JPH08160100A - 半導体テスタ - Google Patents

半導体テスタ

Info

Publication number
JPH08160100A
JPH08160100A JP6299982A JP29998294A JPH08160100A JP H08160100 A JPH08160100 A JP H08160100A JP 6299982 A JP6299982 A JP 6299982A JP 29998294 A JP29998294 A JP 29998294A JP H08160100 A JPH08160100 A JP H08160100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integrated circuit
consumption
current
semiconductor tester
test signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6299982A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Uozumi
弘行 魚澄
Koichi Kitaguchi
公一 北口
Hideo Nagano
英生 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Kanebo Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP6299982A priority Critical patent/JPH08160100A/ja
Publication of JPH08160100A publication Critical patent/JPH08160100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力負荷容量が変化しても、テスト対象の集
積回路本来の消費電流である実力消費電流を簡単に測定
できる半導体テスタを得る。 【構成】 テスト対象の集積回路2には電圧が同じ一定
のもので、周波数が異なる第1,第2のテスト用信号が
半導体テスタ1から与えられる。そして、第1,第2の
テスト用信号が集積回路2にそれぞれ印加されていると
きの第1,第2の消費電流が測定される。その後、半導
体テスタ1の演算手段11により、第1,第2のテスト
用信号の周波数及び第1,第2の消費電流に基づいて集
積回路本来の第1,第2の実力消費電流が算出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路の動作テスト、
特に消費電流を測定する半導体テスタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から集積回路の動作テストをするた
めに半導体テスタが用いられている。このような半導体
テスタを用いて集積回路の動作テストを高速で行うと、
半導体テスタに内蔵されているドライバ、コンパレー
タ、テストボード、ハンドラなどにより容量が出力負荷
として加わり、測定値が実際のものと異なってくる場合
がある。例えば、集積回路の消費電流を半導体テスタで
測定した場合を説明する。図7に示すように出力負荷容
量CLが異なると、半導体テスタからのテスト用信号の
周波数fが一定でも、集積回路の消費電流Iはライン7
01,702,703で示すように出力負荷容量CLの
値によって異なる。そして、集積回路本来の消費電流I
はライン701で示す出力負荷容量CLが0〔pF〕の
場合の電流である。そこでこの出力負荷容量CLが0
〔pF〕の場合の消費電流Iを半導体テスタを用いて測
定するため事前に出力負荷容量等のテスト条件をマニュ
アルで補正したり、場合によっては消費電流Iの測定値
が動作周波数fに依存しないレベルにまで下げて集積回
路の動作テストを実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記マニュ
アル補正はテスト環境(出力負荷容量の変化)に応じて
動作テストの都度実施する必要があるので、人手がかか
り、また、動作周波数fを下げて動作テストを実施する
方法は高速の動作周波数での集積回路本来の消費電流で
ある実力消費電流を測定することができない等、従来の
半導体テスタを用いてた場合の課題があった。
【0004】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、出力負荷容量等のテスト環境が変化
しても、テスト対象の集積回路本来の消費電流である実
力消費電流を簡単に測定できる半導体テスタを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、テスト
対象の集積回路2に印加する2つの異なる第1,第2の
テスト用信号は電圧が同じ一定のもので、周波数が異な
るものを用い、上記第1,第2のテスト用信号が上記集
積回路2にそれぞれ印加されているときの消費電流であ
る第1,第2の消費電流を測定し、上記第1のテスト用
信号の周波数と上記第2のテスト用信号の周波数と上記
第1の消費電流と上記第2の消費電流とに基づいて当該
半導体テスタ11による容量が出力負荷として加わらな
い状態での上記集積回路本来の消費電流である第1,第
2の実力消費電流を算出する演算手段11を備えたこと
を特徴とするものである。
【0006】第2の発明では、テスト対象の集積回路2
に印加する2つの異なる第1,第2のテスト用信号は周
波数が同じ一定のもので、電圧が異なるものを用い、上
記第1,第2のテスト用信号が上記集積回路2にそれぞ
れ印加されているときの消費電流である第1,第2の消
費電流を測定し、上記第1のテスト用信号の電圧と上記
第2のテスト用信号の電圧と上記第1の消費電流と上記
第2の消費電流とに基づいて当該半導体テスタ1による
容量が出力負荷として加わらない状態での上記集積回路
本来の消費電流である第1,第2の実力消費電流を算出
する演算手段12を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】第3の発明では、テスト対象の集積回路2
側の各端子と当該半導体テスタ1側の各端子との間を開
放状態とし、当該半導体テスタ1側のテスト用信号を出
力する端子からのテスト用信号を当該半導体テスタ1側
の信号を入力する端子に入力している状態で、当該半導
体テスタ1による消費電流を測定し、この消費電流と上
記テスト用信号の電圧及び周波数とに基づいて出力負荷
容量を算出する第1の演算手段13と、この第1の演算
手段13により得られた出力負荷容量を用いて当該半導
体テスタ1による容量が出力負荷として加わらない状態
での上記集積回路本来の消費電流である実力消費電流を
算出する第2の演算手段14とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0008】第4の発明では、第1の発明の構成におけ
る演算手段11は、第1のテスト用信号の周波数をf
1、第2のテスト用信号の周波数をf2、第1の消費電
流をI3、第2の消費電流をI4、上記周波数f2と上
記周波数f1との差に定数を掛けたものを△I5、第1
の実力消費電流をI1、第2の実力消費電流をI2とす
ると、
【数7】
【数8】 という演算を行うことを特徴とするものである。
【0009】第5の発明では、第2の発明の構成におけ
る演算手段12は、第1のテスト用信号の電圧をV1、
第2のテスト用信号の電圧をV2、第1の消費電流をI
8、第2の消費電流をI9、上記電圧V2と上記電圧V
1との差に定数を掛けたものを△I10、第1の実力消
費電流をI6、第2の実力消費電流をI7とすると、
【数15】
【数16】 という演算を行うことを特徴とするものである。
【0010】第6の発明では、第3の発明の構成におけ
る第1の演算手段13は、半導体テスタ1による消費電
流をI13、テスト用信号の電圧をV0、このテスト用
信号の周波数をf0、出力負荷容量をCLとすると、
【数19】 という演算を行うことを特徴とするものである。
【0011】第7の発明では、第3の発明の構成におけ
る第2の演算手段14は、半導体テスタ1がテスト対象
の集積回路2に接続されている状態でのテスト用信号の
周波数をf、このテスト用信号の電圧をV、消費電流を
I11、出力負荷容量をCL、上記集積回路2の出力す
る端子数をb、上記集積回路2の出力が反転する周期の
割合をn、上記出力負荷容量がゼロのときの実力消費電
流をI12とすると、
【数17】 という演算を行うことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】第1の発明においては、テスト対象の集積回路
2には電圧が同じ一定のもので、周波数が異なる第1の
テスト用信号と第2のテスト用信号が半導体テスタ1か
ら与えられる。そして、第1,第2のテスト用信号が集
積回路2にそれぞれ印加されているときの第1,第2の
消費電流が測定される。その後、半導体テスタ1の演算
手段11により、第1のテスト用信号の周波数、第2の
テスト用信号の周波数、第1の消費電流、及び第2の消
費電流に基づいて集積回路本来の第1,第2の実力消費
電流が算出される。
【0013】第2の発明においては、テスト対象の集積
回路2には周波数が同じ一定のもので、電圧が異なる第
1のテスト用信号と第2のテスト用信号が半導体テスタ
1から与えられる。そして、第1,第2のテスト用信号
が集積回路2にそれぞれ印加されているときの第1,第
2の消費電流が測定される。その後、半導体テスタ1の
演算手段12により、第1のテスト用信号の電圧、第2
のテスト用信号の電圧、第1の消費電流、及び第2の消
費電流に基づいて集積回路本来の第1,第2の実力消費
電流が算出される。
【0014】第3の発明においては、集積回路2と半導
体テスタ1間の各端子を開放状態とし、半導体テスタ1
側の出力端子からのテスト用信号を半導体テスタ1側の
入力端子に入力する。この状態で半導体テスタ1による
消費電流が測定される。そして半導体テスタ1の第1の
演算手段13により、消費電流とテスト用信号の電圧及
び周波数とに基づいて出力負荷容量が算出される。ま
た、半導体テスタ1の第2の演算手段14により、出力
負荷容量を用いて集積回路本来の実力消費電流が算出さ
れる。
【0015】第4の発明においては、演算手段11は
【0016】
【数7】
【0017】の演算を行うことにより、第1の実力消費
電流I1が算出される。また、演算手段11は
【0018】
【数8】
【0019】の演算を行うことにより、第2の実力消費
電流I2が算出される。
【0020】第5の発明においては、演算手段12は
【0021】
【数15】
【0022】の演算を行うことにより、第1の実力消費
電流I6が算出される。また、演算手段12は
【0023】
【数16】
【0024】の演算を行うことにより、第2の実力消費
電流I7が算出される。
【0025】第6の発明においては、第1の演算手段1
3は
【0026】
【数19】
【0027】の演算を行うことにより、出力負荷容量C
Lが算出される。
【0028】第7の発明においては、第2の演算手段1
4は
【0029】
【数17】
【0030】の演算を行うことにより、実力消費電流I
12が算出される。
【0031】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の実施例1を図に基づいて説明する。図1
は本発明の実施例1に係る半導体テスタと集積回路が接
続されている状態を示すブロック図である。図1におい
て、半導体テスタ1は、電源端子41、入力端子51、
出力端子61、入出力端子71、及び接地端子81を備
えるとともに、後述する第1,第2の実力消費電流を算
出する演算手段11を内蔵している。テスト対象の集積
回路2は、電源端子42、出力端子52、入力端子6
2、入出力端子72、及び接地端子82を備えている。
集積回路2を動作テストする場合、半導体テスタ1の電
源端子41、入力端子51、出力端子61、入出力端子
71、及び接地端子81は、集積回路2の電源端子4
2、出力端子52、入力端子62、入出力端子72、及
び接地端子82にそれぞれ接続される。接地端子81,
82は接地3に接続されている。
【0032】次に集積回路2の動作テスト時の消費電流
の測定方法について説明する。集積回路2の実動作をシ
ミュレートした高速動作時の消費電流を測定するため、
半導体テスタ1の出力端子61と入出力端子71から図
2に示すような周波数f1で電圧が一定の第1のテスト
用信号を発生させ、集積回路2の入力端子62と入出力
端子72に与え、集積回路2を動作させる。そして、こ
の状態で電源端子42の電流、即ち、集積回路2の動作
時の第1の消費電流を半導体テスタ1により測定する。
この測定した第1の消費電流を図2に示すようにI3と
する。
【0033】次にテスト用信号の周波数を変え、第2の
テスト用信号を発生させる。即ち、図2に示すような周
波数f2で電圧が第1のテスト用信号と同じ第2のテス
ト用信号を、半導体テスタ1の出力端子61と入出力端
子71から発生させる。この第2のテスト用信号は集積
回路2の入力端子62と入出力端子72に与えられ、こ
れにより集積回路2は動作する。そして、この状態で集
積回路2の動作時の第2の消費電流を半導体テスタ1に
より測定する。この測定した第2の消費電流を図2に示
すようにI4とする。
【0034】以上測定した第1の消費電流I3及び第2
の消費電流I4は図2に示すような特性となり、次の式
(1)及び式(2)で表される。
【0035】
【数1】
【0036】
【数2】
【0037】上記式(1),(2)において、f1は第
1のテスト用信号の周波数、f2は第1のテスト用信号
の周波数、Vは第1,第2のテスト用信号の電圧、bは
集積回路2の出力をする端子数、CLは出力負荷容量、
nは集積回路2の出力信号が反転する周期の割合、I1
は第1のテスト用信号によるテスト時において出力負荷
容量CLがゼロのときの第1の実力消費電流、I2は第
2のテスト用信号によるテスト時において出力負荷容量
CLがゼロのときの第2の実力消費電流を示す。第1の
実力消費電流I1は第1のテスト用信号によるテスト時
において半導体テスタ1による容量が出力負荷として加
わらない状態での集積回路本来の消費電流である。第2
の実力消費電流I2は第2のテスト用信号によるテスト
時において半導体テスタ1による容量が出力負荷として
加わらない状態での集積回路本来の消費電流である。
【0038】ここで、事前に予め別サンプルで出力負荷
容量CL=0〔pF〕のときにテスト用信号の周波数f
をf1,f2,・・・,fnとn回変化させて測定した
消費電流i1,i2,・・・,inより最小2乗法を用
いて消費電流iと周波数fの近似式を求める。
【0039】
【数3】
【0040】近似式を上記式(3)のように考えると、
bとaは最小2乗法により
【0041】
【数4】
【0042】となるので、上記式(3)及び式(4)よ
りa,bが求まり、
【0043】
【数5】
【0044】となる。上記式(5)を基準式として第2
の実力消費電流I2と第1の実力消費電流I1との差で
ある電流△I5を求めたとき、
【0045】
【数6】
【0046】上記式(1),(2),(6)より未知数
はCL,I1,I2なのでCL=0〔pF〕時の実力消
費電流である第1の実力消費電流I1と第2の実力消費
電流I2を求めると、
【0047】
【数7】
【0048】
【数8】
【0049】となり、上記式(7),(8)を半導体テ
スタ1の演算手段11に組み込むことにより、CL=0
〔pF〕時の集積回路2の第1,第2の実力消費電流I
1,I2が測定できる。
【0050】本実施例1によれば、半導体テスタの出力
負荷容量が変化しても、集積回路の実力消費電流を測定
できるため、従来のようにテスト環境に応じてテスト条
件のマニュアル補正をする必要がなく、また、高速動作
時でも同一規格で動作テストができる。
【0051】実施例2 図3は本発明の実施例2に係る半導体テスタと集積回路
が接続されている状態を示すブロック図である。図3に
おいて、図1に示す構成要素に相当するものには同一の
符号を付し、その説明を省略する。図3において、半導
体テスタ1は演算手段12を内蔵している。この演算手
段12は、図4に示すように第1のテスト用信号の電圧
V1と第2のテスト用信号の電圧V2と第1の消費電流
I8と第2の消費電流I9とに基づいて半導体テスタ1
による容量CLが出力負荷として加わらない状態での集
積回路本来の消費電流である第1の実力消費電流I6及
び第2の実力消費電流I7を算出するものである。
【0052】次に集積回路2の動作テスト時の消費電流
の測定方法について説明する。集積回路2の実動作をシ
ミュレートした高速動作時の消費電流を測定するため、
半導体テスタ1の出力端子61と入出力端子71から図
4に示すような電圧V1で周波数が一定の第1のテスト
用信号を発生させ、集積回路2の入力端子62と入出力
端子72に与え、集積回路2を動作させる。そして、こ
の状態で電源端子42の電流、即ち、集積回路2の動作
時の第1の消費電流を半導体テスタ1により測定する。
この測定した第1の消費電流を図4に示すようにI8と
する。
【0053】次にテスト用信号の電圧を変え、第2のテ
スト用信号を発生させる。即ち、図4に示すような電圧
V2で周波数が第1のテスト用信号と同じ第2のテスト
用信号を、半導体テスタ1の出力端子61と入出力端子
71から発生させる。この第2のテスト用信号は集積回
路2の入力端子62と入出力端子72に与えられ、これ
により集積回路2は動作する。そして、この状態で、集
積回路2の動作時の第2の消費電流を半導体テスタ1に
より測定する。この測定した第2の消費電流を図4に示
すようにI9とする。
【0054】以上測定した第1の消費電流I8及び第2
の消費電流I9は図4に示すような特性となり、次の式
(9)及び式(10)で表される。
【0055】
【数9】
【0056】
【数10】
【0057】上記式(9),(10)において、fは第
1,第2のテスト用信号の周波数、V1は第1のテスト
用信号の電圧、V2は第2のテスト用信号の電圧、bは
集積回路2の出力をする端子数、CLは出力負荷容量、
nは集積回路2の出力信号が反転する周期の割合、I6
は第1のテスト用信号によるテスト時において出力負荷
容量CLがゼロの時の第1の実力消費電流、I7は第2
のテスト用信号によるテスト時において出力負荷容量C
Lがゼロのときの第2の実力消費電流を示す。
【0058】ここで、事前に予め別サンプルで出力負荷
容量CL=0〔pF〕のときにテスト用信号の電圧Vを
V1,V2,・・・,Vnとn回変化させて測定した消
費電流i1,i2,・・・,inより最小2乗法を用い
て消費電流iと電圧Vの近似式を求める。
【0059】
【数11】
【0060】近似式を上記式(11)のように考える
と、bとaは最小2乗法により
【0061】
【数12】
【0062】となるので、上記式(11)及び式(1
2)よりa,bが求まり、
【0063】
【数13】
【0064】となる。上記式(13)を基準式として第
2の実力消費電流I7と第1の実力消費電流I6との差
である電流△110を求めたとき、
【0065】
【数14】
【0066】上記式(9),(10),(14)より未
知数はCL,I6,I7なのでCL=0〔pF〕時の実
力消費電流である第1の実力消費電流I6と第2の実力
消費電流I2を求めると、
【0067】
【数15】
【0068】
【数16】
【0069】となり、上記式(15),(16)を半導
体テスタ1の演算手段12に組み込むことにより、CL
=0〔pF〕時の集積回路2の第1,第2の実力消費電
流I6,I7が測定できる。
【0070】本実施例2によれば、半導体テスタの出力
負荷容量が変化しても、集積回路の実力消費電流を測定
できるため、従来のようにテスト環境に応じてテスト条
件のマニュアル補正をする必要がなく、また、高速動作
時でも同一規格で動作テストできる。
【0071】実施例3 図5は本発明の実施例3に係る半導体テスタと集積回路
が接続されている状態を示すブロック図である。図5に
おいて、図1に示す構成要素に相当するものには同一の
符号を付し、その説明を省略する。図5において、半導
体テスタ1は第1の演算手段13と第2の演算手段14
を内蔵している。第1の演算手段13は、測定された消
費電流とテスト用信号の電圧及び周波数とに基づいて出
力負荷容量を算出するものである。第2の演算手段14
は、第1の演算手段13で得られた出力負荷容量を用い
て半導体テスタ1による容量が出力負荷として加わらな
い状態での集積回路本来の消費電流である実力消費電流
を算出するものである。
【0072】次に集積回路2の動作テスト時の消費電流
の測定方法について説明する。集積回路2の実動作をシ
ミュレートした高速動作時の消費電流を測定するため、
半導体テスタ1の出力端子61と入出力端子71から電
圧Vで周波数fのテスト用信号を発生させ、集積回路2
の入力端子62と入出力端子72に与え、集積回路2を
動作させる。そして、この状態で電源端子42の消費電
流I11を測定する。この時、出力負荷容量CLが0
〔pF〕での実力消費電流をI12とすると、
【0073】
【数17】
【0074】上記式(17)において、Vはテスト用信
号の電圧、bは集積回路2の出力をする端子の数、CL
は出力負荷容量、nは集積回路2の出力信号が反転する
周期の割合、fはテスト用信号の周波数、I11は出力
負荷容量CLが存在する動作テスト時の消費電流を示
す。
【0075】上記式(17)において、I12を求める
場合、未知数はCLである。出力負荷容量CLを予め測
定する方法として、図6に示すように半導体テスタ1に
集積回路2を接続せずに半導体テスタ1の例えば出力端
子61から入力端子51に電圧V0で周波数f0のデュ
ーティ比50%の方形波のテスト用信号を印加した場
合、電源端子41の電流I13を測定すると、
【0076】
【数18】
【0077】となり、出力負荷容量CLは
【0078】
【数19】
【0079】となる。上記式(19)よりCLが既知と
して取り扱えるので、上記式(17)よりCL=0〔p
F〕時の集積回路2の実力消費電流I12を測定でき
る。このような演算を行わせるために、式(19)は第
1の演算手段13に、式(17)は第2の演算手段14
に組み込まれている。
【0080】本実施例3によれば、半導体テスタの出力
負荷容量を求め、この出力負荷容量を用いて集積回路の
実力消費電流を測定できるため、従来のようにテスト環
境に応じてテスト条件のマニュアル補正をする必要がな
く、また、高速動作時でも同一規格で動作テストができ
る。
【0081】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、第
1,第2のテスト用信号の周波数と第1,第2の消費電
流とに基づいて集積回路本来の消費電流である第1,第
2の実力消費電流を算出する演算手段を備えて構成した
ので、従来のようにテスト環境に応じてテスト条件のマ
ニュアル補正をする必要がなくなり、半導体テスタの出
力負荷容量等のテスト環境が変化しても、テスト対象の
集積回路本来の消費電流である実力消費電流を簡単に測
定できるという効果が得られる。また、高速動作時でも
上記演算手段によりテスト条件が同じになり、同一規格
で集積回路の動作テストができるという効果が得られ
る。
【0082】第2の発明によれば、第1,第2のテスト
用信号の電圧と第1,第2の消費電流とに基づいて集積
回路本来の消費電流である第1,第2の実力消費電流を
算出する演算手段を備えて構成したので、従来のように
テスト環境に応じてテスト条件のマニュアル補正をする
必要がなくなり、半導体テスタの出力負荷容量等のテス
ト環境が変化しても、テスト対象の集積回路本来の消費
電流である実力消費電流を簡単に測定できるという効果
が得られる。また、高速動作時でも上記演算手段により
テスト条件が同じになり、同一規格で集積回路の動作テ
ストができるという効果が得られる。
【0083】第3の発明によれば、消費電流とテスト用
信号の電圧及び周波数とに基づいて出力負荷容量を算出
する第1の演算手段を備えて構成したので、半導体テス
タの出力負荷容量を知ることができ、また、上記出力負
荷容量を用いて集積回路本来の消費電流である実力消費
電流を算出する第2の演算手段を備えて構成したので、
従来のようにテスト環境に応じてテスト条件マニュアル
補正をする必要がなくなり、半導体テスタの出力負荷容
量等のテスト環境が変化しても、テスト対象の集積回路
本来の消費電流である実力消費電流を簡単に測定できる
という効果が得られる。また、高速動作時でも上記第
1,第2の演算手段によりテスト条件が同じになり、同
一規格で集積回路の動作テストができるという効果が得
られる。
【0084】第4の発明によれば、第1の発明の構成に
おける演算手段は、
【0085】
【数7】
【0086】
【数8】
【0087】という演算を行うので、テスト対象の集積
回路の第1,第2の実力消費電流を簡単に求めることが
でき、第1の発明の効果を達成するのに役立てることが
できる。
【0088】第5の発明によれば、第2の発明の構成に
おける演算手段は、
【0089】
【数15】
【0090】
【数16】
【0091】という演算を行うので、テスト対象の集積
回路の第1,第2の実力消費電流を簡単に求めることが
でき、第2の発明の効果を達成するのに役立てることが
できる。
【0092】第6の発明によれば、第3の発明の構成に
おける第1の演算手段は、
【0093】
【数19】
【0094】という演算を行うので、半導体テスタの出
力負荷容量を簡単に求めることができる。
【0095】第7の発明によれば、第3の発明の構成に
おける第2の演算手段は、
【0096】
【数17】
【0097】という演算を行うので、テスト対象の集積
回路の実力消費電流を簡単に求めることができ、第3の
発明の効果を達成するのに役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係る半導体テスタと集積
回路が接続されている状態を示すブロック図である。
【図2】 上記実施例1におけるテスト用信号の周波数
と消費電流との関係を示す特性図である。
【図3】 本発明の実施例2に係る半導体テスタと集積
回路が接続されている状態を示すブロック図である。
【図4】 上記実施例2におけるテスト用信号の電圧と
消費電流との関係を示す特性図である。
【図5】 本発明の実施例3に係る半導体テスタと集積
回路が接続されている状態を示すブロック図である。
【図6】 上記実施例3において半導体テスタと集積回
路が接続されていない状態を示すブロック図である。
【図7】 従来の半導体テスタによる測定方法を説明す
るためのテスト用信号の周波数と消費電流との関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 半導体テスタ、2 集積回路、3 接地、11,1
2 演算手段、13 第1の演算手段、14 第2の演
算手段、41,42 電源端子、51,62 入力端
子、52,61 出力端子、71,72 入出力端子、
81,82 接地端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 英生 相模原市宮下一丁目1番57号 三菱電機株 式会社相模事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路の動作テストを行う半導体テス
    タにおいて、テスト対象の集積回路に印加する2つの異
    なる第1,第2のテスト用信号は電圧が同じ一定のもの
    で、周波数が異なるものを用い、上記第1,第2のテス
    ト用信号が上記集積回路にそれぞれ印加されているとき
    の消費電流である第1,第2の消費電流を測定し、上記
    第1のテスト用信号の周波数と上記第2のテスト用信号
    の周波数と上記第1の消費電流と上記第2の消費電流と
    に基づいて当該半導体テスタによる容量が出力負荷とし
    て加わらない状態での上記集積回路本来の消費電流であ
    る第1,第2の実力消費電流を算出する演算手段を備え
    たことを特徴とする半導体テスタ。
  2. 【請求項2】 集積回路の動作テストを行う半導体テス
    タにおいて、テスト対象の集積回路に印加する2つの異
    なる第1,第2のテスト用信号は周波数が同じ一定のも
    ので、電圧が異なるものを用い、上記第1,第2のテス
    ト用信号が上記集積回路にそれぞれ印加されているとき
    の消費電流である第1,第2の消費電流を測定し、上記
    第1のテスト用信号の電圧と上記第2のテスト用信号の
    電圧と上記第1の消費電流と上記第2の消費電流とに基
    づいて当該半導体テスタによる容量が出力負荷として加
    わらない状態での上記集積回路本来の消費電流である第
    1,第2の実力消費電流を算出する演算手段を備えたこ
    とを特徴とする半導体テスタ。
  3. 【請求項3】 集積回路の動作テストを行う半導体テス
    タにおいて、テスト対象の集積回路側の各端子と当該半
    導体テスタ側の各端子との間を開放状態とし、当該半導
    体テスタ側のテスト用信号を出力する端子からのテスト
    用信号を当該半導体テスタ側の信号を入力する端子に入
    力している状態で、当該半導体テスタによる消費電流を
    測定し、この消費電流と上記テスト用信号の電圧及び周
    波数とに基づいて出力負荷容量を算出する第1の演算手
    段と、この第1の演算手段により得られた出力負荷容量
    を用いて当該半導体テスタによる容量が出力負荷として
    加わらない状態での上記集積回路本来の消費電流である
    実力消費電流を算出する第2の演算手段とを備えたこと
    を特徴とする半導体テスタ。
  4. 【請求項4】 上記演算手段は、第1のテスト用信号の
    周波数をf1、第2のテスト用信号の周波数をf2、第
    1の消費電流をI3、第2の消費電流をI4、上記周波
    数f2と上記周波数f1との差に定数を掛けたものを△
    I5、第1の実力消費電流をI1、第2の実力消費電流
    をI2とすると、 【数7】 【数8】 という演算を行うことを特徴とする請求項第1項記載の
    半導体テスタ。
  5. 【請求項5】 上記演算手段は、第1のテスト用信号の
    電圧をV1、第2のテスト用信号の電圧をV2、第1の
    消費電流をI8、第2の消費電流をI9、上記電圧V2
    と上記電圧V1との差に定数を掛けたものを△I10、
    第1の実力消費電流をI6、第2の実力消費電流をI7
    とすると、 【数15】 【数16】 という演算を行うことを特徴とする請求項第2項記載の
    半導体テスタ。
  6. 【請求項6】 上記第1の演算手段は、半導体テスタに
    よる消費電流をI13、テスト用信号の電圧をV0、こ
    のテスト用信号の周波数をf0、出力負荷容量をCLと
    すると、 【数19】 という演算を行うことを特徴とする請求項第3項記載の
    半導体テスタ。
  7. 【請求項7】 上記第2の演算手段は、半導体テスタが
    テスト対象の集積回路に接続されている状態でのテスト
    用信号の周波数をf、このテスト用信号の電圧をV、消
    費電流をI11、出力負荷容量をCL、上記集積回路の
    出力をする端子数をb、上記集積回路の出力が反転する
    周期の割合をn、上記出力負荷容量がゼロのときの実力
    消費電流をI12とすると、 【数17】 という演算を行うことを特徴とする請求項第3項記載の
    半導体テスタ。
JP6299982A 1994-12-02 1994-12-02 半導体テスタ Pending JPH08160100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6299982A JPH08160100A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 半導体テスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6299982A JPH08160100A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 半導体テスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08160100A true JPH08160100A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17879328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6299982A Pending JPH08160100A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 半導体テスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08160100A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317398A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Sharp Corp 半導体集積回路および半導体集積回路を搭載した製品のテスト方法
CN111669202A (zh) * 2020-06-05 2020-09-15 国网山东省电力公司电力科学研究院 一种通信模块的功耗测试装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317398A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Sharp Corp 半導体集積回路および半導体集積回路を搭載した製品のテスト方法
CN111669202A (zh) * 2020-06-05 2020-09-15 国网山东省电力公司电力科学研究院 一种通信模块的功耗测试装置及方法
CN111669202B (zh) * 2020-06-05 2021-11-09 国网山东省电力公司电力科学研究院 一种通信模块的功耗测试装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH065261B2 (ja) 電子デバイス又は回路テスト方法及び装置
JPH08160100A (ja) 半導体テスタ
JP3494942B2 (ja) 集積半導体回路
JP3083033B2 (ja) 測定装置
JP2959174B2 (ja) 集積回路
JPS6134474A (ja) ヒステリシス幅の試験方法
JP2978656B2 (ja) 半導体集積回路試験装置とその試験方法
JPH10293154A (ja) 半導体試験装置用バイアス電源回路
SU1017998A2 (ru) Электронный кулонометр с контролируемым потенциалом
RU2529675C2 (ru) Способ разделения интегральных схем "по надежности"
JP3374087B2 (ja) 半導体集積回路の試験方法
JP2001056353A (ja) 電子部品の電力変換効率の検査方法
CN116068450A (zh) 测试方法以及测试系统
JP2004271463A (ja) 半導体検査方法および半導体装置
JPH10227837A (ja) 半導体テスト装置の試験電圧校正装置及び方法
JPH06347514A (ja) 検査装置
JPH06222107A (ja) ヒステリシス幅の測定方法
CN117214522A (zh) 一种电流检测装置及电流检测方法
JP2003240829A (ja) 消費電力算出用のテストベクタ生成装置およびテストベクタ生成方法
JPH06289095A (ja) Icの消費電流測定装置
JPH07248354A (ja) 半導体集積回路装置の検査方法
JP2002296556A (ja) Lcdアレイテスタの校正方法
JPH06186292A (ja) Lsi検査装置
JPH0555086U (ja) Lsiテスタ
JPH11133100A (ja) 半導体デバイス試験装置および方法