JPH08157143A - パーン選別用ゲージ - Google Patents

パーン選別用ゲージ

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JPH08157143A
JPH08157143A JP32961094A JP32961094A JPH08157143A JP H08157143 A JPH08157143 A JP H08157143A JP 32961094 A JP32961094 A JP 32961094A JP 32961094 A JP32961094 A JP 32961094A JP H08157143 A JPH08157143 A JP H08157143A
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JP
Japan
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degree
entanglement
gauge
frame
pan
Prior art date
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Pending
Application number
JP32961094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kaibuki
一夫 貝吹
Kazuo Iida
和男 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 目盛り5を有する略U字型の枠1と、U字型
の開口部に対向する部分の枠1に取り付けられた把手3
からなり、枠1の略U字型は、開口部の先端方向に向か
って、枠間が中心線6に対してθの角度で開き、かつ中
心線6に対して左右が対称であるパーン選別用のゲージ
であって、目盛り5のピッチX(mm)が(1)式を満足
するようにする。 X(mm)=A/(2×sinθ)・・・(1) Aは測
定単位(mm) 【効果】 交絡度の高い糸条についても交絡度の測定を
行うことなく、交絡度に異常のあるパーンの選別を容易
に、低コストでかつ高い精度で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交絡を付与した合成繊
維糸条等をボビンに巻き取ったパーンについて、巻き径
を測定して選別を行う選別用のゲージに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルやポリアミド等の合成繊維
の製造工程において、後工程での加工性を向上させるた
めに、延伸撚糸機で交絡処理器を使用して糸条に交絡処
理を施す場合があるが、この交絡処理において、交絡度
(単位糸長当たりの交絡箇所数)のバラツキが生じるこ
とがある。このように交絡度に異常のある糸条を用いて
製編織すると、糸切れ等のトラブルが発生したり、ま
た、得られる布帛も欠点の多いものとなる。例えば、交
絡度に異常のある糸条を用いて製編すると、編物準備工
程の整経時にビーム表面に糸層の凹凸が発生し、解舒張
力の変動による糸切れが多発したり、得られる編物の表
面に糸条の交絡部が残って、ジャミツキと称する欠点が
発生する。
【0003】このため、従来、交絡処理を施して巻き上
げた全てのパーンについて、交絡度の測定を実施してい
たが、多大な測定時間と労力が必要であった。交絡度の
低い糸条については、パーンの外観に現れる光沢の強度
より、目視で選別することもある程度は可能であるが、
交絡度の高い交絡糸については、このような目視での選
別は不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決し、交絡度の高い糸条についても交絡度
の測定を行うことなく、交絡度に異常の発生したパーン
を精度よく選別することができるパーン選別用ゲージを
提供することを技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、交絡度とパーン
巻き径との間に相関関係があり、パーン巻き径をゲージ
を使用して測定することによって、交絡度に異常の発生
したパーンを容易に選別することができることを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、目盛りを
有する略U字型の枠と、U字型の開口部に対向する部分
の枠に取り付けられた把手からなり、枠の略U字型は、
開口部の先端方向に向かって、枠間が中心線に対してθ
の角度で開き、かつ中心線に対して左右が対称であるゲ
ージであって、目盛りのピッチX(mm)が(1)式を満
足するようにしたことを特徴とするパーン選別用ゲージ
を要旨とするものである。 X(mm)=A/(2×sinθ)・・・(1) Aは測
定単位(mm)
【0006】以下、本発明のパーン選別用ゲージについ
て図面を用いて説明する。図1は、本発明のパーン選別
用ゲージの一実施態様を示す概略斜視図であり、図2
は、交絡を施された糸条を巻き取ったパーンの形状の一
実施態様を示す概略斜視図であり、図3は、交絡度とパ
ーン巻き径との相関関係の一実施態様を示すグラフであ
る。まず、本発明のパーン選別用ゲージは、目盛り5を
有する略U字型の枠1と、U字型の開口部に対向する部
分の枠1に取り付けられた把手3からなるものであり、
枠1の略U字型は、開口している先端方向に向かって、
枠間が中心線6に対してθの角度で開いており、かつ中
心線6に対して左右が対称となっている。また、枠1の
間にパーンを挟み込む際に、枠1が斜行して測定を誤る
ことを防ぐために、枠1の内側面には、幅を持った折り
返し2が設けられており、把手3は、リベット4で枠1
に取り付けられている。
【0007】そして、枠1の上面にパーンの外径を読み
取るための目盛り5が設けられているが、目盛り5のピ
ッチXは、中心線6に対する開き角度θを用いた(1)
式によって求められる。開き角度θについては、特に限
定されるものではないが、通常の巻量のパーンの巻き径
の測定を行うには、開き角度θを1〜20°とすることが
好ましい。測定単位A(mm) についても特に限定される
ものではなく、測定の精度を上げるには、Aを小さくす
ればよいが、通常の巻量のパーンの選別をするために
は、Aの範囲を0.5 〜2mmとすることが好ましい。
【0008】目盛り5の数値の付け方について図3、図
4を用いて説明する。図3は、パーンに一定の長さの糸
条を巻いたときの交絡度とパーン巻き径との相関関係の
一実施態様を示すグラフであり、一定の長さの糸条を同
一の紙管を用いて、同一の巻き型で巻いたパーンについ
て、交絡度の測定と巻き径の測定を行い求めたものであ
る。このグラフは、交絡処理を施すことによって、マル
チフィラメント間に空隙が生じるので、巻き量が同じで
あっても、交絡度が高くなるにつれて巻き径は増大する
ことを示している。図4は、本発明のパーン選別用ゲー
ジでパーンの直径を測定する際の目盛りの読み取り位置
と真のパーン直径を示す模式図である。
【0009】まず、選別の対象とする銘柄ごとに、交絡
数とパーンの巻き径についての相関関係を示した図3の
ようなグラフを作成しておき、下記(a) 〜 (d)の順序で
数値を付与する。 (a) 図3のグラフより、交絡度の中心値であるZに対応
するパーンの巻き径(直径)Dを読み取る。 (b) 図4に示すように、目盛りの読み取り位置Mで示さ
れるMCの長さの2倍が真のパーンの巻き径D(SPの
2倍)ではなく、補正が必要である。このため、枠1の
長さのほぼ中心で枠1間の距離Yが下記式で示す値とな
る位置Tを探し、この位置に巻き径Dの値を付与する。 Y(mm)=cosθ×D・・・(2) 距離Yの求め方を以下に説明する。なお、角度は図中の
位置を示す3点の記号で表示した。枠1間の開き角度θ
は角度LMNであり、角度PMNと角度CMLは90°で
あることから、角度PMCはθである。線分MCの長さ
は、cosθ×(D/2)(mm)で表される。よって、
枠1間の距離Yは線分MCの長さの2倍であり、上記の
(2)式となる。 (c) ピッチXを前記した(1)式で求め、位置Tに付与
した巻き径Dの値をもとに、目盛り5の数値を記入す
る。 (d) 目盛りの上、下限の範囲は、グラフより求められる
上、下限の範囲より若干広くし、把手3に一番近い位置
に下限となる値がくるように記入する。 例:交絡度20±10のパーンを、枠1間の開き角度θが5
°のゲージを用いて選別する場合、グラフより、Z=13
0mm を求め、(2)式により、Y=cos5°×130 =
129.5 (mm)を算出する。枠間の距離129.5mm の点Tに
目盛り 130mmを記入し、この点より(1)式で求めたピ
ッチXで130 ±5程度の目盛りを記入する。
【0010】次に、(1)式の誘導の仕方について図4
の三角形MOQを用いて説明する。三角形MOQは、角
度OMQがθ、角度MOQが90°であり、ピッチXは線
分MQ、測定単位Aの半分のA/2は線分OQで表され
る。ゆえに、sinθ=X×(A/2)となり、この式
より(1)式のX=A/(2×sinθ)が導かれる。
【0011】次に、本発明のパーン選別用ゲージを用い
た、パーンの選別方法について説明する。把手3を持っ
て、枠1間にパーンを挟み込んで巻き径を測定するが、
図2に示すような、パーンの最大径aの位置に、パーン
選別用ゲージをはめ込み、枠1の目盛り5によって、パ
ーンの巻き径を測定する。そして、前もって作成した図
3の交絡度とパーン巻き径との相関関係のグラフより、
合格とする範囲を決めておき、範囲外の巻き径のパーン
については、除外する。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 極限粘度〔η〕(フェノールと四塩化エタンとの等重量
混合物を溶媒とし、20℃で測定した。) 0.63のポリエチ
レンテレフタレートチップを290 ℃で溶融し、紡糸温度
285 ℃、吐出量20.7g/分で異形紡糸孔を36孔有する口
金を32枚使用して紡糸した。紡糸された糸条を冷却固化
した後、紡糸油剤を付与しつつ引き取り速度1400m/分
で引き取り、135 d/36fの未延伸糸を、1パッケージ
当たり12Kg巻きとして192 個巻き取った。この未延伸糸
を延伸撚糸機に供給し、温度80℃、倍率2.70倍、速度80
0 m/分で延伸を行い、熱セットを120 ℃で行った後、
交絡処理器の圧空圧力2.0 Kg/cm2 の条件で、交絡度が
約20個/mとなるように交絡処理を施し、50d/36fの
交絡糸を巻き取り、巻き量3.0Kg のパーンを768 本採取
した。このパーンを通常の製品スタンドに上げ、θが5
°、Aが1mm、ピッチXが5.74mm、交絡度が20個/mと
なる値に対応するパーンの巻き径Dが130mm で、測定範
囲が130 ±4mmのパーン選別用ゲージを用いて選別を行
った。このとき、この銘柄の糸条の交絡数とパーンの巻
き径の相関関係を示す図3のグラフより、ゲージの目盛
りを付与し、合格とする巻き径を130 ±3mmとして、全
部のパーンについて巻き径の測定を行った。この結果、
巻き径が127mm 未満のもの3個と、133mm を超えるもの
1個を摘出した。この4つのパーンについて、交絡度の
測定を行ったところ、交絡度の基準とした20±10個/m
から外れていた。なお、交絡度の測定は、JIS L10
13に定めるフックドロップ法で行った。こうして選別し
たパーンのうち、620 本を織物の経糸用に供するため、
津田駒社製ワーパーTW−N型で整経速度400 m/分で
13.5万mずつ4ビームに分割してビーミングした。この
時、ビーム上の凹凸は見られなかった。この経糸を用い
て製織すると、製織工程での糸切れもなく、また、得ら
れた布帛は、表面に糸条の交絡部が残るジャミツキと称
する欠点も発生せず、品位の高いものであった。
【0013】
【発明の効果】本発明のパーン選別用ゲージを用いれ
ば、交絡度の高い糸条についても交絡度の測定を行うこ
となく、交絡度に異常のあるパーンの選別を容易に、低
コストでかつ高い精度で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパーン選別用ゲージの一実施態様を示
す概略斜視図である。
【図2】交絡を施された糸条を巻き取ったパーンの形状
の一実施態様を示す概略斜視図である。
【図3】パーンに一定の長さの糸条を巻いたときの交絡
度とパーン巻き径との相関関係の一実施態様を示すグラ
フである。
【図4】本発明のパーン選別用ゲージでパーンの直径を
測定する際の目盛りの読み取り位置と真のパーン直径を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 枠 2 折り返し 3 把手 4 リベット 5 目盛り 6 中心線 X ピッチ Y 枠間の長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目盛りを有する略U字型の枠と、U字型
    の開口部に対向する部分の枠に取り付けられた把手から
    なり、枠の略U字型は、開口部の先端方向に向かって、
    枠間が中心線に対してθの角度で開き、かつ中心線に対
    して左右が対称であるゲージであって、目盛りのピッチ
    X(mm)が(1)式を満足するようにしたことを特徴と
    するパーン選別用ゲージ。 X(mm)=A/(2×sinθ)・・・(1) Aは測
    定単位(mm)
JP32961094A 1994-12-02 1994-12-02 パーン選別用ゲージ Pending JPH08157143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32961094A JPH08157143A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 パーン選別用ゲージ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32961094A JPH08157143A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 パーン選別用ゲージ

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JPH08157143A true JPH08157143A (ja) 1996-06-18

Family

ID=18223282

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JP32961094A Pending JPH08157143A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 パーン選別用ゲージ

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JP (1) JPH08157143A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102333159B1 (ko) * 2021-02-25 2021-12-01 박명서 용접용 핏업 게이지

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102333159B1 (ko) * 2021-02-25 2021-12-01 박명서 용접용 핏업 게이지

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