JPH08160480A - 分極反転層の形成方法および波長変換素子の製造方法 - Google Patents

分極反転層の形成方法および波長変換素子の製造方法

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JPH08160480A
JPH08160480A JP6331859A JP33185994A JPH08160480A JP H08160480 A JPH08160480 A JP H08160480A JP 6331859 A JP6331859 A JP 6331859A JP 33185994 A JP33185994 A JP 33185994A JP H08160480 A JPH08160480 A JP H08160480A
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ions
substrate
forming
back surface
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JP6331859A
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Satoshi Watanabe
智 渡辺
Norihide Yamada
範秀 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な手段を用いて分極反転層を深く形成す
る方法を提供する。また高調波の発生効率が従来と比べ
て格段に大きい波長変換素子の製造方法を提供する。 【構成】 強誘電体結晶基板(たとえば、LiTa0
結晶基板1)の表面にストライプ状のマスク3を形成す
る工程;前記結晶基板の表面の前記マスクが形成されて
いない部分の特定イオン(たとえばLi)を他のイオ
ン(たとえばH)で置換する工程;前記結晶基板の両
面に全面電極5,6を形成する工程;前記結晶基板を加
熱すると共に、前記電極間に、前記他のイオンが前記結
晶基板の裏面方向に力を受ける極性で電圧を印加し、前
記他のイオンの前記裏面方向への拡散を促進する工程;
を有してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分極反転層の形成方法
および波長変換素子の製造方法に関し、具体的には、光
情報処理、光応用計測分野に好適に使用される、波長変
換素子の製造技術に関する。
【0002】
【技術背景】強誘電体結晶基板に分極反転層を形成する
技術は、図4に示すような波長変換素子に応用される。
波長変換素子は、通常、同図に示すように、−Z面を表
面に持つ強誘電体結晶基板21の表面に、周期Λで幅W
のストライプ状の分極反転層22を形成すると共に、該
分極反転層22に垂直な導波路23を形成して構成され
る。上記の波長変換素子では、周期的な分極反転層によ
り、基本波と高調波の伝搬定数の不整合が補償されてい
る。これにより、光導波路23の入射面に基本波P1を
入射すると、出射面から高調波P2が効率よく発生され
る。このような波長変換素子では、ストライプ状のマス
クによるプロトン(H)交換と、熱処理とにより、再
現性に優れた分極反転構造が形成できる。高調波の発生
効率は、周期的な分極反転層の構造に大きく影響され
る。
【0003】従来の波長変換素子の製造工程では、ま
ず、図5(A)に示すようにLiTa0基板11の−
Z面にTaマスク層12を形成する。次に、同図(B)
に示すようにストライプ状のフォトレジスト層13を形
成し、同図(C)に示すようにTaマスク層12のエッ
チングを行う。この後、同図(D)に示すようにプロト
ン交換層14を形成し、同図(E)に示すように基板1
1をキューリー温度(転移点)近傍まで加熱しHを拡
散させる。これにより、LiTa0基板11に分極反
転層15が形成される。
【0004】ところで、この方法では、上記の図5
(D)における加熱処理において、Hがランダムな方
向に拡散する。Hの+Z方向への拡散により、分極反
転層の深さは大きくなる。分極反転層15が深ければ、
基本波と高調波の電界分布のオーバーラップを大きくと
ることができ、波長変換効率を向上させることができ
る。しかし、従来技術によれば、Λ=3.8μm、W=
1.9μmで導波路23の深さは約2.0μm程度とな
るため、通常の加熱処理では、Hの拡散は、+Z方向
に垂直な方向(−Z面に平行な方向)にも生じる。その
ため、導波路23として、十分な深さの分極反転層15
を得ようとすると、図6に示すように、分極反転層15
同士が近接ないし連続してしまい、波長変換効率が極端
に劣化する。上記した分極反転方法では、光導波路の深
さに対して、分極反転層15を浅くせざるを得ず、基本
波と高調波の電界分布のオーバーラップを大きくするこ
とができない。このため、第2高調波への変換効率が小
さいといった問題がある。
【0005】このような問題を解消するべく、山本等に
よる特開平5−27288号公報記載の方法では、分極
反転層形成の熱処理の際の昇温速度を大きくすること
で、Hの拡散を極力防いでいる。
【0006】しかし、この方法は、基本的には、H
換層に存在するHの拡散を阻止するものであり、分極
反転層の深さを積極的に大きくするものではないく、形
成される分極反転層の深さの大きさには限界がある。し
たがって、この方法によっても、高調波の発生効率も自
ずと制限され、第2高調波への変換効率が依然として小
さいといった問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、簡易な手段を用いて分
極反転層を深く形成する方法を提供することにある。ま
た、本発明の他の目的は、高調波の発生効率が従来と比
べて格段に大きい波長変換素子の製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【発明の概要】本発明者等は、たとえばH交換と熱処
理によりLiTa0等の結晶基板にストライプ状の分
極反転層を形成して波長変換素子を製造する場合におい
て、前記熱処理におけるHの拡散は深い周期的な分極
反転層の形成を阻害する、といった従来常識を捨て、熱
処理工程におけるHの拡散を積極的に利用し、前記結
晶基板の加熱に際して、該結晶基板に電場を与えること
により、所望方向にのみHの拡散を助長することがで
きる、との知見に基づき本発明をなすに至った。
【0009】上記H交換と熱処理とによりLiTa0
等の結晶基板にストライプ状の分極反転層を形成して
波長変換素子を製造する場合のように、上記結晶基板に
与えるべき電場の向きは、反転分極の方向と逆向きとな
る。このため、このような電場を結晶基板に加えること
は、分極反転層形成の上からは好ましくないと考えられ
る。しかし、本発明者等は、外部から与える電場の大き
さをHの拡散により生じる内部電場の大きさよりも十
分小さくし、しかもHの拡散を促進する大きさとする
ことで、優れた特性の波長変換素子を製造するこができ
るとの確信を得た。
【0010】本発明の分極反転層の形成方法および波長
変換素子の製造方法は、以上の知見によりなされたもの
である。
【0011】すなわわち、本発明の分極反転層の形成方
法は、強誘電体結晶基板の表面部分の特定イオンを他の
イオンで置換した後、前記該結晶を加熱して、分極反転
領域を形成するもので、前記結晶基板の加熱に際し、前
記結晶基板に、前記他のイオンが前記結晶基板の裏面方
向に力を受ける向きに外部から電場を与え、前記他のイ
オンの前記裏面方向への拡散を促進することを特徴とす
る。
【0012】本発明の波長変換素子の製造方法は、強誘
電体結晶基板の表面にストライプ状のマスクを形成する
工程;前記結晶基板の表面の前記マスクが形成されてい
ない部分の特定イオンを他のイオンで置換する工程;前
記結晶基板の両面に電極(通常は全面電極とされるが、
部分的な電極とすることもできる)を形成する工程;前
記結晶基板を加熱すると共に、前記電極間に、前記他の
イオンが前記結晶基板の裏面方向に力を受ける極性で電
圧を印加し、前記他のイオンの前記裏面方向への拡散を
促進する工程;を有してなることを特徴とする。
【0013】また、本発明の波長変換素子の製造方法
は、強誘電体結晶基板の表面にストライプ状のパターン
電極(通常、金属パターン電極とされるが、必ずしも金
属以外の材料によるパターン電極とすることもできる)
を形成する工程;前記結晶基板の前記金属パターン電極
が形成されていない表面部分の特定イオンを他のイオン
で置換する工程;前記結晶基板の裏面に電極(通常は全
面電極とされるが、部分的な電極とすることもできる)
を形成する工程;前記結晶基板を加熱すると共に、前記
電極間に、前記他のイオンが前記結晶基板の裏面方向に
力を受ける極性で電圧を印加し、前記他のイオンの前記
裏面方向への拡散を促進する工程;を有してなることを
特徴とする。
【0014】本発明の分極反転層の形成方法および波長
変換素子の製造方法では、強誘電体結晶基板として種々
のものが採用され、「特定のイオン」および「他のイオ
ン」は、基板を構成する強誘電体結晶の種類により決ま
る。たとえば、強誘電体結晶基板がLiTa0または
LiNdO結晶基板からなるものであるときは、「特
定のイオン」はLi、「他のイオン」は通常Hであ
る。もちろん、強誘電体結晶基板がLiTa0または
LiNdO以外の結晶からなる場合、「特定のイオ
ン」は、熱処理において「他のイオン」に置換されるイ
オンである。「他のイオン」は、Hであるとは限らな
い。なお、結晶基板の加熱は適宜の雰囲気(たとえば安
息香酸の雰囲気)中で行われる。
【0015】外部から与える電場は、前記「他のイオ
ン」であるたとえばHの、基板に垂直な方向への拡散
を促進するために与えるものである。その大きさは、
「他のイオン」の熱拡散より生じる内部電場の大きさと
比較して十分に小さくする必要がある一方、「他のイオ
ン」の拡散を促進し得る大きさとする必要がある。一般
に、外部電場(外部から前記結晶基板に与えられる電
場)の大きさは、10V/cm程度とすることが好ま
しい。
【0016】本発明の波長変換素子の製造方法では、上
記の電場は、結晶基板の表面および裏面に形成した電極
間に電圧を印加することにより作られる。
【0017】本発明の波長変換素子の製造方法において
は、上記電圧印加に基づく外部電場は基板面に垂直に与
えられるので、「他のイオン」の−Z方向または+Z方
向への拡散のみが促進される。
【0018】上記両電極間の電圧は、基板温度が「他の
イオン」の拡散が開始する温度に達した後に印加するこ
ともできるが、上記拡散の促進を効率的に行うために
は、基板温度が「他のイオン」の拡散が開始する温度
(通常300℃程度)に達する前に印加することが好ま
しい。
【0019】前述したように、通常、上記内部電場は、
上記外部電場より大きいが、「他のイオン」の拡散につ
れて、その強さは減少する。このため、加熱処理時間
は、「他のイオン」の拡散速度を考慮して決定され、通
常、結晶基板の種類、「特定のイオン」,「他のイオ
ン」の種類、加熱処理温度等により異なるが、1分程度
とされる。
【0020】また、結晶基板が、H交換領域の転移温
度以下になると分極が反転すると考えられるため、その
際の前記両電極間への電圧の印加は分極反転を阻害する
ように働く。このことから、前記結晶基板を冷却するす
る前に前記外部からの電場の付与を解除することが好ま
しい。
【0021】以上述べたように、本発明の分極反転層の
形成方法および波長変換素子の製造方法は、熱処理によ
る置換イオンの拡散を積極的に利用することにより、外
部電場を用いて、前記置換イオンの該電場方向への拡散
を助長する。これにより、深さが大きく、しかも横方向
(結晶基板に水平な方向)への広がりが制限された分極
反転層が形成された、波長変換素子等の提供が可能とな
った。
【0022】
【実施例】以下に述べる実施例では、結晶基板としてL
iTa0を用いたが、これに限らずLiNd0等の
他の結晶基板を用いることができるなど、該実施例は本
発明を限定するものではない。
【0023】〔実施例1〕図1(A)〜(F)は本発明
の波長変換素子の製造方法の第1実施例を示す説明図で
あり、以下のようにして、該変換素子の製造を行った。
【0024】〔1〕図1(A)に示すように、LiTa
結晶基板1(本実施例では、長さ8mm、幅10m
m、厚さ500μm)の−Z面に厚さが0.2μm程度
のSiO膜2を形成し、SiO膜2にフォトレジス
トを塗布した後、フォトリソグラフィにより周期Λ(こ
こでは、3.8μm)ごとに幅W(ここでは、1.9μ
mとした)のストライプマスク3を形成した。
【0025】〔2〕バッファフッ酸によるエッチング
で、SiO膜2にレジストパターンを転写し、結晶基
板1表面にストライプ状の露出部分を形成した。
【0026】〔3〕図1(B)に示すように、230℃
の安息香酸中で、40分間熱処理し、プロトン交換層4
を形成し、図1(C)に示すように、SiOのストラ
イプマスク3をバッファフッ酸により除去した。
【0027】〔4〕図1(D)に示すように、結晶基板
の表面と裏面(+Z面)にスパッタリングによりTa電
極5および6を形成した。
【0028】〔5〕赤外線加熱装置により530℃で1
分間熱処理した。このとき、図1(E)に示すように、
が−Z面側から基板内部に拡散するような方向に外
部電場が形成されるように、結晶基板1の表面および裏
面のTa電極5,6間に、50Vの電圧を印加した。こ
のようにして分極反転層7が形成される。
【0029】〔6〕結晶基板を冷却する前(たとえば、
直前)に、上記電圧の印加を解除し、この後、図1
(F)に示すように上記のTa電極5,6をバッファフ
ッ酸により除去した。
【0030】上記〔5〕および〔6〕の工程における、
時間−加熱温度と、時間−供給電圧との関係を図2
(A),(B)に示す。昇温速度は大きいことが好まし
い。本実施例では、同図(A)に示すように10℃/s
程度としてある。加熱維持温度は、キューリー温度Tc
(一般には600℃程度)よりやや低い温度とした。
【0031】高温維持時間は、あまり短かすぎると、H
の+Z方向への拡散の効果を得ることができないし、
逆に長すぎると拡散し過ぎて内部電場が小さくなり、分
極反転の効果を得ることができなくなる。このため、本
実施例では、加熱維持時間を1分とした。また、降温速
度は適宜の大きさとされる。本実施例では−3℃/sの
大きさとした。
【0032】両電極に与える電圧は、オン・オフで変化
するようにもできるし、時間の経過に伴い大きさが変化
するようにもできる。この電圧の大きさは、基板の厚さ
や、結晶基板の種類等に依存する。一般には、数V〜数
十V以上とすることができる。本実施例では前述したよ
うに50Vでオン・オフ変化させた。また、この電圧
は、少なくともHの拡散が開始する温度(約300
℃)となるまでには、印加しておくことが好ましい。本
実施例では、加熱と同時に電圧を印加している。また、
上記電圧は、基板の冷却が開始する前にはオフ状態とし
た。
【0033】〔実施例2〕図3(A)〜(F)は本発明
の波長変換素子の製造方法の第2実施例を示す説明図で
あり、以下のようにして、該変換素子の製造を行った。
【0034】〔1〕図3(A)に示すように、LiTa
結晶基板1(本実施例では、長さ8mm、幅10m
m、厚さ500μm)の−Z面に厚さが0.2μmのT
a膜8を形成し、Ta膜8にフォトレジスト3′を塗布
した後、図3(B)に示すように、フォトリソグラフィ
により周期Λ(3.8μm)ごとに幅W(1.9μm)
のストライプ状のTa電極5′を形成した。
【0035】〔2〕CF雰囲気中でドライエッチング
によりTa電極5′をマスクにレジストパターンを転写
した。
【0036】〔3〕図3(C)に示すように、230℃
の安息香酸中で、40分間熱処理し、プロトン交換層4
を形成した。
【0037】〔4〕図3(D)に示すように、結晶基板
1裏面(+Z面)にスパッタリングによりTa電極6を
形成した。
【0038】〔5〕図3(E)に示すように、赤外線加
熱装置により530℃で1分間熱処理した。このとき、
が−Z面側から結晶基板1内部に拡散するような方
向に外部電場が形成されるように、電圧を印加した。こ
のようにして分極反転層7が形成される。
【0039】〔6〕結晶基板1の温度が降下する直前
に、電圧の印加を解除し、この後、図3(F)に示すよ
うに上記のTa電極5′および6をバッファフッ酸によ
り除去した。
【0040】上記〔5〕および〔6〕の工程における、
時間−加熱温度と、時間−供給電圧との関係は実施例1
と同様(図2(A),(B)参照)とした。
【0041】上記の実施例1および2において製造した
波長変換素子では、第2高調波の生成効率を測定したと
ころ、従来の4倍以上であった。
【0042】なお、上記実施例では、ストライプ状の波
長変換素子を製造する場合を示したが、本発明の分極反
転層の形成方法はストライプ状の波長変換素子の製造に
限定されるものではない。
【0043】上記実施例では、電圧の印加を冷却の直前
には停止したが、分極を反転させる内部電場は、外部電
場よりも十分に大きいことが予想されるために、電圧を
印加したままでも構わない。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の分極反転層
の形成方法および波長変換素子の製造方法は、外部電場
を用いて、前記置換イオンの該電場方向への拡散を促進
することができ、しかも電場方向に垂直な方向への拡散
を防止することができるので、深さが大きく、しかも横
方向(結晶基板に水平な方向)への広がりが制限された
分極反転層を形成することができる。これにより、高調
波の発生効率が従来と比べて格段に大きい波長変換素子
の製造方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(F)は本発明の第1の実施例を示す
説明図である。
【図2】(A)は本発明の第1および第2の実施例にお
ける時間−加熱温度の関係を示す図、(B)は同じく時
間−供給電圧との関係を示す図である。
【図3】(A)〜(F)は本発明の第2の実施例を示す
説明図である。
【図4】代表的な波長変換素子を示す図である。
【図5】(A)〜(E)は従来の波長変換素子の製造工
程を示す図である。
【図6】従来技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 LiTa0結晶基板 2 SiO膜 3 ストライプマスク 4 プロトン交換層 5,5′ 表面電極 6 裏面電極 7 分極反転層 8 Ta膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明の分極反転層の形成方法および波長
変換素子の製造方法では、強誘電体結晶基板として種々
のものが採用され、「特定のイオン」および「他のイオ
ン」は、基板を構成する強誘電体結晶の種類により決ま
る。たとえば、強誘電体結晶基板がLiTa0または
LiNb結晶基板からなるものであるときは、「特
定のイオン」はLi、「他のイオン」は通常Hであ
る。もちろん、強誘電体結晶基板がLiTa0または
LiNb以外の結晶からなる場合、「特定のイオ
ン」は、熱処理において「他のイオン」に置換されるイ
オンである。「他のイオン」は、Hであるとは限らな
い。なお、結晶基板の加熱は適宜の雰囲気(たとえば安
息香酸の雰囲気)中で行われる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【実施例】以下に述べる実施例では、結晶基板としてL
iTa0を用いたが、これに限らずLiNb等の
他の結晶基板を用いることができるなど、該実施例は本
発明を限定するものではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】〔1〕図1(A)に示すように、LiTa
結晶基板1(本実施例では、長さ8mm、幅10m
m、厚さ500μm)の−Z面に厚さが0.2μm程度
のSiO膜2を形成し、SiO膜2にフォトレジス
トを塗布した後、フォトリソグラフィにより周期A(こ
こでは、3.8μm)ごとに幅(Λ−W)(ここでは、
1.9μmとした)のストライプマスク3を形成した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】〔3〕図1(B)に示すように、230℃
の安息香酸中で、40分間熱処理し、プロトン交換層4
を形成し、図1(C)に示すように、SiOのストラ
イプマスク2′をバッファフッ酸により除去した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】〔1〕図3(A)に示すように、LiTa
結晶基板1(本実施例では、長さ8mm、幅10m
m、厚さ500μm)の−Z面に厚さが0.2μmのT
a膜8を形成し、Ta膜8にフォトレジスト3′を塗布
した後、図3(B)に示すように、フォトリソグラフィ
により周期A(3.8μm)ごとに幅(Λ−W)(1.
9μm)のストライプ状のTa電極5′を形成した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体結晶基板の表面部分の特定イオ
    ンを他のイオンで置換した後、該結晶基板を加熱して、
    分極反転層を形成する方法であって、 前記結晶基板の加熱に際し、該結晶基板に、前記他のイ
    オンが前記結晶基板の裏面方向に力を受ける向きに外部
    から電場を与え、前記他のイオンの前記裏面方向への拡
    散を促進することを特徴とする分極反転層の形成方法。
  2. 【請求項2】 強誘電体結晶基板の表面にストライプ状
    のマスクを形成する工程;前記結晶基板の表面の前記マ
    スクが形成されていない部分の特定イオンを他のイオン
    で置換する工程;前記結晶基板の両面に全面電極を形成
    する工程;前記結晶基板を加熱すると共に、前記電極間
    に、前記他のイオンが前記結晶基板の裏面方向に力を受
    ける極性で電圧を印加し、前記他のイオンの前記裏面方
    向への拡散を促進する工程;を有してなることを特徴と
    する波長変換素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 強誘電体結晶基板の表面にストライプ状
    の金属パターン電極を形成する工程;前記結晶基板の前
    記金属パターン電極が形成されていない表面部分の特定
    イオンを他のイオンで置換する工程;前記結晶基板の裏
    面に全面電極を形成する工程;前記結晶基板を加熱する
    と共に、前記電極間に、前記他のイオンが前記結晶基板
    の裏面方向に力を受ける極性で電圧を印加し、前記他の
    イオンの前記裏面方向への拡散を促進する工程;を有し
    てなることを特徴とする波長変換素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記結晶基板を冷却する前に前記電圧の
    印加を解除する工程;を付加してなることを特徴とする
    請求項2または3に記載の波長変換素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記強誘電体結晶基板がLiTa0
    たはLiNdO結晶基板;前記強誘電体結晶基板の表
    面が−Z面;前記特定イオンがLi;前記他のイオン
    がH;前記結晶基板の表面の電極が+極、裏面の電極
    が−極;であり、 前記結晶基板を加熱を安息香酸の雰囲気中で行う、こと
    を特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の波長変換素
    子の製造方法。
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