JP2006347676A - シート材給送装置及びシート材給送方法並びに画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安価な構成でシート材を安定、かつ、確実に一枚ずつに分離することができるシート材給送装置及びシート材給送方法並びに画像記録装置を提供すること。
【解決手段】 シート材給送装置6は、シートパッケージ3の最上のフィルム2に当接して吸着する吸着部7と、吸着部7をシートパッケージ3から離間する方向をX方向(第一方向)とするとき、X方向に吸着部7を移動するピックアップ機構8と、カセット5の長手方向となるY方向(第二方向)に吸着部7を往復移動する吸着部スライド機構(往復移動機構)10と、吸着部7の位置を検出する位置センサと、ピックアップ機構8によって吸着部7に吸着されたフィルム2が移動する途中で、フィルム2の表面が当接する分離爪(当接部)12と、吸着部7に吸着されたフィルム2を吸着部スライド機構10によって移動して、フィルム2の給送方向に対する後端部と衝突する衝突部とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 シート材給送装置6は、シートパッケージ3の最上のフィルム2に当接して吸着する吸着部7と、吸着部7をシートパッケージ3から離間する方向をX方向(第一方向)とするとき、X方向に吸着部7を移動するピックアップ機構8と、カセット5の長手方向となるY方向(第二方向)に吸着部7を往復移動する吸着部スライド機構(往復移動機構)10と、吸着部7の位置を検出する位置センサと、ピックアップ機構8によって吸着部7に吸着されたフィルム2が移動する途中で、フィルム2の表面が当接する分離爪(当接部)12と、吸着部7に吸着されたフィルム2を吸着部スライド機構10によって移動して、フィルム2の給送方向に対する後端部と衝突する衝突部とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シート状記録媒体等のシート材を給送するシート材給送装置及びシート材給送方法、並びにこのシート材給送装置を備える画像記録装置に関する。
シート状記録媒体を用いる画像記録装置等では、積載されたシート状の記録媒体を一枚ずつ分離して給送するためのシート材給送装置が配されている。ここで、シート材同士が密着している場合には、シート材を給送する前にシート材同士を分離する必要がある。そのためのシート材を分離する機構としては、例えば、可動ローラをスタックされた最上のシート材に圧着させ、可動ローラとシート材との摩擦力でこれを繰り出して変形させ分離するもの(例えば、特許文献1参照。)や、吸盤と吸引装置とを備えて吸盤によってシート材を持ち上げ、繰り出して変形させ分離するもの(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
また、分離性能を向上させるため、吸盤を用いてシート材を持ち上げた後、吸盤を上下に動かしてシート材を振り落とすものも知られている(例えば、特許文献3、4参照。)。
また、分離性能を向上させるため、吸盤を用いてシート材を持ち上げた後、吸盤を上下に動かしてシート材を振り落とすものも知られている(例えば、特許文献3、4参照。)。
しかしながら、上記従来のシート材給送装置は、シート材同士の密着力が強い場合、シート材を変形させたり上下に振るだけでは確実に分離することができない。また、上記特許文献4に記載のように、積載されたシート材の側面から空気を吹き付け、密着したシート材間に空気を入れて剥がしたとしても、このような機構を配することは装置のコストの大幅な上昇を招いてしまう。
特開平5−17035号公報
特開2000−219343号公報
特開平8−198468号公報
特開平6−40577号公報
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、安価な構成でシート材を安定、かつ、確実に一枚ずつに分離することができるシート材給送装置及びシート材給送方法並びに画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係るシート材給送装置は、凹部が形成されて複数のシート材が積載されてなるシートパッケージが前記凹部に収納されたシート材収納部から前記シート材を一枚ずつ分離して給送するシート材給送装置であって、前記シートパッケージの最上のシート材に当接して吸着する吸着部と、前記シート材に吸着した前記吸着部を前記シートパッケージから離間する方向を第一方向とするとき、該第一方向に前記吸着部を移動するピックアップ機構と、前記第一方向とは異なる方向を第二方向とするとき、該第二方向に前記吸着部を往復移動する往復移動機構と、前記吸着部に吸着された前記シート材が前記ピックアップ機構又は前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の前記吸着部側の表面と当接する当接部と、前記吸着部に吸着された前記シート材が前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の端部と衝突する衝突部とを備えている。
本発明に係るシート材給送装置は、凹部が形成されて複数のシート材が積載されてなるシートパッケージが前記凹部に収納されたシート材収納部から前記シート材を一枚ずつ分離して給送するシート材給送装置であって、前記シートパッケージの最上のシート材に当接して吸着する吸着部と、前記シート材に吸着した前記吸着部を前記シートパッケージから離間する方向を第一方向とするとき、該第一方向に前記吸着部を移動するピックアップ機構と、前記第一方向とは異なる方向を第二方向とするとき、該第二方向に前記吸着部を往復移動する往復移動機構と、前記吸着部に吸着された前記シート材が前記ピックアップ機構又は前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の前記吸着部側の表面と当接する当接部と、前記吸着部に吸着された前記シート材が前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の端部と衝突する衝突部とを備えている。
このシート材給送装置は、シート材が吸着した吸着部をピックアップ機構又は往復移動機構によって第一方向に移動する際に複数のシート材がシート材収納部から持ち上げられた場合、シート材の表面を当接部に当接させることによって、相対的に当接部にシート材を押圧させることができる。そして、当接部と当接した位置と吸着部に吸着した位置との間でシート材を湾曲させることができる。このとき、シート材間に空気が入り易くなるので、吸着部に吸着したシート材と他のシート材とを分離することができる。また、吸着されたシート材を往復移動機構によって第二方向に往復移動してシート材の端部を衝突部に衝突させて、衝突時の衝撃によってシート材間の吸着力を弱めることができる。従って、吸着したシート材と他のシート材とをより確実に分離することができる。
また、本発明に係るシート材給送装置は、前記シート材給送装置であって、前記往復移動機構が、前記吸着部を前記第二方向に複数回往復移動可能であることを特徴とする。
このシート材給送装置は、シート材が互いに吸着しやすい特性の表面であっても、往復移動機構による往復回数を増やすことによって、衝突部との衝突回数を増やして確実にシート材を分離することができる。また、シート材の表面特性に応じて好適な往復回数に調整することができる。
このシート材給送装置は、シート材が互いに吸着しやすい特性の表面であっても、往復移動機構による往復回数を増やすことによって、衝突部との衝突回数を増やして確実にシート材を分離することができる。また、シート材の表面特性に応じて好適な往復回数に調整することができる。
また、本発明に係るシート材給送装置は、前記シート材給送装置であって、前記第二方向が、前記シート材の給送方向であることを特徴とする。
このシート材給送装置は、シート材を往復移動させた後、その方向にシート材を給送することができ、シート材を移動するための装置を簡略化でき、操作時間を短縮して低コスト化を図ることができる。
このシート材給送装置は、シート材を往復移動させた後、その方向にシート材を給送することができ、シート材を移動するための装置を簡略化でき、操作時間を短縮して低コスト化を図ることができる。
また、本発明に係るシート材給送装置は、前記シート材給送装置であって、前記当接部が、前記シート材の端部側から中央部側に突出して配されていることを特徴とする。
このシート材給送装置は、当接部によってシート材を湾曲させたり、往復移動機構によって往復移動させる際、吸着部の移動量が少なくても当接部や衝突部までシート材を移動することができる。
このシート材給送装置は、当接部によってシート材を湾曲させたり、往復移動機構によって往復移動させる際、吸着部の移動量が少なくても当接部や衝突部までシート材を移動することができる。
また、本発明に係るシート材給送装置は、前記シート材給送装置であって、前記衝突部が、前記シート材収納部の凹部に配されていることを特徴とする。
このシート材給送装置は、シート材を衝突部に衝突させた後、分離した他のシート材をそのままシート材収納部の凹部内に再び積載して収納することができ、給送作業性を向上することができる。
このシート材給送装置は、シート材を衝突部に衝突させた後、分離した他のシート材をそのままシート材収納部の凹部内に再び積載して収納することができ、給送作業性を向上することができる。
本発明に係る画像記録装置は、本発明に係るシート材給送装置を備えていることを特徴とする。
この画像記録装置は、本発明に係るシート材給送装置を備えているので、画像記録用の媒体としてシート状の記録媒体が積載されている場合、記録媒体を一枚ずつ確実に分離して給送することができる。
この画像記録装置は、本発明に係るシート材給送装置を備えているので、画像記録用の媒体としてシート状の記録媒体が積載されている場合、記録媒体を一枚ずつ確実に分離して給送することができる。
本発明に係るシート材給送方法は、積載されているシート材の表面に吸着する吸着部を持ち上げて前記シート材を湾曲させる湾曲工程と、湾曲した前記シート材を往復移動して、該移動方向の途中に配された衝突部に前記シート材の端部を衝突させる衝突工程とを備えている。
このシート材給送方法は、吸着部にシート材を吸着する際に複数のシート材が吸着しても、これらを湾曲させることによってシート材間に空気が入り込みやすくなり、互いに吸着したシート材同士を分離しやすくすることができる。また、衝突工程にてシート材を衝突部に衝突させることによって、その際にシート材に作用する衝撃力によって互いに吸着したシート材をより容易に分離させることができる。
本発明によれば、安価な構成でシート材を安定、かつ、確実に分離して給送することができる。
本発明に係る一実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態に係る画像記録装置1は、矩形状のフィルム(シート材)2が複数積載されてなるシートパッケージ3が収納されるカセット5と、カセット5からフィルム2を一枚ずつ分離して、例えば、フィルム2の長手方向に給送するシート材給送装置6とを備えている。
本実施形態に係る画像記録装置1は、矩形状のフィルム(シート材)2が複数積載されてなるシートパッケージ3が収納されるカセット5と、カセット5からフィルム2を一枚ずつ分離して、例えば、フィルム2の長手方向に給送するシート材給送装置6とを備えている。
シート材給送装置6は、図1及び図2に示すように、シートパッケージ3の最上のフィルム2に当接して吸着する吸着部7と、吸着部7をシートパッケージ3から離間する方向をX方向(第一方向)とするとき、X方向に吸着部7を移動するピックアップ機構8と、カセット5の長手方向となるY方向(第二方向)に吸着部7を往復移動する吸着部スライド機構(往復移動機構)10と、吸着部7の位置を検出する位置センサ11と、ピックアップ機構8によって吸着部7に吸着されたフィルム2が移動する途中で、フィルム2の表面が当接する分離爪(当接部)12と、吸着部7に吸着されたフィルム2を吸着部スライド機構10によって移動して、フィルム2の給送方向に対する後端部2Aと衝突する衝突部13と、カセット5よりもフィルム2の給送方向に配され、フィルム2に画像を転写する不図示の転写部にフィルム2を給送する搬送ローラ15とを備えている。なお、Y方向は、フィルム2の給送方向と略同一方向とされている。
吸着部7は、フィルム2の表面に当接して内部が負圧になることによってフィルム2が吸着可能となる吸盤16と、吸盤16を支持し、配管18を介して不図示の真空ポンプと接続される吸盤ホルダ17とを備えている。
吸盤ホルダ17は、フィルム2の幅方向に二つ並んで配されており、選択的に吸引可能となっている。
吸盤ホルダ17は、フィルム2の幅方向に二つ並んで配されており、選択的に吸引可能となっている。
ピックアップ機構8は、図3に示すように、各吸盤ホルダ17を移動させるものであって、吸盤ホルダ17にそれぞれの一端20a、21aが回転自在に接続された第一ピックアップアーム20及び第二ピックアップアーム21と、第一ピックアップアーム20及び第二ピックアップアーム21のそれぞれの他端20b、21bをそれぞれ回転自在に懸架するアームホルダ22とを有して第一ピックアップアーム20及び第二ピックアップアーム21の回転力を直線方向の力に変換するリンク機構23と、第二ピックアップアーム21に配された扇形状のリンク用ラックギア25と、リンク用ラックギア25と噛み合ってこれを回転移動させるリンク用ウォームギア26と、リンク用ウォームギア26を回転させるリンク用回転モータ27とを備えている。リンク用回転モータ27は、両方向に回転可能とされており、リンク機構23を複数回にわたって往復移動させることができる。
吸着部スライド機構10は、フィルム2の給送方向に所定の長さに延びて配されて吸盤ホルダ17を直動させる一対のガイドシャフト28A、28Bと、吸盤ホルダ17に配されて一対のガイドシャフト28A、28Bに沿って移動するホルダ用ラックギア30と、ホルダ用ラックギア30と噛み合うラック用ギア31と、ラック用ギア31が両端側に接続されるギアシャフト32と、ギアシャフト32に接続されてギアシャフト32を回転させる回転ギア33及び回転ギア33と噛み合うラック用ウォームギア35と、ラック用ウォームギア35を回転させるホルダ用回転モータ36とを備えている。ホルダ用回転モータ36は、両方向に回転可能とされており、吸盤ホルダ17を一対のガイドシャフト28A、28B上で複数回にわたって往復移動させることができる。
ホルダ用ラックギア30には、位置センサ11によって検知されるセンサプレート11Aが配されている。このセンサプレート11Aの検知と、ホルダ用回転モータ36の回転時間とから吸盤16の位置を特定する。
図4に示すように、カセット5の中央には矩形状の凹部37が形成されており、シートパッケージ3は凹部37内に積載されている。衝突部13は、給送方向に対する凹部37の後端内壁面37Aとされている。
分離爪12は、給送方向に対する凹部37の先端内壁面37B及び後端内壁面37Aの双方に配され、それぞれカセット5の中央側、かつ、吸盤ホルダ17側に向かって突出して配されている。
分離爪12は、給送方向に対する凹部37の先端内壁面37B及び後端内壁面37Aの双方に配され、それぞれカセット5の中央側、かつ、吸盤ホルダ17側に向かって突出して配されている。
次に、本実施形態に係るシート材給送装置6を用いてフィルム2を給送する方法、及び作用・効果について説明する。
フィルム2を給送する方法は、シートパッケージ3の最上のフィルム2表面に吸着する吸盤16をX方向に持ち上げてフィルム2を湾曲させる湾曲工程と、湾曲したフィルム2を吸盤16に吸着させたままY方向に往復移動して凹部37の後端内壁面37Aにフィルム2の後端部2Aを衝突させる衝突工程と、フィルム2を送り出す給送工程とを備えている。
フィルム2を給送する方法は、シートパッケージ3の最上のフィルム2表面に吸着する吸盤16をX方向に持ち上げてフィルム2を湾曲させる湾曲工程と、湾曲したフィルム2を吸盤16に吸着させたままY方向に往復移動して凹部37の後端内壁面37Aにフィルム2の後端部2Aを衝突させる衝突工程と、フィルム2を送り出す給送工程とを備えている。
湾曲工程では、まず、リンク用回転モータ27を所定の回転速度で回転してリンク用ウォームギア26を回転させる。そして、これと噛合されたリンク用ラックギア25を所定の回転速度に落として回転させ、リンク用ラックギア25を所定の角度だけ回転させる。このとき、リンク用ラックギア25が接続されたリンク機構23の第二ピックアップアーム21が、他端21bを回転中心として所定の角度で移動する。この際、第二ピックアップアーム21の回転力が、第二ピックアップアーム21の一端21aを介して第一ピックアップアーム20に伝達され、第一ピックアップアーム20が第二ピックアップアーム21と同一の角度で回転する。このため、吸盤ホルダ17がカセット5に接近する方向に平行移動する。こうして、各吸盤ホルダ17とともに、各吸盤16が同時に移動して、シートパッケージ3最上のフィルム2に当接する。
そして、図示しない真空ポンプを吸引して吸盤16内を負圧にする。このとき、フィルム2が吸盤16に吸着する。
この状態で、リンク用回転モータ27を逆方向に回転する。このとき、これと噛合されたリンク用ラックギア25が所定の回転速度で回転し、リンク用ラックギア25が所定の角度だけ反転する。そして、第二ピックアップアーム21が、他端21bを回転中心として所定の角度分元に戻る方向に移動する。この際、第一ピックアップアーム20が第二ピックアップアーム21とともに同一の角度で回転し、吸盤ホルダ17がカセット5から離間する方向に平行移動する。こうして、各吸盤ホルダ17とともに、各吸盤16が同時に移動して、最上のフィルム2がシートパッケージ3から持ち上がる。
この状態で、リンク用回転モータ27を逆方向に回転する。このとき、これと噛合されたリンク用ラックギア25が所定の回転速度で回転し、リンク用ラックギア25が所定の角度だけ反転する。そして、第二ピックアップアーム21が、他端21bを回転中心として所定の角度分元に戻る方向に移動する。この際、第一ピックアップアーム20が第二ピックアップアーム21とともに同一の角度で回転し、吸盤ホルダ17がカセット5から離間する方向に平行移動する。こうして、各吸盤ホルダ17とともに、各吸盤16が同時に移動して、最上のフィルム2がシートパッケージ3から持ち上がる。
シートパッケージ3から所定の高さまでフィルム2を持ち上げる。そして、吸盤ホルダ17を給送方向となる図中のA位置からB位置まで移動する。
即ち、吸着部スライド機構10のホルダ用回転モータ36を所定の回転速度で回転してリンク用ウォームギア26を回転させる。そして、これと噛合されたラック用ギア31を所定の回転速度に落として回転させ、ギアシャフト32を回転させる。このとき、ギアシャフト32に接続されたラック用ギア31が回転することによって、これと噛合するホルダ用ラックギア30がフィルム2の給送方向に移動して、各吸盤ホルダ17が一対のガイドシャフト28A、28Bに沿って同時に移動する。
即ち、吸着部スライド機構10のホルダ用回転モータ36を所定の回転速度で回転してリンク用ウォームギア26を回転させる。そして、これと噛合されたラック用ギア31を所定の回転速度に落として回転させ、ギアシャフト32を回転させる。このとき、ギアシャフト32に接続されたラック用ギア31が回転することによって、これと噛合するホルダ用ラックギア30がフィルム2の給送方向に移動して、各吸盤ホルダ17が一対のガイドシャフト28A、28Bに沿って同時に移動する。
このとき、分離爪12がフィルム2に当接し、かつ、フィルム2の表面を相対的に押圧することとなるので、分離爪12を作用点として、吸盤16に吸着された位置との間でフィルム2がさらに湾曲する。この際、もし、フィルム2が最上のものだけではなく複数枚が一緒に持ち上げられていた場合、これらを湾曲することによってフィルム2間に空気が入り易くなる。従って、フィルム2同士の吸着力が弱まり、吸盤16に直接吸着したフィルム2以外のフィルム2がカセット5内に落下する。
ただし、フィルム2間の吸着力が強い場合には、湾曲工程における処置のみでは複数枚のフィルム2が分離しない場合がある。
このときには、衝突工程に移行して、吸盤ホルダ17をB位置からC位置まで移動する。
このときには、衝突工程に移行して、吸盤ホルダ17をB位置からC位置まで移動する。
即ち、吸着部スライド機構10のホルダ用回転モータ36を上述と逆方向に所定の回転速度で回転してリンク用ウォームギア26を回転させる。そして、これと噛合されたラック用ギア31及びギアシャフト32を回転させ、ギアシャフト32に接続されたラック用ギア31を回転させる。こうして、ホルダ用ラックギア30がフィルム2の給送方向と逆方向に移動して、各吸盤ホルダ17が一対のガイドシャフト28A、28Bに沿って同時に直線移動する。
この際、フィルム2が湾曲した状態のままなので、図5に示すように、フィルム2の後端部2Aがカセット5の凹部37の後端内壁面37Aに衝突する。このとき、衝突による衝撃によってフィルム2が振動してフィルム2同士の吸着力が弱まる。こうして、隙間に空気が入り込み、互いに吸着したフィルム2が分離され、吸盤16に吸着したフィルム2以外のフィルム2がカセット5内のシートパッケージ3に再び積載される。
そして、給送工程に移行する。
すなわち、吸着部スライド機構10を駆動して、上述した要領で吸盤ホルダ17を図中のC位置からD位置まで移動する。
このとき、フィルム2の先端部2Bが搬送ローラ15に挟まれる。この状態で不図示の真空ポンプの駆動を停止してフィルム2を吸盤16から離間させる。
こうして、搬送ローラ15を不図示のモータによって給送方向に回転することによって、フィルムが不図示の転写部に給送される。
すなわち、吸着部スライド機構10を駆動して、上述した要領で吸盤ホルダ17を図中のC位置からD位置まで移動する。
このとき、フィルム2の先端部2Bが搬送ローラ15に挟まれる。この状態で不図示の真空ポンプの駆動を停止してフィルム2を吸盤16から離間させる。
こうして、搬送ローラ15を不図示のモータによって給送方向に回転することによって、フィルムが不図示の転写部に給送される。
このシート材給送装置6及びシート材給送方法並びに画像記録装置1によれば、吸盤16に吸着したフィルム2と他のフィルム2とをより確実に分離することができ、安価な構成でシート材を安定、かつ、確実に分離して給送することができる。
特に、フィルム2が互いに吸着しやすい特性の表面の場合であっても、吸着部スライド機構10による往復回数を増やして凹部37の後端内壁面37Aとの衝突回数を増やすことによって、確実にフィルム2を分離することができる。即ち、フィルム2の表面特性に応じて衝突回数を好適な回数に調整することができる。
また、フィルム2を往復移動させる方向と、フィルム2を給送する方向とが同じY方向となるので、フィルム2を移動するための装置を簡略化でき、操作時間を短縮して低コスト化を図ることができる。
さらに、分離爪12が凹部37の先端内壁面37B及び後端内壁面37Aから凹部37の中央部に向かって延びて配されているので、吸盤16に吸着したフィルム2を移動して分離爪12に当接してフィルム2を湾曲させたり、吸着部スライド機構10によって往復移動させる際、吸盤ホルダ17の移動量が少なくても分離爪12や凹部37の後端内壁面37Aまでフィルム2を移動することができる。
さらに、分離爪12が凹部37の先端内壁面37B及び後端内壁面37Aから凹部37の中央部に向かって延びて配されているので、吸盤16に吸着したフィルム2を移動して分離爪12に当接してフィルム2を湾曲させたり、吸着部スライド機構10によって往復移動させる際、吸盤ホルダ17の移動量が少なくても分離爪12や凹部37の後端内壁面37Aまでフィルム2を移動することができる。
また、フィルム2をカセット5の凹部37の後端内壁面37Aに衝突させるので、吸盤16に吸着したフィルム2から分離した他のフィルム2をそのまま凹部37内に再び積載して収納することができ、給送作業性を向上することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、吸盤16を二つとして二点でフィルム2を持ち上げているが、二点に限らず三点以上でも構わない。
また、ピックアップ機構8及び吸着部スライド機構10の構成は、上記実施形態のものに限らず、吸盤ホルダ17を移動できる機構であれば他の機構構成であっても構わない。
例えば、上記実施形態では、吸盤16を二つとして二点でフィルム2を持ち上げているが、二点に限らず三点以上でも構わない。
また、ピックアップ機構8及び吸着部スライド機構10の構成は、上記実施形態のものに限らず、吸盤ホルダ17を移動できる機構であれば他の機構構成であっても構わない。
さらに、上記実施形態では、フィルム2を持ち上げた後、移動方向を変更して分離爪12にフィルム2を当接させているが、分離爪12の突出長さ及び突出方向を調整して、フィルム2を持ち上げる際にフィルム2にそのまま分離爪12を当接させてフィルム2を湾曲させても構わない。
1 画像記録装置
2 フィルム(シート材)
6 シート材給送装置
7 吸着部
8 ピックアップ機構
10 吸着部スライド機構(往復移動機構)
12 分離爪(当接部)
13 衝突部
2 フィルム(シート材)
6 シート材給送装置
7 吸着部
8 ピックアップ機構
10 吸着部スライド機構(往復移動機構)
12 分離爪(当接部)
13 衝突部
Claims (7)
- 凹部が形成されて複数のシート材が積載されてなるシートパッケージが前記凹部に収納されたシート材収納部から前記シート材を一枚ずつ分離して給送するシート材給送装置であって、
前記シートパッケージの最上のシート材に当接して吸着する吸着部と、
前記シート材に吸着した前記吸着部を前記シートパッケージから離間する方向を第一方向とするとき、該第一方向に前記吸着部を移動するピックアップ機構と、
前記第一方向とは異なる方向を第二方向とするとき、該第二方向に前記吸着部を往復移動する往復移動機構と、
前記吸着部に吸着された前記シート材が前記ピックアップ機構又は前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の前記吸着部側の表面と当接する当接部と、
前記吸着部に吸着された前記シート材が前記往復移動機構によって移動する際に、前記シート材の端部と衝突する衝突部とを備えていることを特徴とするシート材給送装置。 - 前記往復移動機構が、前記吸着部を前記第二方向に複数回往復移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
- 前記第二方向が、前記シート材の給送方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート材給送装置。
- 前記当接部が、前記シート材の端部側から中央部側に突出して配されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のシート材給送装置。
- 前記衝突部が、前記シート材収納部の凹部に配されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載のシート材給送装置。
- 請求項1から5の何れか一つに記載のシート材給送装置を備えていることを特徴とする画像記録装置。
- 積載されているシート材の表面に吸着する吸着部を持ち上げて前記シート材を湾曲させる湾曲工程と、
湾曲した前記シート材を往復移動して、該移動方向の途中に配された衝突部に前記シート材の端部を衝突させる衝突工程とを備えていることを特徴とするシート材給送方法。
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JP2005174998A JP2006347676A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | シート材給送装置及びシート材給送方法並びに画像記録装置 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005174998A Withdrawn JP2006347676A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | シート材給送装置及びシート材給送方法並びに画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006347676A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017200843A (ja) * | 2016-05-02 | 2017-11-09 | 群馬県 | カードフィーダー |
JP2019104619A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 日本クロージャー株式会社 | 搬出装置 |
CN111361286A (zh) * | 2020-05-09 | 2020-07-03 | 郭凤玲 | 一种印刷包装用自动上料覆膜机 |
-
2005
- 2005-06-15 JP JP2005174998A patent/JP2006347676A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017200843A (ja) * | 2016-05-02 | 2017-11-09 | 群馬県 | カードフィーダー |
JP2019104619A (ja) * | 2017-12-14 | 2019-06-27 | 日本クロージャー株式会社 | 搬出装置 |
CN111361286A (zh) * | 2020-05-09 | 2020-07-03 | 郭凤玲 | 一种印刷包装用自动上料覆膜机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080902 |