JPH08155322A - 破砕装置 - Google Patents

破砕装置

Info

Publication number
JPH08155322A
JPH08155322A JP33114994A JP33114994A JPH08155322A JP H08155322 A JPH08155322 A JP H08155322A JP 33114994 A JP33114994 A JP 33114994A JP 33114994 A JP33114994 A JP 33114994A JP H08155322 A JPH08155322 A JP H08155322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crushed
rotary
rotary cutter
volume
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33114994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2696163B2 (ja
Inventor
Keiji Nishimura
啓治 西村
Norihito Gotou
紀人 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIMURA IND
NISHIMURA SANGYO KK
SANYO IRON WORKS
Sanyo Ironworks Corp
Original Assignee
NISHIMURA IND
NISHIMURA SANGYO KK
SANYO IRON WORKS
Sanyo Ironworks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHIMURA IND, NISHIMURA SANGYO KK, SANYO IRON WORKS, Sanyo Ironworks Corp filed Critical NISHIMURA IND
Priority to JP6331149A priority Critical patent/JP2696163B2/ja
Publication of JPH08155322A publication Critical patent/JPH08155322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2696163B2 publication Critical patent/JP2696163B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C18/00Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments
    • B02C18/06Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives
    • B02C18/14Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives within horizontal containers
    • B02C2018/147Disintegrating by knives or other cutting or tearing members which chop material into fragments with rotating knives within horizontal containers of the plural stage type

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリーカッターの回転刃で細長い帯状に
切断された被破砕物が回転軸に巻き付くのを効果的に防
止する。 【構成】 破砕装置は、複数枚の回転刃1Aを有する複
数本のロータリーカッター1を有する。ロータリーカッ
ター1は互いに接近して平行に配設されて、2本のロー
タリーカッター1の間に供給される被破砕物を帯状に切
断する。ロータリーカッター1の下方に接近して、引張
ロール6を配設している。引張ロール6の回転速度は、
ロータリーカッター1が被破砕物を切断して送り出す速
度よりも速く、ロータリーカッター1で帯状に切断され
た被破砕物が、引張ロール6に引きちぎられて、小さく
破砕される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として、プラスチ
ックフィルム、レザー、紐状体、ゴムシート、古紙、段
ボール等のシート状の被破砕物を小さく切断する破砕装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】破砕装置は、廃棄されたプラスチック製
のフィルムやレザー等を有効に再利用するために小さく
切断する装置として多用される。破砕されたプラスチッ
クフィルムは、減容装置で加熱溶融してペレット状に加
工できる。ペレット状に加工された廃棄プラスチック
は、成形原料として有効に使用できる。プラスチックフ
ィルムを小さく破砕して、減容装置に供給すると、簡単
な構造の減容装置で能率よく減容できる特長がある。
【0003】プラスチックフィルムを破砕する装置とし
て、本発明者は図1と図2に示す破砕装置を開発した。
この図に示す破砕装置は、2本のロータリーカッター1
を互いに接近して平行に配設している。ロータリーカッ
ター1は、一定の間隔で鋸刃状の回転刃1Aを固定して
いる。2本のロータリーカッター1は、互いに接近して
配設されて、隣接する回転刃1Aが互いにその間に侵入
し、回転刃1Aの間でプラスチックフィルムを挟んで切
断する。すなわち、2本のロータリーカッター1は、回
転刃1Aの外径よりも中心距離を接近させて配設し、回
転刃1Aの側面でプラスチックフィルムを切断してい
る。回転刃1Aの側面は平面状で、隣接する回転刃1A
は互いに側面が摺動し、あるいは接近して、その間でプ
ラスチックフィルムを切断する。
【0004】この構造の破砕装置は、ロータリーカッタ
ー1に固定した回転刃1Aで、供給されるプラスチック
フィルムを細長い帯状に切断する。幅の広いプラスチッ
クフィルムを供給して、回転刃1Aの厚さに等しい幅の
帯状に切断できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構造の破砕装置
は、回転刃で能率よくプラスチックフィルムを切断でき
る特長がある。しかしながら、切断された細長い帯状の
プラスチックフィルムが、回転刃1Aの間のシャフト1
Bに巻き付いてしまうことがある。シャフト1Bに巻き
付いたプラスチックフィルムを除去するために、本発明
者は、シャフト1Bの表面に接近して掻取刃(図示せ
ず)を設けた。しかしながら、掻取刃でもって、シャフ
トに巻き付いたプラスチックフィルムを確実に取り除く
ことは極めて難しかった。それは、プラスチックフィル
ムは1枚の厚さが相当に薄いので、掻取刃を極めてシャ
フトに接近させない限り、確実に掻き落とすことができ
ないからである。掻取刃とシャフトの間に、少しでもク
リアランスができると、巻き付いたプラスチックフィル
ムは掻き取りできなくなる。多数枚の回転刃を固定した
ロータリーカッターの、回転刃の間にあるシャフトに、
クリアランスを0として掻取刃を固定することは極めて
難しく、掻取刃ではシャフトに巻き付いたプラスチック
フィルムを確実に除去でない。
【0006】さらに、困ったことに、シャフトに薄いプ
ラスチックフィルムが巻き付くと、しだいに強固に巻き
付いてこれを簡単に除去できなくなる。とくに、ロータ
リーカッターを回転させながら回転刃の間に巻き付いた
プラスチックフィルムを除去することができない。ロー
タリーカッターを分解してシャフトに巻き付いたプラス
チックフィルムを取り除く必要がある。ロータリーカッ
ターを回転させる状態では、回転刃の間に隣接するロー
タリーカッターが侵入するので、この間に刃物等を挿入
して、巻き付いたプラスチックフィルムを除去できな
い。分解してシャフトのプラスチックフィルムを除去す
るので、このために、極めて手数がかかる欠点がある。
【0007】本発明は、この弊害を防止することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、回転刃で
細長い帯状に切断された被破砕物がシャフトに巻き付く
のを効果的に防止できると共に、帯状の被破砕物を小さ
く破断することもできる破砕装置を提供することにあ
る。
【0008】さらに、従来の破砕装置は、フィルム等の
被破砕物の引き込みが充分でないために、人の手で被破
砕物を強制的に挿入しているが、この作業は極めて危険
である。やむなく危険な作業が強いられる従来の破砕装
置は、手が巻き込まれて指先切断等の重大事故が現在も
多発しているのが実状である。本発明の第2の目的は、
被破砕物を供給できる破砕装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の破砕装置は、
前述の目的を達成するために、下記の構成を備えてい
る。破砕装置は、駆動軸1Cに所定の間隔で複数枚の回
転刃1Aを設けている複数本のロータリーカッター1を
互いに隣接して平行に配設している。複数本のロータリ
ーカッター1は、互いに隣接するロータリーカッター1
に固定の回転刃1Aを互いに間に挿入させる位置に接近
して配設されている。すなわち、隣接するロータリーカ
ッター1のシャフト1Bの間隔は、回転刃1Aの外径よ
りも接近させている。隣接するロータリーカッター1に
固定される回転刃1Aが、側面で被破砕物を挟んで切断
するように構成されている。
【0010】さらに、本発明の破砕装置は、ロータリー
カッター1の下方に接近して、ロータリーカッター1で
切断された被破砕物を挟着して引っ張る引張ロール6を
配設している。引張ロール6の回転速度は、ロータリー
カッター1が被破砕物を切断して送り出す速度よりも速
く設定されている。ロータリーカッター1で帯状に切断
された被破砕物が、引張ロール6に引きちぎられて、小
さく破砕されるように構成されている。
【0011】さらにまた、本発明の請求項2に記載され
る破砕装置は、ロータリーカッター1の供給側に円錐エ
ルボ7を配設している。円錐エルボ7は、円筒を所定の
曲率半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げた形
状に成形されている。さらに、この円錐エルボ7は、被
破砕物の入口にホーン7Aを固定している。ホーン7A
は、開口部にしたがって大きくなるテーパー状に形成さ
れており、ホーン7Aでもって案内される被破砕物を集
束し、垂直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッ
ター1に供給するように構成している。
【0012】
【作用】本発明の破砕装置は、下記のようにして廃棄プ
ラスチックフィルム等の被破砕物を小さく切断する。被
破砕物はロータリーカッター1の回転刃1Aの切断部4
で細長い帯状に切断される。回転刃1Aは被破砕物をハ
サミのように切断する。切断された帯状の被破砕物は、
ロータリーカッター1から垂れ下がり、ロータリーカッ
ター1の下方に設けられている引張ロール6に挟まれ
る。引張ロール6が帯状の被破砕物を引き下げる速度、
すなわち、引張ロール6の周速は、ロータリーカッター
1がプラスチックフィルム等の被破砕物を送り出す速度
よりも速く設定している。引張ロール6が、ロータリー
カッター1よりも速く被破砕物を引っ張るので、ロータ
リーカッター1で切断された帯状の被破砕物は、ロータ
リーカッター1から送り出された部分で緩むことなく、
引張ロール6に引きちぎられて、小さく切断される。と
くに、図4に示すように、一方の引張ロール6をスプラ
インロール6Aとする装置は、スプラインロール6Aの
先端縁で、帯状の被破砕物を小さく切断できる特長があ
る。
【0013】さらに、円錐エルボ7を有する破砕装置
は、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッター
1の所定の部分に供給できる。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッター1の所定の位置に供給できる特徴がある。ま
た、円錐エルボ7とロータリーカッター1は、フィルム
等の被破砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、従
来の装置のように、人手で被破砕物を強制的に挿入する
必要がなく、ロータリーカッターで手の指等が切断され
る重大事故を皆無にできる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の装置を例示するものであって、この
発明の装置を下記の構造に特定するものでない。
【0015】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。
【0016】図3と図4に示す破砕装置は、上下を開口
した角筒状のケース5と、このケース5の上部に水平に
装着された2本のロータリーカッター1と、このロータ
リーカッター1の下方に配設された引張ロール6と、ロ
ータリーカッター1と引張ロール6とを駆動する駆動手
段2とを備える。
【0017】ケース5は、上方の開口部に、円錐エルボ
7を固定している。円錐エルボ7は、円筒を所定の曲率
半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲げたもので
ある。この円錐エルボ7は、被破砕物の入口にホーン7
Aを固定している。ホーン7Aは、開口部にしたがって
大きくなるテーパー状をしている。この構造の円錐エル
ボ7は、ホーン7Aで案内される被破砕物を集束し、垂
直方向に供給方向を変更して、ロータリーカッター1に
供給する。円錐エルボ7はケース5上面の開口面積より
も細く、被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ター1の中央部分に供給する。したがって、円錐エルボ
7は、プラスチックフィルム等の被破砕物を、ロータリ
ーカッター1の所定の位置に供給できる特徴がある。
【0018】ロータリーカッター1に被破砕物を供給す
るために、円錐エルボ7に代わってロールを使用するこ
ともできる。ロールは、水平ロールの両側に、垂直ない
しは傾斜して側部ロールを配設したものが使用できる。
この構造のロールは、側部ロールで被破砕物を両側から
中央部に集束し、水平ロールで水平に供給される被破砕
物を垂直の方向に移送して、ロータリーカッターに供給
できる。
【0019】ロールは円錐エルボ7と同じように、被破
砕物を集束してロータリーカッター1の中央部分に供給
できる。ただ、ロールに比較すると、円錐エルボ7は構
造が簡単で、極めてスムーズに被破砕物をロータリーカ
ッターの所定の位置に集束して供給できる優れた特長が
ある。
【0020】さらに、ケース5の内面には固定刃3を固
定している。固定刃3はロータリーカッター1の回転刃
1Aの間に挿入される櫛部を有する。回転刃1Aの間に
挿入される櫛部3Aは、回転刃1Aの間のシャフト1B
に帯状の被破砕物が巻き付くのを防止する。このため、
固定刃3の櫛部3Aは、回転刃1Aの間に挿入される櫛
部3Aの先端に鋭角の掻取刃3Bを設けている。掻取刃
3Bは、掻取刃3Bの間のシャフト1Bの表面に接触
し、あるいは著しく接近して、回転刃1Aで切断された
被破砕物が、シャフト1Bに巻き付くのを防止してい
る。回転刃1Aの間に挿入される部分の幅は、回転刃1
Aの間隔にほぼ等しく設計される。この構造の固定刃3
は、ロータリーカッター1を逆転させるときに、回転刃
1Aと櫛部3Aとの境界で、ハサミのように被破砕物を
切断できる。このため、何等かの原因で、ロータリーカ
ッター1を逆転させるとき、被破砕物を切断して軽く逆
転できる特長がある。
【0021】ロータリーカッター1は、駆動軸1Cに一
定の間隔で回転刃1Aを固定している。回転刃1Aは、
図5の平面図に示すように、所定の厚さの金属板を鋸歯
状に加工したものでキーを介して駆動軸1Cに固定され
ている。1本の駆動軸1Cには複数枚の回転刃1Aが固
定される。1本の駆動軸1Cに連結される複数枚の回転
刃1Aは、好ましくは、鋸歯の先端を螺旋状とするよう
に、駆動軸1Cに挿入して固定される。鋸歯状の回転刃
1Aは、図4に示すように、被破砕物の切断部4で下向
きとなるように、互いに反対方向に回転される。この方
向に回転される回転刃1Aは、傾斜面で被破砕物をハサ
ミのように挟んで切断する。回転刃1Aの厚さは、切断
される被破砕物の幅を決定する。したがって、被破砕物
を細い幅に切断する装置は、回転刃1Aを薄くし、被破
砕物を厚く切断する装置は、回転刃1Aを厚くする。回
転刃1Aの厚さは、たとえば、プラスチックフィルムを
切断する装置にあっては、約15mmに設計される。た
だ、回転刃1Aの幅は、プラスチックフィルムを切断す
る装置において、3〜50mm、好ましくは5〜30m
m、さらに好ましくは8〜25mmとすることができ
る。さらに、被破砕物をプラスチックフィルム以外のも
の、たとえば、不織布や布地を破砕する装置においても
前記の厚さに設計される。図に示す装置は、回転刃1A
を鋸歯状としているが、回転刃1Aは図6に示すよう
に、外周に三角形の凸起を設けた形状とすることもでき
る。
【0022】ロータリーカッター1は、駆動軸1Cをベ
アリングを介してケース5に水平に支承している。2本
のロータリーカッター1は、図4に示すように、回転刃
1Aの間に隣のロータリーカッター1の回転刃1Aが挿
入されるように、接近して配設されている。さらに、2
本のロータリーカッター1は、回転刃1Aの厚さと、回
転刃1Aの間隔とをほぼ同じに設計して、隣接する回転
刃1Aの間にほとんど隙間ができないように設計してい
る。隣接する回転刃1Aの間に、隙間ができると、被破
砕物を効率よく切断できないからである。
【0023】さらに、図4に示すロータリーカッター1
は、鋸歯状の回転刃1Aの歯先を、隣接するロータリー
カッター1のシャフト1Bの表面に接近させている。こ
の構造のロータリーカッター1は、回転刃1Aの刃先と
シャフト1Bの表面で、被破砕物を挟んで短く切断し、
あるいは、この部分で被破砕物を挟んで切れやすくでき
る特長がある。ロータリーカッター1で、部分的に切れ
やすい状態になった帯状の被破砕物は、引張ロール6で
引っ張って簡単に短く切断できる。
【0024】引張ロール6は、ロータリーカッター1の
下方に位置して、ロータリーカッター1と平行に配設さ
れている。引張ロール6は、スプラインロール6Aと、
表面の平滑な平滑ロール6Bとからなる。スプライン
は、図7の断面図に示すように、断面形状を三角形とす
る凸条を外周に設けている。三角形の凸条は、上端縁を
鋭角に尖られせて、これを平滑ロール6Bに押し付け
て、帯状の引張ロール6を確実に切断する形状としてい
る。凸条は、スプラインロール6Aのシャフト1Bの中
心から多少斜めに傾斜させている。傾斜する凸条は、ス
プラインロール6Aを回転させるときに、いずれかの部
分が平滑ロール6Bに押圧されて、スムーズに平滑ロー
ル6Bに押圧できる特長がある。
【0025】スプラインロール6Aと平滑ロール6Bと
は金属製である。スプラインロール6Aと平滑ロール6
Bとは、スプラインロール6Aの凸条の先端縁を平滑ロ
ール6Bの表面に接触させ、あるいはほとんど隙間なく
接近できる間隔に配設されている。この構造の引張ロー
ル6は、スプラインロール6Aと平滑ロール6Bとで、
帯状に切断された被破砕物を、確実に短く切断できる特
長がある。ただ、引張ロール6には、図示しないが、2
本の平滑ロールを使用することもできる。2本の平滑ロ
ールは、ロータリーカッターで帯状に切断された被破砕
物を挟着して引きちぎって小さく切断する。被破砕物に
粘着性があって、平滑ロール6Bの表面に付着するとき
は、図4の鎖線で示すように、平滑ロール6Bの表面に
接触して掻取刃25を設ける。掻取刃25は、平滑ロー
ル6Bの表面に付着する被破砕物を掻き取ることができ
る。
【0026】駆動手段2はモーター2Aと歯車2Bとを
備え、モーター2Aは、歯車2Bを介してロータリーカ
ッター1と引張ロール6に連結されている。2本のロー
タリーカッター1は、同じ速度で回転させることもでき
るが、一方を速く回転させることもできる。この場合、
たとえば、一方のロータリーカッター1を他方よりも
1.2〜2倍速く回転させる。引張ロール6もスプライ
ンロール6Aと平滑ロール6Bとを同じ速さで回転させ
ることもできるが、好ましくは、スプラインロール6A
を平滑ロール6Bよりも速く、たとえば、1.2〜2倍
の速度で回転させる。平滑ロール6Bよりも速く回転さ
れるスプラインロール6Aは、帯状の被破砕物をより効
率よく小さく切断できる。本発明の破砕装置は、引張ロ
ール6をロータリーカッター1よりも速く回転させるこ
とを特徴とする。2本のロールを異なる速度で回転させ
る装置は、スプラインロール6Aの回転速度を、ロータ
リーカッター1の回転速度よりも速く設定する。ロータ
リーカッター1が被破砕物を帯状に切断して送り出しす
る速度は、速く回転するロータリーカッター1よりも遅
くなる。引張ロール6は、速く回転するスプラインロー
ル6Aが帯状の被破砕物を引っ張って移送するからであ
る。
【0027】スプラインロール6Aの回転速度は、たと
えば、速く回転するロータリーカッター1の回転速度の
1.2倍に設定する。ただ、本発明の装置は、スプライ
ンロール6Aの回転速度を、速く回転するロータリーカ
ッター1の回転速度よりもたとえば、1.1〜3倍、好
ましくは1.1〜2倍、さらに好ましくは1.1〜1.
8倍の回転速度とすることもできる。引張ロール6の回
転速度をロータリーカッター1の回転速度よりも速くす
ると、引張ロール6に挟着された被破砕物は確実に小さ
く切断される。ただ、引張ロール6の回転速度が速すぎ
ると、引張ロール6が帯状の被破砕物を挟着してから、
引きちぎるまでの時間が短くなる。このため、引張ロー
ル6が帯状の被破砕物を挟着していない時間が長くな
る。いいかえると、単位時間に、引張ロール6が帯状の
被破砕物の先端を挟着する回数が多くなる。帯状の被破
砕物が切断されては、先端が引張ロール6に挟着される
状態が繰り返されるからである。このため、引張ロール
6が帯状の被破砕物の先端を挟着できなくなる確率が高
くなることがある。引張ロール6の回転速度を遅くする
と、この弊害を防止できる。ただ、引張ロール6の回転
速度が遅くなりすぎて、ロータリーカッター1が被破砕
物を移送する速度よりも、引張ロール6が帯状の被破砕
物を移送する速度が遅くなると、引張ロール6で帯状の
被破砕物を小さく切断できなくなる。また、ロータリー
カッター1と引張ロール6との間に、帯状の被破砕物の
緩みができ、これがロータリーカッター1に巻き付くこ
とがある。このような弊害を防止するために、引張ロー
ル6の回転速度は、前記の範囲に設定される。
【0028】以上の装置は、2本のロータリーカッター
1を備えている。本発明の破砕装置は、ロータリーカッ
ターを2本に特定しない。ロータリーカッターは、複数
本とすることができる。ロータリーカッターは、2本を
一対として被破砕物を切断する。被破砕物を切断する一
対のロータリーカッターは、互いに逆方向に回転され
て、被破砕物を挟んで切断する部分を上から下に移動さ
せる。複数対のロータリーカッターを設けた装置は、ロ
ータリーカッターの本数が偶数本となる。ただし、本発
明の装置は、ロータリーカッターの本数を必ずしも偶数
本とする必要はない。一対のロータリーカッターの間
に、1本のロータリーカッターを配設することもできる
からである。
【0029】本発明の破砕装置は、小さく破砕する被破
砕物を特定するものではないが、廃棄プラスチックフィ
ルムを小さく切断して減容装置に供給する装置に最適で
ある。減容装置に装着される破砕装置は、減容装置の供
給側である上に装着されて、小さく裁断した廃棄プラス
チックフィルムを減容装置に供給する。
【0030】図9の断面図に示す減容装置は、被破砕物
である廃棄プラスチックフィルムを、加熱、溶融させて
減容して排出する減容手段8を備える。減容手段8は、
減容シリンダー8Aと回転部材8Bとを備える。減容シ
リンダー8Aと回転部材8Bとの間には、被破砕物であ
る廃棄プラスチックフィルムを加熱、減容して押し出す
押出隙間11を設けている。減容シリンダー8Aは円筒
状で、被破砕物を減容して下端から排出する減容開口9
を開口している。減容開口9は円柱状で、内面には、図
10の拡大図に示すように、回転部材8Bの軸と平行に
縦に延長して多数の細溝10を設けている。細溝10
は、好ましくは、幅を約5mm、深さを約3mmに設計
する。ただし、細溝10は、例えば幅を1〜15mm、
深さを1〜10mmとすることもできる。図9に示す減
容シリンダー8Aは、図9の拡大断面図に示すように、
下端に向かって細溝10を次第に浅くすると共に、減容
開口9の下端に設けられる狭幅リングスリット11Aま
では細溝10を延長していない。ただ、図11の拡大断
面図に示すように、細溝10は、下端を狭幅リングスリ
ット11Aまで延長することもできる。細溝10を狭幅
リングスリット11Aまで延長する装置は、細溝10に
よって減容された被破砕物の排出量を多くできる。狭幅
リングスリット11Aまで細溝10を延長して、被破砕
物の排出量を少なくするには、狭幅リングスリット11
Aの幅を狭くする。図11に示す装置は、細溝10の下
端で溝を浅くしているが、下端まで同じ深さとすること
もできる。ただし、下端まで同じ深さとする細溝10
は、浅く設計される。
【0031】回転部材8Bは、減容シリンダー8Aの減
容開口9に垂直の姿勢で、円筒状の減容シリンダー8A
と同軸に配設される。回転部材8Bの断面を図9に、平
面図を図10に、斜視図を図12に示す。これ等の図に
示す回転部材8Bは、供給される被破砕物をガイド溝1
2に案内し、ガイド溝12に沿って落下させながら、強
制引込凸条13で減容しながら排出する。
【0032】回転部材8Bは、供給される被破砕物を下
方に落下させながら加熱して減容する。回転部材8B
は、半径方向に延長する4条の強制引込凸条13を有
し、この強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けて
いる。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズ
に案内して、能率よく減容できるように、図9と図12
のごとく、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイ
ド溝12を上部で深くするために、回転部材8Bは全体
の形状を円錐状として外周に強制引込凸条13を設けて
いる。この形状の回転部材8Bは、強制引込凸条13の
間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなるガイ
ド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、図9
の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リングスリッ
ト11Aとなっている。
【0033】ガイド溝12に落下された被破砕物は、回
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、強制引込凸条13は、図12に示すように、回
転部材8Bの回転方向と反対の方向に向かって下り勾配
に対して傾斜している。図11に示す回転部材8Bは、
矢印で示すように左に回転して被破砕物を減容する。
【0034】強制引込凸条13の回転軸に対する傾斜角
は、強制引込凸条13から落下する被破砕物の引き込み
状態を決定する。傾斜角が大きいと、被破砕物の引き込
み作用が強くなる。反対に、傾斜角が小さいと、被破砕
物の引き込みが少なくなる。強制引込凸条13が回転部
材8Bの回転軸となす傾斜角は、好ましくは10度〜6
0度、さらに好ましくは12〜50度の範囲に設計され
る。
【0035】強制引込凸条13の外周面13Aは、減容
シリンダー8Aの減容開口9の内面に接近し、減容開口
9の内面と強制引込凸条13の外周面13Aとの間に摩
滅隙間11Mを形成する。ガイド溝12に供給された被
破砕物は、摩滅隙間11Mと狭幅リングスリット11A
とを通過するときに摩擦熱で加熱されて減容される。ガ
イド溝12に供給された被破砕物は、ガイド溝12から
摩滅隙間11Mに、摩滅隙間11Mからガイド溝12に
移送されながら減容されて次第に下方に移送される。ガ
イド溝12の下部に移送された後は、押出隙間11の下
端に設けられる狭幅リングスリット11Aを通過し、通
過するときにさらに、摩擦熱で減容されて押出隙間11
から排出される。摩滅隙間11Mと狭幅リングスリット
11Aの間隔は、ここで被破砕物を効率よく十分に効率
よく加熱して減容できるように、例えば、0.3〜2.
5mm、さらに好ましくは0.4〜1.5mm、最適に
は0.5mmに設定される。摩滅隙間11Mと狭幅リン
グスリット11Aの最適間隔は、被破砕物であるプラス
チックフィルムの種類と要求される減容の程度とによっ
て変化する。融点の低いプラスチックフィルムは、摩滅
隙間を広くして、時間当りの処理能力を大きくする。融
点の高いプラスチックフィルムは、摩滅隙間を狭くして
加熱温度を高くする。摩滅隙間を狭くすると、減容され
るプラスチックフィルムの加熱温度が高くなる。
【0036】回転部材8Bは、中心に回転軸8aを固定
している。回転軸8aはベアリング14を介して基台1
5に垂直に支承されている。回転軸8aの下端には、プ
ーリー19が固定される。プーリー19は、タイミング
ベルト20を介してモーター21のプーリー22に連結
される。モーター21は変速モーターで、回転部材8B
の回転速度を理想の回転数に調整する。回転部材8Bの
理想的な回転数は、回転部材8Bの半径と減容する被破
砕物でプラスチックフィルムの種類によって異なる。回
転部材8Bの外径が360mmφ、被破砕物をポリエチ
レンフィルムや塩化ビニルフィルムとするとき、回転部
材8Bの理想的な回転数は、約1000rpmである。
回転部材8Bの回転速度を速くすると、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aの温度が高くなるとともに、時間当
りの処理能力が高くなる。したがって、回転部材8Bの
回転数は、時間当りの処理能力と被破砕物の種類とを考
慮して、たとえば、450〜2000rpm、さらに好
ましくは500〜1500rpmの範囲に設定される。
【0037】回転部材8Bと減容シリンダー8Aとは、
図9に示すように、内部にキャビティー16を設けて、
強制的に冷却してプラスチックフィルムである被破砕物
の加熱温度を制御している。強制冷却される回転部材8
Bと減容シリンダー8Aは、被破砕物の加熱温度が低く
なるので、回転部材8Bの回転速度を速くできる。
【0038】さらに、図9に示す減容装置は、押出隙間
11の下方に、粉砕排出羽根23を配設している。粉砕
排出羽根23は、円盤の上面に固定されている。粉砕排
出羽根23は円盤24で回転される。粉砕排出羽根23
は、回転部材8Bの回転軸8aから半径方向に延長され
る共に、図10に示すように、回転方向に対して後退す
る方向に湾曲させている。粉砕排出羽根23は、押出隙
間11から連続して紐状に押し出される被破砕物をさら
に小さく粉砕しなから円周方向に加速し、減容シリンダ
ー8Aの下部に接線方向に開口される排出口から勢いよ
く排出する。
【0039】減容シリンダー8Aは、図13に示すよう
に、減容開口9の上部にポケット26を設けることもで
きる。ポケット26は、減容シリンダー8Aと回転部材
8Bとの間に供給された被破砕物を一時的に蓄える。ポ
ケット26に蓄えられる被破砕物は、回転部材8Bの強
制引込凸条13に引き込まれて減容隙間で減容して排出
される。ポケット26に被破砕物を貯溜して減容する装
置は、能率よく被破砕物を減容できる特長がある。
【0040】さらに、減容シリンダー8Aにポケット2
6を設けている減容装置は、図14に示すように、ガイ
ド溝12を浅くする回転部材8Bとすることもできる。
この図の回転部材8Bは、螺旋状の強制引込凸条13の
間に浅いガイド溝12を設けている。この構造の減容装
置は、ガイド溝12とポケット26とに供給された被破
砕物を蓄えて、回転する回転部材の強制引込凸条13で
被破砕物を減容隙間に供給して減容し、減容された被破
砕物を排出する。
【0041】以上の実施例は、回転部材8Bの表面に強
制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。本発明
の減容装置は、図15の断面図と図16の平面図とに示
すように、減容シリンダー8Aの減容開口9に強制引込
凸条13とガイド溝12を設けることもできる。これ等
の図に示す減容装置は、図9と図10に示す装置とは反
対に、回転部材8Bに細溝10を、減容シリンダー8A
に強制引込凸条13とガイド溝12とを設けている。細
溝10は、図9と図10に示す装置と同じように、回転
部材8Bの軸方向に延長して設けられる。細溝10の
幅、深さ、下端の構造は、図9と図10に示す装置と同
じに設計できる。
【0042】回転部材8Bが回転されると、供給される
被破砕物は、強制引込凸条13で下方に落下させながら
減容される。減容シリンダー8Aの強制引込凸条13
は、減容開口9の内面に半径方向に延長して設けられて
おり、強制引込凸条13の間にガイド溝12を設けてい
る。ガイド溝12は、供給される被破砕物をスムーズに
案内して、能率よく減容できるように、図15に示すよ
うに、上方を深く、下部を浅く形成している。ガイド溝
12を上部で深くするために、減容シリンダー8Aは、
減容開口9の全体形状を、上方で内径が大きくなる円錐
状として、内面に突出して強制引込凸条13を設けてい
る。この形状の減容シリンダー8Aは、強制引込凸条1
3の間に、上部で深く、下部に向かって次第に浅くなる
ガイド溝12を形成している。ガイド溝12の下端は、
図15の拡大断面図に示すように、幅の狭い狭幅リング
スリット11Aとなっている。
【0043】ガイド溝12に落下された被破砕物は、回
転部材8Bの回転によって強制的に引き込まれる。した
がって、減容シリンダー8Aの強制引込凸条13は、図
16に示すように、回転部材8Bの回転方向と反対の方
向に向かって下り勾配に対して傾斜している。図16に
示す回転部材8Bは、矢印で示すように左に回転して被
破砕物を減容する。
【0044】強制引込凸条13の回転軸8aに対する傾
斜角は、図9と図10に示す装置と同じように設計され
る。
【0045】強制引込凸条13の内周面13Bは、回転
部材8Bの外周面に接近し、回転部材8Bの外周面と強
制引込凸条13の内周面13Bとの間に摩滅隙間11M
を形成している。ガイド溝12に供給された被破砕物
は、摩滅隙間11Mと狭幅リングスリット11Aとを通
過するときに摺り潰されて減容される。ガイド溝12に
供給された被破砕物は、ガイド溝12から摩滅隙間11
Mに、摩滅隙間11Mからガイド溝12に移送されなが
ら減容されて次第に下方に移送される。ガイド溝12の
下部に移送された後は、押出隙間11の下端に設けられ
る狭幅リングスリット11Aを通過し、通過するときに
さらに、減容されて押出隙間11から排出される。摩滅
隙間11Mと狭幅リングスリット11Aの間隔は、図9
と図10に示す装置と同じように設計される。
【0046】減容シリンダー8Aと回転部材8Bとは、
減容シリンダー8Aと回転部材8Bとを冷却して、減容
温度を低くする。図9と図10に示す装置は、回転部材
8Bと減容シリンダー8Aとに冷却用のキャビティー1
6を設けている。キャビティー16には冷却水が循環さ
れる。
【0047】キャビティー16に冷却水を循環させるた
めに、回転部材8Bは、回転軸8aの下端に、ロータリ
ージョイント17を連結している。回転部材8Bのキャ
ビティー16は、回転軸8aの中心に開口された循環路
18を介してロータリージョイント17に連結されてい
る。回転軸8aは、2重管の循環路18を内蔵してい
る。回転軸8aの2重管はキャビティー16の流入側と
排出側に連結されている。二重管の循環路18はロータ
リージョイント17を介して、冷却水の流入路と、排出
路に連結されている。減容シリンダー8Aのキャビティ
ー16は、冷却水の流入路と排出路に連結されている。
冷却水の流入路から供給される冷水は、回転部材8Bと
減容シリンダー8Aのキャビティー16を循環して、回
転部材8Bと減容シリンダー8Aとを冷却する。
【0048】さらに、図9と図15に示す減容装置は、
減容シリンダーを垂直に立てて配設している。垂直の減
容シリンダー8Aは、もっとも効率よく、被破砕物を押
出隙間に供給できる。ただ、減容シリンダー8Aを垂直
な姿勢から多少傾斜して配設することもできるのは言う
までもない。したがって、本明細書において、減容シリ
ンダー8Aを垂直に配設するとは、減容シリンダー8A
をほぼ垂直に配設する状態を含む。
【0049】
【発明の効果】本発明の破砕装置は、回転刃で細長い帯
状に切断された被破砕物を回転軸に巻き付かせることな
く、確実に破砕できる特長がある。それは、本発明の破
砕装置が、ロータリーカッターで切断された帯状の被破
砕物を、ロータリーカッターの下方に配設している引張
ロールで挟着して引っ張って小さく切断するからであ
る。ロータリーカッターに帯状の被破砕物が巻き付くこ
とのない本発明の破砕装置は、ロータリーカッターを分
解して、巻き付いた引張ロールを除去する必要がなく、
また、連続的に能率よく被破砕物を小さく破砕できる特
長がある。とくに、被破砕物で帯状の被破砕物を引っ張
って、ロータリーカッターに巻き付くのを防止する本発
明の装置は、極めて薄いプラスチックフィルムが巻き付
くのを有効に防止できる特長がある。この構造は、刃先
で掻き取って巻き付きを防止する機構のように、摺動し
て摩耗する部分がない。このため、耐久性があって長期
間にわたって、薄い被破砕物の巻き付きを効果的に防止
できる特長がある。
【0050】さらに、本発明の請求項2に記載される破
砕装置は、極めて安全に被破砕物を能率よく破砕できる
特長がある。それは、請求項2の装置が、ロータリーカ
ッターの供給側に円錐エルボを配設し、この円錐エルボ
でもって被破砕物をスムーズに集束してロータリーカッ
ターに供給するからである。円錐エルボで被破砕物をロ
ータリーカッターに供給する装置は、フィルム等の被破
砕物をスムーズに引き込んで破砕するので、人手で被破
砕物を強制的に挿入する必要がない。このため、従来の
装置のように、ロータリーカッターで手の指等が切断さ
れる重大事故を皆無にして安全に使用できる特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の破砕装置の水平断面図
【図2】 図1に示す破砕装置の垂直断面図
【図3】 本発明の実施例にかかる破砕装置の平面図
【図4】 図3に示す破砕装置の垂直断面図
【図5】 ロータリーカッターの回転刃を示す斜視図
【図6】 本発明の他の実施例の破砕装置の垂直断面図
【図7】 固定刃の一例を示す斜視図
【図8】 引張ロールであるスプラインロールを示す断
面図
【図9】 本発明の破砕装置を減容装置に装着した状態
を示す断面図
【図10】 図10に示す減容装置の平面図
【図11】 破砕装置を装着する減容装置の要部拡大断
面図
【図12】 図10に示す減容装置の回転部材の斜視図
【図13】 減容装置の回転部材と減容シリンダーの分
解斜視図
【図14】 減容装置の回転部材と減容シリンダーの分
解斜視図
【図15】 他の構造の減容装置の垂直断面図
【図16】 図15に示す減容装置の平面図
【符号の説明】
1…ロータリーカッター 1A…回転刃 1B
…シャフト 1C…駆動軸 2…駆動手段 2A…モーター 2B
…歯車 3…固定刃 3A…櫛部 3a
…反転刃 3B…掻取刃 4…切断部 5…ケース 6…引張ロール 6A…スプラインロール 6B…平滑ロール 7…円錐エルボ 7A…ホーン 8…減容手段 8A…減容シリンダー 8B…回転部材 8a…回転軸 9…減容開口 10…細溝 11…押出隙間(減容シリンダーと回転部材の間の隙
間) 11A…狭幅リングスリット(押出隙間の先端で減容さ
れた被破砕物が押し出される隙間) 11M…減容隙間(被破砕物を摩擦して加熱する隙間) 12…ガイド溝 13…強制引込凸条 13A…外周面 13B
…内周面 14…ベアリング 15…基台 16…キャビティー 17…ロータリージョイント 18…循環路 19…プーリー 20…タイミングベルト 21…モーター 22…プーリー 23…粉砕排出羽根 24…円盤 25…掻取刃 26…ポケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸(1c)に所定の間隔で複数枚の回転
    刃(1A)を設けている複数本のロータリーカッター(1)
    が、互いに隣接して平行に配設されており、さらに、複
    数本のロータリーカッター(1)は、互いに隣接して配設
    されているロータリーカッター(1)に固定されている回
    転刃(1A)が互いに間に挿入される位置に接近して配設さ
    れており、隣接するロータリーカッター(1)に固定され
    る回転刃(1A)が側面で、被破砕物を切断するように構成
    されてなる破砕装置において、 ロータリーカッター(1)の下方に接近して、ロータリー
    カッター(1)で切断された被破砕物を挟着して引っ張る
    引張ロール(6)が配設されており、引張ロール(6)の回転
    速度は、ロータリーカッター(1)が被破砕物を切断して
    送り出す速度よりも速く設定されており、ロータリーカ
    ッター(1)で帯状に切断された被破砕物が、引張ロール
    (6)に引きちぎられて、小さく破砕されるように構成さ
    れてなることを特長とする破砕装置。
  2. 【請求項2】 ロータリーカッター(1)の供給側に円錐
    エルボ(7)が配設されており、円錐エルボ(7)は、円筒を
    所定の曲率半径で水平方向から垂直方向に90度折り曲
    げたもので、この円錐エルボ(7)は、被破砕物の入口に
    ホーン(7A)が固定されており、ホーン(7A)は、開口部に
    したがって大きくなるテーパー状に形成されており、ホ
    ーン(7A)でもって案内される被破砕物を集束し、垂直方
    向に供給方向を変更して、ロータリーカッター(1)に供
    給するように構成されてなる請求項1に記載の破砕装
    置。
JP6331149A 1994-12-07 1994-12-07 破砕装置 Expired - Fee Related JP2696163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6331149A JP2696163B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 破砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6331149A JP2696163B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 破砕装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08155322A true JPH08155322A (ja) 1996-06-18
JP2696163B2 JP2696163B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=18240425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6331149A Expired - Fee Related JP2696163B2 (ja) 1994-12-07 1994-12-07 破砕装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2696163B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758579B1 (ko) * 2006-10-18 2007-09-13 주식회사 대호에코텍 축 대칭형 다단샤프트를 장착한 거터타입 롤링 임팩트크러셔
CN107952549A (zh) * 2016-10-18 2018-04-24 江苏旭田环保机械有限公司 一种纸箱粉碎破碎机
CN108262118A (zh) * 2018-01-17 2018-07-10 甘肃龙海管业科技有限公司 一种辊轴粉碎器及其配套刀头
CN108855492A (zh) * 2018-07-16 2018-11-23 山东源洁环保科技有限公司 一种生活垃圾处理专用撕碎机
CN109201224A (zh) * 2018-11-19 2019-01-15 嵊州市东浦天地彩印包装有限公司 一种废弃包装纸板回收装置
CN113245036A (zh) * 2021-07-05 2021-08-13 南通新丰威机械科技有限公司 一种金属硅用粉碎机
CN115401825A (zh) * 2022-08-25 2022-11-29 临沂市福塑塑料制品有限公司 一种管件的加工装置
CN117339731A (zh) * 2023-12-05 2024-01-05 小神生物科技(山东)有限公司 一种发用角蛋白原料破碎设备及工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0465137U (ja) * 1990-10-17 1992-06-05
JPH0481657U (ja) * 1990-11-28 1992-07-16

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0465137U (ja) * 1990-10-17 1992-06-05
JPH0481657U (ja) * 1990-11-28 1992-07-16

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758579B1 (ko) * 2006-10-18 2007-09-13 주식회사 대호에코텍 축 대칭형 다단샤프트를 장착한 거터타입 롤링 임팩트크러셔
CN107952549A (zh) * 2016-10-18 2018-04-24 江苏旭田环保机械有限公司 一种纸箱粉碎破碎机
CN108262118A (zh) * 2018-01-17 2018-07-10 甘肃龙海管业科技有限公司 一种辊轴粉碎器及其配套刀头
CN108262118B (zh) * 2018-01-17 2024-04-26 甘肃龙海管业科技有限公司 一种辊轴粉碎器及其配套刀头
CN108855492A (zh) * 2018-07-16 2018-11-23 山东源洁环保科技有限公司 一种生活垃圾处理专用撕碎机
CN109201224A (zh) * 2018-11-19 2019-01-15 嵊州市东浦天地彩印包装有限公司 一种废弃包装纸板回收装置
CN109201224B (zh) * 2018-11-19 2020-12-08 嵊州市东浦天地彩印包装有限公司 一种废弃包装纸板回收装置
CN113245036A (zh) * 2021-07-05 2021-08-13 南通新丰威机械科技有限公司 一种金属硅用粉碎机
CN115401825A (zh) * 2022-08-25 2022-11-29 临沂市福塑塑料制品有限公司 一种管件的加工装置
CN117339731A (zh) * 2023-12-05 2024-01-05 小神生物科技(山东)有限公司 一种发用角蛋白原料破碎设备及工艺
CN117339731B (zh) * 2023-12-05 2024-02-02 小神生物科技(山东)有限公司 一种发用角蛋白原料破碎设备及工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2696163B2 (ja) 1998-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4693428A (en) Particle-type shredding mechanism
US7223431B2 (en) Method for shredding blocks of material
JPH02303553A (ja) シート材料の破砕装置
CA2137796C (en) Device for plasticising thermoplastic material
US5163629A (en) Shredder cutting discs
JPH08155322A (ja) 破砕装置
US7434756B2 (en) Rotor and counter knife for a rotary grinder
KR20030087629A (ko) 이동가능한 세정 링을 갖는 자기 세정 슈레딩 장치
AU2001231130A1 (en) Apparatus and method for shredding blocks of material
JP2688884B2 (ja) 破砕装置
US5587186A (en) Apparatus for pelletizing plastics
CN216219889U (zh) 一种牛皮切花分块一体机
JP3544240B2 (ja) 造粒装置
US6029552A (en) Method and apparatus for cutting fiber tow inside-out
JP2620210B2 (ja) 摩砕装置
JP2005096270A (ja) 樹脂材料廃棄物の表面塗膜剥離装置
KR0161530B1 (ko) 세절기의 이송로울러
SU680907A1 (ru) Устройство дл измельчени вулканизованной резины
JP2957544B1 (ja) 粗大物破砕装置
JPH08142049A (ja) 樹脂材料の造粒装置
JPH03270911A (ja) 廃棄合成樹脂の減容装置
EP0087014A1 (en) Improvements in centrifugal pelletizers and methods of centrifugally pelletizing
SU1036370A1 (ru) Устройство дл измельчени м гких материалов
CN113785865A (zh) 一种牛皮切花分块一体机
JP2515687B2 (ja) 合成樹脂の減溶装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090919

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees