JPH08164442A - 鋳造金型 - Google Patents

鋳造金型

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JPH08164442A
JPH08164442A JP30802394A JP30802394A JPH08164442A JP H08164442 A JPH08164442 A JP H08164442A JP 30802394 A JP30802394 A JP 30802394A JP 30802394 A JP30802394 A JP 30802394A JP H08164442 A JPH08164442 A JP H08164442A
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mold
split core
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Kiyoshi Sasaoka
清 笹岡
Hiroshi Atsumi
宥司 渥美
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付品を製造する際、鋳造工程で組付面の精
度を保持し、爾後の切削加工を廃止する。 【構成】 雄型の中子2を分割して第1、第2、第3分
割中子5、6、7とし、第2分割中子6に組付面を成形
する組付面成形部6cを設け、第3分割中子7に組付面
以外のカップ成形部7c、リブ成形部7bを設ける。ま
た、組付面成形部6cに凸部tを設け、Oリング装着用
の溝を成形することで切削溝加工を廃止する。また、第
2分割中子6と第3分割中子7の嵌合密着面のうちフラ
ンジ成形キャビティ3cに通じる密着面mを型開き方向
に対して略直交方向にすることで、型開きの際に同部に
生じるバリを剥ぎ取りバリ取り加工を廃止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジン構成部
品であるオイルパンを鋳造する金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用エンジンの構成部品である
オイルパンは潤滑油をプールするためカップ状に形成さ
れ、カップ開口側に形成したフランジ部の組付面がシリ
ンダブロックの下面に取り付けられる。そして、このよ
うなオイルパンを製造する場合は、例えば金型のキャビ
ティ内に溶湯を流し込んで鋳造した後、組付面の面精度
を高めるため組付面を切削加工しており、また、組み付
けた際に取付面とシリンダブロックとのシーリング機能
を高めるため、取付面にOリング装着用の溝を切削加工
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な製造方法は鋳造工程の後切削工程が必要であり生産効
率の面から鋳造工程のみで仕上げ、切削工程を省略する
等の措置が望ましかった。しかしながら、鋳造工程で組
付面の精度を高めようとすると金型の組付面成形部の補
修を頻繁に行わなければならず、作業効率を大幅に改善
することができなかった。すなわち、鋳造回数が数万シ
ョット以上にもなると精度を要する組付面成形部の面精
度が悪化し、同部の補修回数を増やさないと所望の面精
度が得られなくなるからである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、製品組付面を雄型の中子の成形部に沿って型
開き方向と略直交方向に成形するようにした鋳造金型に
おいて、雄型の中子を分割して複数の分割中子とし、い
ずれか1つの分割中子に製品組付面を成形する成形部を
設けるとともに、他の分割中子に製品組付面以外の部分
を成形する成形部を設けた。また、製品組付面を成形す
る分割中子の成形部に、Oリング装着用の溝を成形する
凸部を形成した。そして、製品組付面を成形する分割中
子と、製品組付面以外を成形する分割中子を相互に密着
状に嵌合一体化し、嵌合密着面のうちキャビティに通じ
る密着面を型開き方向に対して略直交方向にした。ま
た、各分割中子に搬送治具用の取付穴を設けた。
【0005】
【作用】一般に、組付品を鋳造する際、製品組付面を所
望の精度に保持しようとすると、さほど精度を必要とし
ない成形部に較べて、組付面成形部の補修或いは交換は
頻繁に行う必要がある。そこで、雄型の中子の成形部で
製品組付面を成形するようにした鋳造金型において、中
子を分割して組付面を専用に成形する分割中子を設け、
この組付面を専用に成形する分割中子を補修、或いは交
換することで精度を保つようにする。すると、頻繁に補
修等を必要とする組付面成形用の分割中子が小型化され
作業が容易となり且つ交換も安価に済む。また、Oリン
グ装着用の溝を鋳造で形成するため、溝成形のための切
削加工が不要となる。また、組付面を成形する分割中子
と、組付面以外を成形する分割中子を嵌合させて一体化
して鋳造する時、例えば、キャビティに通じる嵌合密着
面が型開き方向に沿っていれば、溶湯が嵌合密着面に侵
入して生じるバリが残置して組付面から突出するような
不具合が生じる虞れがある。そこで、キャビティに通じ
る嵌合密着面を型開き方向と略直交方向にして、型開き
の時にバリを除去するようにする。そして、各分割中子
に搬送治具用の取付穴を設ければ、補修或いは交換作業
に伴う分割中子の搬送が容易となる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで図1は鋳造金型の部分縦断面図、図2
は分割中子の分解斜視図、図3は図1の要部拡大図であ
る。本発明の鋳造金型は、自動車エンジンの構成部品で
あるオイルパンをアルミニウム素材から鋳造し、その後
シリンダブロックとの取付面に切削加工を施さなくても
精度保持が容易に可能な鋳造金型として構成され、図1
に示すように、雌型に設けられた中子1と雄型に設けら
れた中子2が型合わせ面Pを中心に開閉自在とされてい
る。
【0007】そして各中子1、2によって形成されるキ
ャビティ3は、不図示のカップ状のオイルパンの形状に
合せて構成され、このキャビティ3は、オイルパンのカ
ップ部を形成するカップ成形キャビティ3aと、オイル
パンのカップ内に複数のリブを形成するリブ成形キャビ
ティ3bと、カップ開口端にフランジ部を形成するフラ
ンジ成形キャビティ3cからなる。そして、このフラン
ジ成形キャビティ3cの端面が前記各中子1、2の型合
わせ面Pに沿うようにされ、この型合わせ面Pに沿って
形成されたフランジ端面がオイルパンの製品取付面にな
るようにされている。すなわち、製品取付面は型開き方
向に略直交している。また、フランジ成形キャビティ3
cの1辺側には複数(図1の紙面垂直方向)の湯口4…
が連通している。
【0008】ところで、雄型の中子2は、外側の第1分
割中子5と、中間部の第2分割中子6と、内側の第3分
割中子7の3つに分割され、お互いに嵌合一体化されて
いる。すなわち、第1分割中子5は、図2に示すよう
に、中央部に嵌合凹部5aを備え、この嵌合凹部5aに
中空枠体形状の第2分割中子6が密着状に嵌合するとと
もに、この第2分割中子6の中空枠体内に第3分割中子
7の嵌合凸部7aが密着状に嵌合している。そして、第
1分割中子5の嵌合凹部5aの深さと、第2分割中子6
の厚みは一致しており、嵌合状態で上面が面一になるよ
うにしている。
【0009】また、第2分割中子6は、図3に示すよう
に、フランジ成形キャビティ3cの端面を画成できる位
置にセットしており、同部を組付面成形部6cとすると
ともに、この組付面成形部6cの周方向に沿って凸部t
を形成している。そして、この凸部tは、Oリング装着
用の溝を形成するためのものである。また、第1分割中
子5と第2分割中子6とはボルト8(図2)で固定して
いる。
【0010】第3分割中子7の嵌合凸部7aは、図2に
示すように本体より小型に形成し、嵌合凸部7aを第2
分割中子7の枠体内に嵌合させると、本体と嵌合部7a
の段差部が第2分割中子6の枠体の一部と重合して密着
面mを形成するようにしている。そして、この重合する
密着面mは、図1に示すように、型合わせ面Pに沿って
いるため型開き方向に対して略直交方向に形成されるこ
とになる。また、この第3分割中子7の本体部には、オ
イルパンの組付面以外の部分の成形部、すなわち、前記
複数のリブ成形キャビティ3b…を画成するリブ成形部
7b…とカップ成形キャビティ3cの内面を画成するカ
ップ成形部7cが設けられている。そして、この第3分
割中子7と第1分割中子5とは位置決めピン9で位相が
合わせられた後、ボルト10で固定している。
【0011】ところで、図2に示すように、各分割中子
5、6、7には複数の搬送治具用の取付穴h…を設けて
おり、各取付穴h…には通常盲栓11…をしている。そ
して、この取付穴h…は補修、交換等の作業において、
搬送治具のチェーン等で吊り下げる時に用いるものであ
り、分解、組立時の労働力の軽減を図ることができる。
【0012】以上のような鋳造金型の作用、効果につい
て述べる。型締めして湯口4からキャビティ3内にアル
ミ溶湯を注湯し、オイルパンを鋳造する。この際、第2
分割中子6の組付面成形部6cの面精度は良好に維持さ
れ、且つその一部には凸部tが形成されているため、鋳
造品を取り出した後、製品組付面の精度を保持するため
の切削加工及び製品取付面にOリング装着用の溝を形成
する切削加工を行う必要がない。
【0013】また、フランジ成形キャビティ3cに充填
された溶湯は、第2分割中子6と第3分割中子7の密着
面mに侵入して製品組付面に沿ったバリが形成される
が、このバリは型開きの際に剥ぎ取られ、バリとして残
らない。このため、バリ取り加工等の工程を省略するこ
とができる。これに対して、密着面mを型開き方向と平
行に構成することも可能であるが、この場合は型開きし
てもバリが残って製品取付面から突出したままの状態に
なり、バリ取り加工を行う必要が生じる。
【0014】また、鋳造サイクルを繰り返し、特に精度
を要する組付面成形部6cが損耗等しても、例えば第2
分割中子6だけを取り外してスペアと取り替えた後補修
し、或いは必要に応じて新品と取り替えれば良く、安価
に且つ生産性を低下させないで簡易に整備することがで
きる。そしてこの際、搬送治具用の取付穴h…を利用す
れば、作業労力を軽減することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の鋳造金型は、精度
を要する部分を有する部品を鋳造するにあたり、中子を
分割して精度を要する部分を成形する分割中子と、さほ
ど精度を必要としない分割中子とに分けるようにしたた
め、補修または交換を簡易に且つ安価に行うことができ
る。また、精度を要する部分に形成した凸部によって鋳
造時にOリング装着用の溝を形成すれば、鋳造後の切削
溝加工を廃止することができ、生産効率を高めることが
できる。また、分割中子の嵌合密着面のうち、キャビテ
ィに通じる密着面を型開き方向に対して略直交方向にす
ることで、密着面に溶湯が侵入して生じるバリを型開き
によって剥ぎ取ることができ、バリ取り加工等の手間を
省くことができる。更に、各分割中子に搬送治具用の取
付穴を設ければ、補修作業、交換作業等における搬送労
力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造金型の部分的縦断面図
【図2】分割中子の分解斜視図
【図3】図1の要部拡大図
【符号の説明】
1…雌型中子、2…雄型中子、3…キャビティ、5…第
1分割中子、6…第2分割中子、6c…組付面成形部、
7…第3分割中子、h…取付穴、m…密着面、t…凸
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組付品を鋳造する金型であり、製品組付
    面を雄型の中子の成形部に沿って型開き方向と略直交方
    向に成形するようにした鋳造金型において、前記雄型の
    中子を分割して複数の分割中子とし、いずれか1つの分
    割中子に前記製品組付面を成形する成形部を設けるとと
    もに、他の分割中子に製品組付面以外の部分を成形する
    成形部を設けたことを特徴とする鋳造金型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鋳造金型において、前
    記製品組付面を成形する分割中子の成形部には、Oリン
    グ装着用の溝を成形する凸部を形成したことを特徴とす
    る鋳造金型。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の鋳造金
    型において、前記製品組付面を成形する分割中子と、製
    品組付面以外を成形する分割中子は密着状に嵌合一体化
    され、この嵌合密着面のうちキャビティに通じる密着面
    を型開き方向に対して略直交方向としたことを特徴とす
    る鋳造金型。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の鋳造金型
    において、前記各分割中子には搬送治具用の取付穴を設
    けたことを特徴とする鋳造金型。
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