JP2006196427A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 組立式コネクタであっても確実な防水性能を付与する。
【解決手段】 絶縁ハウジング2と、電線86に接続され絶縁ハウジング2に収容されるコンタクト80と、コンタクト80が収容された絶縁ハウジング2に取り付けられてコンタクト80を覆うカバー部材4とを備え、絶縁ハウジング2が相手方のコネクタ300と嵌合するよう構成された電気コネクタ1において、カバー部材4と電線86との間には、電線86およびカバー部材4に密着する第1の弾性シール部材9が配置され、絶縁ハウジング2には、絶縁ハウジング2とカバー部材4との間をシールするとともに、相手方のコネクタ300と嵌合したときに相手方のコネクタ300と絶縁ハウジング2との間をシールする第2の弾性シール部材50が配置される。
【選択図】 図4

Description

本発明は電気コネクタに関し、特に防水型の電気コネクタに関するものである。
従来、用途に応じた種々の防水型の電気コネクタが知られているが、防水機能をさほど必要としない場合は、防水性を考慮しないのが普通である。例えば、自動車のダッシュボード内、或いはステアリングコラム周辺に配置される電気コネクタは、雨水などを考慮しなくてよいので、防水機能が付与されていない場合が多い。しかし、このような場所に配置された電気コネクタであっても、周囲温度の変化によりコネクタの外面に結露が生じて、コネクタの内部に水滴が侵入することがある。
このような場所に配置されるコネクタとして、例えばエアバッグ用のコネクタ即ちエアバッグを膨張させるための爆薬を点火する電気配線に使用されるコネクタがある。エアバッグ用コネクタにこのような結露が生じると、水滴により配線が短絡した状態になって、エアバッグの作動が必要とされる場合でも、正常に機能しないことが起こりうる。そのため、コネクタに結露が生じても、コネクタ内に水滴が侵入しないように、コネクタの配置場所および配置したときのコネクタの姿勢が注意深く設定されるが、必然的にコネクタの配置には制約を受ける。
このようなことから、エアバッグ用のコネクタを防水構造としたものが知られている(特許文献1)。この従来技術のコネクタは、オーバーモールド工法によってコネクタを成形して電線とのシール(封止)を行うとともに、相手方のコネクタとの嵌合部に弾性シール部材を配置することによって、コネクタ同士の間の防水性を得ている。
また、この種のエアバッグ用コネクタは、配置されるスペースの制約上、相手方のコネクタと嵌合する嵌合方向と電線導出方向が直交した関係に構成されることが多い。このため、コンタクト形状は、相手方のコネクタの端子と接触する接触部と、電線に接続される電線接続部が直交したL字状に形成されている。これにより、コネクタが低背となり、電線を過度に折り曲げて電線に負荷がかかることを防止している。このようなエアバッグ用コネクタの一例として、導線把持部とこれに直交する電気系統接続部を有するL字状コンタクトを備えた電気信管点火装置用コネクタが知られている(特許文献2)。この導線把持部には点火導線が接続され、電気系統接続部はコネクタ胴部に収容されるように構成されている。
特開2004−193079号公報(図5) 特開2000−294343号公報(図1、図2、図3)
前述の特許文献1の従来技術にあっては、オーバーモールド工法によりコンタクト、および電線上に合成樹脂が一体に成形されてコネクタが構成される。このコネクタの外表面は、継目がなく水滴を遮断しうるが、電線にオーバーモールドされた部分は、僅かな隙間が生じて毛細管現象によりコネクタ内部に水滴が侵入するおそれがある。
また、特許文献2に記載された従来技術にあっても、コネクタの全体の形状から見て特許文献1と同様にオーバーモールド工法と考えられ、特許文献1の場合と同様な問題がある。
また、一般的に組立式のコネクタにあっては、コンタクトの形状等設計の自由度は大きいものの、コネクタを構成する各部品の継目や電線との間の防水を行うことが困難である。また、コネクタのハウジングと電線との間を防水栓でシールするタイプのものにあっては、狭いスペースに収めるために、または電線の取り回しの関係で、電線をコネクタの導出方向と直角に曲げる場合、防水栓に荷重が加わって防水栓が変形し、防水機能が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、組立式コネクタであっても確実な防水性能を付与する低背型の電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明の電気コネクタは、絶縁ハウジングと、電線に接続され絶縁ハウジングに収容されるコンタクトと、絶縁ハウジングに取り付けられてコンタクトを覆うカバー部材とを備え、絶縁ハウジングが相手方のコネクタと嵌合するよう構成された電気コネクタにおいて、カバー部材と電線との間には、電線およびカバー部材に密着する第1の弾性シール部材が配置され、絶縁ハウジングには、絶縁ハウジングとカバー部材との間をシールするとともに、相手方のコネクタと嵌合したときに相手方のコネクタと絶縁ハウジングとの間をシールする第2の弾性シール部材が配置されていることを特徴とするものである。
本発明の一実施態様として、第1の弾性シール部材は、2色成形によりカバー部材と一体に成形されていてもよい。また、第2の弾性シール部材は、同様に2色成形により絶縁ハウジングと一体に成形されていてもよい。
また、L字状コンタクトを接続した電線を予め第1の弾性シール部材に挿通し、カバー部材にはこの第1の弾性シール部材と密嵌する開口が形成され、前記電線を前記カバーの内側から開口に挿通して、コンタクトをカバー部材内に配置するとともに、第1の弾性シール部材が開口に密着して隙間を生じないように嵌合するよう構成してもよい。
また、コンタクトは、相手方のコネクタのコンタクトと接触する接触部が絶縁ハウジング内に配置され、電線との接続部がカバー部材に沿って配置されるL字状コンタクトとすることができる。
本発明の電気コネクタによれば、絶縁ハウジングに取り付けられてコンタクトを覆うカバー部材と電線との間に第1の弾性シール部材が配置され、絶縁ハウジングには、絶縁ハウジングとカバー部材との間をシールするとともに相手方のコネクタと絶縁ハウジングとの間をシールする第2の弾性シール部材が配置されているので、組立式であっても防水性能の高い電気コネクタを得ることができる。
また、第1の弾性シール部材が2色成形によりカバー部材と一体に成形されている場合は、カバー部材側の部品点数を低減でき、コネクタの組立ても容易になる。
また、第2の弾性シール部材が、2色成形により絶縁ハウジングと一体に成形されている場合は、ハウジング側の部品点数を低減でき、コネクタの組立ても容易になる。
また、コンタクトが、接触部が絶縁ハウジング内に配置され、電線との接続部がカバー部材に沿って配置されるL字状コンタクトである場合は、L字状であっても容易に防水構造のコネクタに組み込むことができる。また、電線を接触部に対し横方向に導出するので、電線やシール部材に必要以上に荷重を加えることなく、コネクタを低背にすることができる。
以下、本発明の電気コネクタ(以下、単にコネクタという)の好ましい実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、説明にあたり、上、下等の表現は、説明の便宜上関連する図における上下等をいう。図1は、本発明の第1の実施形態のコネクタを示し、図1(a)は一側即ちカバー部材側から見た斜視図であり、図1(b)は他側即ちハウジング側から見た斜視図である。図1に示すように、コネクタ1は、コンタクト80(図2)を収容した、略円柱状の絶縁ハウジング(以下、単にハウジングという)2と、ハウジング2と別体の平板状のカバー部材4とを有する。
ハウジング2は、合成樹脂から成形され、凹所8が形成された嵌合面6を有している。凹所8の底面8aには、後述する相手方のコネクタ300(図4)のピンコンタクト302(図4)が挿入される小孔11が1対形成されている。また、カバー部材4には、例えばシリコーン等の弾性ゴム部材(第1の弾性シール部材)9が2色成形により一体に成形されている。この弾性ゴム部材9の部分には、電線86を挿通する為の電線挿通孔94が形成されている。ハウジング2とカバー部材4との間には、他の弾性ゴム部材(第2の弾性シール部材)50が配置されている。次に、このコネクタ1の構成について、図2を参照してさらに詳細に説明する。
図2は、図1のコネクタ1の分解斜視図である。コネクタ1は、ハウジング2、フェライト40、コンタクト80、カバー部材4および弾性ゴム部材50から構成されている。ハウジング2は、中央部に上方即ちカバー部材4側に開放するコンタクト収容穴10を有する。また、カバー部材4側には、ハウジング2の外周に沿うフランジ12が形成されるとともに、フランジ12の一部がブロック状にハウジング2の側方に突出して凸部14が形成されている。凸部14の上面にはさらに側方に突出する舌片14aがハウジング2の上面16と面一になるように形成されている。
フランジ12にはハウジング2の上面16から、ハウジング2の中心を通って上下方向に延びる中心軸線(以下、単に軸線という)24と直交する方向に1対の切欠18、20が形成されている。切欠18は2つの切欠18a、18bから構成され、切欠20も2つの切欠20a、20bから構成されている。切欠18と切欠20は互いに平行に整列しており、これらの切欠18、20には後述するコンタクト80が各々配置される。
前述のコンタクト収容穴10には、上面16側に自由端部を有する1対のラッチアーム22が互いに対向してコンタクト収容穴10に臨んで形成されている。ラッチアーム22は、ラッチアーム22の背後で、上面16から内方に形成された弧状空間26に連通する各々2本のスリットにより形成され、軸線24に沿う長さを有する。ラッチアーム22は、その自由端部の内側にテーパ28を有し、さらにそのテーパ28の下に図示しない段部を有する。ハウジング2の軸線24方向の中央部には縮径部30が形成され、その下部は縮径部30より大径の嵌合部32となっている。嵌合部32の側面には、上方即ちカバー部材4側に拡開するように傾斜して延びる1対の係止舌片34が互いに反対側になるように形成されている。
前述のコンタクト収容穴10には、フェライト40およびコンタクト80が配置される。フェライト40は、外部から電気配線に侵入したノイズを吸収してノイズを低減するための、貫通孔42を有する楕円形の筒状の部材である。フェライト40がコンタクト収容穴10内に挿入されると、前述のラッチアーム22を外側に撓めて、フェライト40の上端42aがラッチアーム22の段部を通過すると、ラッチアーム22が弾発的に復帰してフェライト40をコンタクト収容穴10内に係止する。
防水用の弾性ゴム部材50は、リング状のシール部材であり、前述のハウジング2の縮径部30に密嵌する内径の開口52と、フランジ12に密嵌する、フランジ12の外径と相補形の内側形状の側壁部54を有する。側壁部54のうち、ハウジング2の舌片14aに対応する位置には矩形の切欠54aが形成され、反対側即ち電線86に対応する位置には、幅広の切欠54bが形成されている。この弾性ゴム部材50がハウジング2の下から被冠されると、係止舌片34を押し撓めた後、開口52が縮径部30に位置し、側壁部54がフランジ12の外側でフランジ12に密着する。そして、弾性ゴム部材50は、弾発的に復帰した係止舌片34と嵌合部32の段部32aにより下方に抜け出ることが阻止される。
コネクタ1の組立においては、コンタクト80は予めカバー部材4に取り付けられる。この取付状態について図3を参照して説明する。図3は、カバー部材4にコンタクト80が取り付けられた状態を示す斜視図である。カバー部材4の下面即ちハウジング2側には、弾性ゴム部材50の外形形状と相補形の凹部60が形成されている。この凹部60の内側の寸法は、弾性ゴム部材50が凹部60内に配置されると、弾性ゴム部材50の外側と密嵌するように寸法決めされている。カバー部材4の凹部60の底面4aには、コンタクト80を位置決めして配置するための半円形の受座62が、電線86の延出方向と直交する方向に沿って2箇所に形成されている。
ここで、受座62に配置されるコンタクト80について、図2および図3を参照して説明する。コンタクト80は、相手方のピンコンタクト302(図4)と接触する接触部82と、この接触部82に対し直角に形成された電線接続部84を有し、L字状に構成されている。電線接続部84は、電線86の外被に圧着される絶縁体バレル84aと、電線86の導体に圧着される導体バレル84bを有する。また、接触部82は、相手方のピンコンタクト302を受容するとともに、ピンコンタクト302と接触するばね片83(図4)を保護する円筒状のフェルール82aを有する。また、接触部82を挟んで電線接続部84の反対側には、位置決めバレル88が電線接続部84と同じ直線上に延出している。
再び図3に戻って、カバー部材4について説明する。カバー部材4の底面4aには、受座62と対向するように1対のラッチ突起90が受座62の間に形成されて、各受座62との間にコンタクト係止部92が形成される。電線86に接続されたコンタクト80は、電線86が凹部60の内側からカバー部材4の弾性ゴム部材9の電線挿通孔94に先に挿通されて電線86がシールされ、次にコンタクト80が受座62に配置されて、コンタクト係止部92に係止される。このとき接触部82のフェルール82aは、底面4aに対して直立し且つ凹部60から突出する。凹部60の底面4aには、電線86の軸線24方向と直交する方向に1対の係止アーム96が突設されている。この係止アーム96の位置は、ハウジング2のフランジ12に対応する位置であり、係止アーム96の内向きの段部96aの底面4aからの高さは、フランジ12の厚みに対応している。また、ハウジング2の舌片14aに対応する位置には、係止突起98が形成されている。
コネクタ1を組み立てるには、図3に示すようにコンタクト80が取り付けられたカバー部材4を、フェライト40と弾性ゴム部材50を装着したハウジング2に上方から押し込むように取り付ける。これにより、カバー部材4は弾性ゴム部材50の外周に密嵌するとともに、カバー部材4の係止突起98が舌片14aに係合し、且つ係止アーム96、受座62がフランジ12、ラッチアーム22にそれぞれ係合してカバー部材4がハウジング2に固定される。
このコネクタ1が相手方のコネクタ300と嵌合した状態を図4を参照して説明する。図4は、図1の4−4線に沿う拡大断面図である。カバー部材4の係止突起98とハウジング2の舌片14aとが互いに係止されている状態が明瞭に示されている。また、弾性ゴム部材50は、カバー部材4とハウジング2との間をシール(封止)している。コンタクト80に接続された電線86は、カバー部材4の弾性ゴム部材9によりシールされている状態が示されている。また、フェライト40はハウジング2のコンタクト収容穴10内に配置され、コンタクト80の接触部82はフェライト40内に収容されているのが明瞭に示されている。
このコネクタ1と嵌合する相手方のコネクタ300は、ハウジング2を受容する嵌合口304を有する。嵌合口304内には、各コンタクト80の接触部82に対応する位置にピンコンタクト302が各々植設されている。また、嵌合口304の先端の内周には内向きのテーパ面306が形成されている。
そしてコネクタ1と相手方のコネクタ300が嵌合すると、接触部82のばね片83が、ピンコンタクト302と接触し、弾性ゴム部材50が、テーパ面306に圧接されて、コネクタ同士が互いにシールされる。コネクタ1と相手方のコネクタ300は、図示しない係合手段により互いに係止される。
第1の実施形態において、弾性ゴム部材50はハウジング2と別体に構成されているが、2色成形によりハウジング2と一体に成形されても良いことはもちろんである。
次に、本発明の第2の実施形態について、図5から図9を参照して説明する。図5は、第2の実施形態のコネクタ100を示し、図5(a)はカバー部材側から見た斜視図であり、図5(b)はハウジング側から見た斜視図である。なお、説明にあたり、第1の実施形態と同じ部品については同じ参照番号を使用して説明する。このコネクタ100は、第1の実施形態のコネクタ1と同様にハウジング102と、このハウジング102と別体の平板状のカバー部材104とを有する。
ハウジング102は、合成樹脂から成形され、凹所108が形成された嵌合面106を有している。凹所108の底面108aには、相手方のコネクタ300(図9)のピンコンタクト302(図9)が挿入される小孔111が1対形成されている。カバー部材104には、電線86を挿通する為の電線挿通孔194が形成されている。電線86は電線86を個別に防水する弾性ゴム部材(第1の弾性シール部材)109を介して電線挿通孔194に挿通されている。また、ハウジング102とカバー部材104との間には、弾性ゴム部材(第2の弾性シール部材)150が配置されている。カバー部材104には、係止孔105aを有する係止突起105が左右に1対形成されている。この係止突起105には、係止突片107aを有する帯状の補強部材即ちクリップ107が取付けられている。次に、このコネクタ100の構成について、図6を参照してさらに詳細に説明する。
図6は、図5のコネクタ100の分解斜視図である。コネクタ100は、ハウジング102、フェライト40、コンタクト80、カバー部材104、弾性ゴム部材150およびクリップ107を有する。ハウジング102は、略円柱状であり、中央部に上方即ちカバー部材104側に開放するコンタクト収容穴110を有する。また、カバー部材104側には、ハウジング102の上面116から僅かに下方に、ハウジング102の軸線124と直交する方向に延びるリブ113がハウジング102の両側に一体に成形されている。これらのリブ113の一端は、電線86が導出する側にハウジング102から突出している。このリブ113は、段部113aを経て他側に向けて延びている。他側に延びたリブ113には、さらに軸線124と平行且つハウジング102の直径方向に延びる支持壁115が連続して形成されている。支持壁115には、その長手方向に沿って細長い凸条117が一体に形成されている。
リブ113の下面から支持壁115の外面に亘って、弾性ゴム部材150が2色成形によりハウジング102と一体に成形されている。この弾性ゴム部材150は、ハウジング102の外周を囲むように成形されている環状部分150aと平板部分150bとから構成されている。平板部分150bは、凸条117の周囲を囲むように支持壁115に密接して形成されている。
ハウジング102の上面116には、第1の実施形態と同様な1対の切欠118、120が形成されている。切欠118は2つの切欠118a、118bから構成され、切欠120も2つの切欠120a、120bから構成されている。切欠118と切欠120は互いに平行に整列しており、これらの切欠118、120には前述のコンタクト80が配置される。ハウジング102の嵌合部132の側面には、上方即ちカバー部材104側に拡開するように傾斜して延びる係止舌片134が形成されている。
前述のコンタクト収容穴110には、フェライト40およびコンタクト80が配置される。これらフェライト40およびコンタクト80は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。但し、第2の実施形態においては、前述の如く電線86の外被に環状の弾性ゴム部材109が被嵌されている点が相異する。この弾性ゴム部材109はカバー部材104との間を防水するためのものである。
次に、図7を併せて参照して、カバー部材104について説明する。図7はカバー部材104を下方から見た斜視図である。カバー部材104は略矩形状であり、端面104aおよび下面104bに開放する開口119を有する。開口119は、端面104a側においては支持壁115および弾性ゴム部材150の外形と相補的な形状になっている。また下面104b側はハウジング102の外周に沿って円弧状に形成されている。端面104aと反対側の面には、前述の1対の電線挿通孔194が見える。カバー部材104の側壁104cの内側には、側壁104cに沿うレール121が形成されている。カバー部材104をハウジング102に対して横方向即ち矢印123の方に向けて移動させると、前述のリブ113はこのレール121によって案内されて、カバー部材104はハウジング102に取付けられる。前述のクリップ107は、板状本体107bに、凸条117と相補的な形状の開口107cが形成されている。
カバー部材104をハウジング102に取付ける前に、図8に示すようにコンタクト80がハウジング102にまず装着される。図8はコンタクト80がハウジング102に装着された状態を示す斜視図である。電線86に接続された1対のコンタクト80は、接触部82がフェライト40内に収容されると共に、位置決めバレル88と導体バレル84bが、切欠118と120に予め配置される。
このコンタクト80を収容したハウジング102に、前述の如くカバー部材104が側方からハウジング102の上部に挿入されてハウジング102に組みつけられる。このとき電線86は、弾性ゴム部材109を介して電線挿通孔194との間でシールされる。前述のクリップ107は、ハウジング102に取り付けられたカバー部材104の端面104aに取り付けられる。このときクリップ107の板状本体107bにより弾性ゴム部材150が支持壁115に押圧されるとともに、クリップ107の係止突片107aが、カバー部材104の係止孔105a内に挿入されて係止突起105に係止される。これにより、カバー部材104の端面104aが拡開することが防止され、カバー部材104が確実にハウジング102に固定される。
このように構成されたコネクタ100が相手方のコネクタ300と嵌合した状態を図9に示す。図9は、図5の9−9線に沿う拡大断面図である。カバー部材104とハウジング102は、弾性ゴム部材150により防水されている状態が示されている。また、コンタクト80に接続された電線86は、弾性ゴム部材109によりシールされている状態が示されている。
そしてコネクタ100と相手方のコネクタ300が嵌合すると、図示しない係合手段により互いに係止されるとともに、弾性ゴム部材150が、テーパ面306に圧接されて、コネクタ同士が互いにシールされる。
第2の実施形態において、弾性ゴム部材109は、カバー部材104とは別体として構成されているが、2色成形によりカバー部材104と一体に成形されても良いことはもちろんである。
次に、本発明の第3の実施形態について、図10から図16を参照して説明する。図10は、第3の実施形態のコネクタ200(図15)に使用される防水栓(第1の弾性シール部材)264を、電線86および電線86に接続されたコンタクト80とともに示す。なお、前述の第1および第2の実施形態で説明した部品と同じ部品については同じ参照番号を引用して説明する。防水栓264は、横長の略ブロック状を呈し、2本の電線86を受容する2つの電線受容孔264aを有する(図15、図16)。各電線受容孔264a内には、挿入された電線86の外周に密着する1乃至2つの環状リブ265(図15)が形成されている。この環状リブ265は、電線86を電線受容孔264aに挿通すると変形して電線86に密着する。図15に示す環状リブ265は、電線86を挿通する前の形状および位置を示すものである。
また、防水栓264には、外形の断面が円弧状の2つの環状凸部264bが形成されている。これらの環状凸部264bは、電線86の長手方向に沿って互いに近接し、且つ防水栓264の全周に亘って形成されている。この環状凸部264bは、コンタクト80から遠い側に形成されている。環状凸部264bが形成されていない部分即ち縮径部264cは、外形形状が環状凸部264bより僅かに小さくなっている。この防水栓264は、例えばシリコーンゴムから形成される。縮径部264cの両側には、防水栓264の長手方向に突出する耳266が一体に形成されている。この耳266は上下方向に長く、左右方向に小さいタブ状である。電線86およびコンタクト80については、第1および第2の実施形態と同じであるので説明を省略する。
次に、図11を参照して、この防水栓264を第3の実施形態のコネクタ200用のカバー部材204に取り付ける態様について説明する。図11は、防水栓264をカバー部材204に取り付ける態様を示す斜視図である。カバー部材204には、防水栓264を取り付けるための、開口294が形成されている。開口294の内面は平滑である。開口294は、カバー部材204のさらに大きな開口295にオーバーモールドにより形成された部材297に形成されている。部材297の開口295は、カバー部材204内の受座262の形状を形成するためのものであり、受座262の形状によっては、必ずしも必要ではない。部材297の材質は、電気絶縁性を有するものであれば、材質に特別な制約はなく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用することができる。なお、部材297はカバー部材204の一部を構成する。開口294に防水栓264を装着するには、最初に電線86を開口294に挿入し、コンタクト80の電線接続部84をコンタクト係止部292の溝292aに押し込むように配置する。このとき電線86と、コンタクト80の電線接続部84は略一直線になる。
次に、電線86を矢印268の方に引っ張ると、防水栓264とコンタクト80は矢印268の方に移動し、防水栓264は開口294に嵌入する。この状態を図12および図13に示す。図12は、防水栓264がカバー部材204に装着された状態を示し、図12(a)は、カバー部材204を下側且つ電線86側から見た斜視図、図12(b)は下側且つ防水栓264の反対側から見た斜視図をそれぞれ示す。図13は、防水栓264が装着されたカバー部材204の底面図である。防水栓264が開口294に着座するとともに、コンタクト80も溝292aを通って受座262に着座する。このとき図12(b)および図13から判るように、防水栓264の耳266は、カバー部材204の内面に当接し、それ以上電線86を引っ張っても防水栓264は移動しないようになっている。即ち耳266はストッパとしての役割を果たす。また、コンタクト80の位置決めバレル88も受座262の端面262a、262bに当接する。これによりコンタクト80が受座262の所定の位置に確実に配置される。
次に、図14を参照して、このように構成されたカバー部材204が取り付けられるハウジング202の部分について説明する。図14は、フェライト240、ハウジング202および弾性部材250(第2の弾性シール部材)を互いに分離して示す分解斜視図である。なお、ハウジング202、フェライト240、ゴム或いはエラストマからなる弾性部材250は、前述の実施形態1と類似しているので、主な相違点のみを説明する。ハウジング202のフランジ212は、第1の実施形態のフランジ12より薄く形成されており、防水栓264の耳266に対応する部分に切欠270を有する。この切欠270は、カバー部材204がハウジング202に装着されると、耳266を受容するように位置し、耳266が電線86の長手方向に沿って矢印268と逆方向に移動することを阻止する。これによって、防水栓264がカバー部材204の開口294内に安定的に装着される。また、フェライト240は、コンタクト80のフェルール82aを各々受容するよう、くびれ部240aを介して連通する2つの貫通孔240bを有する。また、弾性部材250は、電線86に対応する位置に切欠250aを有し、係止アーム296に対応する位置に他の1対の切欠250bを有する。2つの貫通孔240bは、本実施形態では連通しているが、連通していない他の形態であってもよい。
このように構成されたコネクタ200の、電線86の中心を通る面に沿う断面を図15に示す。図15において耳266がカバー部材204の内面に当接している状態が明瞭に示されている。なお、環状凸部264bは、開口294に防水栓264が挿入されると潰れるが、図15では、潰れる前の状態を示している。
このコネクタ200が相手方のコネクタ300と嵌合した状態を図16に示す。図16は、コネクタ200の拡大縦断面図である。カバー部材204とハウジング202は、弾性部材250により防水されている状態が示されている。また、コンタクト80に接続された電線86は、防水栓264によりシールされ、さらに防水栓264がカバー部材204との間をシールしている状態が示されている。防水栓264の環状凸部264bは開口294内で圧縮状態でカバー部材204に密接する。なお、図16において、防水栓264とカバー部材204との密嵌状態については、誇張して示してある。そしてコネクタ200と相手方のコネクタ300が嵌合すると、図示しない係合手段により互いに係止されるとともに、弾性部材250が、テーパ面306に圧接されて、コネクタ同士が互いにシールされるのは前述の第1および第2の実施形態と同じである。
本発明の第1の実施形態の電気コネクタを示し、(a)はカバー部材側から見た斜視図であり、(b)はハウジング側から見た斜視図である。 図1の電気コネクタの分解斜視図である。 カバー部材にコンタクトが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1の4−4線に沿う拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態の電気コネクタを示し、(a)はカバー部材側から見た斜視図であり、(b)はハウジング側から見た斜視図である。 図5の電気コネクタの分解斜視図である。 第2の実施形態の電気コネクタに用いられるカバー部材を下方から見た斜視図である。 第2の実施形態の電気コネクタのコンタクトが絶縁ハウジングに装着された状態を示す斜視図である。 図5の9−9線に沿う拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態の電気コネクタに使用される防水栓を電線およびコンタクトとともに示す斜視図である。 図10の防水栓を第3の実施形態の電気コネクタに使用されるカバー部材に取り付ける態様を示す斜視図である。 図10の防水栓がカバー部材に装着された状態を示し、(a)は、カバー部材を下側且つ電線側から見た斜視図、(b)はカバー部材を下側且つ防水栓側から見た斜視図をそれぞれ示す。 防水栓が装着されたカバー部材の底面図である。 フェライト、ハウジングおよび弾性ゴム部材を互いに分離して示す分解斜視図である。 図10の電気コネクタの、電線の中心を通る面に沿う断面図である。 第3の実施形態の電気コネクタと相手方コネクタとが嵌合した状態を示す拡大縦断面図である。
符号の説明
1、100 電気コネクタ
2、102 絶縁ハウジング
4、104 カバー部材
9、109 第1の弾性シール部材(弾性ゴム部材)
50、150 第2の弾性シール部材(弾性ゴム部材)
80 コンタクト
82 接触部
86 電線
300 相手方のコネクタ

Claims (4)

  1. 絶縁ハウジングと、電線に接続され前記絶縁ハウジングに収容されるコンタクトと、前記絶縁ハウジングに取り付けられて前記コンタクトを覆うカバー部材とを備え、前記絶縁ハウジングが相手方のコネクタと嵌合するよう構成された電気コネクタにおいて、
    前記カバー部材と前記電線との間には、該電線および前記カバー部材に密着する第1の弾性シール部材が配置され、前記絶縁ハウジングには、該絶縁ハウジングと前記カバー部材との間をシールするとともに、前記相手方のコネクタと嵌合したときに該相手方のコネクタと前記絶縁ハウジングとの間をシールする第2の弾性シール部材が配置されてなることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記第1の弾性シール部材は、2色成形により前記カバー部材と一体に成形されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記第2の弾性シール部材は、2色成形により前記絶縁ハウジングと一体に成形されていることを特徴とする請求項1または2記載の電気コネクタ。
  4. 前記コンタクトは、前記相手方のコネクタのコンタクトと接触する接触部が前記絶縁ハウジング内に配置され、前記電線との接続部が前記カバー部材に沿って配置されるL字状コンタクトであることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の電気コネクタ。
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