JPH08155752A - 位置決め保持装置 - Google Patents

位置決め保持装置

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JPH08155752A
JPH08155752A JP29723094A JP29723094A JPH08155752A JP H08155752 A JPH08155752 A JP H08155752A JP 29723094 A JP29723094 A JP 29723094A JP 29723094 A JP29723094 A JP 29723094A JP H08155752 A JPH08155752 A JP H08155752A
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秀昌 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性の低下を招来することなく柱状ワーク
の周面処理および端面処理を精度良く行うこと。 【構成】 本発明では、端面クランプ手段30を介して
二輪フレームWのヘッドパイプHをパレット10に保持
させ、かつ中ぐり加工を行う場合にのみ周面クランプ手
段120を作動させて一時的にヘッドパイプHの保持位
置を変更するようにしているため、バフ加工から中ぐり
加工へ移行する際に二輪フレームWを載せ換える作業が
不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、柱状ワークの周面から
所要の周面処理を施す周面処理工程と、柱状ワークの端
面から所要の端面処理を施す端面処理工程とにおいて前
記柱状ワークをそれぞれの処理位置に位置決め保持する
ための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワークに対して加工や計測等
々、所要の処理を行う場合には、当該処理を精度良く行
うために位置決め保持装置が適用されている。この種の
位置決め保持装置は、加工械機や計測器に対してワーク
の位置決めを行い、かつ加工中や計測中にあってはワー
クを強固に保持して外力によるワークの位置ずれを防止
する作用を成すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、柱状ワーク
に対して周面処理および端面処理を行う場合には、共通
の部位を保持することができないため、処理に応じてそ
れぞれの保持位置を変更する必要がある。つまり、周面
処理を行う場合には端面を介して柱状ワークを保持する
ことにより該柱状ワークの周面を開放する一方、端面処
理を行う場合には周面を介して柱状ワークを保持するこ
とにより該柱状ワークの端面を開放する必要がある。
【0004】このため従来では、各処理工程毎に専用の
治具を用意し、周面処理と端面処理とで柱状ワークの保
持位置を変更するようにしている。
【0005】しかしながら、上記のような位置決め保持
装置では、周面処理から端面処理へ移行する際に治具に
対して柱状ワークを載せ換える作業が必要となり、この
載せ換え作業のために生産効率の低下が招来されること
になる。
【0006】本発明の目的は、上記実情に鑑みて、生産
効率の低下を招来することなく柱状ワークの周面処理お
よび端面処理を精度良く行うことのできる位置決め保持
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、柱状ワークの
周面から所要の周面処理を施す周面処理工程と、柱状ワ
ークの端面から所要の端面処理を施す端面処理工程とに
おいて前記柱状ワークをそれぞれの処理位置に位置決め
保持するための装置であって、前記周面処理工程および
前記端面処理工程にそれぞれ位置決め配置されるパレッ
トと、前記パレットに少なくとも一対のクランパを備え
て構成されており、互いに閉塞作動した場合にこれら各
クランパをそれぞれ前記柱状ワークの端面に嵌合させる
ことによって該柱状ワークを前記パレットに位置決め保
持させ、さらに当該パレットが前記端面処理工程に位置
決め配置された場合に前記柱状ワークの端面位置および
軸心位置をそれぞれ所定の周面処理位置に位置決め配置
させる一方、互いに開放作動した場合に前記一対のクラ
ンパがそれぞれ前記柱状ワークの端面延長域から退避さ
れる端面クランプ手段と、前記端面クランプ手段によっ
て柱状ワークを位置決め保持したパレットが前記端面処
理工程に位置決め配置された場合に閉塞作動され、前記
柱状ワークの周面をクランプすることによって該柱状ワ
ークの端面位置および軸心位置をそれぞれ所定の端面処
理位置に位置決め保持させる周面クランプ手段と、前記
周面クランプ手段によって前記柱状ワークがクランプさ
れた後に前記端面クランプ手段を開閉作動させ、少なく
とも当該柱状ワークに端面処理が施される前に前記一対
のクランパを互いに開放させ、かつ当該端面処理が施さ
れている間その状態を保持する端面開放手段と、前記端
面開放手段によって前記端面クランプ手段が開放状態か
ら閉塞作動された後に前記周面クランプ手段を開放作動
させる周面開放手段とを備えている。
【0008】前記端面クランプ手段は、前記柱状ワーク
の軸心延長線を前記パレットに交差させる態様で当該柱
状ワークを保持し、かつ前記一対のクランパがそれぞれ
互いに同一方向に向けて配設されたボルトの螺進作用に
よって相互に開閉作動し、さらに前記パレットは、前記
柱状ワークの軸心延長線に対応する部位が開口している
ことが好ましい。
【0009】また、前記端面処理工程に前記パレットの
向きを変更するパレット変向手段をさらに備え、当該パ
レット変向手段の作動により、前記端面処理位置におい
て前記柱状ワークの軸心を水平に配置することが好まし
い。
【0010】さらに、前記端面クランプ手段は、少なく
とも一方のクランパの配置位置が前記パレットに対して
調整可能であることが好ましい。
【0011】さらにまた、前記端面開放手段と、前記周
面クランプ手段とが同一のベース部材に配置されている
ことが好ましい。
【0012】
【作用】上記構成によれば、端面クランプ手段を介して
柱状ワークをパレットに保持させ、端面処理を行う場合
にのみ周面クランプ手段を作動させて一時的に保持位置
を変更し、柱状ワークの端面を開放するようにしてい
る。
【0013】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。図18乃至図22は、本発明に係る
位置決め保持装置を適用したワーク処理設備を概念的に
示したもので、図17に示すような自動二輪車用の鉄製
フレーム(以下、単に二輪フレームWと称する)に対
し、バフ加工工程Bにおいてピボット軸受Pの周囲およ
び円筒状に形成されたヘッドパイプHの周面を含むフレ
ーム外表面にバフ加工を施した後、中ぐり加工工程Nに
おいて当該ヘッドパイプHの内周面に中ぐり加工を施す
ための加工設備を例示している。
【0014】この加工設備では、まず、加工対象である
二輪フレームWが上記バフ加工工程Bに隣接したワーク
搬入工程Tにおいてパレット10に保持される。パレッ
ト10は、図5に示すように、複数のフレーム材を適宜
組み合わせることによってパレット本体11が一様の厚
さを有した矩形枠状に構成されたもので、このパレット
本体11の一方(以下、後方と称する)側端部にチュー
ブ保持手段20を備えているとともに、該パレット本体
11の他方(以下、前方と称する)側端部に端面クラン
プ手段30を備えている。
【0015】チューブ保持手段20は、上記二輪フレー
ムWのアンダーチューブUを挟持するためのもので、図
9に示すように、上記パレット本体11の上面に取付台
21を備えている。取付台21は、その上端部が上記二
輪フレームWのアンダーチューブUに対応して傾斜配置
されており、その一側部に一対の操作レバー22を支承
している。操作レバー22は、図には明示していない
が、トグル機構を利用した対を成す挟持具23をそれぞ
れ開閉操作するためのもので、上記取付台21に揺動可
能に取り付けられている。
【0016】端面クランプ手段30は、上記二輪フレー
ムWのヘッドパイプHをその両端面からクランプするた
めのもので、パレット本体11の開口部にロアプレート
31とアッパープレート32とを備えている。
【0017】ロアプレート31は、一端部が開口する略
U字の平板状を成し、この開口を後方に向ける態様で上
記パレット本体11の上面に沿って配設されており、そ
の中央部に調整用ボルト33を保持している。この調整
用ボルト33は、後述するクランプアーム42の基端部
に当接することによって該クランプアーム42の最大閉
塞位置を規定するためのもので、上記ロアプレート31
に対して進退可能に螺合されている。
【0018】アッパープレート32は、図6および図7
に示すように、上記ロアプレート31の両側から立設さ
れたブラケット34の上端部間に架設され、上記パレッ
ト本体11の上面に対し後方に向けて漸次拡開する態様
で傾斜配置されたもので、互いに並設された一対のリニ
アシャフト35および一対の開閉用ボルト36を備えて
いるとともに、一対のリンクブラケット37,38を備
えている。
【0019】リニアシャフト35は、それぞれ外径が一
様の円柱状を成すもので、上記アッパープレート32の
両側に位置する部位から該アッパープレート32に直交
する態様で上記ロアプレート31に向けて突設されてい
る。
【0020】開閉用ボルト36は、円柱状を成す軸部3
6aの基端部に六角柱状の頭部36bを有するととも
に、該軸部36aの先端部にネジ部36cを有し、個々
の頭部36bを上方に向け、かつ上記アッパープレート
32に直交する態様でそれぞれの軸部36aを介して各
リニアシャフト35の内方に位置する部位に回動可能に
支承されており、各ネジ部36cにスライドレバー3
9,40を備えている。スライドレバー39,40は、
図7に示すように、それぞれ上記アッパプレート32に
沿って延在され、上記リニアシャフト35が貫挿される
とともに、上記開閉用ボルト36のネジ部36cが螺合
するスライド部39a,40aと、各スライド部39
a,40aの内方側端部から互いに相反する方向に向け
て屈曲され、それぞれ上記開閉用ボルト36に平行とな
る態様で延在されたリンク部39b,40bとを有して
構成されたもので、各開閉用ボルト36が回動した場合
にネジの作用によって上記各スライド部39a,40a
がリニアシャフト35の延在方向に沿って平行移動さ
れ、図7中の2点鎖線で示すように、上記アッパプレー
ト32に対する占位位置が適宜変更される。なお、リン
ク部39bが上方に向けて延在するスライドレバー39
は、上記アッパープレート32に形成された開口32a
を介して該リンク部39bの先端部が当該アッパープレ
ート32の上方に突設されている。
【0021】リンクブラケット37,38は、図6に示
すように、上記アッパープレート32の後端中央部から
該アッパープレート32に直交する態様で互いに離反す
る方向に突設されており、個々の先端部にクランプアー
ム41,42を備えている。クランプアーム41,42
は、個々の先端部に上記二輪フレームWにおけるヘッド
パイプHの開口端部に嵌合する位置決めピン41a,4
2aを備え、該位置決めピン41a,42aが相互に拡
開する態様で上記各リンクブラケット37,38に揺動
可能に支承されており、それぞれの基端部がリンク4
3,44を介して対応するスライドレバー39,40の
リンク部39b,40bに枢止されている。なお、これ
ら一対のクランプアーム41,42は、図8に示すよう
に、互いに閉塞された際にそれぞれの位置決めピン41
a,42aの軸心が同一軸心上に配置されるように、そ
のうちの一方、実施例では上方に配置されたクランプア
ーム(以下、単に上方クランプアーム41と称する)の
先端部が適宜屈曲成形されている。
【0022】さらに上記パレット10は、図5に示すよ
うに、上記チューブ保持手段20の後方に位置する部位
および上記端面クランプ手段30の側方に位置する部位
にそれぞれ筒状体12を備えている。筒状体12は、図
9に示すように、一端部周面にフランジ12aを有した
円筒状を成しており、該フランジ12aを下方に配置す
る態様で上記パレット本体11に上下方向に向けて取り
付けられている。
【0023】上記のような構成を有するパレット10で
は、まず、ロアプレート31に配設された調整用ボルト
33を適宜螺進させることによって下方に配置されたク
ランプアーム(以下、単に下方クランプアーム42と称
する)の最大閉塞位置が規定され、さらに一方の開閉用
ボルト36を適宜回転させることによって当該下方クラ
ンプアーム42が上述した最大閉塞位置に配置される。
この状態から下方クランプアーム42の位置決めピン4
2aに二輪フレームWにおけるヘッドパイプHの一方を
嵌合させ、さらにこの状態から他方の開閉用ボルト36
を適宜回転させると、上方クランプアーム41が閉塞移
動され、当該上方クランプアーム41の位置決めピン4
1aが上記ヘッドパイプHに嵌合することにより、これ
らクランプアーム41,42間にヘッドパイプHが保持
される。
【0024】この状態においては、一対のクランプアー
ム41,42が備えるそれぞれの位置決めピン41a,
42aの作用により、二輪フレームWにおけるヘッドパ
イプHの軸心HCがパレット10に対して所要の位置に
所要の角度、実施例ではパレット本体11の幅方向中心
線上において該パレット本体11の上面に対し角度αで
前傾し、かつその延長線上にパレット本体11の開口が
占位する態様で位置決め保持されることになる。さら
に、上記の状態から上述した一対の操作レバー22を操
作すると、一対の挟持具23間に二輪フレームWのアン
ダーチューブUが挟持され、上記ヘッドパイプHの軸心
を基準として二輪フレームW全体がパレット10に保持
されることになる。
【0025】さて、上記のような操作によってパレット
10に位置決め保持された二輪フレームWは、図18に
示すように、循環搬送用コンベアCVの駆動により、当
該パレット10と共に順次下流に搬送されることにな
る。循環搬送用コンベアCVは、図18に示すように、
平面視が略矩形状に構成され、該矩形の一長辺に相当す
る部分が上述したワーク搬入工程T、バフ加工工程B、
準備待機工程Sおよび中ぐり加工工程Nを通過する態様
で敷設されたもので、これら各工程T,B,S,Nに対
応する部位にそれぞれ前端ストッパ手段50、並びに後
端ストッパ手段60を備えているとともに、これらバフ
加工工程Bおよび中ぐり加工工程Nに対応する部位にそ
れぞれパレット位置決め手段70、並びにパレット保持
手段80を備えている。
【0026】前端ストッパ手段50は、図10乃至図1
2に示すように、各工程T,B,S,Nの下流端部に鉛
直上方に向けて配設されたストッパ用シリンダアクチュ
エータ51と、このストッパ用シリンダアクチュエータ
51の作動ロッド先端部に連係された前端ストッパロー
ラ52とを具備して構成されるもので、該ストッパ用シ
リンダアクチュエータ51の作動により、上記前端スト
ッパローラ52が循環搬送用コンベアCVにおけるパレ
ット10の通過域に対して出没移動される。後端ストッ
パ手段60は、各工程T,B,S,Nの上流側端部に上
下方向に向けて揺動可能に配設され、かつ通常状態にお
いて下流側端部が上記循環搬送用コンベアCVにおける
パレット10の通過域に対して突出する態様で傾斜配置
された後端ストッパ片61を有しており、上記パレット
10におけるパレット本体11の前端部が上記前端スト
ッパローラ52に当接した場合において上記後端ストッ
パ片61の下流側端部が当該パレット本体11の後端部
よりも僅かに上流側に占位する態様で配置されている。
【0027】パレット位置決め手段70は、図10およ
び図16に示すように、位置決め用シリンダアクチュエ
ータ71と、該位置決め用シリンダアクチュエータ71
の作動ロッド71aに連結されたノックピン72とを備
えており、パレット本体11が上述した前端ストッパ手
段50および後端ストッパ手段60間に配置された場合
における当該パレット10の筒状体12に対応する部位
にそれぞれ上記ノックピン72を鉛直上方に向けた状態
でこのノックピン72が上記循環搬送用コンベアCVに
おけるパレット10の通過域に対して出没可能に配設さ
れている。パレット保持手段80は、図13乃至図15
に示すように、作動ロッド81aを鉛直上方に向ける態
様で配設された上面保持用シリンダアクチュエータ81
と、この上面保持用シリンダアクチュエータ81の作動
ロッド81aに枢止された上面保持片82と、上記循環
搬送用コンベアCVを構成するテーブルCVTから立設
されたリンク基準ブラケット83と、上記テーブルCV
Tの上面におけるパレット10の通過域に対応する部位
から立設されたクランプブラケット84と、上記リンク
基準ブラケット83の上端部に回動可能に貫挿されたカ
ム軸85と、上記循環搬送用コンベアCVのコンベアロ
ーラRを支承するローラプレートRPの水平舌片RPZ
に当接する態様で上記カム軸85の両端部に固着され、
該カム軸85の軸心回りに回動することによって上記ロ
ーラプレートRPを上下方向に移動させるカム86と、
一端部が上記カム軸85に固着され、かつ他端部が上記
上面保持片82の中間部に枢止されたリンク片87とを
備えて構成され、上記上面保持用シリンダアクチュエー
タ81を伸長作動させた場合に上記上面保持片82を上
記クランプブラケット84の上端面に対して閉塞移動さ
せると同時に上記ローラプレートRPを下動させるべく
上記カム86を回転させることにより、上記パレット本
体11をコンベアローラRの周面から離隔した状態で上
記上面保持片82および上記クランプブラケット84間
に挟持するためのもので、パレット本体11が上述した
前端ストッパ手段50および後端ストッパ手段60の間
に配置された状態において該パレット本体11の両側方
に位置する部位にそれぞれ3カ所ずつ配設されている。
【0028】また、上記循環搬送用コンベアCVには、
図18および図19に示すように、上記中ぐり加工工程
Nに対応する部位にパレット変向手段90が設けられて
いる。パレット変向手段90は、上記循環搬送用コンベ
アCVの中ぐり加工工程Nに対応する部分を一部分断す
る態様で構成されたもので、図10乃至図12に示すよ
うに、該循環搬送用コンベアCVの搬送路構成要素、並
びに上述した前端ストッパ手段50、後端ストッパ手段
60、パレット位置決め手段70およびパレット保持手
段80を含んだ変向テーブル91を備えている。変向テ
ーブル91は、上記パレット10よりも僅かに大きな矩
形板状を成し、かつその前後両端部下面からそれぞれ軸
保持板92が突設されており、これら軸保持板92の先
端部にそれぞれ旋回軸93を保持している。旋回軸93
は、互いに軸心を合致させた状態でそれぞれ上記循環搬
送用コンベアCVの搬送方向に沿って延在されており、
個々の外端部が床面Fから立設されたピローブラケット
94の軸貫挿部に回動可能に収容されている。
【0029】図11および図12からも明らかなよう
に、一方の旋回軸93は、上記軸保持板92を貫挿する
態様で該軸保持板92の内方に突出されており、この突
出端部に旋回アーム95を保持している。旋回アーム9
5は、上記旋回軸93の周面から径外方向に向けて延在
されており、その先端部に旋回用シリンダアクチュエー
タ96の作動ロッド96aが枢着されている。旋回用シ
リンダアクチュエータ96は、シリンダ本体96bの基
端部を介して床面Fに支承され、上下方向に向けて揺動
可能に配設されており、伸縮作動した場合に上記旋回軸
93の軸心回りに上記変向テーブル91を回転させ、該
変向テーブル91の上面が水平配置されて上述した搬送
路構成要素が循環搬送用コンベアCVと合致されるコン
ベア接続位置と、この変向テーブル91の上面が鉛直配
置されて上記搬送路構成要素が循環搬送用コンベアCV
から分断されるコンベア分断位置との間を移動させる作
用を成す。なお、上記ピローブラケット94には、軸保
持板92に当接することによって上記変向テーブル91
の回動範囲を規制するための調整可能な旋回ストッパ9
7,98が配設されている。
【0030】一方、上記加工設備には、図18乃至図2
2に示すように、上記バフ加工工程Bに一対のバフ加工
用ロボット100が配設され、また上記中ぐり加工工程
Nに一対の中ぐり加工機110および周面クランプ手段
120が配設されている。
【0031】バフ加工用ロボット100は、図18およ
び図21に示すように、従来より産業用ロボットとして
一般に用いられている多関節タイプのもので、それぞれ
のハンドにバフ工具101を保持しており、上記循環搬
送用コンベアCVを挟んで互いに対応する部位にそれぞ
れ一機ずつ配置されている。
【0032】中ぐり加工機110は、図22に示すよう
に、スライドテーブル111上に互いに対向する態様で
設置され、該スライドテーブル111の駆動によって互
いに近接離反可能に配設されている。図18、図19お
よび図22からも明らかなように、これら一対の中ぐり
加工機110は、上記パレット10がコンベア分断位置
に占位する変向テーブル91に位置決め配置された場合
に、互いの主軸線MCが、それぞれ当該パレット10に
位置決め保持された二輪フレームW(以下、単に中ぐり
加工位置に配置された二輪フレームと称する)における
ヘッドパイプHの軸心HCに合致されるように、水平
で、かつ上記循環搬送用コンベアCVの搬送方向に対し
て角度αとなるように傾斜配置されている。
【0033】周面クランプ手段120は、上記二輪フレ
ームWにおけるヘッドパイプHの周面を挟装保持するた
めのもので、図2および図3に示すように、一対の固定
クランパ121と一対の可動クランパ122とを備えて
いる。固定クランパ121は、それぞれの先端部に上記
ヘッドパイプHの周面に合致する弧状の固定用凹部12
1aを有しており、これら各固定用凹部121aをそれ
ぞれ中ぐり加工位置に配置された二輪フレームWにおけ
るヘッドパイプHの周面に対応する部位に配置する態様
で床面Fに設けられた固定クランパ保持テーブル123
の上面に互いに間隔をもって立設されている。可動クラ
ンパ122は、上記固定クランパ121と同様に、それ
ぞれの先端部に上記ヘッドパイプHの周面に合致する弧
状のクランプ用凹部122aが形成されたもので、互い
の間に上記固定クランパ121の相互間隔と同じ間隔を
確保した状態で可動クランパ保持テーブル124の下面
から下方に向けて突設されている。この可動クランパ保
持テーブル124は、シリンダ保持プレート125に保
持されたクランプ用シリンダアクチュエータ126の作
動ロッド126aに接続されており、当該クランプ用シ
リンダアクチュエータ126の作動により、水平状態を
保持した状態で上下方向に移動可能に配設され、また後
述するスライド用シリンダアクチュエータ128の作動
により、上記クランプ用シリンダアクチュエータ126
と共に水平方向に沿って移動され、一対の可動クランパ
122がそれぞれ固定クランパ121に対向するクラン
プ位置と、固定クランパ保持テーブル123の上方域か
ら退避した退避位置との間を移動される。
【0034】また、上記周面クランプ手段120は、床
面Fにコラムプレート127を備えている。コラムプレ
ート127は、図18に示すように、上記固定クランパ
保持テーブル123に近接した位置から上記循環搬送用
コンベアCVの搬送方向に対して角度αとなる態様で鉛
直上方に向けて立設されており、図2および図3に示す
ように、その外方側端部にスライド用シリンダアクチュ
エータ128を保持しているとともに、上記固定クラン
パ保持テーブル123に対向する側面(以下、単に対向
側面と称する)に一対のレール部材129を保持してい
る。スライド用シリンダアクチュエータ128は、図1
乃至図3に示すように、シリンダ本体128bを上記対
向側面の外方域に配置する態様で該シリンダ本体128
bを介して上記コラムプレート127から突設された舌
片ブラケット130に水平に取り付けられており、その
作動ロッド128aが該コラムプレート127の対向側
面内をその延在方向に沿って進退可能に配設されてい
る。レール部材129は、上記スライド用シリンダアク
チュエータ128を挟んで相互に平行となる態様で水平
に配置されており、互いの間にスライドベース131を
保持している。スライドベース131は、上記固定クラ
ンパ保持テーブル123の上面から上記コラムプレート
127の上端部に至る幅を有した矩形平板状を成し、該
コラムプレート127に平行となる態様で上記レール部
材129の延在方向に沿って移動可能に配設されてお
り、その外方側端部が上記スライド用シリンダアクチュ
エータ128の作動ロッド128aに接続され、かつそ
の外方側側面にブラケット132を介して上述したシリ
ンダ保持プレート125を保持しているとともに、この
シリンダ保持プレート125の下方に位置する部位に一
対のナットランナー140を備えている。
【0035】ナットランナー140は、それぞれスライ
ドシャフト141の先端部に構成されたソケット142
を介して上記パレット10の端面クランプ手段30が備
える一対の開閉用ボルト36を回動動作させるためのも
ので、該パレット10がコンベア分断位置に占位する変
向テーブル91に位置決め配置された場合に上記一対の
開閉用ボルト36の延長線に対応する部位にナットラン
ナー本体143を介して互いに平行に並設され、さらに
上記スライド用シリンダアクチュエータ128が最も伸
長動作した場合に上記各ソケット142にそれぞれ対応
する開閉用ボルト36の頭部36bが嵌合する位置に配
置されている。スライドシャフト141は、図4に示す
ように、ナットランナー本体143に取り付けられた筒
状を成すハウジング144の内部にブッシュ145を介
して収容されており、その基端部に嵌合された連結シャ
フト146を介して駆動シャフト147に連係されてい
る。同図4からも明らかなように、上記スライドシャフ
ト141は、連結シャフト146の先端部に形成された
角柱部分146aの作用により、該連結シャフト146
に対して軸心方向に進退可能、かつ軸心回りに回転不可
能に連結されており、またこの連結シャフト146との
間に介在された押圧スプリング148によって常時外方
に突出する向きに付勢されている。
【0036】上記のように構成された加工設備では、上
記循環搬送用コンベアCVに配設された前端ストッパ手
段50のストッパ用シリンダアクチュエータ51が全て
縮退作動され、各前端ストッパローラ52が循環搬送用
コンベアCVにおけるパレット10の通過域から没入す
るとともに、パレット位置決め手段70の位置決め用シ
リンダアクチュエータ71およびパレット保持手段80
の上面保持用シリンダアクチュエータ81がいずれも全
て縮退作動され、各ノックピン72、並びに各上面保持
片82が循環搬送用コンベアCVにおけるパレット10
の通過域から退避した搬送可能状態で該循環搬送用コン
ベアCVが駆動することにより、各工程T,B,S,N
においてパレット10に位置決め保持された二輪フレー
ムWが下流に搬送されることになる。このとき、中ぐり
加工工程Nにおいては、旋回用シリンダアクチュエータ
96が伸長作動され、上記変向テーブル91がコンベア
接続位置に配置されているとともに、上記スライドテー
ブル111の駆動によって一対の中ぐり加工機110が
互いに離反した位置に配置され、さらにクランプ用シリ
ンダアクチュエータ126およびスライド用シリンダア
クチュエータ128がそれぞれ縮退作動することによっ
て上記固定クランパ121の上方域が開放された状態に
保持されている。
【0037】下流に搬送されたパレット10が上記前端
ストッパローラ52の配置位置を通過すると、全てのス
トッパ用シリンダアクチュエータ51が直ちに伸長作動
することによって各工程T,B,S,Nの前端ストッパ
ローラ52がそれぞれパレット10の通過域に突出さ
れ、上流側工程から搬送されたパレット10がこの前端
ストッパローラ52に当接することによって順次次工程
で停止される。その際、後端ストッパ手段60の後端ス
トッパ片61は、パレット10の通過の際にその重量に
よって適宜揺動し、該パレット10の下流への通過を許
容する一方、上記パレット10が通過した後においては
直ちに自重によって常態に復帰し、当該パレット10の
上流側への移動を阻止する。
【0038】上記パレット10が前端ストッパローラ5
2と後端ストッパ片61との間に配置されたことが確認
されると、さらに上述したバフ加工工程Bおよび中ぐり
加工工程Nにおいては、上記位置決め用シリンダアクチ
ュエータ71および上記上面保持用シリンダアクチュエ
ータ81がそれぞれ順次伸長動作され、各ノックピン7
2がパレット10の筒状体12に嵌合した後、各上面保
持片82が閉塞移動することによって当該パレット10
がそれぞれの加工工程B,Nに位置決め保持されること
になる。
【0039】二輪フレームWを位置決め保持したパレッ
ト10がバフ加工工程Bに配置されると、上記一対のバ
フ加工用ロボット100がそれぞれあらかじめ教示され
たティーチングデータに基づいて動作され、上記二輪フ
レームWのピボット軸受Pの周囲およびヘッドパイプH
の周面を含むフレーム外表面に順次所要のバフ加工が施
される。このとき、二輪フレームWは、ヘッドパイプH
の軸心HCを基準としてパレット10に位置決め保持さ
れ、さらにこのパレット10を介してバフ加工工程Bに
位置決め保持されているため、バフ加工用ロボット10
0によって正確に加工されることになる。しかも、上記
バフ加工工程Bにおいては、ヘッドパイプHの両端面お
よびアンダーチューブUを介して二輪フレームWがパレ
ット10に保持され、ピボット軸受Pの周囲およびヘッ
ドパイプHの周面を含むフレーム外表面がいずれも開放
されているため、何等の支障もなく当該二輪フレームW
にバフ加工が施されることになる。
【0040】一方、二輪フレームWを保持したパレット
10が中ぐり加工工程Nに配置されると、まず、上記旋
回用シリンダアクチュエータ96が縮退作動することに
よって上記変向テーブル91がその上面にパレット10
を保持した状態でコンベア分断位置に配置され、当該パ
レット10に保持された二輪フレームWのヘッドパイプ
Hが図1乃至図3中の2点鎖線で示すように、固定クラ
ンパ121の各固定用凹部121aに水平に配置され
る。
【0041】ヘッドパイプHが固定クランパ121の固
定用凹部121aに配置されたことが確認されると、次
いで上記スライド用シリンダアクチュエータ128が伸
長作動され、可動クランパ保持テーブル124に配設さ
れた一対の可動クランパ122がそれぞれ対応する固定
クランパ121の上方域に配置されるとともに、上記一
対のナットランナー140のソケット142がそれぞれ
端面クランプ手段30の対応する開閉用ボルト36の頭
部36bに嵌合される。
【0042】上記一対のナットランナー140のソケッ
ト142がそれぞれ開閉用ボルト36の頭部36bに嵌
合されたことが確認されると、その後上記クランプ用シ
リンダアクチュエータ126が伸長作動され、可動クラ
ンパ保持テーブル124が下動することによって該可動
クランパ保持テーブル124に配設された一対の可動ク
ランパ122と上記一対の固定クランパ121との間に
二輪フレームWのヘッドパイプHが挟装保持されること
になり、さらにこの状態から上記一対のナットランナー
140が駆動され、一対のクランプアーム41,42が
互いに拡開移動することによって該ヘッドパイプHの両
端面が開放されることとなる。このとき、上記二輪フレ
ームWは、上述したようにヘッドパイプHの両端面がい
ずれも開放され、かつ上記固定クランパ121の固定用
凹部121aと上記可動クランパ122のクランプ用凹
部122aとの協働によってヘッドパイプHの軸心HC
が上記一対の中ぐり加工機110における主軸MCの延
長線上に位置決め保持されている。したがって、この状
態からスライドテーブル111を駆動して中ぐり加工機
110を互いに近接配置すれば、何等の支障もなく当該
ヘッドパイプHの内周面に正確な中ぐり加工を施すこと
が可能となる。なおこのとき、一方の中ぐり加工機11
0は、パレット本体11の開口を介してヘッドパイプH
の内周面に中ぐり加工を施すことになる。
【0043】ヘッドパイプHの内周面への中ぐり加工が
終了すると、先とは逆の手順でアクチュエータが作動さ
れ、上記二輪フレームWが再びパレット10に保持され
た状態で変向テーブル91がコンベア接続位置に復帰さ
れる。つまり、まず、上記ナットランナー140の駆動
による一対のクランプアーム41,42の閉塞移動によ
ってヘッドパイプHがクランプされ、次いで上記クラン
プ用シリンダアクチュエータ126が縮退作動すること
によって可動クランパ122と固定クランパ121とに
よるヘッドパイプHの挟持状態が開放され、さらに上記
スライド用シリンダアクチュエータ128が縮退作動す
ることによってヘッドパイプHの上方域が開放され、最
後に旋回用シリンダアクチュエータ96が伸長作動する
ことによって変向テーブル91がその上面にパレット1
0を保持した状態でコンベア接続位置に復帰される。
【0044】なお、上述したバフ加工工程Bおよび中ぐ
り加工工程Nを経たパレット10は、ワーク搬出工程D
において二輪フレームWが降ろされた後、さらに下流に
搬送され、再びワーク搬入工程Tにおいて新たな二輪フ
レームWが搭載されることになり、一方、ワーク搬出工
程Dでパレット10から降ろされた加工後の二輪フレー
ムWは、図18中の符号HCVで示す搬送コンベアによ
って図示せぬ次工程設備に搬送されることになる。
【0045】以下、上述した手順が繰り返し行われ、二
輪フレームWにバフ加工および中ぐり加工が順次正確に
施される。
【0046】このように、上記加工設備によれば、端面
クランプ手段30を介して二輪フレームWのヘッドパイ
プHをパレット10に保持させ、かつ中ぐり加工を行う
場合にのみ周面クランプ手段120を作動させて一時的
にヘッドパイプHの保持位置を変更するようにしている
ため、バフ加工から中ぐり加工へ移行する際に二輪フレ
ームWを載せ換える作業が不要となり、生産効率の低下
を招来することなく二輪フレームWのバフ加工および中
ぐり加工を正確に行うことが可能となる。
【0047】しかも、ネジの螺進作用を利用して端面ク
ランプ手段30を開閉作動させるようにしているため、
各パレット10にこの端面クランプ手段30を開閉させ
るためのアクチュエータが不要となり、設備コストの増
大を招来することもない。
【0048】なお、上記実施例では、自動二輪車におけ
る鉄フレームのヘッドパイプを位置決め保持する装置を
例示しているが、その他の筒状ワークや柱状ワークを保
持することももちろん可能である。この場合、筒状ワー
クは、その周囲が弧状に形成されている必要はなく、角
筒や角柱であってもよい。
【0049】また、周面処理としてバフ加工を例示する
とともに、端面処理として中ぐり加工を例示している
が、必ずしもこれらの加工に限定されることはなく、柱
状ワークに対してその他の加工や計測等の処理を施す場
合にももちろん適用することが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端面クランプ手段を介して柱状ワークをパレットに保持
させ、端面処理を行う場合にのみ周面クランプ手段を作
動させて一時的に保持位置を変更するようにしているた
め、柱状ワークの載せ換え作業が不要となり、生産効率
の低下を招来することなく柱状ワークの周面処理および
端面処理を精度良く行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め保持装置の実施例を適用
した自動二輪車用フレームの中ぐり加工工程設備を概念
的に示した平面図である。
【図2】図1に示した中ぐり加工工程設備の側面図であ
る。
【図3】図2における矢視 III 図である。
【図4】図1に示した実施例で適用される端面開放手段
の要部を概念的に示した断面図である。
【図5】図1に示した実施例で適用されるパレットを概
念的に示した平面図である。
【図6】図5に示したパレットの要部断面側面図であ
る。
【図7】図6における VII−VII 線断面図である。
【図8】図6における矢視 VIII 図である。
【図9】図5に示したパレットの要部断面側面図であ
る。
【図10】図1に示した実施例で適用されるパレット変
向手段を概念的に示した平面図である。
【図11】図10における矢視 XI 図である。
【図12】図11における矢視 XII 図である。
【図13】図10に示したパレット変向手段の要部を拡
大して示した側面図である。
【図14】図13における矢視 XIV 図である。
【図15】図11における XV−XV 線拡大断面図であ
る。
【図16】図10における XVI−XVI 線拡大断面図であ
る。
【図17】図1に示した実施例で加工対象となる自動二
輪車用フレームを概念的に示した側面図である。
【図18】本発明に係る位置決め保持装置の実施例を適
用した自動二輪車用フレームの仕上げ加工設備を概念的
に示した平面図である。
【図19】図18における XIX−XIX 線断面図である。
【図20】図19における矢視 XX 図である。
【図21】図18における XXI−XXI 線断面図である。
【図22】図18における XXII−XXII 線断面図であ
る。
【符号の説明】
10…パレット 30…端面クランプ手段 36…開閉用ボルト 41,42…クランプアーム 41a,42a…位置決めピン 90…パレット変向手段 120…周面クランプ手段 126…クランプ用シリンダアクチュエータ 131…スライドベース 140…ナットランナー B…バフ加工工程 H…ヘッドパイプ HC…ヘッドパイプの軸心 N…中ぐり加工工程 W…二輪フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状ワークの周面から所要の周面処理を
    施す周面処理工程と、柱状ワークの端面から所要の端面
    処理を施す端面処理工程とにおいて前記柱状ワークをそ
    れぞれの処理位置に位置決め保持するための装置であっ
    て、 前記周面処理工程および前記端面処理工程にそれぞれ位
    置決め配置されるパレットと、 前記パレットに少なくとも一対のクランパを備えて構成
    されており、互いに閉塞作動した場合にこれら各クラン
    パをそれぞれ前記柱状ワークの端面に嵌合させることに
    よって該柱状ワークを前記パレットに位置決め保持さ
    せ、さらに当該パレットが前記端面処理工程に位置決め
    配置された場合に前記柱状ワークの端面位置および軸心
    位置をそれぞれ所定の周面処理位置に位置決め配置させ
    る一方、互いに開放作動した場合に前記一対のクランパ
    がそれぞれ前記柱状ワークの端面延長域から退避される
    端面クランプ手段と、 前記端面クランプ手段によって柱状ワークを位置決め保
    持したパレットが前記端面処理工程に位置決め配置され
    た場合に閉塞作動され、前記柱状ワークの周面をクラン
    プすることによって該柱状ワークの端面位置および軸心
    位置をそれぞれ所定の端面処理位置に位置決め保持させ
    る周面クランプ手段と、 前記周面クランプ手段によって前記柱状ワークがクラン
    プされた後に前記端面クランプ手段を開閉作動させ、少
    なくとも当該柱状ワークに端面処理が施される前に前記
    一対のクランパを互いに開放させ、かつ当該端面処理が
    施されている間その状態を保持する端面開放手段と、 前記端面開放手段によって前記端面クランプ手段が開放
    状態から閉塞作動された後に前記周面クランプ手段を開
    放作動させる周面開放手段とを備えることを特徴とする
    位置決め保持装置。
  2. 【請求項2】 前記端面クランプ手段は、前記柱状ワー
    クの軸心延長線を前記パレットに交差させる態様で当該
    柱状ワークを保持し、かつ前記一対のクランパがそれぞ
    れ互いに同一方向に向けて配設されたボルトの螺進作用
    によって相互に開閉作動し、さらに前記パレットは、前
    記柱状ワークの軸心延長線に対応する部位が開口してい
    ることを特徴とする請求項1記載の位置決め保持装置。
  3. 【請求項3】 前記端面処理工程に前記パレットの向き
    を変更するパレット変向手段をさらに備え、当該パレッ
    ト変向手段の作動により、前記端面処理位置において前
    記柱状ワークの軸心を水平に配置することを特徴とする
    請求項2記載の位置決め保持装置。
  4. 【請求項4】 前記端面クランプ手段は、少なくとも一
    方のクランパの配置位置が前記パレットに対して調整可
    能であることを特徴とする請求項1記載の位置決め保持
    装置。
  5. 【請求項5】 前記端面開放手段と、前記周面クランプ
    手段とが同一のベース部材に配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の位置決め保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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