JP3078469B2 - バタフライバルブ - Google Patents

バタフライバルブ

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JP3078469B2
JP3078469B2 JP07156736A JP15673695A JP3078469B2 JP 3078469 B2 JP3078469 B2 JP 3078469B2 JP 07156736 A JP07156736 A JP 07156736A JP 15673695 A JP15673695 A JP 15673695A JP 3078469 B2 JP3078469 B2 JP 3078469B2
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JP
Japan
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rubber sheet
flange
rubber
butterfly valve
inner diameter
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充孝 田代
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Kitz Corp
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Kitz Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボディの内径側に弾性
材料からなるゴムシートを一体に接着したバタフライバ
ルブに関する。
【0002】
【従来の技術】バタフライバルブは、円筒状のボディ内
周面に、環状のゴムシートを装着し、このゴムシートの
内周面に円板状のジスクを回動自在に配設し、さらに、
このジスクにステムを連結し、このステムの回転により
ジスクを回転させて、開閉または流量の制御等を行うよ
うに構成されている。なお、ゴムシートは、図,図
において配管前のゴムシートの状態を2点鎖線で示すよ
うに、フランジシール部がボディの各端面からそれぞれ
Tだけ突出して装着されている。
【0003】そして、このゴムシートをバタフライバル
ブのボディに装着する手段として、接着式と嵌め込み式
とがある。このうち、図に示すような接着式には、ボ
ディ21を外側金型とし、このボディ21内側に別途成
形した内側金型を組合わせ、両金型間に弾性材料を注
入、加硫することによって、環状のゴムシート22を一
体成形すると共に、ボディ21の内径側に接着させる焼
付成形手段と、別途成形した環状のゴムシート22をボ
ディ21の内径側に接着材を用いて接着させる手段があ
る。また、図に示すような嵌め込み式には、予め、ボ
ディ41の両端面に嵌合溝41aを設け、この溝41a
に別途成形したゴムシート42の端部42aを嵌合し
て、ボディ41の内径側に嵌着する手段がある。
【0004】このようなバタフライバルブを図1,図2
に示すように、配管10,10のフランジ11,11間
に挟圧固定した場合、ボディ21,41の各端面からT
だけ突出したゴムシート22,42の突出部分が配管1
0のフランジ11によって押圧され、この部分の弾性反
発力によりボディ21,41とフランジ11とがシール
される。さらに、ボディ21,41の内周面が完全にゴ
ムシート22,42によって被覆されているので腐食す
ることが無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接着式の場
合、図に示すように、配管前の状態においてボディ2
1の各端面からTだけ突出しているゴムシート22の突
出部分は、配管時にはフランジ11によって押しつぶさ
れるため、ゴムシート22のボディ21面間側のゴムが
弁内径側に移動し、結果的に、ゴムシート22を縮径さ
せるような状態になる。このため、ジスクの回転時にお
いて、ゴムシート22にジスクが食い込む量が増え、作
動時のトルクを増加させてしまい、また、ゴムシート2
2にかかる引張り力が増加するため、ゴムシート22の
寿命を縮めてしまうなどの問題を有していた。
【0006】また、嵌め込み式の場合は、フランジ11
に押圧された分のゴムはボディ41の面間端部に設けた
嵌合溝41aに移動するので、ゴムシート42はそれほ
ど縮径しないが、ゴムシート42自体がボディ41に対
して移動する構造であるため、高流速や真空で使用する
バタフライバルブには用いることができないなどの問題
を有していた。
【0007】本発明は、前記問題を解決するためになさ
れたものであり、高流速や真空状態で使用するバタフラ
イバルブにも勿論使用でき、且つ、ゴムシートの封止性
能、耐久性等を確保することのできるバタフライバルブ
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、円筒状に形成したボディの内径側に弾性
材料からなるゴムシートを接着したバタフライバルブに
おいて、前記ボディの両面間端部の内径側に沿って環状
窪部を形成し、この環状窪部の外周側には、段部を形成
し、前記ゴムシートの両端面に形成したフランジシール
部を環状窪部に接着すると共に、フランジシール部の外
周側に形成した延長部を前記段部の底部分と底部分に続
く段部面に接着して延長部と段部とで空間部を形成し、
この空間部は、配管時の際に配管のフランジにつぶされ
て移動するフランジシール部のゴムのつぶし量と略同等
に設定したものである。
【0009】
【作用】本発明は上述のように構成したから、フランジ
シール部に配管のフランジを押圧した際、フランジシー
ル部が端面より突出して成形されているので、ボディの
各面間端部とフランジとが押しつぶされながら確実にシ
ールされる。
【0010】さらに、フランジシール部には空間部が設
けられているので、フランジに押しつぶされて移動する
ゴムシートのゴムをこの空間部に移動させ、ゴムがゴム
シートの内方に移動することを防ぎ、ゴムシートの縮径
等を原因とした作動トルクの増加を防ぐことができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明におけるバタフライバルブを配
管した状態の横断上面図であり、図2は図1の縦断正面
図であり、図3及びは本発明の実施例を示す要部
断面図である。
【0012】図1、図2に示すように、本実施例のバタ
フライバルブは、円筒状のボディ1の内径側に弾性材料
からなるゴムシート2を接着し、このゴムシート2の内
周面に円板状のジスク3を回動自在に配設し、さらに、
ジスク3にステム4を連結し、ジスク3の回動によって
バルブの開閉若しくは流量の制御等を行っている。な
お、ゴムシート2は、焼付成形手段、若しくは、接着剤
を用いる手段によってボディ1に一体的に接着されてい
る。そして、ボディの各面間端部より突出したゴムシー
ト2に、対向する配管10,10のフランジ11,11
を圧接することによって、バルブがフランジ11,11
間に挾圧固定されると共に、ボディ1とフランジ11,
11のシールが行われる。
【0013】本発明のバタフライバルブに用いるゴムシ
ート2の実施例を図3及びを用いて詳細に説明す
【0014】図3は、配管前のゴムシート2の状態を示
す部分断面図で、図4は、配管後のゴムシート2の状態
を示す部分断面図である。円筒状ボデイ1には、両面間
端部の内径側に沿って環状窪部1bが形成され、さら
に、この環状窪部1bの外周部に段部1aが形成されて
いる。また、ゴムシート2は、両端面にフランジシール
部2aを有する両フランジ型の円筒状に成形され、そし
て、ボディ1の内径側に焼付成形手段若しくは接着剤を
用いて一体的に接着されている。このとき、フランジシ
ール部2aがボディ1の環状窪部1b及び段部1aに接
着される。即ち、図3に示すように、フランジシール部
2aの外周側に形成した延長部2cを段部1aの底部分
1cと底部分1cに続く段部面1dに接着している
【0015】さらに、このゴムシート2のフランジシー
ル部2aは、フランジ接触側にボディ1の面間端部から
だけ突出する環状突部2bが設けられ、さらに、フラ
ンジシール部2aの外周部側にボディ1の面間端部から
だけ窪んでいる環状の空間部5が設けられている。こ
の環状突部2bは断面略方形状に成形され、且つ、配管
10のフランジ11をフランジシール部2aに圧接した
際に、環状突部2b部分のゴムがフランジシール部2a
の外径側に向かって移動するよう内周部がテーパ状に成
形されている。また、空間部5は、移動するゴムのつぶ
し量である体積(約環状突部2bの体積)と略等しい体
積の隙間を、ボディ1の面間端部に設けた段部1aと
図3に示すように、延長部2cを有するフランジシール
部2aとの間に形成している。
【0016】次に、この実施例のゴムシート2の作用を
説明する。配管10のフランジ11をフランジシール部
2aに押しつぶすようにすると、フランジシール部2a
のゴムは、テーパ状に成形した環状突部2bの内周部側
のゴムに押し出されて、フランジシール部2aの外径側
に移動し、フランジ11に押圧されていない空間部5に
移動する。このようにフランジシール部2aのゴムを空
間部5に移動させることにより、ゴムシート2の内周面
へのゴムの移動を防いで、ゴムシート2内径の縮径によ
るジスク3の作動トルクの増加等を防ぐ。
【0017】上記のようなゴムシート2を用いることに
より、フランジ11によって押しつぶされたゴムシート
2のゴムは、ゴムを収容する空間として成形された空間
部5に移動するので、ゴムのゴムシート2内径側への移
動を防ぎ、ゴムシート2の内径を縮径させることが無く
なる。従って、ジスク3の回転時において、ゴムシート
2にジスク3が食い込む量が増えて作動時のトルクが増
加したり、作動トルクの増加によるゴムシート2の変形
や破損を防ぐことができる。さらに、焼付成形手段若し
くは接着剤を用いて、ボディ1にゴムシート2が一体的
に接着されているので、高流速や真空等の条件下におい
てもゴムシート2がボディ1に対して移動することが無
【0018】
【発明の効果】 以上、詳細に説明した本発明は、ゴムシ
ートの移動や変形を防ぐことができるので、バルブ開閉
の際の作動トルクの増加を防いで、ゴムシートのシール
性,耐 久性を向上することができ、ランニングコストを
抑えることができる。また、ボディとフランジに挾圧さ
れるゴムシートの体積を一定に保つことができるので、
あらゆる配管において作動トルクを安定させることがで
きる。さらに、高流速や真空等の条件下でも使用に供す
ることのできる精度の高いバタフライバルブを提供する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるバタフライバルブの配管後の状
態を示す横断上面図である。
【図2】図1の縦断正面図である。
【図3】本発明におけるバタフライバルブの一実施例を
示す要部断面図である。
【図4】上記バタフライバルブの配管後の状態を示す要
部断面図である。
【図5】接着式のゴムシートを用いた従来のバタフライ
バルブを示すの要部断面図である
【図6】嵌め込み式のゴムシートを用いた従来のバタフ
ライバルブを示す要部断面図である
【符号の説明】
1 ボディ 2 ゴムシート 2a フランジシール部 2b 環状突部 5 空間部 10 配管 11 フランジ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成したボディの内径側に弾性
    材料からなるゴムシートを接着したバタフライバルブに
    おいて、前記ボディの両面間端部の内径側に沿って環状
    窪部を形成し、この環状窪部の外周側には、段部を形成
    し、前記ゴムシートの両端面に形成したフランジシール
    部を環状窪部に接着すると共に、フランジシール部の外
    周側に形成した延長部を前記段部の底部分と底部分に続
    く段部面に接着して延長部と段部とで空間部を形成し、
    この空間部は、配管時の際に配管のフランジにつぶされ
    て移動するフランジシール部のゴムのつぶし量と略同等
    に設定したことを特徴とするバタフライバルブ。
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