JPH08162189A

JPH08162189A - 接点板圧入装置

Info

Publication number: JPH08162189A
Application number: JP30106894A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Nishiyama; 義則西山; Hiroshi Matsui; 博松井; Fuminori Umemura; 文則梅村
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1994-12-05
Filing date: 1994-12-05
Publication date: 1996-06-21

Abstract

(57)【要約】【目的】コネクタスイッチ等の複数の金属接点板ガラ
ス繊維入り樹脂製の絶縁基材に圧入配列されるものにお
いて、圧入部に発生する金属バリによる電気的短絡事故
の発生を防止することを目的とする。【構成】長寸端子部２を有する直線状金属接点板１
を、ガラス繊維入り基材４の収納孔５に圧入して保持す
る接点板１の根本の圧入部８に端子部２と同一中心線上
の表裏に端子部２より広巾の突部９，１０を設け、基材
４の収納孔５への圧入時に、端子部２は収納孔５の壁部
に圧接触しないで、突部９，１０が圧接触することによ
って、圧入時に発生する金属バリ１１が短い寸法とな
り、隣接する接点板１との電気的短絡の危険性がない優
れた接点板圧入装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維入り絶縁樹
脂製の基材に圧入配列されるコネクタスイッチ等の接点
板圧入装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ガラス繊維入り樹脂で形成された
絶縁基板に圧入の際発生する金属バリにより接点板間で
電気的短絡を防止するコネクタスイッチ等の接点板圧入
装置が要望されている。

【０００３】以下に従来のコネクタスイッチ等の接点板
圧入装置について説明する。図８、図９および図１０
は、従来のコネクタスイッチ等の接点板の形状を示すも
のである。図８、図９および図１０において、１は金属
板をプレス加工して一直線状に形成された接点板で、細
巾長寸の端子部２と、その上方につながったやや巾広の
接点部３からなり、一般にその表面全体に錫・金等のメ
ッキが施されている。

【０００４】４はガラス繊維が入った絶縁樹脂から成る
基材で、接点板１を収容圧入するための収納孔５が所定
の間隔で設けられている。この収納孔５は、接点板１を
所定の位置まで圧入保持するため、全体に接点板１の板
厚ｔよりも僅かに細い巾ａで、さらに下方は端子部２が
貫通するため、端子部２の巾Ｗよりも僅かに小さい巾ｂ
の貫通孔で、その上方は接点部３の根元部が入るよう
に、接点部３の巾ｃよりも僅かに小さい巾ｄまで広がり
底部が挟まれた形状となっている。

【０００５】以上のようなコネクタスイッチ等の接点板
圧入装置について、以下にその動作について説明する。
図１１の矢印で示すように、収納孔５の上方から各接点
板１を圧入することにより、接点板１は絶縁基板４に対
して所定のピッチで配列固定される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の接点板圧入装置では、絶縁基材４がガラス繊維が入
った絶縁樹脂で形成されている場合、収納孔５の内壁面
にはガラス繊維が浮き出ているので、収納孔５に接点板
１を、その端子部２の先端から圧入すると、図１１に示
すように、収納孔５の内壁面と圧接触する接点板１の端
子部２先端から接点部３の根元部までの長い寸法に亘っ
て、その表面がガラス繊維で削られた凹凸面６が発生
し、削られた部分がめくれ上り、長い金属バリ７が発生
する危険性があった。そして、この金属バリ７が隣接す
る接点板１に接触すると、電気的に短絡するという課題
が発生した。

【０００７】また、端子部２の表面がガラス繊維で削ら
れ端子部２表面のメッキがはがれて、この部分に半田が
付き難くなるという問題点を有していた。

【０００８】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、長い金属バリの発生をなくすことができると共に、
端子部のメッキがはがれることのないコネクタスイッチ
等の接点板圧入装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のコネクタスイッチ等の接点板圧入装置は、
絶縁基板の収納孔に挿入して圧入する際、前記接点板と
前記収納孔の内壁面が圧接触する前記接点板の接点部根
元の圧入部に突部を設けた形状とし、前記接点板の端子
部が前記収納孔に圧接触しない構成を有している。

【００１０】

【作用】この形状によって、接点板をガラス繊維が入っ
た絶縁基板の収納孔に圧入する際、前記収納孔の内壁面
に圧接触してガラス繊維で削られる部分の長さが短いの
で、金属バリが発生しても短いものとなり、隣接する前
記接点板と電気的に短絡することや、端子部表面のメッ
キがはがれ半田が付き難くなる問題点を防止することが
できる。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同一構成部品には同
じ符号で示し説明は省略する。

【００１２】図１、図２、図３、および図４に示すよう
に、コネクタスイッチ等の接点板１には接点部３の根元
の圧入部８の表裏両面中心線上に、各１個の端子部２の
巾Ｗよりも少し広巾Ｖ形状の突部９，１０が設けられて
いる。基板４の収納孔５は、中央部が縦横共に接点板１
の端子部２の板厚ｔおよび巾Ｗよりも大きく、接点部３
の圧入部８表裏の突部９，１０部分の高さＴおよび巾Ｖ
よりも僅かに小さい断面の縦Ａ、横Ｂの貫通孔で、その
両側は接点板１の板厚ｔよりも僅かに小さい隙間ａ′
で、接点部３の巾ｃよりも僅かに小さい巾ｄ′まで広が
り底部が挟まれた形となっている。

【００１３】ここで、接点板１と収納孔５の縦および横
方向の寸法を各々比較すると、縦方向……Ｔ＞Ａ＞ｔ＞ａ′ 横方向……Ｖ＞Ｂ＞Ｗ，ｃ＞ｄ′ となっている。

【００１４】また、図５に示すものは、接点部３の根元
圧入部８の接点板１中心線上に設けられる突部の数を、
表面に９，９′の二個、裏面の１０を一個としたもの
で、収納孔５への圧入部８の寸法はやや大きくなるが、
圧入固定された接点板１の傾きをより小さく安定させる
ことができるものである。

【００１５】以上のような形状のコネクタスイッチ等の
接点板について、図６を用いて基板への圧入動作を説明
する。まず、矢印方向より基板４の収納孔５の上方から
複数の接点板１を圧入し、基板４に所定ピッチで配列固
定する。このとき、接点板１の収納孔５の壁面と圧接触
する部分は、接点部３の圧入部８の表裏に設けられた突
部９，（９′）および１０先端と、その両側の圧入部８
の何れも短い寸法であるので、この部分が収納孔５のガ
ラス繊維で削られて金属バリ１１が発生しても、その長
さは短く、隣接する接点板１と接触することはない。ま
た、接点板１の端子部２は、収納孔５に対して圧接触と
ならない。

【００１６】以上のように本実施例によれば、接点板１
が収納孔５のガラス繊維に削られても、金属バリ１１の
長さは短く、隣接する接点板１と接触し、電気的に短絡
する危険はなく、また、端子部２は収納孔５に圧接触し
ないので、接点板１のメッキがはがれ半田が付き難くな
ることを防止することができる。

【００１７】さらに、接点板１を圧入後の収納孔５に対
する接点板１の圧接触部分の大きさは、従来の圧入構造
の場合と殆んど変わらないので、接点板１に対する基板
４の保持力は殆んど変わらない。

【００１８】また図７のごとく、端子部２の根本部を注
型樹脂２０で封止する場合においても、図１に示すよう
に収納孔５の横断面全体にわたって塞がれて隙間がない
ので、注型樹脂２０が収納孔５を通って接点部３まで流
入する恐れはない。

【００１９】

【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明は、コネクタスイッチ等の接点板は、端子部より
広巾の接点部の根本の圧入部に、前記端子部の巾および
厚みより少し大きい突部を設け、基板の中央部が縦横と
もに前記端子部よりも大きく、前記圧入部表裏の前記突
部よりも僅かに小さく、その両側が前記圧入部板厚より
も僅かに小さい隙間で、前記圧入部より僅かに小さい巾
まで広がり、底部が挟まれた形状の貫通孔の収納孔に圧
入されるので、前記圧入部が前記収納孔の内壁面のガラ
ス繊維で削られて発生する金属バリは従来より長さが短
かく隣接する前記接点板と接触して電気的に短絡する危
険性はなく、前記接点板のメッキがはがれ半田が付き難
くなることを防止することができる。

【００２０】また、前記接点板に対する前記基板の保持
力は従来と殆ど変らない上、前記圧入部は前記収納孔の
横断面全体にわたって塞がれて隙間がないので、注型樹
脂が前記収納孔を通って前記接点部まで流入する恐れが
ない優れたコネクタスイッチ等の接点板圧入装置を実現
できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）本発明の一実施例における接点板圧入部
の側断面図（ｂ）同縦断面図

【図２】本発明の一実施例における接点板圧入部の斜視
図

【図３】（ａ）本発明の一実施例における接点板の正面
図（ｂ）同側面図（ｃ）同要部拡大図

【図４】（ａ）本発明の一実施例における収納孔の上面
図（ｂ）同側断面図（ｃ）同縦断面図

【図５】（ａ）本発明の一実施例における接点板圧入部
の側断面図（ｂ）同側断面図

【図６】本発明の一実施例における接点板圧入状態の斜
視図

【図７】同他の実施例の側断面図

【図８】従来の接点板圧入部の斜視図

【図９】（ａ）従来の接点板の正面図（ｂ）同側面図

【図１０】（ａ）従来の収納孔の上面図（ｂ）同側断面図（ｃ）同縦断面図

【図１１】従来の接点板圧入状態の斜視図

【符号の説明】

１接点板２端子部３接点部４基板５収納孔８圧入部９突部１０突部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】金属製接点板をガラス繊維入り絶縁基材
の複数個の収納孔に圧入して保持する接点板圧入装置に
おいて、前記接点板を金属板をプレス加工して一直線状
に形成された細巾長寸の端子部と、前記端子部より広巾
の接点部と、前記接点部の前記端子部と連接する根本に
一個または複数個の前記端子部の巾および板厚よりも僅
かに巾および厚みの大きい突部を有する圧入部とからな
り、前記収納孔は、中央部が縦横ともに前記端子部より
も大きく、前記圧入部表裏の前記突部よりも僅かに小さ
い貫通孔で、その両側が前記圧入部板厚よりも僅かに小
さい隙間で、前記圧入部より僅かに小さい巾まで広が
り、底部を挟まれた形状の接点板圧入装置。