JPH08163863A - パルス信号生成回路およびスイッチングレギュレータ - Google Patents

パルス信号生成回路およびスイッチングレギュレータ

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JPH08163863A
JPH08163863A JP29992694A JP29992694A JPH08163863A JP H08163863 A JPH08163863 A JP H08163863A JP 29992694 A JP29992694 A JP 29992694A JP 29992694 A JP29992694 A JP 29992694A JP H08163863 A JPH08163863 A JP H08163863A
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JP
Japan
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pulse signal
signal
power supply
comparator
voltage
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JP29992694A
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Hiroto Tanaka
裕人 田中
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い範囲の電源電圧に対して安全な動作が可
能なスイッチングレギュレータを実現する。 【構成】 コンパレータ12は、三角波Vf とフィード
バック信号VEAとを比較した結果に基づいたパルス信号
を出力する。コンパレータ13は、三角波Vf とリミッ
ト設定信号VLIM とを比較した結果に基づいたパルス信
号を出力する。NOR回路14は、コンパレータ12お
よび13の出力パルス信号を論理合成し、トランジスタ
をオン・オフ制御するパルス信号Vd を出力する。リミ
ット設定回路20は、電源電圧VCCおよび三角波Vf
ピーク電位VH に基づいて、電源電圧VCCの増加に対し
てリニアに減少するリミット設定信号VLIM を出力す
る。この比例係数は、抵抗R11〜R14を用いて設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス信号生成回路お
よびパルス幅変調方式のスイッチングレギュレータに係
わる。
【0002】
【従来の技術】電源回路のパフォーマンスを比較する場
合、電力効率や回路の大きさ等がその検討要因に含まれ
る。電力効率や回路の大きさを考慮した場合、スイッチ
ングレギュレータが有用である。
【0003】一般に、スイッチングレギュレータでは、
トランジスタのオン・オフ回路を用いて出力電圧を制御
し、その出力電圧によりオン・オフ回路のパルス幅を制
御する帰還回路を構成して出力電圧を安定させている。
このように、パルス幅制御によってトランジスタがオン
・オフ動作を行うため、トランジスタにおいて消費され
る損失は、スイッチング損とトランジスタのオン動作時
の電圧降下による損失だけであり、効率が良い。また、
スイッチング周波数が高いため、トランス等の部品を小
型化できる。
【0004】図6は、スイッチングレギュレータをDC
/DCコンバータに利用した場合の構成図である。パル
ス信号生成回路1が出力するパルス信号Vd は、トラン
ジスタTに入力され、トランジスタTはそのパルス信号
d の電位に従ってオン・オフ動作する。トランジスタ
Tがオン状態のときには、コイルLP に電流IP が流
れ、オフ状態のときは電流IP は遮断される。フライバ
ックトランスとしてコイルLP と結合しているコイルL
S では、電流IP に呼応して電流IS が流れる。電流I
S が流す電荷は、ダイオードDを介してコンデンサCに
蓄積され、平滑化された電圧(出力電圧V0UT )が負荷
2に供給される。そして、出力電圧V0UTは、パルス信
号生成回路1にフィードバックされる。
【0005】図7は、パルス信号生成回路1の回路図で
ある。パルス信号生成回路1にフィードバックされた出
力電圧V0UT は、エラーアンプ11に供給される。エラ
ーアンプ11は、抵抗R1 〜R3 によってきまる増幅率
で反転増幅した電圧VEAを出力する。
【0006】コンパレータ12は、そのプラス端子に三
角波Vf が入力され、そのマイナス端子にエラーアンプ
11から出力された電圧VEAが入力される。コンパレー
タ13は、そのプラス端子に三角波Vf が入力され、そ
のマイナス端子にリミット設定電圧Vlim が入力され
る。リミット設定電圧Vlim は、基準電圧VREF を抵抗
4 およびR5 を用いて分圧した固定値である。そし
て、コンパレータ12および13の出力パルス信号は、
NOR回路14に入力され、その出力がパルス信号Vd
としてトランジスタTをオン・オフ制御する。
【0007】次に、図8を参照しながら、図6に示すス
イッチングレギュレータを利用したDC/DCコンバー
タの動作を説明する。コンパレータ12および13に入
力される三角波Vf およびコンパレータ13に入力され
るリミット設定電圧Vlim は固定信号である。
【0008】エラーアンプ11の出力電圧VEAは、通
常、リミット設定電圧Vlim よりも低い値でコンパレー
タ12に入力される。この場合、NOR回路14の出力
パルス信号Vd のデューティは、コンパレータ12の出
力パルス信号のデューティに依存(コンパレータ12の
出力パルスの反転出力となる)する。そして、パルス信
号Vd が“H”レベルの期間、トランジスタTがオン状
態となる。トランジスタTがオン状態となると、コイル
P に電流IP が流れるが、このときの電流値は時間の
経過に対してリニアに増加していく。このときの電流I
P の傾きは、数式(1) に示すように、電源電圧VCCに依
存する。
【0009】
【数1】
【0010】電流IP は、パルス信号Vd が“H”レベ
ルから“L”レベルにかわる時点で最大になり、そのと
きの電流値をIPPとすると、コイルLP 側に蓄えられる
エネルギーは、数式(2) に示す値となる。
【0011】
【数2】
【0012】パルス信号Vd が“L”レベルになると、
トランジスタTはターンオフし、そのタイミングでコイ
ルLS に電流IS が流れるようになり、数式(2) で表さ
れるエネルギーは、コイルLS 側に移行されて負荷2に
供給される。このように、コイルLP に流れる最大電流
PPは、パルス信号Vd が“H”レベルとなる時間によ
って決定されるが、パルス信号Vd が“H”レベルとな
る時間は、出力電圧V 0UT によって決まるので、最大電
流IPPは出力電圧V0UT によって決まる。
【0013】出力電圧V0UT が上昇すると、エラーアン
プ11の出力電圧VEAは低下し、コンパレータ12の出
力パルス信号は、その“H”レベル時間が長くなるよう
にデューティが変化する。この結果、NOR回路14の
出力パルス信号Vd は、その“H”レベル時間が短くな
るようにデューティが変化し、トランジスタTがオン状
態となる時間が短くなることにより、負荷2へ供給され
るエネルギーが小さくなるので、出力電圧V0UT が低下
する。上記構成のDC/DCコンバータでは、このよう
なフィードバック制御により出力電圧V0UT を安定さ
せ、負荷2に流れる電流を安定させている。
【0014】ところが、例えば、フィードバック線の断
線や、エラーアンプ11の動作異常等によって、コンパ
レータ12のマイナス端子の電圧(電圧VEA)が大幅に
上昇すると、トランジスタTがオン状態となる時間が長
くなり、コイルLP に流れる最大電流IPPが大きくなっ
てしまう。このため、トランジスタT等が破壊されてし
まう危険性がある。
【0015】コンパレータ13は、このような破壊を回
避するために設けられている。すなわち、コンパレータ
13のマイナス端子にリミット設定電圧Vlim (固定
値)を入力しておき、常時、所定のデューティのパルス
信号をNOR回路14に対して出力しておく。このた
め、コンパレータ12のマイナス端子の電圧(電圧
EA)が上昇し、その値がリミット設定電圧Vlim を越
えると、NOR回路14の出力パルス信号Vd のデュー
ティは、コンパレータ13が出力するパルス信号のデュ
ーティ(コンパレータ13の出力パルス信号の“L”レ
ベルの幅が最大リミットとなる)によって決定される。
すなわち、コイルLP に流れる最大電流IPPは、コンパ
レータ13が出力するパルス信号のデューティによって
決まる値に制限される。
【0016】このように、スイッチングレギュレータに
おいては、トランジスタのオン・オフ制御を行うための
パルス信号のデューティを制限する機能をもたせ、素子
破壊を防ぐようにしている場合が多い。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記数式(2) に示した
ように、コイルLP 側からコイルLS 側に移行されて負
荷2に供給されるエネルギーは、最大電流IPPの関数で
ある。したがって、負荷2を一定条件で駆動するために
は、ある一定のエネルギーをコイルLS 側に供給する必
要があるので、最大電流IPPが所定の値となる必要があ
る。換言すれば、コイルLP に流れる最大電流IPPは、
出力電圧V0UT によって決定されるので、負荷2を一定
とすると、上記フィードバック制御が働いている状態で
は、電源電圧VCCが変化しても最大電流IPPは同じ値に
なる。即ち、図9に示すように、電源電圧VCCが小さい
ときには、電流IP の時間変化率(傾き)が小さいの
で、トランジスタTがオン状態となる時間(NOR回路
14の出力パルス信号Vd が“H”レベルとなる時間)
1 が長くなり、電源電圧VCCが大きいと、電流IP
時間変化率(傾き)が大きいので、トランジスタTがオ
ン状態となる時間T2 が短くなる。
【0018】上記構成のスイッチングレギュレータにお
いて、コンパレータ13を用いてトランジスタTのオン
・オフ用のパスル信号のデューティを制限する場合、所
定の最大電流IPPを得るためには、コンパレータ13に
よって設定されるトランジスタをオン状態とするための
時間(リミット時間)を、時間T1 およびT2 よりも長
くする必要がある。このリミット時間は、リミット設定
電圧Vlim によって決定される。
【0019】ところで、スイッチングレギュレータは、
出来るだけ広い範囲の電源電圧VCCに対して動作するこ
とが望まれる。このとき、リミット設定電圧Vlim は、
最も低い電源電圧VCCに合わせて設定する必要がある。
たとえば、最も低い電源電圧VCCを印加した場合(図9
(a) とする)に所定の最大電流IPPを得るためにトラン
ジスタTをオン状態とする時間をT1 とすると、リミッ
ト設定電圧Vlim によって設定されるリミット時間は、
1 よりも大きな値(T1 +Δt)にする必要がある。
【0020】このようにリミット設定電圧Vlim を設定
すれば、フィードバックが正常に働いているときには、
最大電流IPPは安定する。そして、フィードバックが正
常に機能しなくなったときには、トランジスタTがオン
状態となる時間はリミット設定電圧Vlim によって設定
されるリミット時間となるので、電流IP は時間T1
Δtの間上昇し続け、そのピーク値はI1 まで上昇する
が、この電流I1 は通常動作状態での最大電流IPPより
も少しだけ大きい値であるので、素子を破壊することは
ない。
【0021】しかしながら、従来の構成においては、リ
ミット設定電圧Vlim を固定値として設定していたの
で、高い電源電圧VCCを利用した場合においても、同じ
リミット設定電圧Vlim を用いなければならなかった。
この結果、高い電源電圧VCCを利用しているときに、フ
ィードバックが正常に機能しなくなると、図9(b) に示
すように、電流IP は、大きな傾きで時間T1 +Δtの
間上昇し続け、電流I2という非常に大きな電流値に到
達してしまう。すなわち、コンパレータ13によるリミ
ッタ機能が働いているにもかかわらず、素子(トランジ
スタT)を破壊してしまう恐れがある。
【0022】このように、従来のスイッチングレギュレ
ータにおいては、広い範囲の電源電圧に対して動作させ
ようとすると、リミッタ機能を設けているにもかかわら
ず、素子破壊の恐れがあった。換言すれば、広い範囲の
電源電圧に対して安全に動作可能なスイッチングレギュ
レータを実現することは困難であった。
【0023】本発明は上記課題を解決するものであり、
広い範囲の電源電圧に対して安全に動作可能なスイッチ
ングレギュレータを実現することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチングレ
ギュレータは、パルス幅変調方式を前提とし、電源電圧
に基づいてパルスデューティのリミット値を設定する。
【0025】本発明の他の態様のスイッチングレギュレ
ータは、周期的に電圧変動を繰り返す周期波を用いて生
成したパルス信号のパルス幅を変調する方式を前提と
し、電源電圧および上記周期波の最大電圧に基づいて、
上記パルス信号のデューティのリミット値を設定する。
【0026】本発明のさらに他の態様のスイッチングレ
ギュレータは、パルス幅変調方式を前提とし、以下の構
成である。第1のコンパレータは、周期的に電圧変動を
繰り返す周期波とフィードバック信号とを比較し、その
比較結果をパルス信号として出力する。リミット設定回
路は、電源電圧および上記周期波の最大電圧に基づいて
リミット信号を生成する。第2のコンパレータは、上記
周期波と上記リミット信号とを比較し、その比較結果を
パルス信号として出力する。論理回路は、上記第1およ
び第2のコンパレータが出力するパルス信号を論理合成
する。スイッチング素子(たとえば、トランジスタ)
は、該論理回路が出力する信号に基づいてオン・オフ動
作を行う。ここで、該スイッチング素子のオン・オフ状
態に従って出力される出力信号は上記第1のコンパレー
タにフィードバックされる。
【0027】本発明のパルス信号生成回路は、周期的に
電圧変動を繰り返す周期波を用いてパルス信号を生成す
る構成であり、電源電圧および上記周期波の最大電圧に
基づいてリミット信号を生成するリミット設定回路と、
該リミット信号と上記周期波とを比較してその比較結果
を出力するコンパレータとを有する。
【0028】
【作用】パルス幅変調方式のスイッチングレギュレータ
では、パルス信号のデューティ値がスイッチング素子
(トランジスタ)のオン時間を決める。また、スイッチ
ングレギュレータの制御によって流れる電流は、上記ス
イッチング素子のオン時間に依存し、このオン状態の間
増加していく。そして、この電流の増加していく割合
(傾き)は、電源電圧に依存する。したがって、電源電
圧に基づいてパルス信号のデューティのリミット値を設
定すれば、所定の電源電圧に対してスイッチングレギュ
レータの制御によって流れる電流の最大値を制限するこ
とができる。
【0029】周期的に電圧変動を繰り返す周期波を用い
て上記パルス信号を生成する場合、電源電圧に加えて、
該周期波の最大電圧に基づいてリミット値を決めると、
所定の周期波に対してより高精度に電流の最大値を制御
することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、本願発明のスイッチングレギ
ュレータの要部回路図である。図1において用いる符号
で、図7で付したものと同じ符号は同じ部位を表す。ま
た、図1に示すスイッチングレギュレータの要部は、例
えば、図6のパルス信号生成回路1として動作する。
【0031】図1に示すように、コンパレータ13のマ
イナス端子には、リミット設定回路20が出力するリミ
ット設定信号VLIM が入力されている。リミット設定回
路20は、アンプ21及び抵抗R11〜R14から構成され
ている。アンプ21のマイナス端子には、電源電圧VCC
とアンプ21の出力電圧を抵抗R11およびR12で分圧し
た電位が入力される。一方、アンプ21のプラス端子に
は、三角波Vf のピーク電位VH (図2参照)を抵抗R
13及びR14で分圧した電位が入力される。ここで、三角
波Vf のピーク電位VH は固定値である。
【0032】リミット設定回路20が出力するリミット
設定信号VLIM は、数式(3) に示す値となる。
【0033】
【数3】
【0034】上記数式(3) において、R12/R11=R13
/R14=Aとなるように各抵抗R11〜R14の抵抗値を決
めれば、リミット設定信号VLIM を数式(4) のように表
すことができる。また、数式(4) から数式(5) が得られ
る。
【0035】
【数4】
【0036】
【数5】
【0037】このように、三角波Vf のピーク電位VH
とリミット設定信号VLIM との電位差(VH −VLIM
が、電源電圧VCCに比例(比例係数A)する。即ち、こ
の実施例のスイッチングレギュレータでは、リミット設
定信号VLIM が電源電圧VCCに応じて変化する。
【0038】図3(a) は、数式(4) に基づいて、電源電
圧VCCに対するリミット設定信号V LIM の変化を示した
図である。ここでは、A=1/16とした場合の例を示
している。また、VH =3ボルト、VL =1ボルト(す
なわち、ΔV=2ボルト)としている。同図に示すよう
に、リミット設定信号VLIM は電源電圧VCCが大きくな
るに従ってリニアに減少していく。
【0039】ここで、図2を参照しながら、コンパレー
タ13の出力パルス信号、すなわちリミット設定信号V
LIM で三角波Vf をスライスすることによって生成した
パルス信号のパルス幅について説明する。上述したよう
に、コンパレータ13の出力パルス信号がこのスイッチ
ングレギュレータのトランジスタTの最大オン時間を制
限し、その結果として最大電流IPPを制限する。コンパ
レータ13の出力パルス信号の“L”レベルのパルス幅
をdとすると、パルス信号の1周期の幅(時間)を1と
した場合、パルス幅dは以下のように表すことができ
る。
【0040】
【数6】
【0041】数式(6) の関係を図3(b) に示す。同図に
示すグラフは、ΔV/A=32ボルトとした場合の例で
ある。同図に示すように、パルス幅d(“L”レベル時
間)は、電源電圧VCCが大きくなるに従ってリニアに減
少していく。たとえば、電源電圧VCCが8ボルトのとき
には、パルス幅d=0.75であり、16ボルトのとき
には、パルス幅d=0.5となる。
【0042】上述のように、この実施例のパルス信号生
成回路1では、電源電圧VCCに従ってリミット設定信号
LIM が変化し、そのリミット設定信号VLIM の変化に
伴って、コンパレータ13の出力パルス信号のデューテ
ィが変化する。そして、コンパレータ13の出力パルス
信号のデューティがトランジスタTの最大オン時間を決
めるので、トランジスタTの最大オン時間は電源電圧V
CCに応じて変化することになる。この様子を図4に示
す。
【0043】図4(a) においては、電源電圧VCCが小さ
いので電流IP の傾きが小さい。このため、コイルLP
に所定の最大電流IPPが流れるようになるまでに、時間
1を要する。このとき、コンパレータ13の出力パル
ス信号が“L”レベルとなる時間(トランジスタTの最
大オン時間)がT3 として設定される。時間T3 は、時
間T1 よりも少し大きい値である。図4(b) では、電源
電圧VCCが大きいので電流IP の傾きが大きい。このた
め、コイルLP に所定の最大電流IPPが流れるようにな
るまでに、時間T2 (T2 <T1 )を要する。このと
き、コンパレータ13の出力パルス信号が“L”レベル
となる時間がT4 として設定される。時間T4 は、時間
2 よりも少し大きい値である。
【0044】上記設定において、時間T1 及びT2 は、
所定の負荷(負荷2)に対して数式(1) (2) から既知で
ある。従って、数式(6) の比例定数A、あるいはA/Δ
Vを適当に選択することによって、時間はT3 およびT
4 をそれぞれ時間T1 およびT2 よりも少しだけ大きい
値に設定することができる。なお、比例定数Aは、抵抗
11〜R14によって設定する。
【0045】コンパレータ12に入力される電圧VEA
異常状態となった場合(電圧VEAがリミット設定信号V
LIM よりも高くなった場合)には、トランジスタTのオ
ン時間は、コンパレータ13の出力パルス信号が“L”
レベルとなる時間によって制限される。電源電圧VCC
小さい場合は、図4(a) に示すように、トランジスタT
のオン時間はT3 となり、そのとき流れる電流の最大値
はI3 となる。電源電圧VCCが大きい場合には、図4
(b) に示すように、トランジスタTのオン時間はT4
なり、そのとき流れる電流の最大値はI4 となる。ここ
で、時間T3 およびT4 は、それぞれ時間T1 およびT
2 よりも少しだけ大きい値に設定されているので、電流
3 およびI4 は、それぞれ通常動作状態での最大電流
PPよりも少しだけ大きい値となる。従って、電流I3
またはI4 は、素子(トランジスタT等)を破壊するよ
うな大電流とはならない。
【0046】このように、この実施例のスイッチングレ
ギュレータでは、電圧VEAの異常等によってコンパレー
タ13のリミッタ機能が働く場合、電源電圧VCCが大き
い場合においても、コイルLP を流れる電流IP は、素
子破壊をするほどには大きくならない。すなわち、広い
範囲の電源電圧に対して、安全に動作を行うスイッチン
グレギュレータが実現される。
【0047】上記実施例においては、電源電圧VCCとリ
ミット設定信号VLIM との関係を、数式(4) または図3
に示すような比例関係としたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、負の相関関係を有するようにすれば
よい。
【0048】たとえば、リミット設定信号VLIM を、電
源電圧VCCの上昇に伴って階段状に減少させるようにし
てもよい。この構成は、例えば、リミット設定回路20
にA/Dコンバータを設けることによって実現可能であ
る。また、リミット設定回路20は、電源電圧VCCおよ
び三角波Vf のピーク電位VH に基づいてリミット設定
信号VLIM を設定しているが、上記ピーク電位VH に依
存することなく、電源電圧VCCのみからリミット設定信
号VLIM を決定するようにしてもよい。
【0049】さらに、上記実施例においては、パルス信
号生成回路として図1に示す構成を説明したが、本発明
はこの構成に限定されるものではなく、例えば図5に示
す構成にも適用可能である。
【0050】図5において、コンパレータ12,13の
出力は、AND回路33によって論理合成される。した
がって、コンパレータ12,13の出力信号が共に
“H”レベルの期間のみAND回路33の出力が“H”
レベルとなり、トランジスタTがオン状態となって電流
P が流れる。また、コンパレータ12のマイナス端子
には、非反転アンプ32の出力電圧VA が入力される。
コンパレータ13のマイナス端子には、リミット設定回
路31が出力するリミット設定信号VLMが入力される。
ここで、リミット設定回路31は、電源電圧VCCの上昇
に従ってリミット設定信号VLMも大きくなるように制御
する。
【0051】なお、上記実施例においては、パルス信号
を生成するための信号として三角波を用いているが、周
期的に電圧変動を繰り返す周期波であれば他の信号であ
ってもよい。そのような周期波の例としては、サイン
波、のこぎり波などがある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチングレギュレ
ータのパルス幅の最大リミットの制御を電源電圧に基づ
いて行うようにしたので、広い範囲の電源電圧に対し
て、有効にリミッタ機能を働かせることができる。この
結果、広い範囲の電源電圧に対して、素子破壊を防ぐ安
全な動作が保証されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスイッチングレギュレータ
の要部(パルス信号発生部)の回路図である。
【図2】上記実施例において、リミット設定信号によっ
て生成されるパルスを説明する図である。
【図3】上記実施例において、電源電圧に対するリミッ
ト設定信号及びパルス幅の変化を示す図である。
【図4】上記実施例において、電源電圧の変化に対する
電流値を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例のスイッチングレギュレー
タの要部(パルス信号発生部)の回路図である。
【図6】スイッチングレギュレータを利用した一般的な
DC/DCコンバータの構成図である。
【図7】従来のスイッチングレギュレータの要部(パル
ス信号発生部)の回路図である。
【図8】スイッチングレギュレータにおけるパルス信号
と電流の関係を説明する図である。
【図9】従来のスイッチングレギュレータを利用したD
C/DCコンバータにおいて、電源電圧の変化に対する
電流値を示す図である。
【符号の説明】
1 パルス信号生成回路 2 負荷 11 エラーアンプ 12 コンパレータ 13 コンパレータ 14 NOR回路 20 リミット設定回路 21 アンプ 31 リミット設定回路 32 非反転アンプ 33 AND回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調方式のスイッチングレギュ
    レータにおいて、 電源電圧に基づいてパルスデューティのリミット値を設
    定することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  2. 【請求項2】 周期的に電圧変動を繰り返す周期波を用
    いて生成したパルス信号のパルス幅を変調する方式のス
    イッチングレギュレータにおいて、 電源電圧および上記周期波の最大電圧に基づいて、上記
    パルス信号のデューティのリミット値を設定することを
    特徴とするスイッチングレギュレータ。
  3. 【請求項3】 パルス幅変調方式のスイッチングレギュ
    レータにおいて、 周期的に電圧変動を繰り返す周期波とフィードバック信
    号とを比較し、その比較結果をパルス信号として出力す
    る第1のコンパレータと、 電源電圧および上記周期波の最大電圧に基づいてリミッ
    ト信号を生成するリミット設定回路と、 上記周期波と上記リミット信号とを比較し、その比較結
    果をパルス信号として出力する第2のコンパレータと、 上記第1および第2のコンパレータが出力するパルス信
    号を論理合成する論理回路と、 該論理回路が出力する信号に基づいてオン・オフ動作を
    行うスイッチング素子とを有し、 該スイッチング素子のオン・オフ状態に従って出力され
    る出力信号を上記第1のコンパレータにフィードバック
    することを特徴とするスイッチングレギュレータ。
  4. 【請求項4】 周期的に電圧変動を繰り返す周期波を用
    いてパルス信号を生成するパルス信号生成回路におい
    て、 電源電圧および上記周期波の最大電圧に基づいてリミッ
    ト信号を生成するリミット設定回路と、 該リミット信号と上記周期波とを比較し、その比較結果
    を出力するコンパレータとを有することを特徴とするパ
    ルス信号生成回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19939983A1 (de) * 1999-08-24 2001-02-15 Daimler Chrysler Ag Verfahren zum Betreiben eines DC-DC-Wandlers
JP2014508505A (ja) * 2011-07-14 2014-04-03 ソフトキネティック センサーズ エヌヴィー タイム・オブ・フライト計算用のledドライバ回路

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