JPH08159710A - 光干渉式位置計測装置 - Google Patents

光干渉式位置計測装置

Info

Publication number
JPH08159710A
JPH08159710A JP6302279A JP30227994A JPH08159710A JP H08159710 A JPH08159710 A JP H08159710A JP 6302279 A JP6302279 A JP 6302279A JP 30227994 A JP30227994 A JP 30227994A JP H08159710 A JPH08159710 A JP H08159710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
interference
wavelength
measurement
position data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6302279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3344637B2 (ja
Inventor
Masayuki Nashiki
政行 梨木
Atsushi Yashiro
淳 家城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Machinery Works Ltd
Priority to JP30227994A priority Critical patent/JP3344637B2/ja
Publication of JPH08159710A publication Critical patent/JPH08159710A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3344637B2 publication Critical patent/JP3344637B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象の絶対位置を簡単に検出可能な光干
渉式位置計測装置を提供する。 【構成】 光源21から発せられる光束OLの波長を変
化させる。この波長変化によって生じる測定長さLxお
よび基準長さLoの波数の増減値Cx、Coを検出す
る。位置データ検出部25では、波数の増減値Cx、C
oおよび基準長さLoに基づいて、Lx=Lo(Cx/
Co)から測定長さLxを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、精密な産業機
械や工作機械で作業ステージが変位したときの位置や回
転軸の角度を計測する際に使用される位置計測装置に関
し、特に、基準面からの基準光および測定面からの測定
光を重ね合わせて干渉させ、この干渉光の光強度に基づ
いて基準光および測定光間の光路長の差を計測し、この
光路長の差から測定対象の位置データを読み取る光干渉
式位置計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、光ヘテロダイン法を利用した
光干渉式位置計測装置の一例であるレーザ測長器を示
す。このレーザ測長器は、測定対象上の移動ミラー10
と固定ミラー11とから反射してくる2つのレーザ光を
重ね合わせて干渉光MLを形成し、移動ミラー10の移
動に伴う干渉光MLの光強度の変化を検出して測定対象
の相対変位Xを計測する。
【0003】光源であるレーザ発振器12は分離面P1
に向けて光束OLを発する。レーザ発振器12はHeN
eレーザを備え、このレーザは、互いに直交する偏光面
で周波数f1、f2の異なる2つのレーザ光(光束O
L)を出力する。レーザ光は偏光ビームスプリッタ13
に入力され、分離面P1で、周波数f1の測定光L1お
よび周波数f2の基準光L2に分離される。
【0004】測定光L1は測定対象に固定された移動ミ
ラー10上の測定面へ照射される。測定面で反射した測
定光L1は、移動ミラー10のX方向移動速度に比例し
て周波数Δfのドップラー変調を受け、再び偏光ビーム
スプリッタ13に入力される。一方、基準光L2は、固
定ミラー11上の基準面で反射して、再び偏光ビームス
プリッタ13に入力される。偏光ビームスプリッタ13
では、測定光L1および基準光L2が重ね合わせられ、
測定干渉光MLが形成される。測定対象の移動に伴って
測定光L1の分離面P1から再度偏光ビームスプリッタ
13上のP2へ戻るまでの光路長が増加または減少する
と、その増加または減少の分だけ、P2において、基準
光L2に対する測定光L1の位相がずれる。この位相の
ずれによって測定干渉光MLの光強度が変化する。
【0005】受光部14は測定干渉光MLの干渉光強度
を電気的に検出する。すなわち、受光部14では、測定
干渉光MLが光電変換され、f1±Δfおよびf2の差
周波数を有する測定電気信号Fp(ビート信号)が得ら
れる。
【0006】一方、光束OLはビームスプリッタ15で
分割され、光電変換素子16に照射される。この光電変
換素子16では、周波数の異なる前記2つのレーザ光が
光電変換され、f1およびf2の差周波数を有する参照
電気信号Fr(ビート信号)が得られる。
【0007】ここで、測定電気信号Fpおよび参照電気
信号Fr間の位相差は、測定光L1および基準光L2間
の光路長の差を表す。光路長に変化のない基準光L2を
表す参照電気信号Frはその位相が固定されているの
で、この参照電気信号Frに対する測定電気信号Fpの
位相差は、測定対象すなわち移動ミラー10の相対変位
Xを示すこととなる。この原理に基づき、演算回路17
は、測定対象の移動中に測定電気信号Fpおよび参照電
気信号Fr間の位相差を計測し、この位相差から測定対
象の位置データとしての相対変位Xを検出する。
【0008】レーザ光の波長をλとすると、測定対象が
変位X移動した場合、両信号Fp、Fr間の位相差は4
π・(X/λ)で表される。その結果、測定電気信号F
pの位相は、1周期ごと、すなわち、位相差がλ/2変
化する度に参照電気信号Frの位相と一致することとな
る。このため、演算回路17は、0〜λ/2の範囲内で
測定値Δxを特定する計測器と、特定された計測値Δx
に基づいて位相差の周期数Xuをカウントするカウンタ
とを備え、X=λ/2・Xu+Δxに基づいて位置デー
タXを出力する。
【0009】演算回路17は、予め設定されたサンプリ
ングタイムに従って両信号Fp、Fr間の位相差を計測
する。このサンプリングタイムは、前回計測器で計測さ
れた計測値Δx(last)から今回計測器で計測され
た計測値Δx(curr)への変化分が必ず±λ/4の
範囲内に収まるように設定される。このようなサンプリ
ングタイムの設定によれば、前回計測器で計測された計
測値Δx(last)と今回計測器で計測された計測値
Δx(curr)とを比較することによって簡単かつ確
実に周期数Xuをカウントすることができる。
【0010】計測器は、Δx(curr)−Δx(la
st)≦−λ/4のとき、すなわち、今回の計測値が前
回の計測値よりもλ/4以上小さいときは、周期数Xu
が1周期増加したと判断し、アップパルスを出力してカ
ウンタのカウント値を1つ増やす。例えば、今回の計測
値がΔx(curr)=λ/4、前回の計測値Δx(l
ast)=(3λ)/4であると仮定すると、Δx(c
urr)−Δx(last)=−λ/2となってカウン
タのカウント数が1つ増える。計測値λ/4に達するに
は、(3λ)/4から周期が変わった上で増加して達す
る場合と、単純に(3λ)/4から減少して達する場合
とが考えられるが、計測値Δx(curr)への変化
は、必ず±λ/4の範囲内に収まるようにサンプリング
タイムが設定されているので、周期が変わった上で増加
したことが確定される。同様に、計測器は、Δx(cu
rr)−Δx(last)≧λ/4のとき、すなわち、
今回の計測値が前回の計測値よりもλ/4以上大きいと
きは、周期数が1周期減少したと判断し、ダウンパルス
を出力してカウンタのカウント数を1つ減らす。
【0011】なお、ビームスプリッタ15で分割された
光束OLは光電変換素子18にも入力される。光電変換
素子18で得られた電気信号はレーザ同調回路19に入
力され、レーザ同調回路19はレーザ発振器12の安定
化を図っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
光干渉式位置計測装置では、測定光光路長の増加または
減少によって生じる干渉光の光強度の変化を測定してい
るので、測定対象が移動する必要がある。すなわち、上
記装置では、位置計測開始の時点で基準点を設定し、こ
の基準点からの測定対象の相対変位をインクリメンタル
に測定する。このため、計測中に周期数Xuを誤って
カウントすると、その誤りがその後の計測に蓄積されて
しまう、測定光の光路が1度遮られてしまうと、それ
までの位置がわからなくてなってしまい、その時点で測
定対象を基準点に復帰させて原点出しを再度行わなけれ
ばならない、電源オフによって現在位置が消去されて
しまうと、電源オン後、測定開始の度に原点出しを行わ
なければならない、といった問題がある。
【0013】また、上記装置では、光源として例えば2
周波のHeNeレーザ発振器が必要であり、大型かつ高
価格という問題がある。そこで、光源に小型な半導体レ
ーザを用いることが考えられるが、半導体レーザは波長
の安定性が充分でないため、例えばマイケルソン干渉計
を構成した場合、波長の誤差や変動が計測精度に影響す
るという問題がある。
【0014】さらに、上記装置では、計測する周囲環境
や測定対象の動きによって、光路の空気にゆらぎなどが
発生して、計測データが不安定になるという問題があ
る。
【0015】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、測定対象の絶対位置を簡単に検出可能な光干渉
式位置計測装置を提供することを目的とする。
【0016】また、本発明は、光源として半導体レーザ
を用いた場合でも、計測精度が半導体レーザの波長変動
に影響されない、小型かつ安価な光干渉式位置計測装置
を提供することを目的とする。
【0017】さらに、本発明は、計測の周囲環境の変化
にも強い光干渉式位置計測装置を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、可干渉性を有する光束を発する光源
と、光束を基準光と測定光に分離する分離面と、基準光
を反射する基準面と、測定対象に取付けられて、測定光
を反射する測定面とを備え、基準光および測定光を重ね
合わせて干渉光を形成し、この干渉光に基づいて測定対
象の位置データを読み取る光干渉式位置計測装置におい
て、光源から発せられる光束の波長を変化させる波長制
御部と、前記基準面および測定面を有し、基準面からの
基準光および測定面からの測定光を重ね合わせて相対変
位用干渉光を送り出す相対変位用干渉部と、前記光束か
ら分離された基準干渉用光束に基づいて、予め決められ
た基準長さに対応した光路長の差を有する2つの光を重
ね合わせて基準長さ用干渉光を送り出す基準長さ用干渉
部と、前記波長制御部が光束の波長を変更した際に前記
相対変位用干渉光および基準長さ用干渉光の光強度の変
化、および前記基準長さに基づいて、測定対象の位置デ
ータを検出する位置データ検出部とを備えることを特徴
とする。
【0019】また、第2発明によれば、第1発明の特徴
に加え、前記基準長さ用干渉部は、分離面で前記基準干
渉用光束から取り出された基準光を反射する基準面と、
分離面で前記基準干渉用光束から取り出された測定光を
反射する測定面とを備え、基準面からの基準光と、この
基準光に対して前記基準長さに対応した光路長の差を有
する測定面からの測定光とを重ね合わせて干渉光を形成
することを特徴とする。
【0020】さらに、第3発明によれば、第2発明の特
徴に加え、前記位置データ検出部は、光束の波長を変更
した際に基準長さ用干渉光に生じる波数の増減値Coを
計測する計数回路と、光束の波長を変更した際に相対変
位用干渉光に生じる波数の増減値Cxを計測する計数回
路と、Lx=Lo(Cx/Co)(ただし、Lo:基準
長さ用干渉部における分離面から測定面までの基準長
さ)に基づいて、相対変位用干渉部における前記分離面
からの測定対象の位置Lxを算出する絶対位置データ算
出回路とを備えることを特徴とする。
【0021】さらにまた、第4発明によれば、第1発明
の特徴に加え、前記位置データ検出部は、前記波長制御
部が光束の波長を変更した際に前記相対変位用干渉光お
よび基準長さ用干渉光に生じる光強度の変化、および前
記基準長さに基づいて、測定対象の絶対位置データを算
出する絶対位置データ計算部と、測定対象の移動に伴う
前記相対変位用干渉光の光強度の変化に基づいて測定対
象の絶対位置に対する相対位置データを算出する相対位
置データ計算部と、これらの絶対位置データおよび相対
位置データを合成して測定対象の位置を特定する合成演
算部とを備えることを特徴とする。
【0022】さらにまた、第5発明によれば、第4発明
の特徴に加え、前記位置データ検出部は、基準長さ用干
渉部からの基準長さ用干渉光に基づいて、光源からの光
束の波長変動を検出する波長変動検出部と、検出した波
長変動に基づいて前記相対位置データを補正する波長補
正部とを備えることを特徴とする。
【0023】さらにまた、第6発明によれば、光源は半
導体レーザであり、前記波長制御部は、半導体レーザの
温度を変化させることによって光束の波長を変化させる
ことを特徴とする。
【0024】さらにまた、第7発明によれば、波長制御
部は、光束が通過する媒体に応力を発生させて、媒体の
屈折率を変化させることによって光束の波長を変化させ
ることを特徴とする。
【0025】さらにまた、第8発明によれば、波長制御
部は、光束に電界または磁界を作用させ、光束の屈折率
を変化させることによって光束の波長を変化させること
を特徴とする。
【0026】さらにまた、第9発明によれば、波長制御
部は、所定屈折率の回転板を回転させた際のドップラー
効果により光束の波長を変化させることを特徴とする。
【0027】
【作用】上記第1発明によれば、相対変位用干渉部から
は、光束の波長変更に応じた光強度変化を表す相対変位
用干渉光が送り出される。また、基準長さ用干渉部から
は、同様の波長変更に応じた光強度変化を表す基準長さ
用干渉光が送り出される。位置データ検出部では、相対
変位用干渉光および基準長さ用干渉光における光強度変
化から、測定長さおよび基準長さにおける光波の波数増
加分(または減少分)を計測する。2つの波数増加分
(または減少分)および基準長さから測定対象の位置デ
ータを検出する。
【0028】また、第2発明によれば、相対変位用干渉
部で計測に使用される光束から分離した基準干渉用光束
に基づいて、基準面から反射する基準光と、測定面から
反射する測定光とを重ね合わせて、基準長さ用干渉光を
形成する。基準長さ用干渉光の光強度変化は、波長を変
更した際に、基準長さに対応した光路長の差に生じる波
数の増加分を反映する。
【0029】さらに、第3発明によれば、計数回路が、
光束の波長を変更した際に基準長さ用干渉光および相対
変位用干渉光に生じる波数の増加、減少をCo、Cxと
して計測する。計測された波数に関するデータCo、C
xを用いて、位置データ検出部の絶対位置データ算出回
路が、数式Lx=Lo(Cx/Co)に基づいて相対変
位用干渉部における分離面からの測定対象の位置Lxを
算出する。
【0030】さらにまた、第4発明によれば、計測開始
の時点では、絶対位置データ計算部が測定対象の絶対位
置を計測する。その後の測定対象の変位については、相
対位置データ計算部が絶対位置に対する相対位置データ
を算出する。絶対位置データ計算部の絶対位置と、相対
位置データ計算部の相対位置データとを合成することに
よって、測定対象の位置を絶対位置で特定する。
【0031】さらにまた、第5発明によれば、光源から
の光束の波長変動が補正された相対位置データを用い、
測定対象の絶対位置に対する相対位置データを算出す
る。
【0032】さらにまた、第6発明によれば、半導体レ
ーザの温度を変化させることによって光源からの光束の
波長を変化させる。
【0033】さらにまた、第7発明によれば、光源から
の通過する媒体に応力を発生させて、媒体の屈折率を変
化させることによって光束の波長を変化させる。
【0034】さらにまた、第8発明によれば、光源から
の光束に電界または磁界を作用させ、光束の屈折率を変
化させることによって光束の波長を変化させる。
【0035】さらにまた、第9発明によれば、所定屈折
率の回転板を回転させた際のドップラー効果により光源
からの光束の波長を変化させる。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好適な
実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る
光干渉式位置計測装置の概略構成図を示す。この光干渉
式位置計測装置20は、光束OLを発する光源21を備
える。光束OLの波長は、波長制御部22によって随時
変更される。相対変位用干渉部23は、光源21から発
せられる光束OLに基づいて、測定対象までの距離に対
応した光路長の差を有する基準光および測定光を重ね合
わせて相対変位用干渉光L3を送り出す。基準長さ用干
渉部24は、前記光束OLから分離された基準干渉用光
束SOLに基づいて、予め決められた基準長さに対応し
た光路長の差を有する2つの光を重ね合わせて基準長さ
用干渉光L4を送り出す。位置データ検出部25は、相
対変位用干渉光L3の光強度の変化と、基準長さ用干渉
光L4の光強度の変化と、基準長さとに基づいて測定対
象の位置データを検出する。この光干渉式位置計測装置
20では、測定対象の位置を変化させることなく、光源
21から発せられる光束OLの波長を変化させることに
よって相対変位用干渉光L3および基準長さ用干渉光L
4の光強度の変化を生じさせている。
【0037】図2に示すように、光源21はGaAs型
等の半導体レーザ30を備える。この半導体レーザ30
は、半導体レーザ駆動回路31によって駆動され、特定
波長のレーザ光の光束OLを出力する。出力されたレー
ザ光の光束OLは、2つのビームスプリッタ32、33
を介して、相対変位用干渉部23の分離面P3に向けら
れる。
【0038】相対変位用干渉部23は、相対変位用干渉
部23に照射された光束OLを、直交する偏光面を持っ
た2つの光束、すなわち、基準光L5および測定光L6
に分離する干渉装置34を備える。基準光L5は、基準
面たる固定の偏光ミラー35で反射することによって、
分離面P3で光束OLから取り出される。測定光L6
は、偏光ミラー35を透過することによって分離面P3
で光束OLから取り出され、測定面として測定対象に固
定された反射ミラー36で反射する。偏光ミラー35か
らの基準光L5および反射ミラー36からの測定光L6
は分離面P3で互いに重ね合わされ、相対変位用干渉光
L3が形成される。基準光L5および測定光L6間の光
路長の差は、偏光ミラー35から測定対象すなわち反射
ミラー36までの長さLxの2倍に等しくなる。図3に
示されるように、この光路長の差2Lxに存在する光波
によって、測定光L6および基準光L5間には波数で表
される位相差θが生じ、この位相差θによる位相のずれ
により相対変位用干渉光L3の干渉縞を形成する。
【0039】基準長さ用干渉部24は、基準長さ用干渉
部24に照射された光束SOLを、直交する偏光面を持
った2つの光束、すなわち、基準光L7および測定光L
8に分ける干渉装置37を備える。基準光L7は、基準
面たる固定の偏光ミラー38で反射することによって、
分離面P4で基準干渉用光束SOLから取り出される。
測定光L8は、偏光ミラー38を透過することによって
分離面P4で基準干渉用光束SOLから取り出され、測
定面たる固定の反射ミラー39で反射する。偏光ミラー
38からの基準光L7および反射ミラー39からの測定
光L8は分離面P4で互いに重ね合わされ、基準長さ用
干渉光L4が形成される。偏光ミラー38および反射ミ
ラー39は基準長さLoの間隔をおいて配置され、その
結果、基準光L7および測定光L8間の光路長の差は基
準長さの2倍に等しくなる。この光路長の差2Loに存
在する光波によって、測定光L7および基準光L8間に
は波数で表される位相差θが生じ、この位相差θによる
位相のずれが基準長さ用干渉光L4の干渉縞を形成す
る。
【0040】なお、相対変位用干渉部23および基準長
さ用干渉部24では、図13に示されるような光束に対
して45度の角度面を持ったビームスプリッタ13で偏
光ミラー35、38を構成してもよい。この場合、ビー
ムスプリッタに照射される光束は、直進するものと、そ
れと直角に進むものとに分割され、分割された2つの光
束は基準面および測定面で反射した後、ビームスプリッ
タで重ね合わされて干渉光L3、L4として送り出され
る。
【0041】位置データ検出部25は、相対変位用干渉
光L3に生じる波数の増加、減少をCxとして計測する
第1計数回路40と、基準長さ用干渉光L4に生じる波
数の増加、減少をCoとして計測する第2計数回路41
とを備える。第1および第2計数回路40、41で計測
された波数の増減値Cx、Coは絶対位置データ算出回
路42に入力され、この絶対位置データ算出回路42
で、後述する原理に基づいて、Lx=Lo(Cx/C
o)(ただし、Lo=基準長さ用干渉部24における分
離面P4から測定面39までの基準長さ)から相対変位
用干渉部25における分離面P3からの測定対象の位置
Lxが算出される。この値Lxは、測定対象の位置デー
タPoutとして出力される。
【0042】位置データ検出部25に照射された相対変
位用干渉光L3は、受光部43で位相の異なる2つの光
強度信号に光電変換された後、増幅回路44で電圧増幅
される。増幅された電気信号は計数回路40に入力さ
れ、計数回路40では、2つの光強度信号に基づいて、
波数の増加、減少をCxとして計数する。
【0043】受光部43に照射される相対変位用干渉光
L3は、図4に示すように、λ/4波長板45によって
円偏光に偏光変換され、ビームスプリッタ46で2つの
光束に分割される。分割された光束は、互いに偏光角が
π/4だけ異なる第1および第2偏光板47、48を通
過する。これら2つの光束はそれぞれ第1および第2光
電変換素子で電気信号S1、S2に変換される。図5に
示されるように、これらの電気信号S1、S2は互いに
π/2の位相差を持った正弦波となり、それらの1周期
は、測定対象がX=λ/2変位したときに相当する。な
お、このように、λ/4波長板と2つの偏光板を用いて
2相信号を取り出す方法は干渉計測において一般的であ
る。また、互いに偏光角をπ/2や(3π)/4ずらし
た2枚の偏光板を配置して、πまたは(3π)/2の位
相差を持った電気信号を得るようにしてもよい。
【0044】増幅回路44は、電流−電圧回路を用い
て、電気信号S1、S2を電流から電圧に変換する。こ
の電圧は、増幅器によって十分な電圧に増幅される。
【0045】計数回路40は、図6に示すように、2つ
の電気信号S1、S2をパルス化するコンパレータ51
と、コンパレータ51からのパルス信号に基づいて各電
気信号S1、S2の周期単位の計数を行って周期数Nを
出力するUP/DOWNカウンタ52とを備える。コン
パレータ51では、図5に示すように、予め設定された
基準レベル、例えば、正弦波の振幅の中央値と電気信号
S1、S2のレベルとがそれぞれ比較され、電気信号S
1、S2のレベルが基準レベルよりも大きいときにH信
号が出力される。このコンパレータ51によれば、各信
号S1、S2に基づく2つのパルス信号によって、光強
度信号の1周期を第1〜第4領域に特定することができ
る。UP/DOWNカウンタ52は、第1〜第4領域で
の変化から周期数Nおよび変化の方向を計測する。
【0046】計数回路40の内挿回路は、電気信号S
1、S2が周期内のどこにあるかを特定する。ここで、
電気信号S1、S2は、
【数1】S1=A1・cos(θ)+B1 S2=A2・sin(θ)+B2 で表される。定数A1、A2、B1およびB2を予め測
定して消去すると、
【数2】S1=cos(θ) S2=sin(θ) が得られる。従って、電気信号S1、S2の電気角θ
は、
【数3】 となり、これによって1周期λ/2の範囲内での位相差
に相当する電気角θが算出される。
【0047】計数回路40の合成回路53では、周期数
Nと電気角θから
【数4】 に基づいて、Cxを波数として算出する。この計測可能
な波数を発生させる方法については後述する。
【0048】2つの反射ミラー55、56を介して位置
データ検出部25に照射された基準長さ用干渉光L4
は、受光部57で電気信号に変換された後、増幅回路5
8で電圧増幅され、増幅された電気信号が計数回路41
に入力される。受光部57、増幅回路58および計数回
路41の機能は前述の受光部43、増幅回路44および
計数回路40と同様であるので、ここではその説明を繰
り返さない。
【0049】絶対位置データ算出回路42は、光源21
からの光束OLおよび基準干渉用光束SOLの波長の連
続的な変化(アナログ的のものだけでなくデジタル的な
ものも含む)によって生じる相対変位用干渉光L3およ
び基準長さ用干渉光L4の波数の変化Cx、Coと基準
長さLoとから、分離面P3から測定対象までの長さL
xを算出する。
【0050】いま、測定対象が変位X移動する代わり
に、波長制御部22によって光源21からの光束OLの
波長がλ1からλ2に連続的に増加されたと仮定する。
波長が短くなってλ1からλ2に変化し、相対変位用干
渉部23において分離面P3から往復する測定光L6の
光路2Lxでは、そこに存在する光波の波数がn1から
n2に増加する。このとき、波数がλ/2分だけ増加す
ると、測定対象が変位X=λ/2移動した場合と同様に
1回の明暗がカウントされる。図7に示すように、分離
面P3まで測定光L6および基準光L5間には位相差は
存在しない。周波数f1の測定光L6が分離面P3で分
離されると、測定光L6だけが2Lx分の光路を余計に
通過する。再び分離面P3に測定光L6が達したとき、
その間に存在する波数によって基準光L5との間で位相
差θ1が発生する。この位相差θ1は、相対変位用干渉
光L3の光強度として示される。波長が増加されると、
光波の波数nが徐々に増加する。波数nの増加に伴って
P3での基準光L5に対する測定光L6の位相はθ1か
らθ12を経てθ2へと徐々に変化する。波長の変化に
伴う光強度の変化は、受光部43で光電変換され、電気
信号S1、S2が得られる。この原理によると、測定対
象が位置Xにあって、光束OLの波長λが変化して波数
nが±1/2個変わると、電気信号S1、S2は正弦波
で1周期分変化することになる。
【0051】計数回路40で計測された波数についての
データCxは、波長変更の前後における測定長さLxの
光波の波数増加分ΔCx=n2−n1に相当する。ここ
で、測定長さLxは、波長変更前では、
【数5】 で示される。ただし、C:光速;C/f1:光波の波長
である。同様に、波長変更後の測定長さLxは、
【数6】 で示される。これらの2式から、
【数7】 が得られ、従って、計測される波数の変化分ΔCxが測
定長さLxに比例することがわかる。
【0052】また、計数回路41で計測された波数の変
化Coは、同様に、波長変更の前後における基準長さL
oの光波の波数増加分ΔCo=n4−n3(ここで、n
3:基準長さLoにおける変更前の光波の波数;n4:
基準長さLoにおける変更後の光波の波数)に相当す
る。この波数増加分ΔCoは、
【数8】 から、基準長さLoに比例する。これら2式から、
【数9】 が成立する。絶対位置データ算出回路42では、この式
に基づいて測定長さLxを算出し、測定対象の位置デー
タPoutとして出力する。
【0053】この光干渉式位置計測装置20では、測定
対象の位置、つまり、測定長さLxを測定点(分離面)
P3からの絶対位置で求めることができる。従って、測
定対象を基準位置に戻して原点出しを行う必要がなく、
迅速な位置検出が達成される。また、光束OLおよび基
準干渉用光束SOLは、波長変更の前後において測定長
さLxおよび基準長さLoにおける光波の波数nが変動
し、波数の増減値Cx、Coが計測できれば十分であ
り、波長を安定させる必要がない。従って、光束の波長
の変動にも影響されず、変動しても安定して変位を検出
することができる。さらに、周囲の計測環境に対して
は、測定長さLxおよび基準長さLoを同一環境におけ
ば、波数についてのデータCx、Coが同時に同じゆら
ぎの影響を受け、数式9にて求めるLxにおいて両者の
ゆらぎが相殺され、耐環境性に強い測定が行なえる。
【0054】また、上述の第1実施例では、偏光を用い
て2光束を分離したり、位相の異なる複数の信号を出力
する例を示したが、偏光を用いない基本的なフィゾー干
渉計やマイケルソン干渉計を構成してもよい。この場合
には、偏光ミラーは単なる部分透過面でよく、受光部は
2光束の干渉光を受光する。また、局部透過面でもよ
い。計数回路は、発生する干渉光の明暗をカウントする
ようにすればよい。その際、基準面において、λ/8の
段差を設けて各々の面の干渉光をそれぞれ受光するよう
にしておけば、移動方向および2分の1波長内の細かな
位置も検出できる。
【0055】本発明の第2実施例に係る光干渉式位置計
測装置は、図8に示すように、位置データ検出部60の
構成にその特徴を有する。その他の構成は、前述の第1
実施例に係る光干渉式位置計測装置20と同様であっ
て、その詳細な説明を省略する。
【0056】この位置データ検出部60は、波長制御部
22が光束OLの波長を変更した際に相対変位用干渉光
L3および基準長さ用干渉光L4に生じる波数の増減値
Cx、Coと、基準長さLoとに基づいて、測定対象の
絶対位置データPabsを算出する絶対位置データ計算
部61と、測定対象の移動に伴って相対変位用干渉光L
6に生じる波数の増減Cxに基づいて、測定対象の絶対
位置からの変位、すなわち、絶対位置に対する相対位置
データPincを算出する相対位置データ計算部62と
を備える。測定対象の絶対位置データPabsおよび相
対位置データPincは、合成演算部63で合成され
て、測定対象の位置を示す位置データPoutとして出
力される。
【0057】絶対位置データ計算部61は、前述の原理
を用いて第1実施例における絶対位置データ算出回路4
2と同様に、例えば、電源オン時の初期シーケンスにお
いて光束OL等の波長を変更して初期位置Liniを測
定する。
【0058】相対位置データ計算部62は、周知のよう
に、
【数10】 に基づいて初期位置Liniからの相対変位Pincを
算出する。
【0059】この第2実施例に係る光干渉式位置計測装
置によれば、電源オン時の初期シーケンスにおいて応答
時間が必要とされる波長変更による位置データの検出を
行い、その後は相対位置データを検出すればよいので、
波長変更による位置データ検出を極力省いて、電源オン
時の初期シーケンス以後の位置データ検出の応答性を向
上させることができる。また、インクリメンタルな位置
データの検出のみの場合と異なり、計測中のカウントミ
スや、光路の遮断などにより元の位置がわからなくなっ
たり、さらには、電源の入切をしても、絶対位置データ
計算部61での再検出により簡単に絶対位置が検出で
き、原点出しの再実行の必要がないという利点を有す
る。
【0060】第2実施例に係る光干渉式位置計測装置で
は、時間経過とともにレーザ光の発振周波数が変動する
と、相対変位Pincの値が検出開始時点に比べて非線
形な傾向を示すようになってしまう。これを解消するた
めに、本発明の第3実施例に係る光干渉式位置計測装置
は、発振周波数fつまりは波長λの変動を求め、波長λ
の変動分を補正する。その他の構成は、前述の第2実施
例と同様である。
【0061】図9は第3実施例に係る位置データ検出部
70を示す。この位置データ検出部70は、基準長さ用
干渉部24からの基準長さ用干渉光L4に基づいて、光
源21からの光束OLの波長変動を検出する波長変動検
出部71と、検出した波長変動に基づいて相対位置デー
タPincを補正する波長補正部72とを備える。
【0062】波長変動検出部71は、相対位置データP
incの検出を開始した検出開始時点において、まず、
計数回路41からの波数の増減値Coをラッチして初期
データCoLとして格納し、所定時間経過後の波長の変
動分Δλをその時点で計測されたデータCoを用いて以
下の式により求める。
【0063】
【数11】 続いて、得られた変動分Δλを用いて、波長補正部72
にて、
【数12】λc=λ+Δλ に基づいて波長λcを求める。この波長λcを用いて数
式10と同様に演算を行なうことにより、波長の変動分
Δλを補正したPincが求められ、結果として十分な
線形性を有する位置データPoutが得られる。
【0064】ここで、本発明による光干渉式位置計測装
置を、相対位置測長器として使用する場合は、波長の変
動分Δλを補正したPincを出力すればよく、その場
合は絶対位置データ計算部は不要である。
【0065】なお、レーザ光の絶対波長を求める場合に
は、次のような方法を用いることができる。
【0066】λ=780nm帯の半導体レーザを用いる
場合を考える。基準長さ用干渉部24において、偏光ミ
ラー38に関する光路長をy、反射ミラー39に関する
光路長をy+βとし、その光路差をβとする。理想的な
波長λによる波数の増減値CoがCoiであるのに対し
て、実際に半導体レーザを用いて得られる波数の増減値
CoがCorとする。理想的な波長λが入射された際
に、偏光ミラー38に関する光路と、反射ミラー39に
関する光路とに存在する波数差Δnは下式で示される。
【0067】
【数13】 ここで、理想的な半導体レーザの波長λ、理想的な波長
λによるデータCoの値Coi並びに光路差βは既知で
ある。
【0068】これに対して、(λ+α)の波長を有する
半導体レーザの光束を実際に入射させた際に、偏光ミラ
ー38に関する光路と、反射ミラー39に関する光路に
存在する波数の差Δn’は下式で示される。
【0069】
【数14】 この式によれば、波長がλから(λ+α)へ変化した時
の波数を計数したことと同じであり、下式の関係が満た
される。
【0070】
【数15】 これにより、実際に使用中の半導体レーザの波長λ’
は、
【数16】λ’=λ+α で示される。
【0071】つまり、既知の光路差βを設定した上で、
基準となる既知の波長λを有する安定化レーザを使用し
て、波数の増減値Coを測定しておけば、これらのデー
タと実際の半導体レーザを用いたときの波数の増減値C
oとで使用中の半導体レーザの波長λ’が測定できる。
よって、波長の変動による誤差を受けずに精度の高い検
出が可能となる。
【0072】続いて、波長制御部22の具体例について
詳述する。図8に示す波長制御部22は、半導体レーザ
30の温度を感知する温度センサ73と、この感知され
た温度に基づいて半導体レーザ30の温度を調整する温
度調整器74とを備え、半導体レーザ30の温度を変化
させることによって光束OLの波長を変化させる。
【0073】温度調整器74は、半導体レーザ30に取
付けられたヒータ75と、このヒータ75に対して加熱
または冷却の指令を出力する温度制御装置76とを備え
る。温度制御装置76は、位置データ検出部25から、
位置データPoutを求めるための要求信号RQabs
が入力されると、半導体レーザ30の温度が予め設定さ
れた目標温度に達するまでヒータ75に対して加熱また
は冷却指令を出力し、温度センサ73が半導体レーザ3
0の温度として目標温度を感知すると、位置データ検出
部25に対して検出指令Oabsを出力する。この検出
指令Oabsを出力した後、半導体レーザ30の波長を
常温時に戻すために、加熱または冷却指令を出力しても
よい。半導体レーザ30の波長の温度依存性としては、
基本波長や製品にもよるが、例えばλ=780nmのも
のにおいて、2.4nm/10℃のレベルのものがあ
る。なお、本発明においては、波長λを大まかに変更さ
せれば十分であり、変更させる変更量に精度は必要でな
い。そのため、半導体レーザ30の温度制御も精密さを
要求されず、温度センサ73による温度のフィードバッ
ク制御をする必要がない。
【0074】また、波長制御部22としては、半導体レ
ーザ30の励起電流による半導体接合部の温度変化を通
じて、出力されるレーザ光の発振波長を変化させるもの
がある。励起電流は半導体レーザ駆動回路31により制
御され、電流の増加に伴い、発振波長は長波長側に変動
する。
【0075】かかる波長制御部22によれば、位置デー
タPoutを求めるための要求信号RQabsが波長制
御部22に入力されると、半導体レーザ駆動回路31に
駆動電流制御信号が出力される。駆動回路31は半導体
レーザ41の駆動電流を変化させ光出力を変化させる。
駆動電流が所望の値に達し温度が変化した時に、位置デ
ータ検出部25に対して検出指令Oabsを出力する。
この検出指令Oabsを出力した後、半導体レーザ31
の波長を変化前の通常電流時に戻すために、もとの駆動
電流を流すようにすればよい。半導体レーザ30の波長
の温度依存性としては、基本波長や製品にもよるが、例
えばλ=780nmのものにおいて、4nm/Δ7mW
のレベルのものがある。
【0076】さらに、波長制御部22では、光束OLが
通過する媒体に応力を発生させ、媒体の屈折率を変化さ
せることによって光束OLの波長を変化させてもよい。
【0077】さらにまた、波長制御部22では、いわゆ
る電気光学変調を用いて、光束OLに電界を作用させ、
光束OLの屈折率を変化させることによって光束OLの
波長を変化させてもよい。この現象をポッケルス効果と
いい、この場合、この現象が顕著な物質を光路に使用す
ればよい。
【0078】さらにまた、波長制御部22では、いわゆ
る磁気光学変調を用いて、光束OLに磁界を作用させ、
光束OLの屈折率の変化を変化させることによって光束
OLの波長を変更してもよい。この現象をファラデー効
果といい、この場合、この現象が顕著な物質を光路に使
用することでより大きな波長の変化を取り出すことがで
きる。
【0079】さらにまた、波長制御部22では、所定屈
折率の回転板を高速回転させて、回転板を透過する光束
OLのドップラー効果によって光束OLの波長を変更し
てもよい。
【0080】次に、基準長さ用干渉部24において基準
長さLoを設定するための他の具体例を詳細に説明す
る。
【0081】図11(a)は、干渉装置をガラス平板7
7で実現した例である。このガラス平板77は、入射面
としての偏光ミラー78と、この偏光ミラー78から基
準長さLoの間隔離れた反射ミラー79とを備える。こ
のガラス平板77によれば、直交する偏光面を持つ2つ
の光束SOLのうち、基準光L7は偏光ミラー78で反
射する。測定光L8は偏光ミラー78を透過して進み、
反射ミラー79で反射してガラス平板77から出射す
る。反射した測定光L8および基準光L7は、互いに重
なって基準長さ用干渉光L4を形成して受光部57へ向
かう。かかる構成によれば、基準面および測定面を干渉
装置37に一体化させ、構成を簡素化することができ
る。また、偏光を用いない計測の場合は、偏光ミラー7
7を単なる部分透過面もしくは局部透過面としたり、ミ
ラー面77、78をともに通常のガラス面の反射や透過
を利用してもよい。また、反射ミラー79はキュービッ
ク形でもよい。図11(b)は、干渉装置を光ファイバ
ー80で実現した例である。この光ファイバー80は、
その一端に入射面としての偏光ミラー81を備え、その
他端は反射処理を施されミラー82として機能する。こ
の光ファイバー80によれば、直交する偏光面を持つ2
つの光束SOLのうち、基準光L7は偏光ミラー81で
反射する。測定光L8は偏光ミラー81を透過して光フ
ァイバー80内を進み、ミラー82で反射して光ファイ
バー80を戻り、光ファイバー80の入射面から出射す
る。反射した測定光L8および基準光L7は、互いに重
なって基準長さ用干渉光L4を形成して受光部57に向
かう。基準長さLoを長くとりたい場合、図2に記載の
ような干渉装置37を用いて実現することは困難な場合
がある。光ファイバーを採用することで、基準長さLo
を長くとってもスペースをとらずに簡単に構成できる。
また、前述と同様に、偏光ミラー81を単なる部分透過
面としたり、ミラー面81、82をともに通常の光ファ
イバーの反射や透過を利用するようにしてもよい。
【0082】図11(c)に示される干渉装置は、ハウ
ジング83に取付けられた入射面としての偏光ミラー8
4と、ハウジング83の内部に入射した光束を繰り返し
反射させて、最終的に入射面から送り出すための反射ミ
ラー85とを備える。この干渉装置によれば、直交する
偏光面を持つ2つの光束SOLのうち、基準光L7は偏
光ミラー84で反射する。測定光L8は偏光ミラー84
を透過して、ハウジング83内で反射ミラー85によっ
て反射を繰り返した後、入射面から送り出される。反射
した測定光L8および基準光L7は、互いに重なって基
準長さ用干渉光L4を形成して受光部57に向かう。図
11(b)と同様にしてスペースをとらずに基準長さL
oを簡単に構成できる。
【0083】また、上述の図11の(a)〜(c)で
は、偏光ミラー78、81、84と反射ミラー79、8
2、85の反射光を重ね合わせて送り出しているが、こ
れを透過光として送り出すようにしてもよい。この場
合、偏光ミラー78、81、84や、反射ミラー79、
82、85は、単なる部分透過面(=部分反射面)とす
ればよい。図11(a)の構成で説明する。光源21か
らの基準干渉用光束SOLは、偏光ミラー78で一部透
過し、部分透過面である反射ミラー79に向かう。反射
ミラー79では、光束SOLの一部は透過して外へ送り
出される。反射ミラー79で反射した光束SOLの一部
は偏光ミラー78で反射して、反射ミラー79で透過し
送り出される。この光束と、最初から反射ミラー79を
透過した光束が重なり合って干渉光を形成し、受光器5
7へ向かう。このように透過光どうしを干渉させる場
合、反射光の場合と異なって光束が光源21の方向へ戻
らないので、ビームスプリッタ55が必要でなく構成が
簡略化できる。また、受光部57と、干渉装置37とを
一体構造とすることも可能となり、装置の小型化も可能
となる。
【0084】図12は、本発明の第4実施例に係る光干
渉式位置計測装置を示す。この第4実施例では、2周波
の光源を使用した光ヘテロダインの原理を採用してい
る。この光ヘテロダイン法については図13に基づいて
詳述したので、本実施例においては詳述せず、本実施例
での適用についてのみ述べる。また、前述の第1実施例
と同様の構成については、同一の参照符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0085】この第4実施例では、光源21が、半導体
レーザ30から発せられた光束OLを周波数変調する音
響光学変調素子100を備える。この音響光学変調素子
100は光束OLに変調を施し、周波数差f0を有する
互いに直交した偏光面を持つf1、f2の光束OLを送
り出す。
【0086】送り出された光束OLは、相対変位用干渉
部23に供給される他、ビームスプリッタ101を介し
て位置データ検出部25の光電変換素子102に照射さ
れる。相対変位用干渉部23に供給された光束OLは、
周波数f1を有する測定光L6と、周波数f2を有する
基準光L5とに分割され、各ミラー35、36で反射さ
れて重ね合わされる。反射ミラー36が相対変位する
と、測定光L6はドップラー変調を受け、その周波数は
f1±Δfに変化する。重ね合わされた光束によって形
成された相対変位用干渉光L3は、位置データ検出部2
5の受光部43で光電変換され、ビート周波数f2−
(f1±Δf)の電気信号Fp1が出力される。従来例
で述べたように、この電気信号Fp1と、光電変換素子
102で得られるビート周波数f2−f1の参照信号F
rとから位相差を計測し、変位量を算出する。波長制御
部22によって半導体レーザ30の波長をΔλだけ変化
させると、偏光ミラー35(分離面P3)と反射ミラー
36との間の光路に存在する測定光L6の波数が変化し
て、見かけ上変位Xが生じたことと同じとなり、測定対
象の位置データとして波数の増減値Cxが得られる。
【0087】光束OLから分離された基準干渉用光束S
OLは、基準長さ用干渉部24に供給され、相対変位用
干渉部23と同様に、基準長さLoに対応した位相差を
有する基準長さ用干渉光L4が形成される。基準長さ用
干渉光L4は、位置データ検出部25の受光部47で光
電変換され、ビート周波数f2−f1の電気信号Fp2
が出力される。従来例で述べたように、この電気信号F
p2と、光電変換素子102で得られるビート周波数f
2−f1の参照信号Frとから位相差を計測し、変位量
を算出する。半導体レーザ30の周波数を変化させると
波数の増減値Coが得られる。
【0088】計測された波数の増減値Co、Cxは基準
長さLoおよび測定長さLxに比例し、数式9により測
定長さLxが算出され、絶対位置データPoutとして
出力される。
【0089】この第4実施例では、第1実施例に比べて
波数の増減値Co、Cxの算出を交流信号であるFr、
Fp1、Fp2から算出するようにしているので、DC
レベルの変動などによる影響を受けない、また、ノイズ
に対しても不要な周波数を遮断することが可能なので安
定した検出が可能となる。
【0090】なお、図13の従来例で示したように、光
束OLをレーザ同調回路に入力して発振周波数を制御す
るようにしてもよい。また、図示しないが、光源21に
ついては半導体レーザ30の代わりに、従来例で記載の
ようなHeNeレーザを使用してもよい。その場合、周
波数を2周波にする方法として、ゼーマン効果を利用し
てもよい。これは、スペクトラムが強力な磁場により分
裂することを利用する公知なもので、レーザ管を電圧の
印加されたコイル内に配置し、その磁界内に置くことに
より実現される。2周波の光束の生成は上述の方法に限
定されず他の方法を用いてもよい。
【0091】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、波長
制御部が光束の波長を変更した際に相対変位用干渉光お
よび基準干渉光に生じる光強度の変化、および基準長さ
に基づいて、測定対象の位置データを検出することがで
きるので、測定対象の絶対位置を簡単かつ確実に検出す
ることとなる。従って、計測中にカウントミスの蓄積
や、光路の遮断、電源の入切などがあっても、現在位置
が絶対位置で知ることができる。原点出しの必要性がな
くなり、工数の短縮や信頼性の向上が図れる。
【0092】また、波長の変更に精度は必要なく、波数
の増減値が計測できる程度に変更されればよいので、発
振周波数の不安定な半導体レーザを光源に用いても、精
度の高い計測を実現することができる。従って、高精度
な計測を実現しながら、小型でかつ安価な光干渉式位置
計測装置を提供することが可能である。
【0093】さらに、光路の空気に発生するゆらぎなど
周囲環境の変動などがあっても安定して計測が可能であ
り、高精度な計測が周囲環境によらず実現できる。
【0094】また、第2発明によれば、基準長さ用干渉
部を簡単な構成で実現することができる。
【0095】さらに、第3発明によれば、簡単な構成で
位置データ検出部を実現することができる。
【0096】さらにまた、第4発明によれば、電源オン
時の初期シーケンス等において応答時間が必要とされる
波長変更による位置データの検出を行い、その後は相対
位置データを検出すればよいので、波長変更による位置
データ検出を極力省いて、電源オン時の初期シーケンス
以後の位置データ検出の応答性を向上させることができ
る。また、インクリメンタルな位置データの検出のみの
場合と異なり、計測中のカウントミスや、光路の遮断な
どにより元の位置がわからなくなったり、さらには、電
源の入切をしても、絶対位置データ計算部での再検出に
より簡単に絶対位置が検出でき、原点出しの再実行の必
要がないという利点を有する。
【0097】さらにまた、第5発明によれば、光源から
の光束の波長が時間経過とともに変動することによっ
て、相対位置データの値が検出開始時点に比べて非線形
な傾向を示しても、波長変動を補正することによってこ
の傾向を相殺することができる。従って、波長変動に拘
わらず、精度の高い絶対位置データを検出することがで
きる。
【0098】さらにまた、第6発明によれば、簡単な構
成で光源からの光束の波長を変化させることができる。
【0099】さらにまた、第7発明によれば、簡単な構
成で光源からの光束の波長を変化させることができる。
【0100】さらにまた、第8発明によれば、簡単な構
成で光源からの光束の波長を変化させることができる。
【0101】さらにまた、第9発明によれば、簡単な構
成で光源からの光束の波長を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光干渉式位置計測装置の概略構成
図である。
【図2】第1実施例に係る光干渉式位置計測装置の具体
的構成を示す図である。
【図3】測定光および基準光による干渉光形成を説明す
る図である。
【図4】受光部の詳細な構成図である。
【図5】受光部からの電気信号と、計数回路のコンパレ
ータとの関係を示すグラフである。
【図6】計数回路の詳細な構成図である。
【図7】光束の波長変更による干渉縞計測の原理を説明
するための図である。
【図8】第2実施例に係る位置データ検出部の詳細な構
成図である。
【図9】第3実施例に係る位置データ検出部の詳細な構
成図である。
【図10】波長制御部の具体例を示す構成図である。
【図11】基準長さ用干渉部における干渉装置の具体例
を示す図である。
【図12】第4実施例に係る光干渉式位置計測装置の具
体的構成を示す図である。
【図13】光ヘテロダイン法を用いた従来例に係る光干
渉式位置計測装置の具体的構成を示す図である。
【符号の説明】
20 光干渉式位置計測装置、21 光源、22 波長
制御部、23 相対変位用干渉部、24 基準長さ用干
渉部、25 位置データ検出部、35 基準面としての
偏光ミラー、36 測定面としての反射ミラー、L3
相対変位用干渉光、L4 基準長さ用干渉光、L5 基
準光、L6 測定光、Lo 基準長さ、Lx 測定長
さ、OL 光束、P3 分離面、Pout 位置データ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉性を有する光束を発する光源と、
    光束を基準光と測定光に分離する分離面と、基準光を反
    射する基準面と、測定対象に取付けられて、測定光を反
    射する測定面とを備え、基準光および測定光を重ね合わ
    せて干渉光を形成し、この干渉光に基づいて測定対象の
    位置データを読み取る光干渉式位置計測装置において、 光源から発せられる光束の波長を変化させる波長制御部
    と、 前記基準面および測定面を有し、基準面からの基準光お
    よび測定面からの測定光を重ね合わせて相対変位用干渉
    光を送り出す相対変位用干渉部と、 前記光束から分離された基準干渉用光束に基づいて、予
    め決められた基準長さに対応した光路長の差を有する光
    を重ね合わせて基準長さ用干渉光を送り出す基準長さ用
    干渉部と、 前記波長制御部が光束の波長を変更した際に生じる前記
    相対変位用干渉光および基準長さ用干渉光の光強度の変
    化、および前記基準長さに基づいて、測定対象の位置デ
    ータを検出する位置データ検出部と、を備えることを特
    徴とする光干渉式位置計測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光干渉式位置計測装置
    において、前記基準長さ用干渉部は、 分離面で前記基準干渉用光束から取り出された基準光を
    反射する基準面と、 分離面で前記基準干渉用光束から取り出された測定光を
    反射する測定面とを備え、 基準面からの基準光と、この基準光に対して前記基準長
    さに対応した光路長の差を有する測定面からの測定光と
    を重ね合わせて干渉光を形成することを特徴とする光干
    渉式位置計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光干渉式位置計測装置
    において、前記位置データ検出部は、 光束の波長を変更した際に基準長さ用干渉光に生じる波
    数の増減値Coを計測する計数回路と、 光束の波長を変更した際に相対変位用干渉光に生じる波
    数の増減値Cxを計測する計数回路と、 Lx=Lo(Cx/Co)(ただし、Lo:基準長さ用
    干渉部における分離面から測定面までの基準長さ)に基
    づいて、相対変位用干渉部における前記分離面からの測
    定対象の位置Lxを算出する絶対位置データ算出回路
    と、を備えることを特徴とする光干渉式位置計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光干渉式位置計測装置
    において、前記位置データ検出部は、 前記波長制御部が光束の波長を変更した際に生じる前記
    相対変位用干渉光および基準長さ用干渉光の光強度の変
    化、および前記基準長さに基づいて、測定対象の絶対位
    置データを算出する絶対位置データ計算部と、 測定対象の移動に伴う前記相対変位用干渉光の光強度の
    変化に基づいて測定対象の絶対位置に対する相対位置デ
    ータを算出する相対位置データ計算部と、 これらの絶対位置データおよび相対位置データを合成し
    て測定対象の位置を特定する合成演算部と、を備えるこ
    とを特徴とする光干渉式位置計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の干渉式位置計測装置に
    おいて、前記位置データ検出部は、基準長さ用干渉部か
    らの基準長さ用干渉光に基づいて、光源からの光束の波
    長変動を検出する波長変動検出部と、検出した波長変動
    に基づいて前記相対位置データを補正する波長補正部と
    を備えることを特徴とする光干渉式位置計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の光干渉
    式位置計測装置において、前記光源は半導体レーザであ
    り、前記波長制御部は、半導体レーザの温度を変化させ
    ることによって光束の波長を変化させることを特徴とす
    る光干渉式位置計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の光干渉
    式位置計測装置において、前記波長制御部は、光束が通
    過する媒体に応力を発生させて、媒体の屈折率を変化さ
    せることによって光束の波長を変化させることを特徴と
    する光干渉式位置計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかに記載の光干渉
    式位置計測装置において、前記波長制御部は、光束に電
    界または磁界を作用させ、光束の屈折率を変化させるこ
    とによって光束の波長を変化させることを特徴とする光
    干渉式位置計測装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の光干渉
    式位置計測装置において、前記波長制御部は、所定屈折
    率の回転板を回転させた際のドップラー効果により光束
    の波長を変化させることを特徴とする光干渉式位置計測
    装置。
JP30227994A 1994-12-06 1994-12-06 光干渉式位置計測装置 Expired - Fee Related JP3344637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30227994A JP3344637B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 光干渉式位置計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30227994A JP3344637B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 光干渉式位置計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08159710A true JPH08159710A (ja) 1996-06-21
JP3344637B2 JP3344637B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=17907098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30227994A Expired - Fee Related JP3344637B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 光干渉式位置計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3344637B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309677A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Mitsutoyo Corp 追尾式レーザ干渉計の絶対距離推定方法及び追尾式レーザ干渉計
US7535578B2 (en) 2003-07-30 2009-05-19 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and interferometer system
WO2014189252A1 (ko) * 2013-05-20 2014-11-27 주식회사 고영테크놀러지 주파수 주사 간섭계를 이용한 형상 측정장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7535578B2 (en) 2003-07-30 2009-05-19 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus and interferometer system
JP2007309677A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Mitsutoyo Corp 追尾式レーザ干渉計の絶対距離推定方法及び追尾式レーザ干渉計
WO2014189252A1 (ko) * 2013-05-20 2014-11-27 주식회사 고영테크놀러지 주파수 주사 간섭계를 이용한 형상 측정장치
US9835444B2 (en) 2013-05-20 2017-12-05 Koh Young Technology Inc. Shape measuring device using frequency scanning interferometer

Also Published As

Publication number Publication date
JP3344637B2 (ja) 2002-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2810956B2 (ja) 絶対干渉測定方法
CN102183234B (zh) 基于飞秒光频梳的频率扫描绝对距离测量方法及装置
US5541730A (en) Interferometric measuring apparatus for making absolute measurements of distance or refractive index
EP1794852B1 (en) Optical feedback from mode-selective tuner
JPH10512965A (ja) 絶対距離のための電気光学的な測定装置
JPH039202A (ja) 測長方法及び装置
JPH05113316A (ja) 3波長光学測定装置及び方法
JP2011504234A (ja) 干渉計装置及びその作動方法
US5521704A (en) Apparatus and method for measuring absolute measurements having two measuring interferometers and a tunable laser
JPS61202128A (ja) 半導体レ−ザヘテロダイン干渉計
JP2013083581A (ja) 計測装置
JP6264547B2 (ja) 光信号生成装置、距離測定装置、分光特性測定装置、周波数特性測定装置及び光信号生成方法
JP4998738B2 (ja) 寸法測定装置及び寸法測定方法
JP3344637B2 (ja) 光干渉式位置計測装置
US5737069A (en) Position detecting apparatus of optical interferometry
JPH11183116A (ja) 光波干渉測定方法および装置
US5502562A (en) Method and apparatus for absolute interferometry using a measurement beam and a reference beam having parallel wave fronts and sharing a single beam path
JPH0843015A (ja) 干渉測長システム
JP5654837B2 (ja) 変位測定装置
JP2554363B2 (ja) 光干渉測定装置
JPH01205486A (ja) 半導体レ−ザの波長安定化装置
JPH07190712A (ja) 干渉計
JP3254477B2 (ja) 高精度干渉距離計
JP3235722B2 (ja) 微少変位測定方法及び装置
JPH06117810A (ja) 外乱補正機能付きアブソリュ−ト測長器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees