JPH08163965A - 味覚調整剤 - Google Patents
味覚調整剤Info
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- JPH08163965A JPH08163965A JP6179724A JP17972494A JPH08163965A JP H08163965 A JPH08163965 A JP H08163965A JP 6179724 A JP6179724 A JP 6179724A JP 17972494 A JP17972494 A JP 17972494A JP H08163965 A JPH08163965 A JP H08163965A
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- sweetness
- ratio
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 水溶性ポリデキストロース精製物を有効成分
とする非糖類甘味料用味覚調整剤。 【効果】 本発明の味覚調整剤によって味覚が改善され
た甘味料組成物は、従来の糖類,糖アルコール類あるい
は非糖類甘味料またはこれらの混合物に比べて、甘味
質,呈味性が著しく優れており、また糖アルコール類と
非糖類甘味料よりなる甘味料組成物に対して本発明の味
覚調整剤を添加したものは、低カロリーで、非う蝕性で
あり、食物繊維としての機能も付加されることから、健
康上も好ましい甘味料である。したがって、本発明は広
範囲の食品等における貢献が期待され、国民の食生活に
寄与するところ大である。
とする非糖類甘味料用味覚調整剤。 【効果】 本発明の味覚調整剤によって味覚が改善され
た甘味料組成物は、従来の糖類,糖アルコール類あるい
は非糖類甘味料またはこれらの混合物に比べて、甘味
質,呈味性が著しく優れており、また糖アルコール類と
非糖類甘味料よりなる甘味料組成物に対して本発明の味
覚調整剤を添加したものは、低カロリーで、非う蝕性で
あり、食物繊維としての機能も付加されることから、健
康上も好ましい甘味料である。したがって、本発明は広
範囲の食品等における貢献が期待され、国民の食生活に
寄与するところ大である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、味覚調整剤に関し、詳
しくは水溶性ポリデキストロース精製物を有効成分とす
る非糖類甘味料用味覚調整剤に関する。
しくは水溶性ポリデキストロース精製物を有効成分とす
る非糖類甘味料用味覚調整剤に関する。
【0002】
【従来の技術】非糖類甘味料として種々の物質が開発さ
れ、これらの中には砂糖の数百倍の強さの甘味度を有し
ているものがある。非糖類甘味料の持つこのような特徴
を利用して清涼飲料水,漬物,デザート類などの一般食
品および糖尿病患者用や肥満防止あるいは虫歯予防等を
目的として様々な食料品,医薬品などに甘味料として添
加されている。非糖類甘味料は、今後益々広範な応用が
期待されている重要な甘味料である。
れ、これらの中には砂糖の数百倍の強さの甘味度を有し
ているものがある。非糖類甘味料の持つこのような特徴
を利用して清涼飲料水,漬物,デザート類などの一般食
品および糖尿病患者用や肥満防止あるいは虫歯予防等を
目的として様々な食料品,医薬品などに甘味料として添
加されている。非糖類甘味料は、今後益々広範な応用が
期待されている重要な甘味料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
非糖類甘味料は、一般に甘味の質において、理想とされ
る砂糖に及ばない。例えば、ステビオサイドなどは苦み
が残る、グリチルリチンやサッカリンは呈味の発現が遅
いなどの課題があり、さらには口腔内に残る収斂味,ボ
ディー感の不足なども指摘されている。また、上記非糖
類甘味料は甘味度が高いために、一般食品に利用される
ときは、その使用量が極めて微量となり、通常の家庭用
テーブルトップシュガーなどには賦形剤,増量剤として
還元麦芽糖,水飴,乳糖等を使用している。ところが、
これらは消化吸収されてかなり高いエネルギー源となる
糖類であり、非糖類甘味料の使用目的と相反するという
問題もある。このような課題を解決する方法として、非
糖類甘味料を糖質甘味料と組み合わせて用いることが提
案されているが、未だ十分な解決策は得られていない。
例えば、特開昭63−258557号公報に記載の味覚
調整剤は、エリスリトールにより非糖類甘味料の甘味質
改善を図ったものであるが、こく,まろやかさ,ボディ
ー感といった点で未だ十分と言えない。
非糖類甘味料は、一般に甘味の質において、理想とされ
る砂糖に及ばない。例えば、ステビオサイドなどは苦み
が残る、グリチルリチンやサッカリンは呈味の発現が遅
いなどの課題があり、さらには口腔内に残る収斂味,ボ
ディー感の不足なども指摘されている。また、上記非糖
類甘味料は甘味度が高いために、一般食品に利用される
ときは、その使用量が極めて微量となり、通常の家庭用
テーブルトップシュガーなどには賦形剤,増量剤として
還元麦芽糖,水飴,乳糖等を使用している。ところが、
これらは消化吸収されてかなり高いエネルギー源となる
糖類であり、非糖類甘味料の使用目的と相反するという
問題もある。このような課題を解決する方法として、非
糖類甘味料を糖質甘味料と組み合わせて用いることが提
案されているが、未だ十分な解決策は得られていない。
例えば、特開昭63−258557号公報に記載の味覚
調整剤は、エリスリトールにより非糖類甘味料の甘味質
改善を図ったものであるが、こく,まろやかさ,ボディ
ー感といった点で未だ十分と言えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は上記
課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した
のである。
課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した
のである。
【0005】すなわち、本発明は水溶性ポリデキストロ
ース精製物を有効成分とする非糖類甘味料用味覚調整剤
に関する。
ース精製物を有効成分とする非糖類甘味料用味覚調整剤
に関する。
【0006】本発明の水溶性ポリデキストロース精製物
は、食物繊維である水溶性ポリデキストロースを精製
し、クエン酸や着色などを除去したもので、市販されて
いる(商品名:ライテスIII(以下、LIII と略記するこ
とがある。)、ファイザー社製)。LIII は、快甘味を
呈し、甘味度が20(砂糖を100として)であり、エ
ネルギー値1kcal/g(砂糖は4kcal/g)と
低エネルギー物質である。ここで、水溶性ポリデキスト
ロースとは、ブドウ糖を5〜15重量%のソルビトール
と共に、0.5〜3.0モル%のクエン酸触媒存在下で
溶融、加熱することにより製造されるもので、認可され
た食品添加物として、米連邦法規則の食品および医薬品
の項(21C.F.R. 172.841)で定められ
ている市販品である。
は、食物繊維である水溶性ポリデキストロースを精製
し、クエン酸や着色などを除去したもので、市販されて
いる(商品名:ライテスIII(以下、LIII と略記するこ
とがある。)、ファイザー社製)。LIII は、快甘味を
呈し、甘味度が20(砂糖を100として)であり、エ
ネルギー値1kcal/g(砂糖は4kcal/g)と
低エネルギー物質である。ここで、水溶性ポリデキスト
ロースとは、ブドウ糖を5〜15重量%のソルビトール
と共に、0.5〜3.0モル%のクエン酸触媒存在下で
溶融、加熱することにより製造されるもので、認可され
た食品添加物として、米連邦法規則の食品および医薬品
の項(21C.F.R. 172.841)で定められ
ている市販品である。
【0007】味覚調整剤とは、甘味に問題がある甘味組
成物の甘味質を改善する物質を言い、具体的にはこくが
あり、まろやかで、苦みや後味がないなど好ましい甘味
質にする効果を有する物質を言う。本発明では、該味覚
調整剤としてLIII を使用する。LIII は粉末,顆粒,
錠剤,キャンディーなどの成形物,溶液などの様々な形
態で利用することができる。また、目的を損なわない限
り、増量剤,賦形剤等と併用してもよく、その例として
は、エリスリトール,マルチトール,ラクチトール,ソ
ルビトール,マンニトール,キシリトール,イノシトー
ル,アラビトール,還元水飴などの糖アルコールやブド
ウ糖,果糖,乳糖,ブドウ糖果糖液糖,水飴,デキスト
リンなどの糖類、アラビアガム,グアーガム,キサンタ
ンガムなどのガム類、澱粉,寒天,マンナン,カラギー
ナンなどの多糖類、ゼラチン,カラギーナンなどの蛋白
質、レシチンなどの油脂等を挙げることができる。
成物の甘味質を改善する物質を言い、具体的にはこくが
あり、まろやかで、苦みや後味がないなど好ましい甘味
質にする効果を有する物質を言う。本発明では、該味覚
調整剤としてLIII を使用する。LIII は粉末,顆粒,
錠剤,キャンディーなどの成形物,溶液などの様々な形
態で利用することができる。また、目的を損なわない限
り、増量剤,賦形剤等と併用してもよく、その例として
は、エリスリトール,マルチトール,ラクチトール,ソ
ルビトール,マンニトール,キシリトール,イノシトー
ル,アラビトール,還元水飴などの糖アルコールやブド
ウ糖,果糖,乳糖,ブドウ糖果糖液糖,水飴,デキスト
リンなどの糖類、アラビアガム,グアーガム,キサンタ
ンガムなどのガム類、澱粉,寒天,マンナン,カラギー
ナンなどの多糖類、ゼラチン,カラギーナンなどの蛋白
質、レシチンなどの油脂等を挙げることができる。
【0008】本発明において、味覚調整の対象となる非
糖類甘味料には各種のものがあり、例えばステビオサイ
ド,グリチルリチン,α−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンメチルエステル(商品名:アスパルテー
ム、味の素製、以下、アスパルテームと略記することが
ある。),サイクラミン酸ナトリウム,サッカリン,サ
ッカリンナトリウム,6−メチル−1,2,3−オキサ
チアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキシドのカ
リウム塩(商品名:アセスルファムK、ヘキスト社製、
以下、アセスルファムKと略記することがある。)など
を挙げることができる。その他の非糖類甘味料であっ
て、上記と同様な課題を抱え、その改善が望まれるもの
に対しても、同様に本発明を適用することができる。さ
らに、これら非糖類甘味料と糖アルコール類(エリスリ
トール,マルチトール,ラクチトール,ソルビトール,
マンニトール,キシリトールなど)よりなる甘味料組成
物に対しても本発明を適用できる。
糖類甘味料には各種のものがあり、例えばステビオサイ
ド,グリチルリチン,α−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンメチルエステル(商品名:アスパルテー
ム、味の素製、以下、アスパルテームと略記することが
ある。),サイクラミン酸ナトリウム,サッカリン,サ
ッカリンナトリウム,6−メチル−1,2,3−オキサ
チアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキシドのカ
リウム塩(商品名:アセスルファムK、ヘキスト社製、
以下、アセスルファムKと略記することがある。)など
を挙げることができる。その他の非糖類甘味料であっ
て、上記と同様な課題を抱え、その改善が望まれるもの
に対しても、同様に本発明を適用することができる。さ
らに、これら非糖類甘味料と糖アルコール類(エリスリ
トール,マルチトール,ラクチトール,ソルビトール,
マンニトール,キシリトールなど)よりなる甘味料組成
物に対しても本発明を適用できる。
【0009】本発明のLIII を有効成分とする非糖類甘
味料用味覚調整剤は、これら非糖類甘味料に添加して用
いられるが、LIII の添加量は、LIII と非糖類甘味料
よりなる組成物において甘味度換算(全体を100%と
したとき)でLIII の甘味割合が25%以上、好ましく
は40〜80%となるように配合することが望ましい。
この範囲内でLIII を添加すると、非糖類甘味料の有す
る苦み,後味などが改善され、好まれる甘味となる。な
お、ステビオサイド(砂糖の152倍の甘味)またはア
スパルテーム(砂糖の152倍の甘味)との組成物の場
合、組成比(重量比)でLIII 1に対し、ステビオサイ
ドまたはアスパルテーム0.0002〜0.0039、
好ましくは0.0003〜0.0020が適当である。
また、サッカリンナトリウム(砂糖の300倍の甘味)
との組成物の場合、組成比(重量比)でLIII 1に対
し、サッカリンナトリウム0.0001〜0.002
0、好ましくは0.00017〜0.0010が適当で
ある。アセスルファムK(砂糖の140倍の甘味)との
組成物の場合、組成比(重量比)でLIII 1に対し、
0.0003〜0.0043、好ましくは0.0003
6〜0.0021が適当である。グリチルリチン(砂糖
の100倍の甘味)との組成物の場合、組成比(重量
比)でLIII 1に対し、グリチルリチン0.0004〜
0.0059、好ましくは0.0005〜0.0030
が適当である。また、サイクラミン酸ナトリウム(砂糖
の30倍の甘味)との組成物の場合、組成比(重量比)
でLIII 1に対し、サイクラミン酸ナトリウム0.00
1〜0.02、好ましくは0.002〜0.01が適当
である。
味料用味覚調整剤は、これら非糖類甘味料に添加して用
いられるが、LIII の添加量は、LIII と非糖類甘味料
よりなる組成物において甘味度換算(全体を100%と
したとき)でLIII の甘味割合が25%以上、好ましく
は40〜80%となるように配合することが望ましい。
この範囲内でLIII を添加すると、非糖類甘味料の有す
る苦み,後味などが改善され、好まれる甘味となる。な
お、ステビオサイド(砂糖の152倍の甘味)またはア
スパルテーム(砂糖の152倍の甘味)との組成物の場
合、組成比(重量比)でLIII 1に対し、ステビオサイ
ドまたはアスパルテーム0.0002〜0.0039、
好ましくは0.0003〜0.0020が適当である。
また、サッカリンナトリウム(砂糖の300倍の甘味)
との組成物の場合、組成比(重量比)でLIII 1に対
し、サッカリンナトリウム0.0001〜0.002
0、好ましくは0.00017〜0.0010が適当で
ある。アセスルファムK(砂糖の140倍の甘味)との
組成物の場合、組成比(重量比)でLIII 1に対し、
0.0003〜0.0043、好ましくは0.0003
6〜0.0021が適当である。グリチルリチン(砂糖
の100倍の甘味)との組成物の場合、組成比(重量
比)でLIII 1に対し、グリチルリチン0.0004〜
0.0059、好ましくは0.0005〜0.0030
が適当である。また、サイクラミン酸ナトリウム(砂糖
の30倍の甘味)との組成物の場合、組成比(重量比)
でLIII 1に対し、サイクラミン酸ナトリウム0.00
1〜0.02、好ましくは0.002〜0.01が適当
である。
【0010】本発明の非糖類甘味料用味覚調整剤によっ
て味覚が改善された甘味組成物は、調味料として使用し
たり、甘味を必要とするあらゆる食品に甘味料として使
用することもできる。例えば、コーヒー,紅茶,コー
ラ,炭酸飲料,果汁飲料,スポーツドリンクなどの飲
料、ゼリー,プディング,ヨーグルト,アイスクリー
ム,シャーベットなどのデザート・冷菓類、クリーム,
コーヒーホワイトナー,乳酸飲料,乳飲料などの乳製
品、パン,ケーキ,カステラ,クッキーなどの焼物、チ
ョコレート,ガム,羊羹などの菓子類、その他餡、漬
物、佃煮、練り製品等への利用が可能である。さらに
は、糖尿病患者用や肥満防止あるいは虫歯予防等を目的
として各種の食料品や医薬品に使用することができる。
なお、砂糖の場合と同様、LIII には食塩との間に甘味
に関する相乗効果があり、若干量の食塩を併用すること
も効果的である。
て味覚が改善された甘味組成物は、調味料として使用し
たり、甘味を必要とするあらゆる食品に甘味料として使
用することもできる。例えば、コーヒー,紅茶,コー
ラ,炭酸飲料,果汁飲料,スポーツドリンクなどの飲
料、ゼリー,プディング,ヨーグルト,アイスクリー
ム,シャーベットなどのデザート・冷菓類、クリーム,
コーヒーホワイトナー,乳酸飲料,乳飲料などの乳製
品、パン,ケーキ,カステラ,クッキーなどの焼物、チ
ョコレート,ガム,羊羹などの菓子類、その他餡、漬
物、佃煮、練り製品等への利用が可能である。さらに
は、糖尿病患者用や肥満防止あるいは虫歯予防等を目的
として各種の食料品や医薬品に使用することができる。
なお、砂糖の場合と同様、LIII には食塩との間に甘味
に関する相乗効果があり、若干量の食塩を併用すること
も効果的である。
【0011】ところで、低カロリーを主目的とした卓上
甘味料の場合は、LIII と非糖類甘味料の組成物におけ
る非糖類甘味料の割合が高くなり、前記したLIII の配
合割合から外れることもあるが、それでもLIII 無添加
のものよりも明らかに甘味の改善効果が認められる。
甘味料の場合は、LIII と非糖類甘味料の組成物におけ
る非糖類甘味料の割合が高くなり、前記したLIII の配
合割合から外れることもあるが、それでもLIII 無添加
のものよりも明らかに甘味の改善効果が認められる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。 実施例1 第1表に示した量のステビオサイド(商品名:ステビア
スウィート日研95、日研化学(株)製)とLIII を水
に溶解し、全量を100mlとして、甘味度をすべて砂
糖の5%水溶液に相当するようにステビオサイド/LII
I の比を7段階に調整し、甘味液を得た。これらについ
て23名のパネラーによる官能検査を行った。結果を第
1表に示す。
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。 実施例1 第1表に示した量のステビオサイド(商品名:ステビア
スウィート日研95、日研化学(株)製)とLIII を水
に溶解し、全量を100mlとして、甘味度をすべて砂
糖の5%水溶液に相当するようにステビオサイド/LII
I の比を7段階に調整し、甘味液を得た。これらについ
て23名のパネラーによる官能検査を行った。結果を第
1表に示す。
【0013】
【表1】
【0014】表から明らかなように、ステビオサイド/
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液はまろやかで、より砂糖に近いものとな
り、ステビオサイドの苦みを伴った後味が緩和された。
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液はまろやかで、より砂糖に近いものとな
り、ステビオサイドの苦みを伴った後味が緩和された。
【0015】実施例2 第2表に示した量のアスパルテーム(味の素(株)製)
とLIII を水に溶解して全量を100mlとし、甘味度
をすべて砂糖の5%水溶液に相当するようにアスパルテ
ーム/LIII の比を7段階に調整し、甘味液を得た。こ
れらについて23名のパネラーによる官能検査を行っ
た。結果を第2表に示す。
とLIII を水に溶解して全量を100mlとし、甘味度
をすべて砂糖の5%水溶液に相当するようにアスパルテ
ーム/LIII の比を7段階に調整し、甘味液を得た。こ
れらについて23名のパネラーによる官能検査を行っ
た。結果を第2表に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表から明らかなように、アスパルテーム/
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれ、LIII の添加により甘味質が
まろやかで、より砂糖に近いものとなり、アスパルテー
ムの悪い甘味が緩和された。
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれ、LIII の添加により甘味質が
まろやかで、より砂糖に近いものとなり、アスパルテー
ムの悪い甘味が緩和された。
【0018】実施例3 第3表に示した量のサッカリンナトリウム(愛三化学工
業(株)製)とLIIIを水に溶解して全量を100ml
とし、甘味度をすべて砂糖の5%水溶液に相当するよう
にサッカリンナトリウム/LIII の比を7段階に調整
し、甘味液を調製した。これらについて23名のパネラ
ーによる官能検査を行った。結果を第3表に示す。
業(株)製)とLIIIを水に溶解して全量を100ml
とし、甘味度をすべて砂糖の5%水溶液に相当するよう
にサッカリンナトリウム/LIII の比を7段階に調整
し、甘味液を調製した。これらについて23名のパネラ
ーによる官能検査を行った。結果を第3表に示す。
【0019】
【表3】
【0020】表から明らかなように、サッカリンナトリ
ウム/LIII の比が本発明で規定した好適範囲内である
No.4〜6の甘味液は好まれることが判った。さら
に、LIII の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖
に近いものとなり、サッカリンナトリウムの悪い甘味が
緩和された。
ウム/LIII の比が本発明で規定した好適範囲内である
No.4〜6の甘味液は好まれることが判った。さら
に、LIII の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖
に近いものとなり、サッカリンナトリウムの悪い甘味が
緩和された。
【0021】実施例4 第4表に示した量のアセスルファムK(ヘキスト社製)
とLIII を水に溶解して全量を100mlとし、甘味度
をすべて砂糖の5%水溶液に相当するようにアセスルフ
ァムK/LIII の比を7段階に調整し、甘味液を調製し
た。これらについて23名のパネラーによる官能検査を
行った。結果を第4表に示す。
とLIII を水に溶解して全量を100mlとし、甘味度
をすべて砂糖の5%水溶液に相当するようにアセスルフ
ァムK/LIII の比を7段階に調整し、甘味液を調製し
た。これらについて23名のパネラーによる官能検査を
行った。結果を第4表に示す。
【0022】
【表4】
【0023】表から明らかなように、アセスルファムK
/LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるN
o.4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、
LIIIの添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近
いものとなり、アセスルファムKの悪い甘味が緩和され
た。
/LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるN
o.4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、
LIIIの添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近
いものとなり、アセスルファムKの悪い甘味が緩和され
た。
【0024】実施例5 第5表に示した量のステビオサイド(商品名:ステビア
スウィート日研95、日研化学(株)製),エリスリト
ール(日研化学(株)製)とLIII を水に溶解して全量
を100mlとし、甘味度をすべて砂糖の5%水溶液に
相当するようにステビオサイド/LIII の比を6段階に
調整し、甘味液を調製した。これらについて23名のパ
ネラーによる官能検査を行った。結果を第5表に示す。
スウィート日研95、日研化学(株)製),エリスリト
ール(日研化学(株)製)とLIII を水に溶解して全量
を100mlとし、甘味度をすべて砂糖の5%水溶液に
相当するようにステビオサイド/LIII の比を6段階に
調整し、甘味液を調製した。これらについて23名のパ
ネラーによる官能検査を行った。結果を第5表に示す。
【0025】
【表5】
【0026】表から明らかなように、ステビオサイド/
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、LII
I の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近いも
のとなり、ステビオサイドの苦みを伴った後味が緩和さ
れた。
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、LII
I の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近いも
のとなり、ステビオサイドの苦みを伴った後味が緩和さ
れた。
【0027】実施例6 第6表に示した量のアスパルテーム(味の素(株)
製),エリスリトール(日研化学(株)製)とLIII を
水に溶解して全量を100mlとし、甘味度をすべて砂
糖の5%水溶液に相当するようにアスパルテーム/LII
I の比を6段階に調整し、甘味液を調製した。これらに
ついて23名のパネラーによる官能検査を行った。結果
を第6表に示す。
製),エリスリトール(日研化学(株)製)とLIII を
水に溶解して全量を100mlとし、甘味度をすべて砂
糖の5%水溶液に相当するようにアスパルテーム/LII
I の比を6段階に調整し、甘味液を調製した。これらに
ついて23名のパネラーによる官能検査を行った。結果
を第6表に示す。
【0028】
【表6】
【0029】表から明らかなように、アスパルテーム/
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、LII
I の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近いも
のとなり、アスパルテームの悪い甘味が緩和された。
LIII の比が本発明で規定した好適範囲内であるNo.
4〜6の甘味液は好まれることが判った。さらに、LII
I の添加により甘味質がまろやかで、より砂糖に近いも
のとなり、アスパルテームの悪い甘味が緩和された。
【0030】実施例7 紅茶のティーバッグ(トワイニング社製)1個を熱水1
00mlに30秒浸して調製した紅茶に実施例1〜4の
各々No.1と5の甘味組成物を溶解し、紅茶当たり砂
糖5%の甘味度に合わせた後、両方について23名のパ
ネラーによる官能検査を行った。その結果、23名全員
が実施例1〜4のどの非糖類甘味料においてもNo.1
よりNo.5を用いた紅茶の方がよりまろやかな味で、
砂糖に近い甘味質であるという評価が得られた。
00mlに30秒浸して調製した紅茶に実施例1〜4の
各々No.1と5の甘味組成物を溶解し、紅茶当たり砂
糖5%の甘味度に合わせた後、両方について23名のパ
ネラーによる官能検査を行った。その結果、23名全員
が実施例1〜4のどの非糖類甘味料においてもNo.1
よりNo.5を用いた紅茶の方がよりまろやかな味で、
砂糖に近い甘味質であるという評価が得られた。
【0031】実施例8および比較例1 紅茶のティーバッグ(トワイニング社製)1個を熱水1
00mlに30秒浸して調製した紅茶に、第7表に示し
た量のステビオサイド/ブドウ糖果糖液糖/LIII の組
成物を溶解した後、冷却してアイスティーを調製した。
これらについて23名のパネラーによる官能検査を行っ
た。その結果を第7表に示す。
00mlに30秒浸して調製した紅茶に、第7表に示し
た量のステビオサイド/ブドウ糖果糖液糖/LIII の組
成物を溶解した後、冷却してアイスティーを調製した。
これらについて23名のパネラーによる官能検査を行っ
た。その結果を第7表に示す。
【0032】
【表7】
【0033】表から明らかなように、実施例8の甘味液
を用いたものは、比較例1の甘味液を用いたものに比べ
て紅茶がよりまろやかな味となり、ステビオサイドの苦
い後味が緩和された。また、上記の官能検査の結果を2
点嗜好法検定表にて検定したところ、1%の危険率で有
意差が認められた。
を用いたものは、比較例1の甘味液を用いたものに比べ
て紅茶がよりまろやかな味となり、ステビオサイドの苦
い後味が緩和された。また、上記の官能検査の結果を2
点嗜好法検定表にて検定したところ、1%の危険率で有
意差が認められた。
【0034】実施例9および比較例2 第8表に示した濃度70%のステビオサイド/マルチト
ール/エリスリトール/LIII の組成物で、砂糖の2倍
甘味で89kcal/100gの低カロリー卓上甘味料
を調製した。一方、比較のため、同様にステビオサイド
/マルチトール/エリスリトール/LIII の組成物で、
92kcal/100gの低カロリー卓上甘味料を調製
し、砂糖の5倍甘味に希釈したものを得た(比較例
2)。これらについて23名のパネラーによる官能検査
を行った。その結果を第8表に示す。
ール/エリスリトール/LIII の組成物で、砂糖の2倍
甘味で89kcal/100gの低カロリー卓上甘味料
を調製した。一方、比較のため、同様にステビオサイド
/マルチトール/エリスリトール/LIII の組成物で、
92kcal/100gの低カロリー卓上甘味料を調製
し、砂糖の5倍甘味に希釈したものを得た(比較例
2)。これらについて23名のパネラーによる官能検査
を行った。その結果を第8表に示す。
【0035】
【表8】
【0036】表から明らかなように、実施例9の甘味料
はステビオサイド/LIII 比が0.02であり、LIII
による甘味調整は最適値ではなく、砂糖に近似したもの
とは言えないにもかかわらず、比較例2の甘味料に比べ
てステビオサイドの苦みや後味が明確に緩和されてい
た。このことから、LIII による甘味調整が好ましい範
囲内でなくても、甘味質の改善効果が認められることが
判明した。また、上記の官能検査の結果を2点嗜好法検
定表にて検定したところ、5%の危険率で有意差が認め
られた。なお、比較例2の処方では実施例9の甘味料と
同程度までカロリーを低下させるためには、エリスリト
ールの含量をより高くする必要があり、製品において結
晶析出のトラブルが生じるおそれがある。よって、製品
の安定性の観点からも、LIII によるエリスリトールの
結晶化抑制作用が効果的である。
はステビオサイド/LIII 比が0.02であり、LIII
による甘味調整は最適値ではなく、砂糖に近似したもの
とは言えないにもかかわらず、比較例2の甘味料に比べ
てステビオサイドの苦みや後味が明確に緩和されてい
た。このことから、LIII による甘味調整が好ましい範
囲内でなくても、甘味質の改善効果が認められることが
判明した。また、上記の官能検査の結果を2点嗜好法検
定表にて検定したところ、5%の危険率で有意差が認め
られた。なお、比較例2の処方では実施例9の甘味料と
同程度までカロリーを低下させるためには、エリスリト
ールの含量をより高くする必要があり、製品において結
晶析出のトラブルが生じるおそれがある。よって、製品
の安定性の観点からも、LIII によるエリスリトールの
結晶化抑制作用が効果的である。
【0037】
【発明の効果】本発明の味覚調整剤によって味覚が改善
された甘味料組成物は、従来の糖類,糖アルコール類あ
るいは非糖類甘味料またはこれらの混合物に比べて、甘
味質,呈味性が著しく優れており、また糖アルコール類
と非糖類甘味料よりなる甘味料組成物に対して本発明の
味覚調整剤を添加したものは、低カロリーで、非う蝕性
であり、食物繊維としての機能も付加されることから、
健康上も好ましい甘味料である。したがって、本発明は
広範囲の食品等における貢献が期待され、国民の食生活
に寄与するところ大である。
された甘味料組成物は、従来の糖類,糖アルコール類あ
るいは非糖類甘味料またはこれらの混合物に比べて、甘
味質,呈味性が著しく優れており、また糖アルコール類
と非糖類甘味料よりなる甘味料組成物に対して本発明の
味覚調整剤を添加したものは、低カロリーで、非う蝕性
であり、食物繊維としての機能も付加されることから、
健康上も好ましい甘味料である。したがって、本発明は
広範囲の食品等における貢献が期待され、国民の食生活
に寄与するところ大である。
Claims (5)
- 【請求項1】 水溶性ポリデキストロース精製物を有効
成分とする非糖類甘味料用味覚調整剤。 - 【請求項2】 水溶性ポリデキストロース精製物の甘味
割合が、全体の甘味度の40〜80%である請求項1記
載の味覚調整剤。 - 【請求項3】 非糖類甘味料がステビオサイドまたはα
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
テルの場合、組成比(重量比)が水溶性ポリデキストロ
ース精製物1に対し、ステビオサイドまたはα−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルを
0.0002〜0.0039の割合で配合してなる非糖
類甘味料組成物。 - 【請求項4】 非糖類甘味料がサッカリンナトリウムの
場合、組成比(重量比)が水溶性ポリデキストロース精
製物1に対し、サッカリンナトリウムを0.0001〜
0.0020の割合で配合してなる非糖類甘味料組成
物。 - 【請求項5】 非糖類甘味料が6−メチル−1,2,3
−オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2−ジオキ
シドのカリウム塩の場合、組成比(重量比)が水溶性ポ
リデキストロース精製物1に対し、6−メチル−1,
2,3−オキサチアジン−4(3H)−オン−2,2−
ジオキシドのカリウム塩を0.0003〜0.0043
の割合で配合してなる非糖類甘味料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6179724A JPH08163965A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 味覚調整剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6179724A JPH08163965A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 味覚調整剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08163965A true JPH08163965A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=16070768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6179724A Pending JPH08163965A (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 味覚調整剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08163965A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185187A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-07-26 | Sanei Gen Ffi Inc | 低カロリーゼリーの調製方法 |
JP2008263864A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Hamada Shokuhin Kogyo Kk | 易溶性甘味料顆粒 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6179724A patent/JPH08163965A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007185187A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-07-26 | Sanei Gen Ffi Inc | 低カロリーゼリーの調製方法 |
JP2008263864A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Hamada Shokuhin Kogyo Kk | 易溶性甘味料顆粒 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030520 |