JPH0432047Y2 - - Google Patents

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JPH0432047Y2
JPH0432047Y2 JP1986027401U JP2740186U JPH0432047Y2 JP H0432047 Y2 JPH0432047 Y2 JP H0432047Y2 JP 1986027401 U JP1986027401 U JP 1986027401U JP 2740186 U JP2740186 U JP 2740186U JP H0432047 Y2 JPH0432047 Y2 JP H0432047Y2
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temperature
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は培地としてロツクウールを使用したロ
ツクウール栽培、礫を使用した礫耕栽培などの植
物栽培装置に関し、培地内の温度が夏場などの高
温期に上り過ぎないようにしたものである。
(従来の技術) 植物を栽培する培地内の温度は常時植物の育成
に適した温度であることが望ましいが、常時は外
気温の高い時期は高くなり、外気温の低い時期は
低くなる。そのため植物の育成に適する温度環境
を保持することがむずかしい。特に夏場は培地内
の温度が35℃〜40℃以上にもなることがある。
一般に、きうり、トマトなどの植物は高温に弱
く、中でもトマトは特に高温に弱く、培地内の温
度が30℃以上になると熱で蒸されて根が腐食す
る。そのため培地内の温度が夏場でも最高30℃以
上にならないようにしなければならない。
また培地に供給された液肥に太陽光が当り過ぎ
たり、液肥が太陽熱で加熱されて高温になり過ぎ
たりすると液肥の肥料成分から青みどろが発生し
て水が緑色に汚れたり、発生した青みどろに肥料
が吸収されて植物に養分が充分に行き渡らなかつ
たり、青みどろが植物の根毛に付着して根毛の発
病原因になるといつた問題もあつた。
そこで本件出願人は先に、第2図のようにロツ
クウールを板状とかブロツク状に成形した培地A
を、断熱用フイルムBで被覆した植物栽培装置を
開発した。この装置は微細な孔が開いている断熱
用フイルムBの上に苗Cが育成している育苗ポツ
トDをのせて植物を栽培するものである。
この植物栽培装置はフイルムBの表面を白色と
か銀色にしてあるため太陽光が反射され易く、し
かもフイルムBの全面に微細な通孔が開いている
ため培地A内の水分がフイルムの通孔から蒸発
し、そのときの気化熱により培地A内の熱が奪わ
れて培地A内の温度が低下する。
(考案が解決しようとする課題) しかし従来の植物栽培装置は培地Aの外周面a
が平滑であるため、被覆したフイルムBが培地A
の外周面aに密着し易く、密着すると培地Aとフ
イルムBの間の通気性が悪くなり、また培地A内
の蒸気が蒸発しにくくなり、充分に昇温防止がで
きなかつた。
(発明の目的) 本考案の目的は、培地の外周面とそれを被覆す
るフイルムとの間の通気性を良くすると共に同培
地内の水分の蒸発を活発にして、培地の昇温を抑
制できるようにした植物栽培装置を提供すること
にある。
(問題を解決するための手段) 本考案の植物栽培装置は第1図に示すように、
所定形状に成形された固形の植物栽培用人工培地
1の外周面2を、光を反射し且つ水分を通す微細
孔が多数形成されているフイルム3で被覆し、同
フイルム3の上に育苗ポツト6をのせて植物を栽
培する植物栽培装置において、前記人工培地1の
外周面2とフイルム3との間に通気性を保持する
〓間10が形成されるように、同人工培地1の外
周面2のうち少なくとも上面20の全面に多数の
凹部11と凸部12とを形成したものである。
(考案の作用) 本考案の植物栽培装置では第1図のように植物
栽培用人工培地1の外周面2のうち少なくとも上
面20の全面に多数の凹部11と凸部12とが形
成されているので、同人工培地1の外周面2の凹
部11とフイルム3との間に通気性を保持する〓
間10が必ず形成される。このため人工培地1と
フイルム3との間の通気性が良くなり、植物栽培
用人工培地1が昇温しにくくなる。
また、昇温した植物栽培用人工培地1内の水分
が前記〓間10を通つてフイルム3の微細な通孔
から外部に蒸発し、このときの気化熱により同人
工培地1内の熱が奪われて同人工培地1内の温度
が低下する。
このため、フイルム3で包まれた植物栽培用人
工培地1の上にのせた育苗ポツト6が植物の栽培
に好適な環境となる。
(実施例) 本考案の植物栽培用人工培地1としては所定形
状に成形されたロツクウール、ピートモス、礫な
どが適し、特にロツクウールが適する。これらの
植物栽培用人工培地1は、その外周面2に被覆さ
れるフイルム3との間に通気性を保持する〓間1
0が形成されるように、その外周面2の全面又は
少なくとも上面20の全面に多数の凹部11と凸
部12を形成してある。
植物栽培用人工培地1の外周面2に凹部11と
凸部12を形成するには、例えばロツクウール、
ピートモス、礫などを第1図のように肉厚の板状
に成形し、その外周面2を凹凸の粗面にしたり、
溝を形成したりなどする。
本考案で使用するフイルム3としては、例えば
網の上にポリビニルアルコール樹脂(PVA)膜
を設けて、水分は通すが空気は通さないようにし
たフイルムとか、フイルム全般に水分を通す微細
な通孔が形成されているものなどを使用する。こ
れらのフイルムは光を通さない不透明なものが望
ましい。
フイルム3の表面は反射率の高い銀色又は白色
にすれば、太陽光の反射効率がよいため夏場の断
熱用として使用するのに適する。
フイルム3には表裏面の一方が銀色又は白色で
他面が黒色であるものを使用してもよい。このフ
イルムを、夏は銀色又は白色の面を表にして、冬
は黒色の面を表にして使用すれば、夏は太陽光の
反射効率がよく、冬は太陽熱の吸収効率がよくな
る。
第1図において4は発泡スチロールやプラスチ
ツクなどで成形されたベツド、5は液肥を供給す
る撒水チユーブ、6は育苗ポツト、7は各種植物
の苗である。
(実験例) A 外周面2が平滑な従来の植物栽培用人工培地
1を、一面が白色、他面が黒色で且つ通孔が形
成されていないフイルム3で、白色が表になる
よう被覆したところ、人工培地1の温度は真夏
時に約45℃であつた。
これに対して、外周面2に凹部11と凸部1
2が形成されている本考案の植物栽培用人工培
地1を前記フイルム3で前記と同様に被覆した
ところ、人工培地1の温度は真夏時でも最高37
℃までしか上がらなかつた。
B 外周面2が平滑な従来の植物栽培用人工培地
1を、銀色で通孔が形成されていないフイルム
で被覆したところ、植物栽培用人工培地1の温
度は真夏時に約47℃であつた。
これに対して外周面2に凹部11と凸部12
とを形成した本考案の植物栽培用人工培地1
を、前記フイルムで前記と同様に被覆したとこ
ろ、植物栽培用人工培地1の温度は真夏時でも
最高40℃までしか上がらなかつた。
C 外周面2が平滑な従来の植物栽培用人工培地
1を、一面が白色で他面が黒色で且つ微細な通
孔が多数形成されているフイルム3で白色が表
になるよう被覆したところ、人工培地1の温度
は真夏時に約最高43℃であつた。
これに対して外周面2に凹部11と凸部12
とを形成した本考案の植物栽培用人工培地1
を、前記フイルム3で前記と同様に被覆したと
ころ、人工培地1の温度は真夏時でも最高34℃
までしか上がらなかつた。
D 外周面2が平滑な従来の植物栽培用人工培地
1を、銀色で且つ微細な通孔が多数形成された
フイルム3で、銀色が表になるよう被覆したと
ころ、植物栽培用人工培地1の温度は真夏に約
40℃であつた。
これに対して外周面2に凹部11と凸部12
とを形成した本考案の植物栽培用人工培地1
を、前記フイルム3で、前記と同様に被覆した
ところ、植物栽培用人工培地1の温度は真夏時
でも最高29℃までしか上がらなかつた。
(考案の効果) 本考案の植物栽培装置は次のような各種効果が
ある。
(1) 植物栽培用人工培地1の外周面2とフイルム
3との間に必ず〓間10が形成されるので、両
者間の通気性が良くなり、また、太陽光がフイ
ルム3とその〓間10を通して間接的に同人工
培地1に当るので同人工培地1が昇温しにくく
なり、フイルム3の上にのせた育苗ポツトが植
物の栽培に適した環境になる。
(2) 植物栽培用人工培地1の外周面2とフイルム
3との間の通気性が良くなるので、同人工培地
1内の水分がフイルム3の通気孔を通して蒸発
し易くなり、同人工培地1内の温度上昇がより
一層抑制され、フイルム3の上にのせた育苗ポ
ツトが植物の栽培に適した環境になる。
(3) 通孔のあるフイルム3を使用するので、植物
栽培用人工培地1内の水分がその通孔から蒸発
し、しかも蒸発した水分が気化するときの気化
熱で同人工培地1の温度が下るため人工培地1
の温度が低下し、フイルム3の上にのせた育苗
ポツトが植物の栽培に適した環境になる。
(4) 光を反射するフイルム3を使用するため植物
栽培用人工培地1が昇温しにくくなる。しかも
気化熱による温度降下との相乗効果により一層
効率良く人工培地1の温度上昇が阻止されるの
で、フイルム3の上にのせた育苗ポツトが植物
の栽培に適した環境になる。
(5) 太陽光がフイルム3で反射されて同フイルム
3内の水分に直接当らないので、フイルム3内
での青みどろの発生やそれに伴なつて生ずる各
種弊害も抑制或は防止され、フイルム3の上に
のせた育苗ポツトが植物の栽培に適した環境に
なる。
(6) 人工培地1の上面20だけでなく、全ての周
面2に凹部11と凸部12とを形成すれば、よ
り一層〓間10が多くなつて通気性が良くな
り、昇温を抑制することができるので、フイル
ム3の上にのせた育苗ポツトが植物の栽培に適
した環境になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の植物栽培装置の一実施例を示
す縦断側面図、第2図は従来の栽培装置の縦断側
面図である。 1は植物栽培用人工培地、2は植物栽培用人工
培地の外周面、3はフイルム、10は〓間、11
は凹部、12は凸部、20は上面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所定形状に成形された固形の植物栽培用人工培
    地1の外周面2を、光を反射し且つ水分を通す微
    細孔が多数形成されているフイルム3で被覆し、
    同フイルム3の上に育苗ポツト6をのせて植物を
    栽培する植物栽培装置において、前記人工培地1
    の外周面2とフイルム3との間に通気性を保持す
    る〓間10が形成されるように、同人工培地1の
    外周面2のうち少なくとも上面20の全面に多数
    の凹部11と凸部12とを形成したことを特徴と
    する植物栽培装置。
JP1986027401U 1986-02-28 1986-02-28 Expired JPH0432047Y2 (ja)

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JPS62139248U JPS62139248U (ja) 1987-09-02
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JPS5739005U (ja) * 1980-08-13 1982-03-02

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