JPH08159294A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH08159294A
JPH08159294A JP6329722A JP32972294A JPH08159294A JP H08159294 A JPH08159294 A JP H08159294A JP 6329722 A JP6329722 A JP 6329722A JP 32972294 A JP32972294 A JP 32972294A JP H08159294 A JPH08159294 A JP H08159294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
region
sealing device
oil seal
lip
Prior art date
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Pending
Application number
JP6329722A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sato
芳則 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Publication of JPH08159294A publication Critical patent/JPH08159294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の凹凸のネジ部に替わり、いつまでもネジ
ポンプ効果を失わないネジ部をシールリップに設ける。 【構成】シールリップ8の摺動面12に他の部分と剛性
が異なる領域50をネジ状に設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム状弾性体製のシー
ルリップを備えた密封装置に関し、特にシールリップの
摺動面にネジ溝等のネジ部を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のネジ付き密封装置は、シ
ールリップの加硫成形時に、金型に形成した凹凸のネジ
パターンを転写することによって成形していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のネジ付き
密封装置では、使用初期の段階ではネジはその効果を示
すが、シールリップの摩耗に伴いネジ部(凹凸形状)も
一緒に摩耗するため、使用途中からネジポンプ効果が失
われ、シール性能の低下につながる。
【0004】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
従来の凹凸のネジ部に替わり、いつまでもネジポンプ効
果を失わないネジ部をシールリップに設けた密封装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、ゴム状弾性体から成るシールリ
ップを有する密封装置において、前記シールリップの摺
動面に他の部分と剛性が異なる領域をネジ状に設けたこ
とを特徴とする。
【0006】剛性が異なる領域は、摺動面表層から内部
にまで渡っていることを特徴とする。
【0007】剛性が異なる領域は他の部分よりも架橋度
が高い高架橋度領域により構成されていることを特徴と
する。
【0008】高架橋度領域は、一次加硫したシールリッ
プに収束させた超音波を当てることにより形成すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明にあっては、シールリップと相手部材と
の摺動面間に介在する流体圧力によって、ネジ状の領域
は他の部分と剛性が異なるので、他の部分より剛性が高
い場合には、他の部分よりも変形しにくくネジ状の領域
が相対的に突出してネジ状の突起が形成され、また、他
の部分より剛性が低い場合には、他の部分よりも変形し
やすくネジ状の領域が相対的に凹んでネジ状の溝が形成
される。このネジ状の突起あるいはネジ状の溝によって
ネジポンプとしての機能を発揮する。
【0010】そして、上記剛性が異なる領域を、摺動面
表層から内部にまで渡って設けることにより、シールリ
ップが摩耗してもネジ状の剛性の異なる領域が常に摺動
面上に現れ、使用初期から寿命までシールリップにネジ
ポンプ効果を持続することが可能である。
【0011】特に、剛性が異なる領域としてゴム状弾性
体の架橋度が高い高架橋度領域により構成すれば、同一
の材料によって成形可能である。
【0012】また、高架橋度領域を、一次加硫したシー
ルリップに収束させた超音波を当てることにより形成す
るようにすれば、表面から内部に渡ってネジ状のパター
ンを極めて容易に成形することができる。
【0013】すなわち、超音波加硫法は、その特色とし
て、内部発熱を誘引するため、従来の熱的架橋と比較し
て製品の中心部と表面部で均一な架橋が可能であるこ
と、製品中心部への熱伝達が速く、架橋時間短縮,省エ
ネが可能であること、肉厚製品も可能であること、等が
あげられる。
【0014】以上の超音波加硫の特色により、ネジ状の
高架橋部分を肉厚方向に対して厚く、短時間に形成する
ことが可能である。
【0015】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る密封装置を
示している。
【0017】図において、2は本発明を実施した密封装
置としてのオイルシールであって、軸との間で摺動する
内周シールのオイルシールである。オイルシール2は、
主材料はゴム状弾性体であり、加硫成形されたものであ
る。
【0018】オイルシール2は、形状から区分すると、
ハウジング穴に圧入固定される外周の筒状嵌合部4、筒
状嵌合部4の大気側端部から内側に伸びるプレート部
6、プレート部6の内側は2つに分かれ、1つは密封流
体側に斜めに折れ曲がって形成されているメインリップ
8、及び大気側へ斜めに伸びるダストリップ10に分か
れ、さらに、オイルシール2の内部にインサートされて
いる金属製の補強環20メインリップ8に装着されるば
ね30から構成されている。
【0019】メインリップ8は、圧力を持ち回転軸を伝
って漏れようとする密封流体をシールする働きを持つ基
本となるリップである。それに対してダストリップ10
は大気側外部から砂粒、ほこり、泥水等がメインリップ
8の摺動面に侵入して摩耗を促進させ、密封流体漏れを
生じさせるのを防ぐ補助的な働きをする。
【0020】補強環20は、金属板をプレス成形したも
のであって、断面は概略L字形をしており、外周の筒状
部分22と、筒状部分22の大気側端部から内側に伸び
るフランジ部24とから構成されている。そして、この
補強環20は、オイルシール2の筒状嵌合部4とプレー
ト部6内部に加硫成形時にインサートされたものであ
る。補強環20の機能は、オイルシール2を補強して、
剛性を高めることである。
【0021】ばね30は、メインリップ8の先端部を回
転軸に締め付け、回転軸の回転時の振れ等に対してリッ
プの接触追従性をよくし、回転軸の振れ等による密封流
体の漏れを防いでいる。
【0022】メインリップ8は回転軸とある程度の幅を
持った摺動面12にて接触している。
【0023】本発明では、回転軸と摺動するこの摺動面
12に、その全周にわたり、収束させた超音波を当てる
ことにより、小さなネジ状に2次加硫させ剛性が他の部
分よりも高い高架橋度領域50をネジ状に成形してい
る。ネジ状の高架橋度領域50は、摺動面12を越えて
前後のテーパ面に拡がっても実用上は不都合がない。
【0024】40は周波数発振器である。42は超音波
トランスデューサであって、周波数発振器40から送ら
れてくる周波数信号を超音波に変換して発振する。44
は発振された超音波を収束させる手段である。これらの
超音波トランスデューサ42と超音波収束手段44とを
セットにしたものを首振りさせながら、収束した超音波
を摺動面12に直角に小さなネジ状に放射し当てていく
のである。その結果として、摺動面12に小さなネジ状
の幅の狭い高架橋度領域50、50・・が作られてい
く。そして、この高架橋度領域50、・・は摺動面12
の表面だけでなく内部にまで拡がっている。超音波加硫
の特色により、ネジ状の高架橋度領域50を肉厚方向
(シールリップ8の摺動面12とスプリング30間)に
対して厚く、短時間に形成することが可能である。
【0025】形成されるネジ状硬化部のネジの向きは、
ネジポンプ作用をするためには、回転軸の回転方向と関
連が必要であることは言うまでもない。
【0026】本発明にあっては、シールリップ8と相手
部材との摺動面12間に介在する流体圧力によって、高
架橋度領域50は他の部分より剛性が高いので、他の部
分よりも変形しにくく高架橋度領域50が相対的に突出
してネジ状の突起が形成され、ネジポンプとして機能す
る。
【0027】高架橋度領域50は、摺動面12の表層か
ら内部にまで渡って形成されているので、シールリップ
8が摩耗してもネジ状の剛性の異なる領域が常に摺動面
12上に現れ、使用初期から寿命までシールリップ8に
ネジポンプ効果が持続する。
【0028】尚、上記実施例では、超音波を用いて剛性
の高い高架橋度領域をネジ状に形成したが、ネジ状の部
分を残して他の部分を高架橋度領域とすれば、ネジ状の
部分が低剛性部となって摺動時にネジ溝として機能する
ことになる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、従来の凹凸状のネ
ジ部を有する密封装置では、シールリップの摩耗進行に
伴い、「ネジ部の磨滅」、「ネジポンプ効果の消失」が
発生しシール性能の低下が起きるのに対して、本発明に
よる密封装置では、シールリップの摩耗進行に際して常
にネジ状の剛性の異なる部分が摺動面上に現れるため
に、ネジポンプ効果は失われることがなく、使用初期か
ら寿命が尽きるまで高いシール性能の保持が可能であ
る。
【0030】特に、剛性が異なる領域としてゴム状弾性
体の架橋度が高い高架橋度領域により構成すれば、同一
の材料によって成形可能である。
【0031】また、高架橋度領域を、一次加硫したシー
ルリップに収束させた超音波を当てることにより形成す
るようにすれば、表面から内部に渡ってネジ状のパター
ンを極めて容易に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概念構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2 オイルシール(密封装置) 4 筒状嵌合部 6 プレート部 8 メインリップ 10 ダストリップ 12 摺動面 20 補強環 22 筒状部分 24 フランジ部分 30 ばね 40 周波数発振器 42 超音波トランスデューサ 50 高架橋度領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性体から成るシールリップを有
    する密封装置において、 前記シールリップの摺動面に他の部分と剛性が異なる領
    域をネジ状に設けたことを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 剛性が異なる領域は、摺動面表層から内
    部にまで渡っていることを特徴とする請求項1に記載の
    密封装置。
  3. 【請求項3】 剛性が異なる領域は他の部分よりも架橋
    度が高い高架橋度領域により構成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】 高架橋度領域は、一次加硫したシールリ
    ップに収束させた超音波を当てることにより形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の密封装置。
JP6329722A 1994-12-02 1994-12-02 密封装置 Pending JPH08159294A (ja)

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JP6329722A JPH08159294A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 密封装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334618B1 (en) 1998-03-23 2002-01-01 Nok Corporation Sealing device
WO2008126478A1 (ja) * 2007-04-11 2008-10-23 Nok Corporation オイルシール

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Effective date: 20011113