JPH08155323A - 破砕装置 - Google Patents
破砕装置Info
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- JPH08155323A JPH08155323A JP33115094A JP33115094A JPH08155323A JP H08155323 A JPH08155323 A JP H08155323A JP 33115094 A JP33115094 A JP 33115094A JP 33115094 A JP33115094 A JP 33115094A JP H08155323 A JPH08155323 A JP H08155323A
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- Japan
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- rotary
- crushed
- blade
- rotary cutter
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C18/00—Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments
- B02C18/06—Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives
- B02C18/14—Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives within horizontal containers
- B02C2018/147—Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives within horizontal containers of the plural stage type
Landscapes
- Crushing And Pulverization Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータリーカッターへの被破砕物の巻き付き
と詰まりとを簡単に解消する。 【構成】 破砕装置は、複数本のロータリーカッター1
を駆動手段2で回転させる。駆動手段2は、ロータリー
カッター1を正逆に回転させる。正転するロータリーカ
ッター1は、回転刃1Aで被破砕物を切断する。反転す
るロータリーカッター1は、回転刃1Aと固定刃3で被
破砕物を切断する。固定刃3は、ロータリーカッター1
の回転刃1Aの間に挿入される櫛部3Aを有し、櫛部3
Aには、被破砕物を切断する反転刃3aがある。反転刃
3aは反転する回転刃1Aとで被破砕物を挟んで切断す
る。
と詰まりとを簡単に解消する。 【構成】 破砕装置は、複数本のロータリーカッター1
を駆動手段2で回転させる。駆動手段2は、ロータリー
カッター1を正逆に回転させる。正転するロータリーカ
ッター1は、回転刃1Aで被破砕物を切断する。反転す
るロータリーカッター1は、回転刃1Aと固定刃3で被
破砕物を切断する。固定刃3は、ロータリーカッター1
の回転刃1Aの間に挿入される櫛部3Aを有し、櫛部3
Aには、被破砕物を切断する反転刃3aがある。反転刃
3aは反転する回転刃1Aとで被破砕物を挟んで切断す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として、プラスチ
ックフィルム、レザー、紐状体、ゴムシート、古紙、段
ボール等のシート状の被破砕物を小さく切断する破砕装
置に関する。
ックフィルム、レザー、紐状体、ゴムシート、古紙、段
ボール等のシート状の被破砕物を小さく切断する破砕装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】破砕装置は、廃棄されたプラスチック製
のフィルムを有効に再利用するために小さく切断する装
置として多用される。破砕されたプラスチックフィルム
は、減容装置で加熱溶融してペレット状に加工できる。
ペレット状に加工された廃棄プラスチックは、成形原料
として有効に使用できる。プラスチックフィルムを小さ
く破砕して、減容装置に供給すると、簡単な構造の減容
装置で能率よく減容できる特長がある。
のフィルムを有効に再利用するために小さく切断する装
置として多用される。破砕されたプラスチックフィルム
は、減容装置で加熱溶融してペレット状に加工できる。
ペレット状に加工された廃棄プラスチックは、成形原料
として有効に使用できる。プラスチックフィルムを小さ
く破砕して、減容装置に供給すると、簡単な構造の減容
装置で能率よく減容できる特長がある。
【0003】プラスチックフィルムを破砕する装置とし
て、本発明者は図1と図2に示す破砕装置を開発した。
この図に示す破砕装置は、2本のロータリーカッター1
を互いに接近して平行に配設している。ロータリーカッ
ター1は、一定の間隔で鋸刃状の回転刃1Aを固定して
いる。2本のロータリーカッター1は、互いに接近して
配設されて、隣接する回転刃1Aが互いにその間に侵入
し、回転刃1Aの間でプラスチックフィルムを挟んで切
断する。すなわち、2本のロータリーカッター1は、回
転刃1Aの外径よりも中心距離を接近させて配設し、回
転刃1Aの側面でプラスチックフィルムを切断してい
る。回転刃1Aの側面は平面状で、隣接する回転刃1A
は互いに側面が摺動し、あるいは接近して、その間でプ
ラスチックフィルムを切断する。
て、本発明者は図1と図2に示す破砕装置を開発した。
この図に示す破砕装置は、2本のロータリーカッター1
を互いに接近して平行に配設している。ロータリーカッ
ター1は、一定の間隔で鋸刃状の回転刃1Aを固定して
いる。2本のロータリーカッター1は、互いに接近して
配設されて、隣接する回転刃1Aが互いにその間に侵入
し、回転刃1Aの間でプラスチックフィルムを挟んで切
断する。すなわち、2本のロータリーカッター1は、回
転刃1Aの外径よりも中心距離を接近させて配設し、回
転刃1Aの側面でプラスチックフィルムを切断してい
る。回転刃1Aの側面は平面状で、隣接する回転刃1A
は互いに側面が摺動し、あるいは接近して、その間でプ
ラスチックフィルムを切断する。
【0004】この構造の破砕装置は、ロータリーカッタ
ー1に固定した回転刃1Aで、供給されるプラスチック
フィルムを細長い帯状に切断する。幅の広いプラスチッ
クフィルムを供給して、回転刃1Aの厚さに等しい幅の
帯状に切断できる。
ー1に固定した回転刃1Aで、供給されるプラスチック
フィルムを細長い帯状に切断する。幅の広いプラスチッ
クフィルムを供給して、回転刃1Aの厚さに等しい幅の
帯状に切断できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構造の破砕装置
は、回転刃1Aで能率よくプラスチックフィルムを切断
できる特長がある。しかしながら、切断された細長い帯
状のプラスチックフィルムが、回転刃1Aの間のシャフ
ト1Bに巻き付いてしまうことがある。シャフト1Bに
巻き付いたプラスチックフィルムを除去するために、本
発明者は、シャフト1Bの表面に接近して掻取刃(図示
せず)を設けた。しかしながら、掻取刃でもって、シャ
フト1Bに巻き付いたプラスチックフィルムを確実に取
り除くことは極めて難しかった。それは、プラスチック
フィルムは1枚の厚さが相当に薄いので、掻取刃を極め
てシャフト1Bに接近させない限り、確実に掻き落とす
ことができないからである。掻取刃とシャフトの間に、
少しでもクリアランスができると、巻き付いたプラスチ
ックフィルムは掻き取りできなくなる。多数枚の回転刃
1Aを固定したロータリーカッター1の、回転刃1Aの
間のシャフト1Bに、クリアランスを0として掻取刃を
固定することは極めて難しく、掻取刃ではシャフトに巻
き付いたプラスチックフィルムを確実に除去でない。
は、回転刃1Aで能率よくプラスチックフィルムを切断
できる特長がある。しかしながら、切断された細長い帯
状のプラスチックフィルムが、回転刃1Aの間のシャフ
ト1Bに巻き付いてしまうことがある。シャフト1Bに
巻き付いたプラスチックフィルムを除去するために、本
発明者は、シャフト1Bの表面に接近して掻取刃(図示
せず)を設けた。しかしながら、掻取刃でもって、シャ
フト1Bに巻き付いたプラスチックフィルムを確実に取
り除くことは極めて難しかった。それは、プラスチック
フィルムは1枚の厚さが相当に薄いので、掻取刃を極め
てシャフト1Bに接近させない限り、確実に掻き落とす
ことができないからである。掻取刃とシャフトの間に、
少しでもクリアランスができると、巻き付いたプラスチ
ックフィルムは掻き取りできなくなる。多数枚の回転刃
1Aを固定したロータリーカッター1の、回転刃1Aの
間のシャフト1Bに、クリアランスを0として掻取刃を
固定することは極めて難しく、掻取刃ではシャフトに巻
き付いたプラスチックフィルムを確実に除去でない。
【0006】さらに、困ったことに、シャフトに薄いプ
ラスチックフィルムが巻き付くと、しだいに強固に巻き
付いてこれを簡単に除去できなくなる。ロータリーカッ
ター1は回転させながら回転刃1Aの間に巻き付いたプ
ラスチックフィルムを除去できない。ロータリーカッタ
ーを分解してシャフトに巻き付いたプラスチックフィル
ムを取り除く必要がある。ロータリーカッターを回転さ
せる状態では、回転刃の間に隣接するロータリーカッタ
ーが侵入するので、この間に刃物等を挿入して、巻き付
いたプラスチックフィルムを除去できない。分解してシ
ャフトのプラスチックフィルムを除去するので、巻き付
いたプラスチックフィルムを取り除くために、極めて手
数がかかる欠点がある。
ラスチックフィルムが巻き付くと、しだいに強固に巻き
付いてこれを簡単に除去できなくなる。ロータリーカッ
ター1は回転させながら回転刃1Aの間に巻き付いたプ
ラスチックフィルムを除去できない。ロータリーカッタ
ーを分解してシャフトに巻き付いたプラスチックフィル
ムを取り除く必要がある。ロータリーカッターを回転さ
せる状態では、回転刃の間に隣接するロータリーカッタ
ーが侵入するので、この間に刃物等を挿入して、巻き付
いたプラスチックフィルムを除去できない。分解してシ
ャフトのプラスチックフィルムを除去するので、巻き付
いたプラスチックフィルムを取り除くために、極めて手
数がかかる欠点がある。
【0007】さらにまた、ロータリーカッターで被破砕
物を切断する装置は、切断部に被破砕物が詰まってロー
タリーカッターが過負荷となることがある。この状態
は、ロータリーカッターを反転させることで一時的に解
消できる。しかしながら、ロータリーカッターを反転さ
せると、反転した直後は軽くなるが、その後は再び重く
なってスムーズに回転できなくなる。ロータリーカッタ
ーを反転させると、切断部の詰まりは解消できるが、詰
まっていた被破砕物がロータリーカッターと一緒に回転
して、別の部分で再び詰まってしまうからである。
物を切断する装置は、切断部に被破砕物が詰まってロー
タリーカッターが過負荷となることがある。この状態
は、ロータリーカッターを反転させることで一時的に解
消できる。しかしながら、ロータリーカッターを反転さ
せると、反転した直後は軽くなるが、その後は再び重く
なってスムーズに回転できなくなる。ロータリーカッタ
ーを反転させると、切断部の詰まりは解消できるが、詰
まっていた被破砕物がロータリーカッターと一緒に回転
して、別の部分で再び詰まってしまうからである。
【0008】本発明は、この弊害を防止することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、ロータリ
ーカッターを反転して巻き付いた被破砕物を簡単に除去
できる破砕装置を提供することにある。さらに、本発明
の他の重要な目的は、ロータリーカッターを軽く反転し
て、被破砕物の詰まりを能率よく解消できる破砕装置を
提供するにある。
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、ロータリ
ーカッターを反転して巻き付いた被破砕物を簡単に除去
できる破砕装置を提供することにある。さらに、本発明
の他の重要な目的は、ロータリーカッターを軽く反転し
て、被破砕物の詰まりを能率よく解消できる破砕装置を
提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の破砕装置は、
前述の目的を達成するために、下記の構成を備えてい
る。 (a) 破砕装置は、複数本のロータリーカッター1
と、このロータリーカッター1を回転させる駆動手段2
とを備える。 (b) ロータリーカッター1は、シャフト1Bに所定
の間隔で複数枚の回転刃1Aを固定している。 (c) 複数本のロータリーカッター1は、互いに隣接
して平行に配設されている。 (d) 隣接するロータリーカッター1は、シャフト1
Bの中心距離(D)を回転刃1Aの外径(d)よりも接近させ
ている。 (e) ロータリーカッター1は、互いに隣接して配設
されているロータリーカッター1に固定されている回転
刃1Aが互いに間に挿入されて、隣接するロータリーカ
ッター1に固定される回転刃1Aとの側面で、被破砕物
を切断するように構成されている。 (f) ロータリーカッター1を回転させる駆動手段2
は、反転機構を備える。 (g) 駆動手段2は、隣接して配設されている一対の
ロータリーカッター1を互いに逆方向に回転させ、被破
砕物を切断する切断部で回転刃1Aの外周を上から下に
移動させる。 (h) ロータリーカッター1に隣接して、固定刃3を
配設している。 (i) 固定刃3は、ロータリーカッター1の切断部の
反対側に位置して、ロータリーカッター1と平行に配設
されている。 (j) 固定刃3はロータリーカッター1の回転刃1A
の間に挿入される櫛部3Aを有する。 (k) 櫛部3Aの幅は回転刃1Aの間隔にほぼ等し
く、回転刃1Aの側面に対向する両側縁に反転刃3aを
備えている。 (l) 駆動手段2がロータリーカッター1を正転させ
る状態で、被破砕物が切断部4で切断され、ロータリー
カッター1が反転される状態で、固定刃3の反転刃3a
と回転刃1Aとで被破砕物を切断するように構成されて
いる。
前述の目的を達成するために、下記の構成を備えてい
る。 (a) 破砕装置は、複数本のロータリーカッター1
と、このロータリーカッター1を回転させる駆動手段2
とを備える。 (b) ロータリーカッター1は、シャフト1Bに所定
の間隔で複数枚の回転刃1Aを固定している。 (c) 複数本のロータリーカッター1は、互いに隣接
して平行に配設されている。 (d) 隣接するロータリーカッター1は、シャフト1
Bの中心距離(D)を回転刃1Aの外径(d)よりも接近させ
ている。 (e) ロータリーカッター1は、互いに隣接して配設
されているロータリーカッター1に固定されている回転
刃1Aが互いに間に挿入されて、隣接するロータリーカ
ッター1に固定される回転刃1Aとの側面で、被破砕物
を切断するように構成されている。 (f) ロータリーカッター1を回転させる駆動手段2
は、反転機構を備える。 (g) 駆動手段2は、隣接して配設されている一対の
ロータリーカッター1を互いに逆方向に回転させ、被破
砕物を切断する切断部で回転刃1Aの外周を上から下に
移動させる。 (h) ロータリーカッター1に隣接して、固定刃3を
配設している。 (i) 固定刃3は、ロータリーカッター1の切断部の
反対側に位置して、ロータリーカッター1と平行に配設
されている。 (j) 固定刃3はロータリーカッター1の回転刃1A
の間に挿入される櫛部3Aを有する。 (k) 櫛部3Aの幅は回転刃1Aの間隔にほぼ等し
く、回転刃1Aの側面に対向する両側縁に反転刃3aを
備えている。 (l) 駆動手段2がロータリーカッター1を正転させ
る状態で、被破砕物が切断部4で切断され、ロータリー
カッター1が反転される状態で、固定刃3の反転刃3a
と回転刃1Aとで被破砕物を切断するように構成されて
いる。
【0010】さらに、本発明の請求項2に記載される破
砕装置は、固定刃3が掻取刃3Bを有する。掻取刃3B
は、回転刃1Aの間にシャフト1Bの表面に接近し、回
転するロータリーカッター1のシャフト1Bに巻き付い
た帯状の被破砕物を掻き取る。
砕装置は、固定刃3が掻取刃3Bを有する。掻取刃3B
は、回転刃1Aの間にシャフト1Bの表面に接近し、回
転するロータリーカッター1のシャフト1Bに巻き付い
た帯状の被破砕物を掻き取る。
【0011】さらにまた、本発明の請求項3に記載され
る破砕装置は、ロータリーカッター1の供給側に円錐エ
ルボ7を配設している。円錐エルボ7は、円筒を所定の
曲率半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げた形
状に成形されている。さらに、この円錐エルボ7は、被
破砕物の入口にホーン7Aを固定している。ホーン7A
は、開口部にしたがって大きくなるテーパー状に形成さ
れており、ホーン7Aでもって案内される被破砕物を集
束し、垂直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッ
ター1に供給するように構成している。
る破砕装置は、ロータリーカッター1の供給側に円錐エ
ルボ7を配設している。円錐エルボ7は、円筒を所定の
曲率半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げた形
状に成形されている。さらに、この円錐エルボ7は、被
破砕物の入口にホーン7Aを固定している。ホーン7A
は、開口部にしたがって大きくなるテーパー状に形成さ
れており、ホーン7Aでもって案内される被破砕物を集
束し、垂直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッ
ター1に供給するように構成している。
【0012】
【作用】本発明の破砕装置は、下記のようにして廃棄プ
ラスチックフィルム等の被破砕物を小さく切断する。被
破砕物は、ロータリーカッター1の回転刃1Aで細長い
帯状に切断される。回転刃1Aは切断部4で被破砕物を
切断する。回転刃1Aの切断部4は、隣接する回転刃1
Aが上から下に移動し、被破砕物を挟んで切断する。回
転刃1Aは、被破砕物を鋏のように挟んで切断する。切
断された帯状の被破砕物は、ロータリーカッター1から
垂れ下がり、あるいは、ロータリーカッター1の回転刃
1Aの間に巻き付く。ロータリーカッター1から垂れ下
がる帯状の被破砕物は、シャフト1Bに巻き付くことが
ないので問題はない。回転刃1Aの間のシャフト1Bに
被破砕物が巻き付くと、ロータリーカッター1が回転す
るにしたがって、巻き付き量が増加する。
ラスチックフィルム等の被破砕物を小さく切断する。被
破砕物は、ロータリーカッター1の回転刃1Aで細長い
帯状に切断される。回転刃1Aは切断部4で被破砕物を
切断する。回転刃1Aの切断部4は、隣接する回転刃1
Aが上から下に移動し、被破砕物を挟んで切断する。回
転刃1Aは、被破砕物を鋏のように挟んで切断する。切
断された帯状の被破砕物は、ロータリーカッター1から
垂れ下がり、あるいは、ロータリーカッター1の回転刃
1Aの間に巻き付く。ロータリーカッター1から垂れ下
がる帯状の被破砕物は、シャフト1Bに巻き付くことが
ないので問題はない。回転刃1Aの間のシャフト1Bに
被破砕物が巻き付くと、ロータリーカッター1が回転す
るにしたがって、巻き付き量が増加する。
【0013】シャフト1Bに相当量の帯状の被破砕物が
巻き付くと、駆動手段2で、ロータリーカッター1を反
転させる。ロータリーカッター1が反転されると、シャ
フト1Bに渦巻き状に巻き付いていた帯状の被破砕物は
緩み、外径が膨れてシャフト1Bから外れようとする。
しかしながら、緩んで太くなった帯状の被破砕物は、完
全にシャフト1Bから外れることはない。このため、こ
の状態でさらにロータリーカッター1を反転させると、
一旦は緩んだ帯状の被破砕物が、再びシャフト1Bの表
面に逆方向に巻き付いてしまう。
巻き付くと、駆動手段2で、ロータリーカッター1を反
転させる。ロータリーカッター1が反転されると、シャ
フト1Bに渦巻き状に巻き付いていた帯状の被破砕物は
緩み、外径が膨れてシャフト1Bから外れようとする。
しかしながら、緩んで太くなった帯状の被破砕物は、完
全にシャフト1Bから外れることはない。このため、こ
の状態でさらにロータリーカッター1を反転させると、
一旦は緩んだ帯状の被破砕物が、再びシャフト1Bの表
面に逆方向に巻き付いてしまう。
【0014】本発明の装置は、この弊害を防止するため
に固定刃3を設けている。固定刃3は、ロータリーカッ
ター1の切断部4の反対側に配設されている。固定刃3
は、回転刃1Aの間に挿入される櫛部3Aに反転刃3a
を設けている。ロータリーカッター1が反転されると、
回転刃1Aは固定刃3の反転刃3aに向かって移動し、
回転刃1Aと反転刃3aとでシャフト1Bから緩んだ帯
状の被破砕物を切断する。切断された被破砕物は、櫛部
3Aの間を通過して落下し、シャフト1Bの表面から取
り除かれる。このように、反転するロータリーカッター
1で被破砕物を切断できる本発明の装置は、巻き付いた
帯状の被破砕物を能率よく除去できると共に、ロータリ
ーカッター1を軽く反転できる。帯状の被破砕物が再び
ロータリーカッター1のシャフト1Bに巻き付くことが
ないからである。
に固定刃3を設けている。固定刃3は、ロータリーカッ
ター1の切断部4の反対側に配設されている。固定刃3
は、回転刃1Aの間に挿入される櫛部3Aに反転刃3a
を設けている。ロータリーカッター1が反転されると、
回転刃1Aは固定刃3の反転刃3aに向かって移動し、
回転刃1Aと反転刃3aとでシャフト1Bから緩んだ帯
状の被破砕物を切断する。切断された被破砕物は、櫛部
3Aの間を通過して落下し、シャフト1Bの表面から取
り除かれる。このように、反転するロータリーカッター
1で被破砕物を切断できる本発明の装置は、巻き付いた
帯状の被破砕物を能率よく除去できると共に、ロータリ
ーカッター1を軽く反転できる。帯状の被破砕物が再び
ロータリーカッター1のシャフト1Bに巻き付くことが
ないからである。
【0015】さらに、円錐エルボ7を有する破砕装置
は、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッター
1の所定の部分に供給できる。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッター1の所定の位置に供給できる特徴がある。ま
た、円錐エルボ7とロータリーカッター1は、フィルム
等の被破砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、従
来の装置のように、人手で被破砕物を強制的に挿入する
必要がなく、ロータリーカッターで手の指等が切断され
る重大事故を皆無にできる。
は、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッター
1の所定の部分に供給できる。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッター1の所定の位置に供給できる特徴がある。ま
た、円錐エルボ7とロータリーカッター1は、フィルム
等の被破砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、従
来の装置のように、人手で被破砕物を強制的に挿入する
必要がなく、ロータリーカッターで手の指等が切断され
る重大事故を皆無にできる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の装置を例示するものであって、この
発明の装置を下記の構造に特定するものでない。
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の装置を例示するものであって、この
発明の装置を下記の構造に特定するものでない。
【0017】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。
【0018】図3と図4に示す破砕装置は、上下を開口
した角筒状のケース5と、このケース5の上部に水平に
装着された2本のロータリーカッター1と、このロータ
リーカッター1の横に配設されている固定刃3と、ロー
タリーカッター1の下方に配設された引張ロール6と、
ロータリーカッター1と引張ロール6とを駆動する駆動
手段2とを備える。
した角筒状のケース5と、このケース5の上部に水平に
装着された2本のロータリーカッター1と、このロータ
リーカッター1の横に配設されている固定刃3と、ロー
タリーカッター1の下方に配設された引張ロール6と、
ロータリーカッター1と引張ロール6とを駆動する駆動
手段2とを備える。
【0019】ケース5は、上方の開口部に、円錐エルボ
7を固定している。円錐エルボ7は、円筒を所定の曲率
半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げたもので
ある。この円錐エルボ7は、被破砕物の入口にホーン7
Aを固定している。ホーン7Aは、開口部にしたがって
大きくなるテーパー状をしている。この構造の円錐エル
ボ7は、ホーン7Aで案内される被破砕物を集束し、垂
直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッター1に
供給する。円錐エルボ7はケース5上面の開口面積より
も細く、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ター1の中央部分に供給する。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッターの所定の位置に供給できる特徴がある。
7を固定している。円錐エルボ7は、円筒を所定の曲率
半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げたもので
ある。この円錐エルボ7は、被破砕物の入口にホーン7
Aを固定している。ホーン7Aは、開口部にしたがって
大きくなるテーパー状をしている。この構造の円錐エル
ボ7は、ホーン7Aで案内される被破砕物を集束し、垂
直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッター1に
供給する。円錐エルボ7はケース5上面の開口面積より
も細く、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ター1の中央部分に供給する。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッターの所定の位置に供給できる特徴がある。
【0020】ロータリーカッターに被破砕物を供給する
ために、円錐エルボに代わってロールを使用することも
できる。ロールは、水平ロールの両側に、垂直ないしは
傾斜して側部ロールを配設したものが使用できる。この
構造のロールは、側部ロールで被破砕物を両側から中央
部に集束し、水平ロールで水平に供給される被破砕物を
垂直の方向に移送して、ロータリーカッターに供給でき
る。
ために、円錐エルボに代わってロールを使用することも
できる。ロールは、水平ロールの両側に、垂直ないしは
傾斜して側部ロールを配設したものが使用できる。この
構造のロールは、側部ロールで被破砕物を両側から中央
部に集束し、水平ロールで水平に供給される被破砕物を
垂直の方向に移送して、ロータリーカッターに供給でき
る。
【0021】ロールは円錐エルボ7と同じように、被破
砕物を集束してロータリーカッターの中央部分に供給で
きる。ただ、ロールに比較すると、円錐エルボは構造が
簡単で、極めてスムーズに被破砕物をロータリーカッタ
ーの所定の位置に集束して供給できる優れた特長があ
る。
砕物を集束してロータリーカッターの中央部分に供給で
きる。ただ、ロールに比較すると、円錐エルボは構造が
簡単で、極めてスムーズに被破砕物をロータリーカッタ
ーの所定の位置に集束して供給できる優れた特長があ
る。
【0022】ロータリーカッター1は、駆動軸1Cに一
定の間隔で回転刃1Aを固定している。回転刃1Aの外
形を図5に示す。この図の回転刃1Aは、所定の厚さの
金属板を鋸歯状に加工したもので、キーを介して駆動軸
1Cに固定されている。1本の駆動軸1Cには複数枚の
回転刃1Aが固定される。1本の駆動軸1Cに連結され
る複数枚の回転刃1Aは、好ましくは、鋸歯の先端を螺
旋状とするように、駆動軸1Cに挿入して固定される。
鋸歯状の回転刃1Aは、図4に示すように、供給された
被破砕物を切断する切断部4で上から下に移動するよう
に、互いに反対方向に回転される。この方向に回転され
る回転刃1Aは、回転刃1Aの傾斜面で被破砕物をハサ
ミのように挟んで切断する。
定の間隔で回転刃1Aを固定している。回転刃1Aの外
形を図5に示す。この図の回転刃1Aは、所定の厚さの
金属板を鋸歯状に加工したもので、キーを介して駆動軸
1Cに固定されている。1本の駆動軸1Cには複数枚の
回転刃1Aが固定される。1本の駆動軸1Cに連結され
る複数枚の回転刃1Aは、好ましくは、鋸歯の先端を螺
旋状とするように、駆動軸1Cに挿入して固定される。
鋸歯状の回転刃1Aは、図4に示すように、供給された
被破砕物を切断する切断部4で上から下に移動するよう
に、互いに反対方向に回転される。この方向に回転され
る回転刃1Aは、回転刃1Aの傾斜面で被破砕物をハサ
ミのように挟んで切断する。
【0023】回転刃1Aの厚さは、切断される被破砕物
の幅を決定する。被破砕物を細い幅に切断する装置は、
回転刃1Aを薄くし、被破砕物を厚く切断する装置は、
回転刃1Aを厚くする。回転刃1Aの厚さは、たとえ
ば、プラスチックフィルムを切断する装置にあっては、
約15mmに設計される。ただ、回転刃1Aの幅は、プ
ラスチックフィルムを切断する装置において、3〜50
mm、好ましくは5〜30mm、さらに好ましくは8〜
25mmとすることができる。さらに、被破砕物をプラ
スチックフィルム以外のもの、たとえば、不織布や布地
を破砕する装置においても前記の厚さに設計される。図
に示す装置は、回転刃1Aを鋸歯状としているが、回転
刃1Aは図6に示すように、外周に三角形の凸起を設け
た形状とすることもできる。
の幅を決定する。被破砕物を細い幅に切断する装置は、
回転刃1Aを薄くし、被破砕物を厚く切断する装置は、
回転刃1Aを厚くする。回転刃1Aの厚さは、たとえ
ば、プラスチックフィルムを切断する装置にあっては、
約15mmに設計される。ただ、回転刃1Aの幅は、プ
ラスチックフィルムを切断する装置において、3〜50
mm、好ましくは5〜30mm、さらに好ましくは8〜
25mmとすることができる。さらに、被破砕物をプラ
スチックフィルム以外のもの、たとえば、不織布や布地
を破砕する装置においても前記の厚さに設計される。図
に示す装置は、回転刃1Aを鋸歯状としているが、回転
刃1Aは図6に示すように、外周に三角形の凸起を設け
た形状とすることもできる。
【0024】ロータリーカッター1は、駆動軸1Cの両
端をベアリングを介してケース5に水平に支承してい
る。2本のロータリーカッター1は、シャフト1Bの中
心距離(D)を回転刃1Aの外径(d)よりも接近させて、図
4に示すように、回転刃1Aの間に隣のロータリーカッ
ター1の回転刃1Aが挿入されるように配設している。
端をベアリングを介してケース5に水平に支承してい
る。2本のロータリーカッター1は、シャフト1Bの中
心距離(D)を回転刃1Aの外径(d)よりも接近させて、図
4に示すように、回転刃1Aの間に隣のロータリーカッ
ター1の回転刃1Aが挿入されるように配設している。
【0025】さらに、2本のロータリーカッター1は、
回転刃1Aの厚さと、回転刃1Aの間隔とをほぼ同じに
設計して、隣接する回転刃1Aの間にほとんど隙間がで
きないように設計している。隣接する回転刃1Aの間
に、隙間ができると、被破砕物を効率よく切断できない
からである。
回転刃1Aの厚さと、回転刃1Aの間隔とをほぼ同じに
設計して、隣接する回転刃1Aの間にほとんど隙間がで
きないように設計している。隣接する回転刃1Aの間
に、隙間ができると、被破砕物を効率よく切断できない
からである。
【0026】さらに、図4に示すロータリーカッター1
は、鋸歯状の回転刃1Aの歯先を、隣接するロータリー
カッター1のシャフト1Bの表面に接近させている。こ
の構造のロータリーカッター1は、回転刃1Aの刃先と
シャフト1Bの表面で、被破砕物を挟んで短く切断し、
あるいは、この部分で被破砕物を挟んで切れやすくでき
る特長がある。
は、鋸歯状の回転刃1Aの歯先を、隣接するロータリー
カッター1のシャフト1Bの表面に接近させている。こ
の構造のロータリーカッター1は、回転刃1Aの刃先と
シャフト1Bの表面で、被破砕物を挟んで短く切断し、
あるいは、この部分で被破砕物を挟んで切れやすくでき
る特長がある。
【0027】ロータリーカッター1とケース5との間、
すなわち、ロータリーカッター1の切断部4の反対側に
は、固定刃3を配設している。固定刃3はケース5の内
面に、ロータリーカッター1と平行に固定されている。
固定刃3の斜視図を図7に示す。図4と図7に示す固定
刃3は、ロータリーカッター1の回転刃1Aの間に挿入
される櫛部3Aを有する。櫛部3AはL字状に形成され
て、その先端に鋭角の掻取刃3Bを設けている。掻取刃
3Bは、回転刃1Aの間のシャフト1Bの表面に接触な
いしは接近し、シャフト1Bに帯状の被破砕物が巻き付
くのを防止する。
すなわち、ロータリーカッター1の切断部4の反対側に
は、固定刃3を配設している。固定刃3はケース5の内
面に、ロータリーカッター1と平行に固定されている。
固定刃3の斜視図を図7に示す。図4と図7に示す固定
刃3は、ロータリーカッター1の回転刃1Aの間に挿入
される櫛部3Aを有する。櫛部3AはL字状に形成され
て、その先端に鋭角の掻取刃3Bを設けている。掻取刃
3Bは、回転刃1Aの間のシャフト1Bの表面に接触な
いしは接近し、シャフト1Bに帯状の被破砕物が巻き付
くのを防止する。
【0028】固定刃3は、櫛部3Aの幅を回転刃1Aの
間隔にほぼ等しくして、回転刃1Aの側面に対向する両
側縁の隅角を反転刃3aとしている。図7の固定刃3
は、傾斜面の両側に反転刃3aを設けている。反転刃3
aは、図4に示すようにロータリーカッター1を反転さ
せるときに、回転刃1Aとで被破砕物をハサミのように
切断する。反転刃3aと掻取刃3Bとで切断された被破
砕物は、鋸刃状の回転刃1Aの間を通過して、下方に移
送される。
間隔にほぼ等しくして、回転刃1Aの側面に対向する両
側縁の隅角を反転刃3aとしている。図7の固定刃3
は、傾斜面の両側に反転刃3aを設けている。反転刃3
aは、図4に示すようにロータリーカッター1を反転さ
せるときに、回転刃1Aとで被破砕物をハサミのように
切断する。反転刃3aと掻取刃3Bとで切断された被破
砕物は、鋸刃状の回転刃1Aの間を通過して、下方に移
送される。
【0029】さらに、図4に示す装置は、ロータリーカ
ッター1の下方に引張ロール6を配設している。引張ロ
ール6は、ロータリーカッター1で、帯状に切断された
被破砕物を引っ張ってさらに小さく切断する。とくに、
図4に示すように、鋸刃状のロータリーカッター1で部
分的に切れやすい帯状に切断された被破砕物は、引張ロ
ール6で引っ張って簡単に短く切断できる。
ッター1の下方に引張ロール6を配設している。引張ロ
ール6は、ロータリーカッター1で、帯状に切断された
被破砕物を引っ張ってさらに小さく切断する。とくに、
図4に示すように、鋸刃状のロータリーカッター1で部
分的に切れやすい帯状に切断された被破砕物は、引張ロ
ール6で引っ張って簡単に短く切断できる。
【0030】引張ロール6は、ロータリーカッター1の
下方に位置して、ケース5に支承されている。引張ロー
ル6はロータリーカッター1と平行に配設されている。
引張ロール6は、スプラインロール6Aと、表面の平滑
な平滑ロール6Bとからなる。スプラインロール6A
は、図8の断面図に示すように、断面形状を三角形とす
る凸条を外周に設けている。三角形の凸条は、上端縁を
鋭角に尖られせて、これを平滑ロール6Bに押し付け
て、帯状の引張ロール6を確実に切断する形状としてい
る。凸条は、スプラインロール6Aのシャフト1Bの中
心から多少斜めに傾斜させている。傾斜する凸条は、ス
プラインロール6Aを回転させるときに、いずれかの部
分が平滑ロール6Bに押圧されて、スムーズに平滑ロー
ル6Bに押圧できる特長がある。
下方に位置して、ケース5に支承されている。引張ロー
ル6はロータリーカッター1と平行に配設されている。
引張ロール6は、スプラインロール6Aと、表面の平滑
な平滑ロール6Bとからなる。スプラインロール6A
は、図8の断面図に示すように、断面形状を三角形とす
る凸条を外周に設けている。三角形の凸条は、上端縁を
鋭角に尖られせて、これを平滑ロール6Bに押し付け
て、帯状の引張ロール6を確実に切断する形状としてい
る。凸条は、スプラインロール6Aのシャフト1Bの中
心から多少斜めに傾斜させている。傾斜する凸条は、ス
プラインロール6Aを回転させるときに、いずれかの部
分が平滑ロール6Bに押圧されて、スムーズに平滑ロー
ル6Bに押圧できる特長がある。
【0031】スプラインロール6Aと平滑ロール6Bと
は金属製である。スプラインロール6Aと平滑ロール6
Bとは、スプラインロール6Aの凸条の先端縁を平滑ロ
ール6Bの表面に接触させ、あるいはほとんど隙間なく
接近できる間隔に配設されている。この構造の引張ロー
ル6は、スプラインロール6Aと平滑ロール6Bとで、
帯状に切断された被破砕物を、確実に短く切断できる特
長がある。ただ、引張ロール6には、図示しないが、2
本の平滑ロールを使用することもできる。2本の平滑ロ
ールは、ロータリーカッターで帯状に切断された被破砕
物を挟着して引きちぎって小さく切断する。被破砕物に
粘着性があって、平滑ロール6Bの表面に付着するとき
は、図4の鎖線で示すように、平滑ロール6Bの表面に
接触して掻取刃25を設ける。掻取刃25は、平滑ロー
ル6Bの表面に付着する被破砕物を掻き取ることができ
る。
は金属製である。スプラインロール6Aと平滑ロール6
Bとは、スプラインロール6Aの凸条の先端縁を平滑ロ
ール6Bの表面に接触させ、あるいはほとんど隙間なく
接近できる間隔に配設されている。この構造の引張ロー
ル6は、スプラインロール6Aと平滑ロール6Bとで、
帯状に切断された被破砕物を、確実に短く切断できる特
長がある。ただ、引張ロール6には、図示しないが、2
本の平滑ロールを使用することもできる。2本の平滑ロ
ールは、ロータリーカッターで帯状に切断された被破砕
物を挟着して引きちぎって小さく切断する。被破砕物に
粘着性があって、平滑ロール6Bの表面に付着するとき
は、図4の鎖線で示すように、平滑ロール6Bの表面に
接触して掻取刃25を設ける。掻取刃25は、平滑ロー
ル6Bの表面に付着する被破砕物を掻き取ることができ
る。
【0032】駆動手段2は、モーター2Aと歯車2Bと
を備える。モーター2Aは反転できるモーターで、歯車
2Bを介してロータリーカッター1と引張ロール6に連
結されている。2本のロータリーカッター1は、同じ速
度で回転させることもできるが、一方を速く回転させる
こともできる。この場合、たとえば、一方のロータリー
カッター1を他方よりも1.2〜2倍速く回転させる。
反転できるモーター2Aは、ロータリーカッター1のシ
ャフト1Bに帯状の被破砕物が巻き付くと、反転してロ
ータリーカッター1を反転させる。
を備える。モーター2Aは反転できるモーターで、歯車
2Bを介してロータリーカッター1と引張ロール6に連
結されている。2本のロータリーカッター1は、同じ速
度で回転させることもできるが、一方を速く回転させる
こともできる。この場合、たとえば、一方のロータリー
カッター1を他方よりも1.2〜2倍速く回転させる。
反転できるモーター2Aは、ロータリーカッター1のシ
ャフト1Bに帯状の被破砕物が巻き付くと、反転してロ
ータリーカッター1を反転させる。
【0033】モーター2Aが、スプラインロール6Aと
平滑ロール6Bとを回転させる速度は、両方を同じ速さ
で回転させることもできるが、好ましくは、スプライン
ロール6Aを平滑ロール6Bよりも速く、たとえば、
1.2〜2倍の速度で回転させる。平滑ロール6Bより
も速く回転されるスプラインロール6Aは、帯状の被破
砕物をより効率よく小さく切断できる。本発明の破砕装
置は、引張ロール6をロータリーカッター1よりも速く
回転させることを特徴とする。2本のロールを異なる速
度で回転させる装置は、スプラインロール6Aの回転速
度を、ロータリーカッター1の回転速度よりも速く設定
する。ロータリーカッター1が被破砕物を帯状に切断し
て送り出しする速度は、ロータリーカッター1よりも速
くなることはなく、引張ロール6は、速く回転するスプ
ラインロール6Aが帯状の被破砕物を引っ張って移送す
るからである。
平滑ロール6Bとを回転させる速度は、両方を同じ速さ
で回転させることもできるが、好ましくは、スプライン
ロール6Aを平滑ロール6Bよりも速く、たとえば、
1.2〜2倍の速度で回転させる。平滑ロール6Bより
も速く回転されるスプラインロール6Aは、帯状の被破
砕物をより効率よく小さく切断できる。本発明の破砕装
置は、引張ロール6をロータリーカッター1よりも速く
回転させることを特徴とする。2本のロールを異なる速
度で回転させる装置は、スプラインロール6Aの回転速
度を、ロータリーカッター1の回転速度よりも速く設定
する。ロータリーカッター1が被破砕物を帯状に切断し
て送り出しする速度は、ロータリーカッター1よりも速
くなることはなく、引張ロール6は、速く回転するスプ
ラインロール6Aが帯状の被破砕物を引っ張って移送す
るからである。
【0034】スプラインロール6Aの回転速度は、たと
えば、速く回転するロータリーカッター1の回転速度の
1.2倍に設定する。ただ、本発明の装置は、スプライ
ンロール6Aの回転速度を、速く回転するロータリーカ
ッター1の回転速度よりもたとえば、1.1〜3倍、好
ましくは1.1〜2倍、さらに好ましくは1.1〜1.
8倍の回転速度とすることもできる。引張ロール6の回
転速度をロータリーカッター1の回転速度よりも速くす
ると、引張ロール6に挟着された被破砕物は確実に小さ
く切断される。ただ、引張ロール6の回転速度が速すぎ
ると、引張ロール6が帯状の被破砕物を挟着してから、
引きちぎるまでの時間が短くなる。このため、引張ロー
ル6が帯状の被破砕物を挟着していない時間が長くな
る。いいかえると、単位時間に、引張ロール6が帯状の
被破砕物の先端を挟着する回数が多くなる。帯状の被破
砕物が切断されては、先端が引張ロール6に挟着される
状態が繰り返されるからである。このため、引張ロール
6が帯状の被破砕物の先端を挟着できなくなる確率が高
くなることがある。引張ロール6の回転速度を遅くする
と、この弊害を防止できる。ただ、引張ロール6の回転
速度が遅くなりすぎて、ロータリーカッター1が被破砕
物を移送する速度よりも、引張ロール6が帯状の被破砕
物を移送する速度が遅くなると、引張ロール6で帯状の
被破砕物を小さく切断できなくなる。また、ロータリー
カッター1と引張ロール6との間に、帯状の被破砕物の
緩みができ、これがロータリーカッター1に巻き付くこ
とがある。このような弊害を防止するために、引張ロー
ル6の回転速度は、前記の範囲に設定される。
えば、速く回転するロータリーカッター1の回転速度の
1.2倍に設定する。ただ、本発明の装置は、スプライ
ンロール6Aの回転速度を、速く回転するロータリーカ
ッター1の回転速度よりもたとえば、1.1〜3倍、好
ましくは1.1〜2倍、さらに好ましくは1.1〜1.
8倍の回転速度とすることもできる。引張ロール6の回
転速度をロータリーカッター1の回転速度よりも速くす
ると、引張ロール6に挟着された被破砕物は確実に小さ
く切断される。ただ、引張ロール6の回転速度が速すぎ
ると、引張ロール6が帯状の被破砕物を挟着してから、
引きちぎるまでの時間が短くなる。このため、引張ロー
ル6が帯状の被破砕物を挟着していない時間が長くな
る。いいかえると、単位時間に、引張ロール6が帯状の
被破砕物の先端を挟着する回数が多くなる。帯状の被破
砕物が切断されては、先端が引張ロール6に挟着される
状態が繰り返されるからである。このため、引張ロール
6が帯状の被破砕物の先端を挟着できなくなる確率が高
くなることがある。引張ロール6の回転速度を遅くする
と、この弊害を防止できる。ただ、引張ロール6の回転
速度が遅くなりすぎて、ロータリーカッター1が被破砕
物を移送する速度よりも、引張ロール6が帯状の被破砕
物を移送する速度が遅くなると、引張ロール6で帯状の
被破砕物を小さく切断できなくなる。また、ロータリー
カッター1と引張ロール6との間に、帯状の被破砕物の
緩みができ、これがロータリーカッター1に巻き付くこ
とがある。このような弊害を防止するために、引張ロー
ル6の回転速度は、前記の範囲に設定される。
【0035】以上の装置は、2本のロータリーカッター
1を備えている。本発明の破砕装置は、ロータリーカッ
ターを2本に特定しない。ロータリーカッターは、複数
本とすることができる。ロータリーカッターは、2本を
一対として被破砕物を切断する。被破砕物を切断する一
対のロータリーカッターは、互いに逆方向に回転され
て、被破砕物を挟んで切断する部分を上から下に移動さ
せる。複数対のロータリーカッターを設けた装置は、ロ
ータリーカッターの本数が偶数本となる。ただし、本発
明の装置は、ロータリーカッターの本数を必ずしも偶数
本とする必要はない。一対のロータリーカッターの間
に、1本のロータリーカッターを配設することもできる
からである。
1を備えている。本発明の破砕装置は、ロータリーカッ
ターを2本に特定しない。ロータリーカッターは、複数
本とすることができる。ロータリーカッターは、2本を
一対として被破砕物を切断する。被破砕物を切断する一
対のロータリーカッターは、互いに逆方向に回転され
て、被破砕物を挟んで切断する部分を上から下に移動さ
せる。複数対のロータリーカッターを設けた装置は、ロ
ータリーカッターの本数が偶数本となる。ただし、本発
明の装置は、ロータリーカッターの本数を必ずしも偶数
本とする必要はない。一対のロータリーカッターの間
に、1本のロータリーカッターを配設することもできる
からである。
【0036】本発明の破砕装置は、小さく破砕する被破
砕物を特定するものではないが、廃棄プラスチックフィ
ルムを小さく切断して減容装置に供給する装置に最適で
ある。減容装置に装着される破砕装置は、減容装置の供
給側である上部に装着されて、小さく裁断した廃棄プラ
スチックフィルムを減容装置に供給する。
砕物を特定するものではないが、廃棄プラスチックフィ
ルムを小さく切断して減容装置に供給する装置に最適で
ある。減容装置に装着される破砕装置は、減容装置の供
給側である上部に装着されて、小さく裁断した廃棄プラ
スチックフィルムを減容装置に供給する。
【0037】図9の断面図に示す減容装置は、被破砕物
である廃棄プラスチックフィルムを、加熱、溶融させ減
容して排出する減容手段8を備える。減容手段8は、減
容シリンダー8Aと回転部材8Bとを備える。減容シリ
ンダー8Aと回転部材8Bとの間には、被破砕物である
廃棄プラスチックフィルムを加熱、減容して押し出す押
出隙間11を設けている。減容シリンダー8Aは円筒状
で、被破砕物を減容して下端から排出する減容開口9を
開口している。減容開口9は円柱状で、内面には、図1
0の拡大図に示すように、回転部材8Bの軸と平行に縦
に延長して多数の細溝10を設けている。細溝10は、
好ましくは、幅を約5mm、深さを約3mmに設計す
る。ただし、細溝10は、例えば幅を1〜15mm、深
さを1〜10mmとすることもできる。図9に示す減容
シリンダー8Aは、図9の拡大断面図に示すように、下
端に向かって細溝10を次第に浅くすると共に、減容開
口9の下端に設けられる狭幅リングスリット11Aまで
は細溝10を延長していない。ただ、図11の拡大断面
図に示すように、細溝10は、下端を狭幅リングスリッ
ト11Aまで延長することもできる。細溝10を狭幅リ
ングスリット11Aまで延長する装置は、細溝10によ
って減容された被破砕物の排出量を多くできる。狭幅リ
ングスリット11Aまで細溝10を延長して、被破砕物
の排出量を少なくするには、狭幅リングスリット11A
の幅を狭くする。図11に示す装置は、細溝10の下端
で溝を浅くしているが、下端まで同じ深さとすることも
できる。ただし、下端まで同じ深さとする細溝10は、
浅く設計される。
である廃棄プラスチックフィルムを、加熱、溶融させ減
容して排出する減容手段8を備える。減容手段8は、減
容シリンダー8Aと回転部材8Bとを備える。減容シリ
ンダー8Aと回転部材8Bとの間には、被破砕物である
廃棄プラスチックフィルムを加熱、減容して押し出す押
出隙間11を設けている。減容シリンダー8Aは円筒状
で、被破砕物を減容して下端から排出する減容開口9を
開口している。減容開口9は円柱状で、内面には、図1
0の拡大図に示すように、回転部材8Bの軸と平行に縦
に延長して多数の細溝10を設けている。細溝10は、
好ましくは、幅を約5mm、深さを約3mmに設計す
る。ただし、細溝10は、例えば幅を1〜15mm、深
さを1〜10mmとすることもできる。図9に示す減容
シリンダー8Aは、図9の拡大断面図に示すように、下
端に向かって細溝10を次第に浅くすると共に、減容開
口9の下端に設けられる狭幅リングスリット11Aまで
は細溝10を延長していない。ただ、図11の拡大断面
図に示すように、細溝10は、下端を狭幅リングスリッ
ト11Aまで延長することもできる。細溝10を狭幅リ
ングスリット11Aまで延長する装置は、細溝10によ
って減容された被破砕物の排出量を多くできる。狭幅リ
ングスリット11Aまで細溝10を延長して、被破砕物
の排出量を少なくするには、狭幅リングスリット11A
の幅を狭くする。図11に示す装置は、細溝10の下端
で溝を浅くしているが、下端まで同じ深さとすることも
できる。ただし、下端まで同じ深さとする細溝10は、
浅く設計される。
【0038】回転部材8Bは、減容シリンダー8Aの減
容開口9に垂直の姿勢で、円筒状の減容シリンダー8A
と同軸に配設される。回転部材8Bの断面を図9に、平
面図を図10に、斜視図を図12に示す。これ等の図に
示す回転部材8Bは、供給される被破砕物をガイド溝1
2に案内し、ガイド溝12に沿って落下させながら、強
制引込凸条13で減容しながら排出する。
容開口9に垂直の姿勢で、円筒状の減容シリンダー8A
と同軸に配設される。回転部材8Bの断面を図9に、平
面図を図10に、斜視図を図12に示す。これ等の図に
示す回転部材8Bは、供給される被破砕物をガイド溝1
2に案内し、ガイド溝12に沿って落下させながら、強
制引込凸条13で減容しながら排出する。
【0039】回転部材8Bは、供給される被破砕物を下
方に落下させながら加熱して減容する。回転部材8B
は、半径方向に延長する4条の強制引込凸条13を有
し、この強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けて
いる。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズ
に案内して、能率よく減容できるように、図9と図12
のごとく、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイ
ド溝12を上部で深くするために、回転部材8Bは全体
の形状を円錐状として外周に強制引込凸条13を設けて
いる。この形状の回転部材8Bは、強制引込凸条13の
間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなるガイ
ド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、図9
の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リングスリッ
ト11Aとなっている。
方に落下させながら加熱して減容する。回転部材8B
は、半径方向に延長する4条の強制引込凸条13を有
し、この強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けて
いる。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズ
に案内して、能率よく減容できるように、図9と図12
のごとく、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイ
ド溝12を上部で深くするために、回転部材8Bは全体
の形状を円錐状として外周に強制引込凸条13を設けて
いる。この形状の回転部材8Bは、強制引込凸条13の
間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなるガイ
ド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、図9
の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リングスリッ
ト11Aとなっている。
【0040】ガイド溝12に落下された被破砕物は、回
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、強制引込凸条13は、図12に示すように、回
転部材8Bの回転方向と反対の方向に向かって下り勾配
に対して傾斜している。図11に示す回転部材8Bは、
矢印で示すように左に回転して被破砕物を減容する。
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、強制引込凸条13は、図12に示すように、回
転部材8Bの回転方向と反対の方向に向かって下り勾配
に対して傾斜している。図11に示す回転部材8Bは、
矢印で示すように左に回転して被破砕物を減容する。
【0041】強制引込凸条13の回転軸に対する傾斜角
は、強制引込凸条13から落下する被破砕物の引き込み
状態を決定する。傾斜角が大きいと、被破砕物の引き込
み作用が強くなる。反対に、傾斜角が小さいと、被破砕
物の引き込みが少なくなる。強制引込凸条13が回転部
材8Bの回転軸となす傾斜角は、好ましくは10度〜6
0度、さらに好ましくは12〜50度の範囲に設計され
る。
は、強制引込凸条13から落下する被破砕物の引き込み
状態を決定する。傾斜角が大きいと、被破砕物の引き込
み作用が強くなる。反対に、傾斜角が小さいと、被破砕
物の引き込みが少なくなる。強制引込凸条13が回転部
材8Bの回転軸となす傾斜角は、好ましくは10度〜6
0度、さらに好ましくは12〜50度の範囲に設計され
る。
【0042】強制引込凸条13の外周面13Aは、減容
シリンダー8Aの減容開口9の内面に接近し、減容開口
9の内面と強制引込凸条13の外周面13Aとの間に減
容隙間11Mを形成する。ガイド溝12に供給された被
破砕物は、減容隙間11Mと狭幅リングスリット11A
とを通過するときに摩擦熱で加熱されて減容される。ガ
イド溝12に供給された被破砕物は、ガイド溝12から
減容隙間11Mに、減容隙間11Mからガイド溝12に
移送されながら減容されて次第に下方に移送される。ガ
イド溝12の下部に移送された後は、押出隙間11の下
端に設けられる狭幅リングスリット11Aを通過し、通
過するときにさらに、摩擦熱で減容されて押出隙間11
から排出される。減容隙間11Mと狭幅リングスリット
11Aの間隔は、ここで被破砕物を効率よく十分に効率
よく加熱して減容できるように、例えば、0.3〜2.
5mm、さらに好ましくは0.4〜1.5mm、最適に
は0.5mmに設定される。減容隙間11Mと狭幅リン
グスリット11Aの最適間隔は、被破砕物であるプラス
チックフィルムの種類と要求される減容の程度とによっ
て変化する。融点の低いプラスチックフィルムは、減容
隙間を広くして、時間当りの処理能力を大きくする。融
点の高いプラスチックフィルムは、減容隙間を狭くして
加熱温度を高くする。減容隙間を狭くすると、減容され
るプラスチックフィルムの加熱温度が高くなる。
シリンダー8Aの減容開口9の内面に接近し、減容開口
9の内面と強制引込凸条13の外周面13Aとの間に減
容隙間11Mを形成する。ガイド溝12に供給された被
破砕物は、減容隙間11Mと狭幅リングスリット11A
とを通過するときに摩擦熱で加熱されて減容される。ガ
イド溝12に供給された被破砕物は、ガイド溝12から
減容隙間11Mに、減容隙間11Mからガイド溝12に
移送されながら減容されて次第に下方に移送される。ガ
イド溝12の下部に移送された後は、押出隙間11の下
端に設けられる狭幅リングスリット11Aを通過し、通
過するときにさらに、摩擦熱で減容されて押出隙間11
から排出される。減容隙間11Mと狭幅リングスリット
11Aの間隔は、ここで被破砕物を効率よく十分に効率
よく加熱して減容できるように、例えば、0.3〜2.
5mm、さらに好ましくは0.4〜1.5mm、最適に
は0.5mmに設定される。減容隙間11Mと狭幅リン
グスリット11Aの最適間隔は、被破砕物であるプラス
チックフィルムの種類と要求される減容の程度とによっ
て変化する。融点の低いプラスチックフィルムは、減容
隙間を広くして、時間当りの処理能力を大きくする。融
点の高いプラスチックフィルムは、減容隙間を狭くして
加熱温度を高くする。減容隙間を狭くすると、減容され
るプラスチックフィルムの加熱温度が高くなる。
【0043】回転部材8Bは、中心に回転軸8aを固定
している。回転軸8aはベアリング14を介して基台1
5に垂直に支承されている。回転軸8aの下端には、プ
ーリー19が固定される。プーリー19は、タイミング
ベルト20を介してモーター21のプーリー22に連結
される。モーター21は変速モーターで、回転部材8B
の回転速度を理想の回転数に調整する。回転部材8Bの
理想的な回転数は、回転部材8Bの半径と減容する被破
砕物でプラスチックフィルムの種類によって異なる。回
転部材8Bの外径が360mmφ、被破砕物をポリエチ
レンフィルムや塩化ビニルフィルムとするとき、回転部
材8Bの理想的な回転数は、約1000rpmである。
回転部材8Bの回転速度を速くすると、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aの温度が高くなるとともに、時間当
りの処理能力が高くなる。したがって、回転部材8Bの
回転数は、時間当りの処理能力と被破砕物の種類とを考
慮して、たとえば、450〜2000rpm、さらに好
ましくは500〜1500rpmの範囲に設定される。
している。回転軸8aはベアリング14を介して基台1
5に垂直に支承されている。回転軸8aの下端には、プ
ーリー19が固定される。プーリー19は、タイミング
ベルト20を介してモーター21のプーリー22に連結
される。モーター21は変速モーターで、回転部材8B
の回転速度を理想の回転数に調整する。回転部材8Bの
理想的な回転数は、回転部材8Bの半径と減容する被破
砕物でプラスチックフィルムの種類によって異なる。回
転部材8Bの外径が360mmφ、被破砕物をポリエチ
レンフィルムや塩化ビニルフィルムとするとき、回転部
材8Bの理想的な回転数は、約1000rpmである。
回転部材8Bの回転速度を速くすると、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aの温度が高くなるとともに、時間当
りの処理能力が高くなる。したがって、回転部材8Bの
回転数は、時間当りの処理能力と被破砕物の種類とを考
慮して、たとえば、450〜2000rpm、さらに好
ましくは500〜1500rpmの範囲に設定される。
【0044】回転部材8Bと減容シリンダー8Aとは、
図9に示すように、内部にキャビティー16を設けて、
強制的に冷却してプラスチックフィルムである被破砕物
の加熱温度を制御している。強制冷却される回転部材8
Bと減容シリンダー8Aは、被破砕物の加熱温度が低く
なるので、回転部材8Bの回転速度を速くできる。
図9に示すように、内部にキャビティー16を設けて、
強制的に冷却してプラスチックフィルムである被破砕物
の加熱温度を制御している。強制冷却される回転部材8
Bと減容シリンダー8Aは、被破砕物の加熱温度が低く
なるので、回転部材8Bの回転速度を速くできる。
【0045】さらに、図9に示す減容装置は、押出隙間
11の下方に、粉砕排出羽根23を配設している。粉砕
排出羽根23は、円盤の上面に固定されている。粉砕排
出羽根23は円盤24で回転される。粉砕排出羽根23
は、回転部材8Bの回転軸8aから半径方向に延長され
る共に、図10に示すように、回転方向に対して後退す
る方向に湾曲させている。粉砕排出羽根23は、押出隙
間11から連続して紐状に押し出される被破砕物をさら
に小さく粉砕しなから円周方向に加速し、減容シリンダ
ー8Aの下部に接線方向に開口される排出口から勢いよ
く排出する。
11の下方に、粉砕排出羽根23を配設している。粉砕
排出羽根23は、円盤の上面に固定されている。粉砕排
出羽根23は円盤24で回転される。粉砕排出羽根23
は、回転部材8Bの回転軸8aから半径方向に延長され
る共に、図10に示すように、回転方向に対して後退す
る方向に湾曲させている。粉砕排出羽根23は、押出隙
間11から連続して紐状に押し出される被破砕物をさら
に小さく粉砕しなから円周方向に加速し、減容シリンダ
ー8Aの下部に接線方向に開口される排出口から勢いよ
く排出する。
【0046】減容シリンダー8Aは、図13に示すよう
に、減容開口9の上部にポケット26を設けることもで
きる。ポケット26は、減容シリンダー8Aと回転部材
8Bとの間に供給された被破砕物を一時的に蓄える。ポ
ケット26に蓄えられる被破砕物は、回転部材8Bの強
制引込凸条13に引き込まれて減容隙間で減容して排出
される。ポケット26に被破砕物を貯溜して減容する装
置は、能率よく被破砕物を減容できる特長がある。
に、減容開口9の上部にポケット26を設けることもで
きる。ポケット26は、減容シリンダー8Aと回転部材
8Bとの間に供給された被破砕物を一時的に蓄える。ポ
ケット26に蓄えられる被破砕物は、回転部材8Bの強
制引込凸条13に引き込まれて減容隙間で減容して排出
される。ポケット26に被破砕物を貯溜して減容する装
置は、能率よく被破砕物を減容できる特長がある。
【0047】さらに、減容シリンダー8Aにポケット2
6を設けている減容装置は、図14に示すように、ガイ
ド溝12を浅くする回転部材8Bとすることもできる。
この図の回転部材8Bは、螺旋状の強制引込凸条13の
間に浅いガイド溝12を設けている。この構造の減容装
置は、ガイド溝12とポケット26とに供給された被破
砕物を蓄えて、回転する回転部材の強制引込凸条13で
被破砕物を減容隙間に供給して減容し、減容された被破
砕物を排出する。
6を設けている減容装置は、図14に示すように、ガイ
ド溝12を浅くする回転部材8Bとすることもできる。
この図の回転部材8Bは、螺旋状の強制引込凸条13の
間に浅いガイド溝12を設けている。この構造の減容装
置は、ガイド溝12とポケット26とに供給された被破
砕物を蓄えて、回転する回転部材の強制引込凸条13で
被破砕物を減容隙間に供給して減容し、減容された被破
砕物を排出する。
【0048】以上の実施例は、回転部材8Bの表面に強
制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。本発明
の減容装置は、図15の断面図と図16の平面図とに示
すように、減容シリンダー8Aの減容開口9に強制引込
凸条13とガイド溝12を設けることもできる。これ等
の図に示す減容装置は、図9と図10に示す装置とは反
対に、回転部材8Bに細溝10を、減容シリンダー8A
に強制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。細
溝10は、図9と図10に示す装置と同じように、回転
部材8Bの軸方向に延長して設けられる。細溝10の
幅、深さ、下端の構造は、図9と図10に示す装置と同
じに設計できる。
制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。本発明
の減容装置は、図15の断面図と図16の平面図とに示
すように、減容シリンダー8Aの減容開口9に強制引込
凸条13とガイド溝12を設けることもできる。これ等
の図に示す減容装置は、図9と図10に示す装置とは反
対に、回転部材8Bに細溝10を、減容シリンダー8A
に強制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。細
溝10は、図9と図10に示す装置と同じように、回転
部材8Bの軸方向に延長して設けられる。細溝10の
幅、深さ、下端の構造は、図9と図10に示す装置と同
じに設計できる。
【0049】回転部材8Bが回転されると、供給される
被破砕物は、強制引込凸条13で下方に落下させながら
減容される。減容シリンダー8Aの強制引込凸条13
は、減容開口9の内面に半径方向に延長して設けられて
おり、強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けてい
る。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズに
案内して、能率よく減容できるように、図15に示すよ
うに、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイド溝
12を上部で深くするために、減容シリンダー8Aは、
減容開口9の全体形状を、上方で内径が大きくなる円錐
状として、内面に突出して強制引込凸条13を設けてい
る。この形状の減容シリンダー8Aは、強制引込凸条1
3の間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなる
ガイド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、
図15の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リング
スリット11Aとなっている。
被破砕物は、強制引込凸条13で下方に落下させながら
減容される。減容シリンダー8Aの強制引込凸条13
は、減容開口9の内面に半径方向に延長して設けられて
おり、強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けてい
る。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズに
案内して、能率よく減容できるように、図15に示すよ
うに、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイド溝
12を上部で深くするために、減容シリンダー8Aは、
減容開口9の全体形状を、上方で内径が大きくなる円錐
状として、内面に突出して強制引込凸条13を設けてい
る。この形状の減容シリンダー8Aは、強制引込凸条1
3の間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなる
ガイド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、
図15の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リング
スリット11Aとなっている。
【0050】ガイド溝12に落下された被破砕物は、回
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、減容シリンダー8Aの強制引込凸条13は、図
16に示すように、回転部材8Bの回転方向と反対の方
向に向かって下り勾配に対して傾斜している。図16に
示す回転部材8Bは、矢印で示すように左に回転して被
破砕物を減容する。
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、減容シリンダー8Aの強制引込凸条13は、図
16に示すように、回転部材8Bの回転方向と反対の方
向に向かって下り勾配に対して傾斜している。図16に
示す回転部材8Bは、矢印で示すように左に回転して被
破砕物を減容する。
【0051】強制引込凸条13の回転軸8aに対する傾
斜角は、図9と図10に示す装置と同じように設計され
る。
斜角は、図9と図10に示す装置と同じように設計され
る。
【0052】強制引込凸条13の内周面13Bは、回転
部材8Bの外周面に接近し、回転部材8Bの外周面と強
制引込凸条13の内周面13Bとの間に減容隙間11M
を形成している。ガイド溝12に供給された被破砕物
は、減容隙間11Mと狭幅リングスリット11Aとを通
過するときに摺り潰されて減容される。ガイド溝12に
供給された被破砕物は、ガイド溝12から減容隙間11
Mに、減容隙間11Mからガイド溝12に移送されなが
ら減容されて次第に下方に移送される。ガイド溝12の
下部に移送された後は、押出隙間11の下端に設けられ
る狭幅リングスリット11Aを通過し、通過するときに
さらに、減容されて押出隙間11から排出される。減容
隙間11Mと狭幅リングスリット11Aの間隔は、図9
と図10に示す装置と同じように設計される。
部材8Bの外周面に接近し、回転部材8Bの外周面と強
制引込凸条13の内周面13Bとの間に減容隙間11M
を形成している。ガイド溝12に供給された被破砕物
は、減容隙間11Mと狭幅リングスリット11Aとを通
過するときに摺り潰されて減容される。ガイド溝12に
供給された被破砕物は、ガイド溝12から減容隙間11
Mに、減容隙間11Mからガイド溝12に移送されなが
ら減容されて次第に下方に移送される。ガイド溝12の
下部に移送された後は、押出隙間11の下端に設けられ
る狭幅リングスリット11Aを通過し、通過するときに
さらに、減容されて押出隙間11から排出される。減容
隙間11Mと狭幅リングスリット11Aの間隔は、図9
と図10に示す装置と同じように設計される。
【0053】減容シリンダー8Aと回転部材8Bとは、
減容シリンダー8Aと回転部材8Bとを冷却して、減容
温度を低くする。図9と図10に示す装置は、回転部材
8Bと減容シリンダー8Aとに冷却用のキャビティー1
6を設けている。キャビティー16には冷却水が循環さ
れる。
減容シリンダー8Aと回転部材8Bとを冷却して、減容
温度を低くする。図9と図10に示す装置は、回転部材
8Bと減容シリンダー8Aとに冷却用のキャビティー1
6を設けている。キャビティー16には冷却水が循環さ
れる。
【0054】キャビティー16に冷却水を循環させるた
めに、回転部材8Bは、回転軸8aの下端に、ロータリ
ージョイント17を連結している。回転部材8Bのキャ
ビティー16は、回転軸8aの中心に開口された循環路
18を介してロータリージョイント17に連結されてい
る。回転軸8aは、2重管の循環路18を内蔵してい
る。回転軸8aの2重管はキャビティー16の流入側と
排出側に連結されている。二重管の循環路18はロータ
リージョイント17を介して、冷却水の流入路と、排出
路に連結されている。減容シリンダー8Aのキャビティ
ー16は、冷却水の流入路と排出路に連結されている。
冷却水の流入路から供給される冷水は、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aのキャビティー16を循環して、回
転部材8Bと減容シリンダー8Aとを冷却する。
めに、回転部材8Bは、回転軸8aの下端に、ロータリ
ージョイント17を連結している。回転部材8Bのキャ
ビティー16は、回転軸8aの中心に開口された循環路
18を介してロータリージョイント17に連結されてい
る。回転軸8aは、2重管の循環路18を内蔵してい
る。回転軸8aの2重管はキャビティー16の流入側と
排出側に連結されている。二重管の循環路18はロータ
リージョイント17を介して、冷却水の流入路と、排出
路に連結されている。減容シリンダー8Aのキャビティ
ー16は、冷却水の流入路と排出路に連結されている。
冷却水の流入路から供給される冷水は、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aのキャビティー16を循環して、回
転部材8Bと減容シリンダー8Aとを冷却する。
【0055】さらに、図9と図15に示す減容装置は、
減容シリンダーを垂直に立てて配設している。垂直の減
容シリンダー8Aは、もっとも効率よく、被破砕物を押
出隙間に供給できる。ただ、減容シリンダー8Aを垂直
な姿勢から多少傾斜して配設することもできるのは言う
までもない。したがって、本明細書において、減容シリ
ンダー8Aを垂直に配設するとは、減容シリンダー8A
をほぼ垂直に配設する状態を含む。
減容シリンダーを垂直に立てて配設している。垂直の減
容シリンダー8Aは、もっとも効率よく、被破砕物を押
出隙間に供給できる。ただ、減容シリンダー8Aを垂直
な姿勢から多少傾斜して配設することもできるのは言う
までもない。したがって、本明細書において、減容シリ
ンダー8Aを垂直に配設するとは、減容シリンダー8A
をほぼ垂直に配設する状態を含む。
【0056】
【発明の効果】本発明の破砕装置は、ロータリーカッタ
ーを正転させるときには、回転刃で被破砕物を挟んで切
断し、反転させるときは、回転刃と固定刃とで被破砕物
を挟んで切断する。すなわち、ロータリーカッターは、
正転するときと反転するときの両方で被破砕物を切断す
る。この装置は、ロータリーカッターに被破砕物が巻き
付き、あるいは被破砕物が切断部に詰まってスムーズに
回転できなくなったときに、ロータリーカッターを反転
させる。反転するロータリーカッターは、正転するとき
とは異なる部分で被破砕物を切断する。このため、正転
するロータリーカッターに被破砕物が詰まったときに、
ロータリーカッターを反転させると、反転状態では、正
転状態とは異なる状態で、被破砕物が回転刃と固定刃と
の切断部分に供給される。すなわち、正転するロータリ
ーカッターの回転刃で局部的に多量の被破砕物が供給さ
れて詰まる状態となっても、ロータリーカッターを反転
する状態では、必ずしも同じ状態では回転刃と固定刃の
切断部に送られず、回転刃と固定刃とで切断できる。何
回か反転してロータリーカッターの回転刃と固定刃とに
被破砕物が詰まるようになると、ロータリーカッターを
反転から正転に切り換えると、被破砕物はさらに異なる
状態で回転刃の切断部に供給されて切断される。このよ
うに、正転と反転の両方で被破砕物を切断し、さらに異
なる状態で被破砕物を切断するので、ロータリーカッタ
ーを正逆に反転させることによ、詰まった被破砕物をス
ムーズに切断できる特長がある。
ーを正転させるときには、回転刃で被破砕物を挟んで切
断し、反転させるときは、回転刃と固定刃とで被破砕物
を挟んで切断する。すなわち、ロータリーカッターは、
正転するときと反転するときの両方で被破砕物を切断す
る。この装置は、ロータリーカッターに被破砕物が巻き
付き、あるいは被破砕物が切断部に詰まってスムーズに
回転できなくなったときに、ロータリーカッターを反転
させる。反転するロータリーカッターは、正転するとき
とは異なる部分で被破砕物を切断する。このため、正転
するロータリーカッターに被破砕物が詰まったときに、
ロータリーカッターを反転させると、反転状態では、正
転状態とは異なる状態で、被破砕物が回転刃と固定刃と
の切断部分に供給される。すなわち、正転するロータリ
ーカッターの回転刃で局部的に多量の被破砕物が供給さ
れて詰まる状態となっても、ロータリーカッターを反転
する状態では、必ずしも同じ状態では回転刃と固定刃の
切断部に送られず、回転刃と固定刃とで切断できる。何
回か反転してロータリーカッターの回転刃と固定刃とに
被破砕物が詰まるようになると、ロータリーカッターを
反転から正転に切り換えると、被破砕物はさらに異なる
状態で回転刃の切断部に供給されて切断される。このよ
うに、正転と反転の両方で被破砕物を切断し、さらに異
なる状態で被破砕物を切断するので、ロータリーカッタ
ーを正逆に反転させることによ、詰まった被破砕物をス
ムーズに切断できる特長がある。
【0057】さらに本発明の破砕装置は、ロータリーカ
ッターの回転刃の間に帯状の被破砕物が巻き付いた状態
で、ロータリーカッターを反転させると、巻き付いた帯
状の被破砕物が回転軸の表面から離れて太くなる。この
状態で、さらにロータリーカッターを反転させると、回
転軸から離れた被破砕物が、回転刃と固定刃とで切断さ
れて、ロータリーカッターから除去される。このため、
本発明の破砕装置、ロータリーカッターを分解すること
なく、簡単に巻き付いた帯状の被破砕物を除去できる優
れた特長も実現できる。
ッターの回転刃の間に帯状の被破砕物が巻き付いた状態
で、ロータリーカッターを反転させると、巻き付いた帯
状の被破砕物が回転軸の表面から離れて太くなる。この
状態で、さらにロータリーカッターを反転させると、回
転軸から離れた被破砕物が、回転刃と固定刃とで切断さ
れて、ロータリーカッターから除去される。このため、
本発明の破砕装置、ロータリーカッターを分解すること
なく、簡単に巻き付いた帯状の被破砕物を除去できる優
れた特長も実現できる。
【0058】さらに、本発明の請求項3に記載される破
砕装置は、極めて安全に被破砕物を能率よく破砕できる
特長がある。それは、請求項3の装置が、ロータリーカ
ッターの供給側に円錐エルボを配設し、この円錐エルボ
でもって被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ターに供給するからである。円錐エルボで被破砕物をロ
ータリーカッターに供給する装置は、フィルム等の被破
砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、人手で被破
砕物を強制的に挿入する必要がない。このため、従来の
装置のように、ロータリーカッターで手の指等が切断さ
れる重大事故を皆無にして安全に使用できる特長があ
る。
砕装置は、極めて安全に被破砕物を能率よく破砕できる
特長がある。それは、請求項3の装置が、ロータリーカ
ッターの供給側に円錐エルボを配設し、この円錐エルボ
でもって被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ターに供給するからである。円錐エルボで被破砕物をロ
ータリーカッターに供給する装置は、フィルム等の被破
砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、人手で被破
砕物を強制的に挿入する必要がない。このため、従来の
装置のように、ロータリーカッターで手の指等が切断さ
れる重大事故を皆無にして安全に使用できる特長があ
る。
【図1】 従来の破砕装置の水平断面図
【図2】 図1に示す破砕装置の垂直断面図
【図3】 本発明の実施例にかかる破砕装置の平面図
【図4】 図3に示す破砕装置の垂直断面図
【図5】 ロータリーカッターの回転刃を示す斜視図
【図6】 本発明の他の実施例の破砕装置の垂直断面図
【図7】 固定刃の一例を示す斜視図
【図8】 引張ロールであるスプラインロールを示す断
面図
面図
【図9】 本発明の破砕装置を減容装置に装着した状態
を示す断面図
を示す断面図
【図10】 図9に示す減容装置の平面図
【図11】 破砕装置を装着する減容装置の要部拡大断
面図
面図
【図12】 図9に示す減容装置の回転部材の斜視図
【図13】 減容装置の回転部材と減容シリンダーの分
解斜視図
解斜視図
【図14】 減容装置の回転部材と減容シリンダーの分
解斜視図
解斜視図
【図15】 他の構造の減容装置の垂直断面図
【図16】 図15に示す減容装置の平面図
1…ロータリーカッター 1A…回転刃 1B
…シャフト 1C…駆動軸 2…駆動手段 2A…モーター 2B
…歯車 3…固定刃 3A…櫛部 3a
…反転刃 3B…掻取刃 4…切断部 5…ケース 6…引張ロール 6A…スプラインロール 6B…平滑ロール 7…円錐エルボ 7A…ホーン 8…減容手段 8A…減容シリンダー 8B…回転部材 8a…回転軸 9…減容開口 10…細溝 11…押出隙間(減容シリンダーと回転部材の間の隙
間) 11A…狭幅リングスリット(押出隙間の先端で減容さ
れた被破砕物が押し出される隙間) 11M…減容隙間(被破砕物を摩擦して加熱する隙間) 12…ガイド溝 13…強制引込凸条 13A…外周面 13B
…内周面 14…ベアリング 15…基台 16…キャビティー 17…ロータリージョイント 18…循環路 19…プーリー 20…タイミングベルト 21…モーター 22…プーリー 23…粉砕排出羽根 24…円盤 25…掻取刃 26…ポケット
…シャフト 1C…駆動軸 2…駆動手段 2A…モーター 2B
…歯車 3…固定刃 3A…櫛部 3a
…反転刃 3B…掻取刃 4…切断部 5…ケース 6…引張ロール 6A…スプラインロール 6B…平滑ロール 7…円錐エルボ 7A…ホーン 8…減容手段 8A…減容シリンダー 8B…回転部材 8a…回転軸 9…減容開口 10…細溝 11…押出隙間(減容シリンダーと回転部材の間の隙
間) 11A…狭幅リングスリット(押出隙間の先端で減容さ
れた被破砕物が押し出される隙間) 11M…減容隙間(被破砕物を摩擦して加熱する隙間) 12…ガイド溝 13…強制引込凸条 13A…外周面 13B
…内周面 14…ベアリング 15…基台 16…キャビティー 17…ロータリージョイント 18…循環路 19…プーリー 20…タイミングベルト 21…モーター 22…プーリー 23…粉砕排出羽根 24…円盤 25…掻取刃 26…ポケット
Claims (3)
- 【請求項1】 下記の構成を有する破砕装置。 (a) 破砕装置は、複数本のロータリーカッター(1)
と、このロータリーカッター(1)を回転させる駆動手段
(2)とを備える。 (b) ロータリーカッター(1)は、シャフト(1B)に所
定の間隔で複数枚の回転刃(1A)を固定している。 (c) 複数本のロータリーカッター(1)は、互いに隣
接して平行に配設されている。 (d) 隣接するロータリーカッター(1)は、シャフト
(1B)の中心距離(D)を回転刃(1A)の外径(d)よりも接近さ
せている。 (e) ロータリーカッター(1)は、互いに隣接して配
設されているロータリーカッター(1)に固定されている
回転刃(1A)が互いに間に挿入されて、隣接するロータリ
ーカッター(1)に固定される回転刃(1A)との側面で、被
破砕物を切断するように構成されている。 (f) ロータリーカッター(1)を回転させる駆動手段
(2)は、反転機構を備える。 (g) 駆動手段(2)は、隣接して配設されている一対
のロータリーカッター(1)を互いに逆方向に回転させ、
被破砕物を切断する切断部(4)で回転刃(1A)の外周を上
から下に移動させる。 (h) ロータリーカッター(1)に隣接して、固定刃(3)
を配設している。 (i) 固定刃(3)は、ロータリーカッター(1)の切断部
(4)の反対側に位置して、ロータリーカッター(1)と平行
に配設されている。 (j) 固定刃(3)はロータリーカッター(1)の回転刃(1
A)の間に挿入される櫛部(3A)を有する。 (k) 櫛部(3A)の幅は回転刃(1A)の間隔にほぼ等し
く、回転刃(1A)の側面に対向する両側縁に反転刃(3a)を
備えている。 (l) 駆動手段(2)がロータリーカッター(1)を正転さ
せる状態で、被破砕物が切断部(4)で切断され、ロータ
リーカッター(1)が反転される状態で、固定刃(3)の反転
刃(3a)と回転刃(1A)とで被破砕物を切断するように構成
されている。 - 【請求項2】 固定刃(3)が、回転刃(1A)の間のシャフ
ト(1B)の表面に接近する掻取刃(3B)を先端に有する請求
項1に記載の破砕装置。 - 【請求項3】 ロータリーカッター(1)の供給側に円錐
エルボ(7)が配設されており、円錐エルボ(7)は、円筒を
所定の曲率半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲
げたもので、この円錐エルボ(7)は、被破砕物の入口に
ホーン(7A)が固定されており、ホーン(7A)は、開口部に
したがって大きくなるテーパー状に形成されており、ホ
ーン(7A)でもって案内される被破砕物を集束し、垂直方
向に供給方向を変更して、ロータリーカッター(1)に供
給するように構成されてなる請求項1に記載の破砕装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6331150A JP2688884B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6331150A JP2688884B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 破砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08155323A true JPH08155323A (ja) | 1996-06-18 |
JP2688884B2 JP2688884B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=18240436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6331150A Expired - Fee Related JP2688884B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2688884B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021284A (ja) * | 2005-07-12 | 2007-02-01 | Kanemiya:Kk | 包装材洗浄処理装置 |
CN100400166C (zh) * | 2006-08-17 | 2008-07-09 | 黄铭玉 | 一种碎纸机的机芯 |
CN107824287A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-23 | 王明法 | 一种谷物颗粒高效粉碎装置 |
CN108704735A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-10-26 | 芜湖凌梦电子商务有限公司 | 一种能够排杂的塑料破碎机 |
CN110252490A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-09-20 | 信丰县包钢新利稀土有限责任公司 | 一种稀土矿石粉碎装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6043777A (ja) * | 1983-08-20 | 1985-03-08 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | 設計支援システム |
JPH0556247U (ja) * | 1992-01-10 | 1993-07-27 | 有限会社長門製作所 | 切粉細断装置 |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP6331150A patent/JP2688884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2688884B2 (ja) | 1997-12-10 |
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