JPH08158563A - 竪樋と排水管との接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 竪樋３と排水管４との間にトラップＴが取り
付けられている竪樋と排水管との接続構造。 【効果】 竪樋３と排水管４との間にトラップＴが取り
付けられているので、排水管から逆流して上昇してくる
臭気をトラップにて完全に遮断することができ、バルコ
ニー等に臭気がこもることがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は竪樋と排水管との接続構
造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、竪樋と排水管との接続部は、壁等
に支持具にて取り付けられた竪樋と、地中に埋設された
排水管の立ち上がり部との間の地表面近傍に排水管カバ
ーが取り付けられた構造をしていた。この竪樋と排水管
との接続構造に使用する排水管カバーは竪樋の下端部や
排水管を石跳ね等の衝撃から保護するものである。ま
た、竪樋から落下する落葉やゴミ等が排水管の中に落下
するのを防ぐために、内部に網状体が設置された排水管
カバーもある。

【０００３】従来、かかる排水管カバーとしては、実開
昭６２−１１８８２８号公報や実開平５−６１３３４号
公報等に記載された排水管カバーが知られている。かか
る排水管カバーは、カバー本体を縦割りして２分割する
ことにより、網状体の上に蓄積された落葉やゴミ等の除
去を容易にしたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、住宅
のバルコニー等は立ち壁に囲まれているものが多く、バ
ルコニーからの雨水等を竪樋を経て地下埋設排水管に排
水している。この竪樋と地下埋設排水管の接続に、排水
管カバーが使用されている。従来の排水管カバーでは、
地下埋設排水管並びに排水溝から侵入する臭気が、排水
管カバーと竪樋を伝って上昇し、バルコニー内にこも
り、延いては、臭気が部屋内に漂い不快感を与えるとい
う問題がある。

【０００５】そこで、本発明の目的は、地下埋設排水管
から上昇してくる臭気を完全に防ぎ、バルコニー内にこ
もり、延いては、臭気が部屋内に漂い不快感を与えると
いうことがない竪樋と排水管の接続構造を提供すること
である。

【０００６】

【問題点を解決するための手段】本発明は上記の目的を
達成するためになされたもので、竪樋と排水管との間に
トラップが取り付けられているものである。本発明の接
続構造に使用するトラップの構造形態としては、いかな
る形状のものでもよく、例えば、わん型トラップ、ドラ
ム型トラップ、Ｓ型トラップ、袋型トラップ、Ｐ型トラ
ップ、Ｕ型トラップ等が使用できる。

【０００７】特に、トラップとして、わん型トラップ構
造にすると、構造並びに取り付け施工が簡単で、小さな
スペ−スですむので好ましい。わん型トラップを使用し
た接続構造にするより好ましい構造は、上端に竪樋差込
口を有する第一筒体と下端に排水管差込口を有す第二筒
体とからなり、第一筒体の下部に第二筒体の上部が挿入
され、第二筒体上部外周面と第一筒体の下部内周面と
に、水密に差し渡された水受け皿が設けられ、第二筒体
の上方から側方を覆うようにキャップが取り付けられ、
このキャップの下端は水受け皿の底面と第二筒体の上端
との間になるように水受け皿の中に挿入されているもの
である。

【０００８】

【作用】本発明に於いては、竪樋と排水管との間にトラ
ップが設置されているので、竪樋内の空間と排水管内の
空間とは、トラップによって完全に遮断される。この結
果、地下に埋設された排水管から上昇してくる臭気を完
全に防ぐことができ、バルコニー内に臭気がこもること
はない。

【０００９】

【実施例】以下，本発明の一実施例を図面により詳述す
る。図１は竪樋と排水管の接続構造を示す縦断面図であ
る。図１において，３は竪樋、４は排水管である。この
竪樋３と排水管４はともに硬質塩化ビニ−ル樹脂製のも
のである。Ｔはトラップであり、竪樋３と排水管４との
間に設置されている。

【００１０】１は筒状の排水管カバー本体であり、その
上端に竪樋３の下端を差し込むための接続部５を有す
る。２は筒状のトラップ本体であり、その下端に排水管
４内に差し込まれる差込部６を有する。この差込部６の
外径は排水管４の内径より小径となされている。そし
て、排水管カバー本体１下部のスカート部のテーパー内
面にトラップ本体２の上部外筒が挿入されて接続されて
いる。７は雨水受け部、８はキャップである。このキャ
ップ８はトラップ本体２の上方から側方を覆うように被
せられ、キャップ８の下端は雨水受け部７の底面９とト
ラップ本体２の上端面（封水面）１０との間に位置する
ようなされている。なお、キャップ８は３本の橋絡部１
１にてトラップ本体２の上部内筒の外周面に装着された
リング体と接続されている。竪樋３の下端は排水管カバ
ー本体１の接続部５に挿入され、また、トラップ本体２
の下端は排水管４内に間隙をあけて挿入されている。

【００１１】次に，実施例の取付方法及び使用方法につ
いて説明する。竪樋３の下端をトラップＴの接続部５に
挿入し、次にトラップＴの差込部６を排水管４内に挿入
して、竪樋３と排水管４の間にトラップＴを取り付け
る。この際、トラップＴの差込部６の外径は、排水管４
の内径より小さいので挿入し易く、また、差込部６の外
面と排水管４の内面との間に間隙が存在するので、排水
管内が減圧状態となることがなく、トラップＴの封水が
破られることがない。

【００１２】このようにして取り付けられた排水管路で
は、雨が降り竪樋３から雨水が流れる。すると、第二筒
体２の上方から側方に覆うようにキャップ８が取り付け
られ、このキャップ８の下端面が雨水受け部７の底面と
トラップ本体２の上端面（封水面）１０との間になるよ
うに雨水受け部７の中に位置されているので、先ずこの
雨水受け部７の中に雨水が溜まる。次第に雨水が増加し
て雨水受け部７の上端を越えると、内筒内を経て排水管
４の中に雨水が流れてゆく。

【００１３】このように雨水受け部７内の雨水の水位は
トラップ本体２の上端面（封水面）とキャップ８の下端
との間にあって、封水されているから、竪樋３内の空間
と排水管４内の空間とがトラップＴによって完全に遮断
されることになる。この結果、排水管４から逆流して上
昇してくる臭気はトラップＴにて完全に遮断され、竪樋
３内を通ってバルコニーまで上昇してくることはない。
また、上記実施例では、従来の排水管カバー内にトラッ
プが形成されているので、広い場所を取ることなく、従
来と同様の使い方ができる。

【００１４】以上、本発明の一実施例を説明したが、具
体的な構成は上記実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。例えば、排水管カバー本体の具体
的形状は実施例に限られず、竪樋３との接続部５を角筒
形に形成し、角筒状と竪樋３と円筒状の排水筒とを接続
できるようにしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明してきたように，本発明におい
ては、竪樋と排水管との間にトラップが取り付けられて
いるので、排水管から逆流して上昇してくる臭気を、ト
ラップにて完全に遮断することができるので、バルコニ
ー等に臭気がこもるのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の竪樋と排水管の接続構造を示す縦断面
図である。

【符号の説明】

１ 排水管カバー本体 Ｔ トラップ ２ トラップ本体 ３ 竪樋 ４ 排水管 ５ 接続部 ６ 差込部 ７ 雨水受け部 ８ キャップ ９ 底面 １０ 封水面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 竪樋と排水管との間にトラップが取り付
   けられていることを特徴とする竪樋と排水管との接続構
   造。