JPH081647Y2 - 植物栽培用の給水用繊維成形体 - Google Patents

植物栽培用の給水用繊維成形体

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JPH081647Y2
JPH081647Y2 JP1988053755U JP5375588U JPH081647Y2 JP H081647 Y2 JPH081647 Y2 JP H081647Y2 JP 1988053755 U JP1988053755 U JP 1988053755U JP 5375588 U JP5375588 U JP 5375588U JP H081647 Y2 JPH081647 Y2 JP H081647Y2
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water
fiber
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fiber molding
soil
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武二 鈴木
達雄 寺田
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TATSUNO CORK KOGYO CO.,LTD.
Japan Exlan Co Ltd
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TATSUNO CORK KOGYO CO.,LTD.
Japan Exlan Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、植物栽培用の給水用繊維成形体に関し、
より詳しくは、植物栽培において水分を適量に供給する
ことができる新規な給水用繊維成形体に関する。
〈従来の技術〉 植物栽培においては、灌水間隔や灌水量が非常に重要
であり、特に、植木鉢による植物栽培においては、細心
の気配りが必要である。ところが、植物の種類、植付け
土壌、季節等によって、水分を適量に供給することは至
難のことであり、灌水不足や灌水のし過ぎによって、愛
育中の高価な植物が枯れてしまうことが多発している。
そこで、灌水の手間を少しでも軽減すべく、第3図に
示すようなプラスチック製、陶器製等の灌水具(2)が
提供されている。この灌水具(2)は、水を溜める容器
(3)の下部に、透水性を有する円錐形の給水部(4)
を連設したものであり、給水部(4)を植木鉢の土壌に
差し込むことによって、容器(3)内の水を給水部
(4)を通して徐々に供給することができる。
〈考案が解決しようとする課題〉 上記の構成の灌水具(2)によると、給水箇所が一箇
所に偏るので、植物の根の回りにまんべんなく給水する
には、複数本の灌水具(2)を使用する必要があり、経
済的な負担が大きいという問題があった。また、容器
(3)に溜めた水が夏場においては2〜3日で蒸発して
しまうことから、灌水の手間を余り軽減することができ
ないものであった。さらに、水分の供給量を調整するこ
とができないと共に、鉢植え栽培以外には使用に適さな
いという問題があった。
〈考案の目的〉 この考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
より一層灌水間隔を延ばすことができると共に、水分を
適量に供給することができ、しかも、直植えの植物栽培
においても利用できる安価な植物栽培用の給水用繊維成
形体を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための、この考案の植物栽培用の
給水用繊維成形体は、植物の植付け土壌中に埋め込んで
使用される給水用繊維成形体であて、吸水性繊維と他の
繊維とが、体積増減が抑制されるように混合されること
により構成されていることを特徴とするものである。
〈作用〉 上記の構成の給水用繊維成形体によれば、植物の植え
付け土壌中に埋め込んで使用することによって、灌水等
により土壌に浸透した水分の一部を、吸水性繊維に飽和
状態になるまで速やかに吸収させることができ、この吸
収された水分を、吸水性繊維の保水性によって長期間保
持するとともに、徐々に土壌中に放出(浸透、拡散)さ
せて、土壌が乾燥するのを大幅に遅延させることができ
る。
また、この給水用繊維成形体は、植え付け土壌中に埋
め込んで使用されるものであるので、吸水性繊維に吸収
された水分の蒸発も少ない。
〈実施例〉 次いで、この考案の実施例について図を参照しながら
以下に説明する。
第1図はこの考案の給水用繊維成形体(1)の一実施
例を示す斜視図である。上記給水用繊維成形体(1)
は、吸水性繊維と他の繊維とを、体積増減が抑制される
ように混合したものを、棒状その他の形状に成形したも
のである。
上記吸水性繊維としては、水膨潤度(繊維の自重に対
する吸収される水の割合)が略2倍以上で、かつ繊維状
のものであれば、種々のものが使用可能であり、例え
ば、アクリロニトリル−アクリル酸塩共重合体、ポリア
クリル酸塩−多価アルコール共重合体熱処理物、デンプ
ン−アクリル酸グラフト共重合体、デンプン−アクリロ
ニトリルグラフト共重合体ケン化物、酢酸ビニル−アク
リル酸エステル共重合体ケン化物、酢酸ビニル−不飽和
ジカルボン酸共重合体ケン化物等を繊維状にしたもの;
アクリル繊維、セルロース繊維、ポリビニルアルコール
繊維等を吸水変成処理したもの;繊維表面を親水性重合
体で被覆したもの等が挙げられ、中でも、ヒドロゲル
(親水性でかつ水不溶性の重合体)を外層とし、アクリ
ロニトリル系重合体を内層とした複合吸水性繊維(例え
ば登録商標ランシール;日本エクスラン工業社製)は、
優れた吸水能と共に、強伸度等の物性も実用水準を維持
しており、成形性、吸水時におけるへたり等に問題がな
いことから望ましい。
また、上記吸水性繊維に混合される他の繊維として
は、特に限定されるものではないが、合成繊維、再生繊
維、やしがら等の天然繊維等の中から適宜用いられ、特
に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の
比較的低温で熱接着可能な合成繊維を使用するのが、熱
接着によりシート状、棒状等の繊維成形体を工業的に有
利に形成することができるとともに、使用時において形
崩れ等を生じ難いことから望ましい。
尚、他の繊維の混合比率としては、給水用繊維成形体
(1)を構成する繊維の全重量の5〜95%程度、特に20
〜60%程度が好ましく、植物の種類、栽培条件等に応じ
て適宜調整される。
上記の構成の給水用繊維成形体(1)は、例えば、第
2図に示すように、植木鉢(A)の途中部の内面に沿っ
て環状に折曲された状態で、当該植木鉢(A)に収容さ
れた土壌中に埋設されて使用される。従って、給水用繊
維成形体(1)の太さ、全長等は、使用される植木鉢
(A)の大きさ(号数)に応じて適宜設定される。
そして、上記のように給水用繊維成形体(1)を埋設
した状態で灌水すると、土壌に浸透した水分は、給水用
繊維成形体(1)の吸水性繊維に飽和状態になるまで吸
収されて貯蔵されることになる。この際、給水用繊維成
形体(1)が繊維成形体であるので、水分を速やかに吸
収することができる。そして、上記吸水性繊維に吸収さ
れた水分を浸透、拡散作用等によって、土壌中に徐々に
放出させることができる。従って、土壌の乾燥を抑制す
ることとなり、灌水間隔をかなり延ばすことができる。
さらに、この給水用繊維成形体(1)は土壌中に埋め込
んで使用されるので、給水用繊維成形体(1)に吸収さ
れた水分は従来の灌水具(2)よりも蒸発し難く、土壌
の乾燥速度をより低下させることができる。また、この
給水用繊維成形体(1)は、植木鉢の内面途中部の全周
に亘って配置されるので、給水用繊維成形体(1)の下
方の植木鉢の外周に向って放射線状に延びた植物の根の
全域に亘り、水分が供給されることとなる。従って、従
来の灌水具(2)のように灌水が偏ったりすることがな
く、水分を好適に供給することができる。
また、上記給水用繊維成形体(1)に、合成繊維や、
やしがら等の他の繊維が混入されることにより、土壌の
重みによって当該給水用繊維成形体(1)が極端に潰さ
れるのを防止することができる。従って、給水用繊維成
形体(1)が押し潰されて水分の吸収効果が低減するの
を防止することができる。さらに、吸水性繊維がスポン
ジ等と異なる一次元のものであることと相俟って、上記
他の繊維により、一層吸水による給水用繊維成形体
(1)の大幅な体積増加を抑制し、土壌が盛り上がるの
を防止することができる。
尚、上記給水用繊維成形体(1)は、鉢植え栽培だけ
でなく、花壇に直植えされた植物、造園時の植栽、街路
樹等にも好適に使用することができる。
一方、給水用繊維成形体(1)の形状としては、当初
より環状に形成されていてもよい。またシート状に形成
しておいて、使用時に適宜分割して植木鉢(A)の所定
部に埋設してもよく、さらにはチップ状に形成されてい
てもよく、その形状については特に限定されるものでは
ない。
この考案の給水用繊維成形体(1)は、上記実施例に
限定されるものでなく、例えば、ネット、布、不織布、
通水孔を有する筒体等によって全体をカバーしておくこ
と、予め水や適量に配合した肥料等を吸収させておくこ
と等、種々の設計変更を施すことができる。
〈考案の効果〉 以上のようにこの考案の植物栽培用の給水用繊維成形
体によれば、体積増減が抑制された成形体であるから、
土壌の盛り上がり、ひび割れ、逆のヘタリ等が発生しな
い。また、体積増減に伴う繊維の伸縮運動も抑制される
ので、この伸縮運動による根毛等の損傷を防止できる。
さらに、伸縮運動が抑制されることにより、繊維同士の
摩擦も抑制されるので、耐久性が向上し、長期間にわた
る使用及び再使用が可能になる。特に、繊維の表面に親
水性重合体を被覆したものにおいては、被覆された重合
体成分が剥離する虞れがないという利点がある。
加えて、この考案によれば、吸水性繊維に吸水された
水分を徐々に放出させて、土壌が乾燥するのを遅延させ
ることができるので、土壌中にて水分の蒸発が抑制され
た状態で使用される点と相俟って、灌水間隔を延ばすこ
とができ、ひいては灌水の手間を大幅に軽減することが
できる。
また本考案の給水用繊維成形体は、吸水性繊維を含ん
でいることから、吸水性能を発揮する繊維表面積が他の
形状に比べて莫大なものとなり、灌水された水を速やか
に吸収し、その水を植物に対して必要な位置に偏在させ
得ることにより、長期にわたって水分を徐々に放出する
ことができる。
特に、一次元の吸水性繊維で構成された繊維成形体で
あるから、体積の増減を伴うことなく土壌中への空気の
流通を許容することができる結果、空気流通を許容する
に当たり、植物の根毛を損傷させたり、土壌の盛り上が
り、ひび割れ、逆のヘタリ等を発生させたりする等の不
具合が生じるおそれがない。
さらに、成形体全体にわたって高い水膨潤度を発揮す
ることができる結果、成形体の下方で吸収された水の重
力による過水が生じる虞れもない。
加えて、成形体で構成されているので、取扱いや施用
が容易である結果、土壌中からの回収・再利用もでき
る。
他方、上記吸水性繊維に合成繊維等の他の繊維を混入
しているので、土壌に対する耐圧性を確保し、吸水効果
を常に好適に確保することができると共に、吸水による
給水用繊維成形体の大幅な体積増加を抑制して、土壌が
盛り上がるのを防止することができる。
しかも、製造コストが安価で済むと共に、植物の根を
取り囲むように配置することにより、当該根に対する給
水をまんべくなく行なわせることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は給水用繊維成形体の斜視図、 第2図は給水用繊維成形体の使用例を示す一部欠截斜視
図、 第3図は従来の灌水具を示す断面図。 (1)…給水用繊維成形体、(A)…植木鉢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寺田 達雄 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 日本エクスラン工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−11721(JP,A) 特開 昭61−85122(JP,A) 特開 昭59−204680(JP,A) 実開 昭53−3279(JP,U) 実開 昭57−52147(JP,U) 実開 昭57−183845(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物の植付け土壌中に埋め込んで使用され
    る給水用繊維成形体であって、吸水性繊維と他の繊維と
    が、体積増減が抑制されるように混合されることにより
    構成されていることを特徴とする植物栽培用の給水用繊
    維成形体。
JP1988053755U 1988-04-21 1988-04-21 植物栽培用の給水用繊維成形体 Expired - Lifetime JPH081647Y2 (ja)

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JPH01163932U JPH01163932U (ja) 1989-11-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS533279U (ja) * 1976-06-26 1978-01-12
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JPS57183845U (ja) * 1981-05-19 1982-11-22
JPS59204680A (ja) * 1983-05-09 1984-11-20 Kuraray Co Ltd 保水材
JPS6185122A (ja) * 1984-10-03 1986-04-30 内外テクニカ株式会社 水苔.壌土補材並びにその製造法

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