JPH08164094A

JPH08164094A - トイレマット

Info

Publication number: JPH08164094A
Application number: JP33306094A
Authority: JP
Inventors: Kikuo Yamada; 菊夫山田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1994-12-14
Filing date: 1994-12-14
Publication date: 1996-06-25

Abstract

(57)【要約】【目的】トイレを常に衛生的な状態に保ち、また、利用
者に不快感を与えることがないようにすることができる
トイレマットを提供する。【構成】便器回りの床面に配されるよう便器の形態に応
じた形状に加工された、尿を吸い取る吸水性素材層を有
するトイレマット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、トイレマットに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、男子用小便器は、用を足す際に小便が便器の外に零
れたりしないように下方の受けの部分が広くなってはい
るが、利用者の身長にあわせて個々の便器が作られてい
るわけではなく、実際には、便器から小便が跳ねたりす
る等して小便が床に零れることが多々あり、また、男子
用小便器に限らず、和式、洋式のいずれの便器に用を足
す場合であっても、便器の外に小便が零れることがあ
る。このようなときに、小便が零れて汚れた床を拭かず
におくのは不衛生であり、後から利用する者にとって不
快でもある。

【０００３】しかしながら、一般家庭ならまだしも、不
特定多数の人々が利用する公共のトイレでは、用を足す
たびに汚れた床を利用者に拭かせるようにするのは到底
不可能であり、通常、公共のトイレは定期的に清掃され
てはいるものの、一度清掃された後、次に清掃がなされ
るまでの間は、たとえどんなに床が汚れていようとも、
そのまま放置されているのが現状である。

【０００４】本出願人は上記の点に鑑み、トイレを常に
衛生的な状態に保ち、また、利用者に不快感を与えるこ
とがないよう鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明トイレマットは、
便器回りの床面に配されるトイレマットであって、尿を
吸い取る吸水性素材層を有することを特徴とする。

【０００６】また、本発明トイレマットにあっては、吸
水性素材層の裏面に樹脂フィルムを積層するのが好まし
い。

【０００７】更に、本発明トイレマットは、粉砕パルプ
及び／又は吸水性高分子ポリマー、及び不織布によって
吸水性素材層を構成するとともに、粉砕パルプ及び／又
は吸水性高分子ポリマーを不織布と樹脂フィルムとの間
に挟んだ状態で積層したものとしても良い。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明す
る。尚、図１は本発明トイレマット１の使用例を示す斜
視図であって、（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は、それぞれ本
発明トイレマット１を洋式便器回り、男子用小便器回
り、和式便器回りの床に配した状態の一例を示してい
る。また、図２は本発明トイレマット１の一例を示す断
面図である。

【０００９】本発明トイレマット１は、便器から零れた
小便がそのまま便器回りの床に放置されぬよう、図示す
るように各種の便器回りの床面に配して用いられるもの
であり、その形状は便器の形態に応じて適宜選択され
る。

【００１０】このような用途に供される本発明トイレマ
ット１は、尿を吸い取る吸水性素材層２を有しており、
本発明トイレマット１における吸水性素材層２としては
不織布等を用いることができるが、尿を吸い取ることが
できる素材のものであれば特に限定はされない。

【００１１】本発明では、上記吸水性素材層２に、尿を
吸い取った当該吸水性素材層２に細菌が繁殖したり、吸
水性素材層２から悪臭が発生したりしないように、抗
菌、消臭作用を有する薬剤を含浸せしめておくのが好ま
しく、このような抗菌・消臭剤としては、具体的には、
「セントリスＥ−１（有限会社協和化成製）」が好適に
用いられるが、これと略同等の抗菌、消臭作用を有する
ものであれば、他の抗菌・消臭剤を使用することもでき
る。

【００１２】また、吸水性素材層２の裏面には樹脂フィ
ルム５を積層しておくのが好ましく、該樹脂フィルム５
を吸水性素材層２に積層するには、ホットメルト接着剤
等を用いて積層すれば良い。

【００１３】本発明において吸水性素材層２の裏面に積
層される樹脂フィルム５の材質は、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑
性樹脂や、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂等、フィルム
状に加工し得るものであれば特に限定されないが、当該
樹脂フィルム５は、吸水性素材層２に浸み込ませた尿が
本発明トイレマット１の裏面側に滲み出ないようにする
とともに、便器回りの床面に配した本発明トイレマット
１の位置がずれないように滑り止めにもなるようにする
ために設けられるものであって、上記樹脂のなかでも表
面摩擦抵抗の大きいエチレン−酢酸ビニル共重合体やポ
リウレタン等を用いるのが好ましく、また、本発明トイ
レマット１を便器回りの床面に配した際に、床と接する
樹脂フィルム５の裏面に、必要に応じて、例えば、コロ
ナ放電加工、エンボス加工等の表面処理を施すこともで
きる。

【００１４】尚、上記の如く吸水性素材層２の裏面に樹
脂フィルム５を積層する場合には、吸水性素材層２は５
０〜３００μｍ程度の厚みがあれば良く、樹脂フィルム
５は１５〜１００μｍ程度の厚みがあれば良い。また、
本発明トイレマット１は、不織布等からなる吸水性素材
層単独で構成することもできが、この場合の吸水性素材
層の厚みは０．５〜１ｍｍ程度の厚みがあれば良い。

【００１５】更に、本発明トイレマット１は、粉砕パル
プ及び／又は吸水性高分子ポリマーからなる中間層４、
及び不織布３によって吸水性素材層２を構成し、不織布
３と樹脂フィルム５との間に粉砕パルプ及び／又は吸水
性高分子ポリマーを挟んだ状態で、これらを積層したも
のとすることもでき、図２は、このような態様で実施し
た本発明トイレマット１の一例を示しているが、上記の
態様にて本発明を実施する場合には、不織布３よりも中
間層４の方が厚みがあるようにするのが好ましい。

【００１６】前述したように本発明トイレマット１は、
便器回りの床に配して用いられるものであるが、便器の
形態に応じた形状に加工された本発明トイレマット１を
便器回りの床に配しておけば、便器から零れた小便は本
発明トイレマット１に吸い取られ、該トイレマット１が
配されている床は汚れないので、トイレを常に衛生的な
状態に保ち、また、利用者に不快感を与えることがない
ようにすることができる。更に、便器回りの床の清掃
は、定期的な清掃の際に使用済みの本発明トイレマット
１を廃棄するだけで良いので、清掃の手間も減らすこと
もできる。

【００１７】尚、使用済の本発明トイレマット１を捨て
る際、尿を吸い込んだ吸水性素材層２が表面に現れない
ようにするために、図３に示すよう所定の箇所に折り目
６を付けて容易に折り畳むことができるようにしておく
のが好ましい。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明トイレマッ
トを便器回りの床に配しておけば、便器から零れた小便
が本発明トイレマットに吸い取られ、該トイレマットが
配されている床が汚れるのを防げぐことができるので、
トイレを常に衛生的な状態に保ち、また、利用者に不快
感を与えることがないようにすることができる。更に、
便器回りの床の清掃は本発明トイレマットを廃棄するだ
けで良いので、清掃の手間も減らすこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明トイレマットの使用例を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明トイレマットの一例を示す断面図であ
る。

【図３】本発明トイレマットの一例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１トイレマット２吸水性素材層３不織布４中間層５樹脂フィルム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便器回りの床面に配されるトイレマットで
あって、尿を吸い取る吸水性素材層を有することを特徴
とするトイレマット。
【請求項２】吸水性素材層の裏面に樹脂フィルムが積層
されている請求項１記載のトイレマット。
【請求項３】粉砕パルプ及び／又は吸水性高分子ポリマ
ー、及び不織布によって吸水性素材層が構成されている
とともに、粉砕パルプ及び／又は吸水性高分子ポリマー
が不織布と樹脂フィルムとの間に挟まれた状態で積層さ
れている請求項２記載のトイレマット。