JPH08153901A - 熱電変換モジュール及びその製造方法 - Google Patents

熱電変換モジュール及びその製造方法

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JPH08153901A
JPH08153901A JP6295449A JP29544994A JPH08153901A JP H08153901 A JPH08153901 A JP H08153901A JP 6295449 A JP6295449 A JP 6295449A JP 29544994 A JP29544994 A JP 29544994A JP H08153901 A JPH08153901 A JP H08153901A
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semiconductor compound
compound
layer
conductive
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JP6295449A
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Inventor
Masashi Komabayashi
正士 駒林
Yusuke Watarai
祐介 渡會
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】N型及びP型半導体化合物素子の熱電特性にば
らつきが発生せず、周囲への熱の発散及び周囲からの熱
の吸収を効率よく行うことができる。 【構成】第1絶縁性基板11の片面の複数の第1導電性
化合物層21の半分未満の片隅部分に複数の第1金属層
31を介して複数のN型半導体化合物素子16を立設
し、第2絶縁性基板12の片面の複数の第2導電性化合
物層22の半分未満の片隅部分に複数の第2金属層32
を介して複数のP型半導体化合物素子17を立設する。
第1及び第2絶縁性基板を、N型半導体化合物素子が第
2導電性化合物層のP型半導体化合物素子が形成されて
いない部分にかつP型半導体化合物素子が第1導電性化
合物層のN型半導体化合物素子が形成されていない部分
にそれぞれ対向させて重ね合わせ、N型及びP型半導体
化合物素子の各先端を第2及び第1導電性化合物層に導
電性接着剤18又ははんだにより接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペルチェ効果を有する熱
電半導体化合物素子を用いた熱電変換モジュール及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、熱電変換モジュール
1は複数のN型半導体化合物素子2とP型半導体化合物
素子3とをN,P,N,Pの順に電気的に直列に接続す
るように複数の金属電極4a,4bにはんだ付けし、端
部のN型半導体化合物素子2a及び図示しないP型半導
体化合物素子にそれぞれリード線5及び6を接続して構
成される。このN側端子であるN型半導体化合物素子2
aに直流電源のプラス、P側端子である図示しないP型
半導体化合物素子にマイナスの電圧VMを印加すると、
電流Iが各素子のN型からP型に流れ、上部各接合電極
4aで吸収された熱量は各素子を通って下方に並列に輸
送される。その結果、モジュール1の上面で総熱量Qc
が吸収され、この熱が下部の電極面で総供給電力PM
相当する熱量と合算され、総発熱量Qhとなってモジュ
ール1の下面で放出される。
【0003】従来、熱電変換モジュールは例えば次の方
法により製造される。先ずN型半導体化合物素子用のイ
ンゴット(結晶棒)及びP型半導体化合物素子用のイン
ゴットを用意する。N型半導体化合物素子用のインゴッ
トをスライスした後、粉砕し約50μm以下の微粉末に
する。この微粉末をチップ状に圧縮成形し、焼結させた
後、Niめっきを施してN型半導体化合物素子を得る。
P型半導体化合物素子も同様に作製した後、複数のN型
及びP型半導体化合物素子は図5に示すようにN,P,
N,Pの順に配置され、所定の電気的接続となるように
金属電極にはんだ付けされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
製造方法は、工程数が多くて複雑であり、またペルチェ
効果を有するためのN型半導体化合物素子とP型半導体
化合物素子の配置及び電極との接続に細心の注意を必要
とし、熱電変換モジュールを量産することが困難であっ
た。また、上述の従来の製造方法では、N型及びP型半
導体化合物素子がこれらの素子用インゴットの微粉末を
焼結することにより作られるため、素子を均質にするこ
とが難しく、各素子の熱電特性にばらつきが生じる問題
点もあった。
【0005】本発明の目的は、N型及びP型半導体化合
物素子が均質であるため各素子の熱電特性にばらつきが
発生せず、周囲への熱の発散及び周囲からの熱の吸収を
効率よく行うことができる熱電変換モジュールを提供す
ることにある。本発明の別の目的は、工程数が比較的少
なく単純であって、ペルチェ効果を有するためのN型半
導体化合物素子とP型半導体化合物素子の配置及び電極
との接続が容易であって、熱電変換モジュールを量産し
得る製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図2を用
いて説明する。本発明の熱電変換モジュールは、第1絶
縁性基板11の片面に等間隔に複数設けられN型半導体
化合物の融液13が濡れない第1導電性化合物層21
と、第1導電性化合物層21の半分未満の片隅部分に設
けられN型半導体化合物の融液13が濡れる第1金属層
31と、第1金属層31に立設されたN型半導体化合物
素子16と、第1絶縁性基板11と同形同大の第2絶縁
性基板12の片面に第1導電性化合物層21と同一間隔
に複数設けられP型半導体化合物の融液14が濡れない
第2導電性化合物層22と、第2導電性化合物層22の
半分未満の片隅部分に設けられP型半導体化合物の融液
14が濡れかつ第1金属層31と同形同大の第2金属層
32と、第2金属層32に立設されN型半導体化合物素
子16と同形同大のP型半導体化合物素子17とを備え
たものである。その特徴ある構成は、第1絶縁性基板1
1と第2絶縁性基板12とがN型半導体化合物素子16
が第2導電性化合物層22のP型半導体化合物素子17
が形成されていない部分にかつP型半導体化合物素子1
7が第1導電性化合物層21のN型半導体化合物素子1
6が形成されていない部分にそれぞれ対向するように重
ね合わせてN型及びP型半導体化合物素子16,17の
各先端を第2及び第1導電性化合物層22,21に導電
性接着剤18又ははんだにより接着されたところにあ
る。
【0007】本発明の熱電変換モジュールの製造方法
は、第1絶縁性基板11の片面にN型半導体化合物の融
液13が濡れない第1導電性化合物層21を等間隔に複
数設け更に第1導電性化合物層21の半分未満の片隅部
分にN型半導体化合物の融液13が濡れる第1金属層3
1を設ける工程と(図2(a))、第1絶縁性基板11
と同形同大の第2絶縁性基板12の片面にP型半導体化
合物の融液14が濡れない第2導電性化合物層22を第
1導電性化合物層21と同一間隔に複数設け更に第2導
電性化合物層22の半分未満の片隅部分にP型半導体化
合物の融液14が濡れかつ第1金属層31と同形同大の
第2金属層32を設ける工程と(図2(d))、不活性
雰囲気中でN型半導体化合物融液13に第1絶縁性基板
11を接触させて基板11を冷却しながら引上げ第1金
属層31にN型半導体化合物素子16を形成する工程と
(図2(b)及び図2(c))、不活性雰囲気中でP型
半導体化合物融液14に第2絶縁性基板12を接触させ
て基板12を冷却しながら引上げ第2金属層32にN型
半導体化合物素子16と同形同大のP型半導体化合物素
子17を形成する工程と(図2(e)及び図2
(f))、第1絶縁性基板11と第2絶縁性基板12と
をN型半導体化合物素子16が第2導電性化合物層22
のP型半導体化合物素子17が形成されていない部分に
かつP型半導体化合物素子17が第1導電性化合物層2
1のN型半導体化合物素子16が形成されていない部分
にそれぞれ対向するように重ね合わせてN型及びP型半
導体化合物素子16,17の各先端を第2及び第1導電
性化合物層22,21に導電性接着剤18又ははんだに
より接着する工程と(図2(g))を含む。
【0008】
【作用】熱電変換モジュール10に電流を流すと、ペル
チェ効果により第1導電性化合物層21又は第2導電性
化合物層22が吸熱し、第2導電性化合物層22又は第
1導電性化合物層21が発熱する。第1及び第2絶縁性
基板11,12は比較的熱伝導性が良好であるため、第
1絶縁性基板11又は第2絶縁性基板12は速やかに冷
やされ、第2絶縁性基板12又は第1絶縁性基板11は
速やかに温まる。またN型及びP型半導体化合物素子1
6,17は均質であるので、各素子16,17の熱電特
性にばらつきが発生しない。N型及びP型半導体化合物
素子がSi単結晶引上げ法と同様の方法によりN型及び
P型半導体化合物の融液から引上げることにより形成さ
れるので、ペルチェ効果を有するためのN型半導体化合
物素子とP型半導体化合物素子の配置及び電極との接続
が容易である。
【0009】
【実施例】次に本発明の第1実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。図1及び図2に示すように、予めAl2
3により同形同大に形成された第1及び第2絶縁性基
板11,12の下面をTiB2ペーストの接着性を良く
するためにぞれぞれ研磨しておく。先ず第1絶縁性基板
11の下面に所定の間隔をあけて複数箇所に同一面積と
なるようにTiB2ペーストをスクリーン印刷法により
塗布して乾燥させた後、上記複数箇所に塗布されたTi
2ペーストの下面のうち左側半分未満の片隅部分にF
eペーストをスクリーン印刷法により塗布して乾燥させ
る。
【0010】一方、第2絶縁性基板12の下面の中央に
上記TiB2ペーストと同一面積となるようにTiB2
ーストをスクリーン印刷法により塗布し、同時にこの中
央のTiB2ペーストの両側2箇所に上記TiB2ペース
トの間隔と同一の間隔をあけて上記Feペーストと同一
面積となるようにTiB2ペーストをスクリーン印刷法
により塗布して乾燥させる。その後、上記中央のTiB
2ペーストの下面のうち右側半分未満の片隅部分にFe
ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、同時に中央
のTiB2ペーストの左側のTiB2ペーストの下面全面
にFeペーストをスクリーン印刷法により塗布して乾燥
させる。図2では本発明の基本的思想を簡単に説明する
ために上記ペーストの塗布箇所を2箇所又は3箇所で示
しているが、この塗布は所望のモジュールの仕様に応じ
てより多数の箇所にすることができる。
【0011】上記TiB2ペースト及びFeペーストが
所定の位置にそれぞれ塗布された第1及び第2絶縁性基
板11,12をArガス雰囲気中、1200℃で1時間
熱処理した。図2(a)に示すように、熱処理により2
箇所のTiB2ペーストは2つの第1導電性化合物層2
1となり、2箇所のFeペーストは2つの第1金属層3
1となる。また図2(d)に示すように、熱処理により
3箇所のTiB2ペーストは3つの第2導電性化合物層
22となり、2箇所のFeペーストは2つの第2金属層
32となる。上記TiB2ペーストはTiB2粉とガラス
フリットとを含み、FeペーストはFe粉とガラスフリ
ットとを含む。
【0012】次いでSiO2により形成された第1るつ
ぼ41に原子比でBi40%、Te57%、Se3%の
N型半導体化合物を入れて加熱しN型半導体化合物の融
液13を作り(図2(b))、SiO2により形成され
た第2るつぼ42に原子比でBi28%、Te60%、
Se12%のP型半導体化合物を入れて加熱しP型半導
体化合物の融液14を作る(図2(e))。第1及び第
2導電性化合物層21,22はN型及びP型半導体化合
物の融液13,14に濡れず、第1及び第2金属層3
1,32はN型及びP型半導体化合物の融液13,14
に濡れる性質を有する。
【0013】次にArガス雰囲気中で第1絶縁性基板1
1を第1るつぼ41に挿入して2つの第1金属層31を
N型半導体化合物の融液13に接触させ、この基板11
を5mm/時の速度で冷却しながらゆっくり引上げ(図
2(b))、引上げ量が所定値になったときに急激に引
上げると、2つの第1金属層31の下面に所定長さの2
つのN型半導体化合物素子16が形成される(図2
(c))。一方、Arガス雰囲気中で第2絶縁性基板1
2を第2るつぼ42に挿入して2つの第2金属層32を
P型半導体化合物の融液14に接触させ、この基板12
を5mm/時の速度で冷却しながらゆっくり引上げ(図
2(e))、引上げ量が所定値になったときに急激に引
上げると、2つの第2金属層32の下面に所定長さの2
つのP型半導体化合物素子17が形成される(図2
(f))。
【0014】更に第1絶縁性基板11と第2絶縁性基板
12とを、N型半導体化合物素子16が第2導電性化合
物層22のP型半導体化合物素子17が形成されていな
い部分に対向し、かつP型半導体化合物素子17が第1
導電性化合物層21のN型半導体化合物素子16が形成
されていない部分に対向するように重ね合せ(図2
(g))、この状態でN型及びP型半導体化合物素子1
6,17の各先端を第2及び第1導電性化合物層22,
21に導電性エポキシ接着剤18により接着することに
より、熱電変換モジュール10を得た(図1)。導電性
エポキシ接着剤18はN型及びP型半導体化合物素子1
6,17の先端又はこれらの素子16,17に対向する
第2及び第1導電性化合物層22,21のいずれか一方
又は双方に塗布される。
【0015】このように製造された図1に示される熱電
変換モジュール10では、左側の第2導電性化合物層2
2から右側の第2導電性化合物層22に向って電流を流
すと、ペルチェ効果により2つの第1導電性化合物層2
1が吸熱し、2つの第2導電性化合物層22が発熱す
る。第1及び第2絶縁性基板11,12は比較的熱伝導
性が良好であるため、第1絶縁性基板11は速やかに冷
やされこの基板11の周囲の熱を吸収でき、第2絶縁性
基板12は速やかに温まりこの基板12の周囲に熱を発
散できる。第1絶縁性基板11の第2絶縁性基板12と
は反対側の面にフィン(図示せず)を設け、第2絶縁性
基板12の第1絶縁性基板11とは反対側の面にフィン
(図示せず)を設ければ、更に周囲の熱の吸収及び周囲
への発散を効率よく行うことができる。またN型及びP
型半導体化合物素子16,17が均質であるので、各素
子16,17の熱電特性にばらつきが発生することがな
い。
【0016】図3は本発明の第2実施例を示す。図3に
おいて図1と同一符号は同一部品を示す。この例では、
第1絶縁性基板61がAl23により形成された第1基
板本体61aと、この基板本体61aのうち第1導電性
化合物層21が設けられる片面、即ち第1基板本体61
aの下面に形成されたSiO2からなる第1絶縁層61
bとを有する。また第2絶縁性基板62がAl23によ
り形成された第2基板本体62aと、この基板本体62
aのうち第2導電性化合物層22が設けられる片面、即
ち第2基板本体62の上面に形成されたSiO2からな
る第2絶縁層62bとを有する。第1基板本体61aの
下面及び第2基板本体62aの上面にはSiO2粉末を
溶剤に混合して得られたスラリーをスピンコーティング
した後、Arガス雰囲気中、1000℃で1時間熱処理
することにより第1及び第2絶縁層61b,62bを形
成した。SiO2からなる絶縁層61b,62bを基板
本体61a,62aにそれぞれ形成することにより、基
板本体の平滑度を高めて基板の研磨を不要にするととも
に、基板本体の片面を化学的に安定にさせる。上記以外
の熱電変換モジュール60の構成、製造方法及び作用は
第1実施例と同一であるので、繰返しの説明を省略す
る。
【0017】なお、上記第1実施例では第1及び第2絶
縁性基板をAl23により形成したが、SiO2,Al
N又はSiCにより形成してもよい。また、上記第1実
施例では第1及び第2導電性化合物層をTiB2により
形成したが、導電性を有しかつN型及びP型半導体化合
物の融液が濡れなければ、第1及び第2導電性化合物層
はTiN等の導電性化合物でもよい。また、上記第1実
施例では第1及び第2金属層としてFeにより形成した
が、導電性を有しかつN型及びP型半導体化合物の融液
が濡れれば、第1及び第2金属層はNi,Cr等の金属
でもよい。また、上記第1実施例で挙げたN型及びP型
半導体化合物の融液の各元素の種類及びこれらの元素の
混合比は一例であって、ペルチェ効果を有するN型及び
P型半導体化合物素子が得られれば上記元素の種類及び
これらの元素の混合比に限定されるものではない。ま
た、上記第1実施例では導電性接着剤として導電性エポ
キシ接着剤を挙げたが、導電性接着剤の代わりにPb−
Sn系はんだ、In系はんだ、Bi−Sn系はんだでも
よい。
【0018】また、上記第1実施例に挙げた導電性化合
物層や金属層や半導体化合物素子等の数は一例であって
これらに限定されるものではない。また絶縁性基板は横
方向及び縦方向に延びてもよい。この場合、導電性化合
物層や金属層や半導体化合物素子は複数列となる。ま
た、上記第1実施例では左側の第2導電性化合物層から
右側の第2導電性化合物層に向って電流を流したが、右
側の第2導電性化合物層から左側の第2導電性化合物層
に向って電流を流してもよい。この場合、2つの第1導
電性化合物層が発熱し、2つの第2導電性化合物層が吸
熱する。また、上記第2実施例では第1及び第2基板本
体をAl2Oにより形成したが、AlN又はSiCによ
り形成してもよい。更に、上記第1及び第2実施例では
不活性雰囲気としてArガスを挙げたが、Heガス又は
真空でもよい。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば、第1及び第2絶縁性基板は比較的熱伝導性が良好で
あるため、ペルチェ効果により第1導電性化合物層又は
第2導電性化合物層が吸熱し、第2導電性化合物層又は
第1導電性化合物層が発熱すると、第1絶縁性基板又は
第2絶縁性基板は速やかに冷やされ、第2絶縁性基板又
は第1絶縁性基板は速やかに温まる。またN型及びP型
半導体化合物素子は均質であるので、各素子の熱電特性
にばらつきが発生しない。また本発明の製造方法によれ
ば、N型及びP型半導体化合物素子がSi単結晶引上げ
法と同様の方法によりN型及びP型半導体化合物の融液
から引上げることにより形成されるので、ペルチェ効果
を有するためのN型半導体化合物素子とP型半導体化合
物素子の配置及び電極との接続が容易であり、しかも比
較的少なく単純な工程で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の熱電変換モジュールの断面
図。
【図2】その熱電変換モジュールの製造法を工程順に示
す断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す図1に対応する断面
図。
【図4】従来の熱電変換モジュールの斜視図。
【符号の説明】
10,60 熱電変換モジュール 11,61 第1絶縁性基板 12,62 第2絶縁性基板 13 N型半導体化合物の融液 14 P型半導体化合物の融液 16 N型半導体化合物素子 17 P型半導体化合物素子 18 導電性エポキシ接着剤 21 第1導電性化合物層 22 第2導電性化合物層 31 第1金属層 32 第2金属層 61a 第1基板本体 61b 第1絶縁層 62a 第2基板本体 62b 第2絶縁層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1絶縁性基板(11,61)の片面に等間隔
    に複数設けられN型半導体化合物の融液(13)が濡れない
    第1導電性化合物層(21)と、 前記第1導電性化合物層(21)の半分未満の片隅部分に設
    けられ前記N型半導体化合物の融液(13)が濡れる第1金
    属層(31)と、 前記第1金属層(31)に立設されたN型半導体化合物素子
    (16)と、 第1絶縁性基板(11,61)と同形同大の第2絶縁性基板(1
    2,62)の片面に前記第1導電性化合物層(21)と同一間隔
    に複数設けられP型半導体化合物の融液(14)が濡れない
    第2導電性化合物層(22)と、 前記第2導電性化合物層(22)の半分未満の片隅部分に設
    けられ前記P型半導体化合物の融液(14)が濡れかつ前記
    第1金属層(31)と同形同大の第2金属層(32)と、 前記第2金属層(32)に立設され前記N型半導体化合物素
    子(16)と同形同大のP型半導体化合物素子(17)とを備
    え、 前記第1絶縁性基板(11,61)と前記第2絶縁性基板(12,6
    2)とが前記N型半導体化合物素子(16)が第2導電性化合
    物層(22)のP型半導体化合物素子(17)が形成されていな
    い部分にかつ前記P型半導体化合物素子(17)が第1導電
    性化合物層(21)のN型半導体化合物素子(16)が形成され
    ていない部分にそれぞれ対向するように重ね合わせて前
    記N型及びP型半導体化合物素子(16,17)の各先端を第
    2及び第1導電性化合物層(21)に導電性接着剤(18)又は
    はんだにより接着されたことを特徴とする熱電変換モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 第1及び第2絶縁性基板(11,12)がそれ
    ぞれSiO2,Al23,AlN又はSiCにより形成
    された請求項1記載の熱電変換モジュール。
  3. 【請求項3】 第1絶縁性基板(61,62)がAl23,A
    lN又はSiCにより形成された第1基板本体(61a)
    と、この基板本体(61a)のうち少なくとも第1導電性化
    合物層(21)が設けられる片面に形成されたSiO2から
    なる第1絶縁層(61b)とを有し;第2絶縁性基板(62)が
    Al23,AlN又はSiCにより形成された第2基板
    本体(62a)と、この基板本体(62a)のうち少なくとも第2
    導電性化合物層(22)が設けられる片面に形成されたSi
    2からなる第2絶縁層(62b)とを有する請求項1記載の
    熱電変換モジュール。
  4. 【請求項4】 第1絶縁性基板(11,61)の片面にN型半
    導体化合物の融液(13)が濡れない第1導電性化合物層(2
    1)を等間隔に複数設け更に前記第1導電性化合物層(21)
    の半分未満の片隅部分に前記N型半導体化合物の融液(1
    3)が濡れる第1金属層(31)を設ける工程と、 前記第1絶縁性基板(11,61)と同形同大の第2絶縁性基
    板(12,62)の片面にP型半導体化合物の融液(14)が濡れ
    ない第2導電性化合物層(22)を前記第1導電性化合物層
    (21)と同一間隔に複数設け更に前記第2導電性化合物層
    (22)の半分未満の片隅部分に前記P型半導体化合物の融
    液(14)が濡れかつ前記第1金属層(31)と同形同大の第2
    金属層(32)を設ける工程と、 不活性雰囲気中でN型半導体化合物融液(13)に前記第1
    絶縁性基板(11,61)を接触させて前記基板(11,61)を冷却
    しながら引上げ前記第1金属層(31)にN型半導体化合物
    素子(16)を形成する工程と、 不活性雰囲気中でP型半導体化合物融液(14)に前記第2
    絶縁性基板(12,62)を接触させて前記基板(12,62)を冷却
    しながら引上げ前記第2金属層(32)に前記N型半導体化
    合物素子(16)と同形同大のP型半導体化合物素子(17)を
    形成する工程と、 前記第1絶縁性基板(11,61)と前記第2絶縁性基板(12,6
    2)とを前記N型半導体化合物素子(16)が第2導電性化合
    物層(22)のP型半導体化合物素子(17)が形成されていな
    い部分にかつ前記P型半導体化合物素子(17)が第1導電
    性化合物層(21)のN型半導体化合物素子(16)が形成され
    ていない部分にそれぞれ対向するように重ね合わせて前
    記N型及びP型半導体化合物素子(16,17)の各先端を第
    2及び第1導電性化合物層(22,21)に導電性接着剤(18)
    又ははんだにより接着する工程とを含む熱電変換モジュ
    ールの製造方法。
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