JPH08154341A - 二次電池の保護回路装置 - Google Patents

二次電池の保護回路装置

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JPH08154341A
JPH08154341A JP29492394A JP29492394A JPH08154341A JP H08154341 A JPH08154341 A JP H08154341A JP 29492394 A JP29492394 A JP 29492394A JP 29492394 A JP29492394 A JP 29492394A JP H08154341 A JPH08154341 A JP H08154341A
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secondary battery
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Nobuo Shiojima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的大電流で充放電を行ってもスイッチ素
子や電池の破損を起こすことなく電池を確実に保護でき
る二次電池の保護回路装置を提供する。 【構成】 外部接続端子6,7間に二次電池1と直列に
接続されたスイッチ素子2,3と、電池1の放電方向に
順方向が一致するようにスイッチ素子2に並列に接続さ
れたダイオード4と、電池1の充電方向に順方向が一致
するようにスイッチ素子3に並列に接続されたダイオー
ド5と、電池1の端子電圧が第1の設定電圧V1より上
昇したときスイッチ素子1を非導通状態にせしめ、外部
接続端子6,7間の電圧が第2の設定電圧より下降した
ときスイッチ素子1を導通状態にせしめ、電池1の端子
電圧が第3の設定電圧より下降したときスイッチ素子3
を非導通状態にせしめ、外部接続端子6,7間の電圧が
第4の設定電圧より上昇したときスイッチ素子3を導通
状態にせしめる制御回路8とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二次電池の保護回路装
置に係り、特に二次電池や充放電制御のためのスイッチ
素子を充放電に対して保護するための保護回路装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】充電可能な電池、つまり二次電池には多
くの種類があるが、その種類によって最適な充電方式が
ある。例えば、リチウム二次電池などの非水溶媒系二次
電池や鉛蓄電池は、端子間電圧を一定に保って充電を行
う定電圧充電方式を用いることが多い。
【0003】このような定電圧充電方式に適した電池
は、充電時に適正な電圧(充電禁止電圧)を越えて充電
すると、電解液が分解しガスが発生して、性能劣化、電
極の損傷、電池内部の短絡などが起こり、また特に密閉
型電池の場合は電池が破裂に至ることもある。さらに、
このような電池は放電時に適正な電圧(放電禁止電圧)
以下になっても放電を続けると、著しく電池性能が劣化
し、非回復放電電圧(例えば、電池1個当たり1V)ま
で放電すると、その後充電しても場合によっては全く使
用できなくなることがあった。
【0004】このような不具合を避けるための電池保護
手段として、電池に直列にFETなどのスイッチ素子を
接続し、電池の端子電圧(電池電圧)を監視する制御回
路により該スイッチ素子を制御して、充電時には電池電
圧が充電禁止電圧を越えたとき充電を停止し、充電禁止
電圧よりやや低い充電開始電圧より下がると充電を開始
し、また放電時には電池電圧が放電禁止電圧より下がっ
たとき放電を停止し、放電禁止電圧よりやや高い放電開
始電圧より上がると充電を開始するようにした充電式電
源装置が特開平4−75430に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の技術では、比較的大きい電流で電池に充電を行った場
合には、電池の内部抵抗による電圧降下が大きいため、
電池電圧が充電禁止電圧に達して充電電流が遮断された
瞬間に電池電圧が充電開始電圧まで低下し、充電が再開
する、という動作を高速で繰り返して発振状態となるこ
とがある。このため、充放電路に挿入されたスイッチ素
子が高速で導通・非導通を繰り返すことによって、スイ
ッチ素子が発熱し破損する危険がある。
【0006】また、比較的大きい電流で電池を放電させ
た場合には、電池電圧が放電禁止電圧に達し放電電流が
遮断された後、電池電圧が徐々に上昇し、再び放電開始
電圧に達して放電が再開する、という動作を放電電流が
遮断された後に電池電圧が放電開始電圧に達しなくなる
まで繰り返すことがある。これにより電池容量が減少す
るため、電池電圧が低下して放電電流遮断後から非回復
放電電圧に達するまでの時間が短くなり、電池を破損さ
せる危険がある。
【0007】このように従来の技術では、二次電池を比
較的大きい電流で充放電した場合、スイッチ素子や電池
を破損させる危険があった。本発明は、比較的大電流で
充放電を行ってもスイッチ素子や電池の破損を起こすこ
となく電池を確実に保護することができる二次電池の保
護回路装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明に係る二次電池の保護回路装置は、第1
および第2の外部接続端子間に二次電池と直列に接続さ
れた第1のスイッチ素子と、二次電池の放電方向に順方
向が一致するように第1のスイッチ素子に並列に接続さ
れた第1のダイオードと、二次電池の端子電圧が第1の
設定電圧より上昇したとき第1のスイッチ素子を非導通
状態にせしめ、第1および第2の外部接続端子間の電圧
が第2の設定電圧より下降したとき第1のスイッチ素子
を導通状態にせしめる制御手段とを備えたことを特徴と
する。
【0009】また、第2の発明に係る二次電池の保護回
路装置は、第1および第2の外部接続端子間に二次電池
と直列に接続された第2のスイッチ素子と、二次電池の
充電方向に順方向が一致するように第2のスイッチ素子
に並列に接続された第2のダイオードと、二次電池の端
子電圧が第3の設定電圧より下降したとき第2のスイッ
チ素子を非導通状態にせしめ、第1および第2の外部接
続端子間の電圧が第4の設定電圧より上昇したとき第2
のスイッチ素子を導通状態にせしめる制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0010】さらに、第3の発明に係る二次電池の保護
回路装置は、第1および第2の外部接続端子間に二次電
池と直列に接続された第1および第2のスイッチ素子
と、二次電池の放電方向に順方向が一致するように前記
第1のスイッチ素子に並列に接続された第1のダイオー
ドと、二次電池の充電方向に順方向が一致するように第
2のスイッチ素子に並列に接続された第2のダイオード
と、二次電池の端子電圧が第1の設定電圧より上昇した
とき第1のスイッチ素子を非導通状態にせしめ、第1お
よび第2の外部接続端子間の電圧が第2の設定電圧より
下降したとき第1のスイッチ素子を導通状態にせしめ、
二次電池の端子電圧が第3の設定電圧より下降したとき
第2のスイッチ素子を非導通状態にせしめ、第1および
第2の外部接続端子間の電圧が第4の設定電圧より上昇
したとき第2のスイッチ素子を導通状態にせしめる制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】第1の発明では、二次電池の充電時に電池の端
子電圧が第1の設定電圧に達すると、第1のスイッチ素
子が非導通状態となって充電電流が遮断されるが、その
後は電池が放電して第1および第2の外部接続端子間の
電圧が第2の設定電圧まで下がらない限り、スイッチ素
子が導通状態となって次の充電が開始することはない。
従って、電池の端子電圧のみを監視して充電電流のオン
・オフを制御する従来技術において比較的大電流で充電
を行った場合のようにスイッチ素子が高速で導通・非導
通を繰り返すことはないので、スイッチ素子が発熱して
破損するおそれはない。
【0012】第2の発明では、二次電池の放電時には電
池の端子電圧が第3の設定電圧より下がると、第2のス
イッチ素子が非導通状態となって放電電流が遮断される
が、その後は電池が充電されて第1および第2の外部接
続端子間の電圧が第4の設定電圧まで上がらない限り、
次の放電が開始することはない。従って、電池の端子電
圧のみを監視して放電電流のオン・オフを制御する従来
技術のように電池が頻繁に放電と放電電流の遮断を繰り
返すことはない。従って、比較的大電流で電池を放電さ
せても、電池の残容量が低下して非回復放電電圧に低下
するまでの時間が短くなることがなく、電池を破損させ
るおそれはない。第3の発明では、第1の発明による充
電時の保護機能と第2の発明による放電時の保護機能を
兼ね備えることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る二次電池の保護
回路装置の構成を示すブロック図である。この保護回路
装置は、二次電池(以下、単に電池という)1を保護す
るためのものであり、ここでは保護対象の電池1がリチ
ウム二次電池のような非水溶媒系二次電池や鉛蓄電池な
どの、定電圧充電方式で充電するのに適した電池である
場合について説明する。
【0014】図1に示すように、電池1と第1および第
2のスイッチ素子であるNチャネル電界効果トランジス
タ(以下、FETという)2,3が第1および第2の外
部接続端子6,7の間に直列に接続されている。外部接
続端子端子6,7は、充電時には充電器に接続され、放
電時には負荷に接続される。第1のFET2には、電池
1の放電方向にその順方向が一致するように第1のダイ
オード4が並列に接続されている。第2のFET3に
は、電池1の充電方向にその順方向が一致するように第
2のダイオード5が並列に接続されている。すなわち、
第1のFET2のソースは第1の外部接続端子6に接続
され、第1のFET2のドレインは第2のFET3のド
レインに接続され、第2のFET3のソースは電池1の
負極端子に接続され、電池1の正極端子は第2の外部接
続端子7に接続されている。なお、ダイオード4,5と
しては、FET2,3の寄生ダイオードを利用すること
ができる。
【0015】第1の外部接続端子6(FET2のソー
ス)、FET2のゲート、FET3のゲート、電池1の
負極端子(FET3のソース)、および第2の外部接続
端子7(電池1の正極端子)には、制御回路8が接続さ
れている。制御回路8は、電池1の端子電圧VB=VB
+ −VB- と、第1の外部接続端子6と第2の外部接続
端子7間の電圧VBT=VB+ −VT- を監視しており、
それに基づいてFET2のゲートに印加する制御電圧V
out1およびFET3のゲートに印加する制御電圧V
out2を表1に示されるように変化させる。なお、表
1においてHは高レベル、Lは低レベルを表わす。後に
説明する表2および表3も同様である。
【0016】
【表1】
【0017】次に、本実施例の動作を説明する。 <充電時>電池1が図示しない充電器にセットされる
と、外部接続端子6,7に充電器の充電端子が接続さ
れ、電池1の充電が開始される。なお、充電器としては
電池1の端子電圧VBが最大充電電圧V5を越えないよ
うに充電電流を制御する定電圧充電方式の充電器が用い
られる。ここで、V5は V1>V5>V3 のように設定される。V1は第1の設定電圧、V3は第
3の設定電圧である。また、V5は例えば電池1個当た
り4.2Vに設定される。
【0018】今、初期状態として電池1の端子電圧VB
が第1の設定電圧V1と第3の設定電圧V3との間にあ
るとすると、制御回路8から出力される制御電圧Vou
t1,Vout2は共に高レベルにある(状態1)。従
って、FET2およびFET3は共に導通状態となり、
充電器→端子7→電池1→FET3→FET2→端子6
→充電器の経路で充電電流が流れる。この場合、充電器
の定電圧動作により電池電圧VBは最大充電電圧V5よ
り低い電圧となっている。充電が進んで、電池1の端子
電圧VBが上昇し、最大充電電圧V5に達すると、充電
器は充電電流を減少させ、最大充電電圧V5を保持する
ように動作する。
【0019】制御回路8は、電池1の端子電圧VB=V
+ −VB- を監視しており、例えば充電器が故障した
り、誤って電池1に適さない充電器に電池1をセットす
るなどの原因で端子電圧VBが最大充電電圧V5を越
え、第1の設定電圧V1に達すると、制御電圧Vout
1を低レベルとする(状態2)。この結果、FET2は
非導通状態となって充電電流が遮断され、電池1を保護
する。なお、FET2には電池1の放電方向に順方向が
一致するように第1のダイオード4が並列に接続されて
いるため、FET2が非導通状態でも第1のダイオード
4を通って放電電流を流すことができる。
【0020】この後は、電池1の端子電圧VBが第1の
設定電圧V1より低下しても、制御電圧Vout1は低
レベルを維持し、充電電流遮断状態が継続する。すなわ
ち、制御回路8は外部制御端子6,7間の電圧VBT(こ
の場合は、電池1の端子電圧VBとFET2およびFE
T3の電圧降下との合計の電圧に等しい)=VB+ −V
- を監視しており、充電器を外すか電池1を放電させ
るなどによりVBTが第2の設定電圧V2より低下する
と、初めて制御電圧Vout1を高レベルに復帰させる
(状態3)。この結果、FET2が導通状態となり、再
び充電器をセットすると電池1に充電電流が流れ始め
る。
【0021】このように電池1の充電時には、電池1の
端子電圧VBが第1の設定電圧V1に達すると、FET
2が非導通状態となって充電電流が遮断されるが、その
後は電池1が放電して外部接続端子6,7間の電圧が第
2の設定電圧V2まで下がらない限り、FET2が導通
状態となって次の充電が開始することはない。従って、
比較的大電流で充電を行ってもFET2が高速で導通・
非導通を繰り返すことはなく、FET2が発熱して破損
するおそれはない。
【0022】<放電時>次に、外部接続端子6,7間に
図示しない負荷が接続されると、電池1の放電が開始さ
れる。この場合も、初期状態として電池1の端子電圧V
Bが第1の設定電圧V1と第3の設定電圧V3との間に
あるとすると、制御回路8から出力される制御電圧Vo
ut1,Vout2は共に高レベルにある(状態1)。
従って、FET2およびFET3は共に導通状態とな
り、端子7→負荷→端子6→FET2→FET3→電池
1→端子7の経路で放電電流が流れる。放電が進んで、
電池1の端子電圧VBが第3の設定電圧V3より低下す
ると、制御回路8は制御電圧Vout2を低レベルとす
る(状態4)。この結果、FET3が非導通状態となっ
て放電電流が遮断され、電池1を保護する。なお、FE
T3には電池1の充電方向に順方向が一致するように第
2のダイオード5が並列に接続されているため、FET
3が非導通状態でも第2のダイオード5を通って充電電
流を流すことができる。
【0023】この後は、電池1の端子電圧VBが第3の
設定電圧V3まで上昇しても、制御電圧Vout2は低
レベルを維持し、放電電流遮断状態が継続する。すなわ
ち、制御回路8は外部制御端子6,7間の電圧VBTが第
4の設定電圧V4より上昇すると、初めて制御電圧Vo
ut2を高レベルに復帰させる(状態5)。この結果、
FET3が導通状態となり、再び電池1の放電が可能と
なる。
【0024】このように電池1の放電時には、電池1の
端子電圧VBが第3の設定電圧V3より下がると、FE
T3が非導通状態となって放電電流が遮断されるが、そ
の後は電池1が充電されて外部接続端子6,7間の電圧
VBTが第4の設定電圧V4まで上がらない限り、次の放
電が開始することはない。従って、電池1が頻繁に放電
と放電電流の遮断を繰り返すことはないので、比較的大
電流で電池を放電させても、電池1の残容量が低下して
非回復放電電圧に低下するまでの時間が短くなることが
なく、電池1を破損させるおそれはない。
【0025】次に、制御回路8の具体的な構成例を図2
を用いて説明する。この制御回路8は、電圧比較器11
〜14と基準電圧源21〜24およびDタイプのフリッ
プフロップ回路(以下、単にフリップフロップ回路とい
う)31,32によって構成される。電圧比較器11の
非反転入力端子、電圧比較器12の反転入力端子、電圧
比較器13の反転入力端子および電圧比較器14の非反
転入力端子は、第2の外部接続端子7(電池1の正極端
子)に接続される入力端子41に共通に接続される。一
方、電圧比較器11の反転入力端子、電圧比較器12の
非反転入力端子、電圧比較器13の非反転入力端子およ
び電圧比較器14の反転入力端子は、基準電圧源21〜
24の正極端子にそれぞれ接続される。電圧基準電圧源
21,23の負極端子は接地され、基準電圧源22,2
4の負極端子は第1の外部接続端子6に接続される入力
端子45に接続される。なお、電池1の負極端子に接続
される端子42は、制御回路8の内部で接地される。基
準電圧源21,22,23,24は、第1、第2、第
3、第4の設定電圧V1,V2,V3,V4を基準電圧
としてそれぞれ発生する。
【0026】フリップフロップ回路31,32はデータ
入力端子D、セット端子S、クロック端子C、リセット
端子R、非反転出力端子Qおよび反転出力端子Pをそれ
ぞれ有し、リセット端子Rが高レベルになると、クロッ
ク端子Cおよびデータ入力端子Dの状態に関係なく非反
転出力端子Qが低レベル、反転出力端子Pが高レベルと
なり、またセット端子Sが高レベルになると、クロック
端子Cおよびデータ入力端子Dの状態に関係なく非反転
出力端子Qが高レベル、反転出力端子Pが低レベルとな
るように構成される。また、リセット端子Rおよびセッ
ト端子Sが共に低レベルの状態で、クロック端子Cの状
態が低レベルから高レベルに変化するとき、反転出力端
子Pのレベルはデータ入力端子Dの状態(この場合、低
レベル)とは逆の状態(この場合、高レベル)となる。
【0027】フリップフロップ回路31およびフリップ
フロップ回路32のセット端子Sは、それぞれ電圧比較
器11,13の出力端子に接続され、フリップフロップ
回路31およびフリップフロップ回路32のクロック端
子Cは、それぞれ電圧比較器12,14の出力端子に接
続される。また、フリップフロップ回路31,32のデ
ータ入力端子Dは、Lレベルに保持されている。フリッ
プフロップ回路31の反転出力端子Pは制御電圧Vou
t1を出力する出力端子43に接続され、フリップフロ
ップ回路32の反転出力端子Pは制御電圧Vout2を
出力する出力端子44に接続される。フリップフロップ
回路31,32のリセット端子Rは、図示しないリセッ
ト回路に接続される。
【0028】次に、図2の構成の制御回路8の動作を先
の場合と同様、電池1の充電時と放電時に分けて説明す
る。 <充電時>充電時の動作を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】電源投入時は、フリップフロップ回路3
1,32は図示しないリセット回路によりリセットさ
れ、それぞれの反転出力端子Pの状態、つまり制御電圧
Vout1およびVout2はいずれも高レベルであ
る。ここで、電池1の端子電圧VBがVB<V1である
とすると、電圧比較器11の出力C11は低レベルとな
るため、フリップフロップ回路31の反転出力端子Pの
状態(制御電圧Vout1)は高レベルを維持し、FE
T2は導通状態となる(表2の状態1)。
【0031】この状態で外部接続端子6,7間に図示し
ない充電器が接続されると、電池1の充電が開始される
(表2の状態2)。ここで、何らかの異常でVB≧V1
となると、電圧比較器11の出力C11は高レベルとな
るため、フリップフロップ回路31の反転出力端子Pの
状態(制御電圧Vout1)は低レベルとなる。この結
果、FET2は非導通状態となって充電電流が遮断さ
れ、電池1の過充電を防止する(表2の状態3)。
【0032】充電電流が遮断されると、電池1の端子電
圧VBは低下して、やがてV1>VBとなり、電圧比較
器11の出力C11は低レベルとなる。一方、FET2
が非導通状態で、外部接続端子6,7間に充電器が接続
されている場合、制御回路8の端子41と端子45間に
は充電器の最大充電電圧が印加され、端子41と端子4
5間の電圧VBTはVBT>V2となる。従って、電圧比較
器12の出力C12は高レベルから低レベルに変化する
が、フリップフロップ回路31の反転出力端子Pの状態
は低レベルを保つ(表2の状態4)。
【0033】次に、電池1を充電器から外すか、または
電池1を放電させると、VBT<V2となるため、電圧比
較器12の出力C12は低レベルから高レベルに変化す
る。従って、フリップフロップ回路31の反転出力端子
Pの状態(制御電圧Vout1)は高レベルとなるた
め、FET2は導通状態となり、電池1は充電可能状態
となる(表2の状態5または状態6)。 <放電時>放電時の動作を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】電源投入時は、フリップフロップ回路3
1,32はリセット回路によりリセットされ、その反転
出力端子Pの状態、つまり制御電圧Vout1およびV
out2はいずれも高レベルである。ここで、電池1の
端子電圧VBがVB>V3であるとすると、電圧比較器
13の出力C11は低レベルとなるため、フリップフロ
ップ回路32の反転出力端子Pの状態(制御電圧Vou
t2)は高レベルを維持し、FET3は導通状態となる
(表3の状態1)。
【0036】この状態で外部制御端子6,7間に図示し
ない負荷が接続されると、電池1の放電が開始される
(表3の状態2)。放電が進み、電池1の端子電圧VB
がV3≧VBとなると、電圧比較器13の出力C13は
低レベルから高レベルに変化する。従って、フリップフ
ロップ回路32の反転出力端子Pの状態(制御電極Vo
ut2)は低レベルとなるため、FET3は非導通状態
となって電池1の放電電流を遮断し、電池1の過放電を
防止する(表3の状態3)。
【0037】放電電流が遮断されると、電池1の端子電
圧VBは上昇して、やがてV3<VBとなり、電圧比較
器13の出力V13は低レベルとなる。一方、外部接続
端子6,7間に負荷が接続されている場合、FET3は
非導通状態であるため、電池1の両端に接続されている
制御回路8の端子41と端子45間の電圧VBTは概略零
であり、VBT<V4となる。従って、電圧比較器14の
出力C14は低レベルとなるため、フリップフロップ回
路32の反転出力端子Pの状態(制御電圧Vout2)
は低レベルを維持する(表3の状態4)。
【0038】次に、外部接続端子6,7から負荷を外す
か、または電池1に充電を行うと、VBT>V4となるた
め、電圧比較器14の出力C14は低レベルから高レベ
ルに変化する。従って、フリップフロップ回路32の反
転出力端子Pの状態(制御電圧Vout2)は高レベル
となるため、FET3は導通状態となり、電池1は放電
可能状態となる(表3の状態5または状態6)。
【0039】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、次のように種々
変形して実施することができる。 (1)実施例では、スイッチ素子として寄生ダイオード
を有するNチャネルFETを用いたが、寄生ダイオード
を有するPチャネルFETを用いてもよい。また、この
ように寄生ダイオードを有するFETに換えて、寄生ダ
イオードを有しないトランジスタその他のスイッチング
素子をスイッチ素子として用い、これに並列に個別素子
のダイオードを接続してもよい。また、第1のスイッチ
素子と第2のスイッチ素子の位置を入れ替えてもよい。
さらに、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子を電
池1の負極端子側に接続したが、正極端子側に接続して
もよい。
【0040】(2)実施例では、充電時の保護用の第1
のスイッチ素子と放電時の保護用の第2のスイッチ素子
を両方設けたが、用途によってはいずれか一方のみを設
けてもよい。その場合、制御回路の構成も第1のスイッ
チ素子または第2のスイッチ素子に対応する部分のみを
備えればよく、それだけ簡略化される。
【0041】(3)実施例では、外部接続端子6,7の
間の充放電路に電池とスイッチ素子およびダイオードの
みを接続したが、PTCやサーモスタットあるいは温度
ヒューズなどの保護素子を充放電回路に挿入してもよ
い。その場合、第2、第4の設定電圧V2,V4につい
ては、これらの保護素子の電圧降下を含んだ値としても
よいし、含まない値であってもよい。
【0042】(4)実施例では、電池が1個の場合につ
いて説明したが、本発明は複数個の電池を直列または並
列あるいは直並列に接続した電池群のための保護回路装
置にも適用することができ、V1〜V5の各設定電圧を
変更することで容易に対応することが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば二
次電池の充電時に電池の端子電圧が第1の設定電圧に達
すると、第1のスイッチ素子が非導通状態となって充電
電流が遮断されるが、その後は電池が放電して第1およ
び第2の外部接続端子間の電圧が第2の設定電圧まで下
がらない限り、スイッチ素子が導通状態となって次の充
電が開始することはない。従って、電池の端子電圧のみ
を監視して充電電流のオン・オフを制御する従来技術に
おいて比較的大電流で充電を行った場合のようにスイッ
チ素子が高速で導通・非導通を繰り返すことはないの
で、スイッチ素子が発熱して破損するおそれはない。
【0044】また、本発明によれば、二次電池の放電時
には電池の端子電圧が第3の設定電圧より下がると、第
2のスイッチ素子が非導通状態となって放電電流が遮断
されるが、その後は電池が充電されて第1および第2の
外部接続端子間の電圧が第4の設定電圧まで上がらない
限り、次の放電が開始することはない。従って、電池の
端子電圧のみを監視して放電電流のオン・オフを制御す
る従来技術のように電池が頻繁に放電と放電電流の遮断
を繰り返すことはない。従って、比較的大電流で電池を
放電させても、電池の残容量が低下して非回復放電電圧
に低下するまでの時間が短くなることがなく、電池を破
損させるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る二次電池の保護回路装
置の構成を示すブロック図
【図2】図1における制御回路の具体的な構成例を示す
ブロック図
【符号の説明】
1…二次電池 2…FET(第1
のスイッチ素子) 3…FET(第2のスイッチ素子) 4…第1のダイオ
ード 5…第2のダイオード 6…第1の外部接
続端子 7…第2の外部接続端子 8…制御回路 11〜14…電圧比較器 21…24…基準
電圧源 31,32…フリップフロップ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の外部接続端子間に二次電
    池と直列に接続された第1のスイッチ素子と、 前記二次電池の放電方向に順方向が一致するように前記
    第1のスイッチ素子に並列に接続された第1のダイオー
    ドと、 前記二次電池の端子電圧が第1の設定電圧より上昇した
    とき前記第1のスイッチ素子を非導通状態にせしめ、前
    記第1および第2の外部接続端子間の電圧が第2の設定
    電圧より下降したとき前記第1のスイッチ素子を導通状
    態にせしめる制御手段とを備えたことを特徴とする二次
    電池の保護回路装置。
  2. 【請求項2】第1および第2の外部接続端子間に二次電
    池と直列に接続された第2のスイッチ素子と、 前記二次電池の充電方向に順方向が一致するように前記
    第2のスイッチ素子に並列に接続された第2のダイオー
    ドと、 前記二次電池の端子電圧が第3の設定電圧より下降した
    とき前記第2のスイッチ素子を非導通状態にせしめ、前
    記第1および第2の外部接続端子間の電圧が第4の設定
    電圧より上昇したとき前記第2のスイッチ素子を導通状
    態にせしめる制御手段とを備えたことを特徴とする二次
    電池の保護回路装置。
  3. 【請求項3】第1および第2の外部接続端子間に二次電
    池と直列に接続された第1および第2のスイッチ素子
    と、 前記二次電池の放電方向に順方向が一致するように前記
    第1のスイッチ素子に並列に接続された第1のダイオー
    ドと、 前記二次電池の充電方向に順方向が一致するように前記
    第2のスイッチ素子に並列に接続された第2のダイオー
    ドと、 前記二次電池の端子電圧が第1の設定電圧より上昇した
    とき前記第1のスイッチ素子を非導通状態にせしめ、前
    記第1および第2の外部接続端子間の電圧が第2の設定
    電圧より下降したとき前記第1のスイッチ素子を導通状
    態にせしめ、前記二次電池の端子電圧が第3の設定電圧
    より下降したとき前記第2のスイッチ素子を非導通状態
    にせしめ、前記第1および第2の外部接続端子間の電圧
    が第4の設定電圧より上昇したとき前記第2のスイッチ
    素子を導通状態にせしめる制御手段とを備えたことを特
    徴とする二次電池の保護回路装置。
  4. 【請求項4】前記ダイオードは該ダイオードが並列に接
    続された前記スイッチ素子の寄生ダイオードであること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二
    次電池の保護回路装置。
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