JPH11149965A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH11149965A
JPH11149965A JP9317260A JP31726097A JPH11149965A JP H11149965 A JPH11149965 A JP H11149965A JP 9317260 A JP9317260 A JP 9317260A JP 31726097 A JP31726097 A JP 31726097A JP H11149965 A JPH11149965 A JP H11149965A
Authority
JP
Japan
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jack
terminal
connector
insulator
plug
Prior art date
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Pending
Application number
JP9317260A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tajiri
宏 田尻
Kazuyuki Futaki
和之 二木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Fujitsu Component Ltd
Original Assignee
Nagano Fujitsu Component Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラグ端子が丸ピンタイプのコネクタに関
し、回路基板に搭載されるジャックコネクタの低価格化
と生産性向上を図る。 【解決手段】 金属板の折り曲げ成形で形成されるジャ
ック端子511と、該ジャック端子が固着されるジャッ
ク絶縁体512とを有し、前記ジャック端子511は、
ジャックコンタクトと絶縁体固着部と前記スルーホール
の径に対応して半円状に彎曲したターミナル511dと
を備え、端子列内で隣接するジャック端子間では露出さ
せた前記ターミナル511dが互いに逆の端子行方向を
向くように前記ジャック絶縁体512に固着して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば電源用コネク
タの如くプラグ端子が丸ピンタイプであるコネクタの構
成に係わり、特に回路基板に搭載されるジャックコネク
タの低価格化と生産性向上を図ったコネクタに関する。
【0002】近年の電子機器分野では情報処理技術の進
展に伴ってコンピュータ本体に複数の端末装置を接続す
る場合が多くなりつつあるが、それにつれて電源コネク
タのように大電流の断続に適した丸ピンタイプのコネク
タも使用数が増加する傾向にあることから、かかるコネ
クタを如何に安価に且つ生産性よく構成するかが大きな
課題になっている。
【0003】
【従来の技術】電源用コネクタとして端子列が一列であ
る場合を例とする図9は従来のコネクタの構成を説明す
る図であり、図10は図9のプラグコネクタにおけるプ
ラグ端子を説明する図、図11は図9のジャックコネク
タにおけるジャック端子を説明する図、図12は図9の
ジャックコネクタにおけるジャック絶縁体を説明する図
である。
【0004】また図13は従来の他のコネクタの構成を
説明する図であり、図14は図13のジャックコネクタ
におけるジャック端子を説明する図、図15は図13の
ジャックコネクタにおけるジャック絶縁体を説明する図
である。
【0005】なお図では対象とするコネクタが、電源ケ
ーブルに繋がるプラグコネクタと回路基板のスルーホー
ルを貫通するターミナルを備えたジャックコネクタとか
らなる場合を例として説明する。
【0006】図9で従来のコネクタ1は、電源コードを
構成する複数のケーブル18に繋がるプラグコネクタ1
1と、回路基板19に実装されるジャックコネクタ12
とで構成されている。
【0007】そして、プラグコネクタ11は複数のプラ
グ端子111を所定ピッチ“p”の一列に例えば通常の
インサート樹脂成形技術によってプラグ絶縁筐体112
の成形と同時に植設して形成されているものであり、ま
たジャックコネクタ12は上記プラグ端子111と同数
のジャック端子121と上記プラグコネクタ11におけ
る各プラグ端子と対応するそれぞれの位置に該各ジャッ
ク端子121を植設するジャック絶縁体122とからな
るものである。
【0008】この内プラグコネクタ11を構成する図1
0で示すプラグ端子111は、導電性を有する金属棒等
を素材としたものであり、一端の所定長さ領域がプラグ
コンタクト111aで該プラグコンタクトに続く絶縁体
植設部111bの他端側には上記ケーブル18を接続す
るケーブル接続孔111cが形成されている。
【0009】なお上記絶縁体植設部111bには、該プ
ラグ端子を固定させるための凹部111dが設けられて
いる。そして該プラグ端子111を植設するプラグ絶縁
筐体112は、図9に示す如く、上記プラグ端子111
をその絶縁体植設部111bで上記ピッチ“p”に整列
させる端子植設域112aを底として該端子植設域をプ
ラグコンタクト側で取り囲む周壁112bを備えている
ものであり、該周壁112bの底面からの高さ“h1
は上記プラグ端子111をその絶縁体植設部111bで
植設させたときのプラグコンタクト111aの先端を僅
かに越える高さに形成されている。
【0010】そこで上記プラグ絶縁筐体112を樹脂成
形する金型に、複数の上記プラグ端子111をそのプラ
グコンタクト111aが上記周壁内で上述した所定ピッ
チ“p”で整列するようにセットした後、通常のインサ
ート樹脂成形技術で上記プラグ絶縁筐体112を樹脂成
形することで、該プラグ端子111がプラグ絶縁筐体1
12に植設固着されてなる所要のプラグコネクタ11を
図9で示すように構成することができる。
【0011】一方ジャックコネクタ12を構成するジャ
ック端子を説明する図11で、(11−1)は完成状態
を示し(11−2)は該ジャック端子の形成工程を時系
列的に示した図である。
【0012】すなわち(11−1)で例えば燐青銅の如
くばね性を有する導電材棒からなるこの場合のジャック
端子121は、一端が上記プラグ端子111を直径方向
両面からの押圧で挟み得るように形成された二股のジャ
ックコンタクト121aで、絶縁体固着部121bを経
た後の他端が前記回路基板19に形成されたスルーホー
ル19aに挿入できる直径のターミナル121cに形成
されているものである。
【0013】そしてこの場合のジャック端子121は、
(11−2)の(イ)で示した導電棒材からなる素材1
21′を使用することで容易に形成することができる。
すなわち、(イ)で示した素材121′の一端のジャッ
クコンタクト形成領域を通常の穿孔工程で(ロ)に示す
如くパイプ化領域121-1とする。
【0014】なお該パイプ化領域121-1の先端からの
深さ“h2 ”は、上記プラグコネクタ11における周壁
高さ“h1 ”にほぼ対応するようになっている。次い
で、該パイプ化領域121-1の先端側から該領域の根元
近傍まで直径方向のすり割り121-2を入れて(ハ)の
状態とした後、所定長さ“h3 ”の上記絶縁体固着部1
21bを経た後の他端側を上述した回路基板19のスル
ーホール19aに挿入し得る径のターミナル121cに
加工して(ニ)に示す状態とする。
【0015】更に上記すり割り121-2で二股になった
それぞれの先端部を押圧変位させて(ホ)に示す如く先
端径が小さくなったジャックコンタクト121aにする
ことで、所要のジャック端子121を(11−1)で示
すように得ることができる。
【0016】一方ジャック絶縁体を説明する図12は一
部を断面視した全体斜視図であり、抽出図(a)は該断
面視部分を正面視した図である。すなわち図12でジャ
ック絶縁体122は、平面視サイズが図9で説明したプ
ラグコネクタ11の周壁内面をガイドとして該プラグコ
ネクタ11に挿入できる大きさと上記ジャック端子12
1のターミナルを除く長さすなわち“h2 +h3”を越
える高さ“h4 ”を備えたブロック状で、上記プラグコ
ネクタ11に挿入したときの各プラグ端子111と対応
するそれぞれの位置に上記ジャック端子121をジャッ
クコンタクト側から挿入したときにその絶縁体固着部1
21bでの圧入で固定できる端子孔122aが形成され
ている。
【0017】そして該端子孔122aに該ジャック端子
121を固定したときの各ジャックコンタクト対応位置
には上記プラグコネクタ11のプラグ端子111をガイ
ドして挿入し得る開口孔122bが設けられている。
【0018】なお該ジャック絶縁体122の端子孔形成
面の対角線上のコーナ近傍の2箇所には、前述した回路
基板19に対する位置決め用突起122cが該端子孔形
成面から突出して形成されている。
【0019】そこで、ジャックコンタクトを先頭とする
上記ジャック端子121を絶縁体固着部121bまで上
記ジャック絶縁体122の端子孔122aに圧入するこ
とで、該ジャック端子121が固定されたジャックコネ
クタ12を図9で示したように構成することができる。
【0020】かかるジャックコネクタ12では、前記回
路基板19の上記位置決め用突起対応位置に設けられた
位置決め孔19bと該位置決め用突起122cとを合わ
せた状態で矢印Aのように該回路基板19に搭載する
と、ジャックコネクタ12の各ターミナル121cが該
回路基板19の各スルーホール19aに位置することか
ら、該スルーホール19aとターミナル121cとをは
んだ接続することで該ジャックコネクタ12を回路基板
19に実装することができる。
【0021】そこで、前述したプラグコネクタ11を該
ジャックコネクタ12に対して矢印Bのように接近させ
て両者を接続すると、プラグコネクタ11の各プラグ端
子111がジャックコネクタ12のジャックコンタクト
領域を押し拡げて該コンタクト領域に挿入されるので、
ケーブル18と回路基板19のスルーホール間が接続で
きるコネクタ1を構成することができる。
【0022】図13で従来の他のコネクタ2は、図9で
説明したプラグコネクタ11と、前記回路基板19に実
装されるジャックコネクタ21とで構成されている。そ
してこの場合のジャックコネクタ21は、上記プラグ端
子111と同数のジャック端子211と該各ジャック端
子211を上記プラグコネクタ11の各プラグ端子対応
位置に植設するジャック絶縁体212とからなるもので
ある。
【0023】ここで図9の場合と同様にジャック端子と
ジャック絶縁体を先に説明する。すなわち、燐青銅の如
くばね性と導電性とを有する金属板を通常の連続したプ
レス打ち抜き折り曲げ成形技術で形成したこの場合のジ
ャック端子211は、図14で示す如く、一端の所定領
域がジャックコンタクト211aで該ジャックコンタク
トに繋がる絶縁体固着部211bから拡幅部211cを
経た他端側が前記回路基板19のスルーホール19aの
径に対応する幅のターミナル211dに形成されてなる
ものであり、該ターミナル211dの端辺で帯状の連結
部材211′に櫛刃状に繋がれた状態にある。
【0024】そしてジャックコンタクト211aは、第
1のコンタクト片211a-1とそれから切り起こされた
後該第1のコンタクト片と平行に折り曲げられた第2の
コンタクト片211a-2の間に、矢印Cの如く前述した
プラグコネクタ11のブラグコンタクト111aが挿入
されることで両者の接続が実現し得るようになってい
る。
【0025】なお上記絶縁体固着部211bには幅方向
両側に突出するバルジ211b′が形成されている。一
方ジャック絶縁体212を一部断面視した斜視図で示し
た図15で、主要部抽出図(a)は端子孔領域を底面側
すなわち矢印D1 方向から見た図であり、(b)は該断
面視部の正面図、(c)は(b)を矢印D2 〜D2 ′で
切断した断面図である。
【0026】図でジャック絶縁体212は、平面視サイ
ズが図9で説明したジャックコネクタ12のジャック絶
縁体122と等しく、上記ジャック端子211のターミ
ナル211dを除く長さを越える高さ“h5 ”を備えた
ブロック状で、上記ジャック絶縁体122の各端子孔1
22aと対応するそれぞれの位置に上記ジャック端子2
11をジャックコンタクト側から挿入することで固着し
得る端子孔212aが形成されているものである。
【0027】そしてこの場合の該端子孔212aは、上
記ジャック端子211の第1のコンタクト片211a-1
がその絶縁体固着部211bでの圧入で固着できるスリ
ット状溝212bと第2のコンタクト片211a-2がそ
の曲げ領域を含めて余裕をもって挿入し得る角孔212
cとが繋がった凸形に形成されている。
【0028】更に該スリット状溝212bの開口部に
は、上記ジャック端子211の拡幅部211cに対応す
る凹部212dが設けられており、該凹部212dに上
記拡幅部211cが位置した状態で該ジャック端子21
1が該ジャック絶縁体212に位置決めできるようにな
っている。
【0029】なお、該ジャック絶縁体212の端子孔形
成面の対角線上のコーナ近傍の2箇所に前述した回路基
板19に対する位置決め用突起212eが形成されてい
ることは前記ジャック絶縁体122の場合と同様であ
り、また各端子孔212aと対応する位置に前記プラグ
コネクタ11のプラグ端子111をガイドして挿入し得
る開口孔212fが設けられていることも前記ジャック
絶縁体122の場合と同様である。
【0030】そこで、ジャックコンタクト側を先頭とす
る上記ジャック端子211をその拡幅部211cが上記
凹部212dの底に当接するまでジャック絶縁体212
に挿入することで、該ジャック端子211が位置決めし
て固着されたジャックコネクタ21を図13で示したよ
うに構成することができる。
【0031】従って図13ひいては図9同様に、回路基
板19に設けられた位置決め孔19bと上記位置決め用
突起212eとの嵌合で矢印Aのように該ジャックコネ
クタ21を回路基板19に搭載すると該ジャックコネク
タ21のターミナル211dが回路基板19のスルーホ
ール19aに位置するので、両者をはんだ接続して実装
した後、前述したプラグコネクタ11を該ジャックコネ
クタ12に対して矢印Bの如く接近させることで、プラ
グコネクタ11の各プラグコンタクト111aがジャッ
クコネクタ21の第1のコンタクト片211a-1と第2
のコンタクト片211a-2の間に入り込んで両者の接続
が実現できることから、ケーブル18と回路基板19の
スルーホール19a間が接続できるコネクタ2を構成す
ることができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記構成になる
コネクタ1では、ジャック端子121を棒材から形成す
るため多くの工数がかかって量産性に乏しいと言う問題
があり、またジャック絶縁体122に設ける回路基板に
対する位置決め用突起122cが成形時や保管・運搬時
に破損し易く生産性向上を期待することができないと言
う問題があった。
【0033】またコネクタ2では、ジャック端子211
に設けるターミナル211dが平板状であるため変形や
曲がりが生じ易く回路基板のスルーホールへの挿入に多
くの工数がかかると言う問題があり、またジャック絶縁
体212の成形に複雑な形状の金型を要すると共に位置
決め用突起212eが上記ジャック絶縁体122同様に
破損し易いことから生産性向上を期待することができな
いと言う問題があった。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題は、金属板の折
り曲げ成形で形成されるジャック端子と、該ジャック端
子が固着されるジャック絶縁体とを有し、前記ジャック
端子は、ジャックコンタクトと絶縁体固着部と前記スル
ーホールの径に対応して半円状に彎曲したターミナルと
を備え、端子列内で隣接するジャック端子間では露出さ
せた前記ターミナルが互いに逆の端子行方向を向くよう
に前記ジャック絶縁体に固着されているコネクタによっ
て解決される。
【0035】ジャック端子のターミナルを半円状に曲げ
成形すると、該ターミナルとしての強度を向上させるこ
とができる。また上記ジャック端子を半円状のターミナ
ルが隣接する端子間で逆向きになるようにジャック絶縁
体に固着すると隣接するターミナル間では該ターミナル
領域をほぼ円形にすることができるので、整列した複数
のターミナル領域で回路基板に対する位置決めを実現す
ることができる。
【0036】そこで本発明では、ジャック端子を通常の
連続したプレス成形工程で形成できる形状にしたままそ
のターミナルを回路基板のスルーホール径に対応する大
きさの半円状にした上で、隣接する端子間でターミナル
が逆向きになるように該各ジャック端子をジャック絶縁
体に固着させてジャックコネクタを構成するようにして
いる。
【0037】このことは、端子としての形成に多くの工
数をかけることなくターミナルとしての強度が上げられ
ると同時に、ジャック絶縁体に設ける位置決め用突起が
除去できることを意味する。
【0038】従って、コネクタとしての生産性向上を期
待することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明になるコネクタの構
成例を説明する図であり、図2は図1のジャックコネク
タにおけるジャック端子を説明する図、図3は図2のジ
ャック端子のブランク形状と曲げ方法を説明する図、図
4は図1のジャックコネクタにおけるジャック絶縁体を
説明する図、図5は図1のジャックコネクタの組立方法
を説明する図、図6は図1のジャックコネクタの回路基
板への搭載方法を説明する図である。
【0040】また、図7はジャック端子としての応用例
を説明する図であり、図8はジャック絶縁体としての応
用例を説明する図である。なお、図ではいずれも図9で
説明したコネクタに本発明を適用させる場合を例として
いるので、図9乃至図15と同じ対象部材や部位には同
じ記号を付すと共に重複する説明についてはそれを省略
する。
【0041】コネクタの構成を説明する図1で本発明に
なるコネクタ5は、図9で説明したプラグコネクタ11
とジャックコネクタ51とで構成されている。そしてこ
の場合のジャックコネクタ51は、複数のジャック端子
511と該各ジャック端子511を前記ピッチ“p1
の一列に固着するジャック絶縁体512とからなるもの
である。
【0042】ここで図13の場合と同様に、図2乃至図
5でジャック端子とジャック絶縁体及びジャックコネク
タとしての組立方法を先に説明する。ジャック端子を完
成状態で説明する図2で、(a)は側断面図であり
(b)は全体の正面斜視図,(c)は側面図である。
【0043】すなわち前記ジャック端子211と同様の
金属板を通常の連続したプレス打ち抜き折り曲げ成形技
術で形成したこの場合のジャック端子511は、断面C
形の筒状に形成された絶縁体固着部511aの一端が該
絶縁体固着部511aから対面した状態で突出して伸び
る2個のコンタクト片からなるジャックコンタクト51
1bで、該絶縁体固着部511aの他端側は縮幅された
導体部511cを介してほぼ半円状に曲げ成形されたタ
ーミナル511dに形成されている。
【0044】そして対面する上記2個のコンタクト片が
それぞれの先端が絶縁体固着部511aの中心線近傍で
接近するように両外側からの押圧で変位されてなるこの
場合の上記ジャックコンタクト511bは、上記プラグ
コネクタ11の前述したプラグコンタクト111aが該
2個のコンタクト片間に挿入されたときに各コンタクト
片との接触によって確実な接続が実現できるようになっ
ている。
【0045】また、例えば図11で説明したジャック端
子121の絶縁体固着部121bとほぼ同じ径に形成さ
れている上記絶縁体固着部511aには、その周辺の均
等配置した複数箇所(図では3箇所)にジャックコンタ
クト側を基点として外側に切り起こされた切り起こし片
511eがバルジとして設けられている。
【0046】更に、例えば図19で説明した回路基板1
9のスルーホール19aの径にほぼ合致する径で半円状
に曲げ成形された上記ターミナル511dは、上記導体
部511cでの折り曲げ成形によって上記絶縁体固着部
511aと同心に位置するように形成されている。
【0047】図3はかかるジャック端子511のブラン
ク形状を示したもので、ジャック端子511のブランク
511′は、帯状の連結部材511″に折損部となるネ
ックDを介して前記端子ピッチ“p”の2倍すなわちピ
ッチ“2p”の櫛刃状に形成されている。
【0048】すなわち、上記ターミナル511dに対応
するターミナル領域511d′と、導体部511cに対
応する導体部領域511c′と、絶縁体固着部511a
に対応する絶縁体固着部領域511a′と、ジャックコ
ンタクト511bに対応して該絶縁体固着部領域511
a′から二股に分岐したジャックコンタクト領域511
b′とが、上記ネックDに繋がった状態で中心線対象に
平板状に形成されている。
【0049】そして、ターミナル領域511d′は前記
回路基板19におけるスルーホール内壁面をほぼ半周す
る幅と長さに形成され、また絶縁体固着部領域511
a′は図11で説明した前記ジャック端子121におけ
る絶縁体固着部121bの表面積にほぼ対応する幅と長
さに形成され、更にジャックコンタクト領域511b′
は上記絶縁体固着部領域511a′から二股に分岐した
2個のコンタクト片511b″が上記ジャック端子12
1のジャックコンタクト長さ“h2 ”とほぼ等しい長さ
に形成されている。
【0050】なお上記の絶縁体固着部領域511a′に
は、前述した切り起こし片511eが幅方向の均等配置
位置3箇所に形成されている。そこで、上記絶縁体固着
部領域511a′をジャックコンタクト領域511b′
と共に該切り起こし片511eの切り起こし方向と逆方
向に矢印E1 の如くほぼ円状に丸めた後、対面する各コ
ンタクト片511b″の押圧でその先端を接近させて図
2に示す絶縁体固着部511aとジャックコンタクト5
11bを形成する。
【0051】次いで、上記ターミナル領域511d′を
ほぼ上記スルーホールの径で矢印E 2 の如く半円状に丸
めて図2に示すターミナル511dを形成する。その
後、上記絶縁体固着部511aとターミナル511dと
が同心になるように上記導体部領域511c′を曲げる
ことで、図2で説明したジャック端子511を連結部材
511″に櫛刃状に繋がった状態で形成することができ
る。
【0052】一方上記ジャック端子511を植設して固
着するジャック絶縁体を一部断面視した斜視図で説明す
る図4で、主要部抽出図(a)は端子孔領域を底面側す
なわち矢印F1 方向から見た図であり、(b)は(a)
を矢印F2 〜F2 ′で切断した断面図、(c)は(a)
を矢印F3 〜F3 ′で切断した断面図である。
【0053】図でジャック絶縁体512は、平面視サイ
ズが図9で説明したジャック絶縁体122と等しく、上
記ジャック端子511のターミナル511dを除く上記
長さ“h6 ”を越える高さを備えたブロック状で、上記
ジャック絶縁体122の各端子孔122aと対応するそ
れぞれの位置に上記ジャック端子511をジャックコン
タクト側から挿入したときの絶縁体固着部511aでの
圧入で固着し得る端子孔512aが形成されてなるもの
である。
【0054】そしてこの場合の該端子孔512aの絶縁
体幅方向の両側内壁面には、上記ジャック端子511を
所定位置までコンタクト側から挿入したときの2個のコ
ンタクト片の間と対応する領域に、該端子孔の底面から
絶縁体固着部511aのコンタクト側端辺と当接する位
置までの高さ“h7 ”を備えた弓状突起512bが形成
されている。
【0055】このことは、該ジャック絶縁体512の端
子孔512aに上記ジャック端子511をコンタクト側
から挿入すると、該ジャック端子511の絶縁体固着部
511aが該端子孔512aに入ったとき以降は上記切
り起こし片511eの変位を伴うが、該絶縁体固着部の
コンタクト側端辺が上記弓状突起512bと当接する位
置でその挿入が停止するが、ジャック端子511として
の逆方向への移動は切り起こし片511eの端子孔内壁
面への食い込みによって抑制されることを意味する。
【0056】従って、ジャック端子511のジャック絶
縁体512に対する確実な位置決めと固定を実現するこ
とができる。なお、該各端子孔512aと対応する位置
に前記プラグコネクタ11のプラグ端子111をガイド
して挿入させる開口孔212fが設けられていることも
前記ジャック絶縁体122の場合と同様である。
【0057】ジャックコネクタとしての組立方法を説明
する図5で、(5−1)はジャック端子挿入前の状態を
示し、また(5−2)はジャック端子挿入後の完成状態
を示したものである。
【0058】すなわち図の(5−1)で、ジャック絶縁
体の各端子孔512aと対応する位置に連結部材51
1″に上述したピッチ“2P”の櫛刃状に繋がれたジャ
ック端子511を配置する。
【0059】そして図示されない圧入工具を使用して矢
印J1 の如く複数の該ジャック端子511を上述した所
定位置まで圧入した後、上記連結部材511″を切除す
る。この時点で、上記ジャック絶縁体512の一つ置き
の端子孔512aにジャック端子511が植設されたこ
とになる。
【0060】なおこの時点では、ジャック端子511の
上記導体部511cがジャック絶縁体512の各端子孔
内に位置するので、該絶縁体512からはターミナル5
11dのみが露出する。
【0061】次いで、連結部材511″に繋がれたジャ
ック端子511を左右反転させた状態で矢印J2 の如く
上記ジャック絶縁体512に一括して挿入した後、連結
部材511″を切除することで、所要のジャックコネク
タ5を(5−2)ひいては図1に示すように構成するこ
とができる。
【0062】かかるジャックコネクタ5では、絶縁体に
複雑な形状を持つ端子孔を設けることなくまた特別な手
段を設けることなくジャック端子511の絶縁体512
に対する確実な位置決めと固着が実現できるメリットが
ある。
【0063】回路基板への搭載方法を説明する図6で、
(6−1)は搭載前の状態を斜視した図であり、(6−
2)は搭載時の状態を時系列的に示した図である。すな
わち図の(6−1)で、回路基板19の各スルーホール
19aと対応する位置に上記ジャックコネクタ5を配置
するが、この時点で該コネクタ5の各ターミナル511
dは隣接する端子間で逆方向に向いたように配されてい
る。
【0064】そこで、該ジャックコネクタ5を矢印Aの
ように降下させると、図面左側に位置するジャック端子
511-1のターミナルはスルーホール19aの紙面奥側
の内壁面に沿って挿入されるが、図面右側に位置するジ
ャック端子511-2のターミナルはスルーホール19a
の紙面手前側の図示されない内壁面に沿って挿入され
る。
【0065】従って、整列した複数のターミナルによっ
てジャックコネクタ5としての回路基板19に対する位
置決めが二次元方向で実現できることから、該回路基板
19に対する前述した位置決め用突起212eをなくす
ことができる。
【0066】また(6−1)を側面視した図の(6−
2)で、(イ)は搭載前の状態を(ロ)は搭載中の状態
をまた(ハ)は搭載後の状態をそれぞれ示している。す
なわち(イ)では、回路基板19のスルーホール19a
上方対応位置にジャック端子511のターミナル511
dが位置している。
【0067】そこでジャックコネクタ5を降下させる
と、ターミナル511dがスルーホール19a内壁面の
片側に沿って挿入される。この場合、整列したターミナ
ル511dの一つが例えば破線Kで示すように曲がって
いるときには、そのターミナルのみを矢印L方向に押す
ことによる上述した導体部511cでの変位で容易に修
正できるので、(ロ)に示す状態にすることができる。
【0068】更に続くジャックコネクタ5の降下で、タ
ーミナル511dのすべてをスルーホール19aに挿入
することができて(ハ)の状態にすることができる。以
後、通常のはんだ接続技術でスルーホール19aとター
ミナル511とを接続することで、ジャックコネクタ5
の回路基板19に対する実装を実現することができる。
【0069】ジャック端子としての応用例を説明する図
7で、(7−1)は図2の(b)における断面図であ
り、(7−2)は該(7−1)のジャック端子を実現す
るブランクを示した図である。
【0070】すなわち図の(7−1)でこの場合のジャ
ック端子611は、図2で説明したジャック端子511
のジャックコンタクト511bの先端近傍に内側に突出
する枕状突起611aを追加して形成したものである。
【0071】そして上記の枕状突起611aは、図3で
説明したブランク511′の形成時に、(7−2)に示
す如く各コンタクト片511b″それぞれの先端近傍に
切り起こし片511eの切り起こし方向と逆方向に突出
する枕状突起611aを追加して形成したブランク61
1′を使用し、図3で説明した曲げ工程を踏むことで容
易に実現することができる。
【0072】かかるジャック端子611が前記ジャック
絶縁体512に植設されてなるジャックコネクタでは、
上述した枕状突起611aの山部が前記プラグコネクタ
11のプラグコンタクト511bと摺動接触するので、
プラグ端子111とジャック端子611との間の円滑な
摺動接触による確実な接続と、コネクタとしての更なる
長寿命化が図れるメリットがある。
【0073】ジャック絶縁体としての応用例を全体斜視
図で説明する図8で、抽出図(a)は図4(c)同様の
断面図である。すなわち図8でこの場合のジャック絶縁
体711は、図4で説明したジャック絶縁体512の外
形を、幅と長さの双方が開口孔212f側で小さくなる
ように周面711aの途中から斜面711bを追加して
形成したものである。
【0074】そしてこの場合の該斜面711bは、上記
ジャック絶縁体512を樹脂成形する金型のキャビティ
に該斜面711bに対応する斜面を設けることで容易に
実現することができる。
【0075】かかるジャック絶縁体711に前記ジャッ
ク端子511や611が植設されてなるジャックコネク
タでは、前述したプラグコネクタ11との接続時のプラ
グコンタクト111aの絶縁体開口孔212fに対する
位置決めが容易になると同時に、プラグ絶縁筺体112
と上記ジャック絶縁体711との間のガイド領域が小さ
くできるので該ガイド時の絶縁体相互間の接触で発生す
る絶縁体微粒子が少なくできてコネクタとしての更なる
長寿命化が図れるメリットがある。
【0076】
【発明の効果】上述の如く本発明により、回路基板に搭
載されるジャックコネクタの低価格化と生産性向上を図
ったコネクタを提供することができる。
【0077】なお本発明の説明では端子列が一列の場合
を例としているが、該端子列が複数列の場合にも同等の
効果が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になるコネクタの構成例を説明する
図。
【図2】 図1のジャックコネクタにおけるジャック端
子を説明する図。
【図3】 図2のジャック端子のブランク形状と曲げ方
法を説明する図。
【図4】 図1のジャックコネクタにおけるジャック絶
縁体を説明する図。
【図5】 図1のジャックコネクタの組立方法を説明す
る図。
【図6】 図1のジャックコネクタの回路基板への搭載
方法を説明する図。
【図7】 ジャック端子としての応用例を説明する図。
【図8】 ジャック絶縁体としての応用例を説明する
図。
【図9】 従来のコネクタの構成を説明する図。
【図10】 図9のプラグコネクタにおけるプラグ端子
を説明する図。
【図11】 図9のジャックコネクタにおけるジャック
端子を説明する図。
【図12】 図9のジャックコネクタにおけるジャック
絶縁体を説明する図。
【図13】 従来の他のコネクタの構成を説明する図。
【図14】 図13のジャックコネクタにおけるジャッ
ク端子を説明する図。
【図15】 図13のジャックコネクタにおけるジャッ
ク絶縁体を説明する図。である。
【符号の説明】
5 コネクタ 11 プラグコネクタ 19 回路基板 19a スルーホール 51 ジャックコネクタ 212f 開口孔 511 ジャック端子 511′ ブランク 511″ 連結部材 511a 絶縁体固着部 511a′ 絶縁体固着部領域 511b ジャックコンタクト 511b′ ジャックコンタクト領域 511b″ コンタクト片 511c 導体部 511c′ 導体部領域 511d ターミナル 511d′ ターミナル領域 511e 切り起こし片 512 ジャック絶縁体 512a 端子孔 512b 弓状突起 611 ジャック端子 611′ ブランク 611a 枕状突起 711 ジャック絶縁体 711a 周面 711b 斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の折り曲げ成形で形成されるジャ
    ック端子と、該ジャック端子が固着されるジャック絶縁
    体とを有し、 前記ジャック端子は、ジャックコンタクトと絶縁体固着
    部と前記スルーホールの径に対応して半円状に彎曲した
    ターミナルとを備え、端子列内で隣接するジャック端子
    間では露出させた前記ターミナルが互いに逆の端子行方
    向を向くように前記ジャック絶縁体に固着されているこ
    とを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ジャック端子が、 前記ターミナルと前記絶縁体固着部との間に、該ターミ
    ナルと絶縁体固着部の双方より縮幅された導体部を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ジャックコンタクトが、 プラグコンタクト挿入側の端部近傍に内側に突出する枕
    状突起を備えていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ジャック絶縁体の周面が、 プラグコネクタ挿入側の幅と長さを狭める斜面を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
JP9317260A 1997-11-18 1997-11-18 コネクタ Pending JPH11149965A (ja)

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JP9317260A JPH11149965A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 コネクタ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009037794A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Smk Corp コネクタ端子
JP2013247956A (ja) * 2013-07-18 2013-12-12 Kubota Corp 作業機連結装置の電源ハーネス連結構造
JP2014170647A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Yazaki Corp 雌端子

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JP2014170647A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Yazaki Corp 雌端子
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