JPH08155952A - ポリエステル樹脂ペレットの製造法 - Google Patents

ポリエステル樹脂ペレットの製造法

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JPH08155952A
JPH08155952A JP33161794A JP33161794A JPH08155952A JP H08155952 A JPH08155952 A JP H08155952A JP 33161794 A JP33161794 A JP 33161794A JP 33161794 A JP33161794 A JP 33161794A JP H08155952 A JPH08155952 A JP H08155952A
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JP
Japan
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pellets
polyester resin
strand
article
cut
Prior art date
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Pending
Application number
JP33161794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kokichi Nishiyama
幸吉 西山
Yoji Ishihara
洋二 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 融点が 170℃以下で、かつガラス転移点が40
℃以下である結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂の溶融
物をストランド又はシート状に吐出し、水で冷却固化後
切断してペレットを製造する方法において、冷却固化後
のストランド又はシート状物を延伸した後、切断し、得
られたペレットを遠心脱水してペレットの含水率を300p
pm以下とする。 【効果】 切断が容易になるとともにペレットの貯蔵時
や乾燥工程におけるブロック化を防止することができ、
生産性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低融点、低ガラス転移
点で、結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂のペレットを
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族共重合ポリエステルや脂肪族ポリ
エステル等の低融点、低ガラス転移点で、結晶性の熱可
塑性ポリエステル樹脂は、ホットメルトバインダー用等
として使用されている。このようなポリエステル樹脂
は、重縮合反応後のペレット化に際し、切断が困難であ
るばかりでなく、切断して得られたペレットは、貯蔵時
や乾燥工程でガラス転移点以上に樹脂の温度が上昇する
と、ペレットがブロック化現象を起こすという問題があ
った。本発明者らは、先に、水冷固化後のストランド又
はシート状物を延伸した後、切断することにより、切断
が容易になり、貯蔵時のペレットのブロック化が防止さ
れることを見出した(特願平6− 40532号) 。しかし、
この方法では、ペレットの含水量が多い場合、乾燥工程
におけるペレットのブロック化を防止することはできな
かった。このため、乾燥工程に先立って低温で予備乾燥
することが必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低融点、低
ガラス転移点で、結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂か
らペレットを製造する際に、切断を容易にするとともに
ペレットの貯蔵時及び乾燥工程においてペレットがブロ
ック化するのを防止することができ、生産性を向上させ
ることができるポリエステル樹脂ペレットの製造法を提
供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、融点が 170℃以下で、か
つガラス転移点が40℃以下である結晶性の熱可塑性ポリ
エステル樹脂の溶融物をストランド又はシート状に吐出
し、水で冷却固化後切断してペレットを製造する方法に
おいて、冷却固化後のストランド又はシート状物を延伸
した後、切断し、得られたペレットを遠心脱水してペレ
ットの含水率を300ppm以下とすることを特徴とするポリ
エステル樹脂ペレットの製造法にある。
【0005】本発明の対象となるポリエステル樹脂は、
融点が 170℃以下で、かつガラス転移点が40℃以下であ
る結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂である。このよう
なポリエステル樹脂の具体例としては、ポリエチレンテ
レフタレートに1,4−ブタンジオールのようなエチレン
グリコール以外のグリコールやε−カプロラクトンのよ
うなラクトン又はヒドロキシカルボン酸を共重合したも
の、ドデカンジカルボン酸のような長鎖脂肪族ジカルボ
ン酸とエチレングリコールのようなグリコールとからの
脂肪族ポリエステル等が挙げられる。
【0006】本発明においては、まず、上記のようなポ
リエステル樹脂の溶融物(通常、重縮合反応器からのも
の)を口金を通してストランド又はシート状に吐出し、
水で冷却固化させる。次いで、冷却固化したストランド
又はシート状物を延伸した後、ペレット状に切断する。
延伸は、ポリエステル樹脂の分子が配向し、切断し易く
なり、かつ水分が浸透し難くなる程度に行えばよく、樹
脂の種類に応じて適当な延伸倍率とする必要があるが、
通常、2〜10倍、好ましく4〜6倍の延伸倍率が採用さ
れる。シート状物の場合、縦横両方向に延伸してもよい
が、通常、縦方向(吐出方向)に延伸すれば十分であ
る。
【0007】切断して得られたペレットは、遠心脱水機
にかけられ、含水率が300ppm以下となるように脱水され
る。ペレットの含水率が300ppmを超えると水分がペレッ
ト中に浸透し、乾燥工程でブロック化現象を起こす。遠
心脱水は、例えば、ギナ型連続遠心脱水機を用いて、10
00G以上、好ましく1500G以上の遠心力をかけて行うこ
とができる。
【0008】次に、本発明の方法を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明のペレットの製造法の一例を
示す概略図である。重縮合反応器1からの溶融状態のポ
リエステル樹脂は、払い出し用口金2からストランド状
物3として連続的に吐出され、冷却水槽4中を矢印方向
に進行して冷却固化し、引取りローラ5で引取られる。
冷却固化したストランド状物は、引取りローラ5と回転
数が可変の延伸ローラ6との間で所定の倍率で延伸さ
れ、切断機7で切断され、ペレット8となる。このペレ
ットは直ちに遠心脱水機8に供給されて脱水され、脱水
ペレット10とされる。
【0009】
【作用】本発明の方法によれば、切断前にストランド又
はシート状物を延伸するので、ポリエステル樹脂の分子
配向が上がり、結晶化が促進されるため、低融点、低ガ
ラス転移点のポリエステル樹脂でも切断が容易となる。
また、切断されたペレットは、直ち遠心脱水されるの
で、水分の浸透がなく、含水率の低いペレットとなり、
貯蔵時及び乾燥工程におけるペレットのブロック化が防
止される。
【0010】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例において特性値等は次のようにして求
めた。 (イ) 極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒と
し、温度20℃で測定した。 (ロ) 融点、ガラス転移点、結晶化熱 パーキンエルマー社製の示差走査熱量計 DSC-7型を用
い、昇温速度20℃/分で測定した。 (ハ) 含水率 三菱化学社製の水分気化装置 VA-06型を用い、加熱炉を
180℃にし、サンプルを10分間留置して水分を気化さ
せ、同社製の電離滴定式水分測定装置 CA-16型で含水率
を測定した。 (ニ) ブロック化状態 乾燥後のペレットについて、次の3段階で評価した。 ○:ブロック化物なし。 △:ブロック化物があるが、押さえると崩れる。 ×:ブロック化物があり、押さえても崩れない。
【0011】実施例1〜3、比較例1 テレフタル酸86モル、エチレングリコール 132モル、1,
4−ブタンジオール78モル及びε−カプロラクトン14モ
ルをエステル化反応器に仕込み、常圧下、250℃で6時
間攪拌しながら反応させた後、反応生成物を重縮合反応
器に移し、触媒としてテトラブチルチタネートをテレフ
タル酸1モルに対して1×10-4モル添加し、0.5 トル以
下の減圧下、260 ℃で 2.5時間重縮合反応を行ってポリ
エステル樹脂を得た。この共重合ポリエステル樹脂(ガ
ラス転移点=30℃、融点=162 ℃、極限粘度=0.80)
を、図1に示す重縮合反応器1から払出し口金2を通し
てストランド状物3として吐出し、水温が17℃の冷却水
槽4を通して冷却固化し、引取りローラ5で引取った。
次いで、引取りローラ5と延伸ローラ6との間で表1に
示した延伸倍率で延伸した後、切断機7で切断し、直径
2.5mm、長さ4mmのペレット8を得た。このペレットを
ギナ型連続遠心脱水機9(石川島播磨重工業社製の C20
型)に供給し、表1に示した回転数で遠心脱水し、脱水
ペレット10を得た。脱水ペレットを予備乾燥することな
く、静置型乾燥機を用いて、130 ℃で8時間乾燥を行
い、含水率 30ppmの乾燥ペレットを得た。なお、比較例
1のペレットは、70℃で5時間予備乾燥した後、乾燥す
るすることによりブロック化がなくなった。
【0012】実施例4、比較例2〜3 ドデカンジカルボン酸 100モル及びエチレングリコール
160モルをエステル化反応器に仕込み、常圧下、240 ℃
で4時間攪拌しながら反応させた後、反応生成物を重縮
合反応器に移し、触媒としてテトラブチルチタネートを
ドデカンジカルボン酸1モルに対して3×10-4モル添加
し、0.5 トル以下の減圧下、265 ℃で3時間重縮合反応
を行ってポリエステル樹脂を得た。この脂肪族ポリエス
テル樹脂(ガラス転移点=−30℃、融点=85℃、極限粘
度=1.76)を延伸倍率を表1に示した倍率として、上記
実施例と同様にしてペレット化し、乾燥ペレットを得
た。ただし、比較例2〜3では、遠心脱水を行わなかっ
た。
【0013】上記実施例及び比較例のポリエステル樹脂
の特性値、脱水ペレットの含水率及び乾燥ペレットのブ
ロック化状態を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、切断が困難で、さらに
ペレット状に切断できても、その後に貯蔵時や乾燥工程
においてブロック化現象を起こすような低融点、低ガラ
ス転移点で、結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂からの
ペレット化が容易になり、ペレットのブロック化が防止
され、生産性を向上させることができるポリエステル樹
脂ペレットの製造法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル樹脂ペレットの製造法の
一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 重縮合反応器 2 払出し口金 3 ストランド状物 4 冷却水槽 5 引取りローラ 6 延伸ローラ 7 切断機 8 ペレット 9 遠心脱水機 10 脱水ペレット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が 170℃以下で、かつガラス転移点
    が40℃以下である結晶性の熱可塑性ポリエステル樹脂の
    溶融物をストランド又はシート状に吐出し、水で冷却固
    化後切断してペレットを製造する方法において、冷却固
    化後のストランド又はシート状物を延伸した後、切断
    し、得られたペレットを遠心脱水してペレットの含水率
    を300ppm以下とすることを特徴とするポリエステル樹脂
    ペレットの製造法。
JP33161794A 1994-12-08 1994-12-08 ポリエステル樹脂ペレットの製造法 Pending JPH08155952A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6159406A (en) * 1999-05-25 2000-12-12 Eastman Kodak Company Process for rapid crystallization of polyesters and co-polyesters via in-line drafting and flow-induced crystallization
DE102004053929A1 (de) * 2004-11-05 2006-05-11 Coperion Waeschle Gmbh & Co. Kg Verfahren zur kontinuierlichen Behandlung von Granulat und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens

Cited By (3)

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DE102004053929A1 (de) * 2004-11-05 2006-05-11 Coperion Waeschle Gmbh & Co. Kg Verfahren zur kontinuierlichen Behandlung von Granulat und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
DE102004053929B4 (de) * 2004-11-05 2007-03-01 Coperion Waeschle Gmbh & Co. Kg Verfahren zur kontinuierlichen Behandlung von Granulat und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens

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