JPH08157097A - シート体搬送装置 - Google Patents

シート体搬送装置

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JPH08157097A
JPH08157097A JP7252579A JP25257995A JPH08157097A JP H08157097 A JPH08157097 A JP H08157097A JP 7252579 A JP7252579 A JP 7252579A JP 25257995 A JP25257995 A JP 25257995A JP H08157097 A JPH08157097 A JP H08157097A
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conveying
speed
film
sheet body
sheet
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Yoshiyuki Yazawa
由幸 矢澤
Toshihiro Sutani
利広 須谷
Tadashi Fujii
正 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な制御で効率的かつ円滑なシート体搬送作
業を行うとともに、装置全体の小型化を容易にする。 【解決手段】フイルムFが、第1搬送手段92を介して
比較的高速な第1搬送速度で第2搬送手段96の直前ま
で搬送された後、この第2搬送手段96による搬送速度
以下の比較的低速な第2搬送速度で搬送される。このた
め、フイルムFは、第2搬送手段96の直前まで効率的
に搬送されるとともに、このフイルムFを第1搬送手段
92から前記第2搬送手段96に円滑かつ確実に受け渡
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート体搬送装置
から処理装置等の次工程に搬送されるシート体の搬送速
度を制御するシート体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、収納容器内に積層された複数
枚のフイルム(シート体)の中からフイルムを1枚ずつ
取り出し、処理装置、例えば、自動現像装置にこのフイ
ルムを搬送する搬送装置が広く使用されている。
【0003】この場合、効率的なフイルム搬送作業を遂
行するために、搬送装置内における搬送速度を比較的高
速にする一方、自動現像装置内における搬送速度を現像
処理速度との関係で搬送装置内における搬送速度に比べ
て相当低速にすることが多い。従って、搬送装置内の搬
送手段(以下、第1搬送手段という)から自動現像装置
内の搬送手段(以下、第2搬送手段という)へフイルム
を確実に受け渡す工夫が必要となっている。
【0004】このため、通常、第1搬送手段と第2搬送
手段の間のフイルムの搬送路の近傍にマイクロスイッチ
が設けられ、この第1搬送手段によって搬送されるフイ
ルムが前記第1および第2搬送手段間で所定量だけ撓ん
で前記マイクロスイッチを押すと、前記第1搬送手段が
停止する一方、前記第2搬送手段が駆動して、これによ
り該フイルムの搬送作業を行う方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、フイルムを撓ませるためのバッファを搬
送装置内に設けなければならず、この搬送装置が大型化
するという問題が指摘されている。しかも、フイルムに
カールが生じて、搬送不良が発生するとともに、このフ
イルムに傷やクニックマーク等が形成されるおそれがあ
る。
【0006】そこで、処理装置内の第2搬送手段の搬送
速度に合わせて搬送装置の第1搬送手段のフイルム搬送
速度を変更する方法が知られている。ところが、第1搬
送手段と第2搬送手段の搬送速度が一致しないと、フイ
ルムが搬送ローラによって擦られてフイルムに傷等が発
生してしまい、この第1搬送手段の微調整が必要になっ
て制御が煩雑化するという問題が指摘されている。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、簡単な制御で効率的かつ円滑なシート体搬送作業
を行うことができるとともに、装置全体の小型化が容易
なシート体搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の発明は、シート体搬送装
置からシート体搬送装置に接続した次工程へシート体を
搬送するシート体搬送装置であって、シート体搬送装置
に設けられた第1搬送手段によるシート体の第1搬送速
度を、シート体が次工程に設けられた第2搬送手段に至
る前に、第2搬送手段による搬送速度以下の第2搬送速
度に変更するための制御手段を備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項2記載の発明は、第2搬送
手段の複数の搬送速度に対応して予め設定された複数の
異なる搬送速度の中から、第2搬送速度を選択する選択
手段を有することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3記載の発明は、第2搬送
速度が第1搬送手段を構成する駆動源の共振域外である
ことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項1〜3のいずれか1項に記
載の発明は、駆動することによりシート体を第1搬送速
度で搬送した後、駆動と非駆動に所定時間間隔で切り換
えることによりシート体を第2搬送速度で搬送する交流
モータを第1搬送手段が備えることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項1乃至4のいずれか1項に
記載の発明は、第1搬送手段を構成するシート体搬送ロ
ーラ部が、一方向クラッチを有することを特徴とする。
【0013】本発明の請求項1に係るシート体搬送装置
では、第1搬送手段によってシート体が比較的高速な第
1搬送速度で第2搬送手段の直前まで搬送された後、こ
の第2搬送手段の搬送速度以下の比較的低速な第2搬送
速度で搬送される。このため、シート体は、第2搬送手
段の直前まで効率的に搬送されるとともに、第1搬送手
段から第2搬送手段に前記シート体を円滑かつ確実に受
け渡すことができる。
【0014】本発明の請求項2に係るシート体搬送装置
では、第2搬送速度は第2搬送手段の搬送速度に応じて
予め設定された複数の異なる搬送速度の中から選択して
決められる。このため、効率的な搬送が可能になる。
【0015】本発明の請求項3に係るシート体搬送装置
では、第2搬送速度が第1搬送手段の駆動源の共振域を
外れた搬送速度に設定される。このため、振動、脱調等
を起こさず、確実にシート体を搬送することができる。
【0016】本発明の請求項4に係るシート体搬送装置
では、第1搬送手段に設けられた交流モータを駆動、非
駆動に切り換えるだけで、シート体を第1搬送速度に続
いて第2搬送速度で搬送することができる。このため、
簡単な制御で、しかも短いサイクルタイムでシート体を
搬送することが可能になる。
【0017】本発明の請求項5に係るシート体搬送装置
では、第1搬送手段のシート体搬送ローラ部に一方向ク
ラッチを使用し、シート体が第1搬送手段と第2搬送手
段にまたがって搬送される時に、シート体に第1搬送手
段による負荷がかからないようにしたので、シート体の
損傷を防ぐことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1において、参照数字10は、
第1の実施形態に係るシート体搬送装置であるオートフ
ィーダを示す。このオートフィーダ10は、マガジンM
に積層して装填されたフイルム(シート体)Fを吸着盤
によって吸着して一枚ずつ取り出した後、オートフィー
ダ10に接続された処理装置、例えば、自動現像機12
に自動的に送り出す。
【0019】オートフィーダ10は、筐体14を備え、
この筐体14の一部に設けられた傾斜面16に開口部1
8が形成され、複数のフイルムFを積層したマガジンM
が、この開口部18から遮光状態で前記筐体14の内部
に装填自在に構成されている。筐体14の下部隅角部に
は、ポンプ24が配置され、このポンプ24は、後述す
る吸着盤に開口された吸着用孔部を介して空気を吸引す
ることにより、前記吸着盤を負圧状態にする。
【0020】筐体14の後部壁面には、シャッター26
が開口部28を開閉自在に配設されている。開口部28
は、自動現像機12にフイルムFを送り込むために、そ
の搬送時にのみ開放されるように構成されている。具体
的には、シャッター26の変位動作は、図示しないソレ
ノイドあるいはモータ等を介して行うものである。
【0021】筐体14の内部に、フイルム取出部30が
設けられ、このフイルム取出部30は、装填されたフイ
ルムFを吸着する第1および第2吸着盤32、34と、
この第1および第2吸着盤32、34を前記フイルムF
に対して進退動作させる移動機構36とを備える。移動
機構36は、第1パルスモータ42を備え、この第1パ
ルスモータ42の回転軸44にギヤトレイン46を介し
てチェーン・スプロケット手段48が係合する。このチ
ェーン・スプロケット手段48を構成するチェーン50
に案内軸52が固着され、この案内軸52は、アーム部
材54に支持されて案内溝58に係合するとともに、支
点60を介して揺動自在なフォーク62の案内溝64内
を変位自在である。
【0022】アーム部材54には、案内軸52の上方に
位置してベアリング66が支持されており、このベアリ
ング66は、フォーク62の案内溝64内を転動する。
フォーク62は、コイルスプリング68により引張され
る一方、ストッパ70によりその揺動範囲が規制され
る。アーム部材54に、第1および第2吸着盤32、3
4がフイルムFの搬送方向と交わる方向に間隔をおいて
装着される。
【0023】筐体14内には、マガジンMの下端近傍に
図示しないニップローラが摺接する第1ローラ72が配
設され、この第1ローラ72に近接して第2ローラ74
が設けられる。第2ローラ74には変位自在な第3ロー
ラ76が摺接し、この第3ローラ76には、該第3ロー
ラ76がフイルムFの搬送面に対して垂直方向に変位し
た時にその変位量を検出する検出ユニット78が設けら
れている。第1および第2ローラ72、74には、図示
しないが、それぞれワンウエイクラッチ付ベルト車が設
けられ、該ベルト車とその下方に配置された第2パルス
モータ80の回転駆動軸に軸着されたベルト車82に丸
ベルト84が張架される。
【0024】第2パルスモータ80のベルト車82に
は、他の丸ベルト86が張架され、この丸ベルト86は
筐体14に設けられた開口部28に近接して配設されて
いるローラ88の図示しないワンウエイクラッチ付ベル
ト車に懸架されている。ローラ88の上方には、上下方
向に変位自在なニップローラ90が配設される。筐体1
4内には、第2パルスモータ80、ベルト車82、丸ベ
ルト86、ローラ88およびニップローラ90により、
第1搬送手段92が構成されることになる。この第1搬
送手段92は、制御部(制御手段)93によって、後述
するように、第1搬送速度と第2搬送速度に駆動制御さ
れる。
【0025】筐体14と自動現像機12の間には、この
筐体14の内部から開口部28を介して前記自動現像機
12側へと延在するガイド板94が設けられている。自
動現像機12内には、第2搬送手段96を構成するロー
ラ98とこのローラ98の上方に上下方向に変位自在に
配設されたニップローラ100とが設けられる。
【0026】次に、このように構成される第1の実施形
態に係るオートフィーダ10の動作について説明する。
【0027】先ず、複数のフイルムFを積層して収納し
ているマガジンMが、傾斜面16に形成された開口部1
8に装填された後、移動機構36を構成する第1パルス
モータ42が矢印A1 方向に回転される(図1参照)。
このため、ギヤトレイン46を介してチェーン・スプロ
ケット手段48が駆動され、チェーン50に固着されて
いる案内軸52が、アーム部材54とともに案内溝58
に沿って左下方(矢印Y方向)に移動する。そして、ポ
ンプ24は、第1パルスモータ42が矢印A1方向に回
転すると同時に駆動する。
【0028】アーム部材54が矢印Y方向に移動するこ
とにより、第1および第2吸着盤32、34が下降して
マガジンMの最上位のフイルムFに当接し、第1および
第2吸着盤32、34によりフイルムFが吸着される
と、第1パルスモータ42が矢印A2 方向に回転され
る。これにより、第1および第2吸着盤32、34によ
って下端部が保持された最上位のフイルムFは、案内溝
58に沿って矢印X方向に移動する。
【0029】アーム部材54が矢印X方向に移動する途
中で、案内軸52がフォーク62の案内溝64に係合し
て、このフォーク62を、図1の実線で示す位置に揺動
させ、第1および第2吸着盤32、34に吸着されたフ
イルムFが第1ローラ72に到達し、ニップローラと第
1ローラ72で挟持される。その際、ポンプ24の駆動
が停止されるとともに図示しない電磁弁の駆動により吸
着配管系をリークして、フイルムFの吸着を解除する。
【0030】そこで、第2パルスモータ80の駆動によ
って、丸ベルト84が矢印B方向に回転し、これによっ
て、第1および第2ローラ72、74が回転すると、第
1および第2吸着盤32、34から離脱したフイルムF
は、前記第1ローラ72から前記第2ローラ74上に移
動する。ここで、フイルムFは、その厚みが検出ユニッ
ト78により検出されることによって複数枚重なってい
るか否かが判別される。検出ユニット78によって第2
ローラ74と第3ローラ76とで挟持搬送されるフイル
ムFが正常である1枚と判別されると、第1移動距離
(位置P1 から位置P2 )と第1搬送速度が設定され、
フイルムFは自動現像機12に向けて搬送される。その
際、フイルムFの第1搬送速度が、予め、例えば、20
0mm/sに設定されている(図2中、ステップS
1)。
【0031】このため、図4に示すように、フイルムF
の先端は、ローラ88とニップローラ90に挟持された
位置P1 から自動現像機12を構成する第2搬送手段9
6の手前7mm(この距離は任意に設定可能である)の
位置P2 に至るまで搬送され、フイルムFは、第1搬送
速度で矢印D方向に搬送される(ステップS2)。フイ
ルムFが、前記手前7mmの位置P2 に至ると(ステッ
プS2のYES)、ステップS3に進んで第2パルスモ
ータ80が停止される。
【0032】次に、フイルムFの先端を、位置P2 から
位置P4 に搬送するためのフイルムFの第2搬送速度お
よび第2移動距離(位置P2 から位置P4 )が設定され
る(ステップS4)。すなわち、自動現像機12の処理
速度である第2搬送手段96による搬送速度が、この自
動現像機12からの信号や外部スイッチ等で入力されて
読み取られると(図3中、ステップS10)、該搬送速
度に対応した第2搬送速度が設定される(ステップS1
1)。
【0033】ここで、第2搬送手段96による搬送速度
が、9.6mm/s〜35.2mm/sである時、第2
搬送速度は、該搬送速度以下の速度、例えば、9mm/
sに設定される。そして、この設定された第2搬送速度
が、第2パルスモータ80の共振域内にあるか否かが操
作している者の五感等によって判断され(ステップS1
2)、共振域内にあると判断されると(ステップS12
のYES)、ステップS13に進んで第2パルスモータ
80の共振域を外れた搬送速度が設定され、この搬送速
度が前記第2搬送速度として確定する(ステップS1
4)。一方、設定された搬送速度が、ステップS12で
共振域外であると判断されると(ステップS12のN
O)、ステップS14に進んでこの設定された搬送速度
が第2搬送速度として確定する。これにより、第2搬送
速度の設定処理が終了する。
【0034】上記のように確定された第2搬送速度およ
び第2移動距離が設定され(図2中ステップS4)、第
2パルスモータ80が駆動制御され、それに従って第1
搬送手段92が回転する。このため、フイルムFの先端
が、図4中、位置P2 から第2搬送手段96の挟持位置
3 に至るまで、フイルムFは第1搬送手段92によっ
て第2搬送速度(9mm/s)で矢印D方向に搬送され
る。
【0035】次に、フイルムFの先端が、第2搬送手段
96を構成するローラ98とニップローラ100に挟持
された後は、フイルムFは、挟持位置P3 でローラ98
とニップローラ100によって所定の搬送速度(9.6
mm/s〜35.2mm/s)で矢印D方向に搬送され
る。フイルムFの先端が第2搬送速度で到達すると予想
される位置P4 に至ると(図2中、ステップS5のYE
S)、ステップS6に進んで第2パルスモータ80の駆
動が停止される。なお、第1搬送手段92を構成するロ
ーラ88には、図示しないワンウエイクラッチ付ベルト
車が設けられており、第2パルスモータ80の回転およ
び停止が第2搬送手段96によるフイルムFの搬送作業
に干渉することがない。
【0036】この場合、第1の実施形態では、フイルム
Fが、第1搬送手段92を介して比較的高速な第1搬送
速度(200mm/s)で第2搬送手段96の直前(手
前7mm)まで搬送された後、この第2搬送手段96に
よる搬送速度(9.6mm/s〜35.2mm/s)以
下の比較的低速な第2搬送速度(9mm/s)で搬送さ
れる。このため、フイルムFは、第2搬送手段96の直
前まで効率的に搬送されるとともに、このフイルムFを
第1搬送手段92から前記第2搬送手段96に円滑かつ
確実に受け渡すことができる。しかも、第1搬送手段9
2の搬送速度を第2搬送手段96の搬送速度に一致させ
る必要がなく、この第1搬送手段92の駆動制御が簡素
化する。
【0037】従って、第1の実施形態では、フイルムF
を撓ませるためのバッファが不要になってオートフィー
ダ10全体のコンパクト化が容易に遂行されるととも
に、このフイルムFを第1搬送手段92から第2搬送手
段96に受け渡す時に該フイルムFに傷やクニックマー
ク等が発生することを阻止し、しかも簡単な制御で効率
的なフイルム搬送作業が遂行可能になるという効果が得
られる。
【0038】さらに、第1の実施形態では、設定された
第2搬送速度が、第2パルスモータ80の共振域内にあ
るか否かが実際の共振状態を観察することによって判断
され、共振域内にあると判断された時に第2パルスモー
タ80の共振域を低速度側に外れた速度を第2搬送速度
として設定している。このため、第2パルスモータ80
がその共振域で駆動されることがなく、この第2パルス
モータ80を組み込む第1搬送手段92に振動や騒音が
発生することを確実に防止することが可能になる。
【0039】さらにまた、第1の実施形態では、第2搬
送速度を、種々の処理装置の異なる搬送速度に対応して
数段階に分けることができる。例えば、3種類の自動現
像機12の搬送速度が、それぞれ9.6mm/s〜3
5.2mm/s、46.3mm/s〜72.5mm/s
および250mm/s〜300mm/sである時、それ
ぞれに対応する第2搬送速度を、9mm/s、40mm
/sおよび200mm/sに設定して制御部93のメモ
リ(選択手段)102に記憶させておく。そして、各第
2搬送速度の中からオートフィーダ10に接続された自
動現像機12の機種に応じた速度を選択し、これを第2
搬送速度に設定すれば、前記自動現像機12へのフイル
ムFの搬送作業のサイクルタイムが一層短くなるという
効果が得られる。
【0040】なお、第1の実施形態では、図4に示すよ
うに、フイルムFの先端が、位置P 1 から位置P2 に至
るまで高速な第1搬送速度で矢印D方向に搬送された
後、低速な第2搬送速度でこの位置P2 から位置P3
搬送されている。ところが、高速な第1搬送速度から一
気に低速な第2搬送速度に減速させることが困難になる
場合がある。このため、位置P1 と位置P2 の間に減速
位置P5 を設け、フイルムFの先端がこの減速位置P5
に至ると、中速な搬送速度に減速され、さらに位置P2
に至る際に低速な第2搬送速度に減速されるように制御
することが可能である。
【0041】また、第1搬送手段92の駆動源として第
2パルスモータ80を使用することにより、フイルムF
の搬送速度を自由に変更することができるとともに、第
2パルスモータ80の駆動パルス量を把握することによ
って、このフイルムFの先端位置を容易かつ確実に知る
ことが可能になる。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態に係るシー
ト体搬送装置であるオートフィーダ120について、図
5を参照して説明する。なお、基本的には、第1の実施
形態に係るオートフィーダ10と同様の構成要素を用い
ており、その構成および動作については概略的に説明す
る。
【0043】このオートフィーダ120は、フイルムセ
ット部122に積層された複数のフイルムFから一枚ず
つ取り出すフイルム取出部124を有する。フイルム取
出部124は、フイルムセット部122に装填されたフ
イルムFを吸着するために、フイルムFの搬送方向と交
わる方向に間隔をおいて並んだ二つの吸着盤126と、
この吸着盤126を所定の軌跡に沿って進退動作させる
移動機構128とを備える。
【0044】吸着盤126のフイルム送り出し位置近傍
に第1ローラ対130が配設され、この第1ローラ対1
30に近接して第2ローラ対132が設けられる。但
し、第1ローラ対130の上側ローラは、二つの吸着盤
126の動作の邪魔にならないように軸方向の長さが短
く構成され、二つの吸着盤126が第1ローラ対130
の位置に移動した時は、これら二つの吸着盤126の間
に入り込む。第2ローラ対132には、取り出されたフ
イルムFが複数枚重なっているか否かを判別するため
に、前述した検出ユニット78と同様の手段(図示せ
ず)が設けられている。第2ローラ対132の下方に第
3ローラ対134が配設されるとともに、この第2ロー
ラ対132と第3ローラ対134の間に湾曲したガイド
板136が配置される。第3ローラ対134の搬送方向
前方には、第1搬送手段138を構成する第4ローラ対
140が配設される。
【0045】第1〜第4ローラ対130、132、13
4および140を構成するそれぞれの駆動ローラ130
a、132a、134aおよび140aは、図示しない
ワンウエイクラッチ付ベルト車を有しており、各ワンウ
エイクラッチ付ベルト車が、図示しない丸ベルトを介し
て単一(または個別)の交流モータ142に連結され
る。この交流モータ142は、後述するように、制御部
(制御手段)144により駆動制御される。
【0046】オートフィーダ120に並設された自動現
像機146内には、第2搬送手段148を構成するロー
ラ対150が設けられるとともに、前記ローラ対150
に至る直前のフイルムFの有無を検出するために光電セ
ンサ等の検出センサ(検出手段)152がこのローラ対
150に近接して設けられる。
【0047】次いで、このように構成される第2の実施
形態に係るオートフィーダ120の動作について、図6
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0048】先ず、フイルムセット部122に積層され
た最上位のフイルムFが、フイルム取出部124を構成
する吸着盤126によって吸着され、このフイルムセッ
ト部122から取り出される。この吸着盤126に吸着
されたフイルムFは、第1ローラ対130に移送され、
交流モータ142の駆動作用下に前記第1ローラ対13
0から第2ローラ対132に移動する。ここで、第1の
実施形態と同様な方法によってフイルムFが一枚である
と判別されると、自動現像機146の制御部144によ
って交流モータ142が駆動される(図6中、ステップ
S21参照)。
【0049】なお、第1〜第4ローラ対130、13
2、134および140が一体的に駆動され、フイルム
Fは、この第1〜第4ローラ対130、132、134
および140に挟持されて比較的高速な第1搬送速度で
自動現像機146に向けて搬送される。この第1搬送速
度は、具体的には、50Hzの場合に、52. 1mm/
sであり、60Hzの場合に、62. 5mm/sであ
る。また、自動現像機146の処理速度であるローラ対
150による搬送速度は、10mm/sである。
【0050】次に、フイルムFの先端がローラ対150
に近接して配置された検出センサ152により検出され
ると(ステップS22中、YES)、制御部144を介
して交流モータ142がONとOFFに所定時間間隔で
切り換えられ、前記フイルムFを自動現像機146の処
理速度以下の第2搬送速度で搬送する。
【0051】すなわち、フイルムFの先端が検出センサ
152により検出された後、ステップS23に進んで使
用周波数が50Hzであるのか、60Hzであるのかが
判断される。使用周波数が50Hzであると判断される
と(ステップS23中、YES)、ステップS24に進
み、交流モータ142が、0. 07秒間のON動作と
0. 6秒間のOFF動作とを交互に行うように制御され
る。フイルムFの先端が検出センサ152によって検出
されてからローラ対150にくわえ込まれるまでの搬送
距離に相当する分、交流モータ142のこのON、OF
F動作が所定回数繰り返されるように予め設定されてい
る。このため、フイルムFは、6. 9mm/sの速度で
自動現像機146内に搬入され、ローラ対150により
十分に挟持された時、交流モータ142の駆動が停止さ
れる(ステップS25)。
【0052】その際、駆動ローラ130a、132a、
134aおよび140aには、図示しないワンウエイク
ラッチ付ベルト車が設けられており、交流モータ142
の回転および停止が第2搬送手段148によるフイルム
Fの搬送作業に干渉することがない。
【0053】一方、使用周波数が60Hzであると判断
されると(ステップS23中、NO)、ステップS26
に進み、交流モータ142が、0. 06秒間のON動作
と0. 6秒間のOFF動作とを50Hzの時と同様に所
定回数交互に行うように制御される。このため、フイル
ムFは、8. 2mm/sの速度で自動現像機146内に
搬入され、ローラ対150により十分挟持された時、交
流モータ142の駆動が停止される。
【0054】このように、第2の実施形態では、第1搬
送手段138の駆動源として相当に安価な交流モータ1
42が使用される。そして、交流モータ142がONさ
れることによりフイルムFが比較的高速な第1搬送速度
で搬送された後、前記交流モータ142がONとOFF
に所定時間間隔で切り換えられることにより前記フイル
ムFが自動現像機146の処理速度以下の第2搬送速度
で搬送される。
【0055】従って、第2の実施形態では、第1の実施
形態と同様の効果が得られる他、第1搬送手段146を
作動させるために第1の実施形態の第2パルスモータ8
0に代えて交流モータ142を使用しているので、第1
の実施形態に比べてオートフィーダ120全体のコスト
の削減が可能になるとともに、フイルムFの搬送速度を
変えるのに極めて簡単な制御でよく、しかもオートフィ
ーダ120の動作のサイクルタイムを容易に短縮するこ
とができる。
【0056】また、自動現像機146に向けて搬送され
ているフイルムFの後端が検出センサ152を通過する
と、このフイルムFと次に自動現像機146に向けて搬
送されるフイルムFとの間隔が現像処理、乾燥等の条件
から割り出された適切な値になるように、自動現像機1
46の制御部144からの信号によってフイルム取出部
124、第1〜第4ローラ対130、132、134お
よび140等が駆動される。これによって、効率的な現
像処理作業が可能になり、前記自動現像機146の処理
能力を有効に発揮させることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るシート体搬送装置によれ
ば、以下の効果乃至利点が得られる。
【0058】第1の実施形態に係る発明によれば、第1
搬送手段を介してシート体が比較的高速な第1搬送速度
で第2搬送手段の直前まで搬送された後、この第2搬送
手段による搬送速度以下の比較的低速な第2搬送速度で
搬送される。このため、シート体は、第2搬送手段の直
前まで効率的に搬送されるとともに、前記シート体を第
1搬送手段から第2搬送手段に円滑かつ確実に受け渡す
ことができる。さらに、装置全体の小型化が可能にな
り、しかも簡単な制御で効率的なシート体搬送作業が遂
行可能になる。
【0059】また、第2の実施形態に係る発明によれ
ば、第1搬送手段を作動させるのに交流モータを使用し
ているので、第1の実施形態に比べて安価であり、しか
も、さらに簡単な制御で効率的なシート体搬送作業が遂
行可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るオートフィーダ
の要部概略説明図である。
【図2】前記オートフィーダの動作を説明するフローチ
ャートである。
【図3】図2のフローチャートの中、第2搬送速度の設
定方法を説明するフローチャートである。
【図4】前記オートフィーダを構成する第1および第2
搬送手段の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るオートフィーダ
の要部概略説明図である。
【図6】前記第2の実施形態に係るオートフィーダの動
作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10、120…オートフィーダ 12、146…自動
現像機 30、124…フイルム取出部 32、34、126
…吸着盤 42、80…パルスモータ 86…丸ベルト 88…ローラ 90…ニップローラ 92、96、138、148…搬送手段 93、144…制御部 98…ローラ 130、132、134、140、150…ローラ対 142…交流モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート体搬送装置からシート体搬送装置に
    接続した次工程へシート体を搬送するシート体搬送装置
    であって、 シート体搬送装置に設けられた第1搬送手段によるシー
    ト体の第1搬送速度を、シート体が次工程に設けられた
    第2搬送手段に至る前に、第2搬送手段による搬送速度
    以下の第2搬送速度に変更するための制御手段を備える
    ことを特徴とするシート体搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート体搬送装置であっ
    て、第2搬送手段の複数の搬送速度に対応して予め設定
    された複数の異なる搬送速度の中から、第2搬送速度を
    選択する選択手段を有することを特徴とするシート体搬
    送装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のシート体搬送装置
    であって、第2搬送速度が第1搬送手段を構成する駆動
    源の共振域外であることを特徴とするシート体搬送装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシ
    ート体搬送装置であって、駆動することによりシート体
    を第1搬送速度で搬送した後、駆動と非駆動に所定時間
    間隔で切り換えることによりシート体を第2搬送速度で
    搬送する交流モータを第1搬送手段が備えることを特徴
    とするシート体搬送装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシ
    ート体搬送装置であって、第1搬送手段を構成するシー
    ト体搬送ローラ部が、一方向クラッチを有することを特
    徴とするシート体搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019105898A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 紙葉類取扱装置、自動取引装置及び紙葉類取扱方法

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