JPH08157012A - 移動体の停止装置 - Google Patents

移動体の停止装置

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Publication number
JPH08157012A
JPH08157012A JP29738794A JP29738794A JPH08157012A JP H08157012 A JPH08157012 A JP H08157012A JP 29738794 A JP29738794 A JP 29738794A JP 29738794 A JP29738794 A JP 29738794A JP H08157012 A JPH08157012 A JP H08157012A
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JP
Japan
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speed
moving body
monitoring
stacker crane
detecting
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Application number
JP29738794A
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English (en)
Inventor
Norimitsu Takahara
典満 高原
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】確実にスタッカクレーンの移動体を停止させ
る。 【構成】スタッカクレーンの昇降キャリッジは昇降モー
タにより駆動される。昇降キャリッジの昇降速度は速度
検出器43aにて検出される。昇降速度の速度オーバー
を検出する速度オーバー検出装置41は速度基準値設定
器43a、監視用ドグ検出センサ18a、比較器44
a、異常判別器45aから構成されている。速度基準設
定器43aは比較器44aに接続されている。比較器4
4aは比較器45aに接続されている。異常判別器45
aには監視用ドグ検出センサ18aが接続されている。
比較器44aは速度基準設定器43aからの信号が示す
上限速度と、速度検出器43aが示す昇降速度とを比較
し、異常判別器45aはその比較結果が昇降速度の方が
高速の時には速度オーバー信号をオア回路46を介して
非常停止回路に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動倉庫等に使用される
クレーン装置や昇降キャリッジ等の移動体の停止装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動倉庫に配設されたスタッカ
クレーンは走行用レールに沿って走行し、自動倉庫に形
成された収納部との間で荷の受渡し作業が行われる。
【0003】図7に示すように、走行用レールにて形成
される走行可能範囲Lの両端部にはウレタンゴム等から
なるメカニカルストッパ61が取り付けられ、スタッカ
クレーンは両メカニカルストッパ61間を走行できるよ
うになっている。通常、スタッカクレーンは各両端部に
おいてメカニカルストッパ61の内側に位置し、走行の
基準位置となるホームポジションHP及びオポジットポ
ジションOPとの間を適宜に往復移動して、荷の受渡し
作業を行うようになっている。そして、例えば自動倉庫
の非使用状態時には、スタッカクレーンはホームポジシ
ョンHP又はオポジットポジションOPに停止されてい
る。
【0004】スタッカクレーンをホームポジションHP
に停止させる場合には、スタッカクレーンの走行輪を駆
動する駆動モータへ電源を供給するインバータを制御
し、スタッカクレーンを所定の減速位置から徐々に減速
させて停止させる。又、ホームポジションHPにてスタ
ッカクレーンが停止しなかった場合には、ホームポジシ
ョンHPよりもメカニカルストッパ61側にあるリミッ
トスイッチ62がスタッカクレーンを検出し、リミット
スイッチ62の作動によりスタッカクレーンの電磁ブレ
ーキを作動させ、スタッカクレーンを非常停止させる。
この場合、オポジットポジションOPに停止させる場合
も同様な手法でスタッカクレーンを停止させる。
【0005】しかしながら、この停止装置では、駆動輪
のスリップやインバータのストール防止動作等によって
減速が遅れが発生した場合には、スタッカクレーン自体
がメカニカルストッパの前で確実に停止させることがで
きない場合がある。
【0006】そこで、ホームポジションHPより内側に
スタッカクレーンの速度を監視する監視区間Kを設けた
非常停止装置が提案されている。この非常停止装置によ
れば、監視区間Kでのスタッカクレーンの速度をCPU
を備えたコントローラが演算プログラムに基づいて演算
する。そして、コントローラは予め定めた所定の速度以
上の場合には、速度オーバーとしてスタッカクレーンを
非常停止させる。この場合、スタッカクレーンの速度は
監視区間Kの距離と、その距離を通過するために要した
時間とに基づいてコントローラが演算する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この非
常停止装置はコントローラが記憶する演算プログラム等
のソフトウェアに従ってスタッカクレーンの速度を演算
するとともに、その速度オーバーを検出しているので、
コントローラの負荷が増加し、コントローラによる処理
の遅れが生じるという可能性がある。このため、スタッ
カクレーンを非常停止させるタイミングが遅れるという
可能性がある。
【0008】又、この非常停止装置は監視区間Kの検出
後に、監視区間Kでの速度をコントローラが演算するた
め、当該監視区間Kでの速度と予め定められた所定の速
度とを比較するタイミングが遅れるという問題がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、確実にスタッカクレー
ンの移動体を停止させることができる移動体の停止装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、終端基準位置より進入側に
設けられた減速開始位置にて、移動体の減速を開始し、
前記終端基準位置にて停止手段により移動体を停止させ
るクレーン装置に備えられた移動体の停止装置におい
て、前記移動体の速度を検出する速度検出手段と、前記
移動体の減速開始位置と終端位置との間の予め定められ
た監視位置の通過を検出する通過検出手段と、前記監視
位置での移動体の上限速度を設定する設定手段と、移動
体の速度と、上限速度とを比較する比較手段と、比較手
段の比較結果を通過検出手段からの通過検出信号に基づ
いて出力する出力回路と、その比較結果が前記上限速度
より移動体速度の方が高速である時には、速度異常信号
を出力する出力回路を介して比較手段の比較結果を入力
し、前記移動体を非常停止させる非常停止回路とを備え
たことをその要旨とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記移動体はコントローラからの指令に基
づいて減速開始位置から減速を開始し、終端位置に停止
するとともに、移動体を非常停止させる前記速度検出手
段、通過検出手段、設定手段、比較手段及び非常停止回
路は前記コントローラとは異なる装置にて構成したこと
をその要旨とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記通過検出手段は監視位置に設け
られた被検出部材と、その被検出部材を検出することに
より監視位置の通過を検出する検出センサとからなるこ
とをその要旨とする。
【0013】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、移動体
は終端位置より前方に設けられた減速開始位置にて減速
を開始し、当該終端位置にて停止手段により停止する。
この移動体の減速走行時において、通過検出手段が監視
位置の通過を検出すると、通過検出手段は出力回路に通
過検出信号を出力する。すると、出力回路は、比較手段
での移動体の速度と、設定手段にて設定された上限速度
との比較結果を非常停止手段に出力する。
【0014】そして、比較結果が上限速度より移動体速
度の方が高速である場合には、非常停止手段は移動体を
非常停止させる。請求項2記載の発明によれば、減速開
始位置と終端基準位置との間での速度異常は、前記コン
トローラとは異なる装置にて検出され、速度異常が検出
されると、速度異常信号に基づいて非常停止回路が移動
体を非常停止させる。
【0015】この速度異常検出はコントローラとは別の
速度異常検出回路にて検出し、処理されるので迅速に速
度異常信号を出力でき、移動体を停止させることができ
る。請求項3記載の発明によれば、通過検出手段は被検
出部材を検出することにより監視位置の通過を検出す
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明をスタッカクレーンを走行停止
させる停止装置に具体化した一実施例を図1〜図5に従
って説明する。
【0017】図1,図2に示すように、自動倉庫1はそ
の左右両側に一対の枠組棚2が設けられている。各枠組
棚2には荷を収納するための複数の収納部3が形成され
ている。各収納部3は枠組棚2の上下及び奥行き方向に
対して複数配設されている。
【0018】各枠組棚2間には走行用レール4が敷設さ
れている。そして、走行用レール4には、当該走行用レ
ール4に沿って走行可能なクレーン装置としてのスタッ
カクレーン5が設置されている。スタッカクレーン5は
図2に示すように走行用レール4の終端位置付近に、走
行の基準となる終端基準位置としてのホームポジション
HPと、そのホームポジションHPとは反対側の終端位
置付近に位置する終端基準位置としてのオポジットポジ
ションOPとの間を往復動できるようになっている。こ
の走行用レール4のホームポジションHP側及びオポジ
ットポジションOP側の両終端位置にはその先端部にウ
レタンゴムが取着されたメカニカルストッパ6a,6b
が設置されている。
【0019】又、図2に示すように、走行用レール4の
各収納部3と対応する各部位にはそれぞれの収納部3を
判別するための判別ドグ7が取り付けられている。即
ち、各判別ドグ7は収納部3を連方向に区画する枠組棚
2の各トラス2a間の中心と対応する位置に設けられて
いる。更に、走行用レール4のホームポジションHP側
の終端位置において、その終端位置への進入側の所定位
置には、監視用ドグ8aが取り付けられている。又、オ
ポジットポジションOP側の終端位置への進入側には、
監視用ドグ8bが取り付けられている。これら各ドグ
7,8a,8bは、判別ドグ7、監視用ドグ8a、監視
用ドグ8bの順に上方から配設されている。
【0020】更に、走行用レール4には、ホームポジシ
ョンHPを示す光反射板Ma及びオポジットポジション
OPを示す光反射板Mbとが取り付けられている。各光
反射板Ma,Mbは走行用レール4の上下方向において
前記監視用ドグ8bより下方位置に配設されている。
【0021】スタッカクレーン5は、走行台9と、走行
台9に立設された両マスト10a,10bと、両マスト
10a,10bに対して昇降可能に設けられた昇降キャ
リッジ11とから構成されている。この場合、マスト1
0aはホームポジションHP側に位置し、マスト10b
はオポジットポジションOP側に位置している。
【0022】走行台9のマスト10a側には、クレーン
コントローラCが設けられ、マスト10b側には走行モ
ータ12及び昇降モータ13が設けられている。又、走
行台9には、走行輪14及び計測輪15等が設けられて
いる。即ち、クレーンコントローラCからの制御信号に
基づいて走行モータ12が駆動され、走行輪14が回転
駆動されることにより、スタッカクレーン5は走行する
ようになっている。このとき、計測輪15はスタッカク
レーン5の走行に基づいて走行用レール4上を転動する
ことにより回転し、計測輪15の回転速度はタコジェネ
レータからなる速度検出器16にて検出される。この速
度検出器16は前記速度に比例した直流電圧を発生させ
るようになっている。
【0023】更に、走行台9の下部には、前記判別ドグ
7を検出する判別ドグ検出センサ17、監視用ドグ8
a,8bを検出する監視用ドグ検出センサ18a,18
b、光反射板Ma,Mbを検出する光反射板検出センサ
24が設けられている。判別ドグ検出センサ17は前記
昇降キャリッジ11のフォーク11aの中央部に対応す
る位置に設けられている。監視用ドグ検出センサ18a
は走行台9のホームポジションHP側に設けられ、監視
用ドグ検出センサ18bは走行台9のオポジットポジシ
ョンOP側に設けられている。光反射板検出センサ24
は、判別ドグ検出センサ17よりもホームポジションH
P側に設けられている。
【0024】図6は、このように構成されたスタッカク
レーン5が走行する走行可能範囲Lを模式的に示してい
る。即ち、スタッカクレーン5は走行用レール4の両端
部に配設された両メカニカルストッパ6a,6b間を走
行可能範囲Lとして走行する。
【0025】ホームポジションHPは、メカニカルスト
ッパ6aから所定の距離D1だけ離れた位置である。こ
のホームポジションHPはスタッカクレーン5の光反射
板検出センサ24が光反射板Maを検出したときの位置
に一致させている。
【0026】減速開始位置H1は、スタッカクレーン5
のホームポジションHPへの走行時において、当該スタ
ッカクレーン5が減速を開始する位置である。そして、
減速開始位置H1とホームポジションHPとの間の区間
が減速区間L1となっている。
【0027】監視位置H2は減速区間L1に位置し、減
速開始位置H1から所定の距離D2だけ離れた位置に位
置している。この監視位置H2は監視用ドグ8aを監視
用ドグ検出センサ18aが検出するときの位置である。
【0028】同様に、オポジットポジションOPは、メ
カニカルストッパ6bから所定の距離D1だけ離れた位
置である。このオポジットポジションOPはスタッカク
レーン5の光反射板検出センサ24が光反射板Mbを検
出したときの位置と一致させている。
【0029】減速開始位置O1は、スタッカクレーン5
のオポジットポジションOPへの走行時において、当該
スタッカクレーン5が減速を開始する位置である。そし
て、減速開始位置O1とオポジットポジションOPとの
間の区間が減速区間L2となっている。
【0030】監視位置O2は減速区間L2に位置し、減
速開始位置O1から所定の距離D2だけ離れた位置に位
置している。この監視位置O2は監視用ドグ18を監視
用ドグ検出センサ18aが検出するときの位置である。
【0031】昇降キャリッジ11はワイヤチェーン19
にて吊下され、昇降モータ13による巻き上げ及び繰り
出しに基づいて昇降するようになっている。この昇降キ
ャリッジ11にはマスト10a,10bに沿って転動す
るガイドローラ20が設けられている。即ち、これらガ
イドローラ20によって昇降キャリッジ11の昇降時に
おける横振れを防止するようになっている。
【0032】このように構成されたスタッカクレーン5
では、クレーンコントローラCは走行モータ12及び昇
降モータ13を制御してスタッカクレーン5の走行及び
昇降キャリッジ11の昇降を制御する。クレーンコント
ローラCは判別ドグ検出センサ17からの検出信号に基
づいてスタッカクレーン5をホームポジションHPとオ
ポジットポジションOPとの間を移動させる。
【0033】次に、スタッカクレーンの停止装置の電気
的構成について説明する。図3に示すように、走行モー
タ12はインバータ31を介してR相,S相,T相の各
相からなる三相交流電源に接続されている。そして、イ
ンバータ31と走行モータ12との間にはコンタクタ3
2が設けられている。
【0034】又、走行モータ12の回転を強制的に停止
させるための電磁ブレーキBは整流器33を介して前記
三相交流電源の内のR相,S相の二相に接続されてい
る。電磁ブレーキBと、整流器33との間には停止リレ
ー接点34が設けられ、電源と整流器33との間には非
常停止リレー接点35が設けられている。
【0035】そして、これらインバータ31、コンタク
タ32及び停止リレー34は、クレーンコントローラC
にて制御される。又、非常停止リレー接点35は非常停
止回路36にて制御される。
【0036】クレーンコントローラCはインバータ31
を制御することによって走行モータ12の回転数を制御
し、加速及び減速させるようになっている。例えばクレ
ーンコントローラCが収納部3、ホームポジション及び
オポジットポジション等に走行台9を停止させる場合に
は、まず、インバータ31を制御して走行台9を微速ま
で減速させる。そして、インバータ31からの電源をコ
ンタクタ32を開くことによって遮断すると同時に、停
止リレー接点34を開いて電磁ブレーキBを動作させる
ことにより走行台9を停止させる。
【0037】非常停止回路36は、速度異常信号として
の速度オーバー信号に基づいて非常停止リレー接点35
を開かせる。このとき、コントローラCは非常停止回路
36の非常停止動作に応答してコンタクタ32を強制的
に解放する。
【0038】次に、前記非常停止回路36を駆動するた
めの停止装置について説明する。図4に示すように、停
止装置は、ホームポジションHP側の速度オーバー検出
装置41及びオポジットポジションOP側の速度オーバ
ー検出装置42等から構成されている。
【0039】速度オーバー検出装置41は、設定手段と
しての速度基準値設定器43a、監視用ドグ検出センサ
18a、比較手段としてのアナログコンパレータよりな
る比較器44a及び出力手段としてのDフリップフロッ
プよりなる異常判別器45a等から構成されている。
【0040】即ち、速度基準値設定器43aは比較器4
4aに接続されている。又、比較器44aには速度検出
器16が接続されている。比較器44aは異常判別器4
5aに接続されている。又、異常判別器45aには監視
用ドグ検出センサ18aが接続されている。
【0041】速度基準値設定器43aは監視位置H2を
減速して通過するスタッカクレーンの速度の上限速度を
示すデータが記憶され、その上限速度に対応する上限設
定信号を出力するようになっている。
【0042】比較器44aは、速度検出器16からの出
力信号と、上限設定信号とを比較し、その比較結果を異
常判別器45aに出力するようになっている。監視用ド
グ検出センサ18aはドグの検出に基づいて監視信号を
異常判別器45aに出力するようになっている。
【0043】異常判別器45aは監視信号が出力された
時の比較器44aによる比較結果をオア回路46aに出
力するようになっている。即ち、比較器44aによる比
較結果が、速度検出器16による速度が上限速度より高
速の場合には速度オーバー信号を出力し、速度検出器1
6による速度が上限速度より低速の場合には信号を出力
しない。
【0044】速度オーバー検出装置42は、前記速度基
準値設定器43a、監視用ドグ検出センサ18a、比較
器44a及び異常判別器45aに対応する速度基準値設
定器43b、監視用ドグ検出センサ18b、比較器44
b及び異常判別器45bから構成されている。
【0045】この場合、速度基準値設定器43bは監視
位置O2を減速して通過するスタッカクレーン5の速度
の上限速度を示すデータが記憶され、その上限速度に対
応する上限設定信号を出力するようになっている。
【0046】比較器44bは、速度検出器16からの出
力信号と、上限設定信号とを比較し、その比較結果を異
常判別器45bに出力するようになっている。監視用ド
グ検出センサ18bはドグの検出に基づいて監視信号を
異常判別器45bに出力するようになっている。
【0047】異常判別器45bは監視信号が出力された
時の比較器44bによる比較結果をオア回路46に出力
するようになっている。即ち、比較器44bによる比較
結果が、速度検出器16による速度が上限速度より高速
の場合には上限オーバー信号を出力し、速度検出器16
による速度が上限速度より低速の場合には信号の出力を
おこなわない。
【0048】オア回路46は異常判別器45a,45b
のいずれか一方から上限オーバー信号が出力された場合
には、速度オーバー信号を非常停止回路36に出力する
ようになっている。
【0049】そして、この非常停止回路36は、非常停
止リレー接点34を開き、電磁ブレーキBに供給される
電源を遮断することによって電磁ブレーキBを作動さ
せ、非常停止させる。
【0050】又、これらスタッカクレーン5を非常停止
させるための速度基準値設定器43a,43b、監視用
ドグ検出センサ18a,18b、比較器44a,44b
及び異常判別器45a,45bはクレーンコントローラ
Cとは異なる装置にて構成されている。
【0051】次に、上記のように構成したスタッカクレ
ーンの停止装置の作用及び効果について説明する。スタ
ッカクレーン5はクレーンコントローラCからの制御信
号に基づいてホームポジションHPとオポジットポジシ
ョンOPとの間を走行する。そして、判別ドグ検出セン
サ17からの検出信号に基づいて収納部3と対応する位
置に停止し、当該収納部3との間で荷の受渡し作業を行
う。この走行時においてスタッカクレーン5の速度は速
度検出器16にて検出される。
【0052】そして、荷の移載作業が終了し、スタッカ
クレーン5がホームポジションHPにて停止するために
走行する場合には、例えば最もホームポジションHP側
に位置する収納部3を示す判別ドグ7を検出した時、走
行台9はクレーンコントローラCからの制御信号に基づ
いて減速を開始する。
【0053】図5に示すように、この減速走行時におい
て、速度検出器16はその走行台9の速度を示す速度信
号を出力し、速度基準値設定器43aは上限設定信号を
出力している。そして、比較器44aは速度検出器16
からの速度信号及び速度基準値設定器43aからの上限
設定信号を比較し、その比較結果を異常判別器45aに
出力する。
【0054】異常判別器45aは、監視用ドグ検出セン
サ18aからの監視信号が出力された時、その時の比較
器44aの比較信号を出力する。そして、判別器45a
は速度検出器16が示す走行台9の速度が上限速度より
も低速である場合には上限オーバー信号を出力しない。
従って、非常停止回路36は動作せず、走行台9はコン
トローラCの制御に基づいて順次減速し、ホームポジシ
ョンHPにて停止する(図5における実線)。
【0055】又、異常判別器45aは、速度検出器16
が示す走行台9の速度が上限速度よりも高速である場合
には上限オーバー信号のオア回路46への出力を開始す
る(図5における破線)。尚、上限オーバー信号はリセ
ット信号により解除される。そして、オア回路46は上
限オーバー信号が出力されると非常停止回路36に速度
オーバー信号を出力する。すると、非常停止回路36は
非常停止リレー接点34を開かせ、電磁ブレーキBをか
ける。このとき、非常停止リレー接点34が開かれると
同時に、クレーンコントローラCはコンタクタ32を開
き、走行モータ12への電源の供給を遮断する。
【0056】同様に、オポジットポジションOPにて停
止する場合には、スタッカクレーン5は最もオポジット
ポジションOP側に位置する判別ドグ7を検出した時点
から減速を開始する。
【0057】そして、この減速走行時において、比較器
44bは速度検出器16からの検出信号及び速度基準値
設定器43bからの上限設定信号を比較し、その比較結
果を異常判別器45bに出力する。異常判別器45b
は、監視用ドグ検出センサ18bからの監視信号が出力
された時、その時の比較器44bの比較結果を出力す
る。そして、判別器45bは、速度検出器16が示す走
行台9の速度が上限速度よりも高速である場合には上限
オーバー信号をオア回路46に出力し、スタッカクレー
ン5を非常停止させる。
【0058】従って、比較器44a,44bには、速度
検出器16及び速度基準値設定器43a,43bから常
に信号が出力され、比較器44a,44bはそれら信号
の比較結果を順次異常判別器45a,45bに出力して
いる。このため、監視用ドグ検出センサ18a,18b
が監視位置を検出し、監視信号を異常判別器45a,4
5bに出力すると同時に、異常判別器45a,45bは
オア回路46に上限オーバー信号を出力でき、迅速に走
行台9を非常停止させることができる。
【0059】又、スタッカクレーン5はクレーンコント
ローラCとは異なる装置からなる速度異常検出装置4
1,42を使用して減速走行時の速度異常を検出する。
このため、スタッカクレーン5の走行や荷の移載作業等
の各種動作を制御するクレーンコントローラCによって
スタッカクレーン5の速度異常を検出する場合に比較し
て、速度異常検出時における前記各種制御のための割り
込み等による処理遅れを防止できる。よって、迅速にス
タッカクレーン5の速度異常を検出でき、確実にスタッ
カクレーン5を停止させることができる。
【0060】更に、監視用ドグ8a,8bを検出するこ
とにより、監視用ドグ検出センサ18a,18bにて容
易に監視位置を検出できる。更に、走行用レール4にお
ける監視用ドグ8a,8bの取付位置を変えることによ
って、容易に監視位置を変更することができる。
【0061】又、監視位置H2,O2にてスタッカクレ
ーン5の速度が上限速度以上か否かを判断でき、当該ス
タッカクレーン5の速度が上限速度以上の場合には、そ
の場でスタッカクレーン5は非常停止されるので、例え
ばメカニカルストッパ6に衝突する前にスタッカクレー
ン5を確実に停止させることができる。
【0062】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例では、通過検出手段は監視用ドグ8
a,8bと、監視用ドグ検出センサ18a,18bとか
ら構成したが、リミットスイッチにて構成してもよい。
このリミットスイッチからの検出信号に基づいて監視位
置H2,O2を容易に判断できる。
【0063】(2)上記実施例において、終端基準位置
に対応するホームポジションHP及びオポジットポジシ
ョンOPは、走行用レール4の両終端位置であってもよ
い。 (3)上記実施例では、速度オーバー検出装置41,4
2を構成する速度基準値設定器43a,43b、比較器
44a,44b等をクレーンコントローラCとは異なる
装置にて構成したが、クレーンコントローラCにて構成
してもよい。
【0064】(4)上記実施例では、移動体として走行
台6に適用したが、昇降キャリッジ11に応用してもよ
い。即ち、昇降キャリッジ11を終端基準位置としての
上端基準位置又は下端基準位置に位置決めする場合にお
いて、各基準位置へ停止するために設けられた減速区間
の所定位置に監視位置を設け、その監視位置での速度が
予め定められた上限速度以上である場合には、昇降キャ
リッジ11を非常停止させるように構成してもよい。
【0065】(5)上記実施例において、ホームポジシ
ョンHPとメカニカルストッパ6aとの間、及び、オポ
ジットポジションOPとメカニカルストッパ6bとの間
にリミットスイッチを設けてもよい。
【0066】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について以下にその効果とともに記載する。 (1)請求項1〜3記載の停止装置において、移動体は
昇降キャリッジ11である移動体の停止装置。この停止
装置によれば、昇降キャリッジ11を確実に非常停止さ
せることができる。
【0067】(2)請求項1記載の移動体の停止装置に
おいて、通過検出手段は監視位置に設けられたリミット
スイッチである移動体の停止装置。この移動体の停止装
置によれば、リミットスイッチからの信号に基づいて容
易に監視位置を検出することができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、比較手段は移動体の速度と、上限速度とを比
較し、出力回路に出力しているので、通過検出手段が監
視位置の通過を検出し、出力回路に出力した時の比較結
果に基づいて迅速に移動体を非常停止することができ
る。請求項2記載の発明によれば、減速開始位置と、終
端基準位置との間の移動体の速度異常はコントローラと
は別の装置にて検出し、処理されるので、迅速に速度異
常信号を出力でき、移動体を停止させることができる。
請求項3記載の発明によれば、被検出部材を検出するこ
とにより確実に監視位置を判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動倉庫を示す斜視図。
【図2】 自動倉庫を示す側面図。
【図3】 走行モータ及び電磁ブレーキを駆動する駆動
回路図。
【図4】 速度オーバー検出装置を示す構成図。
【図5】 ホームポジションへスタッカクレーンを停止
させる場合のタイミングチャート図。
【図6】 走行可能範囲を示す模式図。
【図7】 従来例における走行可能範囲を示す模式図。
【符号の説明】
5…クレーン装置としてのスタッカクレーン、8a,8
b…通過検出手段を構成する被検出手段としての監視用
ドグ、9…移動体としての走行台、11…移動体として
の昇降キャリッジ、18a,18b…通過手段としての
監視用ドグ検出センサ、41…速度オーバー検出回路、
42…速度オーバー検出回路、43a,43b…設定手
段としての速度基準値設定器、44a,44b…比較手
段としての比較器、45a,45b…出力回路としての
異常判別器、46…非常停止回路、16…速度検出手段
としての速度検出器、C…コントローラとしてのクレー
ンコントローラ、HP…終端基準位置としてのホームポ
ジション、H1…減速開始位置、H2…監視位置、OP
…終端基準位置としてのオポジットポジション、O1…
減速開始位置、O2…監視位置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 終端基準位置より進入側に設けられた減
    速開始位置にて、移動体の減速を開始し、前記終端基準
    位置にて停止手段により移動体を停止させるクレーン装
    置に備えられた移動体の停止装置において、 前記移動体の速度を検出する速度検出手段と、 前記移動体の減速開始位置と終端位置との間の予め定め
    られた監視位置の通過を検出する通過検出手段と、 前記監視位置での移動体の上限速度を設定する設定手段
    と、 移動体の速度と、上限速度とを比較する比較手段と、 比較手段の比較結果を通過検出手段からの通過検出信号
    に基づいて出力する出力回路と、 その比較結果が前記上限速度より移動体速度の方が高速
    である時には、速度異常信号を出力する出力回路を介し
    て比較手段の比較結果を入力し、前記移動体を非常停止
    させる非常停止回路とを備えた移動体の停止装置。
  2. 【請求項2】 前記移動体はコントローラからの指令に
    基づいて減速開始位置から減速を開始し、終端位置に停
    止するとともに、移動体を非常停止させる前記速度検出
    手段、通過検出手段、設定手段、比較手段及び非常停止
    回路は前記コントローラとは異なる装置にて構成した請
    求項1記載の移動体の停止装置。
  3. 【請求項3】 前記通過検出手段は監視位置に設けられ
    た被検出部材と、その被検出部材を検出することにより
    監視位置の通過を検出する検出センサとからなる請求項
    1又は2記載の移動体の停止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017468A (ja) * 2000-07-11 2002-01-22 Toyota Industries Corp 移動棚システム
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