JP2001275498A - 農園芸用シート及びこの農園芸用シートを用いた栽培装置 - Google Patents

農園芸用シート及びこの農園芸用シートを用いた栽培装置

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JP2001275498A
JP2001275498A JP2000100175A JP2000100175A JP2001275498A JP 2001275498 A JP2001275498 A JP 2001275498A JP 2000100175 A JP2000100175 A JP 2000100175A JP 2000100175 A JP2000100175 A JP 2000100175A JP 2001275498 A JP2001275498 A JP 2001275498A
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agricultural
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horticultural
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sheet according
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Kazuo Tamatsukuri
和男 玉造
Takeji Kubota
武治 久保田
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SHINSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時に、果実の汚染、腐食防止や雑草の防
止は勿論のこと、作物の熟度促進、太陽光の効率のよい
取り込み、保温性の向上等植物栽培上好適な作用効果を
多様に兼ね備える農園芸用シートを提供すること。 【解決手段】 合成樹脂からなる構成材2中に、銅又は
/及銅化合物の粉末3を略均一に分散させると同時に、
黒色粉末30を略均一に分散させてその明度を低下させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸で使用する
シート類の内でも、特に、作物栽培時に土壌面や水液面
上に敷き詰めて使用する農園芸用シートとこの農園芸用
シートを用いた栽培装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、作物の土耕や水耕栽培用途に
おいて、栽培時に直接又は間接的に土壌面や水液面上に
敷き詰めて使用する使用するシート類として、苺、メロ
ン、西瓜等の果実の汚染、傷つき、腐食等を防止する下
敷き用シート、あるいは土や水の保温、雑草や雑菌防止
のためのマルチフィルム等が広く一般化され使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする問題】しかしながら、上記の
作物栽培時に直接又は間接的に土壌面や水液面上に敷き
詰めて使用する従来の下敷き用シートやマルチフィルム
は、それぞれ、果実の汚染防止や腐食防止、あるいは土
壌又は水液の保温等のために、その1つの目的に応じて
使い分けるシート類であり、使用した時に同時に複数の
目的を達成するための作用効果を兼ね備える農園芸用シ
ート類ではなかった。
【0004】本発明は、上記従来の農園芸用シート類が
有する問題点に鑑み、果実の汚染と腐食を同時に防止す
るとともに、雑草の生育を防止し、さらに作物栽培上好
適な作用効果を多様に兼ね備える農園芸用シート及び栽
培装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の農園芸用シートは、合成樹脂からなる
シート本体の構成材中に、銅及び/又は銅化合物の粉末
を略均一に分散させるとともに、黒色粉末を略均一に分
散させたことを特徴とする。
【0006】この農園芸用シートは、黒色粉末で着色し
て明度を低下させることにより、太陽光線等による熱の
吸収量が増大することから、この吸収熱の放出による保
温によって作物の冷害を防止することができ、また、黒
色であるため、シート自体の耐候性が向上し、より長い
期間の使用が可能になる。そして、銅や銅化合物が放出
する銅イオン、特に第2銅イオンが、栽培植物の根の異
常な伸長を抑制するとともに、シートで覆った土壌での
雑草の発芽を防止することから、雑草に養分を取られる
こともなく、目的とする植物の栽培効率は著しく向上す
ることになる。
【0007】この場合において、黒色粉末が炭素分を多
く含んでいてもよい。
【0008】炭素は黒色であることから、これを多く含
むことにより黒色粉末による保温性はより高まることに
なり、また、炭素は導電質でもあることから、これを略
均一に分散することにより、静電気の発生が減少し、農
園芸用シートの表面への埃や塵の付着を防止し、果実等
の汚染も減少させることになる。
【0009】また、黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く
含んでいてもよい。
【0010】放射源が周りに放射する遠赤外線の作用に
より、農園芸用シートの下では植物根や栽培土が温めら
れるとともに、シートの上では果実の熟度も促進される
ことになる。
【0011】また、シート本体に、合成樹脂からなる表
面層及び裏面層の少なくとも1つを形成することができ
る。
【0012】このように農園芸用シートを複層に形成す
ることにより、シート自体を強化するとともに、柔軟化
することも可能となり、より広い設計の多様化が可能に
なる。
【0013】また、裏面層の構成材中に、銅及び/又は
銅化合物の粉末を略均一に分散させることもできる。
【0014】裏面層は土壌面に直に接することから、銅
イオンは直接栽培土に流れ、第2銅イオンの作用によ
り、極めて効率よく雑草の発生を防止することができ
る。
【0015】また、表面層を、透光性を有する合成樹脂
によって形成することができる。
【0016】表面層が透光性を有することによって、太
陽光がシート本体に表面層による昇温作用を伴って照射
され、その黒色部に熱が吸収されるとともに、農園芸用
シート全体が合成樹脂からなることから、吸収熱の保持
もよく、農園芸用シート自体に太陽光による熱量をより
多く取り込むことが可能になる。
【0017】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つを、ポリオレフィン系樹脂によって形成す
ることができる。
【0018】ポリオレフィン系樹脂は塩素等のハロゲン
を含有しないことから、生命体にとって最も安全性の高
い合成樹脂であり、また、合成樹脂類の中で最も赤外線
及び遠赤外線等の波長領域の光を通し、その熱等を農園
芸用シートの上下近隣に移動させることから、農園芸用
途に最適に使用できることになる。
【0019】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つの構成材中に、耐候剤、防黴剤、繊維類の
少なくとも1つを略均一に分散させることができる。
【0020】耐候剤によって長期に亘る使用を可能にす
るとともに、防黴剤によって黴の発生を防止し、さらに
繊維類を分散させることによって農園芸用シートを強化
することができる。
【0021】また、シート本体及び表面層の少なくとも
1つの構成材中に、光反射体を略均一に分散させること
ができる。
【0022】これにより、植物の葉に太陽光の直射光に
加えて反射光が照射され、光合成や保温を促進すること
ができる。
【0023】さらに、シート本体、表面層及び裏面層の
少なくとも1つを、発泡体により形成することができ
る。
【0024】これにより、農園芸シートの柔軟性が向上
し、載置する果実を傷つけることもなく、また、発泡に
よる空隙を連続させることにより、過剰水をシートを透
過させて排出し、過剰水による果実等の腐食を防止する
ことができる。
【0025】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つを、網状に形成することができる。
【0026】これにより、網目を通して過剰水を速やか
に排出することができる。
【0027】一方、本第2発明の農園芸用シートは、銅
及び/又は銅化合物の粉末と黒色粉末とを略均一に分散
させた塗料を、シート材に略均一に塗布したことを特徴
とする。
【0028】この農園芸用シートは、黒色粉末で着色し
て明度を低下させることにより、太陽光線等による熱の
吸収量が増大することから、この吸収熱の放出による保
温によって作物の冷害を防止することができ、また、黒
色であるため、シート自体の耐候性が向上し、より長い
期間の使用が可能になる。そして、銅や銅化合物が放出
する銅イオン、特に第2銅イオンが、栽培植物の根の異
常な伸長を抑制するとともに、シートで覆った土壌での
雑草の発芽を防止することから、雑草に養分を取られる
こともなく、目的とする植物の栽培効率は著しく向上す
ることになる。
【0029】この場合において、黒色粉末が炭素分を多
く含んでいてもよい。
【0030】これにより、黒色粉末による保温性はより
高まることになり、また、炭素は導電質でもあることか
ら、これを略均一に分散することにより、静電気の発生
が減少し、農園芸用シートの表面への埃や塵の付着を防
止し、果実等の汚染も減少させることになる。
【0031】また、黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く
含んでいてもよい。
【0032】これにより、放射源が周りに放射する遠赤
外線の作用によって、農園芸用シートの下では植物根や
栽培土が温められるとともに、シートの上では果実の熟
度も促進されることになる。
【0033】また、塗料に、耐候剤、防黴剤、繊維類及
び光反射体の少なくとも1つを略均一に分散させること
ができる。
【0034】これにより、耐候剤によって長期に亘る使
用を可能にするとともに、防黴剤によって黴の発生を防
止し、さらに繊維類を分散させることによって農園芸用
シートを強化することができる。また、光反射体を略均
一に分散させることにより、植物の葉に太陽光の直射光
に加えて反射光が照射され、光合成や保温を促進するこ
とができる。
【0035】また、シート材を発泡体により形成するこ
とができる。
【0036】これにより、農園芸シートの柔軟性が向上
し、載置する果実を傷つけることもなく、また、発泡に
よる空隙を連続させることにより、過剰水をシートを透
過させて排出し、過剰水による果実等の腐食を防止する
ことができる。
【0037】また、シート材を網状に形成することがで
きる。
【0038】これにより、網目を通して過剰水を速やか
に排出することができる。
【0039】他方、本発明の農園芸用シートを用いた栽
培装置は、前記請求項1乃至17の何れか1項に記載の
農園芸用シートを、栽培用土又は栽培溶液上に敷設する
ことを特徴とする。
【0040】この栽培装置は、上記本発明の農園芸用シ
ートによって、シートの上下において作物に好作用を奏
し、かつ装置化によって栽培作業の効率を大きく高める
ことができる。
【0041】この場合において、栽培用土又は栽培溶液
の表面形状を矩形となし、矩形を一定間隔で並列させる
ことができる。
【0042】このような矩形は栽培畦の役割を果たすこ
とから、これを一定間隔で並列させることにより栽培の
作業効率が著しく向上する。
【0043】また、栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シ
ートとの間に農園芸用シートの支持材を配設することが
できる。
【0044】このように支持材を設けることによって、
栽培用土等による農園芸用シートの汚染や多湿状態が改
善され、作物への悪影響を防止することができる。
【0045】また、栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シ
ートとの間に布帛を配設することができる。
【0046】これにより、布帛は繊維間の空隙を透して
作物栽培で必要な空気や水分、養分を供給することがで
き、かつ栽培用土又は栽培溶液による作物の汚染を間接
的に防止することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0048】図1(a)に、本発明の農園芸用シートの
第1実施例を示す。この農園芸用シート1は、合成樹脂
からなるシート本体の構成材2中に、銅の粉末、銅化合
物の粉末、あるいはこれらの混合粉末(以下、銅系粉末
3という)を略均一に分散させるとともに、黒色粉末3
0を略均一に分散させてその明度を低下させている。
【0049】構成材2には、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、塩化ビニル、酢酸ビニル等及びこれらの共重合体
樹脂等の熱可塑性樹脂や、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂等及びこれらの共重合体樹脂等の熱硬化性をはじめ
として、ほぼ全ての合成樹脂が使用できる。
【0050】上記合成樹脂類の中でも、特に、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂は塩素
等のハロゲンを含有しないことから、生命体にとって最
も安全性の高い合成樹脂であり、また、合成樹脂類の中
で最も赤外線及び遠赤外線の波長領域の光を通し、その
熱が農園芸用シート1の上下近隣に逆に放出され、植物
の生育を活性化させることになることから、農園芸用途
には最適に使用できることになる。さらに、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂は、安価
で再生も可能である。
【0051】また、上記構成材2中に略均一に分散され
ている銅や水酸化銅、炭酸銅、硫酸銅、酸化銅等の銅化
合物の粉末3は、周辺の水分を媒体にしてその周辺に銅
イオンを放出する。植物が銅イオン、特に第2銅イオン
を忌避すること、忌避するが故に植物根の過剰な伸長が
抑制されること等はよく知られており、この作用を好適
に利用することで植物栽培の施肥、潅水等の管理及びそ
の作業効率を大きく高めることが可能となる。
【0052】また、上記作用により、本発明の農園芸用
シート1で覆った土壌では雑草も育ちにくく、このため
雑草に栽培土の養分を取られることが極端に少なくな
り、その分、栽培目的の植物に養分が供給されることに
なり、極めて無駄がなく、かつバランスのよい栽培管理
が実現できることになる。さらに、銅イオンによる土壌
の酸化殺菌や、銅イオンと同時に発生するマイナスイオ
ンによる土壌及びその周辺の空気や水の浄化作用が副次
的に得られることにもなる。
【0053】また、農園芸用シート1は、構成材2中に
略均一に分散されている黒色粉末30によって着色さ
れ、農園芸用シート1自体の明度を低下させている。黒
色は、太陽光線等による熱の吸収を促進させること、耐
候性を高めることはよく知られている。これらの作用に
より、植物の極度の冷え込みが昼夜を問わず回避でき、
また、農園芸用シート1自体は長期に亘って使用でき極
めて経済性に優れたものになる。
【0054】この場合、黒色粉末30が炭素分を多く含
むように配合してもよい。炭素は真黒色であることか
ら、黒色粉末30に炭素分をより多く含めば含む程、構
成材2はより黒色化され、その大きな黒色度合いで農園
芸用シート1はより多くの熱を吸収し、農園芸用シート
1の保温性はより高まることになる。
【0055】また、炭素は導電質でもあることから、こ
れを略均一に分散すれば、静電気の発生が減少し、農園
芸用シート1の表面への埃や塵の付着が防止され、その
上に載置される苺、メロン、西瓜等の果実の汚れを未然
に防止し、これらの商品価値を高めることになる。
【0056】また、黒色粉末30に、海藻炭素粉末、沸
石、蛇紋石等の天然石の粉末、アルミナ等を添加したセ
ラミックの粉末等を混合し、遠赤外線の放射源31が多
く含まれるように調合してもよい。このように、黒色粉
末30を用いて農園芸用シート1を形成すれば、保温性
に加えて放射源31が周りに放射する遠赤外線の作用に
より、農園芸用シート1の下では、植物根や栽培土やそ
こに含まれる水分等が僅かでも温められ、冷害の回避確
率を高め、また、シート1の上では果実の熟度も促進さ
れる等の効用が得られることになる。
【0057】上記遠赤外線の放射源31として、海藻炭
素粉末の粉末が黒色でかつ炭素分を多く含むことから、
本発明の農園芸用シート1に最適に使用できる。また、
アルミナを添加したセラミックの粉砕末は遠赤外線の放
射量が多いことから、遠赤外線を放射する天然石の中で
も黒色石の粉末がその色合いから好適に使用できること
になる。そして、これらを含む遠赤外線を放射する粉末
を含有することにより、黒色粉末30の黒色度合いに不
足が生じた場合は、その必要量の黒色顔料を添加し、本
発明の農園芸用シート1を形成することもできる。
【0058】また、図では省略しているが、構成材2中
には、農園芸用シート1を使用する目的に合わせてより
具体的に、耐候剤、防黴剤、繊維類等を略均一に分散さ
せることができる。これら分散する物質として、例え
ば、鉛、錫等の金属系の耐候剤などは生命体に悪影響を
及ぼす物質であることが、現在解明され周知になってい
る。従って、本発明で使用する上記物質は、毒性のない
又は極薄であり生命体に悪影響を及ぼさない物質からな
るものになる。
【0059】このように、分散する各物質を選別し、農
園芸用シート1の構成材2中に略均一に充填、分散する
ことにより、耐候剤は農園芸用シート1自体の劣化を遅
延させ、農園芸用シート1を長期に亘り使用することを
可能とし、また、防黴剤は黴の発生を防止し、繊維類を
分散させることによって、農園芸用シート1自体が強化
され丈夫になる。
【0060】次に、図1(b)に、本発明の農園芸用シ
ートの第2実施例を示す。この農園芸用シート1は、そ
のシート本体の構成材2の上下に、合成樹脂からなる表
面層4と裏面層5をそれぞれ形成した三層構造になって
いる。
【0061】この場合、農園芸用シート1の裏面層5及
び表面層4の少なくとも1つがオレフィン系樹脂等の合
成樹脂からなっている。また、図示省略するが、裏面層
5や表面層4の中に、銅粉末、銅化合物粉末等の銅系粉
末3や黒色粉末30を略均一に分散させてもよく、さら
に、これら銅系粉末3や黒色粉末30と別途又は一緒
に、裏面層5や表面層4の中に、耐候剤、防黴剤、繊維
類等を略均一に分散させてもよく、これにより、農園芸
用シート1の設計の多様化が可能になる。
【0062】また、この農園芸用シート1は、上記構成
材2を含む3層の他に、構成材2さえ含めば何層に形成
してもよい。また、裏面層5や表面層4を網状体や発泡
体で形成したり、透光性や遮光性を持たせるように形成
してもよいが、各層4、5に略均一に分散させる粉末類
や材剤類の性状、例えば、裏面層5には銅系粉末3や繊
維類等を、表面層4には耐候剤や炭素粉末等を分散する
ことによって、多湿の裏面での黴の発生を防ぎ、太陽光
による劣化を防ぎ、昇温、保温効果も向上し、かつ強度
も高まり、理想的な農園芸用シート1の設計が可能にな
る。
【0063】さらに、図1(c)に、本発明の農園芸用
シートの第3実施例を示す。この農園芸用シート1は、
銅粉末、銅化合物粉末等の銅系粉末3と黒色粉末30と
を略均一に分散させたシート本体の構成材2の上に、透
光性の大きい合成樹脂の中に光反射体32を略均一に分
散させた表面層4を積層した2層構造になっている。
【0064】光反射体32には、微細なガラスビーズや
金属の粉末、金属箔の粉砕末等が好適に使用でき、この
ような農園芸用シート1は、保温性が大きいうえに、植
物の葉に太陽光の直射光に加えて反射光を照射させるこ
とができ、植物に太陽光の恩恵をより以上に与えること
になる。
【0065】また、図1(d)は本発明の第4実施例の
農園芸用シートを示す拡大断面図であり、この農園芸用
シート1では、シート本体の構成材2を発泡体により形
成するとともに、この構成材2の上に、透光性と透水性
を有する表面層4を積層したものである。
【0066】上記のように形成することにより、農園芸
シート1の柔軟性が向上し、載置する果実を傷つけるこ
ともない。また、発泡の空隙を連続発泡で形成すること
により、過剰水を農園芸シート1を透して排出し、過剰
水によるシート1上の果実等の腐食を防止することがで
きる。この場合、表面層4を網状体又は有孔体で形成し
てもよく、このように形成することにより、上記と同様
な透水性が得られることになる。
【0067】図2は本発明の第5実施例の農園芸用シー
トを示す拡大平面図であり、この農園芸用シート1で
は、農園芸用シート1自体を菱目の網状になるように一
体に形成するとともに、網を形成する各単糸を発泡体で
構成している。
【0068】このような農園芸用シート1では、過剰水
の排出性、柔軟性、雑草防止性、保温性等ほぼ全ての性
能に優れるとともに、合成樹脂の使用量を少なくできる
ことから、経済的に非常に優れたものになる。なお、図
示省略するが、網形状は他の角目や円目等であっても同
等な農園芸用シート1を形成しうる。
【0069】さらに、図3に、本発明の農園芸用シート
の第6実施例を示す。この農園芸用シート1では、銅粉
末や銅化合物粉末からなる銅系粉末と黒色粉末(図示省
略)とを略均一に分散させた塗料6を、合成樹脂からな
るシート材7の表面に略均一に塗布している。この場
合、塗料6の黒色化は全て炭素粉末の分散によるもので
あってもよく、また、この塗料6中に耐候剤、防黴剤、
繊維類及び光反射体の少なくとも1つを略均一に分散さ
せてもよい。
【0070】これにより、この農園芸用シート1は、上
述した第1実施例の農園芸用シートとほぼ同様な作用効
果を奏することができる。
【0071】また、同図に示すように、シート材7を発
泡体で構成するとともに、このシート材7に銅系粉末3
と黒色粉末30とを略均一に分散させることができる。
この場合、シート材7を網状に形成してもよく、また、
シート材7を発泡体でかつ網状に形成してもよい。
【0072】さらに、図4(a)に、本発明の農園芸用
シートを用いた栽培装置の実施例を示す。この栽培装置
8は、栽培用土又は栽培溶液の上に、上記のような各農
園芸用シート1を敷設している。農園芸用シート1は、
栽培用土又は栽培溶液の表面上に、表面と実質的に面接
触する状態で配設されている。
【0073】この栽培装置8は、上記の各農園芸用シー
ト1によって、シート1の上下において作物に好作用を
奏し、かつ装置化することによって栽培作業の効率を大
きく高めることができる。また、栽培装置8は、栽培用
土や栽培溶液の表面形状を矩形となし、この矩形を一定
間隔で並列させてもよい。このような矩形は、栽培畦そ
のものになり、これを一定間隔で並列させれば栽培の作
業効率が著しく向上する。
【0074】具体的には、図4(a)は土耕装置80の
1例を示す拡大断面図であり、容器12の中に植物に必
要な栽培用土81が充填され、その栽培用土81上に農
園芸用シート1を敷き詰めた状態を表したものである。
このような土耕装置80は、従来から畑の塩基障害を防
止するために、矩形の畦単位に合成樹脂等で形成した器
12に栽培用土81を入れ、その栽培用土81を障害が
生じない年数で交換することで一般的に使用されてい
る。従って、この土耕装置80は、塩基障害を防止する
のに加えて上述してきた作用効果を合わせ持つものにな
る。
【0075】また、図4(b)に示すように、栽培装置
8は、栽培用土又は栽培溶液の表面と農園芸用シート1
との間に、農園芸用シート1の支持材9を配設してもよ
く、このように支持材9を設けることによって、栽培用
土又は栽培溶液による農園芸用シート1の汚染や多湿状
態が改善され、作物への悪影響を防止することができ
る。
【0076】具体的には、図4(b)は水耕装置82の
1例を示す拡大断面図であり、容器12の中に植物に必
要な栽培養液83が充填され、この栽培溶液83上に農
園芸用シート1を支持材9を介して敷き詰めた状態を表
したものである。この場合、支持材9は、農園芸用シー
ト1が水没しないように使用するのであって、金属製や
合成樹脂製のある程度腰の有る網状体等が好適に使用す
ることができる。
【0077】さらに、図5(a)に示すように、栽培装
置8は、栽培用土又は栽培溶液の表面と農園芸用シート
1との間に布帛10を配設してもよく、この場合、布帛
10はその繊維間の空隙を透して作物栽培で必要な空気
や水分を供給することができ、かつ栽培用土又は栽培溶
液による作物の汚染を防止することができる。
【0078】この図5(a)も同様に水耕装置82の1
例を示す拡大断面図であり、容器12の中に植物に必要
な栽培養液83が充填され、この栽培溶液83上に、支
持材9とその上の布帛10を介して、農園芸用シート1
を敷き詰めた状態を表したものである。この場合、布帛
10は、緩衝材の役割を果たすと同時に、その繊維の間
隙で保水し植物の水枯を防ぐことができる。
【0079】また、図5(b)は農園芸用シート1を使
用した家庭園芸用の簡単な栽培装置の1例を示す拡大断
面図である。この場合、容器12には市販の植木鉢やプ
ランタン等を好適に使用することができる。容器12の
中に、植物に必要な栽培用土81又は栽培溶液83を充
填し、これら栽培用土81又は栽培溶液83の上に農園
芸用シート1を敷き詰めたものである。この栽培装置8
では、容器12の底部の排水口11を覆うように透水性
を有する農園芸用シート1を設けているが、これによ
り、特に栽培装置が土耕装置80である場合には、銅イ
オンの作用で排水口11の根による詰まりが防止でき、
過剰水による植物の根腐れが長期に亘って予防できるこ
とになる。
【0080】最後に、図6は、農園芸用シート1を使用
した栽培装置8で、農家が畑や休耕田等で苺の高設栽培
をする応用例を示す断面図である。また、同図は土耕装
置80を示すものでもあり、脚体13の上に架台14が
互いに補強用バンド15で繋がって乗っており、その上
に栽培用土81を充填した容器12が載置され、栽培用
土81の表面と容器12の底部に農園芸用シート1が敷
設され、栽培用土81には2列状で植物(苺)16が植
栽されている。この場合、同図で示しているように、植
物16を強風や冷害から保護するために、架台14にト
ンネル栽培用支柱17を立設し、このトンネル栽培用支
柱17の上に透明性の高いフィルムを展張してトンネル
を形成するようにすれば、より好適な栽培管理が実現で
きることになる。
【0081】また、図6で説明した高設栽培装置8は水
耕装置であってもよく、土耕、水耕を問わず、さらに植
物16についても、苺の他にもカイワレダイコン、ホウ
レンソウ、ミズナ等の背丈の低い植物を好適に栽培する
ことができる。なお、地面Gには、排水溝Hを形成する
ことが好適である。
【0082】
【発明の効果】本第1発明の農園芸用シートによれば、
黒色粉末で着色して明度を低下させることにより、太陽
光線等による熱の吸収量が増大することから、この吸収
熱の放出による保温によって作物の冷害を防止すること
ができ、また、黒色であるため、シート自体の耐候性が
向上し、より長い期間の使用が可能になる。そして、銅
や銅化合物が放出する銅イオン、特に第2銅イオンが、
栽培植物の根の異常な伸長を抑制するとともに、シート
で覆った土壌での雑草の発芽を防止することから、雑草
に養分を取られることもなく、目的とする植物の栽培効
率は著しく向上することになる。
【0083】また、黒色粉末が炭素分を多く含むことに
より、黒色濃度が上がり黒色粉末による保温性はより高
まるとともに、炭素は導電質でもあることから、これを
略均一に分散することにより、静電気の発生が減少し、
農園芸用シートの表面への埃や塵の付着を防止し、果実
等の汚染も減少させることができる。
【0084】また、黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く
含むことにより、放射源が周りに放射する遠赤外線の作
用によって、農園芸用シートの下では植物根や栽培土が
温められるとともに、シートの上では果実の熟度も促進
されることになる。
【0085】また、シート本体に、合成樹脂からなる表
面層及び裏面層の少なくとも1つを形成し、農園芸用シ
ートを複層に形成することにより、シート自体を強化す
るとともに、柔軟化することも可能となり、より広い設
計の多様化が可能になる。
【0086】また、裏面層の構成材中に、銅及び/又は
銅化合物の粉末を略均一に分散させることにより、土壌
面に直に接する裏面層から銅イオンが直接栽培土に流
れ、第2銅イオンの作用により、極めて効率よく雑草の
発生を防止することができる。
【0087】また、表面層を、透光性を有する合成樹脂
によって形成することにより、太陽光がシート本体に表
面層による昇温作用を伴って照射され、その黒色部に熱
が吸収されるとともに、農園芸用シート全体が合成樹脂
からなることから、吸収熱の保持もよく、農園芸用シー
ト自体に太陽光による熱量をより多く取り込むことが可
能になる。
【0088】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つをポリオレフィン系樹脂によって形成する
ことにより、安全性を高めるとともに、赤外線や遠赤外
線等の波長領域の光を多く通し、その熱等を農園芸用シ
ートの上下近隣に移動させることから、農園芸用途に最
適に使用できることになる。
【0089】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つの構成材中に、耐候剤、防黴剤、繊維類の
少なくとも1つを略均一に分散させることにより、耐候
剤によって長期に亘る使用を可能にするとともに、防黴
剤によって黴の発生を防止し、さらに繊維類を分散させ
ることによって農園芸用シートを強化することができ
る。
【0090】また、シート本体及び表面層の少なくとも
1つの構成材中に光反射体を略均一に分散させることに
より、植物の葉に太陽光の直射光に加えて反射光が照射
され、光合成や保温を促進することができる。
【0091】さらに、シート本体、表面層及び裏面層の
少なくとも1つを発泡体により形成することにより、農
園芸シートの柔軟性が向上し、載置する果実を傷つける
こともなく、また、発泡による空隙を連続させることに
より、過剰水をシートを透過させて排出し、過剰水によ
る果実等の腐食を防止することができる。
【0092】また、シート本体、表面層及び裏面層の少
なくとも1つを網状に形成することにより、網目を通し
て過剰水を速やかに排出することができる。
【0093】一方、本第2発明の農園芸用シートによれ
ば、黒色粉末で着色して明度を低下させることにより、
太陽光線等による熱の吸収量が増大することから、この
吸収熱の放出による保温によって作物の冷害を防止する
ことができ、また、黒色であるため、シート自体の耐候
性が向上し、より長い期間の使用が可能になる。そし
て、銅や銅化合物が放出する銅イオン、特に第2銅イオ
ンが、栽培植物の根の異常な伸長を抑制するとともに、
シートで覆った土壌での雑草の発芽を防止することか
ら、雑草に養分を取られることもなく、目的とする植物
の栽培効率は著しく向上することになる。
【0094】また、黒色粉末が炭素分を多く含むことに
より、黒色粉末による保温性はより高まることになり、
また、炭素は導電質でもあることから、これを略均一に
分散することにより、静電気の発生が減少し、農園芸用
シートの表面への埃や塵の付着を防止し、果実等の汚染
も減少させることができる。
【0095】また、黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く
含むことにより、放射源が周りに放射する遠赤外線の作
用によって、農園芸用シートの下では植物根や栽培土が
温められるとともに、シートの上では果実の熟度も促進
することができる。
【0096】また、塗料に、耐候剤、防黴剤、繊維類及
び光反射体の少なくとも1つを略均一に分散させること
により、耐候剤によって長期に亘る使用を可能にすると
ともに、防黴剤によって黴の発生を防止し、繊維類を分
散させることによって農園芸用シートを強化することが
でき、さらに、光反射体を略均一に分散させることによ
り、植物の葉に太陽光の直射光に加えて反射光が照射さ
れ、光合成や保温を促進することができる。
【0097】また、シート材を発泡体によって形成する
ことにより、農園芸シートの柔軟性が向上し、載置する
果実を傷つけることもなく、また、発泡による空隙を連
続させることにより、過剰水をシートを透過させて排出
し、過剰水による果実等の腐食を防止することができ
る。
【0098】また、シート材を網状に形成することによ
り、網目を通して過剰水を速やかに排出することができ
る。
【0099】他方、本発明の農園芸用シートを用いた栽
培装置によれば、上記本発明の各農園芸用シートによっ
て、シートの上下において作物に好作用を奏し、かつ装
置化することによって栽培作業の効率を大きく高めるこ
とができる。
【0100】また、栽培用土又は栽培溶液の表面形状を
矩形となし、矩形を一定間隔で並列させることにより、
矩形が栽培畦の役割を果たすことから、これを一定間隔
で並列させることにより栽培の作業効率が著しく向上す
る。
【0101】また、栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シ
ートとの間に農園芸用シートの支持材を配設することに
より、栽培用土等による農園芸用シートの汚染や多湿状
態が改善され、作物への悪影響を防止することができ
る。
【0102】また、栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シ
ートとの間に布帛を配設することにより、布帛は繊維間
の空隙を透して作物栽培で必要な空気や水分、養分を供
給することができ、かつ栽培用土又は栽培溶液による作
物の汚染を間接的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の農園芸用シートを示し、(a)は第1
実施例を示す拡大断面図、(b)は第2実施例を示す拡
大断面図、(c)は第3実施例を示す拡大断面図、
(d)は第4実施例を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の農園芸用シートの第5実施例を示す拡
大平面図である。
【図3】本発明の農園芸用シートの第6実施例を示す拡
大断面図である。
【図4】本発明の栽培装置を示し、(a)は第1実施例
を示す断面図、(b)は第2実施例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の栽培装置を示し、(a)は第3実施例
を示す断面図、(b)は第4実施例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の栽培装置を高設栽培装置として使用す
る実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 農園芸用シート 2 シート本体の構成材 3 銅粉末、銅化合物粉末等の銅系粉末 30 黒色粉末 31 遠赤外線の放射源 32 光反射体 4 表面層 5 裏面層 6 塗料 7 シート材 8 栽培装置 80 土耕装置 81 栽培用土 82 水耕装置 83 栽培溶液 9 支持材 10 布帛 11 排水口 12 容器 13 脚 14 架台 15 補強用バンド 16 植物 17 トンネル栽培用支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 C09D 7/12 C09D 7/12 Z 201/00 201/00 (72)発明者 久保田 武治 大阪府摂津市鶴野1−6−28−702 Fターム(参考) 2B024 AA01 AA10 DA01 DA03 DA07 DB01 DB02 4F071 AA15 AA20 AA24 AA28 AA31 AA43 AB03 AB07 AB18 AB21 AB24 AB26 AE22 AH01 BC01 BC02 4F100 AA37A AB17A AK01A AK01B AK01C AK03B AK03C BA10B BA10C CA05B CA05C CA12B CA12C CA30B CA30C DE01A DG01B DG01C GB01 HB00A JD12A JL10A JN01B JN06A JN06B 4J002 BB031 BB121 BD031 BF021 BG001 CF001 DA017 DA076 DE096 DE147 DE246 DG046 DJ007 FD040 FD080 FD180 GA01 4J038 HA026 HA066 KA07 KA08 KA19 KA20 MA10 NA03 NA19 PB02 PC08

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなるシート本体の構成材中
    に、銅及び/又は銅化合物の粉末を略均一に分散させる
    とともに、黒色粉末を略均一に分散させたことを特徴と
    する農園芸用シート。
  2. 【請求項2】 黒色粉末が炭素分を多く含むことを特徴
    とする請求項1記載の農園芸用シート。
  3. 【請求項3】 黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の農園芸用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 シート本体に、合成樹脂からなる表面層
    及び裏面層の少なくとも1つを形成したことを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の農園芸用シート。
  5. 【請求項5】 裏面層の構成材中に、銅及び/又は銅化
    合物の粉末を略均一に分散させたことを特徴とする請求
    項4記載の農園芸用シート。
  6. 【請求項6】 表面層を、透光性を有する合成樹脂によ
    って形成したことを特徴とする請求項4又は5記載の農
    園芸用シート。
  7. 【請求項7】 シート本体、表面層及び裏面層の少なく
    とも1つを、ポリオレフィン系樹脂によって形成したこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    農園芸用シート。
  8. 【請求項8】 シート本体、表面層及び裏面層の少なく
    とも1つの構成材中に、耐候剤、防黴剤、繊維類の少な
    くとも1つを略均一に分散させたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6又は7記載の農園芸用シー
    ト。
  9. 【請求項9】 シート本体及び表面層の少なくとも1つ
    の構成材中に、光反射体を略均一に分散させたことを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載
    の農園芸用シート。
  10. 【請求項10】 シート本体、表面層及び裏面層の少な
    くとも1つを、発泡体により形成したことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、7、8又は9記載の農園芸
    用シート。
  11. 【請求項11】 シート本体、表面層及び裏面層の少な
    くとも1つを、網状に形成したことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の農
    園芸用シート。
  12. 【請求項12】 銅及び/又は銅化合物の粉末と黒色粉
    末とを略均一に分散させた塗料を、シート材に略均一に
    塗布したことを特徴とする農園芸用シート。
  13. 【請求項13】 黒色粉末が炭素分を多く含むことを特
    徴とする請求項12記載の農園芸用シート。
  14. 【請求項14】 黒色粉末が遠赤外線の放射源を多く含
    むことを特徴とする請求項12又は13記載の農園芸用
    シート。
  15. 【請求項15】 塗料に、耐候剤、防黴剤、繊維類及び
    光反射体の少なくとも1つを略均一に分散させたことを
    特徴とする請求項12、13又は14記載の農園芸用シ
    ート。
  16. 【請求項16】 シート材を発泡体により形成したこと
    を特徴とする請求項12、13、14又は15記載の農
    園芸用シート。
  17. 【請求項17】 シート材を網状に形成したことを特徴
    とする請求項12、13、14、15又は16記載の農
    園芸用シート。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至17の何れか1項に記載
    の農園芸用シートを、栽培用土又は栽培溶液上に敷設す
    ることを特徴とする農園芸用シートを用いた栽培装置。
  19. 【請求項19】 栽培用土又は栽培溶液の表面形状を矩
    形となし、矩形を一定間隔で並列させることを特徴とす
    る請求項18記載の農園芸用シートを用いた栽培装置。
  20. 【請求項20】 栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シー
    トとの間に農園芸用シートの支持材を配設することを特
    徴とする請求項18又は19記載の農園芸用シートを用
    いた栽培装置。
  21. 【請求項21】 栽培用土又は栽培溶液と農園芸用シー
    トとの間に布帛を配設することを特徴とする請求項1
    8、19又は20記載の農園芸用シートを用いた栽培装
    置。
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