら動吸振器を
上記決定された各設置場所に設ける。
即ち、本発明は、モード座標系で考えればN自由度系
がN個の1自由度系の集合として扱えることを利用し
て、構造物のモード解析によって動吸振器の最適設置場
所とその場所の等価質量を求めた後、その設計資料にも
とづいて各1自由度系単位で設置した動吸振器の最適設
計を施すことによって、振動系全体の制振設計を行うも
のである。
また本発明では、まず制振対象としての多自由度系を
なす構造物の1次から4次までの振動モード形を求め、
それら各振動モードごとに動吸振器の設置場所を次の
イ,ロ,ハ,ニの基準で決定する。
イ.振動モードが1次モードの場合は、最大振幅となり
且つ2次から4次までの振動モードの節に当るか或いは
その近傍となる1点を設置場所とする。
ロ.振動モードが2次モードの場合は、最大振幅となり
且つ3次及び4次の振動モードの節に当るか或いはその
近傍となる1点を設置場所とする。
ハ.振動モードが3次モードの場合は、最大振幅となり
且つ2次及び4次の振動モードの節に当るか或いはその
近傍となる1点を設置場所とする。
ニ.振動モードが4次モードの場合は、最大振幅となり
且つ2次及び3次の振動モードに対する設置場所とバラ
ンスされるような1点を設置場所のする。
次いで、求められた各振動モードの固有振動数と、上
記基準により決定された設置場所に既知の質量を付加し
て求められる質量付加後の各振動モードの固有振動数と
により各振動モードの構造物の等価質量を求める。そし
て、得られた等価質量に基づき各振動モード間の連成を
起こすことなく各振動モード単位ごとに制振設計した動
吸振器を上記決定された各設置場所に設ける。
[作用] 各モードの振動は、各モードごとに1つずつ設置した
動吸振器によって制振される振動モードの最大振幅
(腹)が多点あるときには、これに隣接する振動モード
(例えば3次の振動モードの場合、これに隣接する振動
モードは2次および4次の振動モード)の節ないしその
近傍の1点に動吸振器を設置するようにしているので、
動吸振器の付加が隣接する振動モードに影響を及ぼすこ
とがなく、隣接するモードとの連成を起すことがない。
また特に、1次から4次までの各モードの振動は、各
モードごとに1つずつ設置した4つの動吸振器によって
制振される。特に4次モードの場合、動吸振器の設置場
所は、最大振幅となり且つ2次及び3次の振動モードに
対する設置場所とバランスされるような1点とされ、こ
れにより例えば4次モードの最大振幅点が2次及び3次
モードの最大振幅点に一致する場合においても、4次モ
ードにおける動吸振器の設置場所を最適に決定すること
ができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1の実施例として構造物の基本構成部材である矩形
平板の制振について述べる。
第1図に示すように、平板1は長さ、幅,厚さが600m
m,300mm,4.6mmで、ヤング率E=2.1×1011[N/m2]),
密度ρ=7.87[g/cm3]の軟鋼からなる。平板1の長手
方向の両端は台2,2により単純支持されている。
まず、この平板1の振動モード形と固有振動数を実験
的モード解析によって求める。平板1のモード解析を行
うに際し、第2図のように平板1を20分割して節点番号
〜を定義する。そして、インパルスハンマーで▽点
を加振し、節点番号に沿って加速度検出器を移動させ
た。
第3図には▽印で示す加振点(節点との中間)に
おけるコンプライアンスと位相の周波数特性を示す。図
示するように、0〜300Hzの範囲に、1次〜5次の共振
ピークがあり、各固有振動数はf1=26.41Hz,f2=86.56H
z,f3=121.88Hz,f4=205.31Hz,f5=275.63Hzであった。
これらの固有振動数における振動モード形を第4図に示
す。
次に、1次〜4次の共振ピークを抑制するための4個
の動吸振器の設置場所を決定する。5次の共振ピークは
1次〜4次の共振ピークに比べ小さいので、1次〜4次
までの共振ピークの抑制を考える。第5図は第4図の振
動モードを平面的に表わしたもので、図中、破線は振動
の節であり、は振幅が正の最大の点、は振幅が負の
最大の点を表わす。また−−,−−は最大振幅が一
線上に現われることを示している。このように、一般の
構造物では、ある振動モードで最大振幅が一点でなく一
線上に現われるとか、多点に現われるといったことが起
る。したがって、一般の振動系の制振では、振幅最大の
条件だけでは動吸振器の設置場所は定まらず、動吸振器
の設置場所に関する問題を解決しておく必要がある。
ところで、第5図で観察される腹と節の関係から、動
吸振器の最適設置場所があることに気づく。即ち、1次
モードの最大振幅の中央(節点)の位置は、2次,3
次,4次モードの振動の節にあり、この位置に質量体を付
加してもその影響が2次〜4次モードには及ばないこと
を意味する。したがって、この位置に動吸振器を取付け
れば、2次〜4次モードとの連成を起すことがなく、1
次モードの抑制のための動吸振器の設計ができる。ま
た、同様に、2次モードのまたはの位置(節点ま
たは節点)は、3次,4次モードの振動の節にあたり、
これらの位置に付加物を取り付けても両振動モードへの
影響はなく、動吸振器の設計に専念できる。更に、3次
モードのまたはの位置(節点との中央または節
点との中央)は、2次と4次のモードの節上にあ
り、これらの位置に動吸振器を設けても2次,4次モード
に影響を与えることなく、3次モードを抑制する動吸振
器を考慮すればよいことになる。
4次モードでは、動吸振器の取付け場所は、で示
した正負の最大振幅点が4点候補にあげられる。そし
て、これらの点のいずれも3次モードに影響を及ぼす。
このような場合には、動吸振器が付加質量になるわけで
あるから、他のモードの付記質量とのバランスを考えて
場所を定める。ここでは、2次と3次のモードに対する
位置とのバランスを考えて右側のの位置とする(第2
図参照)。
以上の動吸振器の設置場所を決定する指針ないし基準
を要約すると次のようになる。
イ.1次の振動モードの最大振幅が現れる1点を設置場所
とする。
ロ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
れる場合は、それらの点のうち、その振動モードに隣接
する振動モードの節に最も近い1点を設置場所とする。
ハ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
れるが上記ロでは決定し得ない場合は、最大振幅となる
点のうち、全振動モードに対する設置場所が構造物全体
に分散されるような1点を設置場所とする。
なお、モード解析は有限要素法などを用いた理論的モ
ード解析によって行ってもよい。
次に、上述のようにして動吸振器の設置場所が見出さ
れたら、その設置場所の等価質量を求める。比例減衰が
仮定されたN自由度振動系は、モード座標ではN個の1
自由度系に非連成され、各質点の応答振幅は各振動モー
ドの合成和で表わされる。通常の構造物はその内部減衰
率が極めて小さいことが原因となって多くの振動問題が
生じている。本発明ではモード分離された各1自由度系
ごとに取り付けた動吸振器によって、構造物の減衰率の
不足を外部から補償しようとするものである。しかし、
動吸振器を設計するには、動吸振器の取付け場所と、そ
の場所の等価質量(1自由度系の換算質量)が明らかに
されなければならない。等価質量を求める方法には、固
有モード法と質量感応法とがあるが、ここでは実験的方
法に適した質量感応法を用いる。
質量感応法は、構造物に既知の質量を付加して生ずる
固有振動数の推移から等価質量を知る方法である。この
質量感応法を用いれば、i次(i=1,2,3,4)の振動モ
ードの等価質量Miは次式で求められる。
Mi=maiΩ2ai/(Ω2ni−Ω2ai) ……(1) ここに、Miはi次の等価質量、maiはi次の動吸振器
設置場所に付加された既知の質量、ΩniとΩaiは質量ma
iの付加前と付加後の固有振動数である。
従って、上記の実験的モード解析で平板1の固有モー
ドと固有振動数が求まっているので、付加質量maiを取
り付けた後の固有振動数Ωaiを求めれば、(1)式より
i次の等価質量Miが得られる。実測によって各モードの
等価質量はM1=3.5Kg,M2=1.1Kg,M3=3.0Kg,M4=1.3Kg
と求まった。
次いで、このようにして等価質量が求まったならば、
上記の設置場所に取り付けられる動吸振器の設計を行
う。この実施例では、動吸振器として同一質量の単一動
吸振器に比べ制振効果と制振安定性に優れた二重動吸振
器を用いる。
二重動吸振器の力学モデルを第6図に示す。ここでM
i,Kiはi次モードの等価質量と等価ばね定数、(m1i,k1
i,c1i),(m2i,k2i,c2i)はi次モードの制振のための
1番目と2番目の動吸振器の質量,ばね定数,減衰係数
をそれぞれ表わす。これを具体化した二重動吸振器を第
7図,第8図に示す。図示するように、この二重動吸振
器8にあっては、支持体3の両側に支持体3に一端が固
定されたりん青鋼板製の板ばね4が上下2枚それぞれ延
出されている。板ばね4の他端の自由端には上下の板ば
ね4,4間に挟持されて銅製で断面I型の質量体5が設け
られている。また質量体5の両側には一定の間隔をもっ
て一対の永久磁石7が設けられている。永久磁石7はア
ルミ製のケース6に取り付けられている。この動吸振器
8は、一対の永久磁石7の作る磁場内を質量体5が機械
的な接触なく運動する時に生じる磁気減衰を利用するも
ので、質量体5は磁気ダンパーの役目も兼ねている。
等価質量と固有振動数がわかれば、質量比mi/Miを指
定することによって、従来、本発明者らにより確立され
た設計法に基づき各モードの動吸振器の諸元は次式で定
まる。
m1i=m2i=μiMi ……(2) この諸元を満足する二重動吸振器は与えられた質量比
における最適な制振効果を発揮する。次頁の表1には、
質量比0.04に定め、上記(2)〜(6)の設計式によっ
て各動吸振器の諸元を計算した結果を示す。
これらの諸元によって設計された1次〜4次の二重動
吸振器の全質量はそれぞれ,450g,290g,410g,220gであ
る。ところで、動吸振器の質量は、その付加によって振
動モードがなるべき変化しない範囲内とするが、動吸振
器の取付けによって構造物の振動特性が変化する場合に
は、動吸振器の諸元,構造が決った段階で、これらの付
加を見越した動吸振器の再設計が必要である。表1の
( )内の数値は、再設計された値である。表2には、
この再設計された諸元に基づいて設計された動吸振器の
形状を示す。
次に、上記のように設計された4個の二重動吸振器を
平板1に取り付けたときの制振効果の測定結果について
述べる。
第9図は加振点で測定されたコンプライアンスおよび
位相の実験結果を示す。なお、比較のために、動吸振器
無付加時の振動応答を破線で示している。図より明らか
に1次〜4次の共振ピークがよく抑制されている。更
に、5次,6次の共振ピークの抑制効果もみられる。これ
は1次〜4次の動吸振器が5次モードの節上ではなく、
5次モードの腹側に位置していることによる。なお6次
のピークは付属品を含む動吸振器の付加質量の影響が表
われたものである。
第10図は2次の動吸振器の取付け点における振動応答
を示す。なお、破線は動吸振器を付加していないときの
ものである。このように、本発明の制振法では、構造物
のどの場所でも優れた制振効果が得られる。
第11図は動吸振器の有無によるインパルス応答を比較
して示すもので、同図(a)は動吸振器無付加時、同図
(b)は付加時のものである。この図によって、本発明
で得られる優れた制振効果が容易に理解できる。このよ
うな無共振の振動特性を有する平板は、打撃しても金属
音を発生しない無騒音平板となっていることが確認され
た。なお、例えば3次の動吸振器を除くと、3次の固有
振動数の単音を発する平板を作ることもできる。
次に、第2の実施例として第12図に示すΓ型構造物を
適用した例を説明する。
Γ型構造物の形態は、スライス盤,中ぐり盤、ボール
盤など工作機械の基本的形態の1つである。
Γ型構造物の形状寸法は第12図に示す通りであり、ヤ
ング率E=2.1×1011[N/m2],密度ρ=7.9[g/cm3
の鋼製である。構造物の下端は基礎に固定され、先端に
は工具が取り付けられることになる。この構造物の面内
振動下では、構造物先端に作用する水平分力finと垂直
分力fdを考えてやればよいが、この実施例では便更上水
平分力finのみ考える。
第13図には1次〜3次までの振動モード形を示す。図
中、○印により各振動モードでの最大振幅を生じる場所
を示してある。第14図には、各振動モードの最大振幅点
に第7図と同一構成(諸元は異なる)の二重動吸振器8
を設けた状態を示す。上記の実施例と同様にして動吸振
器の設置場所の等価質量が求められ、各動吸振器8が設
計される。
第15図には、Γ型構造物のコンプライアンスを示す。
比較のために、動吸振器無付加時のコンプライアンスを
破線で示す。1次,2次,3次の共振ピークは、3個の二重
動吸振器8によって最適状態に制振されていることがわ
かる。また、第16図は動吸振器の有無によるインパルス
応答を比較したもので、同図(a)は無付加時,(b)
は付加時のものである。この実施例でも顕著な制振効果
が確認された。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、各振動モードで分離さ
れる1自由度系単位で、他のモードと連成を起さない最
適な設置場所に最適設計された動吸振器をそれぞれ取り
付けることができ、全ての振動モードの振動を著しく抑
制することができる。このため、一般の構造物を事実
上、無共振、無騒音なものとすることができ、極めて汎
用性がある有用な制振方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制振対象となる矩形平板構造物を示す
斜視図、第2図は同矩形平板をモード解析の説明上、分
割した状態を示す図、第3図は第1図の平板の振動応答
を示す図、第4図は第1図の平板の振動モード形を示す
図、第5図は同振動モード形を平面的に表現した図、第
6図は第1図の平板の各振動モードごとに取り付けられ
る二重動吸振器の力学モデルを示す図、第7図は同力学
モデルに基づきこれを具体化した二重動吸振器の正面断
面図、第8図は第7図のA−A線矢視断面図、第9図は
第2図の加振点▽での振動応答を示す図、第10図は第2
図の節点での振動応答を示す図、第11図は動吸振器の
有無によるインパルス応答を比較して示す図、第12図は
本発明の制振対象となる構造物の他の例であるΓ型構造
物を示す図、第13図は同Γ型構造物の先端に水平方向の
外力を加えたときの振動モード形を示す図、第14図はΓ
型構造物に動吸振器を設置した状態を示す図、第15図は
Γ型構造物のコンプライアンスを示す図、第16図は動吸
振器無付加時と付加時のΓ型構造物のインパルス応答を
比較して示す図である。 図中、1は平板、2は台、3は支持体、4は板ばね、5
は質量体、6はケース、7は永久磁石、8は二重動吸振
器である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振対象としての多自由度系をなす構造物
    について振動モード形を求め、各振動モードごとに動吸
    振器の設置場所を次の基準で決定し、 イ.1次の振動モードの最大振幅が現れる1点を設置場所
    とする ロ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
    れる場合は、それらの点のうち、その振動モードに隣接
    する振動モードの節に最も近い1点を設置場所とする ハ.2次以降の振動モードについて、最大振幅が多点に現
    れるが上記ロでは決定し得ない場合は、最大振幅となる
    点のうち、全振動モードに対する設置場所が構造物全体
    に分散されるような1点を設置場所とする 次いで、このように各振動モードごとに1点ずつ決定さ
    れた設置場所における構造物の等価質量を求め、得られ
    た等価質量に基づき各振動モード単位ごとに制振設計し
    た動吸振器を各設置場所に設けるようにしたことを特徴
    とする構造物の制振方法。
  2. 【請求項2】制振対象としての多自由度系をなす構造物
    について1次から4次までの振動モード形を求め、それ
    ら各振動モードごとに動吸振器の設置場所を次の基準で
    決定し、 イ.振動モードが1次モードの場合は、最大振幅となり
    且つ2次から4次までの振動モードの節に当るか或いは
    近傍となる1点を設置場所とする ロ.振動モードが2次モードの場合は、最大振幅となり
    且つ3次及び4次の振動モードの節に当るか或いはその
    近傍となる1点を設置場所とする ハ.振動モードが3次モードの場合は、最大振幅となり
    且つ2次及び4次の振動モードの節に当るか或いは近傍
    となる1点を設置場所とする ニ.振動モードが4次モードの場合は、最大振幅となり
    且つ2次及び3次の振幅モードに対する設置場所とバラ
    ンスされるような1点を設置場所とする 次いで、求められた各振動モードの固有振動数と、上記
    基準により決定された設置場所に既知の質量を付加して
    求められる質量付加後の各振動モードの固有振動数とに
    より各振動モードの構造物の等価質量を求め、得られた
    等価質量に基づき各振動モード間の連成を起こすことな
    く各振動モード単位ごとに制振設計した動吸振器を各設
    置場所に設けるようにしたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の構造物の制振方法。
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