JPH0815578B2 - 接着剤塗布装置の制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は必要に応じて本数を選択される多数のノズル
オリフィスにより構成される常温接着剤塗布用ノズル装
置を短時間及び長時間の操作停止中常に操作可能状態に
維持する方法に関する。

（従来の技術） 従来、接着剤は接着剤塗布ローラもしくは接着剤塗布
ノズルによって所定の面積に塗布されていた。接着剤塗
布ノズルにおいては表面全体ではなく条状に接着剤が施
されるため、経済的な塗布が可能である。この場合接着
剤はノズル装置を通って連続的に移動されるウェブもし
くは工作物の所定面積に施され、このノズル装置にはい
くつかの接着剤塗布ノズルが設けられ、各ノズルにはバ
ルブ好ましくは電磁バルブが接着剤放出の開始及びその
継続時間のタイミングを正確にとるため備えられる。し
かしながらノズルを用いて接着剤を塗布する場合、操作
が中断されると深刻な問題が起きてくる。接着剤塗布用
ノズルのノズルオリフィスが中断の間硬化した接着剤に
より詰まることがあり、これは作業が再開されたとき問
題となる。

（本発明の目的） 本発明は、作業停止の場合硬化した接着剤により接着
剤塗布ノズルが詰まることなく、また詰まることにより
起こるトラブルの心配のない接着剤塗布ノズルによる接
着剤の塗布を目的とする。

前述した方法においてこの目的は、接着剤の塗布を短
時間中断する場合ノズルオリフィスを密閉し、接着剤の
塗布を長時間中断する場合清浄にすることにより達成さ
れる。接着剤塗布ノズルを清浄にするために水もしくは
別の清浄用液体が用いられてよい。清浄作業により接着
剤塗布ノズルから接着剤が取り除かれていれば、長時間
の作業中断後でも塗布をすぐに再開することができる。
ノズルは好ましくは接着剤と同方向に流れる流体により
清浄にされる。

本発明による方法を実施する装置であって、接着剤塗
布ノズルと各接着剤塗布ノズルに接着剤を供給する手段
とを備える少なくとも１つのノズル装置により構成され
る装置において、該ノズル装置がレバーの一端に取り付
けられ、このレバーはこの端から離れている位置にある
軸上で揺動されることにより接着剤塗布位置から短時間
中断時には第１の位置へと、また長時間中断時には第２
の位置へと揺動移動可能であり、この第１の位置では接
着剤塗布ノズルのノズルオリフィスがバルブ用回動蓋も
しくはバルブ用回動パッドによって閉鎖され、前記第２
の位置では水もしくは別の清浄用流体がノズルオリフィ
スを通り排水流路へ放出されることを特徴とする。短時
間中断時には該ノズル装置が操作位置より揺動移動さ
れ、好ましくは密封用パッドよりなる弾性もしくは屈伸
性シールを備えるバルブ用蓋が変位もしくはノズル装置
に向かって揺動移動してノズル装置のノズルオリフィス
のまわりにノズルオリフィスを密閉するような接触圧で
押し付けられる。

該バルブ蓋にはシリコーン油を含浸されたフエルト状
パッド適当に設けられる。

本発明の一実施例では、ノズル装置の接着剤放出ノズ
ルが上下方向に並べられ、またノズル装置を支持するレ
バーが垂直軸に対して揺動される。この実施例では排水
流路もまた垂直方向に延在する。垂直流路は断面が渦巻
形状であってもよく、またノズル装置が完全に旋回され
たとき接着剤塗布ノズルの軸線にほぼ接触する外側壁を
有してもよい。このとき噴射される清浄用流体はこの側
壁に突き当たり、螺線状通路に沿って内側に寄せられて
清浄用流体がはねるを避けることができる。

本発明の他の実施例では、接着剤アプリケータを支持
する２つのレバーじシャフト上に回転可能に且つシャフ
トに沿って変位可能に取り付けられ、これらのレバーに
はそれぞれのナットが設けられるかもしくはねじと螺合
状に係合する逆ねじの雌ねじが切られ、この係合される
ねじは逆ねじにねじ切りされレバーに取り付けられた軸
受ブッシュもしくは軸受によってシャフトに対して回転
可能に且つシャフトの軸方向に固定して取り付けられ
る。この実施例では接着剤を塗布する面積の大きさはね
じを回転させてノズル装置を調節することにより簡単に
す速く変更することができる。

（実施例） 以下本発明について図面に示す実施例に基づいて説明
する。

連続して移動される袋１の垂直方向に折り畳まれた端
部２に接着剤を塗布する第１図の装置は対称的に構成さ
れる左側接着剤アプリケータ３と右側接着剤アプリケー
タ４とからなる。これらのアプリケータ３、４は互いに
類似しているため、以後左側の接着剤アプリケータ３の
みについて説明する。

フレーム５は上部及び下部桁により構成され、この間
に回転軸６が回転可能に取り付けられる。この回転軸の
上端はレバー７に接続され、レバー７は軸６に対して直
角に延び、その他端で空気圧シリンダのピストン棒に揺
動可能に接続される。このシリンダはフレーム５に固定
される軸受支持台に蝶番で取り付けられる。回転軸６は
またこの軸に対して直角に延びまた一方端位置、すなわ
ち作動位置においてフレーム５に固定された橋台11に係
合する停止レバー10をも支持する。ブッシュ12、13が軸
方向に摺動可能に回転軸に取り付けられ、ブッシュ12、
13には回転軸６上に形成される溝方向溝14に嵌合される
キーが形成される。レバー15、16がこれらのブッシュ1
2、13にそれぞれ取り付けられる。これらのレバー15、1
6の外端には接着剤供給ホース及び清浄用流体を供給す
るホースに接続する嵌合部材15、16が支持される。

レバー15、16には逆ねじにねじ切りされたねじ19に螺
合状に係合されるナットもしくは雌ねじを切られた孔が
設けられる。ねじ19のねじ切りされない中間部分はレバ
ー21により回転軸６に接続されるブッシュ20内に回転可
能に且つ軸方向に固定して取り付けられる。

図示しないホースは開口部嵌合部材17、18からロッド
24により開口部嵌合部材17、18にしっかり接続されたノ
ズル装置22、23に延在する。

二本腕レバー27、28がピボッド25、26によりフレーム
５に対して揺動可能に取り付けられる。レバー27、28の
図中左側のアームは第３図に示されるフエルトのパッド
30を支持する垂直支持体29により相互に接続される。こ
のフエルトパッド30にはシリコーン油が含浸される。レ
バー27、28に揺動運動を与える空気圧ピストンシリンダ
装置31がこれらのレバーの他のアームに接続される。垂
直方向に延在する渦巻状断面形状の流路32がフレーム５
の一側に取り付けられる。流路32はその下端部で排水口
嵌合部材34が設けられる集水器33に開口する。

袋１はフレーム５の中を通ってコンベヤローラ35、36
もしくはコンベヤベルトにより形成される水平方向の間
隙内を移動される。袋の直立した端部はこの間隙により
中断された軸受板37、38により支持され且つこれらの軸
受板に摺動接触される。

第２図には別の位置にそれぞれ位置するノズル装置23
が示される。位置Ａは接着剤を塗布する操作位置であ
る。位置Ｂは短時間の中断用とされる。位置Ｃは長時間
の中断がはじまる前にノズル装置を清浄にする位置とさ
れる。

位置Ａにおいては、接着剤塗布ノズルによる接着剤の
放出は袋の直立した端部の所定面積に接着剤が条状に塗
布されるように制御される。

位置Ｂにおいては、バルブでの接着剤の供給が停止さ
れ、シリコン油含浸のフエルトパッド30がレバー27、28
によりノズル装置に対してノズルオリフィスが密閉され
るようにそのまわりに押付けられる。

位置Ｃへのノズルヘッド23の揺動移動に対しては、支
持体29が空気圧シリンダ31により旋回される。位置Ｃに
おいては接着剤の供給が停止され、水もしくは他の清浄
用流体がホースにより供給され接着剤塗布ノズルにより
渦巻状の流路に放出されるようにバルブが作動される。

【図面の簡単な説明】

第１図は袋の垂直方向に延びる端部に接着剤を塗布する
装置を示す概略正面図；そして 第２図は本発明装置を示す第１図のII−II線に沿う断面
図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】必要に応じて本数を選択する複数のノズル
   オリフィスを設けた常温接着剤塗布用ノズル装置を、短
   時間及び長時間の操作停止中、常に操作可能状態に維持
   する方法において、 前記ノズル装置をレバーの一端に取り付け、該レバーを
   前記一端から離れた位置にある軸上で揺動することによ
   り、接着剤塗布位置より短時間中断時には第１の位置へ
   と、また長時間中断時には第２の位置へと揺動移動さ
   せ、第１の位置では前記ノズル装置のノズルオリフィス
   をバルブ用回動蓋もしくはバルブ用回動パッドによって
   閉鎖し、前記第２の位置では洗浄用流体をノズルオリフ
   ィスを通して排水流路へ放出させることによって、 前記ノズル装置を、塗布操作停止時には塗布位置から移
   動させてはずし、塗布操作の短時間停止中には前記ノズ
   ルオリフィスを気密的に閉塞し、また長時間中断時には
   前記ノズルオリフィスを洗浄することを特徴とする接着
   剤塗布装置の制御方法。