JPH08158274A - ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤInfo
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- JPH08158274A JPH08158274A JP6332196A JP33219694A JPH08158274A JP H08158274 A JPH08158274 A JP H08158274A JP 6332196 A JP6332196 A JP 6332196A JP 33219694 A JP33219694 A JP 33219694A JP H08158274 A JPH08158274 A JP H08158274A
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
- D07B1/0653—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires in the core
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴム物品製造時にコードに加わる引張り荷重
をコントロールしなくともコアの内側までゴムの浸透が
安定かつ良好に行われ、耐腐食伝播性に優れたゴム物品
補強用スチールコード、および該スチールコードで補強
された空気入りタイヤを提供する。 【構成】 ３本のコアフィラメントと、７〜９本のシー
スフィラメントとからなり、これらフィラメントとが
０．１０〜０．５０ｍｍの同一線径からなる２層構造の
スチールコードにおいて、上記コアフィラメントの３本
のうち少なくとも１本のコアフィラメントが他の２本の
コアフィラメントと異なる量の型付けが施されており、
コアフィラメント間の少なくとも一か所の隙間量が０．
０３〜０．１ｍｍで、かつシースフィラメント間の少な
くとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上になるように
上記コアフィラメントおよび上記シースフィラメントが
配列されている。
をコントロールしなくともコアの内側までゴムの浸透が
安定かつ良好に行われ、耐腐食伝播性に優れたゴム物品
補強用スチールコード、および該スチールコードで補強
された空気入りタイヤを提供する。 【構成】 ３本のコアフィラメントと、７〜９本のシー
スフィラメントとからなり、これらフィラメントとが
０．１０〜０．５０ｍｍの同一線径からなる２層構造の
スチールコードにおいて、上記コアフィラメントの３本
のうち少なくとも１本のコアフィラメントが他の２本の
コアフィラメントと異なる量の型付けが施されており、
コアフィラメント間の少なくとも一か所の隙間量が０．
０３〜０．１ｍｍで、かつシースフィラメント間の少な
くとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上になるように
上記コアフィラメントおよび上記シースフィラメントが
配列されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はゴム物品補強用スチール
コード、詳しくは、ゴム物品製造時にコードに加わる引
張り荷重をコントロールしなくともコアの内側までゴム
の浸透が安定かつ良好に行われて水分等の腐食伝播が抑
えられ、耐腐食伝播性が高められたゴム物品補強用スチ
ールコード、および該スチールコードで補強された空気
入りタイヤに関するものである。
コード、詳しくは、ゴム物品製造時にコードに加わる引
張り荷重をコントロールしなくともコアの内側までゴム
の浸透が安定かつ良好に行われて水分等の腐食伝播が抑
えられ、耐腐食伝播性が高められたゴム物品補強用スチ
ールコード、および該スチールコードで補強された空気
入りタイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、トラック・バス用の大型タイ
ヤ等に用いられるスチールコードにおいて、コード内部
へのゴムの浸透性を高めるためにコアフィラメントやシ
ースフィラメントに型付けを施し、いわゆるオープン構
造としたのものが知られている。例えば、特開平４−８
２９８２号公報においては、３本以上５本以下のコアフ
ィラメントを撚り合わせた内側層の周囲に複数本のフィ
ラメントを撚り合わせた外側層を配して、２〜４層の層
撚り構造のコードとし、これら内側層および外側層のフ
ィラメント間の空隙の最短距離の総和がフィラメント同
士の中心間距離の総和の５％以上になるように配したコ
ードが開示されている。
ヤ等に用いられるスチールコードにおいて、コード内部
へのゴムの浸透性を高めるためにコアフィラメントやシ
ースフィラメントに型付けを施し、いわゆるオープン構
造としたのものが知られている。例えば、特開平４−８
２９８２号公報においては、３本以上５本以下のコアフ
ィラメントを撚り合わせた内側層の周囲に複数本のフィ
ラメントを撚り合わせた外側層を配して、２〜４層の層
撚り構造のコードとし、これら内側層および外側層のフ
ィラメント間の空隙の最短距離の総和がフィラメント同
士の中心間距離の総和の５％以上になるように配したコ
ードが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでに知
られているオープン撚り構造のスチールコードにおいて
は、ゴム物品製造時に補強用コードに引張り荷重が加わ
ると、コード径の減少によりフィラメント間の隙間も減
少し、コード内部へのゴムの浸透性の低下をきたしてい
た。従って、製造時にコードに引張り荷重が加わるよう
なゴム物品を製造する場合、良好なゴム浸透性を確保す
るためには、コードに加わるテンションをコントロール
する必要があった。
られているオープン撚り構造のスチールコードにおいて
は、ゴム物品製造時に補強用コードに引張り荷重が加わ
ると、コード径の減少によりフィラメント間の隙間も減
少し、コード内部へのゴムの浸透性の低下をきたしてい
た。従って、製造時にコードに引張り荷重が加わるよう
なゴム物品を製造する場合、良好なゴム浸透性を確保す
るためには、コードに加わるテンションをコントロール
する必要があった。
【０００４】そこで本発明の目的は、ゴム物品製造時に
コードに加わる引張り荷重をコントロールしなくともコ
アの内側までゴムの浸透が安定かつ良好に行われて水分
等の腐食伝播が抑えられ、耐腐食伝播性に優れたゴム物
品補強用スチールコード、および該スチールコードで補
強された空気入りタイヤを提供することにある。
コードに加わる引張り荷重をコントロールしなくともコ
アの内側までゴムの浸透が安定かつ良好に行われて水分
等の腐食伝播が抑えられ、耐腐食伝播性に優れたゴム物
品補強用スチールコード、および該スチールコードで補
強された空気入りタイヤを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、コア内部までの安定かつ
良好なゴムの浸透を得ることが困難である３本コアフィ
ラメントを有する２層構造のスチールコードにおいて、
従来ではゴムの浸透性の向上を図るために均一に型付け
されたコアフィラメントとシースフィラメントとからな
るオープンコード構造としていたところを、コアフィラ
メント３本のうち少なくとも１本を他の２本と異なる型
付け量とし、かつコアフィラメント間およびシースフィ
ラメント間の夫々少なくとも一か所の隙間量を所定範囲
としたところ、ゴム物品製造時にコードに引張り荷重が
加わってもコード内部へのゴムの浸透性が損なわれず、
常に優れた耐腐食伝播性を発揮し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
解決すべく鋭意検討した結果、コア内部までの安定かつ
良好なゴムの浸透を得ることが困難である３本コアフィ
ラメントを有する２層構造のスチールコードにおいて、
従来ではゴムの浸透性の向上を図るために均一に型付け
されたコアフィラメントとシースフィラメントとからな
るオープンコード構造としていたところを、コアフィラ
メント３本のうち少なくとも１本を他の２本と異なる型
付け量とし、かつコアフィラメント間およびシースフィ
ラメント間の夫々少なくとも一か所の隙間量を所定範囲
としたところ、ゴム物品製造時にコードに引張り荷重が
加わってもコード内部へのゴムの浸透性が損なわれず、
常に優れた耐腐食伝播性を発揮し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【０００６】すなわち、本発明は、３本のスチールフィ
ラメントからなるコアフィラメントと、該コアフィラメ
ントの周囲に配置された７〜９本のスチールフィラメン
トからなるシースフィラメントとからなり、上記コアフ
ィラメントと上記シースフィラメントとが０．１０〜
０．５０ｍｍの同一線径からなる２層構造のゴム物品補
強用スチールコードにおいて、上記コアフィラメントの
３本のうち少なくとも１本のコアフィラメントが他の２
本のコアフィラメントと異なる量の型付けが施されてお
り、コアフィラメント間の少なくとも一か所の隙間量が
０．０３〜０．１ｍｍで、かつシースフィラメント間の
少なくとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上になるよ
うに上記コアフィラメントおよび上記シースフィラメン
トが配列されたゴム物品補強用スチールコードに関する
ものである。
ラメントからなるコアフィラメントと、該コアフィラメ
ントの周囲に配置された７〜９本のスチールフィラメン
トからなるシースフィラメントとからなり、上記コアフ
ィラメントと上記シースフィラメントとが０．１０〜
０．５０ｍｍの同一線径からなる２層構造のゴム物品補
強用スチールコードにおいて、上記コアフィラメントの
３本のうち少なくとも１本のコアフィラメントが他の２
本のコアフィラメントと異なる量の型付けが施されてお
り、コアフィラメント間の少なくとも一か所の隙間量が
０．０３〜０．１ｍｍで、かつシースフィラメント間の
少なくとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上になるよ
うに上記コアフィラメントおよび上記シースフィラメン
トが配列されたゴム物品補強用スチールコードに関する
ものである。
【０００７】また、本発明は、線径が０．１０〜０．５
０ｍｍの同一線径からなるスチールフィラメント１２本
を単撚りすることにより得られるゴム物品補強用スチー
ルコードにおいて、コアを構成する３本の上記フィラメ
ントのうち少なくとも１本が他の２本のコアフィラメン
トと異なる量の型付けが施されており、コアフィラメン
ト間の少なくとも一か所の隙間量が０．０３〜０．１ｍ
ｍで、かつシースを構成する９本のシースフィラメント
間の少なくとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上にな
るように上記コアフィラメントおよび上記シースフィラ
メントが配列されたゴム物品補強用スチールコードに関
するものである。
０ｍｍの同一線径からなるスチールフィラメント１２本
を単撚りすることにより得られるゴム物品補強用スチー
ルコードにおいて、コアを構成する３本の上記フィラメ
ントのうち少なくとも１本が他の２本のコアフィラメン
トと異なる量の型付けが施されており、コアフィラメン
ト間の少なくとも一か所の隙間量が０．０３〜０．１ｍ
ｍで、かつシースを構成する９本のシースフィラメント
間の少なくとも一か所の隙間量が０．０３ｍｍ以上にな
るように上記コアフィラメントおよび上記シースフィラ
メントが配列されたゴム物品補強用スチールコードに関
するものである。
【０００８】さらにまた、本発明は、上記ゴム物品補強
用スチールコードのいずれかによって補強された空気入
りタイヤに関するものである。
用スチールコードのいずれかによって補強された空気入
りタイヤに関するものである。
【０００９】
【作用】本発明のゴム物品補強用スチールコードにおい
ては、ゴム物品の製造時にコードに引張り荷重が加わっ
ても、コアフィラメントの３本のうち少なくとも１本の
コアフィラメントが他の２本のコアフィラメントと異な
る量の型付けが施されていることから、型付け量の一番
小さいコアフィラメント１〜２本に荷重を負担させるこ
とで、他の型付け量の大きいコアフィラメントの変形を
小さくし、コアフィラメント間に所定量の隙間を確保す
ることができる。
ては、ゴム物品の製造時にコードに引張り荷重が加わっ
ても、コアフィラメントの３本のうち少なくとも１本の
コアフィラメントが他の２本のコアフィラメントと異な
る量の型付けが施されていることから、型付け量の一番
小さいコアフィラメント１〜２本に荷重を負担させるこ
とで、他の型付け量の大きいコアフィラメントの変形を
小さくし、コアフィラメント間に所定量の隙間を確保す
ることができる。
【００１０】コアフィラメント間の少なくとも一か所の
隙間量およびシースフィラメント間の少なくとも一か所
の隙間量が０．０３ｍｍ以上ないと、コアフィラメント
間に十分にゴムが浸透せず、一方、コアフィラメント間
の隙間量が０．１ｍｍより大きくなるとコード性状が悪
くなり、コードが破断するような大きな引張り荷重が加
わった場合、フィラメントの張力分担が不均一となり、
コード強力が低下する。
隙間量およびシースフィラメント間の少なくとも一か所
の隙間量が０．０３ｍｍ以上ないと、コアフィラメント
間に十分にゴムが浸透せず、一方、コアフィラメント間
の隙間量が０．１ｍｍより大きくなるとコード性状が悪
くなり、コードが破断するような大きな引張り荷重が加
わった場合、フィラメントの張力分担が不均一となり、
コード強力が低下する。
【００１１】本発明の２層撚り構造のゴム物品補強用ス
チールコードにおいては、コアとシースの撚り方向、撚
りピッチは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは
コアの撚りピッチを３〜２０ｍｍ、シースの撚りピッチ
を６〜３０ｍｍの範囲内とする。また、本発明の単撚り
構造のゴム物品補強用スチールコードにおいては、撚り
ピッチは特に制限されるべきものではないが、好ましく
は６〜３０ｍｍの範囲内とする。
チールコードにおいては、コアとシースの撚り方向、撚
りピッチは同一でも異なっていてもよいが、好ましくは
コアの撚りピッチを３〜２０ｍｍ、シースの撚りピッチ
を６〜３０ｍｍの範囲内とする。また、本発明の単撚り
構造のゴム物品補強用スチールコードにおいては、撚り
ピッチは特に制限されるべきものではないが、好ましく
は６〜３０ｍｍの範囲内とする。
【００１２】本発明のゴム物品補強用スチールコード
は、空気入りタイヤ、特には大型空気入りラジアルタイ
ヤのベルト層の補強材として好適に使用することができ
る。
は、空気入りタイヤ、特には大型空気入りラジアルタイ
ヤのベルト層の補強材として好適に使用することができ
る。
【００１３】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例により具体
的に説明する。下記の表１および表２に示すコアフィラ
メントおよびシースフィラメント径の（ｄ）、型付け
量、コアフィラメントピッチ、シースフィラメントピッ
チを有する各種スチールコードを試作した。
的に説明する。下記の表１および表２に示すコアフィラ
メントおよびシースフィラメント径の（ｄ）、型付け
量、コアフィラメントピッチ、シースフィラメントピッ
チを有する各種スチールコードを試作した。
【００１４】表１に示す実施例のコード構造のうち、実
施例１，２における３＋７構造を図１に、実施例３〜６
における３＋８構造を図２に、実施例７〜１０における
３＋９構造を図３に、また表２に示す実施例１１，１２
における１×１２構造を図４に夫々示す。図１中、コア
フィラメント１間の最大隙間をＰで、またシースフィラ
メント２間の最大隙間をＱで夫々示す。なお、均一に型
付けされた３本のコアフィラメントを有する従来例の３
＋８構造のスチールコードを比較のために図５に示す。
施例１，２における３＋７構造を図１に、実施例３〜６
における３＋８構造を図２に、実施例７〜１０における
３＋９構造を図３に、また表２に示す実施例１１，１２
における１×１２構造を図４に夫々示す。図１中、コア
フィラメント１間の最大隙間をＰで、またシースフィラ
メント２間の最大隙間をＱで夫々示す。なお、均一に型
付けされた３本のコアフィラメントを有する従来例の３
＋８構造のスチールコードを比較のために図５に示す。
【００１５】試作した各種スチールコードを表１および
表２に示す打数込み数にて埋設したベルトを備えたサイ
ズ１０．００Ｒ２０のトラック・バス用ラジアルタイヤ
を作製し、夫々のタイヤから取り出したベルトコードの
耐腐食伝播性およびコード強力を調べた。
表２に示す打数込み数にて埋設したベルトを備えたサイ
ズ１０．００Ｒ２０のトラック・バス用ラジアルタイヤ
を作製し、夫々のタイヤから取り出したベルトコードの
耐腐食伝播性およびコード強力を調べた。
【００１６】なお、耐腐食伝播性はタイヤよりゴムが被
覆したままのベルトコードを１００ｍｍ取り出し、その
側面をシリコーンシーラントで被覆した後、コードの一
端を１０％ＮａＯＨ水溶液に浸して切断面のみから水溶
液を浸入させ、次いで２４時間浸漬後、ゴムをペンチで
つまんで剥し、金属が露出した部分を腐食伝播部とし、
その長さ（ｍｍ）によって評価した。得られた結果を下
記の表１および表２に併記する。
覆したままのベルトコードを１００ｍｍ取り出し、その
側面をシリコーンシーラントで被覆した後、コードの一
端を１０％ＮａＯＨ水溶液に浸して切断面のみから水溶
液を浸入させ、次いで２４時間浸漬後、ゴムをペンチで
つまんで剥し、金属が露出した部分を腐食伝播部とし、
その長さ（ｍｍ）によって評価した。得られた結果を下
記の表１および表２に併記する。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【表２】
【００１９】実施例のスチールコードにおいては、いず
れもコード強力の低下がなく、しかも耐腐食伝播性も良
好である。これに対し、比較例１および比較例３はコア
フィラメント間の隙間量が０．０３ｍｍよりも小さいた
めに、耐腐食伝播性が１００ｍｍと劣っている。一方、
比較例２および比較例４はコアフィラメント間の間隙量
が０．１ｍｍより大きい場合で、これらは実施例４およ
び実施例７に比しコード強力の低下が観られる。
れもコード強力の低下がなく、しかも耐腐食伝播性も良
好である。これに対し、比較例１および比較例３はコア
フィラメント間の隙間量が０．０３ｍｍよりも小さいた
めに、耐腐食伝播性が１００ｍｍと劣っている。一方、
比較例２および比較例４はコアフィラメント間の間隙量
が０．１ｍｍより大きい場合で、これらは実施例４およ
び実施例７に比しコード強力の低下が観られる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のゴム
物品補強用スチールコードにおいては、コアフィラメン
ト３本のうち少なくとも１本を他の２本と異なる型付け
量とし、かつコアフィラメント間の少なくとも一か所の
隙間量とシースフィラメント間の少なくとも一か所の隙
間量とを所定範囲としたことにより、ゴム物品製造時に
コードに加わる引張り荷重をコントロールすることなく
コアの内部まで安定かつ良好なゴムの浸透を達成ること
ができるので、耐腐食伝播性が常に良好に保たれ、よっ
てこのスチールコードを空気入りタイヤ等のゴム複合体
の補強材として使用したときには、当該タイヤ等の耐久
性を向上させその使用寿命を大幅に延ばすことができ
る。
物品補強用スチールコードにおいては、コアフィラメン
ト３本のうち少なくとも１本を他の２本と異なる型付け
量とし、かつコアフィラメント間の少なくとも一か所の
隙間量とシースフィラメント間の少なくとも一か所の隙
間量とを所定範囲としたことにより、ゴム物品製造時に
コードに加わる引張り荷重をコントロールすることなく
コアの内部まで安定かつ良好なゴムの浸透を達成ること
ができるので、耐腐食伝播性が常に良好に保たれ、よっ
てこのスチールコードを空気入りタイヤ等のゴム複合体
の補強材として使用したときには、当該タイヤ等の耐久
性を向上させその使用寿命を大幅に延ばすことができ
る。
【図１】３＋７構造の本発明の一例ゴム物品補強用スチ
ールコードの断面図である。
ールコードの断面図である。
【図２】３＋８構造の本発明の一例ゴム物品補強用スチ
ールコードの断面図である。
ールコードの断面図である。
【図３】３＋９構造の本発明の一例ゴム物品補強用スチ
ールコードの断面図である。
ールコードの断面図である。
【図４】１×１２構造の本発明の一例ゴム物品補強用ス
チールコードの断面図である。
チールコードの断面図である。
【図５】従来の３＋８構造のゴム物品補強用スチールコ
ードの断面図である。
ードの断面図である。
１ コアフィラメント ２ シースフィラメント Ｐ コアフィラメント間の最大間隙 Ｑ シースフィラメント間の最大間隙
Claims (3)
- 【請求項１】 ３本のスチールフィラメントからなるコ
アフィラメントと、該コアフィラメントの周囲に配置さ
れた７〜９本のスチールフィラメントからなるシースフ
ィラメントとからなり、上記コアフィラメントと上記シ
ースフィラメントとが０．１０〜０．５０ｍｍの同一線
径からなる２層撚り構造のゴム物品補強用スチールコー
ドにおいて、 上記コアフィラメントの３本のうち少なくとも１本のコ
アフィラメントが他の２本のコアフィラメントと異なる
量の型付けが施されており、コアフィラメント間の少な
くとも一か所の隙間量が０．０３〜０．１ｍｍで、かつ
シースフィラメント間の少なくとも一か所の隙間量が
０．０３ｍｍ以上になるように上記コアフィラメントお
よび上記シースフィラメントが配列されたゴム物品補強
用スチールコード。 - 【請求項２】 線径が０．１０〜０．５０ｍｍの同一線
径からなるスチールフィラメント１２本を単撚りするこ
とにより得られるゴム物品補強用スチールコードにおい
て、 コアを構成する３本のコアフィラメントのうち少なくと
も１本が他の２本のコアフィラメントと異なる量の型付
けが施されており、コアフィラメント間の少なくとも一
か所の隙間量が０．０３〜０．１ｍｍで、かつシースを
構成する９本のシースフィラメント間の少なくとも一か
所の隙間量が０．０３ｍｍ以上になるように上記コアフ
ィラメントおよび上記シースフィラメントが配列された
ゴム物品補強用スチールコード。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２記載のゴム物品
補強用スチールコードで補強された空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6332196A JPH08158274A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6332196A JPH08158274A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08158274A true JPH08158274A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18252250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6332196A Pending JPH08158274A (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08158274A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030018447A (ko) * | 2001-08-28 | 2003-03-06 | 금호산업 주식회사 | 고 하중용 타이어의 스틸코드 구조 |
| KR100705786B1 (ko) * | 2005-03-29 | 2007-04-10 | 금호타이어 주식회사 | 래디알 타이어용 스틸코드 |
| JP2019510141A (ja) * | 2016-03-17 | 2019-04-11 | エンベー ベカルト ソシエテ アノニムＮＶ Ｂｅｋａｅｒｔ ＳＡ | ゴム製品を補強するためのｍ＋ｎスチールコード |
| WO2022044176A1 (ja) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 栃木住友電工株式会社 | スチールコード、タイヤ |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP6332196A patent/JPH08158274A/ja active Pending
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| CN114514348B (zh) * | 2020-08-26 | 2024-06-07 | 栃木住友电工株式会社 | 钢帘线和轮胎 |
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