JPH0816090B2 - N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化方法 - Google Patents
N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化方法Info
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- JPH0816090B2 JPH0816090B2 JP15402488A JP15402488A JPH0816090B2 JP H0816090 B2 JPH0816090 B2 JP H0816090B2 JP 15402488 A JP15402488 A JP 15402488A JP 15402488 A JP15402488 A JP 15402488A JP H0816090 B2 JPH0816090 B2 JP H0816090B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はN−ビニルカルボン酸アミドの合成中間体で
あるN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド
の安定化方法に関する。さらに詳しくはN−(α−アル
コキシアルキル)カルボン酸アミドの貯蔵時、蒸留精製
時、または反応時に安定化剤を添加してN−(α−アル
コキシアルキル)カルボン酸アミドの変質を防止する方
法に関する。該N−ビニルカルボン酸アミドは水溶性ポ
リマーであるポリビニルアミン、タウリンおよびシステ
アミン等の合成原料として利用される。
あるN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド
の安定化方法に関する。さらに詳しくはN−(α−アル
コキシアルキル)カルボン酸アミドの貯蔵時、蒸留精製
時、または反応時に安定化剤を添加してN−(α−アル
コキシアルキル)カルボン酸アミドの変質を防止する方
法に関する。該N−ビニルカルボン酸アミドは水溶性ポ
リマーであるポリビニルアミン、タウリンおよびシステ
アミン等の合成原料として利用される。
[従来の技術] N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドは
N−ビニルカルボン酸アミドの原料として有用であるこ
とが広く知られており、(例えば特開昭50-76015号およ
び同55-153754号公報)、またその製造法も種々の提案
がある(例えば特開昭55-154589号、同62-289549号およ
び米国特許第4,554,377号公報)。しかしN−(α−ア
ルコキシアルキル)カルボン酸アミドは貯蔵時、蒸留精
製時、または反応時にその一部が変質し、N−(α−ア
ルコキシアルキル)カルボン酸アミドの損失を招く傾向
がある。
N−ビニルカルボン酸アミドの原料として有用であるこ
とが広く知られており、(例えば特開昭50-76015号およ
び同55-153754号公報)、またその製造法も種々の提案
がある(例えば特開昭55-154589号、同62-289549号およ
び米国特許第4,554,377号公報)。しかしN−(α−ア
ルコキシアルキル)カルボン酸アミドは貯蔵時、蒸留精
製時、または反応時にその一部が変質し、N−(α−ア
ルコキシアルキル)カルボン酸アミドの損失を招く傾向
がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上記の実状に鑑み、貯蔵時、蒸留精製時、
または反応時のN−(α−アルコキシアルキル)カルボ
ン酸アミドの変質を防止し、N−(α−アルコキシアル
キル)カルボン酸アミドの損失を防止するための簡便な
方法の提供が目的である。
または反応時のN−(α−アルコキシアルキル)カルボ
ン酸アミドの変質を防止し、N−(α−アルコキシアル
キル)カルボン酸アミドの損失を防止するための簡便な
方法の提供が目的である。
[課題を解決するための手段] 本発明の前記目的は、本発明の方法に従ってN−(α
−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドに安定化剤を
添加することにより達成される。
−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドに安定化剤を
添加することにより達成される。
すなわち本発明によれば、N−(α−アルコキシアル
キル)カルボン酸アミドに安定化剤を添加することによ
るN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの
安定化方法が提供される。
キル)カルボン酸アミドに安定化剤を添加することによ
るN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの
安定化方法が提供される。
N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドは
貯蔵時、蒸留精製時、または反応時に熱、またはN−
(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド中に混在
する不純物の作用で一部変質する傾向がある。本発明者
らはこのN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの変質の防止方法につき種々検討を重ねた結果、本
発明において特定する安定化剤を添加した場合にN−
(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化
が図れることを見い出し本発明を完成するに至った。本
発明の安定化方法において対象となるN−(α−アルコ
キシアルキル)カルボン酸アミドには、N−(α−メト
キシエチル)ホルムアミド、N−(α−イソプロポキシ
エチル)アセトアミド、N−(α−ペントキシエチル)
アセトアミド、N−(α−エトキシエチル)プロピオン
酸アミド、N−(α−メトキシ−n−ブチル)アセトア
ミド等が包含される。いかなる製法によるかは問わない
が、例えばアセトアルデヒドとプロピオンアミドとエチ
ルアルコールとを反応させて得られるN−(α−エトキ
シエチル)プロピオン酸アミド、アセトアルデヒドジメ
チルアセタールとアセトアミドとを反応させて得られる
N−(α−メトキシエチル)アセトアミド等がある。
貯蔵時、蒸留精製時、または反応時に熱、またはN−
(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド中に混在
する不純物の作用で一部変質する傾向がある。本発明者
らはこのN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの変質の防止方法につき種々検討を重ねた結果、本
発明において特定する安定化剤を添加した場合にN−
(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化
が図れることを見い出し本発明を完成するに至った。本
発明の安定化方法において対象となるN−(α−アルコ
キシアルキル)カルボン酸アミドには、N−(α−メト
キシエチル)ホルムアミド、N−(α−イソプロポキシ
エチル)アセトアミド、N−(α−ペントキシエチル)
アセトアミド、N−(α−エトキシエチル)プロピオン
酸アミド、N−(α−メトキシ−n−ブチル)アセトア
ミド等が包含される。いかなる製法によるかは問わない
が、例えばアセトアルデヒドとプロピオンアミドとエチ
ルアルコールとを反応させて得られるN−(α−エトキ
シエチル)プロピオン酸アミド、アセトアルデヒドジメ
チルアセタールとアセトアミドとを反応させて得られる
N−(α−メトキシエチル)アセトアミド等がある。
本発明においてN−(α−アルコキシアルキル)カル
ボン酸アミドの安定化剤として用いられる化合物として
は、ジフエニルアミン、トリエチルアミン、フエノチア
ジン等の有機アミン化合物;炭酸カルシウム、リン酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム等
の、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の弱酸塩もし
くは弱酸水素塩であって該塩の水溶液がアルカリ性を示
す無機塩類;酢酸マグネシウム、プロピオン酸ナトリウ
ム等の有機カルボン酸アルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩が挙げられる。
ボン酸アミドの安定化剤として用いられる化合物として
は、ジフエニルアミン、トリエチルアミン、フエノチア
ジン等の有機アミン化合物;炭酸カルシウム、リン酸ナ
トリウム、炭酸水素カリウム、リン酸水素二カリウム等
の、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の弱酸塩もし
くは弱酸水素塩であって該塩の水溶液がアルカリ性を示
す無機塩類;酢酸マグネシウム、プロピオン酸ナトリウ
ム等の有機カルボン酸アルカリ金属塩またはアルカリ土
類金属塩が挙げられる。
これらの安定化剤の使用量は通常N−(α−アルコキ
シアルキル)カルボン酸アミドに対して10〜50000ppm、
好ましくは100〜10000ppmの範囲であり、使用量が少な
過ぎるとN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの変質を十分に制御できず、また多過ぎても効果が
同じであり経済的ではない。
シアルキル)カルボン酸アミドに対して10〜50000ppm、
好ましくは100〜10000ppmの範囲であり、使用量が少な
過ぎるとN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの変質を十分に制御できず、また多過ぎても効果が
同じであり経済的ではない。
上記の使用量の範囲で2種以上の安定化剤を併用する
こともできる。
こともできる。
本発明の安定化剤はN−(α−アルコキシアルキル)
カルボン酸アミドの貯蔵時、蒸留精製時、またはN−ビ
ニルカルボン酸アミドへの転換時等に適宜添加すること
により目的が達成される。
カルボン酸アミドの貯蔵時、蒸留精製時、またはN−ビ
ニルカルボン酸アミドへの転換時等に適宜添加すること
により目的が達成される。
ハイドロキノン、p−メトキシフエノール等のフエノ
ール系ラジカル重合禁止剤をN−(α−アルコキシアル
キル)カルボン酸アミドに添加した場合、ある程度の安
定化効果は認められるがその効果は不十分で本発明の目
的は達成できなかった。
ール系ラジカル重合禁止剤をN−(α−アルコキシアル
キル)カルボン酸アミドに添加した場合、ある程度の安
定化効果は認められるがその効果は不十分で本発明の目
的は達成できなかった。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例1 アセトアルデヒド、アセトアミドおよびイソプロピル
アルコールの反応により得られたN−(α−イソプロポ
キシエチル)アセトアミド(純度86%)220gおよび酢酸
ナトリウム0.55gを内容積500mlのナス型フラスコ中に入
れ、浴温110℃、圧力2.0mmHgで減圧蒸留した。蒸留に要
した時間は約2時間であった。留出温度85℃の留分179.
5gが得られ、ガスクロマトグラフイーによる分析では純
度99.5%のN−(α−イソプロポキシエチル)アセトア
ミドであり、蒸留収率は94.4%であった。
アルコールの反応により得られたN−(α−イソプロポ
キシエチル)アセトアミド(純度86%)220gおよび酢酸
ナトリウム0.55gを内容積500mlのナス型フラスコ中に入
れ、浴温110℃、圧力2.0mmHgで減圧蒸留した。蒸留に要
した時間は約2時間であった。留出温度85℃の留分179.
5gが得られ、ガスクロマトグラフイーによる分析では純
度99.5%のN−(α−イソプロポキシエチル)アセトア
ミドであり、蒸留収率は94.4%であった。
比較例1 実施例1と同じ条件でN−(α−イソプロポキシエチ
ル)アセトアミド(純度86%)200gを、安定化剤を加え
ずに蒸留した。3時間加熱を続けたが留分は88gに過ぎ
なかった。ガスクロマトグラフイーによる分析では純度
90%のN−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミド
であり、蒸留収率は46.0%であった。蒸留残滓は75gに
も及び粘度の高いタール状物質に変質していた。
ル)アセトアミド(純度86%)200gを、安定化剤を加え
ずに蒸留した。3時間加熱を続けたが留分は88gに過ぎ
なかった。ガスクロマトグラフイーによる分析では純度
90%のN−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミド
であり、蒸留収率は46.0%であった。蒸留残滓は75gに
も及び粘度の高いタール状物質に変質していた。
実施例2〜8、比較例2〜5 実施例1で用いたN−(α−イソプロポキシエチル)
アセトアミドに種々の安定化剤を加えて熱安定性を試験
した。
アセトアミドに種々の安定化剤を加えて熱安定性を試験
した。
N−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミド2.0g
に対して安定化剤を2500ppm加え、110℃で1時間加熱
後、ガスクロマトグラフイーにより残存するN−(α−
イソプロポキシエチル)アセトアミドを分析した。その
結果および比較例2として安定化剤を加えない場合のN
−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドの残存
率、また比較例3〜5として一般のラジカル重合禁止剤
を添加したときの結果を表1に示した。
に対して安定化剤を2500ppm加え、110℃で1時間加熱
後、ガスクロマトグラフイーにより残存するN−(α−
イソプロポキシエチル)アセトアミドを分析した。その
結果および比較例2として安定化剤を加えない場合のN
−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドの残存
率、また比較例3〜5として一般のラジカル重合禁止剤
を添加したときの結果を表1に示した。
実施例9 窒素導入管を具備した二口フラスコ(200ml)を長さ4
0cm内径2.1cmの石英管に連結した。フラスコ中にはN−
(α−メトキシエチル)アセトアミド100.0gおよび水酸
化カルシウム1.0gを入れた。石英管内には石英リングを
充填し、石英管の他方は−78℃に冷却した受器に連結
し、真空ポンプで7mmHgに減圧した。石英管を電気炉に
より550℃に加熱し、二口フラスコを油浴中160℃に加熱
し、N−(α−メトキシエチル)アセトアミドを蒸発さ
せ石英管内で熱分解反応を生起させた。反応開始後1時
間でフラスコ内のN−(α−メトキシエチル)アセトア
ミドは全量蒸発した。冷却した受器内に凝縮した熱分解
物をガスクロマトグラフイーにより分析したところ、目
的物であるN−ビニルアセトアミド67.1gおよびN−
(α−メトキシエチル)アセトアミド4.1gを含有してい
た。これはN−(α−メトキシエチル)アセトアミドの
転化率95.9%、N−ビニルアセトアミドの選択率96.3%
に該当する。二口フラスコ中に有機物の残滓は見られな
かった。
0cm内径2.1cmの石英管に連結した。フラスコ中にはN−
(α−メトキシエチル)アセトアミド100.0gおよび水酸
化カルシウム1.0gを入れた。石英管内には石英リングを
充填し、石英管の他方は−78℃に冷却した受器に連結
し、真空ポンプで7mmHgに減圧した。石英管を電気炉に
より550℃に加熱し、二口フラスコを油浴中160℃に加熱
し、N−(α−メトキシエチル)アセトアミドを蒸発さ
せ石英管内で熱分解反応を生起させた。反応開始後1時
間でフラスコ内のN−(α−メトキシエチル)アセトア
ミドは全量蒸発した。冷却した受器内に凝縮した熱分解
物をガスクロマトグラフイーにより分析したところ、目
的物であるN−ビニルアセトアミド67.1gおよびN−
(α−メトキシエチル)アセトアミド4.1gを含有してい
た。これはN−(α−メトキシエチル)アセトアミドの
転化率95.9%、N−ビニルアセトアミドの選択率96.3%
に該当する。二口フラスコ中に有機物の残滓は見られな
かった。
比較例6 水酸化カルシウムを添加しない以外は実施例9と全く
同様にN−(α−メトキシエチル)アセトアミドの熱分
解を行った。2時間反応を行ったがフラスコ内に30.5g
ものタール状物質が残留した。冷却した受器内に凝縮し
た成分を分析したところ、N−ビニルアセトアミド29g
およびN−(α−メトキシエチル)アセトアミド5.5gを
含有していた。これはN−((α−メトキシエチル)ア
セトアミドの転化率94.5%、N−ビニルアセトアミドの
選択率42.2%に相当する。
同様にN−(α−メトキシエチル)アセトアミドの熱分
解を行った。2時間反応を行ったがフラスコ内に30.5g
ものタール状物質が残留した。冷却した受器内に凝縮し
た成分を分析したところ、N−ビニルアセトアミド29g
およびN−(α−メトキシエチル)アセトアミド5.5gを
含有していた。これはN−((α−メトキシエチル)ア
セトアミドの転化率94.5%、N−ビニルアセトアミドの
選択率42.2%に相当する。
実施例10、比較例7 実施例2と同様にしてN−(α−エトキシエチル)プ
ロピオン酸アミドの熱安定性試験を行った。安定化剤と
して酢酸ナトリウムを用いた。すなわちN−(α−エト
キシエチル)プロピオン酸アミド2.0gに対して酢酸ナト
リウム5mg(2500ppm)を添加し、110℃で1時間加熱後
ガスクロマトグラフイーにより分析したところ、残存率
は98.5%であった。
ロピオン酸アミドの熱安定性試験を行った。安定化剤と
して酢酸ナトリウムを用いた。すなわちN−(α−エト
キシエチル)プロピオン酸アミド2.0gに対して酢酸ナト
リウム5mg(2500ppm)を添加し、110℃で1時間加熱後
ガスクロマトグラフイーにより分析したところ、残存率
は98.5%であった。
また、比較例7として酢酸ナトリウムを添加しないで
実施例10と同様にN−(α−エトキシエチル)プロピオ
ン酸アミドの熱安定性試験を行った。110℃で1時間加
熱後分析したところ残存率は61.0%であった。
実施例10と同様にN−(α−エトキシエチル)プロピオ
ン酸アミドの熱安定性試験を行った。110℃で1時間加
熱後分析したところ残存率は61.0%であった。
実施例11、比較例8 実施例10と全く同様にしてN−(α−メトキシ−n−
ブチル)アセトアミドの熱安定性試験を行った。110℃
で1時間加熱後分析したところN−(α−メトキシ−n
−ブチル)アセトアミドの残存率は96.8%であった。比
較例8として安定化剤を添加しないでN−(α−メトキ
シ−n−ブチル)アセトアミドの熱安定性試験を行った
ところ、残存率は58.3%であった。
ブチル)アセトアミドの熱安定性試験を行った。110℃
で1時間加熱後分析したところN−(α−メトキシ−n
−ブチル)アセトアミドの残存率は96.8%であった。比
較例8として安定化剤を添加しないでN−(α−メトキ
シ−n−ブチル)アセトアミドの熱安定性試験を行った
ところ、残存率は58.3%であった。
実施例12 実施例1で使用したものと同じN−(α−イソプロポ
キシエチル)アセトアミド(純度86%)200gおよび酢酸
ナトリウム0.5gを試薬瓶に入れ密封し、180日間室温に
て貯蔵した。ガスクロマトグラフイーにより分析したと
ころN−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドの
2.0%が変質していた。
キシエチル)アセトアミド(純度86%)200gおよび酢酸
ナトリウム0.5gを試薬瓶に入れ密封し、180日間室温に
て貯蔵した。ガスクロマトグラフイーにより分析したと
ころN−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドの
2.0%が変質していた。
比較例9 酢酸ナトリウムを添加しない以外は実施例12と同様に
N−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドを室温
で貯蔵した。180日後分析したところN−(α−イソプ
ロポキシエチル)アセトアミドの21.5%が変質してい
た。
N−(α−イソプロポキシエチル)アセトアミドを室温
で貯蔵した。180日後分析したところN−(α−イソプ
ロポキシエチル)アセトアミドの21.5%が変質してい
た。
[発明の効果] 本発明によれば、従来化学的に不安定で、貯蔵時、蒸
留精製時、または反応時に変質し、損失を招く傾向のあ
ったN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド
に安定化剤を添加することにより簡便かつ経済的に安定
化を図ることが可能である。
留精製時、または反応時に変質し、損失を招く傾向のあ
ったN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミド
に安定化剤を添加することにより簡便かつ経済的に安定
化を図ることが可能である。
したがって、N−(α−アルコキシアルキル)カルボ
ン酸アミドの取扱いに際して安定化剤を適宜添加するこ
とによりN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの一部が変質するのが防止でき、そのためN−(α
−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの損失が避け
られる。
ン酸アミドの取扱いに際して安定化剤を適宜添加するこ
とによりN−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸ア
ミドの一部が変質するのが防止でき、そのためN−(α
−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの損失が避け
られる。
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式 〔式中、R1およびR2は炭素数1〜8のアルキル基を示
し、R3は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示
す〕 にて表わされるN−(α−アルコキシアルキル)カルボ
ン酸アミドに 有機アミン化合物 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の弱酸塩であっ
て、該塩の水溶液がアルカリ性を示す無機塩類、 炭素数1〜6の有機弱酸のアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属塩、ならびに これらの混合物 から成る群から選択されたアルカリ性安定化剤を添加す
ることを特徴とするN−(α−アルコキシアルキル)カ
ルボン酸アミドの安定化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15402488A JPH0816090B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15402488A JPH0816090B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH023640A JPH023640A (ja) | 1990-01-09 |
JPH0816090B2 true JPH0816090B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=15575239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15402488A Expired - Lifetime JPH0816090B2 (ja) | 1988-06-22 | 1988-06-22 | N−(α−アルコキシアルキル)カルボン酸アミドの安定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816090B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220112155A1 (en) * | 2018-12-27 | 2022-04-14 | Showa Denko K.K. | Composition for producing n-vinyl carboxylic acid amide |
-
1988
- 1988-06-22 JP JP15402488A patent/JPH0816090B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH023640A (ja) | 1990-01-09 |
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