JPH08162253A - 点火装置における継手機構 - Google Patents

点火装置における継手機構

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JPH08162253A
JPH08162253A JP29676694A JP29676694A JPH08162253A JP H08162253 A JPH08162253 A JP H08162253A JP 29676694 A JP29676694 A JP 29676694A JP 29676694 A JP29676694 A JP 29676694A JP H08162253 A JPH08162253 A JP H08162253A
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JP
Japan
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shaft
shaped conductor
spring
bush
ignition
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Application number
JP29676694A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Kobayashi
良尚 小林
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸状導電体を絶縁スリーブを安価に製造でき
るようにする。 【構成】 点火コイル2の高圧ターミナル4と点火プラ
グ3の端子3cとをコイルスプリング6と軸状導電体1
0を介して接続する継手機構であって、コイルスプリン
グと軸状導電体を絶縁性の樹脂筒11で囲むと共に、該
樹脂筒の点火コイル側には通常のゴムからなるキャップ
12を取り付ける一方、点火プラグ側にはシリコーンゴ
ム等の耐熱ゴム性を有するブッシュ13を取り付け、キ
ャップ12およびブッシュ13は点火装置への組付時に
点火コイルおよび点火プラグにシール状態で取り付けら
れる。軸状導電体10に抜止用突起10cを設ける一
方、ブッシュ13の内面に上記抜止用突起に係止する脱
落防止片13dを突設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の点火コイル
を点火プラグに軸状導電体を介して接続する独立点火装
置の継手機構に関し、特に、上記軸状導電体を収容する
絶縁筒を改良すると共に、軸状導電体を点火コイルある
いは点火プラグに押圧して接続するためのスプリングの
取付部分を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の内燃機関の点火装置にお
いては、機能上、高電圧を発生する点火コイル本体と高
電圧を点火プラグに伝える導電体とは分離できる機構と
しており、導電部分のみを予め組み立て、点火コイル製
作場所へ持ち込みこれを組付けるようにしている。
【0003】上記導電体として、先に本出願人は、図7
に示すような、点火コイル本体18から突出した軸状の
高圧ターミナル19に筒状の導電体21の上端を外嵌係
止し、該導電体21の下端を、エンジンのシリンダベッ
ドに固定した点火プラグ本体17の端子(図示せず)に
外嵌して接続し、上記導電体21を絶縁スリーブ24に
収容し、該絶縁スリーブ24を点火コイル本体18およ
び点火プラグ本体17にシール状態で圧接したものを提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記導電体21を収容
する絶縁スリーブ24を弾性ゴムで形成する場合、耐熱
性を持たせるためにシリコーンゴムが使用されるが、シ
リコーンゴムは高価であるため、絶縁スリーブ24の長
さ寸法が大となるとコスト高になる問題があった。一
方、絶縁スリーブ24を絶縁樹脂で形成するとコストを
低下させることは可能であるが、絶縁スリーブ24から
導電体21が抜け落ちやすく、また、点火コイル側およ
び点火プラグ側とのシールが十分になされない場合が多
い欠点がある。さらに、導電体をスプリングにより押圧
して点火コイルあるいは点火プラグに圧接して接続する
場合、該スプリングと導電体との接続が外れず、かつ、
絶縁スリーブに確実に収容しておく必要がある。
【0005】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、絶縁スリーブをコスト高にならないように形成す
ると共に、点火コイルおよび点火プラグ側とのシール性
が確実に図れるようにし、しかも、導電体をスプリング
により押圧して点火コイル側あるいは点火プラグ側に圧
接接続できるように予め絶縁スリーブ内に組みつけてい
る継手機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、点火コイルの端子と点火プ
ラグの端子とをスプリングと軸状導電体を介して接続す
る継手機構であって、上記スプリングと軸状導電体を絶
縁性の樹脂筒で囲むと共に、該樹脂筒の点火コイル側に
はゴム製のキャップを取り付ける一方、点火プラグ側に
は耐熱ゴム製のブッシュを取り付け、上記キャップおよ
びブッシュは点火装置への組付時に点火コイルおよび点
火プラグにシール状態で取り付けられ、かつ、上記軸状
導電体に抜止用突起を設ける一方、上記ブッシュの内面
に上記抜止用突起に係止する脱落防止片を突設している
ことを特徴とする点火装置における継手機構を提供して
いる。
【0007】上記ブッシュをシリコーンゴムから形成す
ることが好ましい(請求項2)。尚、点火コイル側のキ
ャップは点火プラグ側より高温とならないため、ブッシ
ュ側ほど耐熱性を必要とせず、よって、シリコーンゴム
より安価なゴムで形成することが好ましい。
【0008】また、上記軸状導電体の一端側にスプリン
グ受用突起と、該スプリング受用突起より先端側にスプ
リング係止用突起を設けて、軸状導電体でスプリングを
係止保持することが好ましい(請求項3)。尚、スプリ
ングを軸状導電体と点火コイルとの間、あるいは、軸状
導電体と点火プラグとの間のいずれかに取り付けるよう
にし、それに応じて、軸状導電体のいずれか一方の先端
側に上記スプリング係止用突起と、スプリング受用突起
とを設けることが好ましい。
【0009】上記スプリングは、軸状導電体と点火コイ
ルの2次側端子との間に介設して、軸状導電体の点火コ
イル側に突設した上記スプリング係止用突起でスプリン
グを係止する一方、上記軸状導電体の点火プラグ側に上
記抜止用突起を設け、ブッシュの上記脱落防止片で係止
して抜け止めする構成とすることが好ましい(請求項
4)。
【0010】さらに、上記樹脂筒の中空穴は軸状導電体
が摺動自在に挿通する小径穴に設定すると共に、その内
周面に、軸状導電体の抜止用突起が通る溝を設けること
が好ましい(請求項5)。また、上記軸状導電体のスプ
リング受用突起と樹脂筒との間、および軸状導電体の抜
止用突起とブッシュの脱落防止片との間に間隔を設け、
スプリング作動時および軸状導電体の移動時に上記スプ
リング受用突起と樹脂筒、上記抜止用突起と脱落防止片
とが係止する構成とすることが好ましい(請求項6)。
【0011】
【作用】上記請求項1に記載の継手機構では、軸状導電
体を収容する絶縁スリーブは、樹脂筒の一端にゴム製の
キャップを係止して取り付ける一方、他端にゴム製のブ
ッシュを係止して取り付け、これら3部材により形成し
ている。この3部材より形成した絶縁スリーブは両側の
ゴム製のキャップとブッシュが点火コイルおよび点火プ
ラグ側に対してシール状態で取り付けられる。上記のよ
うに3部材に分けることにより、耐熱性が必要な点火プ
ラグ側のブッシュのみを耐熱性ゴムで形成することを可
能としている。よって、請求項2に記載の如く、ブッシ
ュのみを高価なシリコーンゴムで形成している。
【0012】請求項3に記載の如く、軸状導電体にスプ
リング受用突起とスプリング係止用突起とを設けること
により、軸状導電体に対してコイルスプリングを抜け止
め状態で係止すると共に、コイルスプリングの変形を可
能としている。
【0013】請求項4に記載の如く、軸状導電体をコイ
ルスプリングを介して点火コイル側の高圧ターミナルに
接続させている。それにより、高圧ターミナルは点火コ
イルの筒状差込部の底面に露出させた状態でインサート
成形できることとなる。
【0014】請求項5に記載の如く、絶縁筒の中空穴を
小径として軸状導電体を摺動自在に挿通させ、隙間を小
さくすることにより、軸状導電体の保持の強化および絶
縁筒の細径化を図ることができ、かつ、コロナ放電の発
生量を減少させている。また、このように、中空穴を設
定しているため、その内周面に溝を設け、軸状導電体の
外周面に突設して抜止用突起が通過できるようにしてい
る。
【0015】請求項6に記載の如く、軸状導電体とコイ
ルスプリングとの間、および軸状導電体とブッシュとの
間に隙間を設けておくことにより、コイルスプリングが
容易に変形できると共に、該コイルスプリングの変形に
応じて、軸状導電体の移動も確保できる。よって、継手
機能のみを予め組みつけた状態から、コイル部の取付時
に、コイルスプリングおよび軸状導電体が移動して、コ
イルスプリングを高圧ターミナルに、更にこれらコイル
アセンブリをエンジン部へ取り付けるとき、軸状導電体
の他端面を点火プラグの端子に、夫々圧接させることが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1に示すように、本実施例の内燃機関で
は、エンジンのシリンダヘッド1の取付穴1aに、端子
3cを先端に設けた点火プラグ3を、そのねじ部3bを
螺嵌して取り付けている。一方、点火コイル本体2は出
力側に筒状差込部5を突出しており、該差込部5の底面
5aに2次側端子となる高圧ターミナル4を露出させて
いると共に、差込部5の上側外周部に取付用フランジ5
bを突設している。上記点火コイル本体側の高圧ターミ
ナル4と点火プラグ3の端子3cとは、軸状導電体10
とコイルスプリング6とで電気的に接続している。
【0017】上記軸状導電体10は、長寸な筒状の絶縁
性を有する樹脂筒11に収容し、該樹脂筒11の上側部
と点火コイル本体2との間をゴム製のキャップ12で囲
んでシールすると共に、樹脂筒11の下側部と点火プラ
グ3との間をシリコーンゴム製のブッシュ13で囲んで
シールしている。上記ブッシュ13は、後述するよう
に、点火プラグ3の碍子部3dに密着させるため、耐熱
性とシールを長期にわたって保持するために圧縮永久歪
が小さいことが必要であり、よって、上記シリコーンゴ
ムが好適に用いられる。尚、シリコーンゴムに代えて、
変性シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、フッ素ゴ
ム等も使用可能である。上記ブッシュ13に対して、点
火コイル側のゴム製キャップ12はシール性が要求され
るが、ブッシュ13程の耐熱性は必要ではないため、シ
リコーンゴムの代わりに、より耐熱性の低い安価なゴム
が使用できる可能性もある。
【0018】上記軸状導電体10は、図2(A)に示す
ように、小径な丸棒状で、その一端側より所要寸法をあ
けた位置に大径としたスプリング受用突起10aを突設
するとともに、該スプリング受用突起10aより先端側
にスプリング係止用突起10bを対向して突設してい
る。該スプリング係止用突起10bは図3(A)に拡大
して示すように、円柱の対向する左右方向の両側部を、
前後方向より押圧することにより両端部分を潰して、潰
した部分を突出させて形成している。尚、図3(B)に
示すように、断面円形の軸部を断面楕円形状に潰してス
プリング係止用突起10bを設けてもよい。さらに、軸
状導電体10の他端側の先端近傍には、外周面に90度
間隔を空けて抜止用突起10cを突設している。これら
抜止用突起10cは図中下側の先端側に向かって縮小す
るテーパがかかった4個の突起とし、拡径した上端面に
ブッシュ13が後述するごとく係止するようにしてい
る。
【0019】上記軸状導電体10に対して、図2(B)
に示すように、コイルスプリング6を先端より外嵌し、
その先端を上記スプリング係止用突起10bに係止して
取り付けている。尚、コイルスプリング6が圧縮された
時、先端がスプリング受用突起10aで保持され、それ
以上は下降しないようにしている。
【0020】樹脂筒11は硬質プラスチック、例えば、
ポリブチレンテレフタレート、不飽和ポリエステル、エ
ポキシ樹脂等で成形している。図2及び図4(A)(B)に
示すように、該樹脂筒11の中空部は両端を開口させ、
中空部の中央部には軸状導電体11に略密着する小径穴
部11aを設け、該小径穴部11aの外周部に90度間
隔をあけて上記抜止用突起10cを挿通させる溝部11
iを設けている。点火コイル接続側には大径穴としたス
プリング収容部11bを設け、段差部11eを介して小
径穴部11aと連続させている。また、点火プラグ接続
側にも大径穴とした点火プラグおよびブッシュ取付用の
収容部11cを、小径穴部11aとテーパ部11kを介
して設けている。さらに、点火コイル側の外周面には、
キャップ係止凸部11fを突設する一方、点火プラグ側
の外周面にはブッシュ係止凸部11gを突設している。
【0021】上記樹脂筒11に対して、コイルスプリン
グ6を上端に係止した軸状導電体10は、図2(B)に
示すように、下端より挿入していく。其の際、下端側に
突設した抜け止め用突起10cを溝部11iに添わせる
と共に、軸状導電体10の外周面を小径穴部11aの内
周面に摺動させて挿入する。上記スプリング受用突起1
0aの外径を小径穴部11aより大としていることによ
り、段差部11eにスプリング受用突起10aが当接し
て、軸状導電体10は停止する。
【0022】上記シリコーンゴム製のブッシュ13は、
樹脂筒11の下側部を外周に密着する外周壁部13aと
収容部11cの内周面に密着する内周壁部13bとを底
壁部13cで連続させた形状で、これら壁部13a、1
3b、13cで囲まれた空隙に樹脂筒11の下側部を内
嵌させて組みつけている。上記外周壁部13a、底壁部
13cは厚肉とする一方、内周壁13bは薄肉とし、か
つ、内周壁部13bの上端から中心に向けて折り返すよ
うに湾曲させた脱落防止片13dを設け、該脱落防止片
13dを軸状導電体10の抜止用突起10cに係止して
いる。さらに、外周壁部13aの内周面に係止凹部13
eを設け、樹脂筒11のブッシュ係止凸部11gを係合
している。
【0023】上記キャップ12は点火コイル2の筒状差
込部5に外嵌する凹部12bを有すると共に、該凹部1
2bの下端に、樹脂筒11の外周面に外嵌する小径穴部
を連続させ、該小径穴部の内周面に樹脂筒11のキャッ
プ係止部11fに係止する係止凹部12aを設けてい
る。また、凹部12bの内周面には筒状差込部5の外周
に形成した係止凹部5cと係止する係止突起12eを設
けると共に、凹部12bの外周上端面12cを筒状差込
部5より突設したフランジ部5bの下面に圧接させるよ
うに設定すると共に、その外周部より折り返したリブ1
2dを設け、該リブ12dがエンジンのシリンダヘッド
1の上端面に圧接するように設定している。上記キャッ
プ12は図2(B)(C)に示すように、樹脂筒11の
上部に、キャップ12の係止凹部12aを樹脂筒11の
係止凸部11fに密接係止して組付けている。
【0024】上記図2(C)に示す状態で、軸状導電体
10、コイルスプリング6、樹脂筒11、キャップ1
2、ブッシュ13からなる継手機構が予め組みつけられ
ており、この状態でまず点火コイルにアセンブリされた
後、自動車組立ラインに搬入され、シリンダヘッド1に
取り付けられる。よって、図2(C)に示す状態で、各
部材が脱落しない状態とする必要があり、上記した如
く、まず、軸状導電体10に対してコイルスプリング6
はスプリング係止用突起10bで係止されているため、
軸状導電体10より脱落しない。また、軸状導電体10
は樹脂筒10に対して、図中下方向にはスプリング受用
突起10aが段差部11eで係止されて抜け止めされ、
図中上方向には、抜止用突起10cがブッシュ13の脱
落防止片13dで係止されて抜け止めされる。さらに、
樹脂筒11とキャップ12とは係止凸部11fと係止凹
部12aとが係止し、樹脂筒11とブッシュ13とは係
止凸部11gと係止凹部13eとが係止して抜け止めさ
れている。よって、図2(C)に示す状態で、各部材は
相互に係止され、搬送途中および保管期間中等で分離す
ることはない。
【0025】上記図2(C)に示す状態で組み付けられ
た継手機構には、まず、点火コイル本体2を取り付け
る。この時、点火コイルの筒状差込部5がキャップ12
の凹部12bに圧入され、該筒状差込部5の中空部に下
端開口より樹脂筒11の上側部が挿入し、樹脂筒11内
に組みつけた軸状導電体10の先端側のコイルスプリン
グ6の上端が高圧ターミナル4に圧接する。
【0026】ついで、ブッシュ13よりエンジンのシリ
ンダヘッド1の取付穴1aに挿入し、ブッシュ13の中
空部の下端開口より点火プラグ3の端子3cおよび碍子
部3dを挿入する。端子3cは軸状導電体10の下端面
と当接し、碍子部3dにブッシュ13の底壁部13cの
内周面を圧接する。これにより、図1に示すように、点
火コイル側の高圧ターミナル4と点火プラグ側の端子3
cとがコイルスプリング6と軸状導電体10とで電気的
に接続される。
【0027】上記接続状態において、軸状導電体10の
スプリング受用突起10aと樹脂筒11の段差部11e
との間には隙間L1をあけていると共に、軸状導電体1
0の抜止用突起10cと脱落防止片13dの間に隙間L
2をあけている。上記隙間L1、L2をあけることによ
り、コイルスプリング6の伸びに応じて軸状導電体10
がある程度自由に移動できるようにしている。
【0028】上記構造によれば、点火コイルと点火プラ
グとがコイルスプリング6と軸状導電体10とにより確
実に通電できると共に、これら導電部分を樹脂筒11と
キャップ12およびブッシュ13により囲んで絶縁およ
び保護が図れる。特に、点火コイル側ではキャップ12
が点火コイル側のフランジ部5bに圧接されると共に、
リブ12dがシリンダヘッド1に圧接するため、完全な
シールが施される。また、点火プラグ側でも樹脂筒11
がブッシュ13の内部に密着すると共に点火プラグの碍
子部3dに密着するため完全なシールが施される。
【0029】本発明は上記実施例に限定されず、例え
ば、軸状導電体10の抜止用突起10cと係止させるブ
ッシュ13の脱落防止片13dを図5に示すような内周
面に対向して突出する脱落防止片13d’としてもよ
い。上記脱落防止片13d’、13d’は、軸状導電体
10が脱落防止片13d’、13d’を撓ませて乗り越
え、挿通した後、脱落防止片13d’、13d’により
抜け止めが図れる形状であればよい。
【0030】また、上記実施例では、軸状導電体10の
点火コイル接続側にコイルスプリング6を取り付けてい
るが、図6に示すように、点火プラグ接続側にコイルス
プリング6を取り付けてもよい。その場合には、ブッシ
ュ13との抜止用係止部10cより先端側にスプリング
受用突起10a、スプリング抜止用突起10bを設けて
コイルスプリング6を軸状導電体10の点火プラグ側に
組みつけ、このコイルスプリング取付部を囲むようにブ
ッシュ13を軸方向に延在させて形成し、ブッシュ13
の下端開口の中空部にコイルスプリング6を収容してお
き、点火プラグの端子3cと圧接させる。一方、上端側
の軸状導電体10の端面は樹脂筒の上端面より突出させ
て、点火コイル取付時に高圧ターミナル4に圧接させる
ようにしている。
【0031】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば下記に列挙する効果を有する。即ち、請求項1
の継手機構によれば、絶縁スリーブの中央部分を樹脂筒
で形成し、その両端にゴム製のキャップとブッシュを取
り付ける3部材から形成しているが、樹脂筒と両側のキ
ャップおよびブッシュとの間を確実に係止し、かつ、軸
状導電体と樹脂筒およびブッシュとの間も確実に係止
し、さらに、軸状導電体とコイルスプリングの間も確実
に係止しているため、樹脂筒を用いた場合に懸念される
各部材の離脱、欠落の恐れは全くなく、確実な組みつけ
がなされる。このように、絶縁スリーブを3部材から構
成し、高価なシリコーンゴム等の耐熱性ゴムで形成しな
ければならないのは、点火プラグ側のブッシュのみとし
ているため、従来の絶縁スリーブを一体形成して全体を
シリコーンゴムで形成していた場合と比較して、大幅な
コストダウンが図れる。
【0032】また、軸状導電体を挿入する絶縁スリーブ
を上下両端のみゴム筒として中央部分を樹脂筒とする
と、樹脂筒はゴム筒より座屈に強いため、細径化するこ
とが可能となり、軽量化および小スペース化を図ること
ができる。
【0033】請求項2に記載のように、ブッシュ13の
みをシリコーンゴムで形成すると、シリコーンゴムは耐
熱性および圧縮永久歪みが小さいため、耐久性を向上さ
せることができる。
【0034】請求項3に記載のように軸状導電体にスプ
リング受用突起とスプリング係止用突起とを形成する
と、簡単に軸状導電体にコイルスプリングを係止でき、
搬送途中等でコイルスプリングが脱落することが防止で
きる。
【0035】請求項4に記載のように、軸状導電体をコ
イルスプリングを介して点火コイル側の高圧ターミナル
と接続すれば、高圧ターミナルを点火コイルケース内に
インサート成形しておくことができ、点火コイルを簡単
かつ安価に形成することができる。
【0036】請求項5に記載のように、樹脂筒の中空穴
を小径として、軸状導電体に密着させる、隙間が大きい
場合より発生するコロナ放電を小さくでき、それだけ、
コロナ放電により樹脂筒内面が劣化して寿命が短縮する
のを防止できる。さらに、軸状導電体に突設した抜止用
突起を挿通させる溝を設けておくと、振動による樹脂筒
の摩耗を抑制できる。
【0037】請求項6に記載のように、コイルスプリン
グと軸状導電体の間、該軸状導電体とブッシュとの間に
抜け止めを図りながら隙間をあけておくと、コイルスプ
リングの伸びに対応した軸状導電体の移動が可能とな
り、シリンダヘッドへの取付時に、容易にコイルスプリ
ングにより押圧した状態で、コイルスプリングおよび軸
状導電体を介して点火コイル側の高圧ターミナルと点火
プラグの端子とを導通することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の継手機構をシリンダヘッドに組みつ
けた状態を示す断面図である。
【図2】 (A)(B)(C)は上記継手機構の組付順
序を示す図面である。
【図3】 (A)は軸状導電体のスプリング抜止用突起
を示す斜視図、(B)はスプリング抜止用突起の変形例
を示す斜視図である。
【図4】 (A)は樹脂筒の一部断面図、(B)は
(A)のB−B線断面図である。
【図5】 ブッシュの係止部の変形例を示す断面図であ
る。
【図6】 本発明の継手機構の他の実施例の一部断面図
である。
【図7】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 点火コイル本体 3 点火プラグ 3c 端子 3d 碍子部 4 高圧ターミナル 5 筒状差込部 6 コイルスプリング 10 軸状導電体 10a スプリング受用突起 10b スプリング係止用突起 10c 抜止用突起 11 樹脂筒 11a 小径穴部 11e 段差部 11f、11g 係止凸部 11i 溝部 12 キャップ 12a 係止凹部 13 ブッシュ 13d 脱落防止片 13e 係止凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの端子と点火プラグの端子と
    をスプリングと軸状導電体を介して接続する継手機構で
    あって、 上記スプリングと軸状導電体を絶縁性の樹脂筒で囲むと
    共に、該樹脂筒の点火コイル側にはゴム製のキャップを
    取り付ける一方、点火プラグ側には耐熱ゴム製のブッシ
    ュを取り付け、上記キャップおよびブッシュは点火装置
    への組付時に点火コイルおよび点火プラグにシール状態
    で取り付けられ、かつ、上記軸状導電体に抜止用突起を
    設ける一方、上記ブッシュの内面に上記抜止用突起に係
    止する脱落防止片を突設していることを特徴とする点火
    装置における継手機構。
  2. 【請求項2】 上記ブッシュをシリコーンゴムから形成
    している請求項1に記載の継手機構。
  3. 【請求項3】 上記軸状導電体の一端側にスプリング受
    用突起と、該スプリング受用突起より先端側にスプリン
    グ係止用突起を設けている請求項1または請求項2に記
    載の継手機構。
  4. 【請求項4】 上記スプリングを軸状導電体と点火コイ
    ルの2次側端子との間に介設して、軸状導電体の点火コ
    イル側に突設した上記スプリング係止用突起でスプリン
    グを係止する一方、上記軸状導電体の点火プラグ側に上
    記抜止用突起を設け、ブッシュの上記脱落防止片で係止
    して抜け止めしている請求項3に記載の継手機構。
  5. 【請求項5】 上記樹脂筒の中空穴は軸状導電体を摺動
    自在に挿通する小径穴に設定していると共に、その内周
    面に、軸状導電体の抜止用突起が通る溝を設けている前
    記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の継手機
    構。
  6. 【請求項6】 上記軸状導電体のスプリング受用突起と
    樹脂筒との間、および軸状導電体の抜止用突起とブッシ
    ュの脱落防止片との間に間隔を設け、スプリング作動時
    および軸状導電体の移動時に上記スプリング受用突起と
    樹脂筒、上記抜止用突起と脱落防止片とが係止する構成
    としている請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載
    の継手機構。
JP29676694A 1994-11-30 1994-11-30 点火装置における継手機構 Withdrawn JPH08162253A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102867635A (zh) * 2012-09-25 2013-01-09 湖南海福来科技有限公司 点火线圈
CN106571215A (zh) * 2016-08-15 2017-04-19 浙江辉波蕾汽车部件有限公司 一种汽车发动机点火线圈

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