JPH0816495B2 - 防振ゴムブッシュ - Google Patents

防振ゴムブッシュ

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Publication number
JPH0816495B2
JPH0816495B2 JP3283422A JP28342291A JPH0816495B2 JP H0816495 B2 JPH0816495 B2 JP H0816495B2 JP 3283422 A JP3283422 A JP 3283422A JP 28342291 A JP28342291 A JP 28342291A JP H0816495 B2 JPH0816495 B2 JP H0816495B2
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JP
Japan
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outer cylinder
cylinder
inner cylinder
bottomed
bottom wall
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP3283422A
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English (en)
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JPH05126204A (ja
Inventor
義也 藤原
和彦 植田
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車用サス
ペンション等の防振部材を支持するために用いられる防
振ゴムブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示すように、自動車用サスペン
ションの一部を構成しているトランスバースリンク1は
外側に車輪2を支持するボールジョイント3を有すると
共に内側前部は、トランスバースリンクブッシュ4を介
して車体5に支持され、内側後部にはコンプレッション
ロッド6が設けられている。
【0003】尚、FRはフロント側を示す。
【0004】そして、このコンプレッションロッド6が
車体5に設けられたコンプレッションロッドブッシュ7
に支持されている。
【0005】上記コンプレッションロッドブッシュ7は
図14に示すように、有底の外筒8内に弾性部材9で被
覆された内筒10が嵌入され、上記弾性部材9と外筒8
との間に液体としてのシリコン油Sが封入され上記内筒
10内に前記コンプレッションロッド6のロッド端6a
が挿入固定されるものである(この構造は特開平2−1
42945号公報に示されている)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記シリコン油Sを封
入することでロスファクターを高めることができるが、
コンプレッションロッド6のロッド端6aの軸方向(P
方向)に圧縮荷重が作用した場合に、外筒8の底部が剛
体になっているため、シリコン油Sの逃げ場がなく、液
圧によって軸方向におけるバネ定数が急激に高くなって
しまう。
【0007】一方、底部を有しない外筒8を有する構造
のものを用いれば、このような問題が生ずることはない
が、底部を有していない構造では必然的に液体を封入す
る作業が困難となってしまう。
【0008】そこで、この発明は、液体の封入作業が容
易で、かつ、液圧の影響を受けない防振ゴムブッシュを
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、有底の外筒内に液体が
収容され、この外筒の内部に、振動部材のロッド端が挿
入固定される有底の内筒が嵌入されてなる防振ゴムブッ
シュであって、前記内筒の前記ロッド端が挿入される開
口部付近の外周に、前記外筒の内周面に密着する弾性部
材を設ける一方、外筒の底壁を弾性部材で形成すると共
に、該底壁の内部中央に形成された凹部に内筒の底部を
圧入固定したことを特徴としている。
【0010】内筒と外筒を組み付けるには、まず、外筒
の内部に液体を所定量収容し、続いて外筒の内部に内筒
を底部側から挿入して、該底部をそのまま凹部内に圧入
固定する。その後、外筒の所定外周をかしめれば、両者
間に液体を収容しつつ簡単に組み付けることが可能にな
る。そして、該防振ゴムブッシュを車体に取り付けた後
においては、内筒に防振部材のロッド端から軸方向の圧
縮荷重が作用すると、液体の液圧を外筒の底壁が撓んで
吸収するため、軸方向のばね定数の急激な上昇を防止で
きる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に説明す
る。
【0012】図1〜4に示す実施例において、防振ゴム
ブッシュとしてのコンプレッションロッドブッシュ7
は、有底の外筒8の内部に、振動部材としてのコンプレ
ッションロッド6のロッド端6aが挿入固定される内筒
10が嵌入されるものである。
【0013】上記内筒10は図2に示すように有底筒状
のA金具11の内側をゴム材で被覆し、A金具11の外
側には、上部に弾性部材12が設けられ、弾性部材12
の外側にはB金具13が取付けられたものであり、B金
具13の外側は内側に湾曲し、その外周にはシールゴム
14が設けられている。尚、15はリングを示す。
【0014】一方、外筒8は、筒状のC金具16の外側
にゴム材が被覆されたもので、底壁17は、C金具16
の下部にゴム部18を介して有底キャップ状のD金具1
9を支持して弾性的に構成されている。
【0015】そして、この外筒8の内部には液体として
のシリコン油Sが収容され、外筒8のD金具19に内筒
10のA金具11の下部を圧入して(図3参照)、内筒
10を外筒8内に挿入し、外筒8の外周をかしめて内筒
10のシールゴム14に押圧し、図1に示すようなコン
プレッションロッドブッシュ7が組み立てられる。尚、
外筒8のD金具19内の多めに収容されたシリコン油S
の一部は内筒10のA金具11を圧入する際に図4に示
す液逃げ孔20から上方に逃げてゆき、かつシールゴム
14の部分から余剰分が外部へ溢れ、空気の入らない状
態で封入される。
【0016】上記実施例構造によれば、外筒8が有底で
シリコン油Sが封入されているため、液体が封入されて
いないものに比較してロスファクターを高くすることが
できる。
【0017】そして、外筒8の底壁17は、ゴム部18
を介して有底キャップ状のD金具19を支持して構成さ
れており、このD金具19内に内筒10のA金具11が
嵌入されることにより、内筒10が大きな力を受け外筒
8の底壁17を押圧してもゴム部18によって弾性的に
内筒10が支持されることにより、液圧の影響を受け
ず、軸方向におけるバネ定数の急激な上昇を抑えること
ができる。
【0018】ここで、外筒8がリジッドな有底形状であ
る従来との比較を図5,6に示す。
【0019】図5の荷重、たわみ(軸方向)特性におい
ては、破線で示す従来タイプが急激な立ち上がりをみせ
るのに対して、実線で示す本実施例のタイプは線形領域
が増加し適正な特性を示すことがわかる。また、ロスフ
ァクターについても図6に示すように本実施例(実線)
が従来のもの(破線)よりも大きいことがわかる。
【0020】このようにして、シリコン油S収容できる
よう有底形状にしつつ、内筒10が軸方向におけるバネ
定数が液圧の影響を受けず、外筒8の底壁17に内筒1
0を弾性的に支持する機能をもたせるのである。
【0021】次に、この発明の第2実施例を図7〜9に
よって説明する。
【0022】この実施例は第1実施例における外筒8の
底壁17のD金具19に代え、底部をゴム底21aにし
たE金具21を設けたものである。この実施例において
も、組み立て時に予めシリコン油Sを収容しておくこと
ができ、かつ外筒8の底壁17を、内筒8を弾性的に支
持できる構成とし、バネ定数が急激に上昇するのを防止
できるのである。尚、他の構成及び作用については第1
実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付して
説明を省略する。
【0023】次に、この発明の第3実施例を図10〜1
2によって説明する。
【0024】この実施例は第1実施例における底筒8の
底壁17のD金具19を廃止して、外筒8の底壁17を
全てゴム材によって形成したものである。この底壁17
には凹部22が設けられ、この凹部22に内筒10のA
金具11が挿入されるようになっている。
【0025】この実施例においても、外筒8が有底形状
であるためシリコン油Sを入れる作業が容易であり、有
底形状の外筒8であっても、その底壁17はゴム材によ
って形成されているため内筒10に軸方向の力が作用し
た場合でも適正な荷重、たわみ特性が得られ、ロスファ
クターを大きくすることができる。尚、他の構成及び作
用については第1実施例と同様であるので、同一部分に
同一符号を付して説明は省略する。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、外筒の有底化により予め液体を外筒内に保持
させることが可能になるため、内外筒の組み付け作業を
大気中で行うことが可能になる。この結果、組み付け作
業能率の向上と作業コストの低廉化が図れる。
【0027】また、外筒が有底形状であってもその外筒
の底壁が内筒の下部を弾性的に支持しているため、内筒
に作用した荷重によって液圧が上がりバネ定数が急激に
高くなるのを防止でき、したがって、適正な荷重、たわ
み特性及び高いロスファクターを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の縦断面図。
【図2】同組み立て状況を示す断面図。
【図3】同かしめ前の断面図。
【図4】図3のR−R線に沿う断面図。
【図5】第1実施例と従来との荷重、たわみ特性図。
【図6】第1実施例と従来のロスファクター、周波数特
性図。
【図7】第2実施例の縦断面図。
【図8】同組み立て状況を示す断面図。
【図9】同かしめ前の断面図。
【図10】第3実施例の縦断面図。
【図11】同組み立て状況を示す断面図。
【図12】同かしめ前の断面図。
【図13】トランスバースリンクの平面図。
【図14】従来技術の縦断面図。
【符号の説明】
6…コンプレッションロッド(振動部材)、6a…ロッ
ド端、8…外筒、10…内筒、12…弾性部材、17…
底壁、S…シリコン油(液体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−142945(JP,A) 特開 平3−20138(JP,A) 特開 平3−144135(JP,A) 実開 平2−33945(JP,U) 実開 昭62−121446(JP,U) 実開 昭61−166251(JP,U) 実開 平3−12641(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底の外筒内に液体が収容され、この外
    筒の内部に、振動部材のロッド端が挿入固定される有底
    の内筒が嵌入されてなる防振ゴムブッシュであって、前記内筒の前記ロッド端が挿入される開口部付近の外周
    に、前記外筒の内周面に密着する弾性部材を設ける一
    方、外筒の底壁を弾性部材で形成すると共に、該底壁の
    内部中央に形成された凹部に内筒の底部を圧入固定した
    ことを特徴とする防振ゴムブッシュ。
JP3283422A 1991-10-30 1991-10-30 防振ゴムブッシュ Expired - Lifetime JPH0816495B2 (ja)

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JP3283422A JPH0816495B2 (ja) 1991-10-30 1991-10-30 防振ゴムブッシュ

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JP3283422A JPH0816495B2 (ja) 1991-10-30 1991-10-30 防振ゴムブッシュ

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JPH05126204A JPH05126204A (ja) 1993-05-21
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