JPH08157639A - 熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シート - Google Patents
熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】（１）水蒸気の凝結による表面の曇りを防止す
る効果が長期にわたり持続すること、（２）耐ブロッキ
ング性に優れしかも塗膜安定性に優れることによりその
防曇面が加熱板による直接加熱方式で加熱し各種形状に
成形する過程で剥離しにくいこと、（３）湿潤性を有す
る多価アルコールを所定量含有することにより優れた帯
電防止性を発現すること、以上３項目にわたる優れた効
果を示す熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤、および、防
曇熱可塑性樹脂シートを提供すること有用な熱可塑性樹
脂用表面用防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂シートを
提供すること。 【解決手段】蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成性を有する
親水性高分子との混合物１００重量部に対し１〜１５重
量部の多価アルコールを含有させてなることを特徴とす
る熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤、および、防曇熱可
塑性樹脂シート。
る効果が長期にわたり持続すること、（２）耐ブロッキ
ング性に優れしかも塗膜安定性に優れることによりその
防曇面が加熱板による直接加熱方式で加熱し各種形状に
成形する過程で剥離しにくいこと、（３）湿潤性を有す
る多価アルコールを所定量含有することにより優れた帯
電防止性を発現すること、以上３項目にわたる優れた効
果を示す熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤、および、防
曇熱可塑性樹脂シートを提供すること有用な熱可塑性樹
脂用表面用防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂シートを
提供すること。 【解決手段】蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成性を有する
親水性高分子との混合物１００重量部に対し１〜１５重
量部の多価アルコールを含有させてなることを特徴とす
る熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤、および、防曇熱可
塑性樹脂シート。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は防曇性の優れた被覆
を形成する熱可塑性樹脂シート表面用処理剤、および、
防曇熱可塑性樹脂シートに関する。
を形成する熱可塑性樹脂シート表面用処理剤、および、
防曇熱可塑性樹脂シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来熱可塑性樹脂シートに防曇性を付与
するために、ＨＬＢが１３以上の界面活性剤と蔗糖脂肪
酸エステルを混合してなる塗布液を用い得ることが特公
昭５９−１９５８４号公報に記載されている。しかし、
この方法によればシートどうしがブロッキングしやすい
という欠点がある。また、ＨＬＢの高い界面活性材を用
いることの弊害として容器成形時の急激な温度上昇によ
り被覆剤に含まれる水分が蒸発し成形品の外観不良を引
き起こすことがある。
するために、ＨＬＢが１３以上の界面活性剤と蔗糖脂肪
酸エステルを混合してなる塗布液を用い得ることが特公
昭５９−１９５８４号公報に記載されている。しかし、
この方法によればシートどうしがブロッキングしやすい
という欠点がある。また、ＨＬＢの高い界面活性材を用
いることの弊害として容器成形時の急激な温度上昇によ
り被覆剤に含まれる水分が蒸発し成形品の外観不良を引
き起こすことがある。
【０００３】特公昭５３−１１５７８１号公報にはシー
ト表面にコロナ放電処理を施した後、防曇剤とシリコン
オイル塗布することが記載されている。しかしこの方法
では防曇持続性が約３０分程度と短い、深絞り成形に供
したときに成形品の防曇性が損なわれてしまう、さらに
は、帯電防止効果が不十分なため成形品にほこりが付着
するなどの問題がある。
ト表面にコロナ放電処理を施した後、防曇剤とシリコン
オイル塗布することが記載されている。しかしこの方法
では防曇持続性が約３０分程度と短い、深絞り成形に供
したときに成形品の防曇性が損なわれてしまう、さらに
は、帯電防止効果が不十分なため成形品にほこりが付着
するなどの問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は（１）
水蒸気の凝結による表面の曇りを防止する効果が長期に
わたり持続すること、（２）耐ブロッキング性に優れし
かも塗膜安定性に優れることによりその防曇面が加熱板
による直接加熱方式で加熱し各種形状に成形する過程で
剥離しにくいこと、（３）湿潤性を有する多価アルコー
ルを所定量含有することにより優れた帯電防止性を発現
すること、以上３項目にわたる優れた効果を示す熱可塑
性樹脂シート表面用防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂
シートを提供することにある。
水蒸気の凝結による表面の曇りを防止する効果が長期に
わたり持続すること、（２）耐ブロッキング性に優れし
かも塗膜安定性に優れることによりその防曇面が加熱板
による直接加熱方式で加熱し各種形状に成形する過程で
剥離しにくいこと、（３）湿潤性を有する多価アルコー
ルを所定量含有することにより優れた帯電防止性を発現
すること、以上３項目にわたる優れた効果を示す熱可塑
性樹脂シート表面用防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂
シートを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】発明者は鋭意検討した結
果、蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成性でかつ親水性の高
分子化合物の混合物１００重量部に対し１〜１５重量部
の多価アルコールを含有させることにより前記目的を達
成することのできる熱可塑性樹脂シート用の防曇剤、お
よび、防曇熱可塑性樹脂シートをを提供し得ることを見
出だした。さらに本発明によれば、前記目的以外に成形
品の外観品位、剥離性が十分に向上することも見出し
た。
果、蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成性でかつ親水性の高
分子化合物の混合物１００重量部に対し１〜１５重量部
の多価アルコールを含有させることにより前記目的を達
成することのできる熱可塑性樹脂シート用の防曇剤、お
よび、防曇熱可塑性樹脂シートをを提供し得ることを見
出だした。さらに本発明によれば、前記目的以外に成形
品の外観品位、剥離性が十分に向上することも見出し
た。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明において、蔗糖脂肪酸エス
テルの混合物においては蔗糖ラウリン酸エステルのモル
濃度が５０％以上であることが望ましく、他の蔗糖脂肪
酸エステルとしては蔗糖パルミチン酸エステルなどが使
用できる。また、蔗糖ラウリン酸エステルには蔗糖１分
子にラウリン酸１分子が付加してできたモノエステル、
蔗糖ラウリン酸エステルに蔗糖１分子にラウリン酸２分
子が付加してできたジエステル、蔗糖ラウリン酸エステ
ルに蔗糖１分子にラウリン酸３分子が付加してできたト
リエステルが含まれるが、モノエステルのモル数が５０
％以上であることが望ましい。蔗糖ラウリン酸エステル
またはエステル混合物を水に可溶化するため、これをエ
タノール、イソプロピルアルコールなどの溶媒に溶解し
た後、水と調合する。 被覆形成性でかつ親水性の高分
子化合物としては、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどがあげられる。特に下記の構造
を有するヒドロキシエチルセルロースは水溶性でありハ
ンドリングが容易な点において好ましい。
テルの混合物においては蔗糖ラウリン酸エステルのモル
濃度が５０％以上であることが望ましく、他の蔗糖脂肪
酸エステルとしては蔗糖パルミチン酸エステルなどが使
用できる。また、蔗糖ラウリン酸エステルには蔗糖１分
子にラウリン酸１分子が付加してできたモノエステル、
蔗糖ラウリン酸エステルに蔗糖１分子にラウリン酸２分
子が付加してできたジエステル、蔗糖ラウリン酸エステ
ルに蔗糖１分子にラウリン酸３分子が付加してできたト
リエステルが含まれるが、モノエステルのモル数が５０
％以上であることが望ましい。蔗糖ラウリン酸エステル
またはエステル混合物を水に可溶化するため、これをエ
タノール、イソプロピルアルコールなどの溶媒に溶解し
た後、水と調合する。 被覆形成性でかつ親水性の高分
子化合物としては、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどがあげられる。特に下記の構造
を有するヒドロキシエチルセルロースは水溶性でありハ
ンドリングが容易な点において好ましい。
【０００７】
【化１】 蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成性と親水性を有する高分
子化合物の使用割合は、高分子化合物１００重量部あた
り蔗糖脂肪酸エステルが２０〜８０重量部であり、好ま
しくは４０〜６０重量部である。
子化合物の使用割合は、高分子化合物１００重量部あた
り蔗糖脂肪酸エステルが２０〜８０重量部であり、好ま
しくは４０〜６０重量部である。
【０００８】蔗糖脂肪酸エステルが２０重量部未満の場
合、防曇効果が不十分である。蔗糖脂肪酸エステルが８
０重量部を越える場合はシートがべたついて実用的では
ない。
合、防曇効果が不十分である。蔗糖脂肪酸エステルが８
０重量部を越える場合はシートがべたついて実用的では
ない。
【０００９】本発明に用いられる多価アルコールとして
プロピレングリコール、グリセリン、Ｄ−ソルビトー
ル、Ｄ−キシロース、Ｄ−マンニトール等があげられ
る。特に食品添加物であり、また水溶性、湿潤作用ある
ことにより帯電防止効果が優れているＤ−ソルビトール
が好ましい。
プロピレングリコール、グリセリン、Ｄ−ソルビトー
ル、Ｄ−キシロース、Ｄ−マンニトール等があげられ
る。特に食品添加物であり、また水溶性、湿潤作用ある
ことにより帯電防止効果が優れているＤ−ソルビトール
が好ましい。
【００１０】多価アルコールの使用量は、蔗糖脂肪酸エ
ステルと被覆形成性でかつ親水性高分子との混合物１０
０重量部あたり１〜１５重量部であり、好ましくは１０
０重量部あたり５〜１０重量部である。
ステルと被覆形成性でかつ親水性高分子との混合物１０
０重量部あたり１〜１５重量部であり、好ましくは１０
０重量部あたり５〜１０重量部である。
【００１１】多価アルコールの使用量を１重量部未満と
した場合、多価アルコールの持つ湿潤効果が不十分なた
め、帯電防止効果が発揮できない。また、多価アルコー
ルの使用量が１５重量部を越えれば多価アルコールの湿
潤性が過敏になり、シート表面に用いた場合、高温多湿
条件下でシート同志のブロッキングが起こるなどの弊害
を生ずる。
した場合、多価アルコールの持つ湿潤効果が不十分なた
め、帯電防止効果が発揮できない。また、多価アルコー
ルの使用量が１５重量部を越えれば多価アルコールの湿
潤性が過敏になり、シート表面に用いた場合、高温多湿
条件下でシート同志のブロッキングが起こるなどの弊害
を生ずる。
【００１２】本発明が適用される熱可塑性樹脂シートと
しては特に制限はないが、ポリエチエン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン、、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体、６−ナイロン、６，６−
ナイロン、１２−ナイロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル
などの単独または相溶性の良いものを２種以上混合した
もの、またはその共重合体、あるいは２軸延伸法インフ
レーション法、共押法、積層法によって得られる様々な
シートが例示される。
しては特に制限はないが、ポリエチエン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ゴム強化ポリスチレン、、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体、６−ナイロン、６，６−
ナイロン、１２−ナイロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル
などの単独または相溶性の良いものを２種以上混合した
もの、またはその共重合体、あるいは２軸延伸法インフ
レーション法、共押法、積層法によって得られる様々な
シートが例示される。
【００１３】本発明による防曇剤を熱可塑性樹脂シート
に適用する際の使用量はシート表面に固形分として０．
０１〜２ｇ／ｍ2 、好ましくは、０．０２〜０．５ｇ／
ｍ2でなくてはならない（ここで固形分とは水やエタノ
ールに溶解させた蔗糖脂肪酸エステル、親水性高分子、
多価アルコールの混合物を意味する）。
に適用する際の使用量はシート表面に固形分として０．
０１〜２ｇ／ｍ2 、好ましくは、０．０２〜０．５ｇ／
ｍ2でなくてはならない（ここで固形分とは水やエタノ
ールに溶解させた蔗糖脂肪酸エステル、親水性高分子、
多価アルコールの混合物を意味する）。
【００１４】シート表面に残る固形分の量が０．０１ｇ
／ｍ2 未満であると防曇性が不十分であり、２ｇ／ｍ2
を越えて使用すると、シート表面がべとついたりブロッ
キングの原因になるので好ましくない。
／ｍ2 未満であると防曇性が不十分であり、２ｇ／ｍ2
を越えて使用すると、シート表面がべとついたりブロッ
キングの原因になるので好ましくない。
【００１５】
【実施例】本発明における防曇性、耐ブロッキング性、
帯電防止性の評価方法を以下に示す。 低温防曇性：低温防曇性評価用プラスチック容器に２０
℃の水を張り、容器に本発明による防曇剤を塗布したシ
ートを張り付け、５℃の冷蔵庫に放置した（図１参
照）。その後シートおよび容器の曇りを目測により評価
した。 高温防曇性：８０℃に昇温させたウォーターバス上に本
発明による防曇剤を塗布したシートおよび容器を放置し
（図２参照）、シートおよび容器の曇りを目測により評
価した。防曇性評価の基準は以下に示す４段階とする。 ◎（良好） ：全く曇りが見られない ○（良） ：曇りは見られないが大粒の水滴が多数
個見られる △（やや不良）：防曇処理面積の２割未満が微小水滴で
曇り、不透明状態を呈する ×（不良） ：微小水滴で全面に曇り、不透明状態を
呈する。
帯電防止性の評価方法を以下に示す。 低温防曇性：低温防曇性評価用プラスチック容器に２０
℃の水を張り、容器に本発明による防曇剤を塗布したシ
ートを張り付け、５℃の冷蔵庫に放置した（図１参
照）。その後シートおよび容器の曇りを目測により評価
した。 高温防曇性：８０℃に昇温させたウォーターバス上に本
発明による防曇剤を塗布したシートおよび容器を放置し
（図２参照）、シートおよび容器の曇りを目測により評
価した。防曇性評価の基準は以下に示す４段階とする。 ◎（良好） ：全く曇りが見られない ○（良） ：曇りは見られないが大粒の水滴が多数
個見られる △（やや不良）：防曇処理面積の２割未満が微小水滴で
曇り、不透明状態を呈する ×（不良） ：微小水滴で全面に曇り、不透明状態を
呈する。
【００１６】耐ブロッキング性：Ａ４版シートを１０枚
重ね合わせ１０ｋｇの荷重をシートの全面にかけ１２時
間放置する。その後Ａ４版シートを１００区画に分けブ
ロッキングの模様面積がＡ４版に占める割合を目視によ
り評価した。評価基準を以下に示す。 ◎（良好） ：ブロッキングの模様面積が５％以下 ○（良） ：ブロッキングの模様面積が５〜２５％
以下 △（やや不良）：ブロッキングの模様面積が２５〜５０
％以下 ×（不良） ：ブロッキングの模様面積が５０％を超
える。
重ね合わせ１０ｋｇの荷重をシートの全面にかけ１２時
間放置する。その後Ａ４版シートを１００区画に分けブ
ロッキングの模様面積がＡ４版に占める割合を目視によ
り評価した。評価基準を以下に示す。 ◎（良好） ：ブロッキングの模様面積が５％以下 ○（良） ：ブロッキングの模様面積が５〜２５％
以下 △（やや不良）：ブロッキングの模様面積が２５〜５０
％以下 ×（不良） ：ブロッキングの模様面積が５０％を超
える。
【００１７】帯電防止性：シートの処理面に対してＡＳ
ＴＭ−Ｄ−２５７に準拠して表面抵抗値Ｒｓ（オーム）
を測定した。シートの処理面に対して、スタチックオネ
ストメーターを使用し、静電気の漏洩を半減期を温度２
３℃、湿度６０ＲＨ％で測定することにより評価した。
評価基準を表１に示す。実施例を以下に示す。
ＴＭ−Ｄ−２５７に準拠して表面抵抗値Ｒｓ（オーム）
を測定した。シートの処理面に対して、スタチックオネ
ストメーターを使用し、静電気の漏洩を半減期を温度２
３℃、湿度６０ＲＨ％で測定することにより評価した。
評価基準を表１に示す。実施例を以下に示す。
【００１８】
【表１】 （実施例１）被覆形成性でかつ親水性の高分子としてヒ
ドロキシエチルセルロース７０重量部（ＨＥＣ−ＳＥ４
００、ダイセル化学工業（株）社製）、蔗糖脂肪酸エス
テルとして商品名リケマールＡ３０重量部（理研ビタミ
ン（株）社製）、多価アルコール１０重量部（Ｄ−ソル
ビトール花王（株）社製）を水で希しゃくし固形分濃度
１％になるよう溶解せしめた。この溶液を高速撹拌翼に
て十分撹拌して被覆用組成物塗布液を得た。この処理液
をコロナ放電処理を施した厚さ１８０μｍの２軸延伸ポ
リスチレンシート（以後ＯＰＳと呼ぶ）にスプレー塗布
する。得られたシートの防曇性、耐ブロッキング性およ
び帯電防止性と、その成形品の防曇性、帯電防止性、外
観品位の評価結果を表２〜６に示す。
ドロキシエチルセルロース７０重量部（ＨＥＣ−ＳＥ４
００、ダイセル化学工業（株）社製）、蔗糖脂肪酸エス
テルとして商品名リケマールＡ３０重量部（理研ビタミ
ン（株）社製）、多価アルコール１０重量部（Ｄ−ソル
ビトール花王（株）社製）を水で希しゃくし固形分濃度
１％になるよう溶解せしめた。この溶液を高速撹拌翼に
て十分撹拌して被覆用組成物塗布液を得た。この処理液
をコロナ放電処理を施した厚さ１８０μｍの２軸延伸ポ
リスチレンシート（以後ＯＰＳと呼ぶ）にスプレー塗布
する。得られたシートの防曇性、耐ブロッキング性およ
び帯電防止性と、その成形品の防曇性、帯電防止性、外
観品位の評価結果を表２〜６に示す。
【００１９】（実施例２）各成分の配合を表２に示す割
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
【００２０】（実施例３）各成分の配合を表２に示す割
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
【００２１】（比較例１）ソルビタンオレイン酸エステ
ルのエチレンオキサイド付加物と蔗糖ラウリン酸エステ
ルを固形分重量比で５：１の割合で水に希しゃくしたこ
と以外は実施例１と同様にして処理液を得た。得られた
処理液を前記ＯＰＳ、容器に塗布した。表２〜６に得ら
れたシートと容器の特性を示す。
ルのエチレンオキサイド付加物と蔗糖ラウリン酸エステ
ルを固形分重量比で５：１の割合で水に希しゃくしたこ
と以外は実施例１と同様にして処理液を得た。得られた
処理液を前記ＯＰＳ、容器に塗布した。表２〜６に得ら
れたシートと容器の特性を示す。
【００２２】（比較例２）ソルビタンオレイン酸エステ
ルのエチレンオキサイド付加物とシリコンオイルを固形
分重量比で５：１の割合で水に希しゃくしたこと以外は
実施例１と同様にして処理液を得た。得られた処理液を
前記ＯＰＳ、容器に塗布した。表２〜６に得られたシー
トと容器の特性を示す。
ルのエチレンオキサイド付加物とシリコンオイルを固形
分重量比で５：１の割合で水に希しゃくしたこと以外は
実施例１と同様にして処理液を得た。得られた処理液を
前記ＯＰＳ、容器に塗布した。表２〜６に得られたシー
トと容器の特性を示す。
【００２３】（比較例３）各成分の配合を表１に示す割
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
合で行った以外は実施例１と全く同様に行った。表２〜
６に得られたシートと容器の特性を示す。
【００２４】
【発明の効果】本発明は蔗糖脂肪酸エステルと被覆形成
性でかつ親水性の高分子との混合物１００重量部あたり
１〜１５重量部の多価アルコールを含有させてなること
を特徴とする防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂シート
に関し、処理液の表面における濡れがよく、水滴になら
ず一様に均一に塗布される。その結果、成形品の防曇
性、耐ブロッキング性および帯電防止性を極めて顕著に
改善できる。また、本発明による防曇剤は透明性が要求
される用途においても基材樹脂が持つ透明性を損なうこ
と無く適用され、また、防曇剤の必須成分である蔗糖ラ
ウリン酸エステルおよびＤ−ソルビトールは食品添加物
として使用できるものであること、ヒドロキシエチルセ
ルロースは化粧品原料基準に適合しているものであるこ
とから食品容器、食品フィルムなどの防曇剤として好適
に用いられる。
性でかつ親水性の高分子との混合物１００重量部あたり
１〜１５重量部の多価アルコールを含有させてなること
を特徴とする防曇剤、および、防曇熱可塑性樹脂シート
に関し、処理液の表面における濡れがよく、水滴になら
ず一様に均一に塗布される。その結果、成形品の防曇
性、耐ブロッキング性および帯電防止性を極めて顕著に
改善できる。また、本発明による防曇剤は透明性が要求
される用途においても基材樹脂が持つ透明性を損なうこ
と無く適用され、また、防曇剤の必須成分である蔗糖ラ
ウリン酸エステルおよびＤ−ソルビトールは食品添加物
として使用できるものであること、ヒドロキシエチルセ
ルロースは化粧品原料基準に適合しているものであるこ
とから食品容器、食品フィルムなどの防曇剤として好適
に用いられる。
【００２５】
【表２】
【表３】
【表４】
【表５】
【表６】
【図１】は低温防曇性を評価するための装置図であり、
上面に開口部２を持つプラスチック容器１であり、容器
内には２０℃の水３が張られている。開口部に本発明に
よるシート、容器を設置し防曇性を評価する。
上面に開口部２を持つプラスチック容器１であり、容器
内には２０℃の水３が張られている。開口部に本発明に
よるシート、容器を設置し防曇性を評価する。
【図２】は高温防曇性を評価するための装置図であり、
ウォーターバス１の上部を開口部２を設けた蓋３で覆い
浴温を８０℃に保ち開口部に本発明によるシート４、容
器５を設置し、５℃の冷蔵庫内で放置した後防曇性を評
価する。
ウォーターバス１の上部を開口部２を設けた蓋３で覆い
浴温を８０℃に保ち開口部に本発明によるシート４、容
器５を設置し、５℃の冷蔵庫内で放置した後防曇性を評
価する。
１：プラスチック容器 ２：開口部 ３：内部に水を張る ４：ウォーターバス ５：開口部 ６：蓋 ７：本発明によるシート ８：本発明による容器
Claims (6)
- 【請求項１】庶糖脂肪酸エステル混合物と被覆形成性を
有する親水性高分子との混合物１００重量部に対し１〜
１５重量部の多価アルコールを含有させてなることを特
徴とする熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤。 - 【請求項２】庶糖脂肪酸エステルと被覆形成性を有する
親水性高分子の混合割合が、親水性高分子１００重量部
あたり、庶糖脂肪酸エステルが２０〜８０重量部である
請求項１記載の熱可塑性樹脂シート用表面防曇剤。 - 【請求項３】親水性高分子がヒドロキシエチルセルロー
スである請求項１記載の熱可塑性樹脂シート表面用防曇
剤。 - 【請求項４】多価アルコールがＤ−ソルビトールである
請求項１記載の熱可塑性樹脂シート表面用防曇剤。 - 【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載の防曇剤を
少なくともその片面に塗布した熱可塑性樹脂シート。 - 【請求項６】防曇剤の塗布量が固形分として０．０１〜
２ｇ／ｍ2 である請求項５記載の熱可塑性樹脂シート。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7238121A JPH08157639A (ja) | 1994-10-05 | 1995-09-18 | 熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シート |
| CN95119180A CN1133335A (zh) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | 用于热塑性树脂表面的防雾剂和防雾的热塑性树脂层 |
| TW084110460A TW349992B (en) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | Anti-fogging agent for thermoplastic resin surface and anti-fogging thermoplastic resin sheet |
| KR1019950034104A KR960014272A (ko) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | 열가소성 수지 표면의 흐림 방지제 및 흐림 방지 열가소성 수지 시트 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-241215 | 1994-10-05 | ||
| JP24121594 | 1994-10-05 | ||
| JP7238121A JPH08157639A (ja) | 1994-10-05 | 1995-09-18 | 熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08157639A true JPH08157639A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=26533543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7238121A Pending JPH08157639A (ja) | 1994-10-05 | 1995-09-18 | 熱可塑性樹脂表面用防曇剤および防曇熱可塑性樹脂シート |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08157639A (ja) |
| KR (1) | KR960014272A (ja) |
| CN (1) | CN1133335A (ja) |
| TW (1) | TW349992B (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09221661A (ja) * | 1996-02-15 | 1997-08-26 | Mitsubishi Chem Corp | 防曇剤及び該防曇剤で処理した樹脂シート |
| EP0867277A2 (en) * | 1997-03-26 | 1998-09-30 | Japan Polychem Corporation | Propylene resin sheet for thermoforming and process for preparing it |
| JP2000280422A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Chuo Kagaku Co Ltd | 防曇性ポリオレフィン系シート及び防曇性食品包装容器 |
| JP2002086639A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-26 | Asahi Kasei Corp | スチレン系樹脂防曇シート |
| JP2003253241A (ja) * | 2002-03-04 | 2003-09-10 | Kanebo Ltd | 防曇剤、これを塗布したポリエステル積層体及び成形体 |
| KR100428589B1 (ko) * | 2001-05-17 | 2004-04-27 | 현대공영 주식회사 | 환경친화적 기능성 페인트의 제조 방법과 그에이용되는 식물성 수지의 제조방법 |
| CN104877480A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-02 | 宣乐 | 一种户外灯箱用防雾剂 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100542800C (zh) * | 2002-02-20 | 2009-09-23 | 旭迪爱生株式会社 | 防雾性热塑性树脂片材和成形品 |
| CN105860930B (zh) * | 2016-04-05 | 2017-09-29 | 四川理工学院 | 一种长效时汽车玻璃防雨剂及其制备方法 |
| CN109161133B (zh) * | 2018-08-27 | 2021-02-19 | 丹阳西联生物技术有限公司 | 一种防雾型复合膜及其制备方法和应用 |
| CN111423772B (zh) * | 2020-05-06 | 2021-12-28 | 深圳大学 | 一种防雾抗雾涂层及其制备方法 |
-
1995
- 1995-09-18 JP JP7238121A patent/JPH08157639A/ja active Pending
- 1995-10-05 CN CN95119180A patent/CN1133335A/zh active Pending
- 1995-10-05 TW TW084110460A patent/TW349992B/zh active
- 1995-10-05 KR KR1019950034104A patent/KR960014272A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP0867277A2 (en) * | 1997-03-26 | 1998-09-30 | Japan Polychem Corporation | Propylene resin sheet for thermoforming and process for preparing it |
| EP0867277A3 (en) * | 1997-03-26 | 2001-05-09 | Japan Polychem Corporation | Propylene resin sheet for thermoforming and process for preparing it |
| JP2000280422A (ja) * | 1999-03-31 | 2000-10-10 | Chuo Kagaku Co Ltd | 防曇性ポリオレフィン系シート及び防曇性食品包装容器 |
| JP2002086639A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-26 | Asahi Kasei Corp | スチレン系樹脂防曇シート |
| KR100428589B1 (ko) * | 2001-05-17 | 2004-04-27 | 현대공영 주식회사 | 환경친화적 기능성 페인트의 제조 방법과 그에이용되는 식물성 수지의 제조방법 |
| JP2003253241A (ja) * | 2002-03-04 | 2003-09-10 | Kanebo Ltd | 防曇剤、これを塗布したポリエステル積層体及び成形体 |
| CN104877480A (zh) * | 2015-06-23 | 2015-09-02 | 宣乐 | 一种户外灯箱用防雾剂 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1133335A (zh) | 1996-10-16 |
| KR960014272A (ko) | 1996-05-22 |
| TW349992B (en) | 1999-01-11 |
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