JPH08156527A - 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法 - Google Patents

軟弱土壌用走行輪及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08156527A
JPH08156527A JP6299709A JP29970994A JPH08156527A JP H08156527 A JPH08156527 A JP H08156527A JP 6299709 A JP6299709 A JP 6299709A JP 29970994 A JP29970994 A JP 29970994A JP H08156527 A JPH08156527 A JP H08156527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
running wheel
organic fiber
soft soil
running
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6299709A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Matsumoto
浩一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP6299709A priority Critical patent/JPH08156527A/ja
Publication of JPH08156527A publication Critical patent/JPH08156527A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 突起間に泥土が詰まりにくくし、牽引力発生
の低下を防止する。 【構成】 ゴム等の弾性材料からなる走行輪本体1の外
周に、地面に食い込んで牽引力を発生させるラグ2等の
突起が、周方向に間隔をおいて設けられている走行輪に
おいて、前記本体1の外周表面に、有機繊維織布3を露
出させて一体化し、摩擦係数を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不整地用走行タイヤ、
農用車輪、クローラ等の軟弱土壌用走行車輪及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種軟弱土壌用走行輪の外周
には、地面に喰い込んで牽引力を発生させるために、ラ
グやブロック等の突起が周方向に間隔をおいて多数設け
られている。この走行輪は、雪や泥等の軟弱土壌地上を
走行する場合、前記突起の間に雪や泥が詰まり、走行輪
外周面が凹凸のない状態となって、十分な牽引力を発生
させることができなくなる。
【0003】従来、走行輪外周への泥土等の付着を防止
するために、図8に例示するように、ゴム等の弾性材料
からなる走行輪本体11の外周に、ラグ12を周方向に
間隔をおいて設け、前記各ラグ12の間に径外方に向っ
て起立する排土用のひれ13を配設した走行輪が知られ
ている(特開平1−293206号公報、特開昭52−
97503号公報、実開昭60−118502号公報参
照)。
【0004】そして、前記ひれ13は、地面との接地の
際に回転方向後方に向って倒れると共に、地面との離反
の際に弾性的に起立状態に復元可能とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、ラグ12間のひれ13に泥土が付着しない間
は、泥詰まりが生じない。しかし、ひれ13に泥土が付
着し始めると、ひれ13がその機能を失って、ラグ12
間に泥土が詰まるという問題があり、加硫成形金型の構
造が複雑でコスト高になるという難点がある。
【0006】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、走行輪本体の外
周に設けた突起間に、泥土が詰まるのを防止し、牽引力
の発生を阻害することがなく、しかもコスト低下を図り
うる軟弱土壌用走行輪及びその製造法を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、ゴム等の弾性材料からなる走行輪本体の外周に、
地面に喰い込んで牽引力を発生させるラグ等の突起が、
周方向に間隔をおいて設けられている走行輪において、
前記走行輪本体の幅方向中心から少なくとも両端の突起
根元までの外周表面の全部に又は一部に幅方向に間隔を
あけて、有機繊維を露出させ一体化したことを特徴とし
ている。
【0008】また、本発明は、前記有機繊維の単位体積
当りの分布を、前記突起裾野部を疎に、前記突起間谷底
部を密にしたことを特徴としている。そして、本発明製
造方法は、加硫前の生状態にある走行輪本体の外周面
に、リボン又はベルト状とした有機繊維を装着した後、
加硫することを特徴としている。
【0009】さらに、本発明製造方法は、リボン又はベ
ルト状とした有機繊維布が、綾織、すだれ織の織物又は
編物で、走行輪本体の周方向に伸縮性を有するものであ
ることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、走行輪本体の外周面が、有機
繊維で覆われているので、その表面の摩擦係数が車輪本
体を主構成する弾性材料よりも低くなり、泥土が付着し
難くなり、付着堆積しても或程度まで成長すると、泥土
が自然に落下し各突起間に泥土が詰まってしまうことが
なく、牽引力の発生を確実にする。
【0011】また、前記有機繊維の分布(単位体積当
り)を、突起裾野部を疎に、突起間谷部を密にすること
により、泥土が谷底部にまで付着堆積しても、或程度ま
で堆積すると、谷底部の摩擦係数が小さいため、体積泥
土の自重により走行輪の回転中に谷底部から泥土が離れ
て自然落下し、突起間に泥土が詰まってしまうことがな
い。
【0012】そして、本発明製造方法によれば、加硫前
の生の状態にある走行輪本体の外周面に、リボン又はベ
ルト状の有機繊維布を装着した後、加硫することによ
り、加硫工程において前記有機繊維布の織目、編目の間
にも弾性材料が入って加硫接着により有機繊維が表面に
露出状に一体化される。特に、綾織、すだれ織の織布又
は編布を用いることにより、加硫開始時に加硫金型に接
触している繊維が伸び難く、弾性材料の膨出等によって
展張される部分の繊維が伸びるため、繊維の分布が突起
裾野部では疎に、突起間谷底部では密になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1、図2は本発明を農業機械用走行輪(不整地走
行用ゴムタイヤ)に採用した実施例を示し、1は走行輪
本体で弾性材料であるゴムからなり、該本体1外周に
は、多数のラグ2(突起)が、地面に喰い込んで牽引力
を発生させるために、周方向に一定の間隔をおいて設け
られている。
【0014】そして、走行輪本体1外周面には、ラグ2
(幅方向両外端を除く)及び各ラグ2間の泥土と接する
面全面にわたって、有機繊維3が露出形成されている。
この有機繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリ
エチレン等の摩擦係数の小さい材料が採用されている。
前記走行輪本体1の製造方法、即ち、本発明製造方法
は、まず通常の製造法により成形された生状態の走行輪
本体1A(生タイヤ、生クローラ等)の表面に、図3に
示すように、ラグ2が形成される中央部分に、エンドレ
スに形成されたリボン状有機繊維布3を外嵌装着し、こ
れを通常の加硫成形金型4(図4参照)により加硫し、
走行輪本体1の外周面に有機繊維布3を露出状にゴムと
加硫接着し一体化する。
【0015】前記有機繊維布3は、図5に示すような綾
織またはすだれ織が好ましく、繊維が走行輪本体1の周
方向及びこれに対して斜め方向に伸縮可能な繊維3A
と、走行輪本体1の幅方向には伸びない繊維3Bが適し
ている。しかし、前記繊維布3として、繊維が走行輪本
体1の周方向及び幅方向(斜め方向を含む)に伸縮可能
なもの例えば有機繊維不織布を初め編物であってもよい
こと勿論である。
【0016】本発明製造方法によれば、図4(a)に示
すように、有機繊維布3が装着された生状態の走行輪本
体1Aは、ラグ形成用凹所5を有する加硫成形金型4内
に装入されると共に、該本体1A内にゴム製のブラダー
6が装入され、該ブラダー6内に流体を供給して膨大さ
せ、該ブラダー6により走行輪本体1Aをその内側から
膨肥してゴム及び繊維布3の一部を図4(b)に示すよ
うに前記凹所5に押し込めてラグ2を形成させると共に
加熱加硫する。
【0017】このとき、前記繊維布3は、当初加硫成形
金型4のラグ間谷底部2A形成面4Aに押し付けられて
固定され、その他のラグ部2頂面2C及び裾野部2Bを
形成する弾性材料(例えばゴム)がラグ形成用凹所5に
押し込められるので、これによって、繊維布3が走行輪
本体1の周方向に伸長されて繊維3A、3B相互間隔が
大きくなり、単位体積当りの繊維分布が、繊維の伸びる
ラグ頂面2C及び裾野部2Bが小(疎)となり、ラグ2
間谷底部2Bが大(密)となる。
【0018】前記繊維布3は、摩擦係数の小さい材料が
採用されているので、走行輪本体1の外周面に露出状に
形成一体化された繊維布3の摩擦係数は、ラグ頂面2C
及び裾野部2Bが大で、谷底部2Bが小となり、該谷底
部2Bの泥土離れが良好になる。なお、加硫成形時に、
繊維布3の繊維間つまり、織目、編目には、弾性材料で
あるゴムが侵入して一体化されるため、ゴムの侵入割合
の大きい、即ち繊維間隔が大幅に拡がるラグ頂面2C及
びラグ裾野部2Bに侵入するゴムの割合が大きくなり、
繊維間隔が拡がらない谷底部2Aに入り込むゴムの割合
が小さくなる。したがって、該谷底部2Aの摩擦係数が
ラグ裾野部2Bよりも小さくなり、泥土の分離が容易に
なって、ラグ2間に泥土が詰まり難くなる。
【0019】上記本発明方法にあっては、走行輪本体1
の幅方向中心からラグ2の端部根元までの泥土の接する
本体外周面に、有機繊維を露出一体化することができ
る。しかし、有機繊維は、走行輪本体1の泥土と接する
部分全面に露出させるのが好ましい。上記実施例では、
有機繊維織布3を図3に示すように広幅のもの1本とし
ているが、図6、図7に示すように、中幅のもの2本或
いは狭幅のもの3本を、生の走行輪本体1Aの幅方向に
任意の間隔をあけて装着し、加硫成形することができ
る。
【0020】また、加硫成形にブラダーを使用しないク
ローラ(弾性履帯)にあっては、成形後の生状態の走行
輪本体の外周面上に、有機繊維布をセットして加硫接着
することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述のように、ゴム等の弾性
材料からなる走行輪本体の外周に、地面に喰い込んで牽
引力を発生させるラグ等の突起が、周方向に間隔をおい
て設けられている走行輪において、前記走行輪本体の幅
方向中心から少なくとも両端の突起根元までの外周表面
の全部に又は一部に幅方向に間隔をあけて、有機繊維を
露出させ一体化したことを特徴とするものであるから、
走行輪本体の外周表面の摩擦係数が低下し、泥土の付着
量が少なくなって突起間に泥土が詰まり難くなり、牽引
力発生を確実にしてスリップ防止により湿田性能を向上
させることができる。
【0022】また、本発明は、前記有機繊維の単位体積
当りの分布を、前記突起裾野部を疎に、前記突起間谷底
部を密にしたことを特徴とするものであるから、突起の
裾野部に比べて突起間谷底部に泥土が付着する量が少な
く、泥土の詰まりを効果的に防止できる。そして、本発
明製造方法は、加硫前の生状態にある走行輪本体の外周
面に、リボン又はベルト状とした有機繊維を装着した
後、加硫することを特徴とするものであるから、走行輪
本体外周への有機繊維の露出一体化が至極容易であり、
かつ、何らの細工なしに、有機繊維の分布を、突起間谷
底部を密に、突起裾野部を疎にすることができ、しか
も、加硫金型を変更することなく通常の金型を使用でき
るので、コスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の要部拡大斜視図である。
【図3】本発明製造方法の実施例説明図である。
【図4】同製造方法実施例の加硫工程の説明図である。
【図5】有機繊維織布の一例を示す拡大部分図である。
【図6】同製造方法の変形例の説明図である。
【図7】同製造方法の他の変形例の説明図である。
【図8】従来例を示す展開部分図である。
【符号の説明】
1 走行輪本体 1A 生状態の走行輪本体 2 突起 2A 突起間谷底部 2B 突起裾野部 3 有機繊維布 3A 有機繊維 3B 有機繊維 4 加硫成形金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 105:24 B29L 30:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム等の弾性材料からなる走行輪本体の
    外周に、地面に喰い込んで牽引力を発生させるラグ等の
    突起が、周方向に間隔をおいて設けられている走行輪に
    おいて、 前記走行輪本体の幅方向中心から少なくとも両端の突起
    根元までの外周表面の全部に又は一部に幅方向に間隔を
    あけて、有機繊維を露出させ一体化したことを特徴とす
    る軟弱土壌用走行輪。
  2. 【請求項2】 前記有機繊維の単位体積当りの分布を、
    前記突起裾野部を疎に、前記突起間谷底部を密にしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の軟弱土壌用走行輪。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の走行輪の製造方
    法であって、加硫前の生状態にある走行輪本体の外周面
    に、リボン又はベルト状とした有機繊維を装着した後、
    加硫することを特徴とする軟弱土壌用走行輪の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 リボン又はベルト状とした有機繊維布
    が、綾織、すだれ織の織物又は編物で、走行輪本体の周
    方向に伸縮性を有するものであることを特徴とする請求
    項3に記載の軟弱土壌用走行輪の製造方法。
JP6299709A 1994-12-02 1994-12-02 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法 Pending JPH08156527A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6299709A JPH08156527A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6299709A JPH08156527A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08156527A true JPH08156527A (ja) 1996-06-18

Family

ID=17876025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6299709A Pending JPH08156527A (ja) 1994-12-02 1994-12-02 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08156527A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536490B2 (en) * 2001-06-15 2003-03-25 The Goodyear Tire & Rubber Company Off-road tire having a textured inner tread
JP2007161192A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd ラグ付走行体
JP2011068044A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用モールド
JP2012045917A (ja) * 2010-07-28 2012-03-08 Bridgestone Corp ラグ付きタイヤの製造方法及びタイヤ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536490B2 (en) * 2001-06-15 2003-03-25 The Goodyear Tire & Rubber Company Off-road tire having a textured inner tread
JP2007161192A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd ラグ付走行体
JP2011068044A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用モールド
JP2012045917A (ja) * 2010-07-28 2012-03-08 Bridgestone Corp ラグ付きタイヤの製造方法及びタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3640459A (en) Skidproof traction mat for automotive vehicles
JPH08156527A (ja) 軟弱土壌用走行輪及びその製造方法
US5267596A (en) Antiskid device for automobile tires
US3464743A (en) Traction device
JP3416327B2 (ja) ラグ付走行体
JP3769296B2 (ja) 特に砂地または沼地における車両走行用の一時的な路面シート
EP0323524A1 (en) Tread pattern of tire or rubber belt layer
JP3604490B2 (ja) ラグ付走行体及びその製造方法
JP3155405B2 (ja) ラグ付走行体
JP2799010B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JPH10119516A (ja) ラグ付き走行体
JPS6012787Y2 (ja) 弾性無限軌道帯
JP2000289421A (ja) ラグ付走行体及びこれに装着されるカバーシート
JP2777071B2 (ja) 無限軌道型作業車両の路面保護装置
JPH07106682B2 (ja) タイヤ滑り止め装置
JPH10230708A (ja) ラグ付き走行体
JP3479989B2 (ja) 農用車輪
JPS6242627Y2 (ja)
US3034554A (en) Self-locking tire protective attire
CA2089723A1 (en) Dust control mat with improved cleat
JP3668012B2 (ja) 農用車輪
JP3847885B2 (ja) ラグ付き走行体及びその製造方法
JPH0123844Y2 (ja)
JPS62273108A (ja) タイヤ滑り止め装置
JPS6328068Y2 (ja)