JPH0816017B2 - 結晶化ガラス及びその製造方法 - Google Patents
結晶化ガラス及びその製造方法Info
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- JPH0816017B2 JPH0816017B2 JP19505693A JP19505693A JPH0816017B2 JP H0816017 B2 JPH0816017 B2 JP H0816017B2 JP 19505693 A JP19505693 A JP 19505693A JP 19505693 A JP19505693 A JP 19505693A JP H0816017 B2 JPH0816017 B2 JP H0816017B2
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- crystallized glass
- glass
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C10/00—Devitrified glass ceramics, i.e. glass ceramics having a crystalline phase dispersed in a glassy phase and constituting at least 50% by weight of the total composition
- C03C10/16—Halogen containing crystalline phase
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- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のフツ素マイカ−デ
ィオプサイド共晶系結晶化ガラス及びその製造方法に関
するものである。
ィオプサイド共晶系結晶化ガラス及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶化ガラスは建築用壁材を始め各種の
構造材料に使用されており、従来β−ワラストナイト、
ディオプサイド、フオルステライト及びフツ素マイカ等
を単一の結晶相とするものが知られている。そしてこの
結晶化ガラスは天然石材に比べて耐蝕性や強度の面で優
れており有用であるが、最近建築の高層化に伴い耐震性
のための靱性強度や施工性のための機械加工性が求めら
れており、これらの点は上記した従来の結晶化ガラスで
は解決されていない。即ちβ−ワラストナイト、ディオ
プサイド、フオルステライト等は硬質性であって靱性が
不足し、さらに機械加工性例えば研磨、切断、溝切り、
穿孔、ネジ切り等の加工が困難であり、またフツ素マイ
カ系のものは機械加工性はあるが、劈開性結晶の分散織
であるので強度に不足するという未解決の問題があっ
た。
構造材料に使用されており、従来β−ワラストナイト、
ディオプサイド、フオルステライト及びフツ素マイカ等
を単一の結晶相とするものが知られている。そしてこの
結晶化ガラスは天然石材に比べて耐蝕性や強度の面で優
れており有用であるが、最近建築の高層化に伴い耐震性
のための靱性強度や施工性のための機械加工性が求めら
れており、これらの点は上記した従来の結晶化ガラスで
は解決されていない。即ちβ−ワラストナイト、ディオ
プサイド、フオルステライト等は硬質性であって靱性が
不足し、さらに機械加工性例えば研磨、切断、溝切り、
穿孔、ネジ切り等の加工が困難であり、またフツ素マイ
カ系のものは機械加工性はあるが、劈開性結晶の分散織
であるので強度に不足するという未解決の問題があっ
た。
【0003】そして従来の結晶化ガラスにおいては、フ
ツ素マイカやディオプサイド等の酸化物が使用されてそ
れぞれ単一の結晶相を形成するものであるが、結晶相と
して異質の両者を組合わせることは技術的に困難である
とされてきた。その理由はフツ素含有ガラスの溶融体に
フツ素マイカが折出する最適温度範囲(1100〜12
00℃)では、ガラス溶融体の粘度が著しく低く、しか
もそれがアルカリ性であるためディオプサイド等の酸化
物結晶が溶解してしまうこと、又フツ素マイカ結晶の折
出は急速であり、ガラス溶融体の粘度が上昇して硬化が
始まるため、フツ素マイカ結晶成分とディオプサイド等
の酸化物結晶成分との会合が阻害されることにより、両
者の結晶の共生を調整することができなかったからであ
る。
ツ素マイカやディオプサイド等の酸化物が使用されてそ
れぞれ単一の結晶相を形成するものであるが、結晶相と
して異質の両者を組合わせることは技術的に困難である
とされてきた。その理由はフツ素含有ガラスの溶融体に
フツ素マイカが折出する最適温度範囲(1100〜12
00℃)では、ガラス溶融体の粘度が著しく低く、しか
もそれがアルカリ性であるためディオプサイド等の酸化
物結晶が溶解してしまうこと、又フツ素マイカ結晶の折
出は急速であり、ガラス溶融体の粘度が上昇して硬化が
始まるため、フツ素マイカ結晶成分とディオプサイド等
の酸化物結晶成分との会合が阻害されることにより、両
者の結晶の共生を調整することができなかったからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は建材に必要な
靱性を備え且つ機械的加工性に優れた結晶化ガラス及び
その製造方法を提供することを課題とするものである。
靱性を備え且つ機械的加工性に優れた結晶化ガラス及び
その製造方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来不可
能視されていたフツ素マイカ〔一般M・Mg3(AlS
i3O10)F2〕とディオプサイド(CaO・MgO
・2SiO2)等の酸化物との共生結晶相をもつ結晶化
ガラスの製造を可能にするため、この両者の結晶の折出
温度及び溶融体の粘度につき鋭意研究の結果、フツ素マ
イカ中の或る種のもの例えばフロゴパイト〔KMg
3(AlSi3O10)F2〕やバリウムマイカ〔Ba
0.5Mg3(AlSi3O10)F2〕がCaO、C
aOとZrO2又はCaOとTiO2の存在下でフツ素
マイカの最適結晶化温度範囲である1100〜1200
℃を、ディオプサイドの結晶折出可能な温度である10
00〜1150℃にまで下げ得ることに成功して本発明
に到達した。
能視されていたフツ素マイカ〔一般M・Mg3(AlS
i3O10)F2〕とディオプサイド(CaO・MgO
・2SiO2)等の酸化物との共生結晶相をもつ結晶化
ガラスの製造を可能にするため、この両者の結晶の折出
温度及び溶融体の粘度につき鋭意研究の結果、フツ素マ
イカ中の或る種のもの例えばフロゴパイト〔KMg
3(AlSi3O10)F2〕やバリウムマイカ〔Ba
0.5Mg3(AlSi3O10)F2〕がCaO、C
aOとZrO2又はCaOとTiO2の存在下でフツ素
マイカの最適結晶化温度範囲である1100〜1200
℃を、ディオプサイドの結晶折出可能な温度である10
00〜1150℃にまで下げ得ることに成功して本発明
に到達した。
【0006】以下、本発明を(1)結晶化ガラスの組成
と組織、(2)集積法、(3)溶融法の項に分けて説明
する。
と組織、(2)集積法、(3)溶融法の項に分けて説明
する。
【0007】(1)本発明の結晶ガラスの組成と組織に
ついて説明すると、重量%で、SiO245〜70、A
l2O33〜15、MgO 8〜15、CaO 4〜1
5、F2〜7、K2O 0〜12、BaO 0〜12、
K2O+BaO 3〜12、Na2O 0〜6、Li2
O 0〜5、B2O30〜5、ZrO20〜3、TiO
20〜3、着色顔料料0〜5からなる結晶化ガラス中に
特定のフツ素マイカ結晶とディオプサイド結晶とがそれ
ぞれ3重量%以上結晶として折出しているものである。
なお、上記した結晶化ガラスの組成は酸化物と元素状フ
ツ素で表わしてある。そして本発明の上記結晶化ガラス
の好ましい組成は重量%でSiO245〜65、Al2
O33〜12、MgO 9〜15、CaO 6〜13、
F 2.5〜7、K2O 2〜10、BaO 0〜1
0、K2O+BaO 5〜10、Na2O 0〜4、L
i2O 0〜3、B2O30〜5、ZrO20〜2、T
iO20〜2、着色顔料0〜5から成っている。
ついて説明すると、重量%で、SiO245〜70、A
l2O33〜15、MgO 8〜15、CaO 4〜1
5、F2〜7、K2O 0〜12、BaO 0〜12、
K2O+BaO 3〜12、Na2O 0〜6、Li2
O 0〜5、B2O30〜5、ZrO20〜3、TiO
20〜3、着色顔料料0〜5からなる結晶化ガラス中に
特定のフツ素マイカ結晶とディオプサイド結晶とがそれ
ぞれ3重量%以上結晶として折出しているものである。
なお、上記した結晶化ガラスの組成は酸化物と元素状フ
ツ素で表わしてある。そして本発明の上記結晶化ガラス
の好ましい組成は重量%でSiO245〜65、Al2
O33〜12、MgO 9〜15、CaO 6〜13、
F 2.5〜7、K2O 2〜10、BaO 0〜1
0、K2O+BaO 5〜10、Na2O 0〜4、L
i2O 0〜3、B2O30〜5、ZrO20〜2、T
iO20〜2、着色顔料0〜5から成っている。
【0008】上記組成の結晶化ガラス中に折出するフツ
素マイカは、フロゴパイトやバリウムマイカの単種また
はこれらの固溶体(以下、これらをフツ素マイカとい
う)で、これらはいづれもリン片状結晶を形成してい
る。また、ディオプサイドは化学式CaMgSi2O6
で表わされ、針状結晶を形成している。
素マイカは、フロゴパイトやバリウムマイカの単種また
はこれらの固溶体(以下、これらをフツ素マイカとい
う)で、これらはいづれもリン片状結晶を形成してい
る。また、ディオプサイドは化学式CaMgSi2O6
で表わされ、針状結晶を形成している。
【0009】本発明の結晶化ガラスの特徴はフツ素マイ
カのリン片状結晶とディオプサイドの針状結晶が相互に
交錯したほぼ均一な組成を形成していることである。こ
の組織は前者のリン片状結晶のもつ劈開性による機械加
工性とリン片の弾性による柔軟性、後者の針状結晶によ
る強度の向上等のいわゆる繊維補強効果(FiberR
einforced Effect)を結晶化ガラスに
付与している。
カのリン片状結晶とディオプサイドの針状結晶が相互に
交錯したほぼ均一な組成を形成していることである。こ
の組織は前者のリン片状結晶のもつ劈開性による機械加
工性とリン片の弾性による柔軟性、後者の針状結晶によ
る強度の向上等のいわゆる繊維補強効果(FiberR
einforced Effect)を結晶化ガラスに
付与している。
【0010】上記した本発明の結晶化ガラスの組成にお
いてK2O、MgO、SiO2、Al2O3、Fの各成
分は前記フロゴパイト結晶折出の必須成分であり、この
うちK2Oの一部又は全部をBaOで代替したものは前
記バリウムマイカ折出の必須成分である。K2O、Ba
Oのいずれかを用いるか又は両者を併用したものがそれ
ぞれ≧3%好ましくは>5%になるようにすることによ
ってフロゴパイト及びバリウムマイカの折出が容易にな
る。しかし、K2OやBaOの添加量が12重量%より
多くなると、軟化温度が低くなって成形加工に支障があ
り、また組成のアルカリ性を大きくするので<10%が
好ましい。またCaO、MgO、SiO2はディオプサ
イド折出の必須成分である。各成分中MgOとSiO2
は共通している。
いてK2O、MgO、SiO2、Al2O3、Fの各成
分は前記フロゴパイト結晶折出の必須成分であり、この
うちK2Oの一部又は全部をBaOで代替したものは前
記バリウムマイカ折出の必須成分である。K2O、Ba
Oのいずれかを用いるか又は両者を併用したものがそれ
ぞれ≧3%好ましくは>5%になるようにすることによ
ってフロゴパイト及びバリウムマイカの折出が容易にな
る。しかし、K2OやBaOの添加量が12重量%より
多くなると、軟化温度が低くなって成形加工に支障があ
り、また組成のアルカリ性を大きくするので<10%が
好ましい。またCaO、MgO、SiO2はディオプサ
イド折出の必須成分である。各成分中MgOとSiO2
は共通している。
【0011】上記した成分毎の働きを説明すると、Si
O2はフツ素マイカ及びディオプサイドの結晶成分とガ
ラス相の成分とになるので、SiO2<45%では結晶
相の構成が難かしく、SiO2>70%では溶融体の作
業温度が高くなり、フツ素マイカの折出と重なって成形
品の加工時に破損などの支障がでるので好ましくは65
%までの範囲が望ましい。
O2はフツ素マイカ及びディオプサイドの結晶成分とガ
ラス相の成分とになるので、SiO2<45%では結晶
相の構成が難かしく、SiO2>70%では溶融体の作
業温度が高くなり、フツ素マイカの折出と重なって成形
品の加工時に破損などの支障がでるので好ましくは65
%までの範囲が望ましい。
【0012】MgOはフツ素マイカとディオプサイドの
結晶成分とガラス相の成分となるので、MgOは>15
%では軟化温度が高くなり成型加工に支障が出るばかり
でなく、組成のアルカリ性が増大する。従って15%ま
での範囲で上記両者のMgO所望量を供給しなければな
らない。
結晶成分とガラス相の成分となるので、MgOは>15
%では軟化温度が高くなり成型加工に支障が出るばかり
でなく、組成のアルカリ性が増大する。従って15%ま
での範囲で上記両者のMgO所望量を供給しなければな
らない。
【0013】MgOはフツ素マイカ(分子量437.
2)の1モル中約27%、ディオプサイド(分子量21
6.5)の1モル中約18%を占めており、両結晶が同
モル量折出する場合MgO必要量はフツ素マイカはディ
オプサイドの3倍である。従ってMgO<8%ではCa
Oによる結晶化抑制作用と相まってフツ素マイカの折出
は微小になるか折出しなくなるので>9%が好ましい。
2)の1モル中約27%、ディオプサイド(分子量21
6.5)の1モル中約18%を占めており、両結晶が同
モル量折出する場合MgO必要量はフツ素マイカはディ
オプサイドの3倍である。従ってMgO<8%ではCa
Oによる結晶化抑制作用と相まってフツ素マイカの折出
は微小になるか折出しなくなるので>9%が好ましい。
【0014】Al2O3はフツ素マイカの層格子の成分
であり、その余剰分はガラスとなるが、フツ素マイカ折
出量の設定量以外は溶融法においては粘性が高くなる点
と集積法においては焼結温度が高くなる点を配慮した上
で、フツ素マイカ折出量の下限と上限とを勘案して3〜
15%、好ましくは4〜13%の範囲に設定する。
であり、その余剰分はガラスとなるが、フツ素マイカ折
出量の設定量以外は溶融法においては粘性が高くなる点
と集積法においては焼結温度が高くなる点を配慮した上
で、フツ素マイカ折出量の下限と上限とを勘案して3〜
15%、好ましくは4〜13%の範囲に設定する。
【0015】CaOはディオプサイドの成分としてだけ
でなくフツ素マイカの高温折出性を抑制し、又結晶の粗
大化を防ぐ作用があり、CaOの下限は4%であるとが
必要である。しかしCaOが15%を越えるとアルカリ
性が強くなり、耐酸性が劣化するのでCaOの好ましい
範囲は6〜13%である。
でなくフツ素マイカの高温折出性を抑制し、又結晶の粗
大化を防ぐ作用があり、CaOの下限は4%であるとが
必要である。しかしCaOが15%を越えるとアルカリ
性が強くなり、耐酸性が劣化するのでCaOの好ましい
範囲は6〜13%である。
【0016】Fはフツ素マイカの必須成分であるが融剤
作用が強く、F>7%では1000℃以上でディオプサ
イドの溶解が多くなり、F<3%になるとフツ素マイカ
の折出が減少し、<2%では折出しなくなる。従ってF
の好ましい範囲は2,5〜7%である。
作用が強く、F>7%では1000℃以上でディオプサ
イドの溶解が多くなり、F<3%になるとフツ素マイカ
の折出が減少し、<2%では折出しなくなる。従ってF
の好ましい範囲は2,5〜7%である。
【0017】Na2O 0〜6%、Li2O 0〜5
%、B2O30〜5%は高温時の成形温度域と粘度の可
変について所定範囲内で、且つまたガラス相に残存する
K2O、CaO、Fの融剤作用との協調を配慮して調整
するが、Na2OとLi2Oについてはアルカリ性を増
大するので、Na2Oは0〜4%、Li2Oは0〜3%
が好ましい。
%、B2O30〜5%は高温時の成形温度域と粘度の可
変について所定範囲内で、且つまたガラス相に残存する
K2O、CaO、Fの融剤作用との協調を配慮して調整
するが、Na2OとLi2Oについてはアルカリ性を増
大するので、Na2Oは0〜4%、Li2Oは0〜3%
が好ましい。
【0018】ZrO2、TiO2は何れも結晶核の形成
にあずかるものであり、特に高温溶融体より成形が行わ
れて、成形品が低温に移行する溶融法において、Fの溶
解作用を抑制してディオプサイドの折出を確保する作用
があり、それぞれ上限3%で効果を奏するが、結晶化の
促進による成型品の硬化が急激になって破損を起こすこ
とがあるので>2%の使用が好ましい。
にあずかるものであり、特に高温溶融体より成形が行わ
れて、成形品が低温に移行する溶融法において、Fの溶
解作用を抑制してディオプサイドの折出を確保する作用
があり、それぞれ上限3%で効果を奏するが、結晶化の
促進による成型品の硬化が急激になって破損を起こすこ
とがあるので>2%の使用が好ましい。
【0019】本発明の結晶化ガラス中に配合させるフツ
素マイカとディオプサイドの両成分の合計は重量で70
〜95%であり、結晶の合算結晶化率は結晶ガラスに対
して15〜50%である。このうちフツ素マイカは5〜
30%、ディオプサイドは10〜40%であり、この範
囲で配合を調整し、結晶化抑制機による操作と結晶化処
理温度の操作等を総合的に判断して製品の特性を設計す
る。
素マイカとディオプサイドの両成分の合計は重量で70
〜95%であり、結晶の合算結晶化率は結晶ガラスに対
して15〜50%である。このうちフツ素マイカは5〜
30%、ディオプサイドは10〜40%であり、この範
囲で配合を調整し、結晶化抑制機による操作と結晶化処
理温度の操作等を総合的に判断して製品の特性を設計す
る。
【0020】上記組成以外に着色剤として用いられる金
属化合物、例えば鉄、ニッケル、クロム、マンガン、
銅、セレン、チタン、金等の化合物を添加すること、ま
た結晶化ガラスの組織を阻害しない範囲で、他の材質補
助材、例えば白亜材としてのZnO、P2O5、清澄材
としてのSb2O3、AS2O3等を添加することは好
ましく推奨される。
属化合物、例えば鉄、ニッケル、クロム、マンガン、
銅、セレン、チタン、金等の化合物を添加すること、ま
た結晶化ガラスの組織を阻害しない範囲で、他の材質補
助材、例えば白亜材としてのZnO、P2O5、清澄材
としてのSb2O3、AS2O3等を添加することは好
ましく推奨される。
【0021】上記した組成の結晶化ガラスの機械加工性
については、市販の超硬工具を用いた穿孔ではフロゴパ
イト折出量が約5重量%以上で可能であり、切断、溝切
り、タップ切りはフツ素マイカ折出量が約10重量%以
上で容易に行うことができる。また機械的強度は集積法
による製品であってフツ素マイカ折出量約10重量%で
あるとき、ディオプサイドの折出量が約7重量%である
とき、曲げ強さ450kg/cm2以上、ヤング率6×
105kg/cm2以上を示し、ディオプサイド折出量
が15重量%であると曲げ強さ600kg/cm2以
上、ヤング率7.0×105kg/cm2以上を示す。
さらにフツ素マイカ折出量約15重量%、ディオプサイ
ド折出量約20重量%では曲げ強さ680kg/cm2
以上、ヤング率7.5×105kg/cm2以上の製品
が得られる。これらの結果は溶融法の製品でもほぼ同様
である。
については、市販の超硬工具を用いた穿孔ではフロゴパ
イト折出量が約5重量%以上で可能であり、切断、溝切
り、タップ切りはフツ素マイカ折出量が約10重量%以
上で容易に行うことができる。また機械的強度は集積法
による製品であってフツ素マイカ折出量約10重量%で
あるとき、ディオプサイドの折出量が約7重量%である
とき、曲げ強さ450kg/cm2以上、ヤング率6×
105kg/cm2以上を示し、ディオプサイド折出量
が15重量%であると曲げ強さ600kg/cm2以
上、ヤング率7.0×105kg/cm2以上を示す。
さらにフツ素マイカ折出量約15重量%、ディオプサイ
ド折出量約20重量%では曲げ強さ680kg/cm2
以上、ヤング率7.5×105kg/cm2以上の製品
が得られる。これらの結果は溶融法の製品でもほぼ同様
である。
【0022】(2)本発明の集積法による結晶化ガラス
は従来の集積法製品と比べて独自な特徴を有する。すな
わち従来の酸化物系結晶化ガラスは、その組成からなる
フリットを耐火物容器に充填集積して加熱し、融着一体
化して成形品を得るが、その際フリットはそれに隣接す
るフリットと粒界面(grain boundary)
を残して融着しており、粒界面より粒内へ向けて結晶を
折出する性質がある。そうすると力学上粒界面に応力が
集中してフリットを破砕するため成形品は靭性に乏しい
構造となっている。
は従来の集積法製品と比べて独自な特徴を有する。すな
わち従来の酸化物系結晶化ガラスは、その組成からなる
フリットを耐火物容器に充填集積して加熱し、融着一体
化して成形品を得るが、その際フリットはそれに隣接す
るフリットと粒界面(grain boundary)
を残して融着しており、粒界面より粒内へ向けて結晶を
折出する性質がある。そうすると力学上粒界面に応力が
集中してフリットを破砕するため成形品は靭性に乏しい
構造となっている。
【0023】本発明の集積法による結晶化ガラスにおい
て、フリットはフツ素含有ガラスであるから、それが1
100〜1200℃で融着一体化した成形品においては
フツ素の融剤作用により粒界面は融解削減し、粒間で成
分は相互に拡散し合った組織となる。従って、フツ素マ
イカとディオプサイドの結晶が均一に分布し、前者のリ
ン片結晶のもつ劈開性による機械加工性は勿論特に後者
のディオプサイドの針状結晶の繊維補強作用により、靭
性をはじめ機械的強度を改善する。
て、フリットはフツ素含有ガラスであるから、それが1
100〜1200℃で融着一体化した成形品においては
フツ素の融剤作用により粒界面は融解削減し、粒間で成
分は相互に拡散し合った組織となる。従って、フツ素マ
イカとディオプサイドの結晶が均一に分布し、前者のリ
ン片結晶のもつ劈開性による機械加工性は勿論特に後者
のディオプサイドの針状結晶の繊維補強作用により、靭
性をはじめ機械的強度を改善する。
【0024】本発明の上記した融着一体化の現象は彩色
及び模様の形成にも効果をもたらす。例えばフリット組
成に着色剤を添加したフリットの組合わせにより他種類
の着色模様のデザインが可能であり、粒子間の成分拡散
現象により色調を濃淡に還移させたり、粒班状や縞状の
模様を形成したりすることができる。また集積時にフリ
ット粒子に着色剤を塗布したり、混在させて成形品中に
拡散さえる手法でのデザインも可能である。
及び模様の形成にも効果をもたらす。例えばフリット組
成に着色剤を添加したフリットの組合わせにより他種類
の着色模様のデザインが可能であり、粒子間の成分拡散
現象により色調を濃淡に還移させたり、粒班状や縞状の
模様を形成したりすることができる。また集積時にフリ
ット粒子に着色剤を塗布したり、混在させて成形品中に
拡散さえる手法でのデザインも可能である。
【0025】本発明の集積法による結晶化ガラスの製造
方法は、前記(1)の項に示した組成により原料を配合
してバッチを調整する。即ちバッチを加熱炉により13
50〜1450℃で溶融し、次いで結晶が折出しない過
冷却条件での溶融体の冷却、例えば水中投入や冷却ロー
ル等により冷却し、粒状、フレーク、棒状等のフリット
とする。このフリットをアルミナ粉やジルコニア粉を塗
布した長方形板状の砕付耐火物セッターに集積し、次い
で加熱炉に炉詰して加熱する。加熱は室温から1100
〜1200℃まで毎時80〜200℃の速度で昇温し、
所定の到達温度で2〜6時間保持することによりフリッ
トを融着一体化して成形品とする。
方法は、前記(1)の項に示した組成により原料を配合
してバッチを調整する。即ちバッチを加熱炉により13
50〜1450℃で溶融し、次いで結晶が折出しない過
冷却条件での溶融体の冷却、例えば水中投入や冷却ロー
ル等により冷却し、粒状、フレーク、棒状等のフリット
とする。このフリットをアルミナ粉やジルコニア粉を塗
布した長方形板状の砕付耐火物セッターに集積し、次い
で加熱炉に炉詰して加熱する。加熱は室温から1100
〜1200℃まで毎時80〜200℃の速度で昇温し、
所定の到達温度で2〜6時間保持することによりフリッ
トを融着一体化して成形品とする。
【0026】本発明の結晶化ガラス組成の結晶化につい
て説明すると、フロゴパイトは約700℃から微晶の折
出が始まり、昇温に従い結晶の成長と量を増大し、11
50℃付近で折出量は最大値を示し、1200℃を超え
ると溶解が始まり、1250℃以上で著しく溶解が進行
する。ディオプサイドは約700℃より折出が始まり、
昇温に従い結晶の成長と量とを増大し、1050℃付近
で折出量は最大値を示し、1100℃以上で溶解が始ま
り、1180℃以上で結晶は溶解消滅する。従って、こ
のことから上記した融着一体化の温度域1100〜12
00℃が設定される。この融着一体化の温度域でディオ
プサイドは結晶量が減少過程、即ち劣勢にあり、フツ素
マイカは優勢であるので、一体化が完了後冷却の過程に
おいて、1000〜800℃で2〜3時間保持してディ
オプサイドの結晶の折出を図り、フロゴパイトと所定比
の共成状態を形成させ、次いで毎時50〜100℃の速
度で冷却して結晶化ガラス焼結成形品を得る。成形品は
これを所定の寸法に切断、研磨し、さらに本発明の特徴
である端面の溝切りや穿孔、ネジ切り等の加工を施して
製品とする。
て説明すると、フロゴパイトは約700℃から微晶の折
出が始まり、昇温に従い結晶の成長と量を増大し、11
50℃付近で折出量は最大値を示し、1200℃を超え
ると溶解が始まり、1250℃以上で著しく溶解が進行
する。ディオプサイドは約700℃より折出が始まり、
昇温に従い結晶の成長と量とを増大し、1050℃付近
で折出量は最大値を示し、1100℃以上で溶解が始ま
り、1180℃以上で結晶は溶解消滅する。従って、こ
のことから上記した融着一体化の温度域1100〜12
00℃が設定される。この融着一体化の温度域でディオ
プサイドは結晶量が減少過程、即ち劣勢にあり、フツ素
マイカは優勢であるので、一体化が完了後冷却の過程に
おいて、1000〜800℃で2〜3時間保持してディ
オプサイドの結晶の折出を図り、フロゴパイトと所定比
の共成状態を形成させ、次いで毎時50〜100℃の速
度で冷却して結晶化ガラス焼結成形品を得る。成形品は
これを所定の寸法に切断、研磨し、さらに本発明の特徴
である端面の溝切りや穿孔、ネジ切り等の加工を施して
製品とする。
【0027】(3)溶融法で従来ガラス溶融体が炉出さ
れてから成形が終了するまでの間、結晶折出等による粘
度上昇により成形品の損傷発生を防ぐ必要がある。
れてから成形が終了するまでの間、結晶折出等による粘
度上昇により成形品の損傷発生を防ぐ必要がある。
【0028】本発明では溶融体が流動、移動し、そして
成形の開始から終了まで、溶融粘度が連続的且つ徐々
に、つまり終始スムースに変化するように調整する。即
ち成形終了時の所要粘度は106.5〜7.0ポアズで
あるが、その時の温度が1000℃であるように結晶化
ガラスの組成を調整する。例えばフロゴパイトの結晶折
出のピークは1150℃であるが、フロゴパイト成分を
全成分の20%以下、Na2O、Li2O3の合計を7
%以上、CaOを10%以上とする組成にして成形可能
な粘度に調整し、またフロゴパイトの代わりにその一部
又は全部をバリウムマイカで代替することによっても粘
度を調整することができる。
成形の開始から終了まで、溶融粘度が連続的且つ徐々
に、つまり終始スムースに変化するように調整する。即
ち成形終了時の所要粘度は106.5〜7.0ポアズで
あるが、その時の温度が1000℃であるように結晶化
ガラスの組成を調整する。例えばフロゴパイトの結晶折
出のピークは1150℃であるが、フロゴパイト成分を
全成分の20%以下、Na2O、Li2O3の合計を7
%以上、CaOを10%以上とする組成にして成形可能
な粘度に調整し、またフロゴパイトの代わりにその一部
又は全部をバリウムマイカで代替することによっても粘
度を調整することができる。
【0029】このバリウムマイカはまたBaOの粘度低
下作用と結晶の折出性が緩徐であることと相俟って、1
000℃〜800℃の温度範囲で折出量を増大させるこ
とができる。つまり溶融法では原料配合バッチを加熱炉
で1400〜1500℃で溶融し、溶融体を清澄にした
後炉出し、徐々に冷却して1100〜950℃間でプレ
ス又はロールアウト法により成形し、次いで1000〜
750℃で1〜5時間保持して結晶化処理を行った後、
毎時100〜200℃の速度で冷却してから所定の寸法
に切断研磨し、施工に必要な加工を施して製品とする。
下作用と結晶の折出性が緩徐であることと相俟って、1
000℃〜800℃の温度範囲で折出量を増大させるこ
とができる。つまり溶融法では原料配合バッチを加熱炉
で1400〜1500℃で溶融し、溶融体を清澄にした
後炉出し、徐々に冷却して1100〜950℃間でプレ
ス又はロールアウト法により成形し、次いで1000〜
750℃で1〜5時間保持して結晶化処理を行った後、
毎時100〜200℃の速度で冷却してから所定の寸法
に切断研磨し、施工に必要な加工を施して製品とする。
【0030】以下に実施例を掲げて本発明を説明する。
【0031】実施例1
【0032】
【表1】
【0033】上記表1は本発明集積法による結晶ガラス
配合物の組成と試験条件を示す。
配合物の組成と試験条件を示す。
【0034】原料配合物は溶融炉で1400℃で2時間
溶融し溶融体を水中に投入して急冷し、粒径1〜7mm
に分級してフリットを得た。試料の内No.1〜No.
3はそれぞれ単独で、No.4とNo.5はNo,1と
それぞれ表1記載の比で混合し、アルミナ粉を塗布した
耐火物セッターに集積し、加熱炉に装入して室温から1
150℃まで毎時100℃の速度で昇温し、この到達温
度で2時間保持して融着一体化した後、毎時100℃の
速度で所定の結晶化温度まで降温し、2時間保持して結
晶化処理を行った後室温まで徐冷して加熱工程を終了
し、炉出後常法での研磨、切断を行って板状(縦300
mm、横300mm、肉厚18mm)の結晶化ガラスを
得た。
溶融し溶融体を水中に投入して急冷し、粒径1〜7mm
に分級してフリットを得た。試料の内No.1〜No.
3はそれぞれ単独で、No.4とNo.5はNo,1と
それぞれ表1記載の比で混合し、アルミナ粉を塗布した
耐火物セッターに集積し、加熱炉に装入して室温から1
150℃まで毎時100℃の速度で昇温し、この到達温
度で2時間保持して融着一体化した後、毎時100℃の
速度で所定の結晶化温度まで降温し、2時間保持して結
晶化処理を行った後室温まで徐冷して加熱工程を終了
し、炉出後常法での研磨、切断を行って板状(縦300
mm、横300mm、肉厚18mm)の結晶化ガラスを
得た。
【0035】得られた製品の特性を表2に示す:
【0036】
【表2】
【0037】製品特性の結果は従来品(例えばワラスト
ナイト系集積品:ヤング率5.3〜5.8×105kg
/cm2、曲げ強さ500〜520kg/cm2)と対
比して各試料共に優れており、No.1〜No.3は白
色大理石調であり、No.4は緑色班が白地に濃淡で着
色された模様、No.5は黒色御影石調の美麗な模様を
それぞれ形成していた。
ナイト系集積品:ヤング率5.3〜5.8×105kg
/cm2、曲げ強さ500〜520kg/cm2)と対
比して各試料共に優れており、No.1〜No.3は白
色大理石調であり、No.4は緑色班が白地に濃淡で着
色された模様、No.5は黒色御影石調の美麗な模様を
それぞれ形成していた。
【0038】実施例2
【0039】表3に溶融法の組成と試験条件を、又表4
にその特性を示す。
にその特性を示す。
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】原料配合物は溶融炉により1400℃で3
時間溶融した後、ガラス溶融体を耐熱鋼板上に流出さ
せ、溶融体温度1050℃〜950℃で加圧成形し、予
め950℃に加熱してある加熱炉に装入した。
時間溶融した後、ガラス溶融体を耐熱鋼板上に流出さ
せ、溶融体温度1050℃〜950℃で加圧成形し、予
め950℃に加熱してある加熱炉に装入した。
【0043】試料No.1は900℃で2時間保持し、
試料No.2及びNo.3は900〜800℃を2時
間、800〜700℃を2時間で通過させて加熱し、そ
れぞれ結晶化処理を行った後、毎時200℃の速度で冷
却し、板状(縦300mm、横300mm、肉厚8m
m)の結晶化ガラスを得た。いずれも成形時における損
傷はなく、結晶相はNo.1がフロゴパイト、No.2
がフロゴパイトーバリウムマイカ固溶体、No.3がバ
リウムマイカがそれぞれ折出していることをX線回折に
より認めることができた。
試料No.2及びNo.3は900〜800℃を2時
間、800〜700℃を2時間で通過させて加熱し、そ
れぞれ結晶化処理を行った後、毎時200℃の速度で冷
却し、板状(縦300mm、横300mm、肉厚8m
m)の結晶化ガラスを得た。いずれも成形時における損
傷はなく、結晶相はNo.1がフロゴパイト、No.2
がフロゴパイトーバリウムマイカ固溶体、No.3がバ
リウムマイカがそれぞれ折出していることをX線回折に
より認めることができた。
【0044】得られた結晶化ガラスの特性は従来品の機
械的強度(例えばフオルステライト系ロールアウト品:
ヤング率7.7×105kg/cm2、曲げ強さ950
〜1000kg/cm2)と対比して優れており、又機
械的加工性はNo.1がネジ切りと溝切りに若干の欠け
が出たが、No.2及びNo.3は何れもネジ切り、溝
切り及び穿孔共に支障なく行うことができた。
械的強度(例えばフオルステライト系ロールアウト品:
ヤング率7.7×105kg/cm2、曲げ強さ950
〜1000kg/cm2)と対比して優れており、又機
械的加工性はNo.1がネジ切りと溝切りに若干の欠け
が出たが、No.2及びNo.3は何れもネジ切り、溝
切り及び穿孔共に支障なく行うことができた。
【0045】
【発明の効果】本発明は、結晶化ガラスに特定のフツ素
マイカ結晶と酸化物中より選ばれるディオプサイド結晶
の組合わせによる結晶相の形成を可能にしたもので、こ
れによりフツ素マイカのリン片結晶の劈開性による機械
加工性とディオプサイドの針状結晶による靭性及び機械
的強度を備えた結晶化ガラスを得ることができ、機械加
工性の向上による施工への寄与、機械的強度を必要とす
る高層耐震建築等の用途に好ましく対応することができ
る。
マイカ結晶と酸化物中より選ばれるディオプサイド結晶
の組合わせによる結晶相の形成を可能にしたもので、こ
れによりフツ素マイカのリン片結晶の劈開性による機械
加工性とディオプサイドの針状結晶による靭性及び機械
的強度を備えた結晶化ガラスを得ることができ、機械加
工性の向上による施工への寄与、機械的強度を必要とす
る高層耐震建築等の用途に好ましく対応することができ
る。
【0046】本発明は又、集積法及び溶融法のいずれの
方法でも実施でき、特に集積法ではフリット粒子間で成
分の拡散が行われる融着一体化により、溶融法と同様に
組織が均一なものになるに止まらず、それによって、濃
淡のある多色彩模様を形成することもできる。
方法でも実施でき、特に集積法ではフリット粒子間で成
分の拡散が行われる融着一体化により、溶融法と同様に
組織が均一なものになるに止まらず、それによって、濃
淡のある多色彩模様を形成することもできる。
Claims (3)
- 【請求項1】 フロゴパイト又はバリウムマイカ或はそ
れらの固溶体の結晶とディオプサイド結晶とがほぼ均一
に折出した共生結晶相を形成して成る結晶化ガラス。 - 【請求項2】 重量%で、SiO245〜70、Al2
O33〜15、MgO 8〜15、CaO 4〜15、
F 2〜7、K2O 0〜12、BaO 0〜12、K
2O+BaO 3〜12、Li2O 0〜5、B2O3
0〜5、ZrO20〜3、Na2O 0〜6、TiO
20〜3、着色料0〜5の組成のガラスフリットを耐火
物容器に集積し、加熱してそれらを溶着一体化させると
ともに、フロゴパイト又はバリウムマイカ或はそれらの
固溶体の結晶とディオプサイド結晶とをほぼ均一に共生
させることを特徴とする結晶化ガラスの製造方法。 - 【請求項3】 重量%で、SiO245〜70、Al2
O33〜15、MgO 8〜15、CaO 4〜15、
F 2〜7、K2O 0〜12、BaO 0〜12、K
2O+BaO 3〜12、Na20〜6、Li2O 0
〜5、B2O30〜5、ZrO20〜3、TiO20〜
3、着色料0〜5の組成のガラス溶融体を成型し、加熱
してフロゴパイト又はバリウムマイカ或はそれらの固溶
体の結晶とディオプサイド結晶とをほぼ均一に共生させ
ることを特徴とする結晶化ガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19505693A JPH0816017B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 結晶化ガラス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19505693A JPH0816017B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 結晶化ガラス及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710597A JPH0710597A (ja) | 1995-01-13 |
JPH0816017B2 true JPH0816017B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=16334827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19505693A Expired - Lifetime JPH0816017B2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 結晶化ガラス及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816017B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3831957B2 (ja) * | 1994-09-14 | 2006-10-11 | 旭硝子株式会社 | ガラス組成物及びプラズマディスプレー用基板 |
JP5133964B2 (ja) * | 2009-11-06 | 2013-01-30 | 湖州大享玻璃制品有限公司 | MgO−Al2O3−SiO2系結晶性ガラス及び結晶化ガラス、並びに該結晶性ガラス及び結晶化ガラスの製造方法 |
TWI409234B (zh) * | 2010-10-21 | 2013-09-21 | Huzhou Ta Hsiang Glass Products Co Ltd | MgO-AlO-SiO系結晶性玻璃及結晶化玻璃及其製造方法 |
JP5602675B2 (ja) * | 2011-05-16 | 2014-10-08 | 湖州大享玻璃制品有限公司 | 結晶化ガラスの連続成形方法および結晶化ガラスの連続成形装置 |
JP7139384B2 (ja) * | 2020-05-21 | 2022-09-20 | 株式会社フェローテックマテリアルテクノロジーズ | ガラスセラミックス |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP19505693A patent/JPH0816017B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710597A (ja) | 1995-01-13 |
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