JPH08160703A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08160703A
JPH08160703A JP6323851A JP32385194A JPH08160703A JP H08160703 A JPH08160703 A JP H08160703A JP 6323851 A JP6323851 A JP 6323851A JP 32385194 A JP32385194 A JP 32385194A JP H08160703 A JPH08160703 A JP H08160703A
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Yasunori Kawaishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙の反転手段を設けることなく、転写紙
の表面、裏面または両面に高画質の多色画像を自在に形
成することができる画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体9上のトナー像を転写しうる第1中間
転写ベルト19と、感光体9上のトナー像を中間転写ベ
ルト19上に転写する転写ローラ20aとを備え、転写
紙を保持搬送可能であって且つ第1中間転写ベルト19
上のトナー像を転写しうる第2中間転写ベルト23と、
第1中間転写ベルト19上のトナー像を第2中間転写ベ
ルト23で搬送されている転写紙の表面、又は第2中間
転写ベルト23上に転写する転写ローラ23aと、第2
中間転写ベルト23上のトナー像を第2中間転写ベルト
23で搬送されている転写紙の裏面に転写する転写チャ
ージャ23eと、転写紙の画像形成する面を選択するた
めの操作部と、操作部による選択結果に基づいて画像形
成プロセスを制御する制御手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、像
担持体上のトナー像を転写しうる中間転写体と、該像担
持体上のトナー像を中間転写体上に転写する転写手段と
を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような中間転写体を用いた画
像形成装置としては、例えば像担持体上に順次形成され
る互いに色の異なるトナー像を、順次中間転写体上に転
写して重ね合わせた後に、中間転写体から紙などの転写
材に一括して転写するカラー画像形成装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記中間転写体を備え
た画像形成装置において転写材の両面に画像形成を行う
場合、一度装置外に排出された転写材を再度手差しトレ
イや給紙カセットにセットする方法、反転・両面トレイ
をオプションでとりつける方法などが考えられる。しか
しながら、上記転写材を再度手差しトレイなどにセット
する方法では操作性が悪く、画像の天地を間違いやすい
という不具合があった。また、上記反転・両面トレイを
用いた方法ではコストが高く、特にフルカラー画像形成
時には転写材上のトナー量が増加して転写材がカールし
やすく、複雑な搬送経路をとった場合に転写材のジャム
などのトラブルを起こしやすい。また、これらの方法を
フルカラー画像形成装置に採用しようとすると、定着装
置でオイルを使用するために一旦定着装置を通過した転
写材に含有するオイルの給紙、中間転写体への悪影響の
危険性が高い。
【0004】なお、中間転写体を備えた画像形成装置で
あって反転手段を用いずに転写材の両面に多色画像を形
成するものとしては、従来より、像担持体及び中間転写
体の表面に多色のトナー像を重ね合わせて形成し、この
両トナー像を像担持体と中間転写体との間に搬送されて
きた転写材に転写するものが知られている。しかしなが
ら、この種の画像形成装置では像担持体上にトナー像を
重ね合わせるために一成分系現像剤を用いた非接触現像
方式が採用されるので、中間調の画像の再現性が悪いな
ど画像品質が劣るという不具合がある。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、転写材の反転手段を
設けることなく、転写材の表面、裏面または両面に高画
質の多色画像を自在に形成することができる画像形成装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像担持体上のトナー像を転写し
うる第1の中間転写体と、該像担持体上のトナー像を第
1の中間転写体上に転写する第1の転写手段とを備えた
画像形成装置であって、転写材を搬送可能で、且つ第1
の中間転写体上のトナー像を転写しうる第2の中間転写
体と、第1の中間転写体上のトナー像を第2の中間転写
体で搬送されている転写材の表面、又は第2の中間転写
体上に転写する第2の転写手段と、第2の中間転写体上
のトナー像を第2の中間転写体で搬送されている転写材
の裏面に転写する第3の転写手段と、転写材の表面のみ
に画像形成する表面モード、裏面のみに画像形成する裏
面モード、及びその両面に画像形成する両面モードのい
ずれか一つを選択するための画像形成モード選択手段
と、該画像形成モード選択手段による選択結果に基づい
て画像形成プロセスを制御する制御手段とを設けたこと
を特徴とするものである。
【0007】特に、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、上記第2の中間転写体として、複数
の支持ローラに掛け渡された上記第1の中間転写体に対
して接離自在のベルト部材を用い、該ベルト部材の支持
ローラ間の張架部が第1の中間転写体に圧接するように
構成したことを特徴とするものである。
【0008】特に、請求項3の発明は、上記像担持体上
に形成する複数のトナー像を、上記第1の中間転写体を
介して、上記第2の中間転写体に重ね合わせて転写する
請求項1の画像形成装置において、第1の中間転写体上
に複数のトナー像をすべて重ね合わせて転写した後、第
1の中間転写体上のトナー像を一括して第2の中間転写
体上に転写するように制御する制御手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0009】特に、請求項4の発明は、上記像担持体上
に形成する3つ以上のトナー像を、上記第1の中間転写
体を介して、上記第2の中間転写体に重ね合わせて転写
する請求項1の画像形成装置において、第2の中間転写
体上に重ね合わせる複数層のトナー像の最下層及び最上
層に対応する該像担持体上のトナー像のトナー付着量
を、第2の中間転写体上の他の中間層のトナー像に対応
する該像担持体上のトナー像よりも多くしたことを特徴
とするものである。
【0010】特に、請求項5の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記第1の中間転写体とし
て、表面固有抵抗率が1×107〜1×1012Ωであ
り、体積固有抵抗率が1×108〜1×1014Ωcmであ
り、且つ体積固有抵抗率が表面固有抵抗率よりも大きい
樹脂シートを用い、上記第2の中間転写体として、ゴム
材を用いたことを特徴とするものである。
【0011】特に、請求項6の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記第1の中間転写体及び上
記第2の中間転写体として、表面固有抵抗率が1×10
7〜1×1012Ωであり、体積固有抵抗率が1×108
1×1014Ωcmであり、且つ体積固有抵抗率が表面固有
抵抗率よりも大きい樹脂シートを用いたことを特徴とす
るものである。
【0012】特に、請求項7の発明は、請求項1又は2
の画像形成装置において、上記第2の中間転写体の電気
抵抗が上記第1の中間転写体よりも大きいことを特徴と
するものである。
【0013】特に、請求項8の発明は、一対の第1のロ
ーラと第2のローラとの間に転写材を通過させて該転写
材上のトナー像の定着を行なう定着装置を備えた請求項
1の画像形成装置において、該第1のローラ及び第2の
ローラの表面部を、多色トナー像を定着しうる高離型性
を有し且つ表面粗さが小さい材質で構成したことを特徴
とするものである。ここで、各ローラ表面の表面粗さ
は、JIS10点平均Rzで4μm以下が好ましく、特
に2μm程度が好適である。
【0014】特に、請求項9の発明は、請求項8の画像
形成装置において、上記第1のローラ及び上記第2のロ
ーラが同一部品であり、且つ該第1のローラに併設する
周辺部材及び該第2のローラに併設する周辺部材が同一
部材であることを特徴とするものである。
【作用】請求項1の発明においては、画像形成モード選
択手段によって転写材の表面のみに画像形成する表面モ
ードが選択された場合には、像担持体に所望画像の正像
に対応するトナー像が形成される。このトナー像が第1
の転写手段によって第1の中間転写体に転写され、第2
の転写手段によって、第1の中間転写体上のトナー像が
第2の中間転写体で搬送されている転写材の表面に転写
される。
【0015】また、画像形成モード選択手段によって転
写材の裏面のみに画像形成する裏面モードが選択された
場合には、像担持体に所望画像の鏡像に対応するトナー
像が形成される。このトナー像は第1の転写手段によっ
て第1の中間転写体に転写され、第2の転写手段によっ
て更に第2の中間転写体上に転写される。そして第2の
中間転写体上のトナー像は、第3の転写手段によって、
第2の中間転写体で搬送されている転写材上に転写され
る。
【0016】また、画像形成モード選択手段によって転
写材の両面に画像形成する両面モードが選択された場合
には、像担持体に形成された裏面用の所望画像の鏡像に
対応したトナー像が、第1の中間転写体を介して、第2
の転写手段によって第2の中間転写体上に転写される。
そして、像担持体に形成された表面用の所望画像の正像
に対応したトナー像が、第1の転写手段によって第1の
中間転写体に転写される。この第1の中間転写体及び第
2の中間転写体に転写されたトナー像はそれぞれ、第2
の転写手段及び第3の転写手段によって、第2の中間転
写体で搬送されている転写材の表面及び裏面に転写され
る。
【0017】なお、上記第1の中間転写体及び第2の中
間転写体には単色のトナー像を転写してもいいし、ある
いは多色のトナー像を重ね合わせて多層に転写してもよ
い。
【0018】特に、請求項2の発明においては、上記第
2の中間転写体としてのベルト部材が第1の中間転写体
への圧接の際に、ベルト部材の支持ローラ間の張架部が
第1の中間転写体に圧接することにより、従来の転写ロ
ーラを圧接させる場合に比して、均一な接触圧を得るた
めの圧接力を低くすることができる。また、ベルト部材
の表面に沿って転写材を直線搬送させるように構成する
ことができる。
【0019】また特に、請求項3の発明においては、第
1の中間転写体上に複数のトナー像をすべて重ね合わせ
て転写した後、第1の中間転写体上のトナー像を一括し
て第2の中間転写体上に転写することにより、第2の中
間転写体上でのトナー像の重ね合わせが必要なくなる。
【0020】また特に、請求項4の発明においては、第
2の中間転写体上に重ね合わせる複数層のトナー像の最
下層及び最上層に対応する該像担持体上のトナー像のト
ナー付着量を、第2の中間転写体上の他の中間層のトナ
ー像に対応する該像担持体上のトナー像よりも多くする
ことにより、重ね合わせた多層のトナー像の転写の際に
第1の中間転写体及び第2の中間転写体の表面に最下層
のトナーの一部が残留する場合でも、転写材の表面及び
裏面で多色画像の濃度及び色合いを同等にすることがで
きる。
【0021】また特に、請求項5の発明においては、上
記第1の中間転写体の表面固有抵抗率が1×107Ω以
上且つ体積固有抵抗率が1×108Ωcm以上であること
により、転写手段からの転写電荷が周辺のアース部材に
流れ込みことなく、必要な転写電界を形成することがで
きる。また、第1の中間転写体の表面固有抵抗率が1×
1012Ω以下且つ体積固有抵抗率が1×1014Ωcm以下
であることにより、転写の際の電荷が第1の中間転写体
に必要以上に残留することなく除電手段が必要なくな
る。また、第1の中間転写体の体積固有抵抗率が表面固
有抵抗率よりも大きいことにより、第1の中間転写体の
絶縁破壊も発生しにくくなる。また、第1の中間転写体
としてゴムに比して伸びが小さい樹脂シートを用いるこ
とにより、トナー像の重ね合わせを高精度に行うことが
できる。
【0022】また、上記第2の中間転写体としてゴム材
を用いることにより、第2の中間転写体の寄り規制手段
を設ける必要がなく、駆動時のスリップに対する余裕度
を大きくすることができる。
【0023】また特に、請求項6の発明においては、上
記第2の中間転写体の表面固有抵抗率が1×107Ω以
上且つ体積固有抵抗率が1×108Ωcm以上であること
により、転写手段からの転写電荷が周辺のアース部材に
流れ込みことなく、必要な転写電界を形成することがで
きる。また、第2の中間転写体の表面固有抵抗率が1×
1012Ω以下且つ体積固有抵抗率が1×1014Ωcm以下
であることにより、転写の際の電荷が第2の中間転写体
に必要以上に残留することなく除電手段が必要なくな
る。また、第2の中間転写体の体積固有抵抗率が表面固
有抵抗率よりも大きいことにより、第2の中間転写体の
絶縁破壊も発生しにくくなる。また、第2の中間転写体
としてゴムに比して伸びが小さい樹脂シートを用いるこ
とにより、トナー像の重ね合わせを高精度に行うことが
できる。
【0024】また特に、請求項7の発明においては、上
記第2の中間転写体の電気抵抗が上記第1の中間転写体
よりも大きいことにより、第1の中間転写体から転写材
にトナー像を転写する際に、第1の中間転写体の残留電
荷がより早くなくなり、転写材が第2の中間転写体に吸
着され、第1の中間転写体から分離しやすくすることが
できる。
【0025】請求項8の発明においては、第1のローラ
及び第2のローラの表面部を、多色トナー像を定着しう
る高離型性を有し且つ表面粗さが小さい材質で構成する
ことにより、転写材の両面に軟化温度の低いトナーで多
色トナー像が形成されている場合でも、各ローラへのト
ナーのオフセットが発生しないようにすることができ
る。
【0026】請求項9の発明においては、上記第1のロ
ーラ及び上記第2のローラが同一部品であり、且つ該第
1のローラに併設する周辺部材及び該第2のローラに併
設する周辺部材が同一部材であることにより、2組のロ
ーラ及び周辺部材を共通化することができる。 (以下、余白)
【0027】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置であるカラー複
写装置に適用した実施例について説明する。図1は実施
例に係るカラー複写装置全体の概略構成図、図2は同複
写装置全体の主要部の概略構成図である。まず、図1を
用いて、このカラー複写装置を構成するカラー画像読み
取り装置(以下「カラースキャナー」という。)1及び
カラー画像記録装置(以下「カラープリンター」とい
う。)2の概略について説明する。
【0028】上記カラースキャナー1は、原稿3の画像
を照明ランプ4、ミラー群5、及びレンズ6を介してカ
ラーセンサー7に結像して、原稿のカラー画像情報を、
例えばブルー(Blue、以下Bという)、グリーン(Gr
een、以下Gという)、レッド(Red、以下Rという)
の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換す
る。そして、このカラースキャナー1で得たB、G、R
の色分解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理部
(図示なし)で色変換処理を行ない、ブラック(以下、
Bkという)、シアン(Cyan、以下Cという)、マゼ
ンタ(Magenta、以下Mという)、イエロー(Yello
w、以下Yという)のカラー画像データを得る。
【0029】上記カラープリンター2では、その書き込
み光学ユニット8で、カラースキャナー1からのカラー
画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光
書き込みを行ない、像担持体としての感光体9に静電潜
像を形成する。この感光体9は、矢印の如く反時計方向
に回転し、その回りには、感光体クリーニングユニット
(クリーニング前除電器を含む)10、除電ランプ1
1、帯電器12、電位センサー13、Bk現像器14、
C現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度
パターン検出用の光学センサー18、第1の中間転写体
としての第1中間転写ベルト19及び第1の転写手段と
しての第1転写バイアスローラ20aを有する第1の中
間転写ベルトユニットなどが配置されている。
【0030】上記各現像器は、静電潜像を現像するため
に現像剤の穂を感光体9の表面に接触させて回転する現
像スリーブ(14a、15a、16a、17a)と、現
像剤を汲み上げ・撹拌するために回転する現像パドル
(14b、15b、16b、17b)、及び現像剤のト
ナー濃度センサー(14c、15c、16c、17c)
などで構成されている。
【0031】図2において、第1中間転写ベルト19
は、駆動ローラ21、第1転写バイアスローラ20a、
及び従動ローラ群20b,20cに張架されており、図
示していない駆動モータにより後述する如く駆動制御さ
れる。また、この第1中間転写ベルト19を感光体9に
対して離接可能に駆動する図示しない離接機構が設けら
れている。
【0032】また、第1中間転写ベルト19の表面に対
向する所定位置に、ベルトクリーニングユニット22が
設けられている。このユニット22は、ブラシローラ2
2a、ゴムブレード22b、及びベルトからの接離機構
22cなどで構成されている。このベルトクリーニング
ユニット22の接離動作タイミングは、プリントスター
トからY色(最終色の4色目)画像後端部のベルト転写
が終了するまではベルト面から離間させておき、そし
て、その後の所定のタイミングに、接離機構22cによ
ってベルト面に接触させてクリーニングを行う。
【0033】また、第1中間転写ベルト19の駆動ロー
ラ21に巻きついた部分に対向するように、第1中間転
写ベルト19上のトナー像を転写しうる第2の中間転写
体としての第2中間転写ベルト23、及び第2の転写手
段としての第2転写バイアスローラ23aを備えた第2
の中間転写ベルトユニットが設けられている。第2中間
転写ベルト23は、第2転写バイアスローラ23a、駆
動ローラ23b、従動ローラ23c,d等の複数の支持
ローラによって、転写紙24を上記第1中間転写ベルト
19の駆動ローラ21との対向部から後述の定着装置2
8まで直接搬送できるように張架されている。このよう
に張架することにより、転写紙24の裏面(図中の下
面)に画像を形成す際において、トナー像が転写されて
いる第2中間転写ベルト23に転写紙24の裏面が接触
して転写されるが、裏面にトナー像が転写された状態の
転写紙が他の搬送部材等に接触することなく定着装置に
直接導かれるため、転写紙24の裏面のトナー像が乱さ
れることなく定着される。
【0034】また、上記第2中間転写ベルト23の第2
転写バイアスローラ23aと従動ローラ23dとの間の
張架部は、第1中間転写ベルト19を介して駆動ローラ
21に圧接するように各ローラが配設されている。この
ように第2中間転写ベルト23の張架部が第1中間転写
ベルト19を介して駆動ローラ21にソフトに圧接する
ように構成しているため、転写ローラを第1中間転写ベ
ルト19を介して駆動ローラ21に高めの圧接力で圧接
する場合に比して、文字部中抜けの防止することができ
る。また、第2中間転写ベルト23の圧接位置で転写紙
を直線搬送するとともに、後述のように第1中間転写ベ
ルト19及び第2中間転写ベルト23の電気抵抗の大小
関係を規定することにより、転写紙24を第2中間転写
ベルト23に吸着する効果が得られるため、転写紙の第
1の中間転写ベルト19からの分離性が良くなり、従来
のように転写紙の分離を補助する除電針などの分離補助
手段を設ける必要がない。
【0035】また、後述する定着装置側で第2中間転写
ベルト23の従動ローラ23bに巻きついた部分に上方
から対向するように、第2中間転写ベルト23上のトナ
ー像を転写紙24の裏面に転写する第3の転写手段とし
ての転写チャージャ23eが設けられている。このよう
に定着装置の直前で転写紙24の裏面にトナー像を転写
することにより、例えば第2中間転写ベルト23の中ほ
どで転写する場合のように一旦転写された転写紙24の
裏面のトナー像が第2中間転写ベルト23で乱されると
いうことがなくなる。また、第2中間転写ベルト23の
従動ローラ23cに巻きついた部分には、クリーニング
ブレードによるベルトクリーニングユニット23fが設
けられている。
【0036】上記第1中間転写ベルト19としては、樹
脂材料(例えば、ポリカーボネイト、フッ素系樹脂な
ど)にカーボンを分散させた、厚さ約150μm、表面
固有抵抗率1×107〜1×1012Ω、体積固有抵抗率
1×108〜1×1014Ωcmの樹脂シートを用いること
ができる。この抵抗率の上限は、必要以上に電荷が残留
しないように設定され、これにより残留電荷を除電する
除電手段が必要なくなる。また、上記抵抗率の下限は転
写電荷が周辺のアース部材に流れ込むことなく所定の転
写電界が形成されるように設定されている。また、樹脂
シートの表面固有抵抗率が体積固有抵抗率よりも大きい
材料が選ばれ、これにより絶縁破壊が発生しにくくなっ
ている。
【0037】また、上記樹脂シートはゴム材に比較して
伸びが少なく、高精度位置合わせを要する多色トナー像
の重ね合わせを行う場合に適しているが、ベルト寄りが
発生しやすいため、寄り規制手段が必要になってくる。
図3は代表的な寄り規制手段を示しており、第1中間転
写ベルト19の内側の幅方向の端部に、ゴム材からなる
寄り規制部材19aを貼り付け、該ベルト19を支持す
るローラ20bの軸方向の端部にて規制するものであ
る。
【0038】また、上記第2中間転写ベルト23として
は、図4(a)の断面図に示すように厚さt=0.5〜
0.6mmのウレタン又はクロロプレンゴム等のベースゴ
ム230の表層に厚さδ=10〜30μmのフッ素コー
ト231を施したものを用いることができる。このよう
なゴム材を用いたベルトは、樹脂シートに比して伸びが
大きいため複数のトナー像を高精度に重ね合わせる必要
がない場合に適している。また、ゴム材の場合には図4
(b)に示すように、ベルト23をロー23bの端部か
ら突出させ、ベルト23の弾力性を利用してベルトの寄
りを規制することができ、特別な寄り規制手段を設ける
必要がない。更に、ゴム材の場合には、回転駆動時のス
リップに対する余裕度も大きい。また、このベルト23
のベースゴムの表面固有抵抗率は1×107〜1×10
12Ω程度で、フッ素コート上の表面固有抵抗率は1×1
8〜1×1013Ωになっている。このような抵抗率の
ベルトを用いることにより、上記第1中間転写ベルト1
9の場合と同様に、転写電荷の低減及び除電手段が不要
であることによるコストダウンを図ることができるメリ
ットがある。
【0039】なお、第2中間転写ベルト23に高精度位
置合わせで複数のトナー像を順次重ね合わせる場合に
は、上記第1中間転写ベルトと同様に伸びが小さい樹脂
シートを用いるのが好ましい。この場合には、第2中間
転写ベルト23の表面離型性の劣化を防止し、寿命アッ
プを図ることができるというメリットもある。また、第
1中間転写ベルト19から転写紙を良好に分離するため
には、第2中間転写ベルト23の電気抵抗を第1中間転
写ベルト19よりも大きくするのが好ましい。
【0040】上記第2の中間転写ユニットから分離され
た転写紙が搬送される位置には、図5の拡大図に示すよ
うに上下一対の定着ローラ280a,bを備えた定着装
置28が設けられている。各定着ローラ280a,bの
芯金部上に高離型性を有し且つ表面粗さが小さい材料の
層(例えばRTVシリコーンゴム層)が形成され、芯金
部の内部にはヒータ281a,bを有している。このよ
うに表面部を高離型性を有し且つ表面粗さが小さく平滑
性に優れた材料で構成することにより、色再現性を良く
するために軟化温度の低いカラートナーによる画像が転
写紙上に形成されている場合でも、定着ローラ280
a,bへのトナーのオフセットを起こすことなく、転写
紙の両面において良好なカラートナー像の定着を行うこ
とができる。なお、上記定着ローラ280a,bの表面
粗さは、JIS10点平均のRzで4μm以下が好まし
く、更に2μm程度が好適である。
【0041】また、上下定着ローラ280a,bの周辺
には、クリーニング部材282a,b、オイル供給部材
283a,b、剥離爪284a,b、温度検知部材28
5a,b、温度過昇防止部材286a,b等が設けられ
ている。本実施例の定着装置28では、上下定着ローラ
280a,bが同一部品で構成されるとともに、各ロー
ラ周辺に設けた各種部材を共通化することにより、低コ
スト化を図っている。
【0042】また、カラープリンター2には、転写紙2
4を所定のタイミングで給紙するための給紙ローラ2
5、レジストローラ26が設けられている。また、画像
形成プロセスを制御する制御手段として、例えばCP
U,ROM,RAM,I/Oインターフェースからなる
図示しないシステム制御板が設けられ、このシステム制
御板には、画像モードを選択する画像モード選択手段と
してのモード選択ボタンを有する操作部、ベルト駆動モ
ータ、ベルトの接離機構におけるソレノイド、現像スリ
ーブモータ等の各種駆動装置、各種検知装置等が接続さ
れている。
【0043】また、転写紙カセット30、31、32、
33は、各種サイズの転写紙が収納されており、操作パ
ネル(図示なし)で指定されたサイズ紙の収納カセット
から、タイミングを取ってレジストローラ26方向に給
紙、搬送される。符号34は、OHP用紙や厚紙などの
手差し給紙トレイである。
【0044】次に、上記構成のカラー画像形成装置にお
けるトナー像形成プロセス及び転写プロセスを、Bk、
C、M、Yの形成順序の場合で説明する(ただし、トナ
ー像形成順序はこれに限定されるものではない)。コピ
ー動作が開始されると、カラースキャナー1で所定のタ
イミングからBk画像データの読み取りがスタートし、
この画像データに基づき、帯電器12で一様に帯電され
た感光体9に対してレーザー光による光書き込み、潜像
形成が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を
Bk潜像という。C、M、Yについて、それぞれC潜
像、M潜像、Y潜像という)。このBk潜像の先端部か
ら現像可能とすべくBk現像器14の現像位置に潜像先
端部が到達する前に、現像スリーブ14aを回転開始し
て、Bk潜像を負帯電のBkトナーで現像する。そして
以後、Bk潜像領域の現像動作を続け、潜像後端部がB
k現像位置を通過した時点で、現像不作動状態にする。
これは少なくとも、次のC画像データによるC潜像先端
部が到達する前に完了させる。
【0045】そして、感光体9に形成したBkトナー像
を、感光体9と等速駆動されている第1中間転写ベルト
19の表面に転写する(以下、感光体9から中間転写ベ
ルトへのトナー像転写を「ベルト転写」という)。この
ベルト転写は、感光体9と第1中間転写ベルト19とが
接触した状態において、第1転写バイアスローラ20a
に所定のバイアス電圧(本例では正電圧)を印加するこ
とで行う。
【0046】ここで、感光体9側ではBk工程の次にC
工程に進むが、所定のタイミングからカラースキャナー
1によるC画像データ読み取りが始まり、その画像デー
タによるレーザー光書き込みで、C潜像形成を行う。C
現像器15はその現像位置に対して、先のBk潜像後端
部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する前に現
像スリーブ15aを回転開始して、C潜像をCトナーで
現像する。以後、C潜像領域の現像を続け、潜像後端部
が通過した時点で、先のBk現像器の場合と同様に現像
不作動状態にする。これもやはり次のM潜像先端部が到
達する前に完了させる。なお、M及びYの各工程につい
ても、それぞれの画像データ読み取り、潜像形成及び現
像の動作が上述のBk、Cの工程と同様に行なわれる。
【0047】このように第1中間転写ベルト19には、
感光体9に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像が
同ー面に順次位置合せされて転写され、4色重ねのトナ
ー像を形成する。その後、第1中間転写ベルト19上の
4色重ねのトナー像は、第1中間転写ベルト19が転写
紙24又は第2中間転写ベルト23に接触した状態にお
いて、第2転写バイアスローラ23aに所定のバイアス
電圧(本例では正電圧)を印加することによって、転写
紙24の表面又は第2中間転写ベルト23上にー括転写
される。ここで、第2中間転写ベルト23上に4色重ね
のトナー像がー括転写された場合には、転写チャージャ
23eによる正極性の転写放電によって第2中間転写ベ
ルト23上のトナー像が更に転写紙24の裏面に転写さ
れる。
【0048】ここで、前述したように第1中間転写ベル
ト19及び第2中間転写ベルト23を中抵抗にすること
で除電手段を不要とすることが可能であるが、転写バイ
アスローラ以外の各ベルトの支持ローラは、アースに落
すことで自己除電を行う必要がある。
【0049】また、両中間転写ベルト19,23上に同
極性のトナー像を形成した場合には、一方のベルト上の
トナー像の極性を転換して、第2バイアス転写ローラ2
3aで同時転写(一方が押し込み型転写法)することも
可能であるが、本実施例のカラー画像形成装置の構成の
場合では、その同時転写位置から転写紙24が第2中間
転写ベルト23から分離する分離位置までのスパンが長
く、ベルト23の自己除電効果により該分離位置でのベ
ルト電位が略0Vとなるため、転写不良となる可能性が
高い。また、転写に用いる電荷としては、トナーと逆極
性の電荷を用いるのが一般的であり、いわゆるトナーと
同極性の電荷を用いる押し込み型転写法は転写性余裕度
が小さい。かかる理由により、本実施例では、第2中間
転写ベルト23から転写紙24へのトナー像の転写に
は、第3の転写手段としての転写チャージャ23eを用
いたトナーの極性とは逆極性の転写電荷を用いた方法を
採用している。
【0050】また、図6(a)〜(c)に示すように、
例えば第1中間転写ベルト19上にBk,C,M,Yの
順で4色重ねのトナー像を形成した場合、各色のトナー
像の量を1とすると、転写率90%で転写した第2中間
転写ベルト23上でのトナー像の量は、Bkのみ0.9
となる。さらに転写紙24上に転写すると、今度はYの
トナー像の量が0.9となる。つまり、最下層及び最上
層のトナーのみが転写残としてトナー量が減ってしま
う。そこで、本実施例では、後述するように転写紙24
の両面に画像を形成する場合には、第1中間転写ベルト
19上での最下層のトナーだけでなく、最上層のトナー
も予め増やしておくことで各色バランスのとれたトナー
量となり、転写紙24の表面及び裏面のコピー画像の濃
度、色合いを同等にすることができる。なお、各色のト
ナー像におけるトナー量の制御は、公知の書き込み光量
や現像バイアス電圧の変更等で容易に可能である。
【0051】以上のようにして、中間転写ベルト19,
23面から4色重ねトナー像を表面及び裏面の少なくと
も一方にー括転写された転写紙24は、定着装置28に
搬送され、所定温度にコントロールされた定着ローラ2
80a、bでトナー像を溶融定着してコピートレイ29
に搬出され、フルカラーコピーを得る。
【0052】なお、ベルト転写後の感光体9は、感光体
クリーニングユニット10(クリーニング前除電器10
a、ブラシローラ10b、ゴムブレード10c)で表面
をクリーニングされ、また、除電ランプ11で均一に除
電される。
【0053】リピートコピーの時は、カラースキャナ1
の動作及び感光体9への画像形成は、1枚目のY(4色
目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の
Bk(1色目)画像工程に進む。また、第1中間転写ベ
ルト19の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙へのー
括転写工程に引き続き、表面をクリーニングユニット2
2でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像
がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同
様の動作になる。
【0054】以上は4色フルカラーを得るコピーモード
の説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモー
ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記と
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像
器のみを現像作動(剤穂立て)状態にしてコピー動作を
行う。
【0055】次に、操作部から各画像形成モード(表面
単色モード、裏面単色モード、表面多色モード、裏面多
色モード)を選択した場合の画像形成動作について簡単
に説明する。
【0056】〔表面単色モード〕感光体9上に正像のト
ナー像を形成し、所定の転写電圧が印加された第1バイ
アス転写ローラ23aによって第1中間転写ベルト19
上に転写し、鏡像のトナー像を形成する。そして、この
第1中間転写ベルト19上の鏡像のトナー像を、タイミ
ングをとってレジストローラ26から送られてきた転写
紙24の表面に、所定の転写電圧が印加された第2バイ
アス転写ローラ23aによって転写し、正像のトナー像
を形成する。この正像のトナー像が最終的な画像として
定着装置28で転写紙24の表面に定着される。この画
像形成モードにおいては、第2中間転写ベルト23は転
写紙24を定着装置28まで搬送する転写搬送ベルトと
して用いられ、転写チャージャ23eは不作動又は分離
チャージャとして作動するように制御される。
【0057】〔裏面単色モード〕感光体9上に鏡像のト
ナー像を形成し、所定の転写電圧が印加された第1バイ
アス転写ローラ23aによって第1中間転写ベルト19
上に転写し、正像のトナー像を形成する。そして、この
第1中間転写ベルト19上の正像のトナー像を、所定の
転写電圧が印加された第2バイアス転写ローラ23aに
よって第2中間転写ベルト23上に転写し、鏡像のトナ
ー像を形成する。そして、この第2中間転写ベルト23
上の鏡像のトナー像を、タイミングをとってレジストロ
ーラ26から送られてきた転写紙24の裏面に、所定の
転写電圧が印加された転写チャージャ23eによって転
写し、正像のトナー像を形成する。この正像のトナー像
が最終的な画像として定着装置28で転写紙24の表面
に定着される。この画像形成モードにおいては、転写紙
24の裏面へのトナー像の転写時に第2バイアス転写ロ
ーラ23aは不作動、又はトナーと同極性で作動するよ
うに制御される。
【0058】〔表面多色モード(4色フルカラーの
例)〕感光体9上に正像のBkトナー像を形成し、所定
の転写電圧が印加された第1バイアス転写ローラ23a
によって第1中間転写ベルト19上に転写し、鏡像のB
kトナー像を形成する。そして、感光体9及び第1中間
転写ベルト19を高精度駆動して、Bkトナー像の上に
位置を合わせてCトナー像を転写、更にMトナー像、Y
トナー像を転写し、第1中間転写ベルト19上に鏡像の
4色フルカラートナー像を形成する。この第1中間転写
ベルト19上の鏡像の4色フルカラートナー像を、タイ
ミングをとってレジストローラ26から送られてきた転
写紙24の表面に、所定の転写電圧が印加された第2バ
イアス転写ローラ23aによって転写し、正像の4色フ
ルカラートナー像を形成する。この正像のトナー像が最
終的な画像として定着装置28で転写紙24の表面に定
着される。この画像形成モードにおいては、第2中間転
写ベルト23は転写紙24を定着装置28まで搬送する
転写搬送ベルトとして用いられ、転写チャージャ23e
は不作動又は分離チャージャとして作動するように制御
される。
【0059】〔裏面多色モード(4色フルカラーの
例)〕感光体9上に鏡像のBkトナー像を形成し、所定
の転写電圧が印加された第1バイアス転写ローラ23a
によって第1中間転写ベルト19上に転写し、正像のB
kトナー像を形成する。そして、感光体9及び第1中間
転写ベルト19を高精度駆動して、Bkトナー像の上に
位置を合わせてCトナー像を転写、更にMトナー像、Y
トナー像を転写し、第1中間転写ベルト19上に正像の
4色フルカラートナー像を形成する。そして、この第1
中間転写ベルト19上の正像の4色フルカラートナー像
を、所定の転写電圧が印加された第2バイアス転写ロー
ラ23aによって第2中間転写ベルト23上に転写し、
鏡像の4色フルカラートナー像を形成する。そして、こ
の第2中間転写ベルト23上の鏡像の4色フルカラート
ナー像を、タイミングをとってレジストローラ26から
送られてきた転写紙24の裏面に、所定の転写電圧が印
加された転写チャージャ23eによって転写し、正像の
4色フルカラートナー像を形成する。この正像の4色フ
ルカラートナー像が最終的な画像として定着装置28で
転写紙24の表面に定着される。この画像形成モードに
おいては、転写紙24の裏面へのトナー像の転写時に第
2バイアス転写ローラ23aは不作動、又はトナーと同
極性で作動するように制御される。
【0060】なお、転写紙24の両面に画像形成を行う
両面モードを選択した場合には、表面及び裏面の単色、
多色を問わず、上記4種類のモードにおける動作を組み
合わて制御することによって、転写紙24の表裏の両面
に画像を形成することができる。 (以下、余白)
【0061】以上、本実施例によれば、反転手段を設け
ることなく、且つ感光体9上に複数のトナー像を重ね合
わせて形成するものに比して接触現像方式も採用するこ
とができるため、より高画質の多色画像を転写紙24の
表面、裏面または両面に面自在に形成することができ
る。
【0062】なお、上記実施例における第1、第2及び
第3の転写手段としては、転写ローラ及び転写チャージ
ャを適宜選択して用いることができるものである。ここ
で、第2の転写手段として転写チャージャを用いた場合
には、第1中間転写ベルト19の駆動ローラ21の直下
に配置しても、転写ローラを用いた場合と異なり、第2
中間転写ベルト23と第1中間転写ベルト19との圧接
力が増すことがない。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、転写材の反転
手段を設ける必要がないとともに、像担持体上に複数の
トナー像を重ね合わせて形成するものと異なり、接触現
像方式も採用することができるため、より高画質の多色
画像を転写材の表面、裏面または両面に面自在に形成す
ることができるという効果がある。また、像担持体上で
トナー像の極性を転換させる極性転換手段を設けること
なく、転写材の両面への安定した転写性を得ることがで
きるという効果がある。
【0064】特に、請求項2の発明によれば、上記第2
の中間転写体としてのベルト部材が第1の中間転写体へ
の圧接の際に、ベルト部材の支持ローラ間の張設部が第
1の中間転写体に圧接することにより、従来の転写ロー
ラを圧接させる場合に比して、均一な圧接を得るための
圧接力を低くすることができるので、文字部中抜けを防
止することができるという効果がある。また、ベルト部
材の表面に沿って転写材を直線搬送させるように構成す
ることができるため、転写材が第1の中間転写体から分
離しやすくすることができるという効果がある。
【0065】また特に、請求項3の発明によれば、第1
の中間転写体上に複数のトナー像をすべて重ね合わせて
転写した後、第1の中間転写体上のトナー像を一括して
第2の中間転写体上に転写することにより、第2の中間
転写体上でのトナー像の重ね合わせが必要なくなるの
で、第2の中間転写体の高精度駆動を不要とし、コスト
ダウンを図ることができるという効果がある。
【0066】また特に、請求項4の発明によれば、第2
の中間転写体上に重ね合わせる複数層のトナー像の最下
層及び最上層に対応する該像担持体上のトナー像のトナ
ー付着量を、第2の中間転写体上の他の中間層のトナー
像に対応する該像担持体上のトナー像よりも多くするこ
とにより、重ね合わせた多層のトナー像の転写の際に第
1の中間転写体及び第2の中間転写体の表面に最下層の
トナーの一部が残留する場合でも、転写材の表面及び裏
面で多色画像の濃度及び色合いを同等にすることができ
るという効果がある。
【0067】また特に、請求項5の発明によれば、上記
第1の中間転写体の表面固有抵抗率及び体積固有抵抗率
を上記所定値に設定したことにより、必要な転写電界を
形成できるとともに、第1の中間転写体に必要以上に残
留した電荷を除電する除電手段も必要なくなり、且つ第
1の中間転写体の絶縁破壊も発生しにくくなるという効
果がある。また、第1の中間転写体としてゴムに比して
伸びが小さい樹脂シートを用いることにより、トナー像
の重ね合わせを高精度に行うことができるという効果が
ある。また、上記第2の中間転写体としてゴム材を用い
ることにより、第2の中間転写体の寄り規制手段を設け
る必要がなく、駆動時のスリップに対する余裕度を大き
くすることができるという効果がある。
【0068】また特に、請求項6の発明によれば、上記
第2の中間転写体の表面固有抵抗率及び体積固有抵抗率
を上記所定値に設定したことにより、必要な転写電界を
形成できるとともに、第2の中間転写体に必要以上に残
留した電荷を除電する除電手段も必要なくなり、且つ第
2の中間転写体の絶縁破壊も発生しにくくなるという効
果がある。また、第2の中間転写体としてゴム材よりも
伸びが小さい樹脂シートを用いることにより、トナー像
の重ね合わせを高精度に行うことができるとともに、表
面離型性の劣化を防止し、寿命のアップを図ることがで
きるという効果がある。
【0069】また特に、請求項7の発明によれば、上記
第2の中間転写体の電気抵抗が上記第1の中間転写体よ
りも大きいことにより、第1の中間転写体から転写材に
トナー像を転写する際に、第1の中間転写体の残留電荷
がより早くなくなり、転写材が第2の中間転写体に吸着
され、第1の中間転写体から分離しやすくすることがで
きるので、転写材の第1の中間転写体からの分離を補助
する手段を設ける必要がないという効果がある。
【0070】請求項8の発明によれば、第1のローラ及
び第2のローラの表面部を、多色トナー像を定着しうる
高離型性を有し且つ表面粗さが小さい材質で構成するこ
とにより、転写材の両面に軟化温度の低いトナーで多色
トナー像が形成されている場合でも、各ローラへのトナ
ーのオフセットが発生しないようにすることができ、転
写材の両面に良好に定着された多色画像を形成すること
ができるという効果がある。
【0071】請求項9の発明によれば、上記第1のロー
ラ及び上記第2のローラが同一部品であり、且つ該第1
のローラに併設する周辺部材及び該第2のローラに併設
する周辺部材が同一部材であることにより、2組のロー
ラ及び周辺部材を共通化することができ、これらのロー
ラ及び周辺部材の管理が容易になり、コストの低減を図
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るカラー画像形成装置の概略構成を
示す正面図。
【図2】同カラー画像形成装置の感光体及び中間転写ベ
ルト周りの拡大図。
【図3】同カラー画像形成装置の第1中間転写ベルトの
説明図。
【図4】(a)は同カラー画像形成装置の第2中間転写
ベルトの部分断面図。(b)は同の第2中間転写ベルト
の説明図。
【図5】同カラー画像形成装置の定着装置の概略構成を
示す正面図。
【図6】(a)〜(c)は第1中間転写ベルト、第2中
間転写ベルト及び転写紙上の4色トナー像の説明図。
【符号の説明】
9 感光体 19 第1中間転写ベルト 20a 第1バイアス転写ローラ 23 第2中間転写ベルト 23a 第2バイアス転写ローラ 23e 転写チャージャ 24 転写紙 28 定着装置 280a,b 定着ローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上のトナー像を転写しうる第1の
    中間転写体と、該像担持体上のトナー像を第1の中間転
    写体上に転写する第1の転写手段とを備えた画像形成装
    置であって、 転写材を搬送可能で、且つ第1の中間転写体上のトナー
    像を転写しうる第2の中間転写体と、 第1の中間転写体上のトナー像を第2の中間転写体で搬
    送されている転写材の表面、又は第2の中間転写体上に
    転写する第2の転写手段と、 第2の中間転写体上のトナー像を第2の中間転写体で搬
    送されている転写材の裏面に転写する第3の転写手段
    と、 転写材の表面のみに画像形成する表面モード、裏面のみ
    に画像形成する裏面モード、及びその両面に画像形成す
    る両面モードのいずれか一つを選択するための画像形成
    モード選択手段と、 該画像形成モード選択手段による選択結果に基づいて画
    像形成プロセスを制御する制御手段とを設けたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記第2の中間転写体として、複数の支持
    ローラに掛け渡された上記第1の中間転写体に対して接
    離自在のベルト部材を用い、 該ベルト部材の支持ローラ間の張架部が第1の中間転写
    体に圧接するように構成したことを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記像担持体上に形成する複数のトナー像
    を、上記第1の中間転写体を介して、上記第2の中間転
    写体に重ね合わせて転写する請求項1の画像形成装置に
    おいて、 第1の中間転写体上に複数のトナー像をすべて重ね合わ
    せて転写した後、第1の中間転写体上のトナー像を一括
    して第2の中間転写体上に転写するように制御する制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】上記像担持体上に形成する3つ以上のトナ
    ー像を、上記第1の中間転写体を介して、上記第2の中
    間転写体に重ね合わせて転写する請求項1の画像形成装
    置において、 第2の中間転写体上に重ね合わせる複数層のトナー像の
    最下層及び最上層に対応する該像担持体上のトナー像の
    トナー付着量を、第2の中間転写体上の他の中間層のト
    ナー像に対応する該像担持体上のトナー像よりも多くし
    たことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記第1の中間転写体として、表面固有抵
    抗率が1×107〜1×1012Ωであり、体積固有抵抗
    率が1×108〜1×1014Ωcmであり、且つ体積固有
    抵抗率が表面固有抵抗率よりも大きい樹脂シートを用
    い、 上記第2の中間転写体として、ゴム材を用いたことを特
    徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記第1の中間転写体及び上記第2の中間
    転写体として、表面固有抵抗率が1×107〜1×10
    12Ωであり、体積固有抵抗率が1×108〜1×1014
    Ωcmであり、且つ体積固有抵抗率が表面固有抵抗率より
    も大きい樹脂シートを用いたことを特徴とする請求項1
    又は2の画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記第2の中間転写体の電気抵抗が上記第
    1の中間転写体よりも大きいことを特徴とする請求項1
    又は2の画像形成装置。
  8. 【請求項8】一対の第1のローラと第2のローラとの間
    に転写材を通過させて該転写材上のトナー像の定着を行
    なう定着装置を備えた請求項1の画像形成装置におい
    て、 該第1のローラ及び第2のローラの表面部を、多色トナ
    ー像を定着しうる高離型性を有し且つ表面粗さが小さい
    材質で構成したことを特徴とする請求項1の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】上記第1のローラ及び上記第2のローラが
    同一部品であり、且つ該第1のローラに併設する周辺部
    材及び該第2のローラに併設する周辺部材が同一部材で
    あることを特徴とする請求項8の画像形成装置。
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