JP3021302B2 - バタフライバルブの軸封装置 - Google Patents
バタフライバルブの軸封装置Info
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- JP3021302B2 JP3021302B2 JP6311186A JP31118694A JP3021302B2 JP 3021302 B2 JP3021302 B2 JP 3021302B2 JP 6311186 A JP6311186 A JP 6311186A JP 31118694 A JP31118694 A JP 31118694A JP 3021302 B2 JP3021302 B2 JP 3021302B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステムがゴム製シート
リングを貫通する形状のバタフライバルブに関し、特に
その軸封装置に関するものである。
リングを貫通する形状のバタフライバルブに関し、特に
その軸封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステムがゴム製シートリングを貫通する
形状、すなわち中心形のバタフライバルブでは、内部流
体がステムとシートリングとの接触面を通って外部へ漏
れ出るのを防ぐための軸封装置が設けられている。
形状、すなわち中心形のバタフライバルブでは、内部流
体がステムとシートリングとの接触面を通って外部へ漏
れ出るのを防ぐための軸封装置が設けられている。
【0003】図5は、広く用いられている従来の軸封装
置の一例を示す部分縦断面図であって、21はボデー、
22はシートリング、23はジスク、24はステムであ
り、シートリング22にはステム24が貫通する貫通孔
22aと同心に金属製リング25が埋設されている。シ
ートリング22の貫通孔22aは、後で図6について説
明するように、内径が狭められていてステム24が挿入
されたときに、ステム24とリング25との間に挟まれ
たシートリング22の部分が圧縮され、その反発力でス
テム24とシートリング22とが高い面圧で接触して、
内部流体がこの接触面を通って外部へ漏れ出ることがな
い。なお、このシートリング22の反発力は、シートリ
ング22とジスク23との間の図5に現れている接触面
の面圧も上げ、閉弁時のジスク23前後のステム24回
りでの漏れを確実に防いでいる。
置の一例を示す部分縦断面図であって、21はボデー、
22はシートリング、23はジスク、24はステムであ
り、シートリング22にはステム24が貫通する貫通孔
22aと同心に金属製リング25が埋設されている。シ
ートリング22の貫通孔22aは、後で図6について説
明するように、内径が狭められていてステム24が挿入
されたときに、ステム24とリング25との間に挟まれ
たシートリング22の部分が圧縮され、その反発力でス
テム24とシートリング22とが高い面圧で接触して、
内部流体がこの接触面を通って外部へ漏れ出ることがな
い。なお、このシートリング22の反発力は、シートリ
ング22とジスク23との間の図5に現れている接触面
の面圧も上げ、閉弁時のジスク23前後のステム24回
りでの漏れを確実に防いでいる。
【0004】このバルブ26は、シートリング22の両
側面22b及び22cを一対の管フランジで挟んで配管
に装着されて使用されるが、この管フランジによって加
えられた外力や流体の圧力がシートリング22に加わ
り、特に閉弁時にシートリングが下流側に向かって変形
させられ、この時、リング25も一緒に下流側に移動し
てステム24との間が下流側で広くなり、そこの接触面
圧が低下して内部流体が外方へ漏れ出ることが起きる。
側面22b及び22cを一対の管フランジで挟んで配管
に装着されて使用されるが、この管フランジによって加
えられた外力や流体の圧力がシートリング22に加わ
り、特に閉弁時にシートリングが下流側に向かって変形
させられ、この時、リング25も一緒に下流側に移動し
てステム24との間が下流側で広くなり、そこの接触面
圧が低下して内部流体が外方へ漏れ出ることが起きる。
【0005】このような現象を回避するための方法が、
実公平1−25816号公報に開示されており、図6は
これを示した部分縦断面図であって、この図ではステム
が挿入されていない状態が示されており、31はボデ
ー、32はシートリング、33はジスクであり、34が
リングである。リング34には、ボデー31に形成した
係止溝31aに係入する突起部34aが形成されてい
て、リング34は流体の流れ方向、すなわち閉弁時のジ
スク33の前後方向に移動しないようになっており、前
述のようにリング34が移動してシートリング32とス
テムとの間から漏れることは起きない。なお、シートリ
ング32の貫通孔32aのリング34に対応する部分を
内方に膨らませてあるのは、ステムをこの貫通孔に挿入
したときに、この部分のシートリング32のステムへの
接触面圧を高くして、内部流体がこの接触面を通って外
部へ漏れ出るのを確実に防ぐためである。
実公平1−25816号公報に開示されており、図6は
これを示した部分縦断面図であって、この図ではステム
が挿入されていない状態が示されており、31はボデ
ー、32はシートリング、33はジスクであり、34が
リングである。リング34には、ボデー31に形成した
係止溝31aに係入する突起部34aが形成されてい
て、リング34は流体の流れ方向、すなわち閉弁時のジ
スク33の前後方向に移動しないようになっており、前
述のようにリング34が移動してシートリング32とス
テムとの間から漏れることは起きない。なお、シートリ
ング32の貫通孔32aのリング34に対応する部分を
内方に膨らませてあるのは、ステムをこの貫通孔に挿入
したときに、この部分のシートリング32のステムへの
接触面圧を高くして、内部流体がこの接触面を通って外
部へ漏れ出るのを確実に防ぐためである。
【0006】しかしながら、閉弁状態でジスク33に流
体圧力がかかると、ジスク33と共にステムもたわみを
生じ、ステムが幾分下流側に移動する。この場合、図6
に示した構造ではリング34が移動できないので、リン
グ34とステムとの間が上流側で広くなり、そこの接触
面圧が低下して内部流体が外部へ漏れ出ることが起き
る。なお、このような現象は内部流体の圧力が比較的高
い場合に起き、内部流体の圧力が比較的低い場合には、
図6の構造は有効である。
体圧力がかかると、ジスク33と共にステムもたわみを
生じ、ステムが幾分下流側に移動する。この場合、図6
に示した構造ではリング34が移動できないので、リン
グ34とステムとの間が上流側で広くなり、そこの接触
面圧が低下して内部流体が外部へ漏れ出ることが起き
る。なお、このような現象は内部流体の圧力が比較的高
い場合に起き、内部流体の圧力が比較的低い場合には、
図6の構造は有効である。
【0007】上記のような現象を回避するための方法
が、実公平3−32846号公報に開示されており、図
7はこれを示した部分縦断面図であり、41はボテー、
42はシートリング、43はジスク、44はステムであ
り、45はリングである。リング45は、外径をシート
リング42のリング装着溝42aの外径よりも小さく
し、内径側の一部45aがステム44の近傍まで延長し
てあって、流体圧力によるステム44の移動に追随する
ようになっている。
が、実公平3−32846号公報に開示されており、図
7はこれを示した部分縦断面図であり、41はボテー、
42はシートリング、43はジスク、44はステムであ
り、45はリングである。リング45は、外径をシート
リング42のリング装着溝42aの外径よりも小さく
し、内径側の一部45aがステム44の近傍まで延長し
てあって、流体圧力によるステム44の移動に追随する
ようになっている。
【0008】このためこの構造では、管フランジによっ
て加えられた外力や流体の圧力がシートリング42を変
形させたり、閉弁状態において流体圧力がステム44を
下流側へ移動させたりしても、ステム44とリング45
との間の距離は変わらず、この部分でのシートリング4
2とステム44との接触面圧は全周で均一であって低い
部分を生じないので、内部流体がこの接触面を通って外
部へ漏れ出るのを確実に防いでいる。
て加えられた外力や流体の圧力がシートリング42を変
形させたり、閉弁状態において流体圧力がステム44を
下流側へ移動させたりしても、ステム44とリング45
との間の距離は変わらず、この部分でのシートリング4
2とステム44との接触面圧は全周で均一であって低い
部分を生じないので、内部流体がこの接触面を通って外
部へ漏れ出るのを確実に防いでいる。
【0009】しかしながら、シートリング42とステム
44との上記の接触面圧は、流体圧力が低い場合には低
くてもよいが、流体圧力が高い場合には高くなければな
らない。そして、この接触面圧の高さは、基本的にシー
トリング42のその部分のステム44を挿入する前の内
径寸法によって決まるものであるので、シートリングの
形状、寸法を変更しなければ接触面圧を変えることはで
きない。
44との上記の接触面圧は、流体圧力が低い場合には低
くてもよいが、流体圧力が高い場合には高くなければな
らない。そして、この接触面圧の高さは、基本的にシー
トリング42のその部分のステム44を挿入する前の内
径寸法によって決まるものであるので、シートリングの
形状、寸法を変更しなければ接触面圧を変えることはで
きない。
【0010】このため、建築物が高層化するなどの理由
でバタフライバルブの高圧化の要望があっても、同じシ
ートリング42では上記の接触面圧を上げることはでき
ず、高圧化ができないという問題があった。また、上記
の接触面圧を上げるために成形型を変更してシートリン
グ42のステム貫通孔を小さくしたり、リング45の径
を小さくしたりして、シートリング42のこの部分の圧
縮比を上げることがあるが、このような方法は、シート
リング42の耐久性を損うことになる。また、同様に低
圧流体用に変更することも困難で、低圧流体に使用する
場合に過大な操作力を必要とすることになる。
でバタフライバルブの高圧化の要望があっても、同じシ
ートリング42では上記の接触面圧を上げることはでき
ず、高圧化ができないという問題があった。また、上記
の接触面圧を上げるために成形型を変更してシートリン
グ42のステム貫通孔を小さくしたり、リング45の径
を小さくしたりして、シートリング42のこの部分の圧
縮比を上げることがあるが、このような方法は、シート
リング42の耐久性を損うことになる。また、同様に低
圧流体用に変更することも困難で、低圧流体に使用する
場合に過大な操作力を必要とすることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
に従来のバタフライバルブの軸封装置が有するステムと
シートリングとの間の接触部を通って外部へ漏れを生ず
るバルブの高圧化ができなかったり、高圧用にシートリ
ングの成形型を変更した場合のシートリングの耐久性が
劣り、また、低圧使用の際に過大な操作力を必要とする
などの諸課題を解決しようとするものである。
に従来のバタフライバルブの軸封装置が有するステムと
シートリングとの間の接触部を通って外部へ漏れを生ず
るバルブの高圧化ができなかったり、高圧用にシートリ
ングの成形型を変更した場合のシートリングの耐久性が
劣り、また、低圧使用の際に過大な操作力を必要とする
などの諸課題を解決しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のバタフライバル
ブの軸封装置を、次のように構成した。円筒状のボデー
の内周面に設けたゴム製シートリングの内周にステムの
回動により開閉するジスクを設けたバタフライバルブに
おいて、一方の側に略平面を他方の側に凹形の円錐面を
有する剛性のリングを形成し、このリングをリングの円
錐面をジスク側に向けてステムに貫通させると共に、こ
のリングをボデーに形成した収納部に装着してリングを
ボデーよりジスク側に突出させて、このリングでシート
リングを圧縮させた。
ブの軸封装置を、次のように構成した。円筒状のボデー
の内周面に設けたゴム製シートリングの内周にステムの
回動により開閉するジスクを設けたバタフライバルブに
おいて、一方の側に略平面を他方の側に凹形の円錐面を
有する剛性のリングを形成し、このリングをリングの円
錐面をジスク側に向けてステムに貫通させると共に、こ
のリングをボデーに形成した収納部に装着してリングを
ボデーよりジスク側に突出させて、このリングでシート
リングを圧縮させた。
【0013】この場合、該リングの内径をステムに近接
する大きさにし、ボデー側のリングの収納部の外径をリ
ングの外径よりも大きくするとよく、また、ジスクとシ
ートリングとのステム回りの接触面を平面にするとよ
い。
する大きさにし、ボデー側のリングの収納部の外径をリ
ングの外径よりも大きくするとよく、また、ジスクとシ
ートリングとのステム回りの接触面を平面にするとよ
い。
【0014】
【作用】本発明のバタフライバルブの軸封装置を、上記
のように構成したから、ボデーとゴム製シートリングと
の間に形成したリングの収納部に剛性のリングを、その
凹形の円錐面をジスク側に向けステムを貫通させて装着
したので、ジスクとボデーとの間のステム回りでステム
の軸線方向に圧縮されているシートリングが、リングの
凹形の円錐面の作用によって中心方向、すなわちステム
の方向へ押されて、ステムとシートリングとの間の接触
面圧が高くなり、内部流体がこの接触面を通って外部へ
漏れ出ることがない。
のように構成したから、ボデーとゴム製シートリングと
の間に形成したリングの収納部に剛性のリングを、その
凹形の円錐面をジスク側に向けステムを貫通させて装着
したので、ジスクとボデーとの間のステム回りでステム
の軸線方向に圧縮されているシートリングが、リングの
凹形の円錐面の作用によって中心方向、すなわちステム
の方向へ押されて、ステムとシートリングとの間の接触
面圧が高くなり、内部流体がこの接触面を通って外部へ
漏れ出ることがない。
【0015】更に、この軸封装置では、ジスクの回転軸
方向での長さを長くして、ステム回りのボデーとジスク
との間でシートリングがステムの軸線方向に圧縮される
程度を大きくすると、それに応じてステムとシートリン
グとの間の接触面圧が高くなり、内部流体の圧力が高く
ても、内部流体がステムとシートリングとの間の接触面
を通って外部へ漏れ出ることがない。なお、内部流体の
圧力が高い用途に用いられる場合には、一般に上記のよ
うにジスクの回転軸方向での長さを長くするだけでな
く、ジスクの外周全体の直径も共に大きくして、高圧流
体に対する閉止性が確保される。
方向での長さを長くして、ステム回りのボデーとジスク
との間でシートリングがステムの軸線方向に圧縮される
程度を大きくすると、それに応じてステムとシートリン
グとの間の接触面圧が高くなり、内部流体の圧力が高く
ても、内部流体がステムとシートリングとの間の接触面
を通って外部へ漏れ出ることがない。なお、内部流体の
圧力が高い用途に用いられる場合には、一般に上記のよ
うにジスクの回転軸方向での長さを長くするだけでな
く、ジスクの外周全体の直径も共に大きくして、高圧流
体に対する閉止性が確保される。
【0016】内部流体の圧力が低い用途に用いられる場
合には、ジスクの回転軸方向での長さを、できればジス
クの外周全体の直径も短くしても、内部流体がステムと
シートリングとの間の接触面を通って外部へ漏れ出るこ
とがなく、もちろん閉止性もよく、バルブを開閉する操
作力は小さくてよい。
合には、ジスクの回転軸方向での長さを、できればジス
クの外周全体の直径も短くしても、内部流体がステムと
シートリングとの間の接触面を通って外部へ漏れ出るこ
とがなく、もちろん閉止性もよく、バルブを開閉する操
作力は小さくてよい。
【0017】すなわち、本発明のバタフライバルブの軸
封装置は、ゴム製シートリングの形状、寸法を変えるこ
となく、ジスクの回転軸方向での長さだけ必要であれ
ば、ジスクの外周全体の直径を含めて変更することによ
って、内部流体の圧力が高い用途にも低い用途にも、軸
封性能と封止性能とを満足させ、過度の操作力を必要と
しないで適応させることができる。
封装置は、ゴム製シートリングの形状、寸法を変えるこ
となく、ジスクの回転軸方向での長さだけ必要であれ
ば、ジスクの外周全体の直径を含めて変更することによ
って、内部流体の圧力が高い用途にも低い用途にも、軸
封性能と封止性能とを満足させ、過度の操作力を必要と
しないで適応させることができる。
【0018】リングの内径をステムに近接させる大きさ
にし、ボデー側のリングの収納部の外径をリングの外径
よりも大きくすると、このバタフライバルブを挟持する
管フランジによって加えられた外力や流体圧がシートリ
ングを変形させたり、閉弁状態において流体圧力がジス
クとステムを下流側へ移動させたりしても、リングとス
テムとジスクとの3者の関係位置が変わらないので、シ
ートリングとステムとの接触面圧は、全周で均一かつ十
分であって、内部流体がステムとシートリングとの間の
接触面を通って外部へ漏れ出ることを、完全かつ確実に
防止することができる。
にし、ボデー側のリングの収納部の外径をリングの外径
よりも大きくすると、このバタフライバルブを挟持する
管フランジによって加えられた外力や流体圧がシートリ
ングを変形させたり、閉弁状態において流体圧力がジス
クとステムを下流側へ移動させたりしても、リングとス
テムとジスクとの3者の関係位置が変わらないので、シ
ートリングとステムとの接触面圧は、全周で均一かつ十
分であって、内部流体がステムとシートリングとの間の
接触面を通って外部へ漏れ出ることを、完全かつ確実に
防止することができる。
【0019】また、ジスクとシートリングとのステム回
りの接触面を平面にすると、ステムとリングとの間のシ
ートリングの部分は、ステムに近いほど断面積が大きく
なっていて、シートリングが受けるステムの軸線方向の
圧縮力がシートリングを更に一層強く中心方向、すなわ
ちステムの方向へ押すことになる。更に、このバタフラ
イバルブが用いられる用途での流体圧力の高さに応じて
ジスクの回転軸方向での長さを調節する加工は、平面加
工であって極めて容易である。
りの接触面を平面にすると、ステムとリングとの間のシ
ートリングの部分は、ステムに近いほど断面積が大きく
なっていて、シートリングが受けるステムの軸線方向の
圧縮力がシートリングを更に一層強く中心方向、すなわ
ちステムの方向へ押すことになる。更に、このバタフラ
イバルブが用いられる用途での流体圧力の高さに応じて
ジスクの回転軸方向での長さを調節する加工は、平面加
工であって極めて容易である。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の軸封装置を有するバタフラ
イバルブの一実施例を示す縦断面図であって、1はバタ
フライバルブ、2は円筒型のボデー、3は環状のシート
リング、4はジスク、5及び6はステム、7はリング
で、このリング7は一方の側に平面7aを他方の側に凹
形(中央部が凹んだ形)の円錐面7bを有する金属、硬
質合成樹脂などの剛性のものであって、円錐面7bをジ
スク4側に向けて、ボデー2とゴム製シートリング3と
の間に形成したこのリングの収納部2a、3aにステム
5又は6を貫通させて装着されている。
イバルブの一実施例を示す縦断面図であって、1はバタ
フライバルブ、2は円筒型のボデー、3は環状のシート
リング、4はジスク、5及び6はステム、7はリング
で、このリング7は一方の側に平面7aを他方の側に凹
形(中央部が凹んだ形)の円錐面7bを有する金属、硬
質合成樹脂などの剛性のものであって、円錐面7bをジ
スク4側に向けて、ボデー2とゴム製シートリング3と
の間に形成したこのリングの収納部2a、3aにステム
5又は6を貫通させて装着されている。
【0021】図2は、図1に示されたバタフライバルブ
1の軸封装置を拡大して示した部分縦断面図であり、図
3は、図2の剛性リング7の縦断面図であって、剛性リ
ング7は、図2に示したように内径d1がステム5及び
6に近接する大きさになっており、ボデー2側のリング
7を収納する収納部2aの外径d3をリング7の外径d
3よりも大きくしてある。
1の軸封装置を拡大して示した部分縦断面図であり、図
3は、図2の剛性リング7の縦断面図であって、剛性リ
ング7は、図2に示したように内径d1がステム5及び
6に近接する大きさになっており、ボデー2側のリング
7を収納する収納部2aの外径d3をリング7の外径d
3よりも大きくしてある。
【0022】図4は、本発明のバタフライバルブの軸封
装置の他の実施例を図2と同様に示した拡大部分縦断面
図であって、この実施例においては、ジスク4とシート
リング2とのステム5及び6の回りの接触面4a及び3
bが平面になっている。
装置の他の実施例を図2と同様に示した拡大部分縦断面
図であって、この実施例においては、ジスク4とシート
リング2とのステム5及び6の回りの接触面4a及び3
bが平面になっている。
【0023】次に、図1乃至図4に示した実施例に基づ
いて、その作用を説明する。まず、ボデー2とゴム製シ
ートリング3との間に形成したリング7を収納する収納
部2a及び3aに、金属又は硬質合成樹脂で形成した剛
性のリング7を、その凹形の円錐面7bをジスク4側に
向けステム5及び6を貫通させて装着したので、ボデー
2とジスク4との間のステム5及び6の回りでステム5
及び6の軸線方向に圧縮されているシートリング3が、
リング7の円錐面7bの作用によって、図2及び図4に
おいて矢で示したように、中心方向すなわちステム5及
び6の方向へ押されて、ステム5及び6とシートリング
3との間の接触面圧が高くなり、内部流体がこの接触面
圧を通って外部へ漏れ出ることがない。
いて、その作用を説明する。まず、ボデー2とゴム製シ
ートリング3との間に形成したリング7を収納する収納
部2a及び3aに、金属又は硬質合成樹脂で形成した剛
性のリング7を、その凹形の円錐面7bをジスク4側に
向けステム5及び6を貫通させて装着したので、ボデー
2とジスク4との間のステム5及び6の回りでステム5
及び6の軸線方向に圧縮されているシートリング3が、
リング7の円錐面7bの作用によって、図2及び図4に
おいて矢で示したように、中心方向すなわちステム5及
び6の方向へ押されて、ステム5及び6とシートリング
3との間の接触面圧が高くなり、内部流体がこの接触面
圧を通って外部へ漏れ出ることがない。
【0024】更に、これらの軸封装置では、ジスク4の
回転軸方向での長さを長くして、ステム5及び6の回り
のボデー2とジスク4との間でシートリング3がステム
5及び6の軸線方向に圧縮される程度を大きくすると、
それに応じてステム5及び6とシートリング3との間の
接触面圧が高くなり、内部流体の圧力が高くても、内部
流体がステム5及び6とシートリング3との間の接触面
を通って外部に漏れ出ることがない。なお、内部流体の
圧力が高い用途に用いられる場合には、一般に上記のよ
うにジスク4の回転軸方向での長さを長くするだけでな
く、ジスク4の外周全体の直径も共に大きくして、高圧
流体に対する閉止性が保たれる。
回転軸方向での長さを長くして、ステム5及び6の回り
のボデー2とジスク4との間でシートリング3がステム
5及び6の軸線方向に圧縮される程度を大きくすると、
それに応じてステム5及び6とシートリング3との間の
接触面圧が高くなり、内部流体の圧力が高くても、内部
流体がステム5及び6とシートリング3との間の接触面
を通って外部に漏れ出ることがない。なお、内部流体の
圧力が高い用途に用いられる場合には、一般に上記のよ
うにジスク4の回転軸方向での長さを長くするだけでな
く、ジスク4の外周全体の直径も共に大きくして、高圧
流体に対する閉止性が保たれる。
【0025】内部流体の圧力が低い用途に用いられる場
合には、ジスク4の回転軸方向での長さを、できればジ
スク4の外周全体の直径も短くしても、内部流体がステ
ム5及び6とシートリング3との間の接触面を通って外
部へ漏れ出ることがなく、もちろん閉止性もよく、バル
ブ1を開閉する操作力は小さくてもよい。
合には、ジスク4の回転軸方向での長さを、できればジ
スク4の外周全体の直径も短くしても、内部流体がステ
ム5及び6とシートリング3との間の接触面を通って外
部へ漏れ出ることがなく、もちろん閉止性もよく、バル
ブ1を開閉する操作力は小さくてもよい。
【0026】すなわち、本実施例のバタフライバルブ1
の軸封装置は、ゴム製シートリング3の形状、寸法を変
えることなく、ジスク4の回転軸方向での長さだけ必要
であれば、ジスク4の外周全体の直径も含めて変更する
ことによって、内部流体の圧力が高い用途にも低い用途
にも、軸封性能と閉止性能とを満足させ、過度の操作力
を必要としないで適応させることができる。
の軸封装置は、ゴム製シートリング3の形状、寸法を変
えることなく、ジスク4の回転軸方向での長さだけ必要
であれば、ジスク4の外周全体の直径も含めて変更する
ことによって、内部流体の圧力が高い用途にも低い用途
にも、軸封性能と閉止性能とを満足させ、過度の操作力
を必要としないで適応させることができる。
【0027】リング7の内径をステム5及び6に近接さ
せる大きさにし、ボデー2側のリング7の収納部2aの
外径をリング7の外径よりも大きくすると、このバタフ
ライバルブ1を挾持する管フランジによって加えられた
外力や流体圧力がシートリング3を変形させたり、閉弁
状態において流体圧力がジスク4とステム5及び6を下
流側へ移動させたりしても、リング7、ステム5及び6
及びジスク4の3者の関係位置が変わらないので、シー
トリング3とステム5及び6との接触面圧は、全周で均
一かつ十分であって、内部流体がステム5又は6とシー
トリング3との間の接触面を通って外部へ漏れ出ること
を、完全かつ確実に防止することができる。
せる大きさにし、ボデー2側のリング7の収納部2aの
外径をリング7の外径よりも大きくすると、このバタフ
ライバルブ1を挾持する管フランジによって加えられた
外力や流体圧力がシートリング3を変形させたり、閉弁
状態において流体圧力がジスク4とステム5及び6を下
流側へ移動させたりしても、リング7、ステム5及び6
及びジスク4の3者の関係位置が変わらないので、シー
トリング3とステム5及び6との接触面圧は、全周で均
一かつ十分であって、内部流体がステム5又は6とシー
トリング3との間の接触面を通って外部へ漏れ出ること
を、完全かつ確実に防止することができる。
【0028】また、図4に示した実施例のように、ジス
ク4とシートリング3とのステム5及び6の回りの接触
面を平面にすると、ステム5及び6とリング7との間の
シートリング3の部分は、ステム5又は6に近いほど断
面積が大きくなっていて、シートリング3が受けるステ
ム5及び6の軸線方向の圧縮力がシートリング3を更に
一層強く中心方向、すなわちステム5及び6の方向へ押
すことになる。更に、このバタフライバルブ1が用いら
れる用途での流体圧力の高さに応じてジスク4の回転軸
方向での長さを調節する加工は、平面加工であって極め
て容易である。
ク4とシートリング3とのステム5及び6の回りの接触
面を平面にすると、ステム5及び6とリング7との間の
シートリング3の部分は、ステム5又は6に近いほど断
面積が大きくなっていて、シートリング3が受けるステ
ム5及び6の軸線方向の圧縮力がシートリング3を更に
一層強く中心方向、すなわちステム5及び6の方向へ押
すことになる。更に、このバタフライバルブ1が用いら
れる用途での流体圧力の高さに応じてジスク4の回転軸
方向での長さを調節する加工は、平面加工であって極め
て容易である。
【0029】
【発明の効果】本発明のバタフライバルブの軸封装置
は、ステムとシートリングとの間の接触部を通って内部
流体が外部に漏れ出るのを確実に防ぎ、シートリングの
形状、寸法を変更することなく、従って、シートリング
の成形用の型を変更しないで、高圧流体にも低圧流体に
も、耐久性や信頼性を損うことなく、対応させることが
できる。また、低圧流体の場合に、過大な操作力を必要
としない。
は、ステムとシートリングとの間の接触部を通って内部
流体が外部に漏れ出るのを確実に防ぎ、シートリングの
形状、寸法を変更することなく、従って、シートリング
の成形用の型を変更しないで、高圧流体にも低圧流体に
も、耐久性や信頼性を損うことなく、対応させることが
できる。また、低圧流体の場合に、過大な操作力を必要
としない。
【図1】本発明の軸封装置を有するバタフライバルブの
一実施例を示す縦断面図である。
一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のバタフライバルブの軸封装置を拡大して
示した部分縦断面図である。
示した部分縦断面図である。
【図3】図2のリングの縦断面図である。
【図4】本発明のバタフライバルブの軸封装置の他の実
施例を示す部分縦断面図である。
施例を示す部分縦断面図である。
【図5】従来のバタフライバルブの軸封装置の一例を示
す部分縦断面図である。
す部分縦断面図である。
【図6】従来のバタフライバルブの軸封装置の他の例を
示す部分縦断面図である。
示す部分縦断面図である。
【図7】従来のバタフライバルブの軸封装置の他の例を
示す部分縦断面図である。
示す部分縦断面図である。
1 バタフライバルブ 2 ボデー 2a 収納部(ボデー側) 3 シートリング 3a 収納部(シートリング側) 3b ジスクとの接触面 4 ジスク 4a シートリングとの接触面 5、6 ステム 7 リング 7a 平面 7b 円錐面 d1 リングの内径 d2 リングの外径 d3 収納部(ボデー側)の外径
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状のボデーの内周面に設けたゴム製
シートリングの内周にステムの回動により開閉するジス
クを設けたバタフライバルブにおいて、一方の側に略平
面を他方の側に凹形の円錐面を有する剛性のリングを形
成し、このリングをリングの円錐面をジスク側に向けて
ステムに貫通させると共に、このリングをボデーに形成
した収納部に装着してリングをボデーよりジスク側に突
出させて、このリングでシートリングを圧縮させたこと
を特徴とするバタフライバルブの軸封装置。 - 【請求項2】 該リングの内径をステムに近接する大き
さにし、ボデー側のリングの収納部の外径をリングの外
径よりも大きくした請求項1に記載のバタフライバルブ
の軸封装置。 - 【請求項3】 ジスクとシートリングとのステム回りの
接触面を平面にした請求項1又は2に記載のバタフライ
バルブの軸封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6311186A JP3021302B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | バタフライバルブの軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6311186A JP3021302B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | バタフライバルブの軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145195A JPH08145195A (ja) | 1996-06-04 |
JP3021302B2 true JP3021302B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=18014133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6311186A Expired - Fee Related JP3021302B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | バタフライバルブの軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021302B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP6311186A patent/JP3021302B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08145195A (ja) | 1996-06-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |