JPH0815730A - 表示用基板の製造方法 - Google Patents

表示用基板の製造方法

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JPH0815730A
JPH0815730A JP16604394A JP16604394A JPH0815730A JP H0815730 A JPH0815730 A JP H0815730A JP 16604394 A JP16604394 A JP 16604394A JP 16604394 A JP16604394 A JP 16604394A JP H0815730 A JPH0815730 A JP H0815730A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示用基板の多数個取り方式における平坦化
処理を改善し平坦化膜の剥離や破断を防止する。 【構成】 先ず絶縁材料からなるウェハ1を用意し、所
定の分離帯2を介して互いに隔てられた複数の区画3を
設定する。次に各区画3に対して無数の薄膜トランジス
タを含む下層領域4を集積形成する。続いて分離帯2を
除いてウェハ1を平坦化膜5で選択的に被覆し、各区画
3に設けられた下層領域4表面の凹凸を埋める。さらに
各区画3内で平坦化膜5の平らな表面に無数の画素電極
をマトリクス状に集積形成し上層領域8とする。この上
層領域8は平坦化膜5を介して下層領域4に電気接続し
ている。最後に分離帯2に沿ってウェハ1を切断し個々
の区画3に分離してチップ状の表示用基板を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画素電極とスイッチン
グ用の薄膜トランジスタ等が集積的に形成された表示用
基板の製造方法に関する。より詳しくは、大判のウェハ
からチップとして切り出される表示用基板の表面平坦化
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図9を参照して従来の表示用基板を用い
て組み立てられるアクティブマトリクス型液晶表示装置
の一般的な構造を簡潔に説明する。下側の基板101表
面には薄膜トランジスタ102が集積的に形成されてい
る。薄膜トランジスタのソース領域Sには第一層間絶縁
膜103を介して金属配線パタン104が電気接続して
いる。又、薄膜トランジスタ102のドレイン領域Dに
は第一層間絶縁膜103及び第二層間絶縁膜105を介
して画素電極106が電気接続している。第二層間絶縁
膜105の表面は配向膜107により被覆されている。
この様に、薄膜トランジスタ102及び画素電極106
が集積的に形成された下側の基板101を、以下表示用
基板と呼ぶ事にする。この表示用基板101には所定の
間隙を介して上側の基板108が対面配置している。上
側の基板108の内表面には対向電極109及び配向膜
110が形成されており、以下対向基板と呼ぶ事にす
る。両基板101,108の間隙には、配向膜107,
110によって配向制御された液晶111が保持されて
いる。かかる構成を有するアクティブマトリクス型液晶
表示装置において、薄膜トランジスタ102のゲート電
極Gに選択信号を印加した状態で、金属配線パタン10
4を介し画像信号を供給すると、画素電極106に所定
の信号電荷が書き込まれる。この画素電極106と対向
電極109との間に生じた電圧により、液晶111の分
子配列が変化し、所望の画像表示が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来構造
では、表示用基板101に薄膜トランジスタ102や金
属配線パタン104が集積形成されており、その表面は
起伏が激しく無数の凹凸や段差を含んでいる。この為、
液晶111の配向制御が困難であり均一な画像表示を得
る事ができないという課題がある。特に、段差部分では
液晶の配向が乱れプレチルト角が逆転したリバースチル
トドメインが発生し、表示品位が著しく損なわれる。さ
らに、画素ピッチの微細化及びチップサイズの小型化に
伴ない、製造工程上様々な問題が顕在化している。例え
ば表示用基板表面の凹凸が激しい為配向膜の厚みむらが
生じる。又これと関連して、配向膜の均一なラビング処
理が困難である。加えて、従来の構造では表示用基板表
面の凹凸の影響を受け、液晶に印加される電界の方向が
不均一になり、一様な透過率制御が困難になる。液晶は
画素電極と対向電極との間に印加される電界により配向
状態が変化しオン/オフ制御が行なわれる。しかしなが
ら、画素電極の周囲に金属配線パタンやゲートライン等
の盛り上がりがあると、横方向の電界の影響を受け、プ
レチルト角の乱れと相乗的に作用し、正常な動作が乱さ
れてしまう。そこで、本発明は表示用基板表面の凹凸を
平坦化して上述した配向の乱れ等を解決する事を目的と
する。
【0004】ところで、表示用基板の製造にはICプロ
セスが適用されており、大判のウェハに設定された複数
の区画に対して薄膜トランジスタや画素電極を集積形成
した後、各チップに分割して比較的小型の表示用基板を
得ている。この様な多数個取り方式では、ウェハの段階
で表面平坦化処理を行なう事が現実的である。しかしな
がら、一旦平坦化処理が施されたウェハに対してダイシ
ング又はスクライビングを適用し切断分割加工を施す
と、平坦化処理を受けた表面に機械的なストレスが加わ
る為後工程で種々の不都合が生じるという課題がある。
そこで、本発明は特に多数個取り方式を採用した場合に
おける平坦化処理の後工程に与える悪影響を予め防止又
は抑制する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的を
達成する為以下の手段を講じた。即ち、本発明によれば
表示用基板は以下の工程により製造される。最初に、絶
縁材料からなるウェハを用意し、所定の分離帯を介して
互いに隔てられた複数の区画を設定する第一工程を行な
う。次に各区画に対して複数の薄膜トランジスタを含む
下層領域を集積形成する第二工程を行なう。続いて、分
離帯を除いて該ウェハを平坦化膜で選択的に被覆し、各
区画に設けられた下層領域表面の凹凸を埋める第三工程
を行なう。さらに、各区画内で該平坦化膜の平らな表面
に複数の画素電極をマトリクス状に集積形成し、該平坦
化膜を介して該下層領域に接続する上層領域とする第四
工程を行なう。最後に、該分離帯に沿ってウェハを切断
し個々の区画に分離する第五工程を行ない表示用基板が
完成する。これを用いて液晶表示装置を組み立てる場合
には、該表示用基板に所定の間隙を介して対向基板を接
合し、該間隙に液晶を封入する第六工程を行なえば良
い。好ましくは、前記第三工程では、該ウェハの全面に
平坦化膜を成膜した後、該下層領域と上層領域との接続
路を平坦化膜に開口する際、同時に該分離帯から平坦化
膜を除去して各区画を選択的に被覆する様にしている。
又、前記第五工程では、ダイシング又はスクライビング
によりウェハを切断する。
【0006】
【作用】本発明によれば、複数の薄膜トランジスタを含
む下層領域表面の凹凸を埋める為透明樹脂等からなる平
坦化膜を用いている。この平坦化膜の平らな表面にマト
リクス状の画素電極を含む上層領域を形成している。さ
らに、表示用基板を用いて液晶表示装置を組み立てる場
合、マトリクス状の画素電極を被覆する様に配向膜を設
ける。従ってこの配向膜は実質的に平坦な表面を有して
おり段差部の影響を受けない為リバースチルトドメイン
を低減させる事が可能になる。又、画素電極周囲には盛
り上がった部分が存在しない為、横方向の電界の影響を
受ける事がなく、安定した液晶のオン/オフ制御を行な
う事ができる。
【0007】本発明では多数個取り方式を採用して表示
用基板を製造している。この方式では大判のウェハに対
して各区画毎に下層領域を集積形成した後平坦化膜を成
膜する。この際、分離帯を除いて各区画に対し選択的に
平坦化膜を被覆している。この為、分離帯に沿ってウェ
ハを切断し個々の区画に分離して表示用基板を多数個取
りする際、平坦化膜にはダイシングやスクライビングが
入らない為破片が生じない。又、平坦化膜の剥離等も生
じない。従って、表示用基板の表面が清浄に保たれる
為、液晶表示装置等に組み立てた場合液晶に破片等の異
物が混入する惧れがない。
【0008】
【実施例】以下図面を参照して本発明の好適な実施例を
詳細に説明する。図1は、本発明にかかる表示用基板製
造方法を模式的に表わした平面図である。本発明にかか
る製造方法では、先ず最初に石英等の絶縁材料からなる
ウェハ1を用意し、所定の分離帯2を介して互いに隔て
られた複数の区画3を設定する。本例では格子状の分離
帯2によって隔てられた矩形の区画3が設けられてい
る。次に、各区画3に対してICプロセスを適用し、無
数の薄膜トランジスタを含む下層領域4を集積形成す
る。続いて、分離帯2を除いてウェハ1を平坦化膜5で
選択的に被覆し、各区画3に設けられた下層領域4の表
面凹凸を埋める。例えばウェハ1の全面に平坦化膜5を
成膜した後、下層領域4に対する接続路(コンタクトホ
ール)を平坦化膜5に開口する際、同時に分離帯2から
平坦化膜5を除去すれば良い。これにより、各区画3を
選択的に被覆する事ができる。なお本発明はこれに限ら
れるものではなく、予め区画3と整合する様に平坦化膜
5を印刷塗布しても良い。なお本例では、分離帯2から
平坦化膜5を除去する際、同時に端子部6及びパッド7
からも平坦化膜5を除去している。端子部6は外部回路
との電気接続に用いられ、パッド7は対向基板に対する
電気接続に用いられる。この後、各区画3内で平坦化膜
5の平らな表面に複数の画素電極をマトリクス状に集積
形成して上層領域8とする。この上層領域8は平坦化膜
5を介して下層領域4に電気接続している。最後に、分
離帯2に沿ってウェハ1を切断し個々の区画3に分離し
てチップ状の表示用基板を多数個取り出す。
【0009】図2は、図1に示したウェハ1のA−A線
に沿った断面図である。図示する様に各区画3には下層
領域4と上層領域8とその中間に介在する平坦化膜5と
からなる積層構造が形成されている。下層領域4には薄
膜トランジスタや金属配線パタン等が集積形成されてい
る。図示を簡略化する為金属配線パタン9のみを模式的
に示している。一方上層領域8にはマトリクス状に配列
した画素電極が無数に集積形成されている。個々の画素
電極と、対応する個々の薄膜トランジスタは平坦化膜5
に開口したコンタクトホールを介して電気接続してい
る。本発明の特徴事項として分離帯2から平坦化膜5が
選択的に除去されておりウェハ1の下地が露出してい
る。分離帯2に沿ってダイシング又はスクライビングが
行なわれウェハ1がチップ状に切断される。分離帯2の
幅W1はダイシング又はスクライビングによる物理的な
切断線10の幅W2に比べ広く設定されている。これに
より、ダイシング刃等が平坦化膜5に接触しない為剥離
が生じない。又、ダイシング刃やスクライビング刃はウ
ェハ1と直に接触してこれを切断する一方、平坦化膜5
にはかからない為破片等が生じない。
【0010】図3はウェハ1を切断した後の状態を模式
的に表わしたものである。個々の表示用基板11はチッ
プ状であり、その表面に上層領域8、平坦化膜5、下層
領域4が順に積層されている。前述した様にウェハの切
断に際し平坦化膜5には何等物理的及び機械的な力が加
わらない為剥離や破片が生ぜず、上層領域8の表面は清
浄な状態に保たれている。かかる表示用基板11に所定
の間隙を介して対向基板を接合し、該間隙に液晶を封入
するとアクティブマトリクス型の液晶表示装置が得られ
る。この際、表示用基板11の表面が清浄に保たれてい
る為液晶に異物が混入する惧れがない。
【0011】図4は表示用基板製造方法の参考例を示す
模式的な平面図である。基本的には図1に示した本発明
にかかる表示用基板製造方法と類似しており、対応する
部分には対応する参照番号を付して理解を容易にしてい
る。異なる点は、この参考例では分離帯2も含めてウェ
ハ1全面に平坦化膜5を成膜している事である。
【0012】図5は、図4に示したウェハ1のB−B線
に沿って切断した断面形状を表わしている。上述した様
に、分離帯も平坦化膜5により被覆されておりスクライ
ビングあるいはダイシングの切断線10にかかってい
る。
【0013】図6は図4及び図5に示したウェハを切断
した後の状態を表わしている。この参考例では平坦化膜
5を分離帯に残しているが、ウェハをチップ単位に分割
する時、ダイシング又はスクライビングにより平坦化膜
5が一部剥離又は破断し破片12となって表示用基板1
1表面に付着する。これは平坦化膜5の厚みが大きい
事、平坦化膜自体の硬度が硬い事、平坦化膜と下地の密
着性に関係があるが、現在のプロセスでは膜厚、硬度、
密着性ともに改善する事は困難であり、剥離しやすい領
域に位置する平坦化膜を予め物理的に除去しておく本発
明の方法が有効であると考えられる。なお、実際にはチ
ップ単位に分割した後液晶表示装置として組み立てる前
に、洗浄等の工程が入るが、一度表面に付着した異物は
殆ど取り除く事が困難な為、剥離又は破断した平坦化膜
5の破片12が組み立て時に液晶に混入し表示不良とな
る。又、後工程の装置等に異物を持ち込む事になる為、
工程管理の面からも良い方法とはいえない。
【0014】次に、図7及び図8を参照して、本発明に
かかる表示用基板製造方法の具体例を詳細に説明する。
先ず最初に、図7の工程Aにおいて、石英等からなる絶
縁ウェハの表面にポリシリコン(1Poly)をLPC
VD法により成膜する。次にSiイオン注入を行ない、
一旦微細化した後固相成長を行ない1Polyの大粒径
化を図る。その後1Polyを島状にパタニングし素子
領域を形成する。さらにその表面を熱酸化しSiO2
してゲート酸化膜を得る。さらにボロンイオンを所定濃
度で注入し、予め閾値電圧の調整を行なう。次に工程B
において、LPCVD法によりSiNを成膜しゲート窒
化膜とする。このSiNの表面を熱酸化しSiO2 に転
換する。この様にしてSiO2 /SiN/SiO2 の三
層構造からなる耐圧性に優れたゲート絶縁膜が得られ
る。次にLPCVD法によりポリシリコン(2Pol
y)を堆積する。2Polyの低抵抗化を図った後、所
定の形状にパタニングしゲート電極Gを得る。次にゲー
ト電極GをマスクとしてセルフアライメントによりAs
イオンを注入し所謂LDD構造とする。続いて、SiN
を部分的にエッチングで除去した後、Asイオンを高濃
度で注入し1Polyにソース領域S及びドレイン領域
Dを設ける。この様にしてNチャネル型の薄膜トランジ
スタ(TFT)が形成される。なお、Pチャネル型のT
FTを形成する場合にはボロンイオンを注入する。続い
て工程CにおいてAPCVD法により第一層間絶縁膜
(1PSG)を堆積する。この1PSGに第一コンタク
トホール(1CON)を開口した後、スパッタリングに
よりアルミニウム(Al)を全面的に成膜する。これを
所定の形状にパタニングしてTFTのソース領域Sに電
気接続する金属配線パタンに加工する。さらに工程Dに
おいて、APCVD法により、1PSGに重ねて第二層
間絶縁膜(2PSG)を堆積し、Alからなる配線金属
パタンを完全に被覆する。
【0015】続いて図8の工程Eにおいて、2PSG表
面の凹凸を平坦化膜で埋める。この為、本実施例では所
定の粘性を有する液状のアクリル樹脂をスピンコーティ
ングでウェハ全面に塗布した。その後加熱処理を施しア
クリル樹脂を硬化させて平坦化膜とした。硬化した平坦
化膜に対してフォトリソグラフィ及びエッチングを施し
第二コンタクトホール(2CON)を形成する。この2
CONの底部にはTFTのドレイン領域Dが露出してい
る。本実施例では2CONの開口と同時に、平坦化膜を
分離帯から選択的に除去している。なお、平坦化膜とし
て感光性樹脂を用いた場合には露光現像処理を行なう事
により2CONの開口と同時に分離帯からの選択的除去
を行なう事が可能である。次に工程Fにおいてスパッタ
リングにより透明導電膜を成膜する。本実施例では透明
導電膜材料としてITOを用いる。ITOは2CONの
内部にも充填され、TFTのドレイン領域Dと電気的な
導通がとられる。最後に工程GにおいてITOを所定の
形状にパタニングし画素電極とする。以上の工程により
平坦化された表示用基板がウェハの各区画毎に形成され
た事になる。
【0016】続いて液晶表示装置を組み立てる場合には
図8の(H)に示すような工程を行なう。先ず分離帯に
沿ってウェハを切断し個々の区画に分離して複数の表示
用基板を準備する。この表示用基板に所定の間隙を介し
て対向基板を接合し、該間隙に液晶を封入する。対向基
板の内表面には対向電極が成膜されており、その表面は
ラビング等の配向処理が施されている。表示用基板の表
面もラビング等により配向処理が施されている。これら
一対の基板により液晶の配向制御が行なわれ、例えばツ
イストネマティックモードが得られる。従来の構造と異
なり、表示用基板は極めて平坦な面を有しており、段差
部がない為一様なラビング処理を行なえる。従って、画
面全体に渡って均一な配向制御が可能になる。又、IT
Oからなる画素電極の周囲には何等盛り上がった部分が
存在しない。従って液晶は対向電極と画素電極との間に
作用する垂直方向の電界によって完全に駆動制御され、
横方向の電界の影響を受ける事がない。従来問題となっ
ていたリバースチルトドメインによる表示品位の劣化を
有効に改善できる。さらに、本発明によればウェハをチ
ップ単位で分離する際平坦化膜が剥離又は破断しないの
で、表示用基板の表面は清浄な状態に保たれ、液晶に異
物が混入する惧れがなくなる。
【0017】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、分
離帯を除いてウェハを平坦化膜で選択的に被覆し、各区
画に設けられた下層領域表面の凹凸を埋めている。さら
に、該分離帯に沿ってウェハを切断し個々の区画に分離
して表示用基板を得ている。これにより、表示用基板の
表面が平坦化され液晶表示装置に組み立てた場合液晶の
配向制御を均一にできるという効果がある。又、ウェハ
から個々のチップに分離する際平坦化膜が剥離もしくは
破断しないので表面に破片が付着する惧れがない為、液
晶表示装置に組み立てた場合内部に混入する惧れがない
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる表示用基板製造方法を示す模式
的な平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1に示したウェハをチップに分割した後の状
態を示す模式的な断面図である。
【図4】表示用基板製造方法の参考例を示す模式的な平
面図である。
【図5】図4に示したB−B線に沿った断面図である。
【図6】図4に示したウェハをチップに分離した状態を
示す断面図である。
【図7】本発明にかかる表示用基板製造方法の具体例を
示す工程図である。
【図8】同じく具体例を示す工程図である。
【図9】従来の液晶表示装置の一例を示す模式的な部分
断面図である。
【符号の説明】
1 ウェハ 2 分離帯 3 区画 4 下層領域 5 平坦化膜 8 上層領域 10 切断線 11 表示用基板 12 破片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/786 (72)発明者 林 久雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料からなるウェハを用意し、所定
    の分離帯を介して互いに隔てられた複数の区画を設定す
    る第一工程と、 各区画に対して複数の薄膜トランジスタを含む下層領域
    を集積形成する第二工程と、 分離帯を除いて該ウェハを平坦化膜で選択的に被覆し、
    各区画に設けられた下層領域表面の凹凸を埋める第三工
    程と、 各区画内で該平坦化膜の平らな表面に複数の画素電極を
    マトリクス状に集積形成し該平坦化膜を介して該下層領
    域に接続する上層領域とする第四工程と、 該分離帯に沿ってウェハを切断し個々の区画に分離する
    第五工程とを行なう表示用基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第三工程は、該ウェハの全面に平坦
    化膜を成膜した後、該下層領域と上層領域との接続路を
    平坦化膜に開口する際、同時に該分離帯から平坦化膜を
    除去して各区画を選択的に被覆する請求項1記載の表示
    用基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第五工程は、ダイシング又はスクラ
    イビングによりウェハを切断する請求項1記載の表示用
    基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁材料からなるウェハを用意し、所定
    の分離帯を介して互いに隔てられた複数の区画を設定す
    る第一工程と、 各区画に対して複数の薄膜トランジスタを含む下層領域
    を集積形成する第二工程と、 分離帯を除いて該ウェハを平坦化膜で選択的に被覆し、
    各区画に設けられた下層領域表面の凹凸を埋める第三工
    程と、 各区画内で該平坦化膜の平らな表面に複数の画素電極を
    マトリクス状に集積形成し該平坦化膜を介して該下層領
    域に接続する上層領域とする第四工程と、 該分離帯に沿ってウェハを切断し個々の区画に分離して
    複数の表示用基板とする第五工程と、 該表示用基板に所定の間隙を介して対向基板を接合し、
    該間隙に液晶を封入する第六工程とを行なう液晶表示装
    置の製造方法。
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