JPH0815926B2 - 回転棚の制御方法 - Google Patents

回転棚の制御方法

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JPH0815926B2
JPH0815926B2 JP931888A JP931888A JPH0815926B2 JP H0815926 B2 JPH0815926 B2 JP H0815926B2 JP 931888 A JP931888 A JP 931888A JP 931888 A JP931888 A JP 931888A JP H0815926 B2 JPH0815926 B2 JP H0815926B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、無端状に連なる多数の荷受け台(トレー
等)を水平又は垂直の循環経路に於いて回動させ得るよ
うにした回転棚に於いて、荷移載ステーションに対して
任意の荷受け台を自動的に呼び出すための回転棚制御方
法に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) 前記のような回転棚に於ける従来の制御方法には、荷
受け台を回動させるモーターにパルスエンコーダー等を
連動連結させ、このパルスエンコーダーの発信パルスを
正転時には加算し逆転時には減算するように計数し、こ
の現在計数値と呼び出し荷受け台に対応する目的計数値
との差に基づいて、回動する荷受け台の減速停止制御を
行うパルス計数方式と、単に通過荷受け台を、正転時に
は加算し逆転時には減算して計数し、この現在計数値と
呼び出し荷受け台に対応する目的計数値との差に基づい
て、回動する荷受け台の減速停止制御を行う荷受け台計
数方式とが知られている。
前者のパルス計数方式は、計数値が非常に大きくなる
ので計数や演算及び記憶のための手段がコスト高にな
る。又、荷受け台計数方式では、減速点等の制御位置を
荷受け台ピッチよりも細かく設定することが出来ないの
で、例えば中速及び低速での走行距離を必要最小限に抑
えることが出来ず、特に荷受け台間ピッチが大きい場
合、減速回動距離が長くなって、荷受け台の呼び出しに
要する時間が長くなる欠点があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し得る回転
棚の制御方法を提案するものであって、その特徴は、無
端状に連なる多数の荷受け台を循環経路に於いて回動さ
せ得るようにした回転棚に於いて、各荷受け台に同一長
さの被検出板を取り付けると共に、一定位置で前記被検
出板の前端と後端を同時に検出し得る間隔で前後一対の
検出器を配設し、 計数手段により、荷受け台が正転するときは、前端検
出器の検出信号の立ち下がり時、後端検出器の検出信号
の立ち下がり時、及び無端検出器の検出信号の立ち上が
り時に夫々1/4づつ加算計数し、次の後端検出器の検出
信号の立ち上がりによって荷受け台計数値が1だけ歩進
するように通過荷受け台を加算計数し、荷受け台が逆転
するときは上記と逆に減算計数することにより、1/4単
位の分数を含む現在計数値を求め、 演算手段により、前記計数手段で求めた現在計数値
と、入力された呼び出し荷受け台に対応する目的計数値
との差を、1/4単位の分数を含む値で求め、 制御手段により、前記演算手段で求めた差に基づい
て、回動する荷受け台の減速停止制御を行う点にある。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付の例示図に基づいて説
明する。
第1図に於いて、1は回転棚であって、駆動チェン2
によって無端状に連結された多数のトレー3a〜3cを備え
ている。前記駆動チェン2は、インバーター4によって
速度制御されるモーター5によって正逆任意の方向に駆
動される。6は前記トレー3a〜3cの循環経路中の一箇所
に併設した検出装置であって、第2図及び第3図に示す
ように、前端検出器7、後端検出器8、及びパリティ用
検出器9を備えている。この検出装置6の検出信号はコ
ンピューター10に入力される。11はD/A変換器であっ
て、前記コンピューター10からの速度制御用デジタル信
号をアナログ信号に変換して前記インバータ−4に供給
する。
第2図及び第3図に示すように、原点トレー(No.1ト
レー)3aには上向きコの字形被検出板12aが取り付けら
れ、偶数No.トレー3bには幅広被検出板12bが取り付けら
れ、そして原点トレー3aを除く奇数No.トレー3cには小
幅被検出板12cが取り付けられている。これら各被検出
板12a〜12cは全て同一長さで、トレー移動方向と平行に
付設され、前端検出器7と後端検出器8とは、各被検出
板12a〜12cの前後両端部を同時に検出し得る間隔で並設
され、パリティ用検出器9は、上向きコの字形被検出板
12aの両端突出部と幅広被検出板12bの上半部のみを検出
し得る高さで、前後両検出器7,8の中間位置に配設され
ている。
上記の構成に於いて、前記モーター5により駆動チェ
ン2を介して回転棚1を第2図に示す正転方向に回動さ
せると、各トレー3a〜3cが検出位置を通過する度に、第
4図イに示すように前端検出器7の検出信号Fと後端検
出器8の検出信号Bとが、検出信号Fが先行し且つ両検
出信号F,Bが一部時間的に重なる状態で出力する。この
両検出信号F,Bの立ち上がり時及び立ち下がり時にパル
ス信号Cを出力する回路を併用すれば、検出位置を各ト
レー3a〜3cが通過する度に、a〜dの4つのパルス信号
Cが得られる。一方、原点トレー3aが通過するときに
は、パルス信号Cのaとbの間及びcとdの間にパリテ
ィ用検出器9から検出信号P1が出力し、偶数No.トレー3
bが通過するときには、パリティ用検出器9からの検出
信号P2がパルス信号Cのbとcの間に跨がって出力する
ことになる。原点トレー3a以外の奇数No.トレー3cが通
過するときには、パリティ用検出器9からは検出信号が
出力しない。
回転棚1を第2図に示す逆転方向に回動させた場合
は、第4図ロに示すように、前端検出器7の検出信号F
よりも後端検出器8の検出信号Bが先行するように、両
検出信号F,Bの出力時期が前後逆になるだけで、他の条
件は正転時と同一である。従って、正転時と同様に、検
出位置を各トレー3a〜3cが通過する度に、a′〜d′の
4つのパルス信号Cが得られる。
又、検出信号F,Bの両方が出力しているときに定位置
信号Dを出力する回路を併用し、この定位置信号Dの出
力を以て各トレー3a〜3cの定位置検出が行われる。
然して、前記検出装置6の検出信号を取り入れるコン
ピューター10に於いては、正転時に、パルス信号Cのb
で「N」、同cで「N+1/4」、同dで「N+2/4」、次
のパルス信号Cのaで「N+3/4」、そして次のbで
「N+1」のように、パルス信号Cのa〜dで夫々1/4
づつ加算計数し、逆転時には、パルス信号Cのb′で
「N」、同c′で「N−1/4」、同d′で「N−2/4」、
次のパルス信号Cのa′で「N−3/4」、そして次の
b′で「N−1」のように、パルス信号Cのa′〜d′
で夫々1/4づつ減算計数して、トレーNo.に相当する整数
値が定位置信号Dの立ち上がり時に「+1」又は「−
1」づつ歩進し、且つ「+1/4」又は「−1/4」づつ歩進
する分数(小数)値を伴う現在計数値が求められる。
又、パルス信号Cのa,bの間(逆転時にはa′,b′
間)に検出信号P1があって、同b(逆転時にはb′)で
検出信号P2が無いとき、原点トレー3aと判定し、正転時
にはそのときのパルス信号b(定位置信号Dの立ち上が
り)で前記現在計数値を、「Nmax+3/4」から「1」に
リセットし、逆転時にはそのときの現在計数値が「1」
であるから次の減算整数値を、最大トレーNo.に相当す
る最大値「Nmax」にプリセットする。
尚、パルス信号Cのb,c間(逆転時にはb′,c′間)
で検出信号P2があるとき、偶数No.トレー3bと判定し、
パルス信号Cのb,c間(逆転時にはb′,c′間)で検出
信号P2が無いとき、原点トレー3a以外の奇数No.トレー3
cと判定することが出来るので、この判定に基づいて、
そのときの現在計数値の整数値をチェックし、偶数奇数
の関係が一致していなければ、計数ミスとして非常停止
等の処置を講じることが出来る。
上記のようにして得られる現在計数値を利用した回転
棚1の減速停止制御の方法は基本的に従来周知の方法と
同一である。
即ち、コンピューター10に於いて、検出位置に呼び出
すべきトレーNo.が設定されると、呼び出しトレーNo.と
一致する目的計数値と現在計数値との差等に基づいて回
転方向が決定され、これに基づいてモーター5が起動さ
れ、駆動チェン2を介してトレー3a〜3cが所定の方向に
回動せしめられる。このトレー3a〜3cの回動により、先
に説明したように検出位置に対応するトレーNo.(整数
値)とその詳細位置(分数値)とを表す現在計数値が刻
々と変化するが、減速停止制御に関しては、第5図のフ
ローチャート及び第6図のグラフに示すように、前記目
的計数値Jと刻々変化する現在計数値Kとの差の絶対
値、即ちトレー回動残距離値Lが、予め設定されたX値
(例えば4+1/4)となったときに高速から中速に減速
し、更にトレー回動残距離値Lが予め設定されたY値
(例えば2+3/4)となったときに中速から低速に減速
し、そしてトレー回動残距離値Lが「0」となったとき
に停止せしめる。この減速停止制御によって、設定され
たトレーNo.のトレーが検出位置に於いて停止し、この
ときの現在計数値は当該トレーNo.と同一であり、分数
値は伴っていない。
尚、上記のトレー回動残距離値Lの演算や設定された
X値やY値との比較処理等は前記コンピューター10に於
いて行われ、この処理に基づいてコンピューター10から
出力される高→中減速信号、中→低減速信号、及び停止
信号等の速度制御用デジタル信号は、D/A変換器11によ
りアナログ信号に変換されてインバーター4に供給さ
れ、モーター5が制御される。又、トレーの呼び出し完
了時点で定位置信号Dが出力されているか否かで、呼び
出しトレーが定位置に停止したか否かをチェックするこ
とが出来る。
上記実施例では、検出装置6が設置された検出位置
に、設定されたトレーNo.のトレーを呼び出すように制
御しているが、前記検出位置に対して荷移載ステーショ
ンが別の位置に設定されているときは、荷移載ステーシ
ョンに呼び出すべきトレーNo.を設定し、荷移載ステー
ションと前記検出位置との間の距離(トレー数)と設定
された呼び出しトレーNo.とから前記検出位置に呼び出
すべきトレーNo.を演算し、この結果に基づいて上記実
施例の制御を行えば良い。
又、前記パルス信号Cを計数する加減算カウンターに
於いて、加算計数する正転時には予めプリセットされた
最大値から「1」に自動復帰し、減算計数する逆転時に
は「1」から予めプリセットされた最大値に自動復帰す
ることになるので、原点トレー3aの判定は必須条件では
ない。更に、偶数No.トレー3bである奇数No.トレー3cで
あるかの判別機能も必須ではなく、必要でなければ省く
ことが出来る。
(発明の作用及び効果) 以上のように本発明の回転棚の制御方法によれば、計
数手段(実施例では、この計数手段の他、演算手段及び
制御手段の全てをコンピューター10によって具体化して
いる)によって得られる現在計数値の整数値は、単に通
過した荷受け台数を計数するだけの従来の荷受け台計数
方式における現在計数値と同様に、通過した荷受け台N
o.に対応させることができるので、設定された呼び出し
荷受け台No.と直接比較させることもでき、従来のパル
ス計数方式よりも制御が容易に行えるにも拘わらず、前
記現在計数値の1/4単位の分数値を以て、隣接する荷受
け台間を4分割した各分割点を最小単位として荷受け台
の位置を細かく検出することができる。
従って、減速停止制御のための各制御位置(変速位置
や停止制動位置など)の設定を前記分数の最少単位を以
て細かく設定することができ、荷受け台間ピッチが大き
くとも減速回動距離を必要最小限に設定して、荷受け台
の呼び出し所要時間を短縮することが可能になるのであ
るが、本発明の最大の作用効果は次の点にある。
即ち、前記のように現在計数値に、各荷受け台No.に
対応させることができる整数値部分と、各荷受け台間を
複数に分割した各分割点に対応させることができる分数
部分とを持たせることにより、従来の荷受け台計数方式
のメリットを得ながらそのデメリットを改善して減速停
止制御をきめ細かく行わせることができるのであるが、
各荷受け台間を複数に分割した各分割点に対応させるこ
とができる分数部分を現在計数値に持たせるための方法
として、隣接する荷受け台間を分割した各分割点毎に被
検出板を取り付け、これを検出器で検出させるという一
般的に考えられる方法、即ち、被検出板のピッチを荷受
け台ピッチよりも細かくするというような方法を採用し
たのでは、被検出板の数が荷受け台の数の何倍も必要に
なり、しかも荷受け台間に配置する被検出板は荷受け台
を連結するチェンなどに取り付けなければならず、構造
が複雑になって大幅なコストアップにつながるばかりで
なく、各荷受け台ごとに一つの被検出板が取り付けられ
ている従来構造の回転棚をそのまま活用して制御方法の
みを変えることもできない。
しかるに本発明の構成によれば、各荷受け台に同一長
さの被検出板が取り付けられるとともに、一定位置で前
記被検出板の前端と後端を同時に検出し得る間隔で前後
一対の検出器が配設された、従来構造の回転棚(例えば
特開昭59-36017号公報に記載された回転棚)をそのまま
利用して、即ち、被検出板を追加したり検出器の配置を
変えたりする必要の全くない状態で、計数手段や演算手
段(これらは従来の制御方法の実施にも当然必要であ
る)による計数演算処理方法を変えるだけで、各荷受け
台間を複数に分割した各分割点に対応させることができ
る分数部分を現在計数値に持たせて、減速停止制御をき
め細かく行わせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は全体の構成を説明するブロック線図、第2図は
各トレーの被検出板と検出器とを示す正面図、第3図は
同側面図、第4図イ及びロは検出信号を説明する図、第
5図は減速停止制御方法を説明するフローチャート、第
6図は減速停止制御時の速度線図である。 1……回転棚、2……駆動チェン、3a……原点トレー
(No.1トレー)、3b……偶数No.トレー、3c……原点ト
レーを除く奇数No.トレー、4……インバーター、5…
…モーター、6……検出装置、7……前端検出器、8…
…後端検出器、9……パリティ用検出器、10……コンピ
ューター、11……D/A変換器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状に連なる多数の荷受け台を循環経路
    に於いて回動させ得るようにした回転棚に於いて、各荷
    受け台に同一長さの被検出板を取り付けると共に、一定
    位置で前記被検出板の前端と後端を同時に検出し得る間
    隔で前後一対の検出器を配設し、 計数手段により、荷受け台が正転するときは、前端検出
    器の検出信号の立ち下がり時、後端検出器の検出信号の
    立ち下がり時、及び前端検出器の検出信号の立ち上がり
    時に夫々1/4づつ加算計数し、次の後端検出器の検出信
    号の立ち上がりによって荷受け台計数値が1だけ歩進す
    るように通過荷受け台を加算計数し、荷受け台が逆転す
    るときは上記と逆に減算計数することにより、1/4単位
    の分数を含む現在計数値を求め、 演算手段により、前記計数手段で求めた現在計数値と、
    入力された呼び出し荷受け台に対応する目的計数値との
    差を、1/4単位の分数を含む値で求め、 制御手段により、前記演算手段で求めた差に基づいて、
    回動する荷受け台の減速停止制御を行うことを特徴とす
    る 回転棚の制御方法。
JP931888A 1988-01-19 1988-01-19 回転棚の制御方法 Expired - Lifetime JPH0815926B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6032004Y2 (ja) * 1979-09-27 1985-09-25 株式会社キト− 移動体の位置検出装置
JPS5936017A (ja) * 1982-08-18 1984-02-28 Daifuku Co Ltd 前後進移動体のカウント制御方法

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