JPH08153433A - 封止接点装置 - Google Patents

封止接点装置

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JPH08153433A
JPH08153433A JP6293521A JP29352194A JPH08153433A JP H08153433 A JPH08153433 A JP H08153433A JP 6293521 A JP6293521 A JP 6293521A JP 29352194 A JP29352194 A JP 29352194A JP H08153433 A JPH08153433 A JP H08153433A
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秀樹 来住
Takaaki Tadasawa
孝明 忠澤
Takehiko Toguchi
武彦 戸口
Riichi Uotome
利一 魚留
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接点開閉性能を向上させる。 【構成】 接点を収納するためにベローズと共に気密空
間を形成し水素又は水素を主体とするガスが封入された
封止容器1 と、固定接点を設けた固定接触子と、固定接
点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、接点当接
方向へ可動接触子9 を付勢する接圧ばねと、接点開離方
向へ可動接触子を付勢する復帰ばねと、一端7aが封止容
器1 から突出し可動接触子に連設された可動軸7 と、を
有した封止接点部AAと、可動部12でもって可動軸7 を接
点当接方向へ駆動させる駆動力を有した駆動部材BBと、
駆動部材BBの駆動力を可動軸7 に中継するよう可動軸7
と可動部12との間に介在し可動軸7 の駆動位置を調整し
得る調整手段を有した中継部材CCと、を備えた封止接点
装置において、中継部材CCは、可動部12に連結されると
ともに、調整手段を有して可動軸7 に結合される結合部
が設けられた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワー負荷用のリレー
や電磁開閉器等に好適な封止接点装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の封止接点装置として、図
7乃至図9に示す構成のものが存在する。このものは、
接点を収納するためにベローズA と共に気密空間を形成
し水素又は水素を主体とするガスが封入された封止容器
B と、固定接点C1を設けた固定接触子C と、固定接点C1
に接離する可動接点D1を設けた可動接触子D と、接点当
接方向へ可動接触子D を付勢する接圧ばねE と、接点開
離方向へ可動接触子D を付勢する復帰ばねF と、一端G1
が封止容器B から突出し可動接触子D に連設された可動
軸G と、を有した封止接点部H と、可動鉄心(可動部)
J1でもって可動軸G を接点当接方向へ駆動させる駆動力
を有した駆動部材J と、駆動部材J の駆動力を可動軸G
に中継するよう可動軸G と可動部J1との間に介在し可動
軸G の駆動位置を調整し得る調整手段K1を有した中継部
材K と、を備えている。
【0003】詳しくは、駆動部材J は、電磁石装置であ
って、コイル枠J2に巻回されたコイルJ3と、一端部側に
可動シャフトJ4を固定した円柱状をなしコイルJ3の励磁
によりコイル枠J2の挿通孔を軸方向に可動する可動鉄心
J1と、コイル枠J2を外囲するよう形成された継鉄J5と、
継鉄J5に固定された継鉄板J6と、一端が継鉄板J6の中央
に固定され可動シャフトJ4が挿通する挿通孔を設けた固
定鉄心J7と、で構成され、並設された2個の封止接点部
H,H と共にハウジングL に収容される。
【0004】中継部材K は、略平板状をなし、その一方
側辺部の軸孔に挿着された棒状の回動軸に軸支され、ま
た他方側辺部近くの両側2箇所には貫通孔K2が設けられ
ており、その貫通孔K2には調整手段K1を構成する調整ピ
ンK3及び調整ナットK4がそれぞれ配設されている。これ
らの調整ピンK3及び調整ナットK4には、互いに螺着し合
う螺着溝が切られており、調整ピンK3が可動軸G の一端
G1に当接し得る位置関係になっている。
【0005】次に、調整手段K1による可動軸G の駆動位
置の調整の手順について説明する。まず、中継部材K を
回動軸を回動支点として、電磁石装置の駆動状態を模し
た治具により、規定位置まで回動させる。そして、調整
ピンK3をドライバー等の工具によって回動して、接点
C1,D1 が閉極する位置まで調整ナットK4の螺着溝に沿っ
て回動させることによって可動軸G を押圧して、その駆
動位置が調整される。
【0006】次に、このものの動作について説明する。
コイルJ3の励磁で可動鉄心J1が固定鉄心J7に吸引される
ことにより生じた駆動力でもって、可動シャフトJ4が固
定鉄心J7に設けた挿通孔にガイドされながらコイル枠J2
の軸方向に可動し、中継部材K を押圧する。そうする
と、中継部材K は回動軸を回動支点として回動し、調整
部材K3の先端でもって2個の封止接点部H,H のそれぞれ
の可動軸G,G の一端G1,G 1 を押圧して封止容器B 内の接
点C1,D1 が当接する。また、コイルJ3の励磁を切ると、
主として封止接点部H が有する復帰ばねF でもって復帰
して接点C1,D1 が開離し、元の状態に復帰する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の封止接
点装置にあっては、調整手段K1により可動軸G の駆動位
置を調整することができる。
【0008】しかしながら、可動軸G は、接点当接方向
へは中継部材K の押圧により可動するが、接点開離方向
へは主として復帰ばねF の復帰力によって可動するもの
であるから、その復帰力より強い接点微溶着が接点に発
生したとき、中継部材K を接点開離方向へ変位して元の
状態へ復帰させても、固定接触子C に固定されたままの
可動接触子D に連設された可動軸G が同方向へ変位しな
いために、微溶着した接点を引き外すことができず、接
点開離性能が劣ることがある。
【0009】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので
あって、その目的とするところは、接点開閉性能を向上
することができる封止接点装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、接点を収納するために
ベローズと共に気密空間を形成し水素又は水素を主体と
するガスが封入された封止容器と、固定接点を設けた固
定接触子と、固定接点に接離する可動接点を設けた可動
接触子と、接点当接方向へ可動接触子を付勢する接圧ば
ねと、接点開離方向へ可動接触子を付勢する復帰ばね
と、一端が封止容器から突出し可動接触子に連設された
可動軸と、を有した封止接点部と、可動部でもって可動
軸を接点当接方向へ駆動させる駆動力を有した駆動部材
と、駆動部材の駆動力を可動軸に中継するよう可動軸と
可動部との間に介在し可動軸の駆動位置を調整し得る調
整手段を有した中継部材と、を備えた封止接点装置にお
いて、前記中継部材は、前記可動部に連結されるととも
に、前記調整手段を有して前記可動軸に結合される結合
部が設けられた構成にしてある。
【0011】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記可動部及び前記可動軸が同軸上
に位置するものであって、前記結合部は前記可動軸を軸
中心として回動可能な螺着部からなる構成にしてある。
【0012】
【作用】請求項1記載のものによれば、可動軸は、結合
部に有する調整手段により駆動位置が調整できるととも
に、可動部に連結される中継部材に前記結合部でもって
結合されて質量が増大しているから、接圧ばね及び復帰
ばねのエネルギーから変換された運動エネルギーが大き
くなり、従って、微溶着が発生した接点を引き外すこと
ができる。
【0013】請求項2記載のものによれば、可動部及び
可動軸が同一軸上に位置するために、可動部の方向から
結合部の調整ができない場合でも、可動軸を軸中心とし
て回動可能な螺着部よりなる結合部が設けられた中継部
材を回動させることにより、可動軸の駆動位置を調整す
ることができる。
【0014】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図5に基づい
て以下に説明する。このものは、封止接点部AA、駆動部
材BB、中継部材CC、ハウジングDDを備えて構成される。
【0015】まず封止接点部AAを説明する。1 は封止容
器で、セラミックのような耐熱性材料により一面を開口
して箱状に形成された容器本体2 と、薄肉の金属円筒に
波形のひだを付けて蛇腹状に形成されたベローズ3 と、
42アロイ等からなり中央に貫通孔4a及び適宜箇所に通
気孔(図示せず)有する蓋体4 と、軸受(図示せず)を
設けたベローズ押さえ(図示せず)等により気密空間と
して構成されるとともに、その内部には通気孔4bから水
素を主体としたガスが例えば2気圧程度でもって封入さ
れ、その後、通気孔は封止される。また、蓋体4 の内側
にはセラミックのような耐熱性材料からなる平板状の絶
縁板(図示せず)が嵌め込まれて、蓋体4 をアークから
保護する。
【0016】5 は固定接触子で、銅系板材料により、L
字状に形成され、その一方片には固定接点5aが固着され
ている。なお、固定接点5aは、固定接触子5 と同一材料
で、一体的に設けられてもよい。
【0017】6 は可動接触子で、銅系板材料により、固
定接点5aに接離し得る間隔で可動接点6aを両端部にそれ
ぞれ有して形成されている。なお、可動接点6aは、可動
接触子6 と同一材料で、一体的に設けられてもよい。
【0018】7 は可動軸で、丸棒状に形成され、一端7a
つまり配設された状態で封止容器1から突出した先端近
くにねじ溝7bが切られている。
【0019】8 は接圧ばねで、コイル状に形成されてい
る。この接圧ばね8 は、可動軸7 を可動接点6aが固定接
点5aに当接する方向に付勢する。
【0020】9 は復帰ばねで、コイル状に形成され、可
動接点6aが固定接点5aから開離する方向に可動接触子6
を付勢している。
【0021】図示していない磁気手段は、永久磁石とこ
れを挟むヨークからなり、ヨークが固定接点5b及び可動
接点6aを挟むようにして容器本体2 の外面に付設され
る。従って磁気手段は、両接点5a,6a が存在する空間に
可動接点6aの動作方向と直交する方向の磁場を与える。
【0022】次に、駆動部材BBを説明する。このものは
電磁石装置であって、10はコイルで、コイル枠11に巻回
されている。12は可動鉄心(可動部)で、一端部側に可
動シャフト12a の一端を固定した円柱状をなしコイル10
の励磁によりコイル枠11の挿通孔を軸方向に可動する。
13は継鉄で、コイル10の両端部を外囲するよう中央片及
び両対向片でU字状に形成されている。14は継鉄板で、
継鉄13に固定されている。15は固定鉄心で、一端が継鉄
板14の中央に固定され可動シャフト12a が挿通する挿通
孔15a を設けている。さらに詳しくは、可動シャフト12
a の他端近くには、後述する中継部材CCの厚み間隔で、
溝部12b が周回して設けられている。
【0023】次に、中継部材CCを説明する。このもの
は、絶縁性を有した成形材料等によりなり、封止接点部
AAの各種のばね負荷、駆動部材BBの吸引力、また後述す
る溶着時の衝撃に対しても、変形及び破損がないよう、
曲げ強度及び引っ張り強度が高く、また軽量なものが用
いられる。この中継部材CCは、略直方体状をなし、中央
部に一方面から他方面に貫通する貫通孔16が穿設されて
いる。この貫通孔16は、駆動部材BBの可動シャフト12a
が挿通するものであるが、中継部材CCに設けられた翼状
の押圧部17が補助接点部18のレバー18a を押圧する際
に、押圧部17の振れを少なくすることを考慮すると、そ
の内周部と可動シャフト12a の外周部との間の隙間が小
さい方が望ましい。また、中継部材CCの長手方向の両端
部には、底部よりも開口部の開口幅が狭くなった穴部19
が一方面側からそれぞれ設けられ、その穴部19は、両端
部から連通した状態となっており、この両端部の穴部19
に他方面側から連通する連通孔20がそれぞれ穿設されて
いる。
【0024】そして、この穴部19には、結合部21が配設
される。この結合部21は、金属材料により、一端部が他
端部よりも太い円筒形状で、穴部19に配設されたときに
穴部19の内周部とは0.1乃至0.2mm程度の隙間を
有する大きさに形成されている。これは、両接点5a,6a
により形成される接点対が2対以上であって可動軸7が
2本以上ある場合に、その可動軸7 の駆動位置の調整、
各封止接点部AAのハウジングDDへの取り付け時の傾きの
差、ハウジングDDの成形精度差等の理由によるによるも
のである。つまり、中継部材CCに対して各可動軸7 が斜
めに挿通された状態では、コイル10が励磁されて中継部
材CCが駆動されても、可動軸7 が所定の方向に駆動され
ず、その結果、封止接点部AA内の可動軸7 の軸受部分の
摩擦の増大、気密性を保っているベローズ3 の破損等が
生じて、封止接点装置として致命的な破損が生じる要因
となるからである。但し、軸方向の隙間については、後
述する接点強制引き外しの際に、余分に可動軸7 が変位
されることになるから、必要以上は取らないほうがよ
い。
【0025】また、結合部21は、太い一端部側の内周部
に調整手段22を構成するねじ溝21aが切られて、螺着部
が形成されている。このねじ溝21a が切られた部分は、
後述する可動軸7 の駆動位置の調整に必要な長さを有
し、十分な引っ張り強度を有するねじ山が設けられてい
る。この結合部21の他端部の先端には、ドライバーの先
端を位置決めする位置決め部21b が設けられている。な
お、結合部21は、金属材料でなくても、金属に近い強度
を有しているものならばよい。
【0026】次に、ハウジングDDを説明する。このもの
は、封止接点部AAと駆動部材BBと中継部材CCとを共に収
容するものである。23はケースで、一方に開口部23a を
有した略箱状に形成されている。24はボディで、略角筒
状に形成され、一端開口部側にねじ孔24a が穿設されて
いる。このボディ24は、中央部が第1の隔壁24b 及び第
2の隔壁24c により内部が区分けされており、その第1
の隔壁24b において第2の隔壁24c の直下には、可動シ
ャフト12a の軸受けとなる軸受穴24d が、その軸受穴24
d の両側位置には、封止接点部AAの可動軸7 の一端7aが
挿通する可動軸挿通孔24e がそれぞれ穿設されており、
さらに一端開口部側に突出した2本の突出部24f が設け
られている。この突出部24f は、配設されたときに駆動
部材BBの継鉄板14の位置を決めるものである。25は底板
で、ねじ孔25a が穿設されている。
【0027】次に、組み立て手順を説明する。まず、図
1に示すように、2個の封止接点部AAが、寸法公差の吸
収のための容器の弾性部材28が間に介在した状態でケー
ス23に組込み固定される。その後、ケース23及びボディ
24が、螺着部材又は板ばねやEリング等の嵌着部材から
なる接合手段(図示せず)によって接合される。次に、
可動シャフト12a を中継部材CCの貫通孔16に挿通して
後、溝部12b にEリング等の固定金具26を嵌合させて、
その中継部材CCからの抜けを規制される。そして、一端
部が他端部よりも太い円筒状の結合部21を、他端部が中
継部材CCの一方面側に位置するようにして、中継部材CC
の穴部19へ端部から挿入する。
【0028】そして、可動シャフト12a の先端をボディ
24の軸受穴24d に挿通した状態で、ねじ溝21a とねじ溝
7bとにより、結合部21を適当量回動して可動軸7 に螺着
させる。この状態で、可動シャフト12a は、治具(図示
せず)でもって、ボディ24の突出した2本の突出部24f
を基準として、所定位置まで押し下げられる。そして、
この状態で、結合部21は、その位置決め部21b にドライ
バー(図示せず)を位置決めして後、接点5a,6a が閉極
するまで回動して、可動軸7 の駆動位置が調整され、そ
の後、治具を外して、レバー18a が中継部材CCの押圧部
17に押圧され得る位置になるよう、補助接点部18が固定
される。
【0029】そして、駆動部材BBをボディ24に組込む。
詳しくは、まず、固定鉄心15が圧入された継鉄板14がボ
ディ24の突出部24f を基準として挿入され、続いてコイ
ル10が巻回されたコイル枠11、継鉄13を順に組込み、可
動鉄心12を可動シャフト12aに固定する。このとき、可
動シャフト12a には段部12c が設けられているために、
確実に位置決めされて固定される。また、継鉄13の底に
は弾性ばね27が固定されており、駆動部材BB全体がボデ
ィ24に対して位置決めされている。
【0030】最後に、底板25をボディ24に沿って弾性ば
ね27に押圧させて、底板25のねじ孔25a とボディ24のね
じ孔24a とにねじ28を螺着することにより、封止接点装
置が組み上がる。
【0031】次に、このものの動作について説明する。
コイル10の励磁によって可動鉄心12が固定鉄心15に吸引
されて駆動力が生じると、可動鉄心12に固定された可動
シャフト12a が可動し、固定金具26でもって可動シャフ
ト12a と連結固定された中継部材CCが駆動力を中継し
て、中継部材CC内に配設された結合部21を介して、復帰
ばね9 のばね力よりも大きいこの駆動力でもって可動軸
7 の一端7aが駆動され、可動接触子6 の可動接点6aが固
定接点5aに当接する。このとき、中継部材CCの押圧部17
が補助接点部18のレバー18a を押圧して、補助接点部18
が動作する。この後、可動軸7 は、接圧ばね8 のばね力
も加わって、所定のオーバートラベル分まで押圧され
る。
【0032】また、コイル10の励磁が切られると、可動
接触子6 は、接圧ばね8 及び復帰ばね9 の付勢力等でも
って復帰して、可動接点6aが固定接点5aから開離すると
ともに、可動鉄心12もハウジングDDに衝突規制されるま
で、所定の距離だけ復帰して元の状態に戻る。このと
き、中継部材CCの押圧部17による補助接点部18のレバー
18a の押圧も解除され、補助接点部18が接点当接時と逆
に動作する。そして、復帰時に接点間に発生するアーク
は、図外磁気手段の磁場により可動接触子の両端方向へ
十分に引き伸ばされて消弧される。
【0033】そして、これらの一連の動作の最中に、結
合部21は、次に記すように付勢される。まずコイル10が
励磁されてから可動接点6aが固定接点5aに当接するまで
の間は復帰ばね9 によって、また可動接点6a及び固定接
点5aの閉極後のオーバートラベルの間は復帰ばね9 及び
接圧ばね8 によって、結合部21は、駆動部材BB側へと付
勢される。そのために、結合部21の中継部材CCとの位置
関係は、変わらないものとなっている。
【0034】次に、過電流負荷や過大な突入電流によっ
て可動接点6a及び固定接点5aの間に溶着が発生した場合
に、この接点溶着が微溶着のときの溶着の引き外し動作
について説明する。接点溶着が発生すると、コイル10の
励磁している間に、可動接点6aを含む可動接触子6 が固
定接点5aを含む固定接触子5 に1点又は2点で溶融して
固着した状態となる。この状態でコイル10の励磁を切る
と、可動接触子6 が接圧ばね8 及び復帰ばね9 のばね力
でもって復帰しようとするが、固定接触子5 に固着して
いるために動作することができず、また可動軸7 は、オ
ーバートラベル分のみ復帰して停止しようとする。しか
しながら、この可動軸7 が結合部21に結合されて、中継
部材CC、可動シャフト12a 、可動鉄心12とも間接的に連
結固定された構造となっているために、可動軸7 が最大
のオーバートラベル状態からオーバートラベルの無くな
った状態まで変位することによって、オーバートラベル
のときのばね負荷のエネルギーから変換された運動エネ
ルギーは、中継部材CCに結合されずに可動軸7 のみが単
独に変位する従来のものと比較して、質量が増大してい
るから、形状や材料にもよるが、その大きさが10乃至
20倍にもなる。そして、この運動エネルギーによっ
て、一瞬に溶着接点が引き外される。
【0035】次に、本発明の第2実施例を図6に基づい
て以下に説明する。第1実施例では、可動軸7 が2本の
いわゆる2極のものであるのに対し、本実施例では、可
動軸7 が1本の1極の構成となっている。なお、第1実
施例と実質的に同一の部材には同一の符号を付し、異な
るところのみ記す。
【0036】詳しくは、中継部材CCは、円盤状に形成さ
れ、開口部及び底部の幅が中間部よりも狭い穴部19が一
方面に穿設され、この穴部19が側面部に連通している。
そして、この穴部19に、調整手段22を有して可動軸7 を
結合する結合部21が配設され、結合部21が可動軸7 を軸
中心として回動可能な螺着部となっている。
【0037】可動シャフト12a は、一端が中継部材CCに
固着され、他端にドライバーの先端を位置決めする位置
決め部21b が設けられている。この可動シャフト12a
は、可動軸7 が結合部21でもって中継部材CCに結合され
ると、同一軸状に位置することとなる。
【0038】次に、組み立て手順を説明する。まず、結
合部21を太い一端部を中継部材CCの一方面側に位置する
ようにして、側面部から穴部19へ挿入して中央に位置さ
せて後、接着剤29等で固着する。そして、中継部材CCを
適当量回動し、ねじ溝21a とねじ溝7aとでもって、結合
部21を可動軸7 に螺着させる。そして、この状態で、可
動シャフト12a の他端に設けられた位置決め部12d にド
ライバー(図示せず)を位置決めして後、接点5a,6a が
閉極するまで回動して、可動軸7 の駆動位置が調整さ
れ、その後、調整治具を外して、可動軸7 及び結合部21
を接着剤やレーザー溶接等によって固着する。そして、
レバー18が中継部材CCの押圧部17に押圧され得る位置に
なるよう、補助接点部18が固定される。
【0039】そして、駆動部材BBをボディ24に組込む。
詳しくは、まず、固定鉄心15が圧入された継鉄板14がボ
ディ24の突出部24d を基準として挿入してから、可動鉄
心12を螺着及び接着によって可動シャフト12a に固着
し、続いて、コイル10が巻回されたコイル枠11、継鉄13
を順に組み込む。以後、第1実施例と同様に組み立てる
ことにより、封止接点装置が組み上がる。
【0040】かかる第1及び第2実施例の封止接点装置
にあってはいずれも、可動軸7 は、結合部21に有する調
整手段22により駆動位置が調整できるとともに、可動鉄
心12に連結される中継部材CCに前記結合部21でもって結
合されて質量が増大しているから、接圧ばね8 及び復帰
ばね9 のエネルギーから変換された運動エネルギーが大
きくなり、従って、微溶着が発生した接点を引き外すこ
とができるので、接点開閉性能を向上することができ
る。
【0041】また、第2実施例の封止接点装置にあって
は、可動鉄心12及び可動軸7 が同一軸上に位置するため
に、可動鉄心12の方向から第1実施例のような結合部21
の調整ができなくなっているが、可動軸7 を軸中心とし
て回動可能な螺着部よりなる結合部21が設けられた中継
部材CCを、可動シャフト12a に設けられた位置決め部12
d にドライバー(図示せず)を位置決めして回動させる
ことによって、可動軸7 の駆動位置を調整することがで
きる。
【0042】また、第1及び第2実施例の封止接点装置
にあってはいずれも、可動軸7 の駆動位置を調整をして
も、可動軸7 への結合部21の螺着位置が変位するだけ
で、中継部材CCの位置は可動軸7 の軸方向へ変位しない
ため、補助接点部18のレバー18a と中継部材CCの押圧部
17との位置関係が変わることがなく、補助接点部18の配
設位置を変更しなくてもよくなっている。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載のものは、可動軸は、結合
部に有する調整手段により駆動位置が調整できるととも
に、可動部に連結される中継部材に前記結合部でもって
結合されて質量が増大しているから、接圧ばね及び復帰
ばねのエネルギーから変換された運動エネルギーが大き
くなり、従って、微溶着が発生した接点を引き外すこと
ができるので、接点開閉性能を向上することができる。
【0044】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、可動部及び可動軸が同一軸上に位置
するために、可動部の方向から結合部の調整ができない
場合でも、可動軸を軸中心として回動可能な螺着部より
なる結合部が設けられた中継部材を回動させることによ
り、可動軸の駆動位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の分解斜視図である。
【図2】同上の可動軸及び可動シャフトの中継部材との
結合状態を示す断面図である。
【図3】同上の可動軸及び結合部の斜視図である。
【図4】同上の可動軸及び中継部材の結合状態を示す断
面図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の可動軸及び可動シャフト
の中継部材との結合状態を示す断面図である。
【図7】従来例の断面図である。
【図8】同上の封止接点部の断面図である。
【図9】同上の可動軸及び可動シャフトの中継部材との
位置関係を示す断面図である。
【符号の説明】
AA 封止接点部 1 封止容器 3 ベローズ 5 固定接触子 5a 固定接点 6 可動接触子 6a 可動接点 7 可動軸 7a 一端 8 接圧ばね 9 復帰ばね BB 駆動部材 12 可動鉄心(可動部) CC 中継部材 21 結合部 22 調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚留 利一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点を収納するためにベローズと共に気
    密空間を形成し水素又は水素を主体とするガスが封入さ
    れた封止容器と、固定接点を設けた固定接触子と、固定
    接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、接点当
    接方向へ可動接触子を付勢する接圧ばねと、接点開離方
    向へ可動接触子を付勢する復帰ばねと、一端が封止容器
    から突出し可動接触子に連設された可動軸と、を有した
    封止接点部と、可動部でもって可動軸を接点当接方向へ
    駆動させる駆動力を有した駆動部材と、駆動部材の駆動
    力を可動軸に中継するよう可動軸と可動部との間に介在
    し可動軸の駆動位置を調整し得る調整手段を有した中継
    部材と、を備えた封止接点装置において、 前記中継部材は、前記可動部に連結されるとともに、前
    記調整手段を有して前記可動軸に結合される結合部が設
    けられたことを特徴とする封止接点装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部及び前記可動軸が同軸上に位
    置するものであって、前記結合部は前記可動軸を軸中心
    として回動可能な螺着部からなることを特徴とする請求
    項1記載の封止接点装置。
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