JPH08218281A - ゴム物品補強用スチールコード - Google Patents

ゴム物品補強用スチールコード

Info

Publication number
JPH08218281A
JPH08218281A JP7046620A JP4662095A JPH08218281A JP H08218281 A JPH08218281 A JP H08218281A JP 7046620 A JP7046620 A JP 7046620A JP 4662095 A JP4662095 A JP 4662095A JP H08218281 A JPH08218281 A JP H08218281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel cord
wire
strands
diameter
outermost layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7046620A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Ishizaka
弘樹 石坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Metalpha Corp
Original Assignee
Bridgestone Metalpha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Metalpha Corp filed Critical Bridgestone Metalpha Corp
Priority to JP7046620A priority Critical patent/JPH08218281A/ja
Priority to ES95117868T priority patent/ES2144561T3/es
Priority to DE69516238T priority patent/DE69516238T2/de
Priority to EP95117868A priority patent/EP0711868B1/en
Priority to US08/557,915 priority patent/US5706641A/en
Priority to KR1019950041325A priority patent/KR100382962B1/ko
Publication of JPH08218281A publication Critical patent/JPH08218281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0626Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0633Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2001Wires or filaments
    • D07B2201/2006Wires or filaments characterised by a value or range of the dimension given
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2021Strands characterised by their longitudinal shape
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2024Strands twisted
    • D07B2201/2027Compact winding
    • D07B2201/2028Compact winding having the same lay direction and lay pitch
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2036Strands characterised by the use of different wires or filaments
    • D07B2201/2037Strands characterised by the use of different wires or filaments regarding the dimension of the wires or filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2051Cores characterised by a value or range of the dimension given

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐疲労性の改善されたコンパクト撚り構造の
スチールコードを提供する。 【構成】 素線径が0.15mm〜0.25mmである
素線からなるコンパクト撚り構造のスチールコードであ
って、該スチールコードの中心部が1〜3本の素線から
なり、その周囲に6本以上の素線を中心部の素線群と同
方向かつ同撚りピッチで撚り合わせてなり、該スチール
コードを、最外層の素線の直径d(mm)に対して曲率
半径が次式、d/(17×10−3)の値となるように
曲げたとき、該スチールコード断面内において最外層の
素線の最大移動量が真直ぐ状態に比べて(−545.4
d+145.4)×10 μm以下となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用タイヤ等のゴ
ム物品の補強に用いられる、耐疲労性の改善されたスチ
ールコードに関する。
【0002】
【従来の技術】重荷重用タイヤは乗用車用タイヤと同様
に操縦安定性や快適性等多くの特性が要求されるが、特
に耐久性や更生性などの要求が強いために、補強材とし
てのスチールコードに耐疲労性の向上が求められてい
る。
【0003】そのために補強材としてのスチールコード
としては、中心部の3本の素線と外層部の9本の素線と
を同時に撚り合わせさらにその周囲に1本の素線を巻き
付けた1×12+1構造のものや、中心部の3本の素線
と中間部の9本の素線と外層部の15本の素線とを同時
に撚り合わせさらにその周囲に1本の素線を巻き付けた
1×27+1構造のもの、あるいは中心部の1本の素線
と中間部の6本の素線と外層部の12本の素線とを同時
に撚り合わせさらにその周囲に1本の素線を巻き付けた
1×19+1構造のものといったコンパクト撚り構造の
コードが、相互の素線が線接触をするために素線同士の
相対動きによる摩耗起因の耐疲労性に優れている等の観
点から用いられている。また、かかるコンパクト撚り構
造は、撚線時に1工程でコードに仕上がるために撚線生
産性に優れており、経済的なゴム補強材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】今日におけるタイヤの
更なる耐久性の向上により、前述のコンパクト撚り構造
のスチールコードを用いても、なお耐疲労性に問題があ
ることが判明した。すなわち、タイヤの走行によりスチ
ールコードは繰り返し曲げを受けるが、タイヤの耐久性
が向上するとスチールコードを構成する素線の相互間で
の繰り返し曲げによる摩耗が著しくなり、コード強力が
低下して安全性に懸念を生じるようになってきた。
【0005】特に、スチールコードの撚り性状を保持す
るためにコードの最外層の周囲に1本の素線が巻き付け
られているが、繰り返し曲げによりこの1本の素線と最
外層の素線との摩耗が著しいことが判明した。最外層の
周囲に巻き付けられた1本の素線を取り除くことによっ
てかかる摩耗は防止できるが、そのようにすることによ
って撚り性状が乱れて耐疲労性が低下するという新たな
問題が生じ、これまでのところ、コンパクト撚り構造の
スチールコードにおいて十分な耐疲労性の改善を図るこ
とは困難であった。
【0006】そこでこの発明の目的は、耐疲労性の改善
されたコンパクト撚り構造のスチールコードを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のゴム物品補強用スチールコードは、素線
径が0.15mm〜0.25mmである素線からなるコ
ンパクト撚り構造のスチールコードであって、該スチー
ルコードの中心部が1〜3本の素線からなり、その周囲
に6本以上の素線を中心部の素線群と同方向かつ同撚り
ピッチで撚り合わせてなり、該スチールコードを、最外
層の素線の直径d(mm)に対して曲率半径が次式、d
/(17×10-3)の値となるように曲げたとき、該ス
チールコード断面内において最外層の素線の最大移動量
が真直ぐ状態に比べて(−545.4d+145.4)
×103 μm以下となることを特徴とするものである。
【0008】この発明のゴム物品補強用スチールコード
の好適例を下記の(1)〜(4)に列挙する。 (1)中心部の素線本数pが1〜3本、中心部の周囲に
配置された素線の本数qが6〜9本である。
【0009】(2)上記(1)のゴム物品補強用スチー
ルコードにおいて、中心部の素線の直径dpとその周囲
に配置された素線の直径dqとの関係が次式、dp≧d
qの関係を満足する。
【0010】(3)中心部の素線本数pが1〜3本、中
心部の周囲に配置された素線の本数qが6〜9本、さら
にその周囲に配置された素線の本数rが11〜15本で
ある。
【0011】(4)上記(3)のゴム物品補強用スチー
ルコードにおいて、中心部の素線の直径dpと、中心部
の周囲に配置された素線の直径dqと、さらにその周囲
に配置された素線の直径drとの関係が次式、dp≧d
q≧drの関係を満足する。
【0012】
【作用】この発明のゴム物品補強用スチールコードの撚
り構造を、例えば図5の(イ)〜(ヘ)に示す如きコン
パクト撚り構造に限定したのは、コード強力と耐疲労性
とが要求されるゴム製品、例えば重荷重用タイヤに適し
た撚り構造を経済的に生産できるからである。
【0013】スチールコードを構成する素線の直径を
0.15mm〜0.25mmの範囲に限定したのは、
0.15mm未満では素線の疲労強度は増加するもの
の、製造コストの上昇をきたし、更に製造エネルギーが
増大して資源の浪費となるという問題があり、一方、
0.25mmを超えると耐疲労性が低下し、重荷重用タ
イヤの補強材としては好ましくないためである。
【0014】コードの中心部を構成する素線の本数を1
〜3本に限定したのは、中心部を構成するためには最低
1本の素線を要し、一方3本を超えるとスチールコード
を曲げたときに中心部の素線の配置に乱れを生じ易くな
って耐疲労性に問題があるからである。
【0015】最外層の素線の最大移動量を測定する際の
コード曲げ量を、最外層の素線の直径d(mm)に対し
て曲率半径が次式、d/(17×10-3)の値となるよ
うに設定するのは、ゴム製品、例えば空気入りタイヤの
補強材として用いられるときの最も苛酷な条件、例えば
低内圧走行でスチールコードが破断するかしないかの評
価条件、すなわち超扁平タイヤで低内圧走行する場合の
スチールコードの耐久性の評価条件によるものであり、
かかる値は外部からの曲げ入力の大きさと、それによる
スチールコードの曲げ変形が最外層の素線の直径に依存
することに基づき定められたものである。
【0016】かかるコード曲げ量の下における最外層の
素線の最大移動量を、スチールコード断面内において真
直ぐ状態に比べて(−0.5454d+0.1454)
×103 μm以下と限定したのは以下の理由による。す
なわち、上記のような過酷な曲げ変形に対してスチール
コードの耐疲労性を改善する検討を行った結果、曲げ変
形を与えたときの最外層の素線の移動量が耐疲労性に関
係していることが判明し、最外層の素線の直径に対して
移動量を測定し、一方、これらのスチールコードの疲労
試験を行い、満足できる耐疲労性領域を求めたところ、
上記式で表される範囲内であれば過酷な使用条件下でも
耐久性に問題がないことが分かった。すなわち、この値
を超えると最外層の素線の配置に乱れを生じ耐疲労性が
低下する度合いが大きくなり、また、かかる配置の乱れ
は最外層の素線の直径によって異なる。
【0017】なお、最外層の素線の最大移動量を上記式
で表される値以下とするためには、素線の型付率をコン
トロールすればよい。素線の型付率を90%以下とし、
この値が小さい程素線の移動量に対して良好な傾向を示
すが、型付率を小さくし過ぎるとコード端末の撚り性状
の不良をきたしゴム製品の製造に支障を生ずるので、好
ましくない。素線の型付率をすべて同一としても、ある
いは層間で異なったものとしても、最外層の素線の最大
移動量が上記の範囲内にあればよく、これらは特に限定
されるべきものではない。
【0018】この発明においては、スチールコードを構
成する素線の直径はすべて同一でも(例えば図5の
(イ)〜(ニ))、また層間で異なっていても(例えば
図5の(ホ),(ヘ))よいが、好ましくは2層構造の
コンパクト撚りコードの場合には中心部の素線の直径d
pとその周囲に配置された素線の直径dqとの関係が次
式、dp≧dqの関係を満足することが好ましく、さら
に好ましくは次式、dq=(0.92〜1.0)×dp
の関係を満足するようにすることにより、最外層の素線
の移動およびフレッティングを良好に抑制することがで
きる。また3層構造のコンパクト撚りコードの場合に
は、図2に示す如き中心部の素線の直径dpとその周囲
に配置された素線の直径dqとさらにその周囲に配置さ
れた素線の直径drとの関係が次式、dp≧dq≧dr
の関係を満足することが好ましく、さらに好ましくは次
式、dr=(0.92〜1.0)×dqの関係を満足す
るようにすることにより、上記と同様に最外層の素線の
移動およびフレッティングを良好に抑制することができ
る。
【0019】スチールコードを構成する素線の材質とし
ては、JIS G 3502またはJIS G 350
6に定められているピアノ線材や硬鋼線材のうち炭素含
有量が0.70〜0.85%であり、非金属介在物の少
ないものが強度および耐疲労性の点で好ましい。
【0020】また、ゴム物品補強用としてのスチールコ
ードであるためには、素線がゴムと良好に接着するため
の被覆、例えばブラスめっきがなされていることが好ま
しい。また、素線の耐食性を高めるためにニッケルめっ
きの上にブラスめっきが施されている素線を用いること
もできる。
【0021】
【実施例】直径5.5mmのSWRH相当のスチールコ
ード用線材を、乾式伸線、めっき処理および湿式伸線に
より所定の直径を有する素線とした後、撚線機によって
表1に示す所定のコンパクト撚り構造のスチールコード
を各種製造した。なお、素線の型付けは、素線相互を撚
り合わせる前にピン型の型付装置によって下記の表1に
示す型付率の値となるように行った。以下に、型付率、
最外層の素線の最大移動量および耐疲労性の求め方を示
す。
【0022】型付率 ここで、型付率を1×12コンパクト撚り構造のスチー
ルコードを例にとって説明する。図3の(イ)に示す如
く、中心部を構成する3本の素線の外接円の直径をX、
中心部を構成する素線のうち2本の素線と接触する3本
の素線(外層1の構成素線)の外接円の直径をY、中心
部を構成する素線のうち1本の素線とだけ接触する6本
の素線(外層2の構成素線)の外接円の直径をZとす
る。なお、本発明において「最外層の素線」とは、かか
る外層1と外層2の素線のことである。一方、図3の
(ロ)に示す如く、かかるスチールコードの撚りを解し
て素線となし、各部に対応する素線の螺旋形の外径を夫
々x、y、zとする。これら実際の測定値から次式に従
い型付率(%)を求めた。 中心部の素線の型付率(%)=(x/X)×100 外層1の構成素線の型付率(%)=(y/Y)×100 外層2の構成素線の型付率(%)=(z/Z)×100
【0023】中心部の素線が撚り合わされてない、例え
ば1×19コンパクト撚り構造のスチールコードでは、
図4に示す如く中心部に1本の素線、外層1に6本の素
線、さらにその周囲に12本の素線が配されたように撚
り合わされるが、中心部の素線は撚り合わされないので
型付けは施されていない。従って、この場合、素線が撚
り合わされるのは外層1、外層2および外層3の素線で
あるから(外層2の素線と外層3の素線とで本発明でい
う「最外層の素線」を構成する)、図4に示す各部X、
Y、Zに対応する夫々の型付率を上記と同様にして求め
た。
【0024】次いで、得られた供試スチールコードをゴ
ムに埋設し加硫した試験室試料またはゴム物品から当該
スチールコードを試料として採取し、真直ぐ状態の試料
と、それに対応するスチールコードを最外層の素線径に
応じて規定された上記曲率半径に曲げた試料とをそれぞ
れ金属組織測定用の樹脂に埋め込んだ。しかる後、樹脂
を硬化させ、供試スチールコードの断面を観察して最外
層の素線の最大移動量を以下のようにして求めた。
【0025】最外層の素線の最大移動量 最外層の素線の最大移動量の求め方を、図1に基づき説
明する。図1の(イ)には、1×12コンパクト撚り構
造のスチールコードの真直ぐな状態の断面を、一方、
(ロ)には該コードの曲げたときの断面をそれぞれ示
す。ここで、まず、真直ぐな状態にある最外層の素線の
位置を、コード軸芯を中心としてそこから最外層の各素
線の中心までの距離(A〜C)、(D〜I)として測定
し、夫々の平均値を次式に基づきL、Lとした。 L=(A+B+C)/3 L=(D+E+F+G+H+I)/6 次いで、最外層の素線の直径dで規定される上記式に基
づく曲率半径で曲げたときの、同じくコード軸芯から最
外層の各素線の中心までの距離(a〜c)、(d〜i)
を測定し、その中で最も長い長さから上記の平均値
、Lを引いた値の大きい方の値を最大移動量とし
た。
【0026】耐疲労性 下記に示す疲労試験1および2では、試験すべきスチー
ルコードをゴムシートに埋設し、短冊状の試験片を作製
した。試験法はJIS−L−1017に準拠した。疲労
試験1の条件は、予め試験片のゴム中水分を1.3%に
調湿した後、試料への張力負荷1kg/コード1本、プ
ーリー径18〜28mm、温度55℃、相対湿度95%
で試験片が破断するまでの屈曲回数を記録した。
【0027】試験値は、中心部の素線の直径が0.20
mmでその周囲に配置された素線の直径が0.215m
mの異線径1×12コンパクト撚り構造のスチールコー
ド(図5の(ホ))についてはスパイラル素線を巻き付
けた比較例1の破断屈曲回数を100として、中心部の
素線の直径が0.24mmでその周囲に配置された素線
の直径が0.225mmの異線径1×19コンパクト撚
り構造のスチールコード(図5の(ヘ))についてはス
パイラル素線を巻き付けた比較例3の破断屈曲回数を1
00として、全ての素線の直径が0.20mmの同線径
1×12コンパクト撚り構造のスチールコード(図5の
(ハ))についてはスパイラル素線を巻き付けた比較例
5の破断屈曲回数を100として、全ての素線の直径が
0.23mmで中心部素線が2本の1×10コンパクト
撚り構造のスチールコード(図5の(ロ))については
スパイラル素線を巻き付けた比較例7の破断屈曲回数を
100として、全ての素線の直径が0.23mmの同線
径1×7コンパクト撚り構造のスチールコード(図5の
(イ))についてはスパイラル素線を巻き付けた比較例
9の破断屈曲回数を100として、夫々指数表示によっ
て示しており、数値が大きいほど耐食疲労性に優れてい
る。
【0028】疲労試験2では、試料への張力負荷7.5
kg/コード1本、プーリー径50mm、温度50℃、
相対湿度20%で200万回屈曲後、試験片よりスチー
ルコードを取り出し、スチールコードを構成する素線の
強力を記録した。試験値は、屈曲前の素線の強力を10
0とした強力保持率を示しており、数値が大きいほど耐
疲労性に優れている。得られた結果を下記の表2に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】以上の試験結果より、この発明のスチール
コードは、各従来例のスチールコードに比べて耐食疲労
性および耐疲労性共に優れていることが分かる。
【0032】
【発明の効果】この発明のスチールコードは、所定の直
径の素線からなるコンパクト撚り構造のスチールコード
の中心部素線および外層素線の本数を特定し、かつ該ス
チールコードを特定条件下で曲げたときの最外層の素線
の最大移動量を特定範囲以下としたことにより、耐食疲
労性および耐疲労性ともに優れた効果を奏する。よっ
て、このスチールコードで補強されたゴム製品は極めて
寿命が長く、経済的であるとともに、省資源化にも効果
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)は、真直ぐな状態の1×12コンパクト
撚り構造のスチールコードの断面図である。(ロ)は、
一定条件下で曲げたときの上記スチールコードの断面図
である。
【図2】1×19コンパクト撚り構造のスチールコード
の各素線の直径を示す断面図である。
【図3】1×12コンパクト撚り構造のスチールコード
素線の型付率を説明するための説明図である。
【図4】1×19コンパクト撚り構造のスチールコード
の素線の型付率を説明するための説明図である。
【図5】(イ)〜(ヘ)は、夫々本発明の一例スチール
コードの断面図である。
【符号の説明】
1 外層1 2 外層2 3 外層3 dp コア素線の直径 dq 内層シース素線の直径 dr 外層シース素線の直径
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のゴム物品補強用スチールコードは、素線
径が0.15mm〜0.25mmである素線からなるコ
ンパクト撚り構造のスチールコードであって、該スチー
ルコードの中心部が1〜3本の素線からなり、その周囲
に6本以上の素線を中心部の素線群と同方向かつ同撚り
ピッチで撚り合わせてなり、該スチールコードを、最外
層の素線の直径d(mm)に対して曲率半径が次式、d
/(17×10-3)の値となるように曲げたとき、該ス
チールコード断面内において最外層の素線の最大移動量
が真直ぐ状態に比べて(−0.5454d+0.145
4)×103 μm以下となることを特徴とするものであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線径が0.15mm〜0.25mmで
    ある素線からなるコンパクト撚り構造のスチールコード
    であって、該スチールコードの中心部が1〜3本の素線
    からなり、その周囲に6本以上の素線を中心部の素線群
    と同方向かつ同撚りピッチで撚り合わせてなり、該スチ
    ールコードを、最外層の素線の直径d(mm)に対して
    曲率半径が次式、d/(17×10-3)の値となるよう
    に曲げたとき、該スチールコード断面内において最外層
    の素線の最大移動量が真直ぐ状態に比べて(−545.
    4d+145.4)×103 μm以下となることを特徴
    とするゴム物品補強用スチールコード。
  2. 【請求項2】 中心部の素線本数pが1〜3本、中心部
    の周囲に配置された素線の本数qが6〜9本である請求
    項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
  3. 【請求項3】 中心部の素線の直径dpとその周囲に配
    置された素線の直径dqとの関係が次式、dp≧dqの
    関係を満足する請求項2記載のゴム物品補強用スチール
    コード。
  4. 【請求項4】 中心部の素線本数pが1〜3本、中心部
    の周囲に配置された素線の本数qが6〜9本、さらにそ
    の周囲に配置された素線の本数rが11〜15本である
    請求項1記載のゴム物品補強用スチールコード。
  5. 【請求項5】 中心部の素線の直径dpと、中心部の周
    囲に配置された素線の直径dqと、さらにその周囲に配
    置された素線の直径drとの関係が次式、dp≧dq≧
    drの関係を満足する請求項4記載のゴム物品補強用ス
    チールコード。
JP7046620A 1994-11-14 1995-02-13 ゴム物品補強用スチールコード Pending JPH08218281A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7046620A JPH08218281A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 ゴム物品補強用スチールコード
ES95117868T ES2144561T3 (es) 1994-11-14 1995-11-13 Cable de acero para reforzar un producto de caucho.
DE69516238T DE69516238T2 (de) 1994-11-14 1995-11-13 Stahlseil zur Verstärkung elastomerer Erzeugnisse
EP95117868A EP0711868B1 (en) 1994-11-14 1995-11-13 Steel cord for reinforcing a rubber product
US08/557,915 US5706641A (en) 1994-11-14 1995-11-14 Steel cord having layer-twisted structure of helicoidal filaments for reinforcing rubber product
KR1019950041325A KR100382962B1 (ko) 1994-11-14 1995-11-14 고무제품강화용강철코오드

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7046620A JPH08218281A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 ゴム物品補強用スチールコード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08218281A true JPH08218281A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12752347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7046620A Pending JPH08218281A (ja) 1994-11-14 1995-02-13 ゴム物品補強用スチールコード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08218281A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538327A (ja) * 1999-03-04 2002-11-12 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム ポリマーコア付きのスチールコード
JP2007031890A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
WO2007116857A1 (ja) * 2006-04-05 2007-10-18 Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp. ビードコード及び車両用タイヤ
WO2012095224A1 (en) * 2011-01-10 2012-07-19 Nv Bekaert Sa Compact steel cord

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538327A (ja) * 1999-03-04 2002-11-12 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム ポリマーコア付きのスチールコード
JP4748856B2 (ja) * 1999-03-04 2011-08-17 ナムローゼ・フェンノートシャップ・ベーカート・ソシエテ・アノニム ポリマーコア付きのスチールコード
JP2007031890A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toyo Tire & Rubber Co Ltd スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
WO2007116857A1 (ja) * 2006-04-05 2007-10-18 Sumitomo (Sei) Steel Wire Corp. ビードコード及び車両用タイヤ
WO2012095224A1 (en) * 2011-01-10 2012-07-19 Nv Bekaert Sa Compact steel cord
EA024603B1 (ru) * 2011-01-10 2016-10-31 Нв Бекаэрт Са Компактный стальной корд

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2659072B2 (ja) ゴム補強用スチールコード
JP5883898B2 (ja) タイヤ補強用スチールコードおよびこれを適用したラジアルタイヤ
US6076344A (en) Process for producing a steel cord
JP3643123B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りタイヤ
JP2001011785A (ja) タイヤ補強用スチールコードおよびこれを適用した空気入りラジアルタイヤ
JPH09143890A (ja) タイヤ補強用スチ−ルコ−ド及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPH1181168A (ja) ゴム物品補強用スチ−ルコ−ド及び空気入りラジアルタイヤ
JP4633517B2 (ja) スチールコードおよびタイヤ
EP0711868B1 (en) Steel cord for reinforcing a rubber product
JPH08218281A (ja) ゴム物品補強用スチールコード
JPS6410361B2 (ja)
JP3805007B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード
JPH02229287A (ja) スチールコード
JP3093390B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコード及びその製造方法
JPH08176978A (ja) ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
JP3678871B2 (ja) ゴム補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤ
JPH0719393U (ja) ゴム製品補強用スチールコード
JPH061108A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JPH04308287A (ja) ゴム製品補強用スチールコード
JP3213114B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法
JPH08158274A (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよび空気入りタイヤ
JPH10121388A (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2000073285A (ja) タイヤ補強用スチ−ルコ−ド
JP2597836Y2 (ja) ゴム製品補強用スチールコード
JP4248007B2 (ja) タイヤ補強用スチ−ルコ−ド